23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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ヤマトは、キリノ用務員室は布団が乱れている←←
2023/04/29(Sat) 22時半頃
ヤマトは、キリノえ、なにその魔窟扱い?鮫ヤマハウスにあやまれ、あやまれ!←
2023/04/29(Sat) 22時半頃
こんなとこにいられるか!俺は部屋に戻らせてもらう!
ヤマトは、キリノたちを遠目に発見、近付かないけどブンブンするお!
2023/04/29(Sat) 22時半頃
そんなところで学習能力発揮したら、天使が涜れてしまう……。
そろそろ戻った方がいいかな。
[緊急脱出してしまったマシン。エラーでVR内の彼らに何か危害が及んではたまらない。
杖を置いてシートに腰掛け、物憂げに左脚を一撫でする。
VR内で体験した、あの自由に動く脚。渇望しているけど、やはり誰かの犠牲のもとに手に入れるのは、間違っていると思う。]
……治ってなくても、いい。
みんなが無事なら、それで。
マシン内にスマホ持って入ったら、爆発とかしないよね?
[手の平の中の小さな奇跡。待ち受け画面をお守りのように両手で握って、祈りのポーズ。]
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>>412 うん、めちゃくちゃ綺麗! この噎せ返るみたいな匂いも!
[スーハー満喫。こんなロマンチックな場所にきたら。ちょっと前の少年なら、キスをせがんだり、言わせると言った言葉を期待したかな。
ーーこれが最後なら。
でも最後じゃないなら? …かましてやんよ、火浦大和の一発を。
とっときの面白を。彼の予想外を。]
研吾!!*
(415) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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俺を肩車しろ!
[はあああ?と彼は言ったかな?驚いたなら成功だ!
彼の肩に乗り。少年は桜に手を伸ばす。 ピンクに触れた。]
…あんたの肩を借りたら。 こんな近いんだ。
[独りでは出来ないことだった。 肩を降りて。]
(417) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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……じゃ、向こうで逢おうぜ! 必ず、生きて。
[これが、帰還前の最後の言葉。
そして少年は彼の手を握り。 満開の桜の下で。
ーーその時を待った。]**
(418) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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[
ーーその刻が、きた。
]
(421) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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[はらはらと散る桜。 隣にいる彼。それは確かだったのに。
ーーだった、のに。
ブゥン、と耳障りな電子音。 ああ、聞き覚えがある。
ここに初めて来た時のーー。]
(422) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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[彼のシルエットが、歪む。
幾何学的な霞がかかる。]
あ……
[まだ、手は繋いでる。温もりはーー]
けんーー。
(423) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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[最期に彼は、少年を見つめていたように。
少年は思った。
ーープツン、と。 まるで画面が消されたように彼は。
]
(424) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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[
消えた。
]
(425) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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研吾ーーッ…!!
[少年は絶叫を放つ。が、直後に少年もーー。
深い闇に、包まれた。]**
(426) 2023/04/29(Sat) 23時頃
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――なんだか、とっても疲れた。
みんな、またね。**
[野々花に倣い、
同じように目を瞑る。
敬虔な信徒のように。**]
ヤマトは、えらんでます
2023/04/29(Sat) 23時半頃
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