27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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ー ロータリー ー
ちょっとー、何で笑うんですかっ。
[噴き出す彼にむくれる。>>12 別段嘲りが混じった笑いではなく、微笑ましい、みたいな感じではあったけど。 やっぱりちょっと釈然としない。 素直すぎると溢す彼を見て、肩を竦める。]
だって、ここまで言っちゃったらもう いまさら隠しても仕方ないじゃないですか。 出し惜しみ損ですよ。
[それに、もうこの先直接伝えられる 機会があるかどうかもわからないし。 ...とはわざわざ口にしないけど。]
(25) 2023/08/02(Wed) 09時半頃
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そうですよー。難しいんです。 てかなんで他人事みたいなんですか。 当事者ですからね?
[茶化すような口ぶりにわざとらしく拗ねてみせたまま。 まるで日常に戻ってきたみたいなやり取りに勝手に表情が緩んでしまう。
なんでもない穏やかさが、無性に切なかった。]
(26) 2023/08/02(Wed) 09時半頃
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[ため息混じりにぽつぽつと何言か、 彼にだけ聞こえる声で告げ。
暫くーー時が止まってしまったような静けさの中で、 撫でる手の温かさを感じていた。
光の下に立ってひとつお願いをすれば 珍しく即答が返ってくる。
カメラ越しに彼に向かって笑いかければ パシャリ、とシャッターを切る音が どこか厳かに長く尾を引いて、消える]
(27) 2023/08/02(Wed) 09時半頃
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[それが一体どんな風に写ったのか、 その写真をあたしが見ることがあるのかどうかは分からない。
でも、別に構わなかった。 今の一瞬があなたの目に こころに焼き付いてくれさえすれば、それでいい。**]
(28) 2023/08/02(Wed) 09時半頃
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[ 夢か現か分からないふわふわふとした意識の中、
俺の耳には聞き覚えのあるバリトンボイスが>>3:*0>>3:*1>>3:*2>>3:*3
はっきりと届いた。 ]
―― 病院・203号室の病室 ――
[ 俺の意識がある程度覚醒したとき、
俺が今いるのは病院のベッドの上なんだと気付く。
真っ白な部屋に消毒液のような独特の匂い。
まだぼんやりとした頭の俺は、
とりあえず誰か呼ぼうとナースコールを押したんだ。 ]
[ 病室に駆け付けた医師と看護師から状況説明を受けた。
どうやら、俺は体は打撲や擦り傷程度だが、
頭からの出血が酷かったらしく、
縫合処置を行ったとのこと。
処置後の経過は良好で、
検査の結果、頭蓋内出血も起きていないらしい。
あと、麻酔がまだ効いているようで、
もう少し寝ているといいという話だった。
未だにはっきりとしない意識の中、
俺はベッドに横たわり、瞳を閉じると
そのまますやすやと眠りに就いた。 ]**
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― そして ―
[また唐突に天啓が響いたのは 福原からのメッセージに気づき 返信をした直ぐ後の事。>>3:232>>3:233
次に目覚めるのは高祈と仁科。 やはり喜ばしいことだと思う反面――― ここまでくればどうしたって思わずにはいられなかった。
3分の1。
あたしと彼が共に生きている確率だ。 そしてそれは必然的にもう一人、 名を呼ばれていない彼女の死を意味する。 なんて惨い、救いのない三択。]
(29) 2023/08/02(Wed) 11時半頃
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[これだ。 ここで初めに目覚めた時、"これ"に何より怯えていた。
「どうして自分じゃなくてお前が」は、 そのまま「どうしてあの人じゃなくてお前が」 に直結する言葉で。
無意識に命の優先順位を秤に乗せられる中で あたしに大した価値がないのだとバレてしまうのが怖かった。 誰にとってもどうでもいい存在なのだと、 今更突きつけられたくはなかった。
だから逃げたかった。>>1:307 逃げたいと思っていた、けど――………]
(30) 2023/08/02(Wed) 11時半頃
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[あたしが押し黙っている間、 大藤もまた何か考えているようだった。
くしゃくしゃと軽く頭を撫でられて 思考が一旦中断する。>>19]
…あ、は、はいっ。そうですね! じゃあまずは高祈先輩のこと探しましょう! あっちに帰っちゃう前に。
[少し小走りになりながら 大藤の後に着いて館内へと向かうことにし。]
(31) 2023/08/02(Wed) 11時半頃
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[小さなお願いを、もうひとつだけ落としてみた。*]
(32) 2023/08/02(Wed) 11時半頃
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→館内
[お願いを大藤が聞いてくれたかどうかはさておき。 暫く共に館内をうろうろしただろう。
無事に高祈先輩の元にたどり着くことが出来たなら 「ご無事でよかったです」と告げて長居はせず 用件が終わるまで自分は席を外すつもりでいる。
やり残しとやらが何かはわからないが、 二人だけで話したいこともあろうし。]
皆の事探しながらちょっとカフェの方でも 向かってみようと思ってるんです。 福原くんの遺してくれたデザートも食べなきゃですし。 なので、ごゆっくりどうぞ〜。……また後で。
[あえて明るい調子で、 また側に戻って来るつもりではあることも添え。 一旦別れて歩き出しただろう。**]
(33) 2023/08/02(Wed) 12時頃
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[
幼子の容は銀のいるこちら側でも視認できた。
迷子? と訝しんだのは一瞬、紫の髪留めに正体が判明する。
覚束ない足取りで、心細そうな声で。
現況を理解している様子は見えない。
ならば、彼女にとってはそのほうがいいのだろうか。
慰めることはかなわない。]
高祈先輩と、仁科さん……。
[ 帰還者を告げる声。
ここまで、アリババの言葉は全て真実だった。
不用意に警戒し、疑念を抱いた高祈には
あの後会う機会がなく、ガラスを割る行為についても
やふやなまま。仁科とはカフェで二言三言話しただけだった。
ふたりとも、生きていてよかった。
その想いには嘘はない。]
[少し前には柊と福原、それに骨谷の無事が判明している。
皆、どのような状態でいるのだろう。
ゆっくりと目を開けると、射し込んでくる光。
あれほど明晰な夢であったのに、
現実の光はこんなにも眩しい。**]
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― 高祈とビデオルームにて ―
[果たして高祈は蝶々の飛び交うビデオルームにいた。>>34
のはいいんだが。
あまりに高祈が平然と迎え入れるので 気づくのが遅れたものの、 よく見たら彼の背後に 誰かべったりと張り付いている…気がするし、 高祈は高祈で満身創痍になりながら平然としてるし…]
(なにこのホラー空間!?!?怖!!!!)
[と、思わず口に出しそうになったのは否めない。 なんだかんだ今ここに至るまで、 館内のあちこちで巻き起こっていた 物騒な場面は回避してきたあたしである。]
(36) 2023/08/02(Wed) 13時頃
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いやいやいや高祈先輩! 無事でよかったって言ったけど ほんとに無事なんですか!?!? 血塗れじゃないですか!!なんか病んでません!?大丈夫ですか!?
[そしてやっぱり堪えきれずに言ってしまった。 いや天啓曰く無事らしいけども。身体的には。
基本的ににこにこしててあんまり素の顔を見せないというか 一線引いてる筆頭みたいな先輩だし まあお金持ちには色々あるんだろうな〜って あたしもそこにあえて踏み込もうとしたこと、 今までないんだけど。 こんな光景見せられると流石にちょっと心配になりますよ。
はあ……と溜息をついて。]
(37) 2023/08/02(Wed) 13時頃
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………もー………高祈先輩 絶対一人で内に抱え込むタイプでしょ。 なんか鬱憤抱えてるとかならガス抜きしてくださいよー。 元の世界帰った後でも。
[とはいえ、彼にとってこの夢はもうすぐ醒めるわけだ。 自分が何を出来るわけでもないだろうし、 話を聞くにせよ他に適任はいるのだろうが。
しかし気にかけてないわけではないのだぞ、 と言うのだけでも伝わればいい。
そんなわけで、一方的に告げるだけ告げて その場を立ち去ることになるだろう。**]
(39) 2023/08/02(Wed) 13時頃
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― 館内 ―
[さてビデオルームを出て、一人。 歩きながら天を仰いで立ち止まる。]
……黒羽さん。 呼んだら出てくるんだっけ?
[黒い羽の男を天使と呼ぶか死神と呼ぶか迷い (なんせまだアリババと名乗るのも聞いていない) 黒羽と呼びかけてみる。 そういえば状況に翻弄されてばかりで、 直接色々聞いたことなかったなって今更。]
(40) 2023/08/02(Wed) 13時半頃
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この夢って、一度醒めたら もう二度と来れないってことで合ってます?
あと……夢が終わった後、死んだ人ってどこ行くんですか? あの世的な世界があるんです? それともそのまま消滅?
[あたしは別に死後の世界とか信じてる口じゃなかったけど、 こうも不可思議な現象の中に取り込まれると オカルトチックな話も信憑性が増すというもので 参考までに、と尋ねてみた。**]
(41) 2023/08/02(Wed) 13時半頃
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[病院の窓から、遠雷の閃光が見えて、
オレ西洋美術概論の講義を思い出す。
トンネルを抜ける前、次第に近づく神鳴りを。
日本での雷は神罰にとらえられがちだけど、
西洋の神話ではゼウス(或いはユピテル)の象徴。
「雷に打たれた者(エリュシオン)」は神の祝福だった。
日本でも、佳人薄命、あまりに若く命を失えば
神に気に入られて連れて行かれたんだ、
なんて言葉で無理矢理に納得したり。
砕けた一つの林檎は、神の寵愛を受けたのだろうか。
その"慈悲"の世界に巻き込まれたオレは、
もうそれを荒唐無稽と嗤うことなどできない。
宣告は淡々と非情に、
残りを三名にまで絞っていた。**]
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ー 余談(と言う名の言い訳) ー
[ここまでのラインの使用頻度で なんとなく察せられるかと思うが 回谷こころはあまり連絡がマメな方ではない。
一応全部目は通したつもりではいるが 特にグループラインに関しては 纏めて一気に確認しているのもあり、 あちこち読み落としていると思われる。>>44
つまり単純な把握もれですごめんね!他意はないです!!**]
(45) 2023/08/02(Wed) 14時半頃
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[心の声が伝わっていれば それはそうですね。 と納得する他なかったろうが、ともあれ。>>42
相変わらずの微笑みで 猫に引っかかれたのだ、と 言わんばかりの高祈に曖昧な返事をする]
……はあ、猫……ですか。 その、…なんていうか…だいぶ気性の荒い子みたいですね。
[特に納得したわけではなく、 (だって背後すごい不穏なんだもん) あー、今まさに線引かれてるなあー、と思った。 それくらいあたしにも分かるが、 さりとてそれ以上踏み込む理由も持たない。
……。]
(48) 2023/08/02(Wed) 16時頃
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嘘っぽいなあ〜。 だって高祈先輩、ヤバいことになってても イマイチ助けてって言いそうにないんだもん。 いつもふわふわ笑ってるようで、実は相当プライド高いでしょー。
[別に自分相手でなくとも 彼がみっともなく助けを請う姿って あんまり想像つかない。 まあいいですけど、なんて肩を竦め、 その場を辞そうとする。
迷惑をかけるだけの存在。なんて。 実際自分も似たようなことを考えていたのだが>>1:400 そこまで高祈の自己評価が低いとは 全く想像もしていなかったわけで。
ただ。最後穏やかにかけられた言葉には 一度立ち止まって振り返る。]
(49) 2023/08/02(Wed) 16時頃
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……何があるか、かあ。 言ってもあたし、最初の印象程は 悪意のあるものじゃないなって感じてるんですけどね。ここ。
[まあ最初は確かに戸惑ったし、 魔訶不思議な世界ではあるし、 迫りくるリミットは残酷だ。でも。 研究室の誰かが作った夢の世界なんだから。]
嫌なこと、怖いことあるとしたら、 たぶん自分自身の心がそうさせてるので……
…それはどこ行っても同じなのかなって。思ってます。今は。
[それだけ告げて、ぺこりと軽く頭を下げ 今度こそその場を辞そう。**]
(50) 2023/08/02(Wed) 16時頃
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→ カフェへ ー
[さて、現在見守り狐と化している黒羽根の男が 呼び掛けに応じてくれたかはわからない。
カフェへと向かうべく歩いていれば 見知った後輩の姿があって。]
あ、仁科ちゃん。 あれ!?いつの間にかお洒落になってない!?可愛い〜!!
[先程カフェで見た普段の飾り気ない姿ではなく、 髪を整えてメイクをしているではないか。 どうしたんだろ、と思いながら近づけばーー 誰かと話していることに気づいて。>>58]
(61) 2023/08/02(Wed) 18時半頃
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[どうも、何やら小さな子と話しているようだがーー]
うわっ。
[火が付いたように泣き出す幼女にびくっとした。 この時点ではまだ彼女が幼児化した 田端先輩だと言うことには気づけなくて。 どちらかと言うと仁科が見ている夢の類なのかなあと 勘違いしたあたしではあったが。>>60]
え、な なにごと?迷子?? どしたのー、ママとはぐれちゃったの??
[取り敢えず落ち着かせようと 膝を付き横から話しかけてはみるが。**]
(64) 2023/08/02(Wed) 18時半頃
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誤飲… ああ……
[どうにも途方にくれている仁科につられて 下を見れば床に転がった飴玉。>>59 大事はなさそうで何よりだが 別段仁科にもこどもの心当たりはないようだ。
うーん、研究室以外の人が 他に迷い込んでるとも考えづらいし 別の誰かの夢が実体化して?とか? 一緒に首を捻ったものの]
(68) 2023/08/02(Wed) 19時頃
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……田端先輩!?!?
い、言われてみれば確かに… どことなく似てる感じもするけど………
[うそぉ、と言いながら幼女をまじまじ見る。 確かにその髪飾りは田端のものではある、けど。]
ま、まじかー…… なんでまた……
[「ここでは何があるか分からない」と言っていた 高祈の言葉がリフレインする。>>43まさに。 いや、でもこれはちょっと予想してなかったです。
田端(仮)は果たして会話が通じる状態だったろうか。 うううん、と眉を寄せる。]
(72) 2023/08/02(Wed) 19時半頃
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[あ、だめですね。>>69 一体何が逆鱗に触れたのか、 益々泣きは激しくなって困惑するあたしである。
ぬいぐるみのごとくぎゅうぎゅう狐に縋る田端(仮)を 取りあえず落ち着くまで眺めながら 様子を窺っていると、視線と共にかけられた言葉。>>71]
あ、そう!そうなんだー。 あたしたちママのともだちで… えーっと、さとみちゃん?と、遊びに来たの。 お姉さんたちと一緒にご飯食べない? お菓子もあるよ〜。
[嘘だ。嘘だが、じいいっとこちらを見る彼女に 取りあえず信用して貰わないことには 話が進まなさそうで。
お腹がすいているのでは、という仁科の推測も借り そんな風に声をかけてみる。**]
(73) 2023/08/02(Wed) 19時半頃
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[ママの友人だと信じてくれたのか ごはんとおかしに釣られたのか、 ちょっとだけ警戒が緩んだ……ような気もする。>>74 いや狐(あーたん?)は相変わらず絞められているけども。南無。 君の犠牲は忘れない。>>75>>76]
………さとちゃん?
[おそるおそる、遠慮がちに尋ねる彼女が 何を危惧しているのか、あたしにはわからず。 心当たりある…?と仁科の方を向いて首を傾げる。*]
(78) 2023/08/02(Wed) 20時頃
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