人狼議事


29 constellation

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学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/16(Thu) 23時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/17(Fri) 00時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/17(Fri) 07時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー別離ーー

愛情というものを基本で考えるなら相手の事をひたすらに想う、慮ることではないかと思われるが、人間の愛情さ嫉妬など我儘な側面があり、理屈でははかれない働きが多い。

神ではない、完璧ではない人は、正しいことなんかいつも選べないし、理想通りにも出来ず、それでもーー心に根付く信念や芽生えた愛情に沿って生きていくのだ。

お互いの最上、最愛であるために、僕らは互いの死を望むーー。

(9) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ソファーで微睡む時間は、さっきまでの激しい行為とは打って変わり静かで穏やかだった。

ずっと傍にいる。
死ぬまで傍にいる。

今の誓いも、教会で誓った内容と違わない事に僕は気づいた。

「やだ。君を見ていたい。一秒でも多くこの目に焼き付けたいから……それに、最期は手を握ってたいし。」

愛する人を看取る。
想定よりずっと早いが、愛する人を得られない人生の方が多分不幸せだ。

彼がいて、僕は満ちている。
恐らく彼も。

僕は彼の肩に腕を回し優しく抱いた。愛おしく擦り、たまに髪に触れたりもする。

お風呂場でくすぐったがる様子、可愛かったな……。

僕は当然そんな彼が身を捩ったりする仕草に興奮はしたし、性欲大魔王であるからにして息子はギンギンにもなったが、これ以上の負担はかける気がなかった。

(10) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

意識を失ったあの時のように、僕に抱かれながら息絶えたら彼はーーもっと幸せだったのかもしれないが。

パイロットについては実は僕らが知らない所で、裏側で色々な思惑が進行していたわけだが、僕はこう答えるしかない。

「カガセンが動いてくれると思う。

……兄に似て、彼はしっかりした人だよ。

ーーうん。地球は続いていくよ、きっと。

僕らはーー人間は元々ちっぽけだもんね。一人二人消えても……。

でも、僕にとっての君はこんなにも大きい。

僕は君に夢中だ。馬鹿みたいに恋をしてる。
……恋をして、本当に好きな人と死ねる。
……君と出逢えて良かった。」

僕らの残り少ない貴重な時間。
最期まで傍にいると約束した。

(11) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

しかしそれは無粋な輩たちに邪魔をされる。
乱入して来た男たちは僕と彼を引き裂く。

僕が喚き、彼が叫んだ。だがそれは虚しく響いただけ。
何か薬物を投与され、連れ去られる彼の姿を僕は脳裏に焼き付ける。

誰だお前たちは!
何故僕らの邪魔をする?

激昂した僕は彼が見えなくなった後、更に暴力的になる。

押さえ付けてきた相手の手首に噛み付く。肉を食い千切る勢いで。その手が離れたならすかさず蹴りを鳩尾に叩き込み、康生を追い掛けようと立ち上がる。

「コウ!!今行ッーー」

僕が気を失ったのは鎮静剤によってではない。
後頭部を後ろから警棒で殴られたからだ。

絨毯の上に倒れ伏す。
意識を失うまで僕は、ただ彼の事だけを考えていたーー。

(12) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー監禁、交渉、そしてーー

意識を取り戻した僕は病院の一室のような場所にいる。
白々しいほど真っ白な壁。窓らしきものはあるが、鉄格子が嵌められている。

頭に打撲傷が出来たようだが、治療が施されたのか、包帯が巻かれていた。

起き上がろうとして違和感に気付く。僕の両手足はベッドに拘束されていた。身動きが取れない。無理に動くと硬いベルトが食い込む。

「おい、ここは何処だ、僕を自由にしろッ

コウを返せ、返せッ」

ベッドを軋ませ僕は全身で跳ねて暴れ叫んだ。すると部屋に現れたのは二人の人物ーー

『気が付いたかしら、恵一くん。』

白衣を着た男性と、パンツスーツ姿の女性。
声を発した方は女性だ。

(13) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『ごめんなさい、拘束なんかして。貴方は錯乱していたから。』

「そんなのはどうでもいいッ
コウは何処だッ」

噛み付くように叫ぶ僕に女性は冷ややかな視線を投げる。

『病院で治療を受けているわ。生死の境をさ迷っている。

場所は教えられないわ。
当たり前でしょ?
貴方は自分が彼に何をしたかわかってる?』

「……」

僕は押し黙る。小さな溜め息が聴こえる。彼女は後ろの男性と何やらボソボソ話した後。

(14) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『貴方には取り調べを受けて貰います。

今回は特殊な事情があるから、大切なお話もあるから……もう起きれるわよね。

どうか暴れないで頂戴、そうでないともっとキツイ拘束をするしかないから。』

彼女は僕を締め付けていた四肢のベルトを解く。そして両手を差し出せと言う。嵌められた金属の輪は、刑事ドラマでよく見るような手錠だった。

僕は取調室に連れていかれた。
そこは机が1つ、椅子が2つ。
机の上には書類と筆記具があった。

(15) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『貴方が犯した罪について。

暴行傷害罪、不同意性交罪は、貴方が未成年であることと、精神鑑定が必要であるなどを鑑みても余りに……余りに酷いわ。

でも、貴方には罪を免れる道がある。』

椅子に腰掛け僕は彼女の話を聞く。多分何を考えているわからず不気味に見えただろう。

不同意ではないとか言っても無駄な雰囲気だし。

『貴方が、あの巨大ロボットのパイロット候補である情報を私達は掴んでいる。

そして貴方が闘わなければ地球が滅びる事も。』

僕は眼を細めた。それは誰が洩らしたのだろう。そして、この女は何処の組織の者か。
軍?警察?政府?わからない。

(16) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『貴方がパイロットとして闘ってくれるなら、罪は一切問わないわ。
この書類にサインして欲しいの。』

彼女は筆記具と書類を指差す。宣誓書?
僕は小さく嗤う。

「死ぬのに罪を気にする必要が?」

『……ご両親やお兄さんが、犯罪者の家族になるのよ。それでもいいの?

貴方が取引に応じるなら、貴方がした事は関係者以外には、つまり世間には漏れないわ。』

成る程、的確に弁慶の泣き所をついてくる。

(17) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

僕はまた黙った。僕の今の一番の不満はコウに逢えないことだ。口ぶりでは彼はまだ奇跡的に生きているらしい……逢いたい、彼に。

「誰から情報を得た?」

僕の問いに彼女は腕組みしながら答える。

『言えない。私達は貴方たちをパイロット契約させた存在と直接交渉が出来ない。

ある人物を通して情報を得ているわ。

その結果、パイロット候補である貴方たちを監視、保護していたの。』

成る程、それで僕の家にパトカーと救急車が来たわけか。

内通者は誰か。加賀先生が動いたのか。情報を持っていると考えるなら僕の両親、雨竜先輩のお父さんも考えられる。

政府なのかなんなのかわからないが、僕はそもそも情報の秘匿自体に反対だ。
むしろさっさと警察とか国を頼るべき案件と考えていたから。
そうして助けて貰うのが当たり前だと。

(18) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

しかし今はそれが僕には都合が悪い方に運んでいる……。

彼らが僕を闘わせたい、闘わなければ困るならカードはこちら側にある。
僕はムスッとしたまま言った。

「コウに今すぐ逢わせて。逢わせないなら闘わない。」

『めちゃくちゃ言わないで。』

「めちゃくちゃ?何がめちゃくちゃなんだ。こんな風に僕を監禁拘束する方がめちゃくちゃだろ?」

うんざりした表情が目の前に広がる。
嗚呼、この女は馬鹿だ。
なんでこんな簡単な事がわからないのか。

イライラし始め、僕は貧乏ゆすりをした。
彼女は肩を落として困り顔を浮かべ、そしてーー

『彼は面会出来る状態じゃないわ。それに、貴方がした事はレイプよ。彼を殴り、脚を折り強姦しーーそんな彼に逢って、まだ危害を加える気?』

(19) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

「違うッ僕は彼をただ傷つけたかったわけじゃないッ」

『何が違うのよッ貴方みたいな恐ろしい子供は初めて見たわッ』

「黙れッ」

僕は椅子を蹴って立ち上がる。机の上にあったシャーペンを咄嗟に掴んだ。それを自身の喉元に宛がう。

「近寄るなッこれで喉をつくぞッ

コウを連れてこいッ」

狂ったように喚く。
狂ったように?いや、きっと僕は狂っていた。

『やめなさい』

彼女の声は震えている。
手錠があれば暴れないと勘違いした?甘いな!

(20) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

「ガタガタ偉そうに抜かすなこの腐れマンコッ
てめえもぶち犯して欲しいか?!

嗚呼、僕は彼を抱いたよ。壊れるまで、殺そうとして抱いたんだッ

僕が赦されないなんて、最低だなんてお前なんかに言われなくても知ってる!」

シャーペンを喉に突き立てなかったのは、コウがまだ生きているから。もう一度、一目彼に逢いたいと願ったから。

その代わりに僕が何をしたか。

「アアアアッー!!」

迸る鮮血。視界か赤く染まる。

(21) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

僕は自身の右目をシャーペンで突き刺した。激痛が走る。

赤い赤い赤赤々赤。
痛い痛い痛痛痛い痛いコウーーコウ。

脚を折られた時の悲鳴に比べたら。痛みに比べたら。
こんなのはかすり傷。
全く足りない、全然足りない。

でも僕は彼みたいに強くなかった。僕はそのまま気を失い、倒れたーー。

(22) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

それからは、僕の拘束が解かれる事はなく。
何回か取り調べがあったが僕は一言も話さず過ごした。

彼らがなんの組織なのかなんでどうでも良かった。もしかしたら懸命に代わりのパイロットなどを探しているのかもしれない。それでも、僕というパイロットを失うわけにはいかなかったのだろう。

僕は生かされた。
排泄や食事も自信の意思ではさせて貰えない環境でただ生かされ、そして。

コックピットに移動した。

(23) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー再会/コックピットーー

転送された僕は、ジャージのような上下を着た格好だ。
幸いベルトやベッドまでは一緒に転送されはしなかったので久方の自由である。

見慣れたコックピットの風景。僕の椅子であるyogiboもある。
スクリーンに敵の姿があるがまだ動いていない様子。
僕はまず彼を探した。

「コウッ!」

彼も同時に僕に気が付いた。
走り寄る、彼の元へ。

「コウ……!逢いたかったよ、……コウ!!」

脚のギプスや包帯が痛々しい。でも僕は躊躇わずに両手を広げて彼を抱き締めた。

彼はきっと、僕の左目の眼帯に驚いたであろう。
問われるなら適当に誤魔化す。

(24) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

加賀先生や他のパイロットたちはただ、康生や僕の変わり果てた様子に固まり、声も出せないでいるようだ。
邪魔しないで欲しいからむしろ有難い。

戦闘が始まるまで時間はない。僕ははらはらと涙を流してただ彼の温もりを確かめた。

あの時は確かに殺そうと心に決めたが、やっぱりこうして逢えたのが嬉しくて仕方ない自分に苦笑しかない。

「コウ……コウ。」

短い猶予に僕は何を話すべき?わからない。わからないから黙って微笑み。

(25) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

「……愛してる。

君だけの為に此処に来た。
君だけの為に闘う。
君だけの為にーー死ぬ。

順番、逆になったけど。
僕が君と一緒なのは変わらないから。

……どうか最期まで傍にいて。僕を見ていて。」

包帯がない彼の額、頬、そして唇に触れるだけのキスを。

もうここは僕らだけの空間だ。誰も口出しも干渉もして来ないだろう。
戦闘アドバイスもないかもだが、僕には康生がいる。
他は必要なかった。

「一緒に敵を見てアドバイスをくれないかな、コウ。」

彼が先に死んでいたら戦闘が苦手な僕はどうしてたんだろう?

(26) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

そう思うと自分の無計画に溜め息が出そうになったけど。

yogiboを持ってきてベッドの上に座る。彼と手を握りスクリーンに向かい合いたい。

いよいよ始まる。
僕の最初で最期の戦闘が。

(27) 2023/11/17(Fri) 11時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/17(Fri) 11時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/17(Fri) 17時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/17(Fri) 22時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

──コックピット/僕の闘い──

好きな人を瞳に映すだけで、こんなにも胸が熱くなるものなのか。

今ならハッキリと言える。
僕は雨竜先輩に1ミリも恋などしていなかった。
こんなに胸が騒がしくなったりなど、まるでなかったのだから。

離れ離れになっていた間ずっと彼の事を考えていた。
ただひたすらに、真っ直ぐに想いを燃やして。

恋は焦がれる。
狂おしく身を焼かれるように僕はずっと思慕を募らせた。

逢いたくて話したくて触れたくて。
抱きたくて愛しくて堪らなくて。
愛しさの極みがこの手で殺してしまう事だった。

それが叶わなかった事により僕の気持ちは更に強く強くなっている。

(33) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

世界なんて見えない。
僕は彼だけを映した。
たった1つとなった瞳に。

彼は僕を見て綻んだが、やはり眼帯については心配されてしまう。僕は目線を泳がせて。

「ちょっと怪我しただけだよ、大丈夫。片目でもちゃんと見えるし。

……コウこそ大丈夫?熱があるんじゃ……」

抱き締めた彼の体温が高い。セックスの時の熱い肌とはまた違う。僕は彼が心配になった。
殺そうとした相手の身体を慮るのをどうか笑わないで欲しいが。

今はただ彼に浸りたい。僕はそんな想いでいっぱいだ。
彼のお願いならなんだって聞く。
するとーー差し出されたのは指輪だった。もう血は付着していない。彼は大切に大切にしっかりそれを握っていたようで、掌が汗ばんでいる。

「何度だってプレゼントするよ。
僕が指輪を贈る人は君しかいない。
君だけなんだから……。」

(34) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

みんなが見ているが構いはしない。恥ずかしいなんて全く思わなかった。

彼の掌を下から支え。指先に愛の証である指輪を嵌める。
キラリ、と光るその輝きに僕は目尻を緩めて微笑んだ。

彼も僕に溢れる愛と決意を語ってくれる。順番は最早重要ではない、と感じた。

潤んだ目尻に唇を充てる。涙の一滴すら溢すのは惜しい。
彼の体液のすべてを飲み干したい。なんなら噴き出す血ですらも。

幾度も求め、重なり合う。
唇と唇で交わす想い。伝わる、確かなもの。

(35) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

真面目な彼は熱がある状態でちゃんとアドバイス出来るかなんて心配している。

そんなのは杞憂だ。
彼はきっと的確に状況を見抜くと僕は信じているから。
たとえ間違えたとて、二人で考えたらきっとリカバリーは可能だ。

「大丈夫。君を信じているから。

ーー誰よりも、何よりも。」

心からの言葉を送った。

敵は目の前にいるが、何の恐怖もない。
僕は独りじゃないんだ。

(36) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

僕は康生の椅子である病院ベッドに並んで座る。不安定なyogiboに座るのではなく膝に載せる。彼との手はしっかりと繋いで。

そして目の前に広がるスクリーンを見据えた。

今までの千映戦、大和戦と同じように敵ロボットは僕らの学校近くに出現した。

学校は休校が続いており生徒はいないはずだ。近隣にも避難勧告が出ている為、辺りは無人に近い。

それでも、下手な戦いをしたら学校や周囲の建物は倒壊するだろう。

まず僕もパイロットになったみんながそうしてきたのに習い、敵ロボットの形状を確認する事にした。

全体像からの印象を簡単に述べるなら火星人……よく漫画に出てくるタコみたいなアレを連想させる。

頭かと思われる部分は半円形で、その周りを帽子のつばのようなものが囲う。

(37) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

つばからはまっすぐにカーテン状の覆いが下に延びていて、一見マントというか服を纏っているかのようであった。

ちなみに色は頭もカーテン部分も真っ黒だ。

戦闘の勝利条件は”コアの破壊”である。
あれがアストロと同じように人型と考えるなら、一見頭部っぽい頂上の半円がコアのようにも思えるが。

「コウ、あの形状から敵の攻撃方法や武器を予想出来る?
コアはどこだろう?」

彼は今までの戦闘にて溢れる知識と臨機応変な判断を披露して戦闘を助けてきた。

その知恵を借りたい。

ちなみに僕らのロボット名であるが、千映が提案したアストロという名前が浸透している。

僕は”コウ大好きラブラブ号”といううっとりするほど格好いい名前を提案したが賛同を得られず。

大和は「乾戦の時だけその名前にしたらいい」みたいな優しい意見を言ってくれていた記憶がある。

(38) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

だから、僕はその名前でロボットを呼んでもいいわけだが、きっと康生が恥ずかしがると思って黙っていた。

でも心の中では呼んでおこう。

行くよ、コウ大好きラブラブ号!

僕と康生が敵についてなどを話し合っている間、向こうのロボットもじっと動かず静かにしている。

僕は密かに”コアはコックピットであり、向こうのコアに敵のパイロットが乗っているのでは”と予想を立てている。

戦闘に勝利する事はすなわち、そのパイロットを殺すに同義だと。

以前の僕なら人を殺めるという事に強く抵抗を示した。
だが、今の僕は康生の為に闘うという目的がある。

彼のためなら僕は人を躊躇いなく殺せる。
何人だろうと。どんな残虐な方法でも。

(39) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

命の価値は等しいとよく人は言う。だが本当にそうだろうか?
僕の価値なんて、大和はそんな事ないと慰めてくれたがごみ屑同然だし。

康生より尊いものなんてこの世に存在しない。

その命を一度奪う決意をした僕にはもう怖いものも、躊躇いもないのだ。

暫く睨み合いのような状態が続く。

僕は気付いた。そも、アストロは僕の思い通りに動くのか。
大和戦の時は最初アストロは全く動かなかったりした。

試して見た方がいいかも。

「一歩、踏み出せ……」

声に出してハッキリ命令した方がいいのも履修済だ。
そして僕は脳内にアストロが細い脚を踏み出す様をイメージする。

(40) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

コックピットに振動が走る。
画面を見るとアストロが一歩脚を踏み出している。

「動いた……動いたッ!」

まだ戦闘は何も始まっていないが僕はそれだけで歓喜の声を上げる。
コウは何か言うだろうか。

しかしそんな喜びも束の間だった。アストロの一歩を攻撃開始と認識したのか、敵も動き出したからだ。

正直カーテンの中がどうなっているのか、カーテンが硬いのかすら全くわからなかったのだが、敵の移動で1つ判明した事がある。
カーテンの下、地表との隙間に脚の爪先らしいものが見えたのだ。
敵はそれを踏み出し、アストロとの距離を詰めた。つまり双方が一歩ずつ近付いた訳である。

「何をしてくる気だ……?
よし、攻撃してみる!
アストロ、右手の爪を伸ばせ!敵の真ん中あたりを狙え!」

(41) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

あれが人型ならば胴体あたりを指示した事になるか。

アストロは僕の言う通りに腕を伸ばした。先端は爪と言うよりは細長い鎌のような。
それをカーテンに突き刺そうという行動だ。

敵は避けるか?いや、移動はしない。その代わりーー

「なッ」

ただ垂れ下がっていただけのカーテンが、いきなり高速回転を始めたのだ。ギューンという凄い音がする。カーテンの裾は広がり敵ロボットの二本のスネらしきものが見えた。

ぐるぐる回転するカーテンは爪を弾き返す。キィン!と金属と金属がぶつかるような甲高い音。

「腕を戻せ、下がれ!」

攻撃が失敗したら隙が出来る。アストロに後退を指示した。
すると敵ロボットのカーテンは回転を止め、また元の形状に。

(42) 2023/11/17(Fri) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

「あのカーテンは装甲と言うか、覆いみたいなもの?
コウ、どう思う?
あれをまず破る必要があるのかなーー」

ゆっくり話す時間はないだろうが、僕は康生の意見を求めた。*

(43) 2023/11/17(Fri) 23時頃

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