人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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視点: 人


【人】 超心理学会 ヒイラギ

[大和命の戦闘が終わり、地上に転送させられた>>3:355その直後の事だった。]

[────名を、呼ばれたのは。]

[康生は、胸元に手を置いた。いつもの仕草だ。そのままの姿勢で、残るパイロット一人一人の顔を見回した。天道縁、本郷真弓、乾恵一……そうして、口を開く。]

……なぁ。誰か、呼ばれた?

[恐らく……いや、確実に肯定の返事は返って来ないだろう。ドクンドクンと強く、五月蠅い程の鼓動が手の平に伝わる。常とは明らかに異なる、焦りと緊張と絶望に割り込まれた様な、違和感を覚えさせる程に脈を打ってしまっているのが、自分でも解ってしまった。]

や、俺も呼ばれてないよ。
呼ばれてはないんだけど…さ。

────次は、俺だって思っといて。

[それは、ある意味では正解で、ある意味では不正解だ。]

(0) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[名を呼ばれたのは、“私”なのだから。]

(1) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─契約者の名は─

[康生が入力した氏名は、自分の物ではなかった。]

  氏名:柊木達見
  ID:Hiiragi
  PW:twinheart
         ・・・・
[柊木達見。 ──康生の父である、“私”の名前だ。]

[なぜこんな事をしたのか。理由は単純だ。康生は、今も私と共に生きていると信じている。そして、私自身がレヴァンゲリオンの直撃世代でありファンなのを、康生は知っていたからだ。家に在るBlu-rayBOXも、嘗て私が購入したものだ。]

[私は、レヴァの最終作の映画を見ずして一度目の死を迎えた。康生は映画の話を知ると、態々Blu-rayを全て視聴してから映画館に赴いたのだ。共に生きる私が喜ぶかも知れない、ただそれだけの理由で。自分が興味を惹かれた訳でもない映画を、体調が回復しきっていない時期だったにも拘らず観に行った。この子は、そういう子だ。そういう子なのだ。憧れのレヴァに似たロボットを操縦出来たら、私がどんなに喜ぶだろうと。そう考えていたのだろう。]

(2) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[この氏名やID、PWの入力自体には、何の意味も無かった>>1:@23。だが、契約の際に板へと触れた身体──康生の中で脈打つ心臓──“私”は、命として認識されたのだろう。康生の五感を借りているだけの存在でも、意思や言葉を何一つ伝えられずとも、私は康生の胸の中でまだ生きているのだと。]

(3) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[通常、臓器を提供するドナーと、移植を受けるレシピエントが知り合う事は無い。手紙での連絡こそ可能だが、匿名性は互いに保たれる。]

[だが、例外が一つだけ存在する。それが、親族優先提供の意思表示だ。特定の個人を指名する事は出来ないが、移植を待つ親族が居た場合に、親族への提供を優先して欲しいという意思を事前に示す。その“親族”の範囲は、非常に狭い。親子か配偶者のみに限られており、兄弟姉妹さえ不可能だ。私の両親は早くに他界していたから、妻の明日香か息子の康生だけが対象だった。身体的な事情を考えれば、ほぼ康生に限られていたも同然だ。表明しない理由など無かった。妻も、他の親族に移植される可能性もある事を承知の上で、表明自体はしていた。息子が移植を待っている状態なのに、意思表示をしない親なんて居ない。仮に居たとしても、私達夫婦はそうではなかった。康生を支える為には生き続けなければならないが、もし万が一死ぬ様な事があるなら。そして、それでも心臓が無事であるなら、あの子にあげたいと願っていた。]

(4) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[その願いは、叶った。ある冬の日、康生の容態が危ういと連絡を受け、私は病院へと車を走らせていた。勿論気は逸っていたが、そういう時こそ慎重に運転する様に心掛けていた。康生の容態が悪くなるのは、初めての事ではない。あの子なら、きっと今回も乗り越えてくれると信じていた。信号は青。前の車と充分な車間距離を保ったまま交差点に進入し────其処からの記憶は無い。]

[意識を取り戻した時、瞳には病院の天井が映っていた。見知らぬ天井というフレーズが一瞬過り、それから事故を起こしてしまったのかと焦った。康生の容態も悪いのに、私まで入院なんて事になれば、明日香の心労──現実には、そんなものでは済まなかった訳だが──はどれ程のものになるのかと。まず、身体がどれだけ動くか確かめようとして、何一つ動かせない事に気付いた。まるで全ての神経が切り離されてしまったかの様に。]

(5) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[だが、感覚はある。感覚はあるのに、動かせない。いや、違う。私以外の意思で動いている。妻の、息子を呼ぶ声がする。視界が其方へとひとりでに動き、泣きはらした眼の明日香が映る。「母さん」と喉から出た声は、記憶に在る康生の物とは随分違って聞こえたが。それが却って事実の認識を早めた。]

[私は、康生の身体の中に居る。明日香から康生へと向けられた説明が、それを裏付けた。私はやはり事故に遭っており、その際に脳死状態に陥ったのだと。助からない私と、助かるかも知れない息子──妻は、移植に同意した。その選択を恨んではいない。寧ろ感謝している。私だって、逆の立場であればそうしただろう。明日香がそれを望んでくれると信じて。「お父さんは、康生の中で生きてるの。これからは、ずっと一緒よ」と言う明日香の言葉を聞き、康生は胸元へ手を伸ばした。手の平から、私の鼓動が伝わって来る。麻酔の切れ掛かっていた其処は酷く痛んだけれど、康生は手を離さなかった。酸素マスクの中で呟いた「父さん」という言葉は、私に──私にだけは、はっきりと伝わった。次から次へと涙が溢れた。それは紛れもなく康生の涙だったが、私も共に泣いていた。]

(6) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[明日香には本当に申し訳ない事をしてしまった。やり残した仕事も、心残りもある。けれど、これから康生に広い世界を見せてやる事が出来るかも知れない。何より、その成長を誰より近くで見守る事が出来る。明日香の傍に居る事も出来る。そう考えれば、これで良かったのだと思えた。]

[紛れもなくこれは、私に起きた“奇跡”だった。]

(7) 2023/08/19(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[あの日から約四年────声を聞いたこの日から、私達親子の最期の一週間が幕を開けた。*]

(8) 2023/08/19(Sat) 00時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 00時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 00時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 海辺から教会へ─

成程なー……?
じゃあ俺も、その内照れんのかな。

[彼の照れに関する説明>>3:298>>3:299を聞きながら、康生は首を傾げた。彼の回答と、自分が独りの身体ではない事実とが上手く繋がらなかったからだろう。こう答える時点で、康生は彼を好きだとと思っているし、一緒に過ごすのも楽しいと思っている筈ではある。後は自覚だけか、と考えているのかも知れない。彼にとって、その“好き”がどれ程重いか、全然解っていないのだろう。だから、貝殻を受け取って彼が泣いた時も、大いに慌てた。]

えっ、ケイ!? ど、どしたんだよ。泣くなって〜!
あ、ティッシュ使うか?

[涙を拭ってやる事は出来ないから、康生はポケットティッシュを差し出した。それから、彼が落ち着くまで宥めた。]

(11) 2023/08/19(Sat) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 結婚式 教会─

あ、はい。初めまして、柊木康生です。
佐藤さん……ワタナベウェディング……結婚式?

[パンツスーツの女性に確認を取られ、康生は素直に名乗る。だが、何が何だか解らないと言った様子で首を傾げていた。彼が何をするつもりなのかを朧気乍ら察していた>>3:297のは私であり、康生ではないのだから。共に教会へと通されながら、彼からも正式に結婚式をしたい旨>>3:304>>3:305が伝えられた。康生はそれを聞くと胸に手を当て、少し考え込んだ。内容は解らないが、康生としては私に何事か相談していたつもりなのだろう。そして口を開く。]

二人きりってか……俺としたいってことなら、いいよ。
やろ。服も用意してあるってんなら、ちゃんと着替えてさ。
あ、ただちょっと流れとか確認したいから、待って。

[私が常に一緒に居るのだから、康生の感覚では二人きりでも何でもない。父親同伴の結婚式だ。なら、先程私に訊ねていたのは参列の意思か。断ったらどうする気だったんだ。……いや、断れる訳が無いのだが。主に身体的な意味で。康生はスマホを取り出し、一般的な結婚式の流れを検索する。その中で、ある項目に目を留めた。]

(12) 2023/08/19(Sat) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

んっと、キスは…………どうしてもしたいなら、触れるだけのにしてもらってすぐアルコールで拭くとかすればイケるか……?

[要は感染しなければいい、という考えらしい。事情を知らない相手に対してすると失礼極まりない行為だが、事前に断りを入れればそうはならない。康生なりの妥協点が其処だった。そしてもう一つ、意外な事を口にした。]

俺、あれやりたい!
一緒に入って来るんじゃなくて、中でケイが待ってて、俺が歩いて入って来んの。
他は、ケイのしたいようにしてくれていいからさ。

[説明が下手なので、解り難かったかも知れない。要するに、康生はバージンロードを歩きたい──私と共に、彼の元まで歩みたい──のだと、そういう事だった。勿論、彼は私の存在等知る由も無いが。]

(13) 2023/08/19(Sat) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

って、え……? これ、俺着んのこっち……?
マジで言ってる?
や、ケイがしたいっつーんならいいけどさぁ……。
ヘンな風になっても文句言うなよー?
こんなの着たことねぇんだから。

[本当に知る由も無い筈で、康生がバージンロードを歩きたいと要望する等、予知能力でもない限り分からない筈…なのだが。彼が康生に用意していたのは、何故かウェディングドレスだった>>9>>10。しかも、康生は特に抵抗が無いのか普通に着ようとしている。私には息子しか居ない筈なのに、今から花嫁の父になるらしい。せめて順序を守って欲しい。嫁に出すとも婿に出すとも言った覚えは無い。口が無いので当然なのだが。]

[兎に角、康生は花嫁衣裳を一揃い身に付ける事となった。母親似なので当たり前なのだが、在りし日の妻の姿と重なってしまい、私は何とも言えない気持ちになった。*]

(14) 2023/08/19(Sat) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦のあった日 縁士へのLINE─

[私が声を聞いた日。解散してから、康生は天道縁士へとメッセージを送った。死ぬ前に、彼とは一度話をすべきだと考えたのだろう。]

『なぁ縁士、なるべく早い内にちょい会えたりしねぇ?』
『無理なら、このままLINEでもいいんだけどさ。やっぱ顔見て話したいよな〜って』
『できれば、二人だけがいいんだけど』

[康生の指が、スマホの上を滑っていく。手短かに、それだけを送って反応を待った。*]

(15) 2023/08/19(Sat) 01時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 01時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 01時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 01時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 01時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

心の中って、普通は見えないしわからない。
俺は割と単純だし、言ってることが大体全部答えだし本当だし正解だけど。
ちょっとだけ補足しとく。

自慢にもならないけど、死に掛けた回数ならこの中の誰より多い自信があるんだ。俺。
両親から貰ったものだし、あんまりこういう言い方したくないけど……生まれ持った俺の心臓は、わかりやすく言えば欠陥品だった。
止まり掛けた回数は、記憶にあるものだけを数えても両手両足を超える。実際止まったのは片手くらい。
今はもうずっと止まってるから、“回数”って表現するのも変な話だけどな。

死に掛けた回数がバカみたいに多いから、死にたくないとは思わなかった。
……って言うか、人が死ぬ条件が“心臓が止まること”なら、俺は四年前にもう死んでる。
そして、生きてるのは父さんだ。そう考えてた。
父さんの心臓は、父さんの身体が無くなった今も、ずっと休まずに動き続けてるから。

俺の中で。

だから、俺は絶対に死ぬわけにいかなかったんだ。
死にたくないだとか、死ぬのが怖いだとかは思えなくても。
この身体が死ぬってことは、俺に今の人生をくれた父さんを死なせてしまうということだから。

(21) 2023/08/19(Sat) 02時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

俺の人生は、何もかも全部父さんから貰ったものだ。
父さんが居なければ、俺は病院から出る事無く一生を終えるはずだった。
友達の誰とも、出会うことさえなく終わってた。
だから俺は、父さんと共に生きて、父さんを少しでも喜ばせたい。
母さんはもちろん、それ以外の人を一人でも多く幸せにしたい。笑顔で居てもらいたい。
父さんが後悔しないような、父さんが誇れるような生き方をしたい。

……そう思ってたのに俺、契約>>1:24>>1:25しちゃったんだ。
俺が先頭に立って契約なんてしなければ、誰も死なずに済んだのに。
ごめん、みんな。ごめん、父さん。
どれだけ謝ったって>>1:477>>1:478、きっと足りない。

とっくに死んでた俺が、みんなのこと殺しちまった。
カガセンに言われる>>3:@10まで、俺はずっとそうやって自分のこと責めてたんだ。

(22) 2023/08/19(Sat) 02時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

まあ、俺の椅子(てかベッド)もあったの確認してからは、俺も生きてたのか〜ってなったけどな。
まだうちに在る父さんの椅子を、俺が見間違えるはずない。あれ特注らしいし。
ベッドの方が一般的な物だったから、最初に聞いて>>2:348誰か名乗り出ないか待った>>2:365んだ。
でも誰も名乗り出なくて、ベッドは間違いなく俺の椅子>>2:436だった。

俺も生きてたってなると、パイロットの数が合わない>>2:#2>>2:437
だから、父さんの椅子に今座ってるやつは契約してないってこと、俺は知ってる>>3:28
俺が死んだら、多分バレるってこともわかってる>>3:29
それでも、文字通り棺桶まで秘密持ってこうとしてるのは────多分、俺のエゴだ。

(23) 2023/08/19(Sat) 02時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

そのこと自体は悩みの種だけど、俺と父さんが二人とも生きてるんだって知れたのは、よかったって思ってる>>3:133
ずっと父さんと生きて来たってのは、俺の妄想でも何でもなかった。
時々父さんに話し掛けてた>>1:253>>3:118のも、多分全部聞いてくれてる。

カガセンの言ってた通り>>@39、俺はいつも父さんが力を貸してくれてる気がしてて。
だから、ちょいなんかあったりしても、割とすぐ立ち直れるんだ。
多分、すごいファザコンってやつ。

しょうがないよな。父さんが全部を俺にくれたんだから。
父さんが居なかったら、ケイやみんなに会うことも、世界がこんなに綺麗だって知ることも、なかったんだから。*

(24) 2023/08/19(Sat) 02時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 02時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦のあった日 縁士へのLINE─

[返信を確認すると、康生はすぐにスマホへと指を走らせた。]

『んじゃ、縁士んち行っていいか?』
『うちもダメってくらい、人に聞かれたくない話だからさ』
『最寄り駅、どこ? そこで待ち合わせようぜ。明日でいいか?』
『時間はそっちに合わせる』

[康生の母親は、絶対にこの話を聞かれてはいけない人物の一人だろう。彼女にとっては、息子と夫を同時に喪うという事に他ならないのだから。]

[スタンプも何も無い簡素な文面は、随分と康生らしくはなかったが。これから彼と話す内容を考えれば、無理も無い話ではあった。]

(26) 2023/08/19(Sat) 03時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦翌日 縁士の家─

[その翌日、康生は天道縁士と待ち合わせをし、彼の家を訪れていた。個包装の菓子が入った袋を手土産代わりにして。康生は、彼の家庭の事情をよく知らない。彼もまた、そうだろうが。「お邪魔します」等のお決まりのやり取りの後、康生は口を開いた。]

……縁士んちって、今誰も居ねーの?
や、話に入る前に確認はしとこうと思って。
俺は、母さんに聞かれたくなかったりするからさ。この話。

[確認が取れれば、康生はまずLINEの内容>>25について尋ねた。]

先に、縁士が俺に聞きたいことって何か、聞いていいか?*

(27) 2023/08/19(Sat) 03時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 03時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦翌日 縁士の家─

[ひたすらに生活感の無い部屋を、康生はきょろきょろと見回していた。大和命の提案で、康生とその母親も仮住まいに越してはいたのだが。越したばかりの仮住まいよりも、彼──天道縁士の部屋は生活感が無かった>>31。康生も、その違和感には気付いたに違いない。]

そっか……。 命、縁士にも言ってたんだな。大事な人を逃がすように、って。
じゃあ、聞かれないって意味では大丈夫だな。

[内容的には、大丈夫ではないだろう。持参したのは菓子だから、食べようと提案されれば康生は笑顔で了承した。飲み物については一応買って来た物も無くはないが、沸かしたお湯で淹れるお茶やコーヒーは飲んでも問題無いので、其方を頂いたかも知れない。]

[康生が彼に先に質問内容を尋ねた>>27のは、説明下手の自覚があるからだろう。突然言い出して、理解してもらえる可能性は低いと考えている筈だ。なら、質問してもらう形式の方が良い。そして彼の質問>>46は、ほぼ満点に近い物だった。]

(48) 2023/08/19(Sat) 09時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

や、大丈夫。
俺、「これ言っちゃダメなやつじゃね?」って思うことはあっても、俺自身が嫌だから言いづらいってこと基本ねーし。

[基本的に、康生は訊かれれば大抵の事は正直に話す。だから、今回もさらりと答えた。]

一つ目は流石にない……ってか、自覚なくてそうとかだったら俺がめっちゃビビる。
三つ目も、多分ない。明らかにおかしい時あったなら、逆に教えて欲しいくらい。

──二つ目が正解。臓器移植の経験がある。
俺の心臓、とっくの昔に止まってるんだ。

[そう言って、康生は胸元へと手を当てた。恐らくは幾度か目にしたことがあるだろう、いつもの仕草だ。今ならもう、その意味合いは自ずと解るだろう。康生は、自分以外の命をそうして感じているのだと。]

(49) 2023/08/19(Sat) 09時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

……俺、縁士に「なんであの椅子が自分のだと思ったんだ?」って聞こうと思ってたんだけどさ。
俺にそう聞くってことは、縁士はあの椅子が自分の物じゃないってのわかってて、しかも俺の…って言うとちょい違うけど。
あの椅子に心当たりがあるのが俺だ、ってのにも気付いてるってことだよな?
だから“一人の人間が二人分契約できる可能性”を片っ端から挙げて、俺がどれなのか聞いてみた。
……って考えてるんだけど。違うか?

縁士は、自分が契約してないって気付いてる。
────その前提で、間違いないか?

[康生は、落ち着いた声色でそう確認した。「もし縁士に未契約者の自覚がなかったらどう伝えよう」とあれこれ悩んでいた様なので、話が早くて寧ろ助かった。これはこれで、康生としては考えないといけない事柄が増えたのかも知れないが。*]

(50) 2023/08/19(Sat) 09時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 09時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦翌日 縁士の家─

[天道縁士が出した飲み物は、意外と渋い物だった。「サンキュ」と軽く礼を言い、康生は口を湿した。]

[彼は、康生の話に驚いてみせた>>52。その様子に嘘偽りは無い様に思えたから、予測した彼自身も実際にこんな事が可能だとは知らなかったのだろう。]

臓器だったら何でもかは、正直わかんねーけど。
心臓って生死の判定に使うくらい重要な部分だし、それでってのはありそう。

あー、多分それ。そういう感じかも。
縁士はもう気付いてるかもしんないけど、次のパイロットは俺じゃないんだ。心臓の方。
俺は呼ばれてねーけど変な感じしたから、多分間違いない。
一般的な話じゃないから、普通は肉体一括りかもしんねーけど、俺に関しては確実にそう。

(59) 2023/08/19(Sat) 11時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

……縁士は、記憶転移って聞いたことある?
移植受けた後、ドナーの記憶をレシピエントが思い出す事があるってやつなんだけど。
俺は、はっきりとそういう体験があるわけじゃねーんだけどさ。
命も記憶も、心臓の中に残ってるんだと思う。

[通常のドナーとレシピエントと異なり、私達は親子だ。だから仮に記憶転移があったとしても、康生自身のそれと混ざって紛れた可能性はある。私には割とはっきり自我があるので、康生の方へ流れ出していないという線もあるが。]

ハロに? ハロって、んなこともわかるんだなー。
え、告発? するわけないじゃん。
逆に、どうやったら隠し続けられっかなーって考えてた。

ん、縁士が契約してないってのはすぐ気付いたよ。
二つ出てたけど、この身体が座るべき椅子だろうって思ったのは、今縁士が座ってる方だったし。
あれ一応特注だし、うちに同じのあるからさ。
病院のベッドのが、大分一般的じゃん?
だから、縁士がベッドの方使うってしてたら、俺はおかしいと思えなかったと思う。
代わりに、他のみんながおかしがりそうだけどな。その場合。

(60) 2023/08/19(Sat) 11時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

でも、見逃すって言うか……縁士が生きられるってのは嬉しかったからさ。
みんながそれ知ったらマズいよな〜ってのはあったけど、俺自身が死にたくないって必死になってないのもあって。
縁士自身が気付いてるかもわかんなかったし、最後に俺と縁が残る可能性も6%くらいはあったからさ。
俺が黙ってれば済むなら、黙ってようって考えてんだ。

[六席の中の特定の二席(私と康生だ)が、最後に残る確率がそれだった。実際は今回──20%を切り抜ける段階で、もう駄目だったのだが。それでも40%の所までは抜けたのだから、運がいい方ではあったのだろう。八割駄目なら諦めも付く。]

(61) 2023/08/19(Sat) 11時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[彼は、徐に座布団を指した>>55。確かに見覚えがある>>56。他が曲がりなりにも“椅子”だった中で、これだけが椅子の形をしていなかったから印象的だった。]

見覚えあんなって思ってたけど……そっか。
二重契約はできなくて、別の地球から、な……。
よくハロ抱いてんな〜とは思ってたけど、そういうことか。

……ん? じゃあ、なんで縁士はまだ生きてるんだ?
敵の数より、契約したパイロットの方が多かったってことか?

[はた、と気付いて康生は問い掛ける。それ以外であるなら、今の契約者が生き延びる方法もある事になる訳だが。*]

(62) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 教会 結婚式─

[例えばの話、幼稚園児に結婚式ごっこを提案したとする。その場合、動揺する子の方が少ないのではないだろうか。康生は対人経験が極端に少なかった上、性的な接触が著しく制限されてるのもあり、恋愛的な情緒は幼稚園児のそれと大差無い状況だ。面白そうだからやってみたいだとか、検索結果に「花嫁と父親が歩く道」だとあったから花嫁役がやりたいだとか、そういった無邪気さしか無い。]

もー、なんで泣くんだよ〜。やろ、って言ってんじゃん。
それとも、始まる前から感動してんのかよ?

……ん。ちゃんと行くから、ケイこそ待ってろよな。
寸止めな、わかった。よし、んじゃそれで!

[康生は快活に笑い、話を纏めた。この後、控室に通されてドレスを目にし、驚く事になった>>14のだが。]

(63) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[もし、彼が康生の着替えを手伝うのなら。下腹部までは見なかったにしろ(其処にも生命維持装置を通した痕等が複数在る)、胸元の正中線に沿った縦10cm程の手術痕は目にしたかも知れない。康生が水泳の授業に出ないのは、うっかり水でも飲んでしまうと大変な事になるからなのだが。結果的に、傷痕を晒す機会も減らしていた。もし訊ねられれば、「昔手術した痕」と、さらりと答えた筈だ。]

サンキュ。ま、着せといて「似合わない」とか言い出したら、しばいてたけどな!
ケイの方こそ、似合ってんじゃん。

[からからと康生は笑う。照れも無ければ、湿っぽさも無い。黙っていれば可愛らしい花嫁なのだが、ある意味康生らしいと言えば康生らしかった。]

(64) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[──そうして。康生は花嫁姿で教会へと足を踏み入れる。左手にブーケを持ち、右手を胸元に当てて。自然と肘が横に張るから、誰かと腕を組んでいる様に見えたのも無理は無い。手袋とドレス越しの手の平に、鼓動が伝わる。絨毯を踏みしめる感覚。私は今、確かにバージンロードを歩いている。康生と一緒に。こんな未来は、想像もしていなかった。息子が連れて来るのは花嫁だと思っていたから、当然なのだが。嘆かわしくもあり、康生の節目に立ち会えて嬉しくもあり、何とも複雑な気持ちだった。康生との思い出が胸中を巡り、非常に感慨深くはあった。]

[康生はただ、前を────自分を待つ恵一くんの方だけを見て歩いていく。通常のバージンロードとは異なり、私は隣ではなく中に居るのだから、視線を交わす事も無い。彼の元までの道のりは、長い様でいて短かった。彼は康生を受け止める。通常、父親の役目は此処で終わるのだが。私は物理的に離れられないし、離れてやる気も無いので、彼に康生を渡した気は無い。渡して欲しくば、せめて挨拶くらいはしろと思う。私に対しては兎も角、妻にくらいは。]

(65) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

ケイってば、褒めてばっかだな。さっきから。

[そう言いながら、康生は彼を見つめてくすくすと笑う。此処には姿見が無いので直接は見えないが、確かに綺麗ではあるのだろう。彼と私の贔屓目を抜いても。それから、誓いの言葉>>44に答えた。]

────はい。誓います。

[……果たして、その意味を康生はどれだけ理解しているのだろうか。判らないが、ただ彼を真っ直ぐに見つめてそう答えた。*]

(66) 2023/08/19(Sat) 12時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 12時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─柊木家の事情─

[康生は、特に軍部等と連絡を取ろうとはしなかった。母親に知られるのを、何より避けたいと考えたからだ。他のパイロット達にも親は居るし、子を喪えば悲しみに暮れるのは想像に難くない。だが、私達の場合は二人分だ。彼女は、夫と息子を一度に喪う事になる。私が直接対話出来る状態であれば、或いは説得を考えたかも知れない。だが、一度目の死を既に迎えている私にとって、それは最早叶わぬ事であった。そして康生には、自分が人一倍……私の分も入れれば更に倍くらいは、大切にされているという自覚があっただろう。]

…………。

[だから、家に居て一人になっても、康生がひとりごと──私も返事をするが、康生には届かないので“ふたりごと”だ──を口にする機会は、随分と減ってしまった。康生的には、以前と変わらず私に話し掛けているつもりなのだろうが、生憎とテレパシーが出来る訳ではないので、口にしてもらえないと伝わらない。四六時中一緒に居る訳だし、康生は素直な子だから、ある程度の推測は出来るのだが。それでも、状況が状況だ。今の康生の考えが聞けない事に、歯がゆい思いはしている。]

(72) 2023/08/19(Sat) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

────極端な話だけど。

もし俺がどうしても生き延びたいって思うなら、この時点で方法は一応ゼロじゃなかった。
選ばれたのは俺じゃなくて父さんだから、取り出して別の心臓を移植すれば、次に選ばれるまでの時間は稼げる。

ただそれは、すごく非現実な話だった。
まず、移植自体の条件が整って実行できる可能性が低いし、二度の移植に俺の身体が耐えられるかもわからない。
そして何より、俺には父さんと離れるなんて考えられなかったから。

やっぱりこれは、“なかった話”だ。*

(73) 2023/08/19(Sat) 12時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 12時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 12時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 12時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦翌日 縁士の家─

[最初から気付いてたかという問い>>81に、康生は頷いた。]

ああ。あの座布団が縁士の、ってとこまでは気付けなかったけどな。

[家に誰かが訪ねてくれば不審に思われるのは、此方も同じだった。判っていて康生が書斎にまで人を通す可能性は低いが、“天道縁士が座っている椅子”が其処には在るのだから。ちなみに、康生の自室にだって康生の椅子はあるのだが、この子の中では人生の大半を過ごしたベッドの方が“自分の座っている場所”のイメージが強いのだろう。]

そ。俺の中に在るのは、父さんの心臓。
だから俺、ずっと父さんと一緒に生きてるんだ。
父さんは文字通り、俺に全部をくれたんだよ。
話せないし、撫でてくれることもなくなったけど、ずっと俺のこと支えてくれてるんだ。
書類の上では死んでるって扱いでも、ずっと心臓が動いてるし、生きてる。
母さんも俺も、そう思ってるから葬式はしてないんだ。
骨壺はあるけど、父さんが居るのはそこじゃなくてこっち。

(88) 2023/08/19(Sat) 14時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[胸に手を当てたまま答える康生は、笑みさえ浮かべていた。その様子は、何処か誇らしげですらあった。康生本人は、それを過酷だとは捉えていないのだろう。私と共に居られる事を、心の底から喜んでくれているのだ。]

秘密にしてるわけじゃねーけど、その方がいいかもな。
知ったらさ、俺が二重契約してるかもって気付かれるかもだし。
そしたら、縁士が────ケイ辺りに詰められそうだよなって。
ハロに言う分には、大丈夫だぜ。
あとカガセンも、二重契約のこと知ってるから言って大丈夫。

[話してもいいかと問う>>82彼に、康生はそう答えた。]

うおッ!? きゅ、急に大声出すなよ〜。びっくりするじゃん。
え、ココペリの妹?
女だってのは、目の前で着替えようとした時に言われたから知ってたけど……。
そっか、妹かぁ。似てねぇ…………や、ほんとは似てんのか?
俺が謎の生き物触っちゃいけないから、ハロが男に触られんの苦手ってのはわかんなかったなぁ。

(89) 2023/08/19(Sat) 14時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[移植前なら兎も角、移植後の康生はずっと免疫抑制剤を服用している。地面に落ちている物、未知の物には触れてはいけないと、康生の母親は口を酸っぱくしながら言い聞かせていた。それでも中学生の頃は、幾度か好奇心に負けて寝込む羽目になっていたのだが。成長したものである。]

余ったパイロット……。
じゃあやっぱり、俺らが生き残る方法って無いんだな。
ギリギリどころか────俺のせいで足りなくなるんだからさ。
二つ枠取ってんのに、一回しか戦えねぇんだから。

[確かに、落胆の表情は見せた。ただ、追加の契約自体はずっと考えていた事ではあった。勿論、身近な誰かを救う為にではない。康生に、そんな発想は出来ない。追加の契約は、この世界を守る為に必要だと考えたのだ。]

[現状、康生も私も、敵は全部で“六体”だと思っている。私達が二人で一つの命である時点で、パイロットが足りなくなる計算だ。だからこそ、康生は「僕が契約するつもりだ」という彼の言葉>>84を聞き、目に涙を浮かべた。]

ッ、な……なんで、んなこと言うんだよ……。
俺、縁士は助かるんだ。助けられるんだって、思ってたのに。

(90) 2023/08/19(Sat) 14時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

……でも、誰もパイロットにならないなら、七尾の願い>>2:602、叶えらんなくなっちまう。
命が証にした世界>>3:325、なくなっちまう。
どんなことしてでも絶対に>>2:616、俺は世界を守らなきゃいけなくて。守りたくて。
だから、…………「頼む」って言うしかない。
カガセンも、似たようなこと言ってたけど、俺────

────本当に最悪の場合は、二人分足りなくなるから。

父さんには、頭がない。
“頭で考えた通りに動かせる”アストロを、動かせないかもしれないんだ。

[これが、私達親子が直面する、目下最大の問題だった。練習も出来ないぶっつけ本番で、もしアストロを動かなかった場合は────]

(91) 2023/08/19(Sat) 14時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

その時は俺、死んで……交代してもらうしか、ないんだ。
何も、できないまま。*

(92) 2023/08/19(Sat) 14時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 15時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 15時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 教会 結婚式─

[誓いの言葉を口にした瞬間泪した彼>>76に、康生は苦笑した。]

もー……、また泣いてんじゃん。
ケイのこと、泣かしたくてやってんじゃねーんだから。

[誓いの言葉を言い終え、ヴェールが上げられると、視界が閉ざされた。ドレスは肩の出るデザイン>>10だったが、幸いにも、依然掴み掛かられた>>1:152>>1:154時に出来た痣は薄れて消えている。あんな経験があったと言うのに素直に目を閉じるのだから、我が子ながら心配だ。だが、彼はきちんと約束>>39を守り、寸止め>>77してくれた。気配が離れて康生が目を開けるまで、唇には何の感触も無かった。]

え、指輪!? すげー……これ、高かったんじゃ?
ってか、プレゼント>>3:196ってこれのこと?

[金属を含め康生にアレルギーは無いから、指輪はすんなりと嵌められた。]

(96) 2023/08/19(Sat) 15時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

こっちは、俺がケイに嵌めたらいい?

[そう言って、彼の指に指輪を通した。式の終わりを告げる>>78彼に、康生は満面の笑顔で答えた。]

どういたしまして!
俺も、ドキドキしてめっちゃ楽しかった!

[それが、普段と異なる場や衣装に因る緊張感なのか、好奇心や興味を掻き立てられた結果なのか、それとも──彼への恋心の芽生えだったのかは、判らない。けれど確かに、普段よりはほんの少し早く脈を打っていたのだった。*]

(97) 2023/08/19(Sat) 15時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦のあった日 恵一へのLINE─

[天道縁士へとLINEを送った後、康生は乾恵一にもLINEを送る事にしたらしかった。ただ、なんと送ればいいか迷ったのだろう。幾つかの言葉が、入力されては消されて行った。]

『ケイ、調子どう?』
『(「心配ですにゃ……」と書かれた猫のスタンプ)』

[結局、康生が送ったのはそれだけだった。それは恐らく、涙で枕を濡らす>>70>>71彼の元へと届いただろう。*]

(98) 2023/08/19(Sat) 15時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 15時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 16時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 17時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦のあった日 恵一との電話─

[あの日貰ったシルバーの指輪を、康生はずっと左手の薬指に嵌めている。大和命戦の時に、気付いた者も居たかも知れない。康生は、聞かれれば「ケイに貰ったんだ」と正直に語っただろう。乾恵一の指にも同じ物が光っているから、何も聞かずとも察せる者は察せたかも知れない。必要以上に目立たせるつもりは無いらしく、康生が私に触れるのは右手でやる割合が増えた。]

[LINEの返信を待っていたが、掛かって来たのは電話だった>>100。病院ではなく自宅だったから、康生は即座に出た。]

もしもし? って、ひでー声してんなぁ。
謝んなって。おう、飲め飲め。

[彼は、憔悴しきった声をしていた。今でこの調子なのだ。私の巻き添えで康生が命を落とした後、この子は一体どうなってしまうのだろうか。]

(109) 2023/08/19(Sat) 18時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そう。康生はパイロットになる訳ではない。これから巻き添えで死ぬ事になってしまっただけだ。だから「パイロットになるんだよね」という言葉>>101への返答は、歯切れが悪い物だった。]

ん……ま、そんな感じ。

どういう意味、って…………そのまんまかな。
なんかめっちゃ胸騒ぎがした、みたいな?
だから、他に呼ばれたーって奴が居ないなら、そういうことなんだろうなって。

ほら、大和だって名前が呼ばれたとは言ってなかったし。
もしかしたら、こういうパターンもあんのかも。

[康生自身は、名を呼ばれるものなのだろうと考えてはいる。ただ、現時点でそれは確定の情報ではないから、『次は、僕だ!』とだけ書いた>>3:43大和命の例を挙げて誤魔化した。なるべく嘘は吐きたくないのだろう、ふんわりと曖昧にする言葉。それは、事実を隠す為でもあり、彼に残酷な現実を突き付けない様にという気遣いもあったに違いない。]

(110) 2023/08/19(Sat) 18時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[だが、これから告げなければならない事実は、そうは言ってられない程に深刻な物だった。]

……それよりも、さ。一つ気にしてることがあって。
大丈夫だと思うんだけど、大丈夫だと思ってるんだけどさ。
俺、アストロを動かせる自信、あんまなくて。
ハロに、動かせなかったらどうなるのかって聞いたんだ。

動かせなくても、即負け確定にはならないらしいんだけど、決着は48時間以内に付けなきゃいけないらしくて。
敵や、敵に属する人から受けた攻撃でパイロットが死ぬってのが、敗北条件で。
負けない為には────それ以外の方法で死んで、次のパイロットに席を譲らなきゃなんないんだ。

命がアストロを動かせないっつった時、俺がめっちゃ動揺しちまったのは、それで。
あん時は、心配掛けてごめんな。

(111) 2023/08/19(Sat) 18時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

だから、えっと……言いにくいんだけどさ。
俺は、絶対にこの世界を守りたくて。
守りたいから、動かせなかったら最悪いきなり自殺始めるかもしんないってこと、伝えときたくて。
そんで、俺がうまく死ねなかった時は────ちゃんと、殺して。

[語り口は、あくまで穏やかだ。けれど、康生が本心からそれを望んでいるということははっきりと伝わるだろう。]

や、まずねーとは思うんだけど! ねーとは思うんだけどな!?
言わずにいきなり驚かせるよりは、杞憂でもちゃんと言っとかないとな〜って。
凹んでるとこなのに、ごめんな。逆に凹ますようなこと言っちまって。

[態と冗談めかし、明るい口調で康生は語った。彼は一体、何を思うのだろうか。*]

(112) 2023/08/19(Sat) 18時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 18時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦から数日後 手紙─

……こんな感じか?
あと書き残してること、ないよな?

[書き上げた手紙に、康生は目を通し直す。暫くして、大丈夫だと判断したのだろう。コピーを取り、それぞれを封筒に収めた。まずは原本を携え、加賀先生の元へと向かう。]

カガセン、ちょっといい?
俺が死んだ後、みんなが混乱してそうだったら、この手紙を読ませてあげてほしいんだ。
二重契約のこととかいろいろ、俺の言葉で書いてるから。
念のため、三千院部長にも同じの預けるつもりだけど。
できれば、カガセンからのがいいかなって。

……あ、俺が死んでもみんな平気そうだったら、適当に処分しといて。
俺の言葉がなくても大丈夫ってことだから、ほんとはそれが一番いいんだ。

[そう言って、手紙を入れた封筒を差し出した。]

[その後、三千院透にも同様にコピーを託し、彼には次期部長を務められないことも同時に詫びて、康生は場を後にしたのだった。*]

(128) 2023/08/19(Sat) 20時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 20時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 20時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 21時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦のあった日 恵一との電話─

バーカ。「僕が呼ばれたら」とか言うなって。
どの道、全員呼ばれるんだとしてもさ。
俺は、俺の守る世界にケイが居てくれる方が嬉しい…って、それはケイもか。ごめん。

[康生は、素直過ぎるきらいがある。口から常に本音を垂れ流している様なものだ。失言に気付き、詫びを入れた。そうして眉を下げながら、彼が激昂する>>120のを聞いていた。]

…………うん。ふざけてるし、理不尽だよな。
そういう風に怒れるの、恵一のいいところだと思う。
俺、そういう意味じゃ心がないみたいな感じだからさ。
ほんとはもっと……抗うとか怒るとか、あるはずなのに。
愚痴とか気にすんなって。俺でいいなら全然聞くから。

[無邪気な子供の様で居て、康生の透徹した目は何処までも先の真実まで見通す。その早さに、彼は付いて来るのも難しいのだろう。制止の声>>121が痛々しい。康生の説明下手の本質は此処で、相手が理解する前に数手先の単語を置いてしまうからだった。途中経過の説明が抜けがちなのだ。自分の生死に関する事柄に関しては、相手の感情さえも置き去りにするので特に顕著だった。]

(130) 2023/08/19(Sat) 21時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

うん、そう。ケイの理解したので、合ってる。
ちゃんと説明できてよかった。

……ケイがいいな。
「死ぬまでケイの傍に居る」って約束した>>3:47だろ。
自殺ならあれだけど。他の人にってなったら、その人の傍になっちゃうかなって気がして。
俺、守れる約束は守りたいんだ。
だから、俺が死ぬ番になったのも伝えただろ?

[伝えると約束していた>>3:87から、康生は正直に話した。其処に関しては、隠さなかった。黙っていた方が、彼が心穏やかに過ごせる時間は長かっただろうに。その代わりに、明るく振舞い元気付ける。この点に於いて、康生の右に出るものは多くないだろう。死が常に身近にあり、心配ばかりしてしまう私達を常に笑って励まし続けてきた子なのだから。無理に明るく振舞っている訳ではない。本当に心配の要らない子なのだ。産まれた時から置かれていた理不尽な環境が、この子をそうしてしまったのだった。]

(132) 2023/08/19(Sat) 21時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

そうそう! 確認って大事だよな〜って。
……、……うん。サンキュ、ケイ。
俺は、俺のやりたいように精一杯やるよ。
だから…………それを叶えるのにケイを頼ることがあったら、協力して。

[彼はきっと、自殺の幇助についてだと捉えただろう。実は、それだけではなかったのだが。明かされるのは、まだ先の話だ。]

そんで、ケイも好きなように生きてくれ。
俺は手伝ってやれなくなるから、ちょい不公平だけどさ。

[彼の真摯な言葉>>127が、康生の鼓膜を震わせる。それがどれ程康生の心に響いたのかは、私には判断が付かなかったが。]

何度も聞いたし、知ってるけどさ。
でも、やっぱすげー嬉しい。俺も、ケイのこと好きだよ。
ケイと出会えたこの世界全部が大好きだから、ケイだけで全てって風には言えねーけど。
好きだし、同じだけ返したいし、できたら笑っててほしいんだ。
ケイがしてほしいことで俺にできることは、なんでもするからさ。
……できること、多くねーけど。

[胸元に手を当てたまま、康生は困った様に笑っていた。困ったような表情をしていたけれど────幸せそうだ、と私は感じたのだった。*]

(133) 2023/08/19(Sat) 21時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 21時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 21時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦から数日後 手紙─

[加賀先生は、康生の手紙を受け取ってくれた>>@9。誰に見せる、見せないの判断も、任せてしまって大丈夫だろう。康生は、そう考えている様だった。]

マメったってコピーだけどな!
一人一人に書いてて、間に合わなくなる方が困るし。

[「ばぁか」と笑う教師に、康生もまた笑い返した。]

そっかな〜?
俺、知ってるんだ。俺が居なくても、世界は回ってくんだって。
俺が居なくても世界は回ってたんだから、元に戻るだけ。
────それでも俺、この世界が大好きなんだ。

[康生が療養している長い間、世界は康生の存在抜きで回って来た。この辺りは、長期で世間から隔絶された事のない人間には理解し難い感覚だろう。私とて、解ってやれているとは言い難い。康生は、胸元へと手を当て微笑んだ。]

俺は平気。一人じゃねーから。
ケイだって力になってくれるし、カガセンに後も任せられる。
……母さんのことは、気掛かりだけどさ。
全く心残りがない人生が無理だってのも、知ってるから。

(136) 2023/08/19(Sat) 21時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

カガセンがそう言ってくれる>>@10なら、安心だな!
そんじゃ、また!

[明るく笑って、康生は教室を出て行った。その様子は本当に、ただ雑談しに来た生徒の帰り際と言った雰囲気で。とても、避け得ぬ死期の迫る高校生の態度には見えなかっただろう。]

[康生にとっての死は、それだけ有り触れた、当たり前で、身近な物だったのだ。*]

(137) 2023/08/19(Sat) 21時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦翌日 縁士の家─

大丈夫なことを、俺も願ってんだけどさ……。
最近のケイ、俺のことになると周り見えなくなっちまってる気がして。
縁士にひでーこと言わねぇか、割とマジで心配。

[大丈夫だと言う>>131天道縁士に、康生は何とも言えない顔をした。それは話が進むにつれ、真剣に考え込むものへと変わっていく。だが、敵の数がフェイクだと知ると素っ頓狂な声を上げた。]

へぁッ!? マ、マジ? それマジ?
え〜、もうちょい早く知りたかったんだけどーーー。
……や、いろいろ「黙ってよ〜」ってしてる俺が言えたセリフじゃねーんだけどな?

あ、縁士が悪いわけでもないから、気にしなくていいぜ。
確かに、紛れようとするなら、入れねーと不自然なフェイクだもんな。
俺みたいな存在、多分縁士たちにとっても想定外のイレギュラーだったんだろーし。
お互いに「まさか」ってやつだよなぁ。

[「君の父さんがアストロを動かしてくれるんじゃない?」という言葉>>139を聞いて、康生は“私”の方へと視線を向けた。尤も視界に映るのは、胸元に康生の右手が置かれているという光景だったのだが。]

(153) 2023/08/19(Sat) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

父さんが……、…………だよな。
ずっと一緒に生きてて、俺のこと見てくれてるなら、ちゃんと操縦してくれるよな!

[いや、そのつもりはあるが……問題が一気に解決した、みたいな顔をするんじゃない。私に頭が無いのは事実なんだぞ。聞いて……聞こえる訳が無いのは知っているが。]

え……? いいのか? あ、でもそっか……。
命の時みたいに、ちゃんと席に座ってねーと動かない可能性もあるか。
じゃあ、悪いけど変わってもらっていいか? 縁士。
なんかテキトー言って代わるから。

[急な席替えを他の生徒がどう思うかは判らないが、少しでも起動の確率を上げられる可能性があるのなら、試すに越した事は無い。私にとっても、良い提案だった。]

……ん、サンキュ。
でも、多分今縁士が考えてること、もうケイに頼んである>>132からさ。
それに、縁士が俺を殺っちまったら、ケイもう手が付けらんなくなっちまうよ。

(154) 2023/08/19(Sat) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[彼の励まし>>143を受け、康生はいつもの様に満面の笑みを浮かべた。]

……だよな。大丈夫だよな? 何とかなるよな?
よし! そうとなったら、後は行動するのみ!か。
ほんと、いろいろサンキュ。縁士。
俺、困った時はよく父さんに相談するんだけどさ。
返事がある訳じゃねーから、違う意見とか考えとか貰えんの、すげー助かった。

[その後は菓子を摘まみ、お茶を頂きながら他愛も無い話をした。その中で出た案内人の少年とハロとの話>>144に、康生は「確かにココペリ、可愛い寄りの顔してたなぁ」なんて吞気な感想を漏らすのだった。そうして普通の高校生らしい時間を過ごしてから、康生は彼の家を後にした。*]

(155) 2023/08/19(Sat) 22時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 22時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦の三日後 ハロへの確認─

ハロ、今大丈夫か?
一個だけ確認しときたいことがあってさ。

[唐突に、康生はハロを呼んだ。本郷真弓と彼女が小旅行の計画を立てている事など知らないからこそ、気安く呼んだのだが。然程時間を取らせる用件でもないので、大丈夫だろう。]

これまでがそうだったから、聞いておきたいんだけどさ。
戦闘の開始位置って、“パイロットが居る場所”だったりする?

[“俺の居る場所”と、康生は言わなかった。まあ私達の場合は、完全に同一と言ってしまって差し支えないのだが。一心同体ならぬ、二心同体な訳だから。]

……ん、そっか。サンキュ。

[その回答がどうであれ、康生は礼を言ってハロを見送った。*]

(158) 2023/08/19(Sat) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦の三日後 ハロへの確認─

いや、気にすんなって。
特に俺、入院してたりしたし、細かいとこ聞き漏らしてそうだからさ。

[ハロを見送った後、康生は暫く難しい顔をしていた。]

(165) 2023/08/19(Sat) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦の五日後 仮住まいにて─

[康生は現在、母親と共に学校から遠く離れた仮住まいに居を移している>>3:173。大和命のアドバイスが在ったからだ。学校へ行く必要がある時は、ハロに頼んで転送してもらっていた。一応、籍はまだ日暈学園に置いていたが、学園内で康生を見掛ける日はあまり無かっただろう。在宅勤務の母親の目を盗むような形でしか、通えなかった>>3:220からだ。康生は、母親に事実を知られる事を何より危惧していた>>72。だからこそ、五日間は乾恵一の言葉>>151通り、母親との時間を作る事に専念した。]

[それは、康生の母親が買い出しに出ている、その間の事だった。]

[戦闘開始の初期位置は、パイロットが居る場所になる。そう聞いた康生は、結構悩んでいた。私との別行動が不可能なので、戦闘開始位置は≒で康生の所在地だ。となると、十中八九康生の母親──私にとっての妻──を巻き込む事になる。彼女は良く言えば意志の強い、悪く言えば頑固な所がある。加えて(これに関しては私も人の事は言えないのだが)康生に対して過保護だ。何を言っても、離れようとはしない>>3:114だろう。]

(166) 2023/08/19(Sat) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

……でも、巻き込みたくねーって思ってるよな?

[当たり前だ。]

んで、流石にそろそろだと思うんだよな。
てか、まだ来てねーってのが驚き。

[……そうだな。]

どうするか結構考えたんだけど、もうこれっきゃねーなって。
俺の家出に付き合ってくれよ、父さん。

[…………は?]

んじゃ、出発〜。大丈夫大丈夫、なるべくいろいろ気を付けっから。ま、何とかなんだろ。

[おい、ちょっと待ちなさい。康生。聞こえ……ないか。]

[なんと、康生が選んだのは『家出』という選択肢だった。何処の世界に、父親を家出に付き合わせる息子が居るのだろうか。親の顔が見てみたい。 ……全部私に返って来るだけなので、考えるのをやめた。]

(167) 2023/08/19(Sat) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦の五日後 日暈学園近郊 柊木家─

[だが、家出先は実に理に適った場所だった。日暈学園に程近い場所に在る、柊木家だ。確かに、仮住まいのある平穏な地域にいきなりロボットが現れれば、避難も何もあったものではない。今や随分と閑散としてしまったこの地域はある意味、最も戦闘に適していた。先の戦いによりライフラインの危うい箇所も多かったが、幸いにして我が家は倒壊しておらず、ガス以外のライフラインは問題も無さそうだった。康生は湯で調理するインスタント食品は食べられるから、電気ポットがあれば取り敢えず食の問題は何とかなりそうだ。]

一日二日は「友達の家に泊まるから」で誤魔化せっけど、問題は長引いた場合だよな〜。
なぁ父さん、なんかいい言い訳考えてくれよー。

[思い付いた所で、伝えられないだろう。返事が無いのを解ってて聞くんじゃない。]

[……とまあこんな調子で。最期の二日間、私達二人は存分に話しながら日々を過ごす事になったのだった。明日香には本当に申し訳ないが…………幸せな時間だった、と思う。]

[だから“その時”が訪れたのは、私達が日暈学園近くの自宅に居るタイミングでだった。*]

(168) 2023/08/19(Sat) 23時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 23時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 23時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

>>165の続き ハロ>>164への返答─

あ、いや。謝られることじゃねーって。
希望って、時々逆に残酷になることあるもんな。
俺も、「もうダメかも」と「もう大丈夫」の間めちゃくちゃ行き来したから、大変になるよな〜ってのわかるし。
俺は……まあちょっと悩みはしたけど、酷いことにはなんなかったし。
ハロたちの事情考えたら、仕方ねーよなって。
だから、んな気にすんなって!

[いつもの様に、康生はからからと笑った。]

どういたしまして!
ま、どっちかってーと、俺が黙ってたくて秘密にした感じだしさ。

[そうしてハロを見送り、母親をどう巻き込まないかに付いて、また考え込むのだった。*]

(171) 2023/08/20(Sun) 00時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 00時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 00時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットへ─

[康生が日暈学園を受験した理由は、「自宅に近かったから」だ。それ以上も以下も無い。身体的問題を抱える康生とその母親にとって、高校生活を送るなら自宅に近い場所という条件は外せなかった。この辺りの話し合いに、当然私が口を挟む事は出来なかった。康生が学校生活を送れる可能性が出て来たのは、私が康生の心臓になったからなのだから。]

[でももし、何かを伝える事が出来ていたのなら。康生は日暈学園に入学せず、私も康生も契約する事無く、今も普通に暮らせていたのだろうか。或いは、私が事故に遭わなければ。それか、康生の心臓が健康と行かないまでも、移植を必要とする程の物でなかったなら……。そんな、益体も無い事をつい考えてしまった。]

[コックピットへ、康生ごと転送された今となっては────全てがもう遅い。]

(172) 2023/08/20(Sun) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

よっ、みんな久し振り! 元気してたか〜?
いやぁ〜、とうとうって感じだよなぁ。

[からりと笑う康生は、私服姿だ。最初の引継ぎ戦が制服姿、七尾千映の時が入院着、大和命の時が私服。今日は、前回ともまた異なる私服姿だった。理由は明白だ。碌に荷物も持たずに家出して来たものだから、康生は私の遺品である服を身に纏っていたのだ。それは高校生男子が着るにしては……良く言えば大人っぽく落ち着いて見え、悪く言えば地味でおっさん臭い服装だった。康生は、書斎椅子に座る天道縁士へと視線を向ける。]

あ、縁士。良かったら、席代わってくんね?
なぁ〜んか、ベッドだと操縦!って感じしなくて。気合いも入んねーし。
ケイのもリラックスって感じだし、女子の椅子取んのもあれだし。大和みたいに漕ぎ続けんのとか、俺できねーし。縁士のが一番いいや。

[そもそも彼からの提案>>139だったのもあり、彼は席を代わる事を快諾してくれた。康生は、書斎椅子へと身を沈める。高校生になり身長も伸びた康生は、生前の私とさして変わらない体格をしている。まだ幼さを残す面差しを除けば、成人男性が座っている様な雰囲気を醸し出していた事だろう。*]

(173) 2023/08/20(Sun) 00時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 00時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘開始前 コックピットにて─

ケイ! ……ちょい痩せたんじゃね?
それに、顔色悪いぜ? さては、ちゃんと寝てないだろー?

[康生もまた、左手を軽く挙げて応える。薬指には、シルバーの指輪が光っていた。首を傾げた彼の様子に気付いたのか、「勝負服ってやつ」と軽く笑い掛けた。]

ダメだったら、ダメだった時考えるよ。
……やっぱ、座り心地いいな。サンキュ、縁士。

[康生は一度、天道縁士へと顔を向けて礼を言った。それ以上の事は言わないし言えないが、感謝は伝わったのではないだろうか。彼は私に礼を言った>>160が、私の方こそ彼に礼を言いたい気持ちだった。身体を喪って尚馴染む、“私”の椅子の感触。最期の舞台を、此処で迎えられるとは思ってもみなかった。康生の内に居る私自身を見てくれる者は、妻と康生自身を除けば他に居なかったのだから。彼の様な子には、出来れば生きて幸せになってもらいたいが……。]

(177) 2023/08/20(Sun) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

ははっ、サンキュ。ケイ。

[添えられた手を、康生は受け入れた。彼へと向かって笑い返す。緊張からか、康生の手は少し冷えていた。]

[……無理も無い。動かせるか、動かせないか。それが判る瞬間が、目前に迫っていた。如何に精神が安定しており、平常通り振舞おうとする康生でも、全く緊張しない訳が無かった。“その瞬間”の到着を引き伸ばす様に、眼前の“敵”への所感を述べる。]

なんか……動物とかじゃなくて、オモチャくっ付けたみたいな見た目してんな?
それも、かわいいとカッコイイのいいとこ取りして失敗したみたいな。
攻撃手段とかは、現状見当付かねーけど……。
あのキャタピラで動くんなら、前後しか無理だよな。

[今の所、敵にまだ動く様子は無い。*]

(178) 2023/08/20(Sun) 01時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 01時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 01時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘開始前 コックピットにて─

食ってて寝てて、んな顔になるかよ。
……ったく、しょーがねぇな〜。
家帰ったら、ちゃんと食えよー?

[恐らく、彼が握ったのはあの時>>0:93と同じく康生の左手だ。今は其処に、シルバーの指輪が輝いていた。座る高さがかなり異なるので、康生は殆ど腕を下方へと伸ばしきっている形だ。存在を伝えようとしている>>180のを感じ、康生は握り返した。]

…………そういや、命から聞いたんだけどさ。
ケイ、アストロになんか……やたら恥ずかしい名前付けようとしてたって、マジ?

[彼が次々と連想する単語>>181。「心臓」と言われ、康生の右手は自然と胸元へと伸びる。それを誤魔化す様に、以前リークされた>>3:144内容>>2:325へと言及した。真剣に観察しているのの邪魔になるかも知れないが、今を逃せば聞ける機会も無いだろう。]

(182) 2023/08/20(Sun) 02時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[私はと言えば、タイミングを計っていた。康生は、あくまで自分がパイロットだという振りをするつもりの筈だ。だから、動かそうとするなら周囲への声掛けなり合図なりをする筈だ。例えば今の様な雑談している様なタイミングで仮に動き出してしまえば、あまりに不自然だろう。]

[とは言え、動かないとそれはそれで怖い。私は、極僅かに指と言うか爪の先と言うか、腕の末端を動かしてみようとした。動いた…様な気がする。少し、違和感があるが。ともあれ、全く動かせない訳では無さそうだ…と思った。思い通り、自在に動かせるかまでは判らないが、全くの起動不能ではない気がする。何となく。*]

(183) 2023/08/20(Sun) 02時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 02時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘開始前 コックピットにて─

約束だからな〜。 ……コーラじゃねーの? ま、いっか。
食べれそうなもんなら何だっていいから、ちゃんと食えよー。

[自分がかつて食べていたから>>3:296という理由だとは、康生は恐らく気付いていない。指輪を辿られる>>185。少し擽ったい。]

も〜、擽ったいっての。
ま、俺も貰ったの嬉しかったしな。外す理由ねーや。

[其処に含まれているのは、恐らく幼児がプレゼントを喜ぶ様な純粋な気持ちが主だったのだろうが。彼にとってはきっと、生涯支えに出来るような言葉だろう。地球を守る為の巨大ロボットに“コウ大好きラブラブ号”なんて名付けるくらいだから相当だ。]

(190) 2023/08/20(Sun) 03時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

やっぱ付けようとしてたのかよ〜。
ったく、もー。恥ずかしいだろー、バカ。
俺に知られて照れるくらいなら、やんなっての。

[そう言う康生の頬も、ほんのり熱を持っていた。]

あはっ、すげー褒め殺してくる>>188じゃん。
でも、ん…………そっか。
サンキュ、ケイ。俺のこと、信じてくれて。
なんか、イケそうな気ぃしてきた。

[左側に居る彼の瞳を見つめて柔らかく微笑んだ後、康生は正面のモニターを真っ直ぐ見据え直した。**]

(191) 2023/08/20(Sun) 03時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 03時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 03時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 10時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘開始 コックピット─

[擽ったがった康生に配慮し、彼は慌てて手を離した。互いにもっと話していたかっただろう。だが、“敵”がいつ動くか分からない状況だ。あまり話し込む訳にはいかない。康生もそう考えたのだろう。ただ、彼に一言「謝んなって」と返し、左手は垂らしたままにしていた。]

……んじゃ、みんな。そろそろいいか?

[そう言うと、康生は胸に当てた手の平に少し力を入れた。鼓動がより鮮明に伝わる。それと、胸ポケットに入れてある手紙が微かに音を立てた。これは、康生が母親に宛てたものだ。全てが終わり、私達が彼女の元に帰った後、読んでもらう為の物だった。何もかも終わってから──耐え切ってから明かすのが、康生らしいと言えば康生らしい。]

[そして、いよいよだ。敵とは、少々距離がある。ちょうど我々と敵の間には、前回の戦いで出来た“道”の一つが線を繋いでいた。其処を伝って近付けば、被害も少ない筈だ。私は、まずは敵に近付く為、一歩踏み出そうとした。まずは歩く事だけを考えるのが、セオリーだと思った。]

(201) 2023/08/20(Sun) 11時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

アストロを動かせるかどうか。
縁士は「父さんが動かしてくれる」って言ってた>>139し、俺もそうだって信じてる。
もし動かなかったら俺と父さんは死ななきゃいけないけど、そうはならない。なるはずがない。

────行くよ、父さん。

動くはずだ。動け、と念じた。

(202) 2023/08/20(Sun) 11時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そして、次の瞬間────アストロは転倒した。]

────えっ?

[機体が揺れる。幸い、道の方へと倒れたから周辺家屋への被害は比較的軽微ではあったのだが。機体は俯せになってしまっている。]

えっと……ちょっと待ってな。
と、兎に角起きないとだよな。これ。

[流石に、康生の声にも焦りが見える。動くには動いたが、これはもしや────]

[そして次の瞬間、敵が動いた。 ……後ろ向きに。ひとりでに転倒したアストロと、そんな隙だらけの我々に向かってくるでもなくキュロキュロとキャタピラを回しながら後退を始めた敵。それは、何とも間が抜けていると言うか、酷く奇妙な光景だと言わざるを得なかった。*]

(203) 2023/08/20(Sun) 11時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 11時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘開始前 コックピットにて─

[本郷真弓。私は正直、席の交代を一番訝しがるのは彼女ではないかと予測していた。天道縁士は事情を知っているし、乾恵一は康生が強く希望すれば反対はしないだろう。だから彼女の反応が気掛かりだったが、普通に納得してくれた>>212様だった。]

へへ。そうか? 似合う?

[嬉しかったのだろう。康生は、無邪気に笑ってみせた。]

戦闘が始まる場所、パイロットが居るトコになるんだってハロが言ってた>>163
俺が家に居たから、ここなんだと思う。
違う場所に居ることも考えたけど……避難とか考えたら、この街に居るのが一番いいよなって。

[学校が見える距離にあるとは言え、完全に学校敷地内からだった前回・前々回とは異なり、今回は敷地外からのスタートだ。その事実が、康生の言葉の裏付けとなるだろう。*]

(216) 2023/08/20(Sun) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘開始? コックピットにて─

[現在、アストロは完全に俯せになってしまっている。]

[私は、機体に起き上がるよう念じてみた。 ……だが、やはりと言うか何と言うか、アストロは藻掻いている様な動きになった。そも、転倒の原因が『右足と左足を同時に出そうとしたから』だろう。もしやと思い私は一旦思考を止めてみるが、それはそれで起き上がるには力と言うか、出力が足りない様な印象を受けた。つまりは、そういう事だ。]

お、おう。サンキュ、ケイ。
でも、いや、マジで……?
このパターンは考えてなかった、って言うか…………ちょっと待ってな。

[乾恵一からの励まし>>205に、康生は軽く言葉を返す。それから胸に手を当て、深呼吸をした。どうすればいいか、考えているのだろう。]

(217) 2023/08/20(Sun) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

父さんがアストロを動かしてる────これは間違いない。
俺が考えたんじゃない動きを、確かにアストロはしたから。
でも、俺が考えたようにも一応動きはする。
俺が考えた動きも一緒にしようとしたから、アストロは転んだ。
コントローラーが二つあるみたいな感じで。

けど多分、片方だけが動かそうとしてもダメなんだ。
今、父さんは動かさないようにしてくれてるみたいだけど、アストロは弱り切った病人みたいに立ち上がれずに居る。

俺と父さんは、二人で別のこと考えてて。
頭も身体も、二人で一つしかなくて。
だから、アストロを思い通り動かすには、二人で同じように念じるしかない……?

俺からは、父さんが何考えてるとか、どうしたいかはわからない。
わかる方法があるなら、とっくにやってる。
だけどもし、ずっと見守ってくれてるのなら──。

(218) 2023/08/20(Sun) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

両手を地面に付いて、上体起こす!

[唐突に、康生は声を上げる。だが、私はそれを待っていた。言葉通りの動きをイメージする。思った通りに、アストロは動いた。康生も、それが分かったのだろう。ほっと息を吐き、それから再度表情を引き締めた。]

右足立てて、力入れて、立ち上がる!

[そうだ。それで良い。 ──私が合わせる。お前がやりたい様に動け、康生。彼の言っていた>>188様に。]

……よし、行けた!
悪い、心配掛けて。でも、何とかなりそう!

[レヴァも、そういう話だった。親子で思考をシンクロさせればさせるほど、自在に動く事が出来る。親と子のどちらがパイロットかの違いはあれど、私達は確かに今、二人で息を合わせて機体を操縦していた。]

そうと決まれば、あれ追わなくちゃな。
右足、前に! 次、左! 右、左、右、左……!

[指示に沿ってイメージし、機体を歩ませる。徐々に加速し、走り出した。敵の後退の動きはキャタピラなのもあり、そこまで早くなかった。これなら、直に追い付けるだろう。*]

(219) 2023/08/20(Sun) 12時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 12時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘開始 コックピットにて─

……ん、そうだな。
俺の場合は、音声認識みたいなもんだと思っといてくれ。

[乾恵一の言葉>>229に曖昧に返しながら、康生と私は機体を走らせた。やはり、敵の動きの方が遅い。暫く走っていると、徐々に距離が縮まって来た。]

罠の可能性>>230はあるっちゃあるけど……すっ転んでる相手に罠張るかって考えると、微妙だし。
ハロが言う>>231みたいに、向こうが遠距離タイプなのかなって。
それなら離れられたら不利になるし、これ以上逃げ回られてもあれだもんな。
縁士の言う通り>>198、まずは追い付いて履帯を壊そう!

[敵は真っ直ぐ下がっているだけだが、大きさ相当のキャタピラが両側に付いている。当然だが、それらは周囲の建物を轢き潰し、破壊していた。それに、48時間とは言え時間制限もある>>2:328と私達は聞いている。戦闘の意思が見受けられないのには些か疑問を感じたが、放って置く訳にはいかなかった。]

よし、あとちょっと!
右腕、思いっきり振り被ってキャタピラに──ちょい待ち!!

(232) 2023/08/20(Sun) 14時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[康生から制止が掛かる。敵が急に後退を止めたからだ。このままの勢いで突っ込めば、ぶつかってしまう。向こうの装甲は硬い可能性があるので、衝突は避けたかった。何とか、機体を止めるのに成功する。至近距離で正対した私達の目の前で、ハート部分に真っ直ぐ縦の亀裂が走った。そのまま、三面鏡の様にバタンと開いた。]

うっそだろ!?

(233) 2023/08/20(Sun) 14時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

ッ、右に飛んで! 回避!!

[驚くのも無理は無い。開いたハートの内側には無数の砲門があり、それら全ての中に弾頭らしき物が見えた。戦車に近い>>198という見立ては正しかったのだ。康生は大急ぎで回避を指示したが、私もその頃には避けなければと考えていた。砲門から大量のミサイルらしき物が放たれ、アストラが先程まで居た辺りを爆撃する。何とか避け切る事に成功するが、閃光と爆風、衝撃が辺りに走った。]

セ、セーフ……だけど。
…………ヤバいだろ、これ。

[閃光と土煙が収まると、爆撃された箇所が完全に焦土と化しているのが判った。当たれば無事では済まない。避けても大惨事は免れない。康生の背筋に冷たい物が走った所で────ハート部分がコマの様に横回転し、此方を向いた。]

もっかい右ッ!!

[先程同様、右に跳躍して避ける。再度大量のミサイルが放たれ、閃光と爆風と衝撃が走った。幸い、発射までにタイムラグがあるので、回避は可能ではあるが……。360度砲撃が可能であるなら、かなり厄介だ。*]

(234) 2023/08/20(Sun) 14時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 14時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘中 コックピットにて─

そうか、迎撃……! 数で言えば、こっちのレーザーのが出せそうだもんな!
問題は、迎撃でどんくらい威力が抑えられるかだな……。

コアが見える所に? …………あっ、もしかしてあれか!?

[ハロの言葉>>238に、康生は視線を走らせた。(ちなみに私達は視界を共有しているが、それは全て康生の意思によって動く。)そして指差したのは、三面鏡の中心。無数の砲台に紛れる様にして、コアが見えた。だがそれは、ハートがぱたんと閉じてしまった事により隠れてしまう。開かせて撃たせるか、閉じさせたまま行動不能にして後で抉じ開けるか。恐らくは、いずれかを選ぶ事になるだろう。]

(248) 2023/08/20(Sun) 15時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

弾切れ>>243>>246はある…と思うけど。
あの威力の攻撃の弾切れ狙ったら、この辺一帯何も無くなっちまうよ。
確かに、先に撃ち尽くさせたら楽に勝てそうではあるけど……。

[康生も私も、まさかあの攻撃にとんでもない名前>>242が付けられているとは思っていない。敵が初手で後退を選んでくれたので、学園は今回被害を受けていないし、うちも(転んだ時に潰していなければ)恐らくは無事だろう。ただ、周辺が住宅地であることに変わりはない。日暈学園に通う生徒の家も、恐らくは含まれているだろう。康生は、それを良しと出来るタイプではない。]

サンキュー、本郷。後ろを取る>>246ってのは、かなりアリだと思う。
ああやって開くってことは、前と後ろがあるってことだもんな。
なんでハート型かは、正直わかんねーけど……。
うーん…………敵の形の基準とかって、なんかあんのか?

[一応最後の問い掛けはハロに向いているが、特に返答が必要な部分では無い。知っていれば、先に共有してくれそうなものではある。*]

(249) 2023/08/20(Sun) 15時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 15時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘中 コックピットにて─

や、俺も心臓かなって思ってたけど。やっぱ基準はないかぁ。
……あの形に、みんないろいろ意味を見出しがちってだけなのかもな。

[ハロの回答>>252>>253を聞いて、康生はそう漏らした。右手を胸に置く康生にとってあれは、間違いなく心臓だ。私か、或いはとうに喪っている自分の物か。生い立ちが故に、意識せずにはいられないのだろう。人の心の形を模した記号。続いて、乾恵一もまた、康生に助言>>251をくれた。]

確かに、外側結構堅そうだよな。
じゃあ、あと一回は最低でも撃たせねぇとか……。

[話していると、閉じる事でハート型に戻った敵は、そのまま再度後退を始めた。初動は遅いが、このままだとまた逃げられかねない。]

そうはさせるか! 右足から出して接近!
四歩目と同時に、右腕振り被って履帯の継ぎ目を狙って壊す!
壊したら、すぐに左手で逆側も!

[分かった、行くぞ。一、二、三……四! そして、左だな!]

よし、壊せた!
これでとりあえず、他所へは行けないだろ!

(258) 2023/08/20(Sun) 16時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[破断した履帯が、解ける様に地面へと落ちる。元々速くはない敵の機動力が、がくんと落ちた。後は、何とか開かせて撃たせて────そう考えていると、有り得ない姿が見えた。]

な、母さん……!?

[アストロを挟んで、敵の反対側。康生にとっての母親──私にとっての妻が、其処に居た。思えば、必然だったのかも知れない。康生が姿を消して、既に二日。家のすぐ近くで始まった戦闘。我が家の状態を確かめに帰って来た妻が、息子の生活の痕跡を見つけ、安否を気にして戦闘区域に足を踏み入れてしまうのは。]

[私達二人は、同時に気を取られた。敵が再び開く。避ける訳にはいかない。避けられない。盾にならなければ。残された選択肢は一つ。]

ッ、迎撃──!

[向こうのコアを狙う余裕は無かった。我武者羅にレーザーを放つ。兎に角全て撃ち落とし、後方に被害が出ない様に。落とせない物は、それこそ身体で受け止めるつもりで。大量の兵器の撃ち合いに、辺りが真っ白に染まる。]

[爆風と光が収まった時。其処に居たのは──気を失い倒れている妻。三面鏡の扉部分が脱落し、閉じる事が出来なくなり、コアを露出させたままの敵。]

(259) 2023/08/20(Sun) 16時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[────破壊された箇所から、敵のコアにそっくりな物を覗かせているアストロの姿だった。*]

(260) 2023/08/20(Sun) 16時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 16時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘中 コックピットにて─

母さん……。 …………、……よかった、生きてる。
……ハロ。母さんを、病院か……どっか安全なとこ、転送してもらっていいか?

[康生が学校に行く為に、幾度か仮住まいに呼び出していたから、そちらの住所はハロもわかるだろう。こんな形で、今生の別れを済ます気は無かった。 ……いや。もう済ませた気で居た、と言う方が正しいか。康生にしたってそうだろう。]

[妻の事や、この事に対する康生の心境も心配だったが。それよりも、目下の問題は。アストロが重要と思われる器官を露出してしまっており、その形状が敵のコアに類似しているという事だった。]

…………、……。

[今までの戦いを思い返す。私は、敵のコアが潰される瞬間を一度も見た事が無い。何故か。毎回、康生が目を閉じていた>>1:445>>2:616>>3:339からだ。コアが何であるか判る前でさえ、康生にとって“何かの心臓部”を潰すというのは直視し難い光景だったのだろう。それが今や、私達と同じ様なパイロットが乗っているのだとほぼ確定してしまった。 ────出来るのか、この子に。誰もを愛し、命を尊ぶこの子に。自分達と同じ境遇であろう相手を殺す事が。*]

(261) 2023/08/20(Sun) 17時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 17時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘終了 コックピットにて─

[敵も、此方も。互いに、コアという急所を晒したままの状態だ。それでも、アストロは稼働自体には問題が無い。向こうはもう移動も出来なければ、ミサイルも今の所撃ってくる気配が無かった。ドア部分が脱落している程なので、発射機構が破損したか──向こうは先にコアを露出していた状態で撃ち合った為、パイロットに何事か起きている可能性すらあった。死んでいれば決着が付くのだろうから、まだ生きているとは思うのだが。もしかしたら、“交代”の最中なのかも知れない。いずれにせよ、決着を早く着ける必要がある事に変わりは無い。]

[そのパイロットが死んでいいとは、私も考えていない。だが、今動かなければ全てが終わってしまう。私一人では、この機体はまともに動かせない。動いてくれない。頭は康生の物なのだ。]

[天道縁士の声>>264がした。康生は俯く。震える声が、喉から出た。]

…………ああ、わかってる。
わかって……!?

[乾恵一の叫び>>275が響く。康生は、弾かれた様に其方を見て、顔を歪めた。視界が滲む。康生は、泣くのを堪えていた。本当は殺したくなどないのだと、言葉よりも雄弁に訴えていた。]

(279) 2023/08/20(Sun) 18時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[康生は迷っていたのだろう。けれど、本郷真弓の叫び>>277>>278は短く、そして的確だった。何をすれば良いのか、はっきりと康生に示してくれた。相手のコアを、撃ち抜く。]

────コアを撃ち抜いて、……破壊。

[震える声で康生は指示し、私は──私達は、レーザーで敵機のコックピットを撃ち抜いた。これが罪だというのなら、共に背負う……いや。パイロットは私なのだから、私が背負えば良い。「お前は何も悪くない」と、そう言ってやりたかった。言える筈も無い。]

ごめん。ありがとう、…………みんな。

[私は、何処までも無力な父親だった。*]

(280) 2023/08/20(Sun) 18時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 18時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘終了 そして─

[書斎椅子に身を沈めたまま、康生は乾恵一に抱き締められていた。もう、康生にとって彼を拒む理由は何一つ無くなったのだから。]

……だって俺、大事な場面で迷っちまったから。
動かすのだって、最初上手くできなかったし。攻撃だってくらっちまったし。
他にも、他にも…さ。いろいろ、いっぱいあるんだ。謝ること。

…………ケイのお願いだって、聞いてやれない。

[「死なないで」>>282と願われても、康生は死ぬのだ。私が死んでしまうのだから。ただ、今の所まだその気配は無い様に思えるだろう。康生は普通に微笑んでいるし、話している。彼が身を離した>>283後も。]

[ただ、その右手に感じている鼓動は弱まりつつあった。]

(285) 2023/08/20(Sun) 19時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─心臓の止まる時 柊木達見の最期─

[康生の名は、私が付けた。心臓に欠陥を持って生まれた息子に、『健康で生きてさえくれればそれでいい』と願って。それ以上の事は何も望まないと。それが、どれだけこの子の重荷になっていただろうか。私が一度目の死を迎えるまで、康生に“健康”と言える日は一日も無かった。親に唯一つ願われた事を、叶えられない。その時点で捻くれてしまってもおかしくないと言うのに、康生は真っ直ぐに育ってくれた。]

[良き妻と、良き息子と。平凡ではなかったかも知れないが、幸せな家庭を持てた。一度死して尚、夢の続きが見られた。最期は、レヴァの世界の様にロボットに乗り、息子とシンクロし共に戦うという、歪んだ形で叶った夢の様だった。私は、幸福だったのだろうと思う。息子にこんなにも想われ、妻の命を、彼女が生きる世界を守れたのだから。幸せな人生だった。]

[……ああ、でももし、あと一つ叶うのなら。康生には生きていて欲しかった。私の巻き添えで死なせてしまう息子。私を喜ばせようとして、契約してしまった息子>>2>>3。この件にもし戦犯が居るのなら>>1:477>>1:478、それは私だ。]

(286) 2023/08/20(Sun) 19時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[康生にも、その学友達にも、申し訳無い事をしてしまった。謝れない事が、心残りだ。]

[意識が遠退いていく。今度こそ、私は本当に死ぬのだろう。心臓が止まってから、脳が死ぬまではどのくらい掛かるのだったか。康生は、その間ひとりで……、………*]

(287) 2023/08/20(Sun) 19時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 19時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘終了直前 コックピットにて─

[コックピットに戻って来たハロの報告>>292に、私は心底ほっとした。康生もまたそうだっただろう。]

サンキュ、ハロ。ほんと助かる。
……後で、俺も母さんのとこ送ってくれ。
胸ポケットに手紙入れてる。
それ読んでもらえば、わかるようにしてるから。

[私達が敵を倒したのは、それから間もなくの事だ。*]

(293) 2023/08/20(Sun) 20時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘終了後 本郷へ─
・・・・         ・
[父さんの椅子に座ったまま、俺はみんなの顔を見回した。縁士に本郷、ケイ。カガセンも居る。みんなして何とも言えない顔してるし、本郷が謝って来た>>289もんだから、苦笑するしかなかった。]

何言ってんだよ。本郷がちゃんと指示してくんなかったら、俺きっと撃てなかった。
本郷が謝ることなんもねーし、ほんと助かった。サンキュ。

……悪いな、重いもん引き継がせちまって。
俺の方こそ、…………ありがとな。

[ほんとは、俺の役目は終わってなんかない。俺はまだパイロットに選ばれてなくて、本来ならもう一回戦わなくちゃいけなかった。だから、やっぱりどうしたって世界のことは考えちまうけど、本郷の言いたいことはわかったから、礼を言って甘えることにした。*]

(294) 2023/08/20(Sun) 20時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 20時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘終了後 カガセンへ─

[カガセンがこっちに来た>>@24>>@25。すごい真面目ってか、切実な顔で。今まで聞いた中で一番優しいしてた。]

そ、っか。俺、生きてたもんな。
……俺が消えても、大丈夫で居てほしかったんだけどな。
無理かぁ。関わっちまったもんな。

でも、うん。俺、関われてよかったと思ってる。
そのまんま返すみたいで、芸がないけどさ。
カガセンも、俺の大事な先生だよ。

……ん、そうだな。そろそろ休むことになりそう。
いろいろありがとな、カガセン。

────後は、頼みます。

[少しだけ真面目に頼んだその後で、俺は、段々ゆっくりになって動きの止まった父さんから手を離した。それでもう、何が起きたかカガセンにはわかったんじゃないかと思う。*]

(301) 2023/08/20(Sun) 20時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘終了後 縁士へ─

[縁士が手を取って言葉を掛けてくれた時>>295>>296、父さんは随分ゆっくりになっていたけど、まだ辛うじて動いてた。だからきっと、声も聞こえてたんじゃないかなって思う。右手は父さんに当ててたから、左手で縁士の手を握り返した。よく考えたらこっち、指輪付いてる手じゃん。ちょい恥ずいな。]

病院の指定、サンキュ。助かった。
……ん、悪いけど全部任せるよ。

[“ふたり”ってガッツリ言っちまってるし。縁士って、しっかりしてそうでちょい抜けてんのな。みんな、他のことだと思ってくんねーかな。……無理か。ま、大丈夫って言ってるから大丈夫か。どっちにしろ、任せるしかねーし。]

……今、止まった。安心したんだと思う。
俺の方こそ、ありがとな。

[俺は、縁士にだけ伝わるように、ちょっと言葉を選んでそう言った。*]

(304) 2023/08/20(Sun) 20時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─心臓が止まった後 ケイへ─

[父さんの心臓が止まったから、俺に残された時間はあと数分だ。ケイもきっと気付いてるんだろう。もう死ぬなら、俺は今まで躊躇ってたこと、できなかったこと、全部できるんだって。]

…………ケイ。
ケイはさ、俺のことすげー褒めてくれるし、すげーやつみたいに言うけどさ。
俺、ほんとは全然ダメなんだ。

だって、あんなに死ぬの当たり前だって思ってたのに。
俺の心臓なんて、とっくの昔に止まってるのに。
今になって、怖いんだ。
身体の中から、何の音もしないのが。

死ぬのが、独りになるのが、怖いんだよ……。

[俺がいろいろ平気だったのは、ずっと父さんが居たからだ。いつだって、死ぬ時だって独りじゃないって思ってた。だから今、独りになって────初めて、すげー怖いってことに気付いたんだ。*]

(305) 2023/08/20(Sun) 20時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─カガセンに託した手紙─

[撫でてくれたカガセンに、俺は笑い返した。時間もなかったし、それ以上何も話せなかったけど。カガセンのクラッチバッグの中身には、こんな手紙が入ってる。]

(306) 2023/08/20(Sun) 20時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

『パイロットのみんなへ』

『みんながこれを読んでる時、俺はもうこの世に居ないと思う。
 文面がお約束過ぎるな? でも、ま、そんな感じ。
 この手紙は、みんなが混乱してそうだったら読ませてくれって感じで、同じものを加賀先生と三千院部長に預けようと思ってる。
 だから、みんなが落ち着いてたら読まずに済むわけで。読まれないことを祈ってる。』

『俺がどういう風に死ぬのか、今の時点ではわからない。
 負けてるかもしれないけど、そしたらこの手紙は読まれてないから置いとくとして。
 いきなりコックピットで自殺ショー始めたのかもしんないし、ちゃんと戦えてちゃんと死ねてるのかもしれない。
 どっちかだとは思うんだけど。どっちでも、俺が二人分契約してたってのはバレてるだろうなって。
 それが、この手紙を書いた理由。なんもわかんねーと混乱するよなって。
 俺、説明下手だけど、ないよりはマシかなって。』

(307) 2023/08/20(Sun) 20時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

『俺の心臓はとっくに止まってて、今俺の中にあんのは父さんの心臓なんだ。
 だから、なんか命が二個あるって扱いになったっぽい。
 なんでそうなったのか正確なとこは俺にもわかんねーけど、父さんの心臓は脳の俺と別人って判定で契約されてたってこと。』

『で、今回パイロットになったのは父さんの方。
 父さんには頭がないから、頭で考えて動かすアストロを動かせないかもしれない。
 その場合はパイロットを交代しないといけなくて、交代するには死ぬしかないから、ダメだったら俺は自殺してます。
 自分でちゃんと死ねてたらいいけど、手を汚させることになってたらごめんな。
 ちゃんと動かせた場合でも、心臓の父さんが死んだら俺は生きてらんないから、やっぱり死んでると思います。』

『俺が二人分の枠使っちゃったから、今頃みんな混乱してるよな。
 数が合わないとか、動かせないかもとか、パイロットが足りなくなるかもとか、問題になること知ってて黙ってた。本当にごめんなさい。』

(308) 2023/08/20(Sun) 21時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

『謝るついでに、図々しいけどお願いがあります。
 どうか、みんな仲よくしてほしい。悪いのは全部俺だから、俺以外の誰も責めないでほしい。
 俺はこの世界が大好きで、出会えたみんなのことも大好きで。一人でも多く幸せになってほしいし、笑ってほしいんだ。
 それが俺の、一番の望みです。
 みんなのこと巻き込んじまった俺の言うことなんて、叶えたくないって思っちまうかな。
 でも、ちゃんと言っとかないとって思いました。』

『もし、こんな俺のこと嫌いにならないって言ってくれるなら、どうか俺のこと覚えててほしい。
 そしたら、俺はきっとみんなの中で生き続けるから。父さんが俺の中で生きてるみたいに。
 みんな、ほんとサンキュ。またな。』

『P.S.ずっと一緒に戦ってくれてたもう一人の仲間、俺の父さんが居たってことも、覚えててくれると嬉しいな。*』

(309) 2023/08/20(Sun) 21時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─心臓が止まった後 ケイへ─

[ケイが髪を撫でる手>>310に、頭を摺り寄せた。俺の手はもう胸から離れてて、ケイの手が代わりに触れた>>311けど、そこに在るのは父さんの死体だ。俺の中だから、まだ冷たくはなってないけど。俺の血は、全部父さんが動かしてた。血が巡らないから、息してるはずなのに段々頭が巡らなくなって来る。]

ケイも、怖い? ……ごめんな。
来てくれる……? ちゃんと、来る?
独りはやなんだ、俺。

[キスしたいって、ケイは言った。ずっとしたかったんだろうな。俺がこんなだから、できなくて。ずっと我慢させてたんだろうな。]

俺は、ケイにしてやれること……全部、したい。
約、束……誓い、の。できなかった、から。
独りに、しないで……。

[息を吸ってるのに、全然酸素が来ない。苦しくなって、ぼやけてく。貧血みたいに、段々世界が暗くなっていく。ケイの顔、もっと見たいのに。やだな。死にたくないな。って、手を伸ばした。*]

(313) 2023/08/20(Sun) 21時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─心臓が止まった後 ケイへ─

[ほんとはさ、いつもの俺ならさ。「すぐ来るとか言うなよ」って笑ってなきゃいけないんだ。でも、独りになった俺は、「死にたくない」って誰にも言えずに、独りこっそりベッドの中で泣いてたような俺はさ。最期の最期にボロ出して、寂しくて。いい子になんてなれなかったんだ。カッコ悪いよな。]

……来て、くれ。待って、るから。

かあ、さん……せか、い……、………ケイ。

[言いたいこと、多分これじゃ伝わんないな。説明下手なんだよ、俺。でも、最期に呼んだのはケイの名前だったし、最期に手を伸ばしたのはケイだったし、最期の一呼吸はケイとキスしながらだったから、少しは伝わったかな。]

[唇があったかくて、血が巡らない俺は寒かったから、なんかすごく安心して。抱き締められてたのもあったかくてさ。ほっとして、ケイの頬に伸ばしてた手が滑り落ちて────俺の人生は、そこで終わった。*]

(322) 2023/08/20(Sun) 22時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 22時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─俺と父さんが死んだ後─

[母さんが無事だってハロに伝えてもらった時>>297、俺は「ありがとな」って一言伝えんのがやっとだった。時間も余裕もなかったから。]

[事前に、ハロには「俺が死んだら、死体は母さんの元に送ってほしい」って頼んで>>293あった。ハロは快く引き受けてくれたし、ちゃんと送ってくれた>>332。その時の為にずっと胸ポケットに手紙を入れてた>>201から、母さんならきっとその通りにしてくれるだろうと思ってる。その“母さん元”が日野病院になるとは、思ってなかったけど。却って手続きはしやすかったのかな。]

[その手紙の内容が、これ。]

(333) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

『母さんへ』

『何も言わない方がきっと苦しませずに済むと思うけど、父さんががんばったってこと知ってほしくてこれを書いてます。
 俺が通ってた高校の近くに出てた、巨大なロボット。俺らは、「アストロ」って名付けたんだけど。
 アストロは地球を守るロボットで、六人のパイロットが契約して、一人一体ずつ敵を倒すことで地球を守ってます。
 なんで一人一体ずつかって言うと、アストロを動かすのには、人の命が必要だから。
 一回動かすごとに、誰か一人が必ず死ぬ。パイロットは全員、命懸けで戦ってる。もう二人死にました。
 俺の後輩の女の子と、同級生の友達。二人とも、この世界を守る為に命を賭けて戦ってました。』

『三人目のパイロットに選ばれたのが、父さんです。
 さっき六人のパイロットって言ったけど、そのうちの二人が、俺と父さんだったんだ。
 つまり、人智を超えた力で動くアストロが、俺と父さんをどっちも別の命だって判定したってこと。
 父さんが俺の中で生きてるってのは、俺と母さんの思い込みとかじゃなくて、本当の話だったんだ。』

(334) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

『この手紙を母さんが読んでるってことは、父さんは戦って勝ってるはずです。
 それで死んじゃって、父さんの心臓が止まってるなら、俺も多分一緒に死んでるはず。』

『独りにしちゃってごめんなさい。黙っててごめんなさい。
 でも、母さんのことは絶対に巻き込みたくなかった。全部話したら、絶対逃げてくれないと思った。
 家出しちゃってごめんなさい。戦闘が起きる場所はパイロットの居るとこになるから、近くに居られなかったんだ。
 全然不満なんかなかったし、今も、いつまでもずっと大好きだよ。父さんだってきっと、そう思ってる。
 母さんが生きてる世界を守るために、父さんと俺は戦うよ。』

『お願いが二つあります。俺と父さんは、母さんのところへ帰してもらうよう言ってます。
 俺だけじゃなくて、父さんの葬式も一緒にあげてください。お骨も、そん時に一緒にお墓に入れて。』

(335) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

『もう一つ。もし、俺がしてるのと同じ指輪をしてるケイ ──乾恵一ってやつが訪ねて来たら、聞ける望みは聞いてやってほしいんだ。
 俺、生きてる間、あいつに何もしてやれなかったから。母さんがどうしても嫌だって思うこと以外は聞いてやってくれないかな。
 そいつもパイロットで、死ぬことが決まってて、もうあんまり時間が無い。
 俺が契約したからって理由で、そいつも契約したんだ。
 その上、俺が父さんと死んだことで、そいつの時間もっと短くさせちゃったから。俺だと思ってよくしてやってほしい。』

(336) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[……ま、後の内容は省略するけど。こんな感じだから、俺の葬式は父さんと合同でになっただろうし、みんなは遺影で父さんの顔を知ることになったんじゃねーかなって、そんな話。*]

(337) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 22時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 23時頃


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