28 僕等(ぼくら)の
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[乾が、ハロによって転送されていく。
至って冷静な三千院部長が自分の椅子に着席する様子を見て、僕は、その場にへなへなと坐り込んだ。
───戦闘が始まっている状態で 乾が自死して、 もしあの隙を突かれて攻撃されていたら。
すべて終わっていた。]
(159) 2023/08/22(Tue) 01時半頃
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雲水 ハロは、メモを貼った。
2023/08/22(Tue) 01時半頃
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[だめかと思った。 ………だめかと、思った。
極度の緊張に鳴り響く心臓の鼓動。康生がいつもそうしていたように、思わず自分の胸を押さえて。 目の前の部長の戦いを見守った。]*
(160) 2023/08/22(Tue) 01時半頃
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―― 喫茶店 ――
冗談だって。 ……そうだな、まあ、本郷が そんなにしっかりでもないのは この間部室で泣かれて、結構分かってきたから。
[成程、それでゲーミングチェアなのか。 好きなことをするために、すべきことをきちんと行うのは 教師に言わせれば全く悪いことではない]
親御さんと話が出来ると良いな。 話すのは本当に勇気が要る事だろうが…… 家族の目線だと、聞かずに手放すのは辛い。
[ごく一般的なアドバイスにしかならないのは承知だ。 それでも、どうやら素直に受け止めて貰えたらしい。]
(@22) 2023/08/22(Tue) 02時頃
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前の契約が有効だったところに、 うまい具合柊木の二人契約がハマっちまったのか。 でも、なら、今はどうなんだろうな……? 契約、出来るのか……
[契約出来る状態であり 契約の覚悟を天道が持っていることについては 己には与り知ることは出来ないから、これは独り言だ。]
(@23) 2023/08/22(Tue) 02時頃
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………だからだよ。 そんな風に思ってくれる本郷だから 巻き込まれて欲しくなかった。
[最終的に参加を選んだのは 本郷の言う通り、彼女の意志であったとしても。 とはいえ、自分の所為と互いに言い合ってもキリがない。 少し困ったような表情をして、嗚咽を漏らす 本郷にハンカチを差し出した。 予備に持ってた未使用だから。と、言い添えて。]
(@24) 2023/08/22(Tue) 02時頃
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他の地球に行くということ。 ハロの存在、七星の行動。 それらを総合して考えたら、方法は明白だよな。
誰かがハロの代わり…… まぁ、そうか。
[そうかハロになるのか。あの形状に? >>134 そう考えると少し可笑しくなって、小さく笑いが漏れた。 気に掛からないと言えば勿論嘘になるが、 実家や仕事、娘のことには特に言及をしない。 この事態が起こった後すぐに、己が居なくなったとしても 心配が要らないようには整えてある心算ではいる。 ……こんなでも、真面目に考えてはいるのだぜ。
生徒たちが苦悩や痛みを背負って戦っているのに 何もしてやれない無力が苦痛でならなかった。 だからいっそ一筋の光明のようにすら感じていたのだ。]
(@25) 2023/08/22(Tue) 02時頃
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いいよ。 そのくらい、叶えさせてくれ。
[できるのか、と此方を真っ直ぐに射抜く瞳。 レトロ喫茶の仄かな暖色の照明が 濡れた睫毛を柔らかく縁取っている。 一番傍で、最後まで、死ぬまで傍になんて、 まるで愛の言葉だとは思わないか。
これは贖罪ではない。罪悪感でもない。 残り短い時間で叶えてやれないものの代わりでもない。 自身の意志として、ただ、彼女ののぞみを容れる。 こともなげに。 *]
(@26) 2023/08/22(Tue) 02時頃
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―― コックピット ――
乾っ!!!!
[呆気に取られている間に 刃は閃き、迸る鮮血。]
応急処置……っ くそ、頸動脈じゃどうにも……!!!
[天道とほぼ同時か。>>156 弾かれたよう、倒れた乾の傍に駆け寄る。>>145 どうにか溢れる血を止められないかと試みるが 後から後から流れ出す血が手を指を腕を服を染めて行く。 出来るわけがない。助けるのは無理だ、と悟る。]
(@27) 2023/08/22(Tue) 02時頃
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………乾っ ………
[ひとつの命の灯が消えてゆくのを 為す術なく見守り、地面に拳を叩きつけた。
直後、現れた新たな椅子に、 そして姿を見せた見知った姿に 二度驚愕させられることになる **]
(@28) 2023/08/22(Tue) 02時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2023/08/22(Tue) 02時頃
─七尾ちゃんと天体観測会─
「そう言えば…もし良ければだけど。
天体観測の日、合宿参加メンバーくらいなら
泊めても良い…かな?」
これは、なんとなく思いつきで言っているのでどちらかと言うと部室全体より命くん向けだ。
チラ、と命くんを見る。
ほら、柊木くんも星座の見える時間帯について言ってたけどさ。
みたい星座があるならって。
「テントあるなら屋上で男女別れても良いし
女子はうち、男子はテントとか。
前後の準備や後片付けもあるし…ねえ?」
つまりはみんなでのんびり星が見たいの。というおねだりです。
でもこれは命くんの負担も増えるので、どうかな?と首を傾げつつのお伺いから始めるよ!**
─旅行の日─
「うん。ほら、うちはお父さんが忙しくて…。
もしかしたら記憶に残らないくらい小さい時に
来ていたかもしれないけど、覚えてないなあ。」
だから海も山も一緒に行こうね、と笑いかける。
だってこんなに平和な世界が広がってるんだもの。
色々落ち着いたら。受験が終わったら。大人になったら。…新婚旅行???
なーんてね!心の中だけで思いつきに満足してふふッと笑う。
新婚旅行は海外でも良いよね!
そんな事を、考えるんだけど。考えだけで幸せになれるからこの状況って奇跡的だと思うんだよ。
「って。…も〜、命くんったら。」
宝石よりも、なんて。
満更でもないけどやっぱり、照れて頬が染まる。拳をえいーっと胸元に押し付けるけど、大した勢いもないから照れ隠しってわかると思うよ。だって顔が笑ってる。
その後ボートに乗ったけど…あ、そう言う乗り方なんだ???
一緒に並ぶかと思ったけど、命くんの上に仰向けに乗る感じ…だよね。うつ伏せだと流石に水飲みそう。
「し、失礼しま〜す…。」
そっと、慎重に命君の上に乗って仰向けになる。
布一枚、どころか素肌で触れてる範囲が広くてちょっと恥ずかしかったけど、ゆらゆら水の流れに流されているうちに大丈夫になった。慣れてきた。
冷たい水の中、ぴったりくっついてるから背中があったかい。
太陽の日差しで暑く感じたらぱしゃっとプールの水を体にかけたりするし、そうしなくても時々プールの壁に当たった時とかちゃぷんっと小さな波が起きてかかったりしてる。
そうだね、これが現実。
でも、学校みたいに壊れたら。病院が巻き込まれたら。
そんな事を考えてしまうから、こんな夢見たいな時間が必要なんだよ。
なんてしみじみしていたら。
「ひゃっ!? や、やだ、触り合いっこって
この体勢は私不利〜!
あとお腹はダメ…んっ、ふふ、や〜だ〜!」
しかもそんな時に耳元で好きだよなんて反則!
耳弱いんだもん。
弱くないところ…と言われても思いつかないけど。耳に囁かれるのは弱い。命君の声が大好きだから仕方ないよね?
脚をバタバタさせるとさっきまで静かだった水面にバシャバシャ波が立った。
私に触る手に手を重ねて、ぎゅっと握りしめるけど引き剥がすには至らないくらいの力。
「私だって大好きだもん…!」
チラッと振り返るしかできないけど、好きには好きを返して。
そのままどんぶらこできたかな?
それとも、くすぐったがるのが勝って暴れてバッシャーンと転覆しちゃったかもね!**
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―― 喫茶店 ――
わかりません。天道君の話の通りなら、改めて今からなら 契約もできるんだと思いますが…
[でも、彼にはハロときちんと元の世界に帰ってほしい。少なくとも、彼に契約してもらうつもりは、私にはなかった。
先生が私を案じてくれているのは間違いない。 参加を選んだことは自分の意思でも、もしとか、こうしていたら、ればとか。そんな事ばかり考えていた気分が、少し落ち着く気がした。
先生のハンカチで涙をぬぐった。まだ滲んではくるけど]
(161) 2023/08/22(Tue) 07時半頃
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…はい。他に方法はないと思います。 今のハロは人間に戻ってついてきて くれるとは、言ってくれてるんですけれど。 それとは別に、向こうで私達みたいな 子達をずっとサポートしてくれる人が一人。
きっと私達の戦いを傍で見てきた人でないと 務まらないと思います…けど。
[先生に悪いコトはお願いしたのに、これをお願いするのは気が引ける。 でも仕方ない。そのために犠牲にするものが違い過ぎる。 先生のプライベートの事は、私には詳しくわからないから、先生が口を開くまで、じっと見つめたまま、涙は滲んでくるけど目をそらさなかった。]
(162) 2023/08/22(Tue) 07時半頃
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いい、んですか。
[その言葉は、>>@26にわかには信じられなかった。 ネクタイと校章を外した、あの時以上に驚いた顔を私はしていたと思う。
それはとても嬉しくて、本当に嬉しくて…けど]
……ダメです。 だって、先生、まだわかってないんです。 その重みが… そんな簡単に言える話じゃなくて…
いくら先生だからって、生徒一人のために そんな事しません。
[私は、また先生の厚意に甘えて困らせようとしてしまっているのかもしれない。でも…どうして、という気持ちは繕わない本心。だから]
(163) 2023/08/22(Tue) 08時頃
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証拠を… 見せてください。 私のためにそこまでするって言えるのが どうしてなのか。
嘘じゃないって… 見せてほしいです。
[わがままを承知で、私はそう口にした*]
(164) 2023/08/22(Tue) 08時頃
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――コックピット――
[部長がパイロットとして呼ばれたことは、即ち乾の死を意味していた。 当然だ。あれほど大量の血が噴き出して。
大量の、血───。]
………うっ、
[嘔吐感と眩暈が凄い。
部屋中を染めるような真っ赤な血。 蘇る記憶。
失神しそうになるのを僕は耐えた。]*
(165) 2023/08/22(Tue) 10時半頃
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──回想──
[物心ついた時から、両親は不仲で。 それも普通の不仲ではなく、日常的に父が母を殴り、母が父を罵る、地獄みたいな家庭。父は不倫しているようで家に不在の日も多かったが。 母はしばしば、僕に父の愚痴を漏らしていた。 あの人は×××のくせに、〇×△×(不倫相手)の×××に××る×××を×××、2人とも×ねばいいのに、×んだ方が良い。××したい、etc… 弟の縁牙は気が弱く、母の機嫌が悪いとそれだけで泣いていたので、母によく『おまえはめんどくさい』と言われていた。僕は基本的に弟を2階の部屋に避難させていた。母としても、何でも黙って聴いている僕は都合がよかったのだろう。子供には意味の分からないような内容も含めて、何でも愚痴ってきた。 両親の喧嘩はいつも激しく、小学校に行けないほど部屋の中がめちゃくちゃになる日もあって。僕と弟は2階で震えているしかなかった。弟だけを寝かしつけて、階下に様子を見に降りたら何かが飛んできて、額を切った事もある。]
(166) 2023/08/22(Tue) 11時頃
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[ある日、いつものように夜遅くに帰宅した父と、罵る母の激しい言い争いが始まって。既に布団に入ってうとうとしていた弟に『もう遅いし、いいから寝よ』と言って、寝かしつけ。ただ、その日は普段よりも喧嘩が静かな気がして、僕も寝たり起きたりしていた。 ………そのうち、あまりに静かすぎる気がして。嫌な予感がして。 弟を起こさぬよう階下に降りる。居間の扉を恐る恐る開けると、電気が点けっぱなしで、赤く染まっている室内がよく見えた。居間の真ん中で、血だまりの中で倒れている父。首を掻き切られているのか、不自然な部分が割れて。身体中の血の気が引いた。 『お母さん??どこ??』ふらつきながらトイレや風呂を見に行くが母は居ない。もしかして、ともう一度居間の扉を開けて覗いたら、奥のキッチンにある冷蔵庫、の辺りに血が飛び散っている。僕はもう何となく察してしまった。 急いで2階に上がり、弟を叩き起こして、居間を見せないようにパジャマのまま2人で外に出た。全力で走って、近くの交番に辿り着くと、『お父さんとお母さんがしんでる』と告げた。弟はぽかんと見ていた。]
(167) 2023/08/22(Tue) 11時頃
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[その辺からもう記憶は定かではない。父と母は口論の末、母が父を殺し、そのまま母も自分で、ということだった。ニュースにもなったらしい。 僕は弟に、お父さんは死んだ方が良い人間だったから仕方ないよ。お母さんも僕に言ってくれたら僕が×したのに。と言ったけど、弟は意味を分かっていなかった。僕等はだんだん、両親の話をしなくなった。 僕と弟はそのまま施設に入れられた。そのうち、母方の祖父母だという人たちが来て、僕等は引き取られた。祖父母は母と血が繋がっておらず、縁を切っていたのでここに来るのに時間がかかったらしい。難しい事は分からないが、もう世界中で僕等と血が繋がっているのはお互いだけなんだろうね、と縁牙と話をした。 数度の転校、苗字が天道に変わったこともあり、高学年になる頃には事件のことを言って来る人はもう周囲には居なかった。]
(168) 2023/08/22(Tue) 11時頃
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[僕等きょうだいはどうにか生き延びて来たのに、地球を守るためのパイロットに選ばれて。結局死ぬんだな、と思った。でも、ヒーローみたいに死ねるだけましかもしれない。縁牙は、自分がロボットに搭乗して無関係な人を殺してしまうことをひどく恐れていた。僕等の地球で繰り広げられた戦闘はものすごく激しくて、死傷者もたくさん出た。"ハロ"も嫌な奴で、それを楽しんでいる様子すらあった。仲間割れした時も笑って見ていたから、僕はふわふわ浮いているそいつを叩き落とした。 僕等のグループはパイロットの数が多くて、1人だけ助かると言う。できれば、縁牙が助かってくれれば。僕は強いし、人殺しに躊躇もない。ホーム戦の被害なんか知ったことじゃない。
───でも、僕よりも先に呼ばれたのは縁牙だった。
敵機の核は透けていて、中に乗っている人間が丸見えだった。 縁牙戦は、アウェイで。 その地球は初戦だったらしく、僕等の地球と違ってまだ綺麗だった。そんな余計な情報も、"ハロ"の奴が囁いてくるのだ。 中に人間がいる、殺せない、と泣く縁牙を僕は初めて殴った。
───本当に。 ───どうして 僕だけ生き残る事になってしまったのだろう。]*
(169) 2023/08/22(Tue) 11時半頃
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[ 縁牙には世界の汚い部分は見せたくなかったのに。
そういうのは僕が全部請け負う。 両親の悪い血もきっと僕しか受け継いでない。 それでいい。人殺しの血。
そう思って生きてきたのに。 おまえに誰かを殺させる日が来るなんて。]*
(170) 2023/08/22(Tue) 11時半頃
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ーコックピットー
[乾君の頸動脈から血が吹き出して、天道君が叫んで駆け寄って、>>156加賀先生も駆け寄って>>@27、私はそれを呆然と見ていた。 今度ばかりは、何もできなかった。
気分が悪くなり、いつもの椅子にふらふらと座り直す。
パイロットはいない。終わったのか。 いや、この分だと次は私か。最後の引き継ぎでこそないけれど、何も心の準備がないままこんなに早く…
頭が真っ白になっていたところに、さっきまでいなかった姿が現れて、信じられないというようにそちらを見た。]
…部長、さん?
(171) 2023/08/22(Tue) 13時頃
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[いつ契約したんだろう。 ても、それはもうどうでもよかった。 私はふらふらと倒れ込むように椅子に座り直した。
みんな乾君につきっきりという訳にはいかない。私は見ていなければ。]
……なんで。
[乾君のやろうとしていたことはわかる。彼は、この理不尽に、自分の命で精一杯の反抗をしたんだ。それを間違いだとは思わない。 でも、納得ができるかどうかは、また別問題だった。 私は、]
……
(172) 2023/08/22(Tue) 13時頃
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くそっ。
[何かに無性に納得できなくて、椅子に沈み込んだまま、肘掛けをドン、と叩いていた。
どうして地球の運命をかけてロボットに乗って死ななければならないのか。みんなはどうして死んでいったのか。私はどうするべきなのか。 一瞬だけ何かが頭に閃いた気がして、それは形にならなかったから、その靄々した気持ち悪さがそうさせたのかもしれなかった。
でも、それもこれも、ここで負けてしまえば意味がない。 私は、今まででもっとも直接的な死の光景に向き合う心の準備ができるまで、部長さんの戦いを見守ることにした*]
(173) 2023/08/22(Tue) 13時頃
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――天体観測――
[天体観測にて物資運搬と搬送を担当する大和である。
どうやってもポスターとか無理だし珊瑚の作る料理やお菓子は食べたいので肉体労働担当になる。
オッケーとその日の内に部の望遠鏡は持って帰ることになったので帰り道は荷台に望遠鏡を積んで珊瑚と二人で歩いて帰ることになった。
二人乗りはそれで楽しいが歩いて帰るのもありだと思う。
七尾も楽しみにしてくれているし設営も頑張ろう。
きっといい思い出になるだろう]
ん?
……うん、僕もそれでいいと思う、よ?
[女子なら珊瑚の家に泊まっても、珊瑚がいいならいいんじゃないかと思う。
ちらっと見て来る珊瑚ににっこり微笑む。
テントはいずれにしろ用意するので任せて欲しい。
そういう意味合いも含めて首を傾げる珊瑚にウィンクを返す。
珊瑚がしたいなら大和はそれを叶えるだけである。
為してあげたらきっと喜んでくれるはずだし、喜んでくれると大和も嬉しいのだからやらないわけがなかった。
ただ、そう――あれを隠しそびれたりしていないといいなと思うけれど多分大丈夫だろう、きっとの精神なだけで*]
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