人狼議事


8 Solo Assembly Letters

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[今度は、デアドラが手紙を破り裂くことはなかった。
 かといって笑うわけでもなく、頬緩めるわけでもなく。
 ただ、その返事に認められていた「すこし、ふしぎ」を目に留めた時には、ぱちぱちと瞬いていた。]


 ……そんな機会、
   きっと、ないさ。
   別になくたっていいけれど。


[ぽつりと零しながら、永遠の夜たる黒い空を仰ぐ。
 本来の聖杯戦争では“怪談のキャスター”がこの夜の異界の作り手だったのだが、この世界においては、“怪談のキャスター”の亡霊が潰えても夜は明けない。]




 お迎えの天使とか、わたしには関係ないし。
 キャスターがラファエルなモードで
 迎えに来る、なんて思わないし。……。


[かの手紙の中でも「天然」と評された存在を思う。
 ちなみに向こうの世界でも、“その御使い”は天然なところがあるとのこと。
 あちら側の天界では一体どんなうっかりさんをやらかしているのか――なんて想像までは至らなかったけれど。]




  ヘンなやつ。


[ぼそりと零しながら、手紙を読むに当たって一度腰帯に差し戻していた聖剣のチャームを一瞥する。
 その後、「一縷の蜘蛛の糸めいた」手紙を一通、虚空に飛ばす。
 この手紙は結局、宛先へは(すくなくとも、すぐには)届かずに終わることになる。]


【人】 奏者 セシル

[さて、セシルが「こちらに誤送された手紙」の主に宛てて送った手紙の文面だが――。
 記されているのは、セシルが最低限必要だと考えた説明と謝罪のみだ。いわば、事務に徹した「運営側からの手紙」、といってもいい。

 ……覗き見てしまった内容に思う想いがなかったわけではないが、それを敢えて認める暇はなかった。
 そもそも、そんな感傷に浸っていたらまた情緒がガタ落ちになる危険性もあった。
 何より、「そういう」ことをわざわざ記すのは、手紙に秘めた想いをしっかりばっちりまるっと確認している、と宣言するようなものだった。これをされた側の恥ずかしさは、セシルにも想像できる。
 そういう意味では、グラーツィアが件の誤送手紙に対応しなかったのは幸運中の幸運だったかもしれないし、そうでもなかったのかもしれない。]

(54) 2021/04/18(Sun) 10時頃

【人】 奏者 セシル



 君たちの記念日を壊すような真似はしたくない。
 だから、待ってて。


[想いは、月明かりの窓の下で、ひとり静かに零される。]

(55) 2021/04/18(Sun) 10時頃

【人】 奏者 セシル


 ……逢えない傷は、僕だって、知ってるからね。
 

(56) 2021/04/18(Sun) 10時頃

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