27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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[祭壇の前、彼の顔を見上げて穏やかに微笑む。
ヴェールを彼が持ち上げ、 誓いの口づけが落ちるのを待ちながら そっと目を閉じた。**]
(183) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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『いつもありがとう すごくきれいだよ』
これは、銀さんからだよ。
(184) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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[なおどのタイミングでしたでしょうか。 新婦に届けられた言葉>>178>>184を聞けばギョッと目を見開いてあたりを見渡したでしょう。 みられてるのでしょうか。 いつから。いつから!? すうううううううううう。 息を吸って、吐き出しましょう。深呼吸です。 きっと式の間だけですよね。 それならアリババ良い仕事してるなあと感心するのです。 そうです。きっとそうです。 そう思い直して落ち着くことに成功しました。 だって式の間は彼らの祝福を感じられた気がしていましたから。
ずっと、生き返った人たちが夢を介してなどでこちらの様子を見る事ができていたなんて、田端は全く想像もしていません。]*
(185) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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――休憩スペースより――
[掌の痛みが、オレを現実に引き戻す。
血で汚れた頁を破り捨て、新たな頁に
夢の中で纏まりかけていた図案を再現しようと、]
――っつ、 痛ぇ、
[大雑把に木屑と棘を除いて絆創膏を貼ったけど、
二本目の鉛筆を握る手は覚束無い。
優美で清楚な茄子の花と。
更なるモチーフを求めて、目を瞑る。
メグココちゃんが呪詛を唱えていたら、
これ以上は夢を見ていられないけれど。
傍らに未だ目覚めぬ二人の先輩が居て、
少しでも安らいでいてくれたら良いと願って。]
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『回谷こころさん、結婚おめでとうございます。
天使の前で愛を誓った誰よりも美しい花嫁の姿は 参列する皆の心に、生涯残り続けることでしょう。 勿論、私も含めて。』
これは、高祈さんだね。
[他にも届けられる言葉は、すべて、 彼女が、まだ彼女であるうちに届けることができただろう]
(186) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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――夢の中――
伝えたいこと……?
[その世界が拓ける寸前、アリババ氏の
妙に親切な提案が聞こえた。]
――――っ!
[降り立った地は、記憶にある美術館の
どの展示室とも異なっていて。
柔らかな光に満ちていた。
青と白の世界。新郎と新婦。
黒翼の神父と黒留袖の立会人。
オレは普段着を恥じながら、一番後ろの席で佇む。
何故か、もう夢の世界には居ないはずの、
目覚めた面々がドレスアップして
参列している様も、ありありと。]
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[これ>>185に関して以外は、厳かな雰囲気の中で進む良い式だったと思います。 指輪交換も恙無く済み>>181ホッと安堵の息を吐きます。 ヴェールを上げられ目を閉じる姿>>183はとても美しくて、ほんのりと涙腺が緩むのを感じました。 涙は流しませんでしたけれどね。
唇が重なったなら、その時は一人でも精一杯の拍手を贈ったことでしょう。
"二人ともおめでとう"という祝福の言葉と共に。]*
(187) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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-式の邪魔をしないタイミングにて-
それ>>177は理解するから良いわ。 いざと言う時に護ってくれたら良いし。
……私がいて欲しい時になるべくいてくれたら、それで。
[物事に絶対は無いと、散々思い知らされてきましたから、田端はこんな時にも懐疑的です。 けれどなるべく、そうしてくれたのなら。 田端の願いは満たされていくのかもしれません。
きっと、今はそれで十分ですから。]*
(188) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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>>185
[ギョッとしているのに気付きつつ、 ああ、残念ながら、すべてオールで垂れ流されてるのである。
きっと、サトミの可愛いところも世話焼きなところも、 みんなに見られてしまったねえ、と。
ま、しーらない。 きっといい方向にむくだろうし]*
(189) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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[白と青のチャペル。
清廉な白い花々と緑で飾られた神聖な儀式の場所で、
神父に扮したあの人の声が響く。
初めての結婚式にそわそわどきどきしつつ
銀先輩のお墨付き?を得て厳かな気持ちで見守る。
――時折、両手でフレームを作るようにしながら
カシャッと音はならないけれど、心のシャッターを切る。]
アリババさん――
『こころ先輩、ご結婚おめでとうございます。
先輩の、笑顔で幸せな最高の一枚を。』と。
[言葉は足りていないけど、残したいと思った絵。
カメラはないけれど、私も“魔法”になれたなら**]
水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/08/05(Sat) 23時半頃
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『こころ先輩、ご結婚おめでとうございます。 先輩の、笑顔で幸せな最高の一枚を。』
仁科さんからだな。
(190) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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[どこからともなく、祝福の鐘と
舞い散る花弁が、純白のドレス姿の
メグココちゃんを暖かく包み込んでいる。
オレは冥婚なんて単語は知らなかったけど。
唐突に現れたそれが、
メグココちゃんの望んだ夢の姿なのだと理解した。
現実にはもう叶いようもない、
幸せな幸せな夢。
結ばれた二人は、絵本の最後の1頁、
めでたしめでたしの絵姿そのもので。]
………………綺麗だ。
[オレはどれだけ呆けていただろう。
つい漏れた感想に、ばつが悪くて周囲を見まして、
それから寿ぐ言葉を探して、顎に手を添える。]
『今まで見た中で、
一番綺麗で幸福な
キミの姿を、オレは憶えてる。
――絶対に忘れない。
おめでとう、メグココちゃん。
それから、ありがとう。』
[果たせなかった約束の代わりの、
彼女のささやかな願いを胸に、
素直な気持ちをアリババ氏に託した。]
[俺からも一言]
『回谷先輩おめでとうございます!
見守っていますよ。とっても綺麗です。』
[この後、向かう先にも温かな光りが満ち溢れていますように。決して寂しくなりませんように。祈りを込めて言葉を届けた。**]
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柊くんから
『回谷先輩おめでとうございます! 見守っていますよ。とっても綺麗です。』
(191) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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おっと、こちらもだ。
『今まで見た中で、 一番綺麗で幸福な キミの姿を、オレは憶えてる。
――絶対に忘れない。
おめでとう、メグココちゃん。 それから、ありがとう。』
(192) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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[気付けば、ほぼ強制的に着替えさせられ 回谷が胸元に一輪の薔薇を挿してくれている。 なんというかまあ『されるがまま』状態ではあるが これといって不満があるわけでもない。 準備が進んでいく間はいつも通り黙していたが 田端も強制的に着替えさせられていたのには 微妙にわかりにくく笑みを抑えた口元にでもなっていただろう。
式が始まり、誓いの言葉のバリトンが響く。
『as long as you both shall live.』
その文言に が揺れる。]
(193) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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西門教授へ
せっかくの美術館見学だったのに こんなことに巻き込んじゃって 結果論とは言え申し訳なく思います。 西門教授は特に怖い思いをしていたようなので。
研究室の皆で過ごした時間の事、 あたし多分ずっと忘れません。 こんな生徒が居たなあって教授も 時々思い出してくれたら嬉しいです。
別に夢枕に立ったりはしないので安心してくださいね。 どうかこれからもお元気で。
(194) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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── I do.
[そう言って、ポケットから白い箱を出す。
細い回谷の指に彩 た 輪の装 は に く 色で ように の に嵌めら た 輪は の光のよ ルの色を し ん いた。]
(195) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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銀 檀さんへ
夢の世界に来てすぐのあたしはとにかく怯えていて、 最初に出会えたのがマユちゃんで良かったなって 心の底から思っています。 まあそれであたしの夢だったんだから笑っちゃうけどね。
ちょっと表情には出づらいけれど、 優しくてそれでいて時々大胆な そんなマユちゃんのことがあたしは好きでした。
もし晴れ姿を見てくれているのなら あたしはこの通り幸せに逝ったから どうか前向きに生きてねって伝えたいです。 恋の話とかしてみたかったなあ。
最後の約束、守れなくってごめんね。 こんなあたしと仲良くしてくれてありがとう。 どうかお元気で、良い人生を。
(196) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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[意識が引 はが れ いく感 。
ヴ ールを持 上げ 笑む回谷 頬 撫で
誓い 口 け れた。]
(197) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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あり と 、こ
(198) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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骨谷 平太朗さんへ
あたしの骨って、そういえばどこの骨使うんだっけ?
あの日描いてたカップの仕上がり、どんな風になるのかなあ。 あたしが完成品を見られないのは残念だけど、 最高に素敵なやつにしてくれると信じています。
夢に向かってまっすぐな骨谷君のこと 正直ずっと凄いなって思ってました。 どうかそのまま頑張って、夢を叶えてくれることを願います。
ついでに運命の人に巡り合えることも願っておいてあげる。 多分縁のある人って、骨谷君が無理をしなくても、 自然と互いを大事にできる人だと思うんだ。 もしそんな未来が来た日には、墓前ででも報告してよね。 どうかお元気で。
(199) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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[ ─────夢は、醒める。** ]
(200) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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福原 徳人さんへ
最後に福原くんに送った言葉、 叶えることができなくってごめんなさい。
明るくてマメで、気遣い屋で、料理上手で。 そんな福原君はやっぱりあたしから見たらすごい人なんだけど でもやっぱり奥に何か抱えてるのかな 頑張りすぎてないかなって ちょっと気がかりになることはあります。
たぶんあたしの死もちゃんと 弔ってくれるんじゃないかなって気がしてるけど どうか肩の力を抜いて生きて、幸せになってください。
ご飯もデザートも、美味しかったです。 美味しい料理と思い出をありがとう。 どうかお元気で。
(201) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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仁科 桃華さんへ
今まで仁科ちゃんはお洒落とか あんまり興味ないのかなって勝手に思いこんでたけど 可愛くなって照れくさそうにしてるの見て なんだかこっちもほんわかした気持ちになりました。
きっとこれからどんどん綺麗になっていくんだろうし 素敵な女の人になったところ、見てみたかったな。
天国のお姉さんにもしも会えたら 仁科ちゃんが大好きって言ってたこと、 ちゃんと伝えておくからね。
最後にお話しできて良かったです。ありがとう。 たまにあたしのことも、思い出して描いてくれたら嬉しいな。 どうかお元気で。
(202) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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柊 遥さんへ
夢の中ではあんまり話せなかったけど、 バスの中で楽しそうにお菓子交換してるのだとか 見てて何だか微笑ましかったな。
何となく柊君は夢の中でものんびり構えてた 印象があったんだけど、 嫌な思いにあったりしてなかったでしょうか。
この美術館の中であったことが 何か少しでも柊くんがこれから生きる上で プラスの方向に働いてくれていたらいいなと思います。
どうかお元気で。
(203) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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[花と蔦の絵付けをしたカップには、
美しい花嫁のドレスとヴェールを偶った
繊細なホニトンレェスを透かし彫ろう。
完成品をメグココちゃんが見ることはないけど、
トサカ先輩に贈ればいいのかな、と
普段寡黙なのに正装がビシッと決まった
新郎にも視線を向ける。
目に焼きつけないといけないのに
視界がぼやけるのはきっと夢だからで。
こんな時まで真摯に優しく紡がれる
各々へ向けた想いが、鼓膜と心を震わせる。
頬を濡らす幾筋かを拭うことも忘れて
オレはありったけの祝福を篭めて
拍手を送り続けた。]
[夢の世界の終わりまで。
彼女の魂が るまで。*]
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高祈 成海さんへ
いつもニコニコしてはいるけど、女子にちょっかいかけられるの 実はあんまり好きじゃなさそうだなって思ってて 踏み込めなかったところあるんですけど。
ビデオルームで先輩の背後に どなたかが取り付いてたの見た時は 結構心配になりました。
でも、最後に見た姿は晴れ晴れとしてて この夢の中での出来事が高祈先輩に 何か良い影響を与えていたら嬉しいなって思っています。
プライド高いという言葉は特に撤回しませんが、 そんな先輩がいつか、ありのまま接することが出来る人と 幸せになれたらいいなってお節介ながら思っています。 どうかお元気で。
(204) 2023/08/05(Sat) 23時半頃
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