人狼議事


15 青き星のスペランツァ

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― 安置室 ―

[謹慎の通達があった。
遅かれ早かれこういう日は来るだろうと、そう思っていた。いや、思った以上に来るのが遅かったというのが本音だ。
おそらく『ヨーランダ』が死亡し、そこから調査が入ったのだろう。『ヨーランダを名乗る男』が調査船の船員として働いていると……]

[幸いなことにこの船では斎を重視している。船員との交流の禁止はあれど、墓守として安置室で働き続けることは許された。それでいいと思った。居場所であり自分の本質を失わずにすんだから]


[通達からさほど時間が経っていない頃だった、空のカプセルが運ばれてきたのは。ヨーランダに謹慎処分が下ったことは、本人への通達と同時に全クルーに知らされている。

カプセルを運び入れたやたら独り言の大きい船員は
「落石事故だってよ。一緒にいたキランディはだいぶ憔悴してるんだってな」
と、弔いの準備をしているヨーランダの背後で、やたらと大きな独り言を言い続けている。

キランディはハロと調査に行くと言っていた。きっと自分に責任があるという念に苦しんでいるのだろう。
ヨーランダもその気持ちはよくわかる、自分が頼まなければギロチンの運命は変わっていただろうから。
……いや、比較するのも失礼だなとヨーランダは思い直した。だが、同じ気持ちを持っているとしたら話しくらいは聞けるだろうか?]

[ヨーランダは“うっかり”メモとお供えのお菓子を包んだ紙包を落としてしまった。
やたらと独り言の大きい船員は これは誰の忘れ物かな と包み紙を拾い、ニヤリと笑いながら安置室を出て行った]


[一人になったヨーランダはカプセルを覗き込んだ。
空だ。
こういうことは稀ではない。何故なら死に形はないからだ。
ある人は現場に残されていた服の一部だけ収められた、ある人は唯一持ち帰ることができた触角だけ収められた、ある人は形成不可能として袋に入れられたまま収められた]

はろ

[ヨーランダの手は自然と出発前に触れられた頬に伸びた。小さい体で飛び回り、みんなとお喋りしていたハロはここにはいない。
もし、一部でも回収できるのなら回収してほしい。マーレ10に置き去りにするのではなく、一部でも一緒に帰還したい。
先にこの部屋に来たアシモフとギロチンと一緒に、寝かせてあげたい]

おやすみ。

[棺の主の不在を隠すように、ヨーランダは空のカプセルに布をかけた**]


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【人】 ランタン ジル

― 三日目・夜/タラップ付近 ―

[>>84 >>99船内奥の通路から、かぼちゃ頭を揺らしてとことこと、話している二人に近づいていく。どこか遠慮がちに、それでも隠れはしないで。]

イワーノフ。
キラーンディ……。

[声をかける。かぼちゃ頭の奥で光が明滅している。]

キーランディあのね、

(102) 2021/11/14(Sun) 03時半頃

【人】 ランタン ジル

[死んでしまった。アシモフもギロチンもハロも。まだ信じられないような気がする。ジルは頭の光のお陰で、ほとんどおまけみたいにこの船に乗せてもらった――少なくとも本人はそう思っていた――ものだから、この星へ来るまでずっとのんびり考えていたのだ。そう危ないことは起きないだろうと。でも、案に反して仲間たちはこんなに欠けてしまった。こんなときこそ、何かしら働くべきだった。自分は、おまけとは言っても誰かを慰めることを期待されてここにいるのだから……でも、どうしてかジルがもっともその苦痛を取り去るために働きかけたい相手は、もう死んでいるのだった。]
[いつだって死んでしまった者がいちばんかわいそうだ。]
[でも、死んでしまった者を慰めることはジルにはできない。死んでしまったらもう何もできない。]
[だからキランディが帰ってきてくれたことは、ジルにとっては本当にうれしく救いのあることだった。生きていてくれさえすれば、自分の灯りは相手に届くかも知れないのだから。]

帰ってきてくれて、ありがとう。**

(103) 2021/11/14(Sun) 03時半頃

ランタン ジルは、メモを貼った。

2021/11/14(Sun) 03時半頃


ランタン ジルは、メモを貼った。

2021/11/14(Sun) 03時半頃


【人】 ランタン ジル

― 三日目・夜/タラップ付近 ―

[>>104自分を撫でてくれる手のひらに、かぼちゃ頭がまた少し揺れる。内側の光がほの暖かく光る。瞬く。犬のしっぽがふるふると左右に踊る。ひどく素直な喜びの表現。]

だっておデ、出迎えるしかできないんだ、キーランディ。
だからずと待っているんだよ。
おかえり、おかえり……ここで会うまでずと、オで、おかえりって言いたかったよ。

[自分にも手があったらよかった。そうしたら、こうして撫でてくれる手を引き留めたり、撫で返したりもできただろうに。その代わり、自分にはかぼちゃ頭の奥の光と、犬の身体のつやつやな毛並みがあるとはわかっていたけれど。**]

(108) 2021/11/14(Sun) 04時半頃

ランタン ジルは、メモを貼った。

2021/11/14(Sun) 04時半頃


[ヨーランダはのそりと身を起こした。室内を見渡すとハロの献花台に花が置いてあった。
どうやら寝ていたようだ、それも人が来たことに気が付かないほどに深く。きっと今までの疲れが出たのだろう、自分の正体を隠して生活することに対する。今は今後あるかもしれない処罰に対する恐れよりも、解放されたことに対する喜びの方が大きかった]



[ハロのカプセルに違和感があった。寝ぼけてそう感じたのかと思い近くによると、かけていた布がずれているのだ。まさか誰かがいたずらをしたのかと慌ててカプセルの中身を確認した。

いた。
ここに収まるべき人物が。

きっと誰かが回収してここに収めてくれたのだろう、一緒に帰れるようにと]

はろ。

[震える声で棺に声をかける]

おかえり。

[ヨーランダは心からよかったと思い、その思いは無意識のうちに言葉として発されていた]


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【人】 ランタン ジル

― 三日目・夜/タラップ付近 ―

[>>110 >>117やってきたライジの方へ、かぼちゃ頭をぐらぐらと向ける。奥の光が明滅する。ジルなりの挨拶。]

おあー。

[>>131ジルもまたライジとキランディを見送る。イワノフの横にちょこなんと座って、かぼちゃ頭を揺らして見上げる。]

……イワノーフにも、おデの背中が必要じゃない?

[かぼちゃ頭の奥で、柔らかな熱のない火が燃えている。……。**]

(147) 2021/11/14(Sun) 19時頃

[世界は暗転した。
 それきり、ハロの世界は終わってしまった。
 何が思えるでもなく、何が聞こえるでもなく。
 痛みや苦しみを感じられる時間すら、瞬きほどもなかった。
 駆け出すキランディの羽ばたきを聞いたかもしれない、というのが最後だ。

 ハロという生き物にとって、それは幸福だったと思う。]


[これがもしも、長いしっぽや下半身だけを大岩に挟まれて、意識は保ったまま、もしくは一命をとりとめでもしたら、きっとハロは苦しんだだろう。
 自分を見舞うクルーを見るのもつらかったし、タプルの手を煩わせることになるのも嫌だった。
 自分のことで悲痛な面持ちになるクルーがいるのは、耐えられなかったと思う。
 そんな顔をさせたくない。笑って、採集のお土産を持ってきてほしい。
 それで充分だけれど、それだけにならないことも容易に予想がつくからだ。
 いっそLOSTしてしまえたら、とすら思うかもしれず、けれどハロ自身は自らの命を断つすべを知らない。手足は短く、自分を害することなどできそうにない。

 スペランツァのクルーにとっては、その方が幸福だったとしても。]


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【人】 ランタン ジル

― 三日目・夜/タラップ付近 ―

[>>>164背を撫でられて、かぼちゃ頭がぶよぶよ揺れる。]

ウウン、だてこれがオでのお仕事だもの、おしごと。おしごと……。
みーんなお仕事でここにいる、おでもそう。
……もっとたくさん、おかえりて言いたかった。
ずっと、ずっと、これからもずっとみんなに、みんなにおかえりて言ってたかったよ。

[傾げた頭のなかで灯がゆらめく。]

おデ、ほんとはほんと、もっと役にたちたい。
でもむずかしいんだ、難しいんだよイーワノフ。
みーんなつらくて悲しい、だけどそれって、おでが邪魔していいこと?
……あのねえだって、必要だからみんな、かなしむんだ。
オではそのこと知ってる……。
だからときどき、ときどき、近くにいられたらいいンだけどな。
すごく難しいよ……。

[意識してか無意識からか、イワノフの目に浮かぶ光に働きかけるようなことを言う。頼りながら、その信頼で慰めようとする言葉を。**]

(187) 2021/11/14(Sun) 23時半頃

ランタン ジルは、メモを貼った。

2021/11/14(Sun) 23時半頃


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