人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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  ――西門さん以外、まだ誰も目覚めてないんですって。
  ――この子なんて、外傷はたいしたことないのになあ。


  ――あら……?
  ――今、この子、一瞬、目が開いたような……?


[302号室。ベッドに横になる銀の姿。
ああ、きっと私のケガはたいしたことないんだ。
覚醒しかけた意識をすんでのところで引き留めたのは

               ―――――声。>>*2]


[――――夢?
   
そうか、私は夢を見ている。
どんな夢だっけ。酷く悲しい。

  悲しいなら、目を覚ましてしまえばいい。
  そうすれば、忘れてしまえるかもしれない。

それはそう。

予感がある。記憶は鮮明とは言い難いけれど。
それでも、この夢にはこれまでもこれからも
哀しみが詰まっている。]




  ………………。


[悲しいことが好きなわけではない。
けれど、この胸に刻まれたばかりの傷は
すぐに手放していい類のものではない。

ぎゅ、とベッドの上、身体の横で拳に力が篭る。**]


メモを貼った。


に……く……じゃが……

[ぼんやりと光の滲む世界。
オレは尚も縋りつく骨の手を振り払えぬまま、
重い重い瞼を持ち上げるのを拒絶する。

だって、まだ留まっていたい。
あの世界でしかもう会えない。



死んでしまっている、誰かさんとは。]


[災害とやらから何時間経ったのか、
オレたちは一番乗りだったはずだけど。

救急搬送されたらしき病室、
眩いのはLEDの冷たいまでに白々しい灯。

軋む金属フレームのベッドに横たわった
オレの腕には点滴の針が刺さっていた。]


――うぅっ……、つっ、

[未だ色々混乱していて、
上半身を起こすにも難儀する。
後頭部にツキツキと疼痛。
そして、頬にはガーゼがあてられ
湿布の匂いが鼻腔を突いた。]


[生き残ったオレには、まだ責務がある。
タカナル先輩の言葉が重く刺さる。

オレはもう夢の世界の住人ではない。
九人目の彼女にフられたてほやほやの、
惨めで薄情な男。]

スケッチブック、は……?

[オレはベッドに寝たまま、
視線だけで黒のザックを探す。

見つけたところで、夢の世界で
加筆したものは消失しているだろうけれど。


――脳内で、黒い翼が吠える。]


[全身が怠くてたまらなくて、
瞑目してとろとろ微睡めば、
以前より薄ら頼りなく、夢の光景がオレを包む。

あの、暖かな湯気に包まれたカフェの。
オレが陣取っていた席に、オレは居ないけれど。

また何やら作り始めたノッ君。
ラギ君が口にしていた肉じゃがだけでなく、
ハンバーグやらデザートやら。

夢の中で食べられないのが口惜しいけど、
生きてるなら振る舞って貰える機会もあるだろう。

果たしてあれは、誰の晩餐になるのか。

大食いのトサカ先輩が平らげ積み上げた
皿の山を見ながら、この平皿たちは
幸せものだなあと、妙に暢気な感想を
抱いてしまったことを、思い出して。]




[そうして未だ、惜しむように夢を搖蕩う。*]


メモを貼った。


[ アリババの声が、命ある者の声を告げる。

では皆も、銀と同じ場所で眠っているのだ。
彼の話では後遺症の残るものではないらしい。
少なくとも身体には。
――――きっと、喜んでいいことなんだろう。]


[意識ひとつでカメラが切り替わるよう視点が変わる。
カフェに、ロータリーに、どこかの部屋に
点在する彼らの姿をひととおり確認した後で。

和を意識したレイアウトの部屋に視点は移る。
茶器や漆工芸品の展示された部屋を、
銀はまだちゃんと鑑賞したことがなかった。]

  こういうの、子供の頃って
  全然興味持てなかったから。

[書画や仏像の類も、後回しにしがちだ。
目が覚めたら、見に行ってみようか。
今度は別の美術館でもいい。
銀にはその機会が与えられているのだから。

"今度"のない者のことが過るの仕方のない。
溜息を吐いて、彼らの声に意識を傾けた。**]


――病室207号室――

[夢見が浅く、あちらの世界から
拒絶されているかのようだ。

幾つかの場所を、場面を、人を、
垣間見ることはできるのにはっきりと、
これは"オレの夢"ではないと感じる。

だからもう、あの冷蔵庫から
ご馳走を取り出すことも、
誰かに話しかけることも、
オレと認識して貰うこともできない。]

…………駄目やな。

[無理矢理寝ようとしても、
睡魔すら訪れなくなってしまった。
仕方無しにベッドから起き上がり、
ナースコールのボタンを押す。]


[すぐに回診の医者がやって来て、
点滴の針からは解放して貰えた。
もとより、軽い貧血と脱水症状で
栄養を送っていただけらしい。]

こんなんでも、腹は減るんやなぁ。

[トサカ先輩ほど旺盛ではないけれど、
夢で食べたにぎり飯で現実の胃は満たされず、
第一声も肉じゃがだった。
今も、夢の中のハンバーグを想うと
腹の虫とヨダレが止まらない。

『もしよかったら』と看護士さんが
差し入れてくれたのは、
綺麗に皮を剥かれ串切りに揃った林檎だった。]

……………………っ、


すみませ……、
今はちょっと林檎は、

[食べたくない。
真っ二つに割れた美術館の入口、
ぐしゃりと無残に潰れた果実が一つ。

看護士さんには、単に林檎が苦手なのだと
受け取られたようで、オレは肩を竦めて謝った。]


[一通りの軽い検査を終えて、
帰宅用の書類も書かされた。
念の為、二日後にもう一度検査がある旨も。
何なら一番酷い外傷は、彼女に撲たれた頬だった。]

多分、連絡したら親が迎えに来るんで、
保険証はその時に、ハイ。
しばらくは待機ですね、分かりました。

あ、西門先生のところに、報告に行っても?

[ついでに、同じタイミングでシロマちゃんも
目覚めているはずだ。
他は、アリババ氏は語ってくれなかった。
ただ、夢の中なのに、生者の宣告だけは
はっきりと脳裏に刻まれていた。]


ツブツブいちご教は存続か。

お袋の味ならぬ、ノっくんの味が
失われんくて良かった。
今度ちゃんと教わらな。
味噌汁も、肉じゃがも、
そん時に食べたらええよな。

[気の抜けた西訛りでぼやく。
我が家の台所は、兼業主婦の母と
同居の母方の祖母が占拠していて、
オレも親父も殆ど入れて貰えないのだ。

そんな家風はもう時代錯誤、
今回の夢で、料理できる男もいいなと、
ひしひし実感したから、本気で取り組んでみよう。

自作の器に、相応しい手作り料理を盛って
お茶を淹れたら、次の彼女には少しは
オレの趣味も受け入れて貰えるかも、なんて。]


メモを貼った。


[そして漸く、離れ離れになっていた
相棒の黒のザックが返ってきた。
勿論最初に取り出すのはスケッチブック。]

…………なるほど?

[バス内での走り描きは残っているけれど、
それ以外は綺麗サッパリだ。
吊り橋の向こうがない、とLINEにあったから、
トンネルか吊り橋が夢の世界との架け橋なのかと
思案したこともあるけれど、
記憶が曖昧になってアリババ氏を見た辺りから、
現世ではなかったようだ。]


あの美術館、どうなったんやろう。
しばらくは休館かなあ。

[シロマちゃんに御薦めされた絵画も
まだ見ていなかった。感想も求められていたのに。
或いは夢の世界ならまだ、
展示されているかも知れない。
オレは一度、未練がましく少しシーツの乱れた
白い寝台を見やる。]

……せや、連絡っと、

[手元にはもう一つの貴重品であるスマホ。
真っ先に確認するも、研究室のグループLINEは
課外授業の日程と集合時間等、
事務的にスケジュールが綴られているのを最後に、
美術館での変事は何一つ表示されない。
ただ、別れたはずのアカリんからの
百件に届きそうな不在着信と、
LINEの嵐がオレの心を少し重くした。]


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