人狼議事


8 Solo Assembly Letters

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[ぐずぐずと泣いているところに、
 封書がそっと落ちてくる。
 赤い目で少し膨らんだ封筒を開けると、
 便箋とともに、
 ムーンストーンのような石で飾られた箱が転がった。
 開けてみると――]

 ――――。

[美しいトランペットの音が響き渡る。
 トランペットを吹くガブリエル。最後の審判。
 自然と体を丸めて起き上がると、紙面を読み始める]


 …………。
 私に罪があるとするならば、
 「あのときああしなければ勝てたかもしれない」とか
 「もう一度戦ったら今度は勝てるかもしれない」とか
 考えてしまうことなのでしょうね。

[膝を抱えて自嘲する。
 女に過去は変えられず、現在は無力であり、未来はない。
 届かない宝物に手を伸ばすだけの、うつろな死者]


 …………。
 お返事、書きましょう。
 ポストさん、万年筆と便箋をここに……って、
 ポストさん?

[いつの間にか移動していたポストは、呼びかけられても何も出さない。
 よく見れば、投函する穴が閉じられていた]

 死んだらお手紙が出せなくなるんですね。
 困ったなあ。

[真相はただのバグで、死んだからではないのだが、
 女はそう解釈してため息をつく]

 …………暖かい飲み物でも入れましょうか。


[ふいに、こん、となにかが頭に当たる。
 紙飛行機だ]

 …………?

[不思議に思いながら、紙飛行機を展開すると、
 びっしりと文字が綴られていた。
 それは手紙だった]

 えっ、死んじゃったんです!?
 そんな……。
 いきなり異世界に連れてこられて死んでしまうなんて、
 こんなひどいことってないです。

[彼女の誤った認識をそのまま受け取って、
 胸が締め付けられる思いがする]


 ――私の願いは、
 壊れてしまった父さんの魔術刻印を直すこと。
 父さんをほんとうの意味で受け継ぐこと。

[魔術刻印とは、一子相伝の固定化された神秘。
 力と、意思の証]

 でも、負けてしまいました。
 だから最終的な願いはちょっと変わって。
 ――アーチャーに、私のサーヴァントに、
 私を覚えていてほしい、ってことになりました。

[それが叶えられたか、確認するすべはない]


 かなしいなんて言ってごめんなさい。
 あなたはあなたの思うままに、幸せを掴み取って
 生き抜いたんですね。
 ……デアドラさん。
 あなたとたくさん話したいな。

[手紙を強く掴む。
 つぶやきながら立ち上がると、歩き出す。
 部屋の扉を開けた。
 と。]


 えっ、
 えーーー!?

[眼前に、唐突に異界の街が現れた]


[時を数えるのも無意味な程、変わらず終わらぬ夜の静寂。
 幽霊のような状態のデアドラはなおも、リフィー川の上流、霧の壁の側に三角座りで浮いている。]


 ねえランサー。


[そして川沿いの道路に佇む“あのランサー”の亡霊も相変わらず。
 こちらを向きながらこちらに反応しない、そんなギミックエネミー相手に、デアドラは淡々と壁打ちのようなお喋りを始めていた。]


 生真面目すぎるあなたでも絶対、ベルモントパークは楽しめると思うんだよ。
 だって今はランサークラスでも、昔は馬には乗ってたんでしょ?

 わたしもさ、セクレタリアトと、全力疾走して勝ってみたかったもの。
 マッハがやらされた理不尽な競馬とは違うし。
 っていうかマッハと違って、競馬に出る前にわたし死んじゃった。


[左手首のミサンガに触れながら零す言葉に、亡霊は答えない。]




 きんのファッションショーだって見て見たかった。
 ファッションショー? 違うな。違うや。でもいっか。

 きんの世界は雪の季節に桜が咲くんだって。
 あなたの故郷とは違う雰囲気の筈だけど――
 っていうか普通に異界みたいな世界だし。
 冥府との扉、なんて話まで聞いたら
 “あのキャスター”は絶対食いついてたと思う。

 この世界には呼ばれてない?と思うけれど。
 きんのお母さんとお父さんにも、会ってみたかったな。


[手持ち無沙汰に、自由帳の1ページの黒鉛に触れる。
 やはり、亡霊は答えない。]




 愛《じゆう》と混沌《しあわせ》――は、
 あなたにはどうなのかな?
 あなただって血も涙もない鬼軍人じゃないし、
 っていうか、結構よく泣くあなただし。

 キリトのお茶、カルデアでみんなに
 振舞って味わってみたかったのに。
 始祖王《エンシェント・ワン》と《蒼い鳥》の話だって、聞かせたかったのに。


[ティーバッグの紅茶葉が微かに擦れる音がする。
 やはり、亡霊は答えない。]




 それに、ヘンなガブリエルの作り上げた双子の月とか。
 こっちは本当に全然なんにも、詳しい話、聞けてないけれど。

 ブリテンと水戸のヴィクトーリアのことも――
 こっちも詳しい話は聞けてないや。
 そういえばお屋敷って、やっぱり水戸の方なのかな。死んじゃった場所ってことは。


[そこで我に返った――というには未だぼんやりとした心地で、デアドラはお喋りをつづけた。]




 …………、まるで休戦状態。
 ふしぎ。
 あの時だって、わたしとあなたは
 敵同士のはずだった。なのに、


[ダブリン聖杯戦争は水戸聖杯戦争とは異なり、7組によるバトルロワイヤル戦。
 つまり一人と一騎にしか、聖杯を手にする権利はなかった。]


 数合わせのマスターどうしで
 なんとか頑張ろ、って
 あなたのマスターがベルに持ちかけたんだっけ?
 本当、あなた好みの清廉で愚直な、
 しかも正直な、“まっとうじゃない”魔術師。
 だからあなたも、最期まであのコのこと、
 本気で守り切ろうとしたんでしょ?
 




 ――チェ・ヨン。
   あなたにも、もう会えないや。


[そのランサーを模した亡霊は、やはり、答えない。]



[……以上、デアドラのこれらの言葉は、全て確り声として出されている。
 うっかり霧の壁の向こう側から通りかかる者がいれば、夜の静寂の中、するっとまるっと全部聞き拾うことができるだろう。]
 


[「もう会えない」の言葉にまるであたかも応じるかのように、“あのランサー”の亡霊は、川で分かたれた北側の街へと融けるように去っていった。
 なおこれは余談だが、北側の街、オコンネル通りに面する中央郵便局には、かの英雄クー・ホリンの像が建てられている。

 自分が(本当に)死んだと思い込んだデアドラは、川の上で相変わらずの三角座りをしていたのだが――。
 「他の選手がいるフィールドに移動できるようになるかもしれない」という主催側の手紙をすっかり忘れていたこの幽霊(仮)は、一瞬、聞こえてきた気がした驚き声に、ふっと頭を上げた。]


 この期に及んでライダーのやつ――
 って訳ないよね。
 でも、いまの、気のせい?


[などと宣いながら、それでも一応立ち上がる辺りが「切り捨てられない」性分の表れか。
 川の上、霧の壁沿いに、デアドラはいまいちど耳を澄ます。]


んー……

[もぞもぞ、ぱちり。
眠い目を擦って起きて、辺りを見回す。
懐かしい家の風景に、まだあの不思議な世界のままなのだとわかった。]

……あれ?ポスト?

[起きれば、ずっといた赤いおばけがいない。
完全に、ひとりぼっちだ。]

……あ


[そこで枕元を見て気づく。
お手紙が2通。]

これ、なんだ?

[ちゃら、と取り上げてみるのは十字。
なんだか、とても暖かい気がする。]

お守りなんだぞ!
嬉しいんだぞ!

おれい……あ、でもポストいないんだぞ……

[しょんぼり]


ほわー!
それに、かぼちゃ!かぼちゃの……えーと、すーぷ?
美味しそうなんだぞ!
行けるのか?

[もう一通に書かれていた内容に目を輝かせる。
たべたい!]


[霧の壁のそばで暫く耳を澄ませていたデアドラは、ついに一歩、踏み出す。
 それは丁度、空中散歩をする幽霊(仮)。
 黒い影めいた亡霊ではなく、あくまであの紫色の冊子の顔写真の通りの色彩の幽霊(仮)。
 ただちょっと重力を無視してしまえる程度の、ごく普通の幽霊(仮)だ。
 ――そして、]


  へ  ?

       ヴィク…………トーリア?


[そんな姿が見えた気がして、思わず素っ頓狂な声を挙げ、碧眼を大きく見開いた。

 今までずっと、写真と手紙の中でしか知らなかった相手。
 それ故に、聞こえてきた気がした声だけでは、相手がそのひとだとは判らなかった。
 そして「フィールド間の移動の可能性」を失念していたが故に、暫くの間、デアドラは混乱して立ち尽くす。

 ……まさか当の彼女が、あの屋敷で「一緒に戦ったコ」の銃弾に撃ち抜かれて“死んだ”、とは思いもしない。
 そして「蜘蛛の糸めいた、一縷の望み」の紙飛行機がきちんと彼女に届いていたことも、また、知らないのだ。]


[結論から言うと、急転直下的な入水を決めた赤いポストは、
20分経っても浮かび上がってこなかったので、
男は諦めて引き上げた。
実にあっさりとした別れだった。
こうなったことに責任を感じなくはないが、]

……しかしいったい誰が予想できるというのです、あのようなことを。

[未来を見通すことのできぬ男には無理な話である]


[ともあれ、ポストが沈む前に届けてくれたたくさんに見える量の手紙と、
ポストに運ばせることもはや敵わない、
まだ2割ほど残っているワインの瓶と空のグラスと皿。
そう言ったもので両手を一杯にしながらの帰宅である。

そうして手紙を机に広げれば、
手紙がたくさん届いたと判断した理由については明白になる。
そう、ポストカードだ。
差出人の名を同じくする4枚のポストカードが、
絵柄の神秘さも相まって――1枚だけ写真が使われているものもあったが――存在感をあらわにしていた]


 ええっと……ここは。
 ロンドン? それともダブリン?

[辺りを見回す。月は一つしかない]

 デアドラさん……?
 デアドラさん……!!

[駆ける。
 彼女の名を呼ぶ声は次第に大きく辺りに響く。
 そして、声を聞いた]

 デアドラさーんっ!!

[彼女の姿を認めると、いっそう速く駆け出して、
 そのまま彼女にハグを仕掛けようとする]


[指摘が届いたのは良いことだが、
それでもなお何かが間違ってる気がするのはどうしたものか]

  ……ええいこういうものは読めればいいんですよ!

[そうして、左のポストカードから順番に読む……と、
すぐに順番のおかしさに気がついたので並べ直した。
おそらく手紙を持ち帰った段階で順番がごっちゃになってしまったのだろう。
とはいえ深く考える手間はかからなかった。
パズルと呼ぶのも生ぬるい難易度であった。
が、順番を正しくしても手紙の文章が内にある矛盾までもはなおせない]


……最大限好意的な解釈をするのなら、
彼女は異なる複数の可能性の記憶を持っていると考えるのですが。
……どうでしょうね。
案外酔っぱらってこの手紙を書いたのかもしれませんし。

[一番右に置かれたポストカードを手に取った。
赤い赤い酒場《パブ》を撮影した写真が使われている。

手慰みに思考をしてみたが、果たして真実はどうなのか、
彼女の傍に――帰るべき場所に、
結局一緒に旅をしたいとまで思う相手はいるのか。
それは男にとってはどうでもいいことであった。
ただ、男をしてどうでもよくないと思わせる部分がその手紙にはあって、
故に男はとりあえず筆を執った。
ポストはもういない。あんなにいいやつだったのに。
だから渡す方法について考えることは後回しにした]



  …………。

[が。
出来上がったものを見てどことなくこっぱずかしくなり、
薄緑色の便箋を丸めて部屋の隅に放り投げた。
男は理性的であった]

嗚呼あまりにも似合わない。
こういう役回りは”ヒーロー”にでも任せればよろしい。

[丸めた手紙にも記した通り”だいぶ悪い人”の自覚はある男は自分に呆れてため息をついて、]

しかし、
……もしも彼女の世界にも《蒼い鳥》の加護が訪れたのなら。


[それは――あまりにも素晴らしいことだと思うのだ]


[モノクロームの街角を照らす、たったひとつのしろい月。
 そんな景色の中に、ストールの赤、ひとつ。
 その赤のひと――ヴィクトーリアがデアドラの名を呼び、駆けてくる。]


 へッ……え? ええ??
 なんで? なんでなんでなんで????


[相手がこの異界のダブリンにいるということだけではない。もう死んでしまった自分のことを、明らかに、認識している。
“あのランサー”の亡霊ですら認識していなかったこの幽霊(仮)を、彼女は認識している――。
 そう思ったデアドラは余計に混乱し、されるがままにハグされた。]


[そう、 しっかりと ハグされた。

 つまり、ヴィクトーリアは、この幽霊(仮)にきちんと触れている。]


 え、 ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!??


[幽霊だという自覚を持っていたデアドラは、抱きしめられたまま、やかましい絶叫を挙げた。]


[そこでデアドラは、はっと、思い至るのである。]


 あ。
 そっか。
 あなた、死んじゃってるから、判るのか。


[ここでの「死んじゃってる」とは、「この世界の中で死んだ」ではなく、「元々死んだ人である」の意である。
 結論から言えばおそらく、“死亡に近い状態”どうしであるが故に触れ合えているだけなのだが、デアドラはそれに全く気付いていない。
 この世界に呼ばれた死者はこの世界の中では生者扱いなのでは?などの深いことは特に考えていないバーサーカー思考である。]


 ってことは あれ あれ??
 きんも、鬼火、だから、
 もしかして、わたしのこと、判ったりする??


[などという独り言を思いっきり声に出しながら、目をぱちくりぱちくり。
 なおその「もしかして」の中に、天の御使いは特に含まれていなかったりもした。]


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