3 ディアス家の人々
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[ 着飾り、何者かに化身したアリステアの輪郭を指でなぞる。 絹のような髪、陶磁の肌。本物だ。]
時が来たら、迎えに来い。 おまえなら、造作もなくおれを見つけ出すだろう。
[ 他の誰かに心を奪われて約束をすっぼかすおそれなどないと、微笑んで送り出す。]
(2) enju3 2021/01/15(Fri) 12時半頃
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[ アリステアに言いつけられてやってきた男──声で屋敷に出入りの仕立て屋と判断した──に、どこか座れるところはないかと案内を頼む。
相手にも、この"星の王子様"が、館に戻ってきた傷痍軍人の次男坊だということはわかっているのだろう、「あちらに妹嬢がおれらますね」と丁重にベンチまで案内してくれた後は、そそくさと離れていった。]
そこの親切な方、遠くから来た旅人に何か恵んでくれるかな?
[ ポーチュラカのいるだろう辺りに顔を向け、呼びかけた。*]
(3) enju3 2021/01/15(Fri) 12時半頃
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― 中庭 ―
[ ポーチュラカが立ち上がる気配がして、良家の子女らしい挨拶が投げかけられる。]
流謫の騎士に対し、ご親切に、どうもありがとう。 光栄に存じます。
[ 去っていった仕立て屋は騎士の馬という設定でいいだろうかと、そんなことを想像しながらポーチュラカの歓待を受ける。]
(6) enju3 2021/01/15(Fri) 14時半頃
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[ スミレの花の砂糖漬けを勧められたので、掌に乗せてもらった。 とても軽くて、少しの風でも飛んでしまいそうだ。 口の中でも同じように、そっと消えてなくなってしまう。]
ああ、いい香りだね。
[ これなら大丈夫──と、とりとめない思考が過って、 どうしてそんなことを思ったのか、自分でも不思議に思う。
話の接ぎ穂が見つからないが、ポーチュラカがいくらでもしゃべってくれるだろうと気楽にしていた。*]
(7) enju3 2021/01/15(Fri) 14時半頃
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― 中庭 ― 君は、たくさんの綺麗な色を知っているんだな。 君の言葉こそ、宝石のようだよ。
[ ポーチュラカの目に映る世界にうなずきながら、 子供は、少し見ないうちに、いろいろ覚えるものだなと感心している。]
(10) enju3 2021/01/15(Fri) 16時頃
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夏の日に、湖の上を飛びたいと思ったことはあるよ。 空を飛ぶのは涼しそうだ。
[ そんな他愛ない話をしているうちに、楽団の演奏するダンスの曲が聞こえてきた。]
砂糖菓子のレディ、 君は上手にピアノを弾けるかな? 今から楽団に乗り込んで、おれと一緒に演奏していただけませんか? *
(11) enju3 2021/01/15(Fri) 16時頃
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[ ポーチュラカの声が楽しげなのを、耳を傾けて聞く。 本当は、相手の顔を見て話を聞くのが筋だけれど、 こうして耳を向けた方が、今の自分には自然だ。]
うん、君の言葉はそのまま新しいスタイルの詩だな。 生き生きとした情景が浮かぶよ。
[ 願わくば、彼女の物語に登場する自分が、いつまでも、彼女にとって優しい兄であってほしいと思う。]
(14) enju3 2021/01/15(Fri) 17時半頃
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[ 楽団を乗っ取るとの宣言に、笑いながら、御意。と騎士らしく拝命した。]
おれはフィドルを担当しよう。
──では、参りますよ。
[ そっと触れてくる手を肘にくぐらせ、エスコートの形をとる。 もう一方の手には、アリステアが用意したステッキ。つまずかぬ用心に使う。 ポーチュラカがおしゃべりしながら歩けば、前方にいる者は気づいて道を開けてくれるだろうから、 演奏の音を頼りにゆっくり歩いてゆけば、きっと大丈夫だ。*]
(15) enju3 2021/01/15(Fri) 17時半頃
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[ ポーチュラカと、音をあわせ、曲を奏でる。 "王妃"と踊る代わりにと想いを込めた。
そうして、ひとしきり演奏した後のこと。 ポーチュラカに話しかけられ、その訴えを聞く。]
ああ──
[ 膝を折って、妹の背丈に近づける。 ふわふわの髪を、作り物の羽を、そっと掌で撫でた。]
(18) enju3 2021/01/16(Sat) 00時頃
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君は、おれが知る限り、いつでも輝くばかりの美しいレディだ。 きれいなだけじゃなく、ずっと魅力的だよ。*
(19) enju3 2021/01/16(Sat) 00時頃
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− 仮面舞踏会 −
[ ポーチュラカの軽い足音が遠ざかる。 泣かせたり、怒らせたりしないで済んで良かった。
彼女が元気でいれば、屋敷は明るい雰囲気に包まれる。 小さな太陽だ。]
あの子の結婚の妨げになるわけにはいかないな。
[ ぽつりとそんなことを考えていた。]
(23) enju3 2021/01/16(Sat) 19時頃
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[ 外気の温度がだんだんと下がってきて、日が落ちたと知れる。 夜に開く花の香りが届き始めた。
この木はここにあったのか。 見えていた頃には気づかなかった。
手を伸ばして小枝を折り取る。
このくらいの香りなら問題ない──
そう思った理由はよくわからないけれど。]
(24) enju3 2021/01/16(Sat) 19時頃
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[ 一瞬、音楽が途絶えた気がして、振り向けばアリステアが迎えにきていた。]
もう充分に堪能したよ。 仮面を外しにいこう。
[ 先導を促すように、杖の先を軽く浮かせる。*]
(25) enju3 2021/01/16(Sat) 19時頃
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[ 寝室に花を散らすなんて、新婚旅行のようだ。 アリステアの秘密めかした声が、そんな連想をさせる。]
これは、おまえに贈ろうと思って持っていたんだ。
[ まだ触れていなかったこめかみの辺りへ、花の小枝を摘んだ手を伸ばす。 その時点で、「寝室で花を散らす」の複合的な意味に思い至って、苦笑した。 いやはや。なまじっか知識があるのも困り物だ。言わぬが花。]
(28) enju3 2021/01/16(Sat) 23時頃
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[ アリステアの卒のないエスコートで部屋に戻り、ほっと息をつく。 この部屋自体がひとつの仮面、世間体の檻のようなもので、その中にいる限り、ウィリアムはディアス家の次男坊として、そっとしておいてもらえる。]
おおむね楽しかったよ。 …後から振り返れば、今日のことも楽しい思い出になるだろう。
[ アリステアからの質問を、ディアス家の者として分析し、答える。]
(29) enju3 2021/01/16(Sat) 23時頃
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[ ダンスの誘いに、そっと微笑んだ。]
おまえがワルツの名手であっても、もはや驚かないよ。
[ ここでなら、他の者とぶつかる心配もない。 重ねられた手をとり、くるりと回した。*]
(30) enju3 2021/01/16(Sat) 23時頃
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[ アリステアをパートナーに、ワルツを踊る。 こんなに気兼ねなく身体を動かしたのは久しぶりだ。
ついてこられるかと挑発するように、大きくステップを踏んでは、流れるような彼の動きに笑みを深くする。 さて、この腕に抱いているのは、しなやかな黒猫だろうか。
彼から、昨日、階段を落ちた時の後遺症は感じられない。 そのことに安堵する。
血が巡る中に、花の香りも旋舞して、華やいだ雰囲気を増していた。 闇の中、二人きりの舞踏会。]
(33) enju3 2021/01/17(Sun) 19時頃
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[ 息があがることはなかったけれど、曲は終盤に差し掛かり、やがて音は消えてゆく。
名残のように身体を寄せたまま、アリステアの手が仮面を外した。 それで視界が変わるわけでもなかったけれど、ウィリアムは小さく息を吐く。
魔法が解ければ、二人の立場は主人と使用人。 見えない世界で生きる術を模索する貴族の青年と、その身の回りの世話をする従者だ。]
おまえの望みは、これで良かったのか?
[ 「これでおしまい」で。*]
(34) enju3 2021/01/17(Sun) 19時頃
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[ 唇に絹の指が立てられた。 言葉は要らない──あるいは、言葉以上のものを知れと。
彼もまた仮面を外し、素顔となる。
──窓が開いたわけでもないのに、空気が一変した。
神秘的な深みと広がりを感じる。 ここで交わされる言葉は、神託にも等しいだろう。]
(37) enju3 2021/01/17(Sun) 22時半頃
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[ 私のもの、と主従が逆転したかのような言葉に、ウィリアムは唇を引き結ぶ。]
おまえと、こういう話をしたのは、 今夜が初めてだろうか?
[ あまりに自信ありげなアリステアの様子に引きずられまいと、腰に回された手首を握る。*]
(38) enju3 2021/01/17(Sun) 22時半頃
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[ 意味深な様子でアリステアは答える。
彼が伺候してまだ月はひとつ巡っていないが、 その間の夜毎の語らいといったものを、]
おれは覚えていない。
[ きっぱりと断言する。
優しく触れてくる彼の指に、記憶とは違うものがざわつくけれど。*]
(40) enju3 2021/01/18(Mon) 00時頃
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[ 軽く、彼の手が胸の上に置かれた。 心音が跳ねるのを感じる。]
──…、
おまえがこの場で嘘をつくとは思ってない。 どのような方法で記憶操作を行ったのかも、一旦、置いておく。
ただ、おまえはこれまでしてきたことを、今日になって変え、 おれを連れて、どこかへ帰ろうとしている。
[ 状況を整理するように恬淡と語るが、脈はいつもより速かった。]
(42) enju3 2021/01/18(Mon) 11時半頃
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おまえが用意している場所でおまえは、これまでと同じようにおれに仕えてくれるのか?
[ 指を彼の顔の輪郭に滑らせ、顎に軽く添える。*]
(43) enju3 2021/01/18(Mon) 11時半頃
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[ 指先に濡れた暖かなものを感じた瞬間、思わず吐息が漏れる。]
おまえがここに来たのは、「愛」のためだったか、スペンサー。
[ どこで見染めたものやら、相変わらず謎の多い従者だった。]
不思議なものだな、そう言われてみると、自分の不甲斐なさを、なんとかしなければならないという闘争心に火がつく。
(45) enju3 2021/01/18(Mon) 12時半頃
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──おれは、おまえに囲われる気はない。
[ 接吻けを伴って恭しく捧げ持つ所作をする彼の手指に、己の指を絡ませて繋ぐ。]
おれが自立して活計の道を見つけ、家族に祝福されてこの屋敷を出ていけるようになるまで、力を貸せ。
[ それとも、おまえが欲しいのは逃げ出す心配のない盲目の人間か、と挑発的に嘯いた。*]
(46) enju3 2021/01/18(Mon) 12時半頃
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[ 息と白檀の香りが触れる距離に彼の顔があるのを感じる。 彼の声は、直接、肌に伝わるかのよう。]
ああ、おまえに意地悪をするつもりはなかった。 ただ、結果として、随分と焦らしてしまったようだ。
[ 同情の色を込めて謝り、まだ待つと言ってくれた彼に謝意を示した。]
(49) enju3 2021/01/18(Mon) 17時半頃
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[ 彼の求めに応じるならば、自分は家族に祝福されてここを出てゆくことになる。 もっとも、「人間としての暮らしはない」と彼が断言するからには、家族には「自立してしっかりやっている」と偽装をするということなのだろうが、そこは──妥協するしかないと割り切った。 傷痍軍人としての引目がある。 迷惑や心配をかけなければ御の字だろう。]
──了解した。 おまえが用意する新しい生活を、始める。
[ いくらか硬い表情で受諾を伝えてから、任せた、頼むと依願する。これは、望外のチャンスに違いない。
場違いだろうが、嫁ぐというのは、こういうものなのだろうかと思った。]
(50) enju3 2021/01/18(Mon) 17時半頃
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しかし、人間らしく扱う気がなくても、愛はあるのか?
[ 彼は、全てをかけてとまで言った。ペット扱いされる予感はしていない。 素直に、彼の世界観が想像できていないことを伝える。]
…それと…、おれがおまえを愛していないままでも、いいのか?
[ これではおまえを利用しているようだと、案じた。*]
(51) enju3 2021/01/18(Mon) 17時半頃
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[ 時間をかけても自分を愛するように努力すると、そう語る彼の声に、ああ、と小さく頷く。]
たいした自信だ。
[ 嫌いじゃない。 そっと笑みを浮かべたのは、彼には見えているだろう。]
(55) enju3 2021/01/18(Mon) 19時頃
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[ 彼と共に世界の裏側に行けば、人ではなくなると説明され、命が終わると聞けば、暗澹たるものを想像するしかなかったけれど、彼が「私と同じ」というのならきっと違った面も見えてくるはずだと自分を納得させる。
どうしてここまで彼を受容できるのか、不思議ではあるけれど、きっと彼が消した記憶の中で、幾度も討議し、ぶつかりあってきた成果なのだろうと思う。
それに、彼は飼い殺しにするつもりはないらしい。 活計の道を模索させてくれるというならば、希望したとおりだ。]
…おまえには敵わない。
(56) enju3 2021/01/18(Mon) 19時頃
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