人狼議事


17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から

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【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 白に怯える誰か>>2:68がいました。
 白い景色を好んだ誰か>>1:48がいました。

 よく考えたことはありませんでしたが、
 夏の青と夜の青が違うように
 白もまた、多くの色持っているのかもしれないと
 ふと、思いました。

 だって、私の知る白は、
 絵筆が思い出を形作る前のはじまりの色で、
 寒さがすべてを覆い隠す長い冬の色で、
 儚いようでたくましい……もとい凛とした、
 あるいは、赤ん坊の甘酸っぱい匂いの隣で眺める
 ふかふかの眠る前の色でした。]
 

(9) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私の周りには四角い雪が降っています。

 癖のある文字であったり、
 甘い茶色を覗かせていたり、
 他にはどんな特徴があったでしょうか。

 私の知らない世界の、私を知らない誰か。
 白い生き物とふたりぼっちだった白い世界に、
 いつの間にか多くの言葉が溢れています。

 私の周りに、何かが増えることはありませんでした。
 ……本当に?]
 

(10) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ あなたに必要な何かが、
 突然目の前に現れることがあるかもしれない。

 と、ここで出会った初めての白が教えてくれたことを
 私は、ちゃあんと覚えています。]
 

(11) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ また、新しい雪が私の傍に落ちました。
 白色に、とても美しい緑>>2:192が芽吹いています。]
 

(12) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたのような星空とは、不思議な響きですね。』
 

(13) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 相手は私のこと知らないはずなのに。
 何だか面と向かって話しているような心地に、
 私はまた挨拶も忘れて文字をしたためます。]
 

(14) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 朝が来て、昼が来て、夕方が来て、夜が来る。
  あなたの知る一日が私の知る一日と同じなら、
  私はまだ、この身に星空を抱いているのですか。

  実のところ、
  私は空だけを見たことがあまりないのです。
  私が見ていたのは、空を見上げる人でした。

  私を必要としてくれるのに、すぐ消えてしまう。
  弱くて、脆くて、儚い人間たち。
  悠久の空より、見逃したくない相手がいました。

  けれど、空も永遠ではないのですね。     』
 

(15) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたにも、あなたの扉がありますか。
  あなたも白色の中にいるのでしょうか。
  それなら、分かってくださるでしょうか。

  ここに来てようやく、私は宙を見上げました。
  ひとりになって初めて、私はただ、上を見ました。

  とても、暗かった。
  暗くて、黒くて、まるで時が止まったような色は
  決して怖ろしいものではなかったけれど、
  どうしてか、煌めく星が恋しくなりました。  』
 

(16) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 私も、人のように忘れていたのかもしれません。
  時は記憶や思い出を置いて行ってしまいますから。
  ひとり、誰かと交わすことがなければ尚更ね。

  あなたが大切なものを思い出せて良かった。
  美しい空みたいな女の子の表情も、
  男の子が好む夕焼け空も私は分かりませんが、

  あなたの心を彩る枝葉の緑が、
  手紙に広がる色であればいいのにと思います。

  とても美しいものをありがとう。       
  美しい空を教えてくれてありがとう。     』
 

(17) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたが愛した空は失われて、
  記憶になってしまったかもしれませんが、
  あなたはもう忘れないでしょう?

  ならば、きっとまた出会えます。

  誰かが覚えている限り、
  ”それ”が完全に消えることは決してないのだと、
  私は、そう信じています。          』
 

(18) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 親愛なる フーデリア へ

  私の声があなたの名を呼ぶことはありませんが、
  あなたの知らないどこかで
  私はあなたの名をずっと覚えています。

  フーデリア、私を知らないあなた。
  あなたの歩む扉の先が、幸多からんことを。

                  バキュラム 』
 

(19) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私に何かを見るための目はありません。
 そんなものがなくとも、
 星空とは違う煌めき>>200は私に届いていますから。

 私には多くの与えられた名がありました。
 人間から与えられた役目がいくつもありました。
 けれど、そのほとんどがひと時のものでした。

 私は、手紙に名を記します。
 黒い男が見ていたらあっという間に手紙は破られ、
 燃やされ、跡形もなくなっていたでしょうが、
 艶めく黒はもうここにはいません。

 人間は永遠を生きられない種族です。
 いずれ私を置いて遠くへ行ってしまうのです。

 跡形もなく、消えていきます。
 時を伴い、いつか記憶や思い出も攫うでしょう。]
 

(20) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ どうして、名を書いてしまったのか、ですか。
 フーデリアは、私に美しい空を願ってくれました。
 だからでしょうか。そういうことにしてください。

 私の手紙は白い生き物の手によって旅立ちます。
 カウンターの上には、白と美しい緑が残りました。

 まるで、雪解けの季節、芽吹きを見つけたような。
 乾いたインクに朝露の片鱗はありませんでしたが、
 私は美しい緑へ、そっと額を寄せました。]*
 

(21) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 いつか、私をせんせいと呼ぶ子たちがいました。
  実は、その頃は私もまだ幼くて、
  なかなか慣れなかったことを思い出しました。

  あなたが誰かとの出会いで何かを見つけたように、
  あなたもまた、誰かのきっかけになれるのです。

  思い出させてくれてありがとう。
  あなたのおかげです。            』
 

(22) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたが未来を視る種族でないならば、
  この先のことなど分からなくて当然です。

  不透明で曖昧な先に進むのは不安を伴うでしょう。
  孤独であれば尚更です。
  誰かの存在はそれだけで救いなのかもしれません。

  けれど、あなたはもう見失わないでしょうから。
  今はまだ曇り空でも、
  差し込む光が行く先を照らしてくれるはず。   』
 

(23) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 それでも、時には孤独や不安に
  圧し潰されそうな日もあるかもしれません。

  そんな時はどうか誰かに手を伸ばして。
  目が良くとも、自分では見えないものもあります。
  出会いが何かを見つけてくれることもあります。

  あなたは決して、ひとりではないのですから。 

  ――どうですか?
  今の私は”せんせい”であれたでしょうか。

  幾分、無責任で頼りないかもしれませんが、
  すべて私の本心です。            』
 

(24) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 井樋 水輝 様

  これからは、私もあなたのように
  ”大切なこと”から目を逸らさず、見失わず、
  生きていきたいと思います。

  となれば、まずは見つけなければいけませんね。

  私はもうすぐ、扉から旅立つでしょう。
  カルピスというものの感想は
  どうやらお伝えできそうにありません。

  手紙を見つけてくれてありがとう。
  私はあなたの言葉を忘れません。
  だから、いつかBで目を測ることができたなら、
  その時だけはどうか、私を思い出してください。

                      B 』
 

(25) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は食事を必要としません。
 ゆえにカルピスを口にすることはできません。
          ・・・
 それにしてもどんな食べ物なのでしょうか。
 音の響きからは魚のように感じます。
 火を通せば美味しく頂けるかもしれませんね。
 人間というものは、
 熱を通すことで食事を楽しむ種族ですから。

 私は水輝からの手紙もこれまでの手紙と同じように
 カウンターへ広げました。
 私の周りは、白といくつかの色ででいっぱいです。]
 

(26) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ――その中に。
 まるで、最初から在ったとでもいうような顔をして。

 鍵がひとつ、落ちていました。]**
 

(27) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私を選んだのは、とても小さな赤ん坊でした。
 私の役目は――未だ、見つけられないままです。]
 

(104) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 国歴10000年の記念祭に相応しく、
 箱の上辺に広がる空は澄み渡った青なのでしょう。
 外からは活気のある人間の声が聞こえました。

 本来なら坊やもその一員であったのですが、
 残念ながら今は真っ白なシーツに包まって
 大きな雪玉を拵えているようです。

 私たちが雪を見たことないからって
 気を利かせてくれたのね。
 と、坊やのお母さまが皮肉交じりに告げても、
 頑なに顔を出すつもりがないようでした。]
 

(105) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 氷のお姫さまのようね。と、お母さまが言いました。

 海を越えて遠くにあるという雪に閉ざされた地。
 最奥には雪に負けないくらい白いお城があり、
 その中には真っ白なお姫さまが住んでいるそうです。

 お姫さまは城から離れることはありません。

 お姫さまに一目惚れした王子さまは、
 何度も雪で閉ざされた道を乗り越えて
 少しずつお姫さまの心を溶かしていきます。

 長い時を経て二人の心が通じ合った時、
 白く覆われていた大地は緑に溢れ、
 長い長い冬がやっと終わりを迎えました。]
 

(106) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 王子さまは、いつお姫さまに出会ったんでしょうね。
 坊やのお母さまならご存じかもしれません。

 だって、これはこの地に昔から伝わる、
 女の子に大人気のおとぎ話。
 お母さまも幼い頃にお母さまから聞いたそうです。

 自分が親になったら同じように話すつもりでしたが、
 産まれたのは私を選ぶようなわんぱくな坊や。
 ささやかな夢は破れ、私もおとぎ話を知りません。]
 

(107) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お母さまは暫くベッドの前に立っていたようですが、
 長いため息の後に遠ざかる足音がしました。
 落ち着いたら出てきなさい。と、
 扉が閉まる直前、気遣うような声が聞こえました。

 お姫さまと言われても何も反応しなかった坊やは、
 白いお城よろしく白いシーツに閉じ籠っています。

 私には目がありません。
 だから坊やが私をシーツの中に巻き込もうとも、
 私は白くて丸いものを見ることができました。]
 

(108) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やは私を強く抱きしめました。
 引きずっても振り回しても傷つかない私ですが、
 押しのける手を持っていません。

 だから、坊やの柔らかい肌がが傷つかないよう
 願うことしかできませんでした。
 だって、こんな暗闇では私の”声”は届きませんから。

 私には手も指もありません。
 坊やを抱きしめることも、
 坊やの目元を拭うこともできません。]
 

(109) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ■■■と私の名を呼んで、違うと呻いて。
 怒りや悔しさに頭まで浸かってもなお、
 私を抱きしめる坊やに、私は何もできません。

 だって、原因は私なのですから。
 友人に私のことで揶揄われた坊やに
 私が何かをする資格など、あるはずがありません。

 どうしたら、私は坊やの役に立てるのでしょうか。]
 

(110) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やがいなくなったのは、その後のことです。]*
 

(111) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お父さまとお母さまから、
 坊やが塔の魔術師に弟子入りしたと聞かされました。
 百年以上も前に魔族を追い払ったと言われる国で
 当時、王たちに力を貸した男なのだそうです。

 坊やのお父さまは自分の跡を継いでくれないことに
 少しだけがっかりしたようですが、
 どこか誇らしそうにしているようにも見えました。

 遥か遠くを見つめるお父さまの姿は、
 いつか私が彼の夢を聞いた夜に似ていました。

 けれど、私のインクは夜空の濃紺ではありません。
 坊やの大きな瞳にずっとあった煌めきが、
 坊やのいない場所で、私の内を揺蕩っています。]
 

(112) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ アイツももう立派な大人だからな。
 と、お父さまが言いました。

 嗚呼、嗚呼。

 坊や――彼は、人間は、
 私が思うよりずうっと早く歳をとっていきます。]
 

(113) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム

― カウンターの上にいたのが、ふたつだった日 ―

[ かみさまから”人間に不要なモノ”と定められた私は、

 望まれれば在るだけで、
 望まれなければなくなるだけで、

 人間に何かを求めることはありませんでした。

 だから、この場所に私が望むものは現れない。
 何ひとつ、何もかも。

 私にとっては人間と同じ、
 私を置いていく過去でしかありません。

 だから私はただ、見守り、見送るだけです。]

(114) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

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