人狼議事


17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から

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【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 いやぁんあっさり肯定するのぉ……


[薄らそうかな?とは思いつついやまさかな、と
半信半疑で問いかけたのだけれど、
あっさり、ヒトではない>>1と返ってくるものだから
両手で頬を挟んでううう、と唸った。

とは言え信じていない訳ではないし、恐怖は感じない。
カルピスを飲んでぴょこん、と震えたミケさんの耳を
なんとなく思い出し、ホリーさんの頭のほうを
そっと見ていると、これまた驚くような提案が。 ]
 

(34) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


   な、っ……


[返事をするより先にホリーさんの白い腕を
漆黒の毛が覆う。
小さな掌か膨らんで、
大きくて鋭利な爪が現れて>>2:10 ]


 ん゛ん゛……これは、なんというか、
 これがリアルガチ……すご、……
 

(35) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[19年の人生で、TOP3に入る衝撃に息を呑む。
瞬きを忘れて、完全にヒトのものでなくなった
ホリーさんの腕を食い入るように凝視した。
『触る?』となんでもない風のお誘いに
ハッとして、うんうん、と前のめりに頷いて。 ]


 さわりたい!いいの?


[差し出してくれた掌にそっと触れる。
私以外にも、触りたがったヒトが居ることは
知らないままに>>2:120、その人の行動をなぞる。
ヒトと変わらない温もりがもし感じられるのなら
やっぱり恐怖心はどこにも湧き出さなかっただろう。 ]
 

(36) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[どことなく落ち着かない様子のホリーさんに気付けば
手を離し、ありがとう、と告げる。
それから、訥々と私の話を。>>2 ]


 そうそう!
 仲良かった友達がいきなり大人になってて、
 死んだ人を悼む記念碑?みたいのが浜辺に建っててね
 そこに自分の名前あるの見た時は
 なかなか……膨大なダメージがあった。


[ヒトではないホリーさんに
私は同世代の友人のような砕けた口調で語る。
ひとつひとつを真剣に聞いてくれることが
とても嬉しいと思った。 ]
 

(37) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 『生きているのだから。
  
  ただそれだけで素晴らしい』>>4 ]

 あー、それめっちゃ言われた……
 うん、笑っちゃう気持ちもわかるし、
 結局そう言うことなのかな、って
 思う気持ちもわかる。


[氷が溶けて、少しずつ薄くなってきた
カルピスを一口。 

生きて、耐えられた。
壊すことはなかった。
ホリーさんの紡ぐ言葉は、
透明な雨の滴みたいに私の胸を打つ。 ]
 

(38) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[うん、うん、と相槌を打ちながら聞いていた。
いやー、なかなか泣いて暴れて引きこもって
わりと頻回に死のうとして、酷くやり過ぎました、
なんて茶化して戯ける私に、 響く音。

『  道は、見えている。 』

澱みのない滴がまたひとつ的確に積もり、
水溜りを作る。
どちらのものだったか、呷るグラスから
からん、と氷が舞う音がした。 ]
 

(39) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[……そうして、口を開いたホリーさんは
自身の身の上話を私に聞かせてくれる。>>5
それは、想像することすら辛くなるほどの
悲しい、苦しい話だった。>>6

声って、どうやって出すんだっけ。
そんなことを思うほど、
なんて声を出せばいいのかわからなかった。 ]


 ホリーさん……


[人が疑い合って、狂っていく。殺し合う。
映画やドラマでしか見たことのない世界。
"約束"という言葉が、耳に残って、
嫌がらなければ、また彼女にそっと手を伸ばそうと。 ]
 

(40) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ごめん、なんて言っていいかわからへんくて、
 でも、約束、出来る人がいたんやね。
 ホリーさんはひとりで、約束、
 ちゃんと守ってる。
 それって充分、負けてないし、
 耐えてると、私は思う……

 ……でも、さみしいね。


[ぽつりとつぶやいた。
ホリーさんが誤魔化すように笑ったのが見える。>>7 ]
 

(41) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 同情は、してないというかしてるというか……
 いやふつーすると思う、
 言葉軽いねんけど、めっちゃ大変やん、って思うし、

 ─── え゛っ


[ おいしそうなにおいがする
聞き間違いでなければ聞こえた言葉にぎょっとして、
ホリーさんの柔らかな笑顔を二度見した。
口元にちらりと牙が見えて、
ひく、と唇の端を歪ませながら懸命に笑顔を保った。
どうか冗談でありますように、と密かに祈った。 ]
 

(42) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 たっ、たべるならほら、
 ご飯とか!ピザ!とか!
 こちらにございます!


[未だカウンターでほかほかと
湯気を立てたままの糖質類をわたわたと指し示す。

そうして、けれどやっぱり笑ってしまうのだ。 ]
 

(43) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……あの頃だったらさ、私
 ホリーさんに、どうぞ私のこと食べて!って
 秒で言ってたと思うよ。
 それくらい、毎日居なくなりたかった。
 だけど、今食べられる!?ってちょっとビビったのは

 ……私、生きてたいんやなぁって。


[もちろん付き合うよ、とからりと笑んで
差し出されたグラスを満たす。
くりぃむそぉだ、って単語が聞こえたことに驚きつつも
3回目のおかわりは、カルピスソーダにしてみよう、と
悪戯に企んだ。 ]
 

(44) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[絶望の中、恐らくは死よりずっと苦しい生を
約束の通り選んだ彼女が、
生きてこそ出会えたという綺麗な言葉。
『優しい草原』『星の蒼穹』
その話を尋ねてみようか、

グラスの氷が溶けて、いつか消えてしまうまで。


奇跡的な邂逅が纏う、穏やかで幸せな空気も、
旅立ちが迫っていると知る、そわりとした心の騒めきも

きっと生き続けてきたから、感じられるのだろう。]**
 

(45) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[さみしいねと口にした私の言葉に
同調することは無かったホリーさんだけれど>>46
目を閉じた表情はどこか過去を懐かしむように思えた。]


 そう?私に似てるの?
 めっちゃ美人やん。


[調子に乗ってふざけてみせた。
さみしいと素直に口に出せるほど、
単純な感情ではないのだと思う。
ここへきてすぐに互いを認識して、すれ違ったあの時。
ホリーさんがどんな気持ちでいたのかは
知りようがないけれど>>48
噛み締められた唇から>>49
私はそっと目を逸らした。]
 

(74) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[自分のものがちっぽけに思えるほどの
圧倒的な孤独に直面した二人との会話は
確かに私の心に触れて、つかみ、揺さぶっている。

見知らぬ国へ突然放り込まれ途方に暮れていた時
同じような経験を持つ友人に出会えたみたいな安心感。

傷を舐め合いたいわけじゃない。
ひとりじゃない。
そう思えればいい。
だれかも、そう思ってくれればいい。]
 

(75) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 美味しく、はなかったかもよ!
 拒食症で、ガリガリやったし
 骨と皮ばっかりで。ざんねん!


[やっぱり冗談なんだか本気なんだか
判別に苦労するホリーさんの言葉に>>50
また慌てて両手を顔の前でぶんぶんと振って笑う。

その手がそっと手繰り寄せられていくのを
目で追った。
重なる体温は、同じものだったかな。]
 

(76) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……うん、わかった。
 私がどうしてもだめで、もぉむりリスカしょ……
 ってなった時はホリーさんに食べてもらう。
 ちょっと太っとくから優しくしてね……?


[こちらも冗談とも本気ともつかない台詞を
小さく呟けば、指先に鈍い痛み。>>50 ]


 ぎゃー!まだ食べないでぇぇ!
 せめて彼氏出来てからにしてぇぇ


[わざと大袈裟にぎゃあぎゃあと喚いて、
足をジタバタさせて。
多少引き攣りそうな口元を誤魔化すように
またゲラゲラと笑った。 ]
 

(77) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[クリームソーダが飲めるなら、
カルピスソーダも美味しいよ?と思って
オーダー?出現?させたのだけれど、
炭酸があるよって説明すべきだったかもしれない。 ]


 ……っアッ、ごめんなさい、
 ちゃうねん、これもいけるかな、って思ってっ


[普通のカルピスと疑わなかったのか
ホリーさんが突然の炭酸に盛大に咽せた。>>51
あわててハンカチを(これは奇跡的にスカートの
ポケットにあった!)差し出して、
それから背中をとんとんと摩る。 ]
 

(78) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ぎぎぎ、と軋む音が聞こえそうな動きで
こちらを見たホリーさんの目は完全に涙目で>>51

わたしはみた。
形の良い唇が、きさまぁぁぁぁぁぁ、と動くのを。

ひゅ、って背中を冷たいものが走って、
もう一回謝ろうとした私の声を
ホリーさんの笑い声が遮る。
それは楽しそうで、無邪気で。
一瞬息を呑んでポカンと見つめて、私もつられて笑う。

ホリーさんの瞳から、堰を越えて滴が一筋頬を伝った。
露草の葉を流れるような、まぁるい透明の涙だった。
それは、とてもきれいで。 ]
 

(79) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ここに居るかるぴす。
くりぃむそぉだ。
優しい草原、星の蒼穹。

ああ、きっとひとつひとつが
ホリーさんがここで出会った時間。
混ざりあう視線に力を込めて、緩く笑む。

彼女の穏やかな抑揚で語られる言葉をじっと聞いた。
グラスの中身と比例するように、
残りの時間が減っていくことが
不思議なことになんとなくわかる。 ]


 ───うん。約束する。
 そらをみるよ。
 朝を知る、宵の蒼───
 

(80) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[一度目を閉じて。
瞳の裏に描いた空は

故郷の空だった。

小さな島の、人工的な光の少ない綺麗な星空。

わたしの、ふるさと。 ]
 

(81) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[息を吐いて、目を開いた時、

そこにホリーさんの姿は無かった。>>57 ]


 えっ、───いっ、だッ……!


[慌てて椅子から立ち上がる。
ガタン、と大きな音を立てて。
慌てすぎたせいで肘を思いっきり
カウンターへぶつけて唸った。]
 

(82) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[肘を撫でながら急いで周りを見渡せば
じんわり滲んだ視界の端に
……私は確かに目にした。

ここから凛と旅立つ
漆黒の獣の姿を。 ]
 

(83) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ホリーさ、……!


[大きく揺れた尾は
闇を払い流れる星を思わせた。

振り返す尻尾を持たない私は、
ぶつけた痛みを感じながら目いっぱい手を伸ばす。]


 ありがとう、またね……!


[孤独を知って尚、お茶目なかわいい人狼の
同じような年頃の女の子に向けて

ぶんぶんと手を振った。 ]**
 

(84) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[たしかにホリーさんの姿を
虚空の狭間>>57へ見送って。
私はいつのまにかここにある
手の中の星の蒼穹≠ノ再び目を落とした。

我ながら書きづらい漢字を違えることなく
丁寧に綴ってくれていることに思わず目を細め、
星が流れるような美しい文字を、言葉を、
ひとつひとつ追って。

たどり着いた" B "が文末を飾るのを見る。]
 

(144) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……扉、かぁ───


[ここへ来てから、意識的に目を逸らしていた
たくさんの扉。

ここは、居心地が良くて、どれもがあたたかくて。

だけど、私がくぐるべき扉は、ひとつ。
帰るべき場所は、ひとつ。

だれかと同じ扉はくぐれないこと、
わたしはしってる。]
 

(145) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


『扉から旅立つと教えてくれたB様

 再びのお返事ありがとう。
 私の故郷ではあちらこちらでBを目にします。
 そのたびに、私はきっと
 姿も知らないあなたのことを思い出すでしょう。

 漆黒の闇を掃いて輝く
 流れ星みたいなあなたの手紙が嬉しかった。
 高い建物のない、故郷の空が浮かびます。

 あなたも大切なものを見つけられますように。
 幸せがたくさん降り注ぐ旅になりますように。

                井樋 水輝 』
 

(146) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


『 PS

 カルピスはね、白くて甘い飲み物です。
 私にとっては
 人と人を結んでくれる、大切な白になりました。
 いつか、B様とも。(グラスの絵が4つ書かれている)』
 

(147) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[書きあげて、ペンを置く。
ネズミさんが居れば、手紙のことを伝えて。
グラスの底に残った1センチくらいの
薄い液体を一気に喉へ流し込む。

息を吐いて、カラになったグラスを
カウンターへ戻せば、かたん、と硬く澄んだ音がした。

そしたら今度は、おかわりではなくて。
消えたグラスに代わってそこに現れたのは

───鍵がひとつ。 ]
 

(148) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[手を伸ばして触れて
ひんやりと冷たい感触を両手で包んだ。

腰掛けていた椅子からおりて立ち上がる。
椅子は軋んだりしなかった。
スカートが風を孕んで、ふわりと揺れて。

不思議なこの場所で得た、
失い難いいくつかの光に背を押してもらって
一歩、足を踏み出そうか。

どこかで、獣の遠吠のような声が聞こえた気がした。]**
 

(149) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[手の中の鍵は、歩を進めるごとに
熱くなるような気がした。

迷うことなんてない。
だって初めからわかっていた。 ]
 

(235) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時頃

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