31 私を■したあなたたちへ
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「 遠目に人影が見えたと思ったら …… 夏にこんなところで寝てたら、 健康な人間でも、死にますよ。 」
こちらは真面目な良い子だから。 気が向けば、人命救助だってする。
そこまで言えば、用向きは済んだ。 賭けの景品をチラつかせてみたかもしれないが 相手の反応がなければ、それ以上追うこともせず。
(297) 2023/11/20(Mon) 14時頃
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「 何か夢でも見たかったんですか。 でもこの暑さじゃ。 内容にも期待できないでしょう。
寝るならホテルでクーラーを聞かせた シーツの上をお勧めします。 」
余計でしかない一言を残して。 ラッパを手に、背を向けると、 触れ合い公園に隣接する広場へと駆け出した。 モナリザ演奏会はまだ途中だった。
(298) 2023/11/20(Mon) 14時頃
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やがて、優秀な開発者の手により プログラムされたロボット達が奏でるのは。
優しくはない現実を、柔らかくほどき 溶かして行くような。
リスト「詩的で宗教的な調べ」より 第3曲『孤独の中の神の祝福』
音が、静かに時を刻んでいった。*
(299) 2023/11/20(Mon) 14時頃
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「 音楽科? いいえ。自慢ではないですが、 楽譜もろくに読めませんよ。 」
お兄さんにちょっかいかけた後。 自分しかいなかったはずの演奏会。 新たに加わった観客へ向けて、 非才を恥じ入るように、はにかんで見せる。 こちらは顔を覗けば、 特筆する才のないつまらない人間だ。 指揮だって当然しないし、できない。>>294
よって会話をしながらも、ゆっくりと ロボットたちの演奏に、耳を傾けられただろう。
(300) 2023/11/20(Mon) 14時頃
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「 ああ …… こんにちは。 坂理です。 ナカムラさん、でしたか。 」
声のした方向。 振り向いて確認すれば、 少しだけ驚き、ぱちりと瞬く。
そこには朝方、気の毒だと。 なんとも勝手な感想を抱いた相手が立っていた。**
(301) 2023/11/20(Mon) 14時頃
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「 ええ。 システムに指示して、選曲したのは俺ですけど。
綺麗なプログラムなので 命令は通しやすかったですよ。
よければ、中村さんも試しにどうぞ。 」
なお、この曲が終わったら、 殿がサンバを踊るようなメロディが流れる予定だ。
組んでもまだ長さの余る足。 横目に見ながら誘いに応じると、自身もベンチに座る。 こうして、顔のいい空間が完成した。
(306) 2023/11/20(Mon) 15時頃
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「 そうですね。 彼氏でしたよ。 」
寄せられた疑問符へは、 勿体ぶることもなく、頷いた。
既に卯木氏へ話している内容だ。>>1:56 高校時代を見守っていた、蜜星教諭もいる。 隠し立てする必要は失われていた。
(307) 2023/11/20(Mon) 15時頃
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「 俺もね。 中村さんに聞きたいことがあります。 」
今までの流れに沿って、 煙崎るくあとの思い出話。>>1:242。
ねだろうとした唇は、突然の裏切りを見せる。 気付けば、別の答えを求めていた。
(308) 2023/11/20(Mon) 15時頃
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「 中村さん。かっこいいですよね。 死にたくならないですか? 」
(309) 2023/11/20(Mon) 15時頃
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意に反した問い。
しかし俺程度でも考えたことがあることだ。>>1:67 ならばこれくらい、単なる世間話だろう。 判断して、そのまま答えを待つ。
耳を澄ませば、 意志を持たないロボット達による 神の祝福はまだ続いていた。*
(310) 2023/11/20(Mon) 15時頃
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苦みを顔帯びたから察するに、 快適な目覚めとは言えなかったらしい。
「 それは残念。 俺、男には片想いばかりなんですよね …… 」
幼稚園の頃の初恋然り 先程の黒須ワとの邂逅然り。
人選にお気に召さなかったらしいお兄さん。 長く話を続けるつもりはなかったが。
(315) 2023/11/20(Mon) 15時半頃
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「 …… お招き、ありがとうございます。 」
足を止める意図の感じられない、 抑揚のない一言へ。>>305 こちらも、飾りのない一文を返してから。
(316) 2023/11/20(Mon) 15時半頃
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「 望みは、叶いそうですか? 」
余分な二言目。 反応を待つことはしなかった。 そのまま人の手の入った芝生を、靴先で揺らす。
今の俺には、モナリザたちが待っているし。 元より、教えるのはひとつだけの約束だ。**
(317) 2023/11/20(Mon) 15時半頃
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── 『 お似合い。 』
快活な声に乗せられているのに、 どこか寒々しい響きに感じたのは。>>323 こちらが後ろめたさを感じているせいだろう。
死への渇望は、 あっさりと肯定された。>>324
至極当然と言った物言いは、 まるでかつての自分の願いが許されたような ──
堕ちた天使が美しく微笑むような、 そんな、都合のいい誘惑に縋らせるかの如く。
(335) 2023/11/20(Mon) 18時頃
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それすらもまた、都合のいい解釈に過ぎないが。
「 ああ。少しわかるかもしれない。 俺はね。 片想いばかりなんですよ。 」
愛を一身に受けたような才能者が。 愛を否定するその姿へ。>>325
笑みを向けた拍子に、細まった瞳が、 夏の日差しを受けてきらりと輝く光景は。 少しだけ、涙にも似ていたかもしれない。
片想い。 ならば恋人である煙崎るくあの存在は? 誰かに抱かせたのと同じ、当然の疑問だ。>>329 相手に指摘される前に。
(336) 2023/11/20(Mon) 18時頃
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「 ならある種、死は救済なのかもしれません。
だから中村さんは、 煙崎さんを殺したんですか? 」
問いをかける声の輪郭は、 自分が思ったより、柔らかいものだった。
(337) 2023/11/20(Mon) 18時頃
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蜜星教諭に行った二番煎じ。>>1:215
反応を見た時間はごく僅か。 決して長くは待たなかっただろう。 せいぜい遠くから会釈をする、 昨日ぶりのその姿に。>>312 こちらからも手を振り返す程度の間。
終わり次第。 すぐにネタバラシをするつもりだった。>>1:216
軽快なサンバには、少々似つかわしくない話題。 音楽が切り替わる前には、終わらせる算段で。**
(338) 2023/11/20(Mon) 18時頃
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「 恋もしましたし。 同じ数だけ失恋もしましたよ。 俺は神様ではないので。
届かないと知りつつ、手を伸ばす側です。 」
それなりの辛酸も苦渋も舐めたつもり。 こちらは、凡庸でつまらない人間なのだから。
「 でも、あなたは逆なんでしょうね。 」
笑みを深める瞳がゆらりと揺れて、 探るような色になる。
(350) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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「 届かないのをいいことに。 綺麗な幻想を積み重ねられる側。 」
ゆっくりと唇が動く。 それは、あまりにも知ったような口だったかもしれない。
(351) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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煙崎るくあを殺した犯人。
一瞬、得たかに見えた答えは、 すぐに冗談めかして返される。
別にブラフが得意なわけではない。 並んだ二つのどちらが真実かなんて。 当然、わかるわけがなかった。
なので確かな事にだけ。 自身の話題だけを摘んで、首を横に振る。
(352) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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「 残念ながら、俺は犯人じゃないですよ。
言ったでしょう。俺みたいな凡人では、 そんな役割は役者不足だ。
せいぜい舞台の下で、 皆さんを応援しているのがお似合いです。 」
心からそう言って。 苦く苦く、笑ってから。
(353) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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「 でも一人。 舞台に上がっている人なら知っていますよ。 」
(354) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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「 煙崎灰羅さん。 」
(355) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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煙崎るくあの兄。 この島への招待主の名。
口止めされていないのだ。 告げたところで咎められまい。
むしろ俺に話したくらいだから。 周知して欲しいと考える方が納得できる。
いっそアポロで全体公開した方が、 なんて気が利く青年だと、 彼には喜んでもらえるかもしれない。
(356) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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「 誰が煙崎さんを殺したのか。 俺は知らないです。
ただもし心当たりがあるのなら。 よければ、舞台に上がって下さい。 煙崎るくあを殺した犯人に対して。 それは、愛ではないかもしれませんが。 きっと。 煙崎灰羅は、──── 焦がれている。 」
(357) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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いつの間にか演奏は終わっていた。 一際伸びやかな音の後に訪れる静寂は、 本来なら余韻を楽しむ時間だけど。
「 中村さん。好きな曲はありますか。 」
話の終りを示すように、 ぱっとベンチから腰を上げると。
まだ幾分か高い日を見上げながら、 どこか楽しそうな笑みを向けて。
(358) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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「 よければ、リクエストどうぞ。
今日の閉園時間に流れるように モナリザ達に設定しておきますから。 」**
(359) 2023/11/20(Mon) 19時半頃
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「 月光の第3楽章ですか。
いいですね。 あの爆発するみたいな激情に。 身を委ねられれば思い出せるかもしれませんね。
自分の中にある、感情に。 」
最も、そんなものがあればの話だが。
第3楽章は速い上に転調が多く、 奏でるにはそれなりの技巧を必要とするが。 むしろ正確性を得意とするロボットの方が 向いているかもしれない。
(376) 2023/11/20(Mon) 21時半頃
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「 月繋がりなら、 ドビュッシーの月の光も好きですね。 それじゃあ、モナリザに設定しておきます。 」
ベンチを発つ足は、そのままモナリザの方向へ。 何か思い至ったのか一度止めて。 くるりと振り返れば、お互いの視線が宙で絡む。
短い息を吐く。 胸を刺す感情の色が、 憐れみなのか、祈りなのか。 自分でも決めかねたまま。
「 …… 中村さん。 」
(377) 2023/11/20(Mon) 21時半頃
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「 どうかあなたの孤独にも。 神の祝福があらんことを。 」
自分と似ているようで。 何もかもが違うその人へ。
言い終えれば、再び背を向ける。 たとえ続く言葉があったとしても。
突如周囲に鳴り響いた、 陽気なサンバが搔き消しただろう。**
(378) 2023/11/20(Mon) 21時半頃
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