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[飯尾先生もいたから思わずこんばんわって
出ちゃったけど、構わず七星さんはおかえり!
って迎えてくれたら
抱きしめて抱きしめ返されるとか、遠い記憶で
しかないんだ。
そもそも私がそんなに抱きしめる、なんて行為を
することがないせいなんだけど。
壁を作っているつもりはないけど、踏み込む勇気が
なかったのかな。
しゃんとしなさいって、甘えることもいつしか
怒られるようになっちゃったもんね。
だから背中の撫でられる感覚に少しずつ落ち着きを
取り戻せた。
雪の中つないだ手よりも、貰ったホット珈琲よりも、
腕の中は温かかったから。]
[七星さんははどんな体験したのとか、
今頃二人分のマネキンがあの世界にあるのかなとか、
そんな話題も浮かんだけど、肝心の言葉を言えて
いないのに気づいて顔をあげるんだ。]
えと……ただいま。
それから七星さんも、おかえり。
[勢いで抱きついてしまったことが今更ながら
気恥ずかしくなってきて、顔に滲ませながら
その言葉を口にした。]
[でも身体が離される気配はなく、まぁいっかって
そのまま甘えていれば]
ふぇ。
あ、えっと、うん。
[同意を求める七星さんの言葉
何も把握していない私はにあっけにとられ
ながらもなんとか反応する。
あの精神世界のこと先生に話してたんだ?
なんて小声で確認していれば、先生は今やっと
信じた、というかしょうがないから信じてやる、
みたいな態度をとる。
続く言葉には、私もドキリとした。]
[和歌奈さんが帰ってこない可能性。
あの精神世界がどういうものなのか私は知らない。
ホストが帰れるのかどうかすら。
帰りたいと思えば帰れるものなのか。
死ぬ前に見る走馬灯のようなもので、ホストは
そのまま死ぬことになるのかもとか。
……そもそも、
何に悩んでいたのかすら知らなくて。]
……私が連れ戻せなかったのに
他のみんなを責めるなんて、出来ないです。
[ぎゅっと唇を噛んだ。
自分は無力だなって、そう思う。
一緒に過ごしている間、何も気づかなかった。
あの世界でだって、何も出来なかった。]
メモを貼った。
でも全員帰ってくるのを、
信じて待つくらいはいいですよね。
[今はただその希望に縋りつきたかった。
私、誰にも死んでほしくないんだ。
ぎゅって七星さんの服を握りしめて、
手術室の方を見つめる。
ねぇ、今和歌奈さんは
どんな気持ちなのかな?]**
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
─── あの日の猫カフェ ───
らっしゃいらっしゃい
[絶対にその客引き方法ではないと思う。
けれども誰か来れば
開店休業じゃ、つまらないから。]
[ほんの一時のお遊び。一段落つけば、最後の1人が帰るタイミングで。]
オレ、もう少しだけいるわ。じきに戻るからさ。
[そろそろ時間だ。朝は食べたけれど、昼は食い損ねたからな。
する必要があるとは思えなかったけれども、後片付けはしないといけない気がしたから。]
[その時、再びエレベーターの扉が開いた。
現れたのは、1匹の黒猫。
オレが付けている雑な猫耳と同じように、片耳が垂れている。]
逆じゃん。
[猫が客かい? 猫カフェって、そういうもんだっけ。
多分、オレが知ってる猫カフェはそうじゃない。]
いいか。減るモンじゃねーし。
[そっと黒猫に手を差し出した。]
いいよなぁ
オレも、猫になりてえ。
[すっと猫を持ち上げれば、そんなことを呟く。
もっと楽で、自由に、走り回りたいな。]
いらっしゃいませ、ご注文はキャットフードですか?
[毛並みの暖かさを感じながら、そんな冗談を。]
[確かにペットは飼いたかったけれど、これは文化祭でやり残したことではないな。
そんなことを思いながら暫く黒猫と戯れていると、再びエレベーターの扉が開いた。
そこには]
よっ、店番終わったろ? 1on1でもしようぜ!
[挑発的に笑うオレが立っていた。]
[驚きはなかった。
なぜかそれが当たり前だったかのように、その状況を受け入れることができた。
そしはもう1人のオレにとっても、同じらしい。]
んだよ、せっかく人が楽しんでたってのに。
猫ちゃん、ちょっと待ってな。
[黒猫をその場に降ろせば、目の前の"試合"に集中する。
相手にも上背は無い。なら、小細工なんていらねぇ。正面からゴリ押しするだけだ。]
[───けれども。
もう1人のオレはとても強かった。
同じ体格で、同じ技術を持っていて、同じ経験があるはずなのに。
どうあがいても勝てる気がしなかった。
オレを舐めんなよ、その理由はちゃんと分かってんだ。
あいつには、迷いがねぇ。
だから一瞬早く動けるんだ。]
もう降参か? ゴールはここにあるぜ?
[いつの間にか、エレベーターの中にバスケットのゴールがあるシュールな光景になっていた。]
もう降参してえ。
んなこと気にせずに、ずっと猫と遊んでいてえよ。
[そう口にした途端、エレベーターはゆっくりと遠ざかっていく。教室と、エレベーターの床との間に深くて暗い谷が広がりはじめる。]
んじゃあ、オレが"勝ち"を貰っちまうってことで。
[その言葉を聞いた時、再びオレの足が動いた。
負けず嫌いなのは、譲れねえか。
なぜかそいつの手には、あの日の答案用紙
こんな安挑発に負けてられっかよ。
[床の端までやってきたが、そこで再び足が止まってしまう。
元々身体能力で身長を補ってきたんだ。ジャンプ力には自信がある。それをもってしても、ギリギリの距離。
迷っている間にも、エレベーターはどんどん遠ざかっていく。]
[休め、何も変わんねえ
その言葉が脳裏によぎる。
そんなこんなで迷っていれば、後ろから唸り声が聞こえてきた。]
シャアアアアア!
[いつの間にか、猫は恐ろしげな黒豹に姿を変えていた。
そしてその声はご丁寧にも
全く可愛くないと言われた、オレの猫語。]
[行くも地獄、帰るも地獄。
だけれど中途半端はもっと地獄。
進退窮まったオレ。
普通の人だと認められない?
いいや、違うな。
普通の人でなんて、いられねぇんだ。
いずれどちらかを選ばなきゃいけない時が来る。]
[黒豹は襲い掛かってくる5秒前。エレベーターは届かなくなる5票前。
ようやく理解した。オレは休みたかったって言うより、1番でなくなるのが怖かったって言うより。
消えちまった心の炎に火をつけて欲しかった。
誰かにケツを叩いてほしかった。]
当たって砕けろ! もうどうにでもなれ!
[迷っていても、まず動け。バスケを始めた日に、先輩から教わった至言。
だからオレの体は宙に浮いていた。]
甘くねえか。気合いだけで乗り切れるほどは。
[迷いはどこまでも追いかけて来る。
迷いの正体はどこまでも逃げていく。
ジャンプした途端にエレベーターは遠ざかるスピードを上げた。
黒豹は教室から跳んでなお、オレのすぐ背後まで迫ってきた。]
もう少し早く決断していれば。
ああ、これが。
後悔ってやつか。
[あと数十センチ、エレベーターの縁に手は掛からなかった。
僅かな差でボールを奪えなかった、インカレの時のように。
黒豹の爪に己の肉体が切り裂かれるのを感じた。]
嫌だ。オレはまだ!
[そこで確信を持つことができた。
この世界を作ったのは、オレじゃねえ。]
[なあ、どこかで聞いているのか。見ているのか。
どこにいるとも分からない、そいつに向かって。
お前は死のうとした時、どう思った? やっぱり嫌だと思ったのか、それとも。
痛む体、落ちていく感覚。
それはどこまでも続く。
答えは聞かねぇよ。
おめえが何と言おうとオレは、こんなので納得する奴がいるなんて、こっちのがマシだと思ってた奴に気付かなかっただなんて。
認めねえ。]
[後には爪跡の残るマネキンがエレベーターに転がっているだけ。
届かなかったはずのエレベーターの中にあったマネキン。
その意味は、雄火自信にも分かる日は来ないだろう。]
─── 現実世界 ───
あっ、この野郎! いってえー!
[どこから忍び込んで来たんだ。野良猫に引っ掻かれた痛みにオレは飛び起きた。
いつの間にか体育倉庫のマットで眠ってしまっていたらしい。
だからあんな夢、見たのかな。
夢の中で寝ているのも変な感じだけれど。]
今何時だぁ? つーか、部員共誰か起こせよ。早く下校しねえと、また守衛のおっさんに叱られちまう。
[焦りとともに、時間を確認するためにスマホを開けた。
そこには、見たことない量の通知が。]
かわ・・・・・・い?
[正夢か。
いいや、そんなちゃちなもんじゃねえ。
とにかく、こんな時にする事はただ1つ。]
迷っていても、まず動け!
[体育館から飛び出す。もう扉が開かないだなんてことはなかった。
オレは病院へ向かって自慢の快速を飛ばす。
どんな試合よりも、速く走ることができたオレは、病院へ飛び込むのだった。**]
[ 我に返った莉希ちゃんは体を離そうとしたかな。
だけどあたしは離してあげない。
離すもんかってぎゅうぎゅうしちゃう。
莉希ちゃんの内緒話に、あたしはうんって頷いた。
こんな突飛な話、あの校舎に行ったあたしたち以外の人に
話しても、信じてもらえないかな?
だけどあたし、誰かに話したかった。主張したかった。
文化祭主要メンバーのあたしたちには、
こんな絆があるんだー!みたいなこと。
だから和歌奈ちゃんは帰ってくるって
和歌奈ちゃんが助かることには、確かな根拠があるって
あたし、多分そう主張したかったんだと思う ]
[ 連れ戻せなかったのにって莉希ちゃんは言った。
その言葉にどきっとする。
私も和歌奈ちゃんを連れ戻せなかった。
なんにもできずに帰ってきちゃった。
でも、今あたしが気になったのは、
莉希ちゃんの声が、自分を責めてるように
聞こえたことだった ]
莉希ちゃん。
……自分のこと、責めちゃ駄目だよ。
[ 先生の「責めてやるな」の中には、
今校舎にいるみんなだけじゃない、
あたしのことや、莉希ちゃんのことも含まれてると思う。
和歌奈ちゃんがもしも……もしも、帰ってこなくても。
あたしたちに、自分を責めるなって。
先生はそうも言いたいんだと思う ]
あたしもさ……なんにもできずに帰ってきちゃったし、
今も和歌奈ちゃんがどうして飛び降りちゃったのか、
わかんないままだけど。
でも、あたしたちがあの校舎に呼ばれたことにも、
きっと何か意味があったって思うんだ。
[ 帰ってきちゃったあたしたちは、
もう信じて待つことしかできない。
全員帰ってくること。
和歌奈ちゃんが、帰ろうって思ってくれること ]**
【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ[ただの代替品。 (53) 2021/11/13(Sat) 15時頃 |
【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ[時間が経つにつれ、兄の記憶は薄れていくのに。 (54) 2021/11/13(Sat) 15時頃 |
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