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[スポットライトの明かりではない白を見上げながら
生き返ってしまった実感に、苦笑いした。
願望が叶わなくなった喪失感を覚えながら
それでも、思っていたような絶望は無かった。]
── 209号室 ──
[吹き抜け廊下の手摺と柱の間にいて無事だった。
ただ硝子を多分に浴びて、切り傷が多い。
実家には連絡が行っている。地方の為、未だ着いてない。
要約すればそんなところだ。
あちこちに包帯が巻かれているが、手足が問題無く動かせる。
ならそれ以上思うことはない。]
…………、
[何を呼び掛けられても在るべき世界の空気を感じても
どこか虚ろに、朧に、揺蕩う感覚。
未だ夢と現の境界にあるというように。
彷徨う意識が最期の宣告を聴いた。
最も残酷な答えを出したなと
舞台からも立ち去った立場から、冷静に思ったのは
やはり全てを平等になど見ていない利己的意識の持ち主だからか。]
――病院2F/休憩スペース――
[まだ白の面積の多いスケッチブック。
鉛筆は鈍足の末、迷い、停止する。]
――……、もう聞こえない。
[あの迷い子の声は。
そこだけ、と切り取れるよう念じれば、
数分閉じた目蓋の裏に、イメージが焼きつく。
モノトーンで描かれたスケッチブックの頁と。
紫羅欄花の花と。
堂々と飾られた絵画と。
並ぶ黒い背中。
――そして、最期の宣告
鉛筆が折れ、掌に血が滲むまで。**]
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……これで、三度目
[感情の見えない朧な声が、雨が近しい者を奪った数を無機質にカウントした。
あの花のような少女が太陽の下に戻れずに、冷たい心の死に損ないが戻ってくるなどと。
いつか伝えられると知っていた真実は、重い。
人でなしすらも、無邪気に同期達の帰還を喜ぶことが出来ない。*]
―― 病院・2階休憩スペース ――
ああ、たしかに米を炊くなら
土鍋か高い炊飯器で炊くのが
一番美味いものができると思うっすよー。
電気圧力鍋もメーカーによるんでしょうが、
俺が持っているものだと、正直美味さはあんまりだし、
炊飯時間も炊飯器の方が早い気がするっす。
へえ、手作りの土鍋をプレゼントっすか。
彼女さん喜んでくれました?
[ その土鍋がそんな不格好なものとは知らない俺は、
単純に羨ましいなとは感じつつも、
適度に家事は手抜きをする俺には、
きっと使いこなせないだろうなとも思って。 ]
ふっふっふ、いつでも電気圧力鍋の便利さは
レクチャーできるっすからねー。
[ カラ元気の応答を骨谷先輩としつつも、
いつか骨谷先輩の都合のいいときに
料理教室を開こう。と決意して
俺は黒い雷神を咀嚼した。 ]*
―― 夢の中 ――
[ アリババさんの最後の宣告が聞こえる。
生きているのは大藤先輩と田端先輩。
それはつまり―― ]
そっか。回谷先輩……。
[ 俺が色々と誤魔化したりせずに
もう少し深い話ができていたら、
なんて思っても、もう遅くて。
悲しみと後悔が混ざった痛みが、
胸にきゅっとした刺激を与えた。 ]*
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[ステージで項垂れた時、懐から落ちたコインが
遊ぶように回りその仕組みを見せつけ、転がって
一時成海の意識を死者から奪ったように。
運命は手の届かないところで定められている。
砂粒一つから空の星まで、きっと。
無力感の中では起き上がる気になれず、目を閉じた。**]
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―― 夢の中 ――
[ アリババさんの最後の宣告以降、
ふらふらと館内を彷徨っていた俺の意識は、
大藤先輩が回谷先輩を
抱きしめている場面に出くわした。
秘かに仲いいのかなって思っていた2人が
こうしている光景は、日常の場面だったら
微笑ましいものだったはずなのに。
残酷な現実に俺の心は
さらにひしゃげそうになったけど、
俺が2人の時間に立ち入っていいはずがないから、
俺はすぐにその場から離れて、再び館内を彷徨う。 ]
回谷先輩や大藤先輩本人に聞かないと
お邪魔虫かどうかは分からないんじゃないかな。
[ いつの間にか元に戻っていた田端先輩と
アリババさんの会話する姿が目に入って。
2人だけの時間はもちろん必要だろうけど、
田端先輩に託したいものや、
先輩としか共有できないものも
きっとあるんじゃないのかなって俺は思うけど、
勝手に想像するだけで口出してちゃ駄目だよなって、
俺は小さくかぶりを振った。 ]*
―― 病院・病室203号室 ――
[ 目を覚ましてベッドから起き上がった俺は、
気を紛らわせようと、
放置していたメッセージを読み返した。
別に回谷先輩が亡くなったことから
目を逸らしたかったわけではないけれど、
メッセージの中には、それとなく先輩の死を
指し示すものも含まれていて、
ままならない現実を突きつけられた俺は、
メッセージに返信する気分になれずに、
既読スルーすることにした。 ]
――屋上
[屋上のフェンスを掴んで立っていたから、
ただしく眠っていたのではないのだろう。
夢うつつの状態で聞いた告達は――――。
――――はー……。
[空を見上げる。
この空は夢の中までは繋がっていない。
ここは、既に彼女のいる世界ではないのだ。
まだニュースは銀の耳に入っていない。
それでもアリババの声は最後まで真実なのだろうと、
理解してしまった。]
来週は、エビ天そばなのになぁ。
[
一緒に食べるランチを楽しみにしてると言った。
回谷の好物だったかは知らないが、
"待ってる"と。]
……………ふ……っ
[フェンスの網が手のひらに食い込んで、
それでも案外血は出ないものだ。
多分痛いのだろうと思う。
傷にもならないこの程度でも十分に痛いのに。]
うー―…………。
[
胸を貸すどころではなかった。
喚くことはせずに、声を殺して泣いた。**]
―― →病院・病室209号室 ――
……そういえば、高祈先輩はもう目を覚ましたのかな。
[ アリババさんは還っていったと言っていた。
思い立って俺は病室から出ると、
看護師さんに高祈先輩がいる病室を尋ねた。 ]
高祈先輩、福原です。
[ 209号室のドアを3回ノックした後、呼び掛けたけど、
先輩から返事はあったかな。
返事が無かったり、会いたくない旨を言われたら、
大人しく帰るつもりだったけど、
俺が夢の世界で見た一部の光景だけでも、
先輩が生きたがっているように俺には見えなくて、
心配する気持ちが大きかった。 ]*
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── 209号室 ──
……どうぞ
[静かな病室に響いたノック。
もう二度と聞けないのかもしれないと一度は思っていた声。
虚ろな意識の輪郭は確かになり、声を返せばベッドの上で上体を起こした姿で彼を迎えた。]
やあ、来てくれて嬉しいな
思ったよりは酷い姿じゃないね、お互いに
[腕から甲まで、包帯が目立つ片手を挙げた。
明るく声を向けつつも彼の姿を頭から足まで確認し
……安堵したように息を吐く。]
[本当なのだろうと、どこかで思っているが。
アリババの声を聴いた気がしたのは真実か、寝惚けていたのか。
成海一人で可能性を絞れるものは何も無かった。
未だあちらと繋がる方法があるなどと、知らないのだから。
──この後輩が、宣告を受けた後の自分を見ていたことも、勿論。*]
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―― 病院・病室209号室 ――
失礼します。
[ 迎え入れる声がして、
俺は病室のドアをゆっくりと開いた。 ]
はは、それだけ酷い姿を想像してたんですか。
[ もし、座っても良さそうなら、
俺はきっと先輩のベッドの側にあった椅子に
腰かけながらも、
先輩の声音と対照的に、俺は苦笑を浮かべた。
頭に包帯を巻いた俺が言えることじゃないかもだけど、
先輩の腕にも首にも包帯が巻かれていて、
明らかに痛々しい。 ]
先輩はアリババさんの最後の宣告を聞きましたか?
誰と誰が生きていたのかっていう……
[ まだ聞いていない可能性を考えて、
誰が亡くなったのかは明言することなく
俺の声は尻すぼみになるけど、
これで、先輩にもあの夢の世界と繋がる方法があると
気付いてもらえたかもしれない。
今、この言葉を言うのは、
きっとあのときと重みが違いますが、
それでも俺は思います。
――高祈先輩が生きていて嬉しいって。
[ 夢の世界での別れ際と違って、
回谷先輩が亡くなったことが決まった場面で、
この言葉を口にするのはあまりに罪深い気もする。 ]
[ 回谷先輩の死を軽んじているわけではないけど、
回谷先輩本人や親しい人が聞いたら、
きっといい気はしないと思われる言葉。
それでも、俺にとっての高祈先輩は、
恩人であって、別れがたい大切な人だったから、
それを口に出すことに躊躇はなかった。 ]*
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それはもう。
実物の君を見るまで色んな可能性があったさ
[具体的には未だ覚醒めてないだろう二人を想い、語らずにおく。
表面的には感情を見せなかっただけ。
深刻な様子が無いか巡った視線の奥に、穏やかではない心地はあった。
その頭に包帯を巻く姿が痛ましくないと言えば嘘になる。
ただ、こうして自らの身体と意志で歩いてやって来て
変わりなく話す彼に脳に問題が残ったようには見えなかったから。
今生の別れを覚悟していた身には、「良かった」と思えてしまった。
……先輩としてはもっと違う反応をするべきだったのかもしれない。]
……ぼんやりしていた時に、聞いた気がした。
俺の同期が二人共帰ってくるって
あれはやはり、本物だったんだね
[未だ自分達とあの世界の繋がりは途切れていない。
はっと大きくはない目を見張った後、理解して頷く。
明言しない福原の意図とは違うかもしれないが
聞いたものの心を本当に揺るがしただろう事実は、
口にするには未だ重かった。
まだ成海は一度しかあちらを覗いていない。
故に、もしかして自分のことも?と過ぎった可能性は
それよりも胸を占める事柄もある為に、一度しまわれる。]
……福原君
[思わず名を呼び、栗色の目を見つめる。
重なる記憶、二人で絵画の前で語らい別れた時間。
思っていたとおりに彼は同じ気持ちでいてくれた。
そして、今口にする意味を正しく理解した上で口にしたのだ。
躊躇うこともなく、成海に告げたのだ。]
君がそう言ってくれるなら
……俺にも生きていた意味が、あるんだと思う
[ならばこちらも同じように返そう。
彼に嘘をつきたくないと感じるのは、今も変わりがないから。
いつかのように言葉を暈さずに、続きを隠して誤魔化さずに。
もしそこから気づかれてしまうものがあったとしても。]
俺も、また君に会えて嬉しいよ
……もっと近くで、顔を見せて
[もう既にベッド脇の椅子に腰を掛ける相手を更に呼ぶ。
そう詰められる距離も無い状態で、彼なりに応じてくれたら
包帯まみれながら骨折も無い手を伸ばし、頬を撫でよう。
白く覆われていない指で、
確かな生きている人間の感触と温度を感じられたら、微笑もう。
いつもよりずっと感情を乗せて、心から再会を喜んでいる顔で。]
……抱き締めまでして生きていたのだから、
ちゃんと、福原君をずっと見守れるように頑張らないとね
[伸ばしたものと反対の手で、白いシーツを握った。]
[心と記憶の中に確かに巡る、少女との記憶。
成海と彼女は、そこまで皆と比べて親しいとは言えなかった。
けれど、確かに二人は同じゼミの一員で。
兄と婚約者に並んで“三回目”にカウントされる程の繋がりが存在した。
──だが、側にいる者を大切に感じる想いは
人間である限り捨てられないものだ。
どんな人でなしにも、胸に大穴を持ち合わせている者にも。
誰の中にも心が存在している。
本当に分かり合えたとは言えない状態でも
似たものを持ちながら違う存在の彼に呪いめく執着を渡しても
その行く先に幸あれと、
鳩を飛ばすみたいに、光の世界に送り出したつもりでいた。
そんな相手と、再び同じ世界で隣にいられることに
処刑の通過儀礼を越えた成海は、胸に温かいものを覚えていた。
目前に吊るされていたまやかしの餌よりも、生を見ていた。*]
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―微睡の中で―
[大藤先輩とこころ先輩の姿を最後に視界は白に染まり、別の白――おそらくは天井の白が見える。
目覚める間際に死神さんの声
――……。
[天井や寝具、カーテンや医療機器を見れば病院であることがわかる。
ついさっきまでペンを持っていた右手を上げる。
難なく上がったことと、手のひらや腕を見て、握って開いて問題はないとわかる。
ぼぅ、と天井を見つめながら、少しずつ、現実を実感した。
筋肉の動きとシーツの肌触り、温度が現実のそれだ。
同時に、先ほどまで見ていた"夢"が、自分の夢かどうかを考えていた。
自分ひとりがこのベッドで見ていた夢なら、こころ先輩が死んだわけではないかもしれない。
そう、思いたい。
逆に、他の人が無事である保証もなくなるのだが。]
[寝返りを打ちたくて動こうとして、左腕の痛みに顔を顰める。]
……った、
[左腕にガッツリと包帯が巻かれている。
ヒリヒリとした痛みの筋は範囲が広くてしばし不安にもなるが、今はまだナースコールを押したくなかった。
夢が、誰の夢だったのかを 知るのが怖い。
・・・後で看護師さんから聞いた話によると左の手首から肘までをざっくりと切っていたらしい。
傷は長いが浅かったこともあり、神経に問題はないけれど、痛みは広範囲だ。
ただ、今はそれを知ることもなく、右を向いて体を丸めた。
瞼を閉じればまだ夢の世界が其処にあるような心地がして、夢と現実の狭間を暫し彷徨う**]
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―― 病院・病室209号室 ――
まあ、可能性として色々あるのは分かりますけど。
俺のこと考えてくれるのは嬉しいですが、
たまには先輩自身のことも労わってくださいよ。
[ さも、先輩の怪我は当然酷くないとでもいうように
言葉にも出さないものだから、
俺は苦笑を崩せずにいた。 ]
はい。大藤先輩と田端先輩が生きているみたいです。
[ 先輩の頷きに合わせるように俺もこくりと頷く。
イコールとして繋がる回谷先輩のことは
俺は直接は口には出さないけれど。 ]
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