人狼議事


31 私を■したあなたたちへ

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視点: 人


【人】 灰占道士 煙

――銀の館


  ……アンタが、悪いと思うことは
  何ひとつないだろうに。


>>10 自身の問いを省みるような呟きに。
 深縹色の天井には、淡く光る近くて遠い星々が、
 物言わず、温度もなく、ただ、
 僅かばかりの光源としてあるだけ。
 
 熱のある存在は、己と向き合う密星のみ。
 わからないままよりはいいと言う、
 殆ど見ず知らずと言ってもいい彼女。
 
 彼女を爆破することも辞さないと、
 のうのうと述べた人間を前にして。]
 

(22) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃

【人】 灰占道士 煙



  止めたくなってしまう、
  生きてほしいと思う、か。

  うん、ああ、お節介だ。


[向けられる彼女の言葉や添おうとする気持ちを
 撥ねのける気になれないのは、
 己が今、参っているからというだけではない、
 やはり、嬉しいのだ。

 己の中にあったと信じていた感情が
 見失ってしまった今でも、いや、今だからこそ、
 本物だと感じられる想いに、
 どうしようもなく揺さぶられる。] 
 

(23) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃

【人】 灰占道士 煙




  …………大丈夫だ。



[長い沈黙の後、吐き出すように呟いた。
 瞳を伏せる動作は、暗闇の中、視認できない。
 願いも祈りも同様に見ることはできない。
 それでも、密星の優しさは伝わってくる。
 るくあではない、彼女自身の力で。] 
 

(24) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃

【人】 灰占道士 煙



  ちょっと、整理するのに
  時間はかかるかもしれんが……
  アンタが、心配するようなことには、

  しないと誓おう。


[ぽつぽつと落とすと。
 ありがとう、と己からすると小さな肩を
 ぽんと叩いた。**]
 

(25) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃

【人】 灰占道士 煙


[ごく当然のように
 「ほうじ茶と大福の伴う今度」を強請る坂理と、
 「楽しむことが、るくあの手向けになる」
 黒須のメッセージを見たのは、
 恐らくまだ少し先の時刻。

 綻ぶ口許に皮肉の色はなく。]
 

(33) yunamagi 2023/11/23(Thu) 16時頃

【人】 灰占道士 煙


[最後の一言に特に含みはない。
 るくあが好み、通っていた兎坂庵で。
 約束が果たされる日は、きっとあっただろう。**]
 

(34) yunamagi 2023/11/23(Thu) 16時頃

【人】 灰占道士 煙

――銀の館

[それは安堵の響き。
 感謝の言葉が彼女のほうから出てくるのは
 おかしなもので、苦笑を洩らす。
 跳ねたあとの彼女の微笑みは、
 やはり判然としなかったが、纏う空気の和らいだ。
 それで充分だ。]


  何だろうな、随分と人の命ってのモノが
  希薄な場所にいたからか、

  忘れてたよ。
  大切なものだったんだと。


[思い出せてくれて。
 再度の礼を唱えることはせずに天井を見上げる。]
 

(44) yunamagi 2023/11/23(Thu) 21時半頃

【人】 灰占道士 煙



  外の星でも観に行こうか。


[外へと促した。
 長い夜の途中。館の外にも
 薄闇が広がっているだろうが、

 投影された淡い光源ではなく、
 月明りのした、星空の元、
 あるいは明るいパレードの灯りに照らされた、
 彼女の姿を見てみたいと思ったのだ。*]
 

(45) yunamagi 2023/11/23(Thu) 21時半頃

【人】 灰占道士 煙

――エレクトリカルパレード

[夜風を受けながら、賑やかな場所を目指す。
 ごく自然に隣を歩く密星を、
 己も当たり前のように受け入れていた。

 色とりどり、鮮やかな光を発しながら、
 踊り、奏で、行進するモナリザ達。>>3:220
 併せて、空に投影された巨大なUFOやロケット、
 幻想的な城などのホログラム群に。
 花火を模したような爆音とともに打ちあがっては
 散っていく星々の演出。
 るくあの希望通りプログラムされたものが
 テーマパーク内を彩る。]
 

(62) yunamagi 2023/11/24(Fri) 12時頃

【人】 灰占道士 煙



  パレードも初めてか?


[初めての遊園地と言っていた彼女に、
 視線はロボットの楽隊に向けたまま尋ねる。

 休憩所に卯木の姿が見えれば、視線を投げて。
 こちらに気づいたようなら、
 煙管を持ち上げての挨拶を交わした。]
 

(63) yunamagi 2023/11/24(Fri) 12時頃

【人】 灰占道士 煙


>>3:222 やがてハンドベルの響きが、
 音楽の調べを一転させ、
 夜本来の静寂さを取り戻す。

 モナリザの数と配置に、園内の人数とるくあ、
 その符牒に気付かないわけにはいくまい。]


  皆と一緒に遊びたかったんだよな。
  ……満足だったか? るくあ。


[これは、己からの最後の呼びかけだ。
 ふ、と息を短く吐いて。
 傍らに立つ、生身の存在へと向き直った。*]
 

(64) yunamagi 2023/11/24(Fri) 12時頃

【人】 灰占道士 煙


[やがてフィナーレを迎えると、

 ロボットの楽隊のもとに、
 他のモナリザ達も集ってきて、
 当初の予定になかった演出が行われる。>>3:29

 誰の仕業かまではさすがに判らずに、
 目を瞠った。
 もう暫くは島での生活を余儀なくされると、
 皆に告げるつもりでいたが、
 思いのほか早い帰還になりそうだ。

 まるで最後のセレモニーのような遭難信号を
 見届けると、アポロにメッセージを送る。]
 

(65) yunamagi 2023/11/24(Fri) 15時頃

【人】 灰占道士 煙


[勝手な言い分を伝えて、通信を切った。
 
 夏の終わりを実感させる、
 涼しさを孕む風が吹いていた。**] 
 

(66) yunamagi 2023/11/24(Fri) 15時頃

【人】 灰占道士 煙


>>73 モナリザ達のパフォーマンスを
 密星は夢中で見つめている。
 追悼の念があったからこそ、感慨深く
 眺めてはいたものの、演し物自体は、
 然程己の興味を惹く類ではなかった筈だ。

 隣でこうして喜色をたたえて、
 パレードを鑑賞している存在がいて、初めて実感する。]


  ――そうか。
  パレードってのは、心躍るものなんだよな。


[音にすると、確かに楽しい時なのだと思えた。
 パレードが終わると、ロボットに
 頭を下げて拍手を送る姿に、律儀だな、
 もう何度目かになる感想を抱き、目を細める。]
 

(88) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙



  そう願うよ。


>>76 向けられる微笑みに、己も笑みを返すだろう。]
 

(89) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙


[それから、密星に断りを入れて
 アポロに音声での一斉通信を済ませると、
 間もなく黒須から返信が届く。>>*2

 不適当と思われる感謝の言葉は、
 しかし、あまりにも彼らしい。]


  黒須くんもな。


[問答の必要はなさそうだった。
 短く呟くことで返信とする。]
 

(90) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙



  色々廻りたかったが、もう時間も遅い。  
  明日、また付き合ってくれるかい?

  アンタもジェットコースターに
  乗りたいだろうしな。
  それとも、夜のうちに行きたいとこ、あるか?


[密星に問うて、彼女の希望があれば汲むが、
 なければ、ホテルの部屋まで送るつもり。*]
 

(91) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙


[先刻の中村とのやり取りの中で、
 彼の人となりを正直掴めたとは言い難い。

 彼は隠し事をしていた。
 腹を割っての会話ではなかった。
 信じるに足る人物か、現時点では判別つかない。

 ただ、研究所の実験によって生み出された
 るくあの能力によって、
 他者の意志がどれだけ介在できたのか
 判らなくなっていた。

 会って話せば、少しは伝わるだろうか。
 彼の真実が。]
 

(92) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙


[他の多くの関係者と変わりない洗脳対象者である己が
 今さらどの立場で対峙するのか、
 意味を見出せず、今の今まで
 顔を合わせる気を失っていた。

 だが、やはり向き合っておくべきなんだろう。*]
 

(93) yunamagi 2023/11/24(Fri) 21時頃

【人】 灰占道士 煙



  誓うと言ったろ? 心配しなくていい。


>>95>>25 己を見上げる、
 気遣わし気な眼差しを見つめ返して。
 手を伸ばし、白皙の頬を指でなぞった。]


  それがいい。今夜は、
  できることならゆっくり休んでくれ。
  おやすみ。


[音楽が鳴り止み、ホログラムも消えて
 静まり返った園内を密星と歩いて、
 部屋へと送り届ける。]
 

(96) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時頃

【人】 灰占道士 煙


[扉の向こう側に見えなくなる姿に、
 離れがたいな、過る感情を諫めて、
「また明日」告げて、背を向けた。]


  ……明日の楽しみがあるってのは、
  いいもんだねェ。
  

[歩きながら呟きひとつを落とす。*]
 

(97) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時頃

【人】 灰占道士 煙


[中村の返信を確認したタイミングで、>>*8
 卯木からのメッセージが届く。>>*4

 地下で己に説いた時の、フランクな語り口。
 眇めても、文章では、彼の感情は見え辛かった。]
 

(98) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[卯木のメッセージに返すと、
 中村の待つ503号室に向かう。

 ノック二回ののち、一拍の間を置いて、
 ストッパーを噛ませてあるドアを押した。]


  よう、キラ様。待たせたかい?
  聞かせてくれるか、アンタの口から。

  るくあの望みを。
  アンタがそれにどう応えたのかを。


[問う己の声は、平坦で聊か感情に欠ける。
 質したいのでも、意識して振る舞っているのでもない。
 どんな感情がこの場に相応しいのか、
 判らなかったからだ。*]
 

(99) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙

――305号室

[迎える声に軽く会釈して、勧められた椅子に座る。
 男は緊張感のある面持ちをしていたものの、
 告白の後だからだろうか、昼間会った時よりも
 造り込まれていない素の印象を受けた。

 生前のるくあを語る中村を注視する。
 その言葉は真実のものか、
 彼にとっての真実の記憶を、
 誤魔化すことなく話しているか。
 見定めなければならない。]
 

(108) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃

【人】 灰占道士 煙



  文字を見ただけで?
  ……本当なら……、凄まじいな。


[それは独白するように。
 あまりにも荒唐無稽で莫迦げた話だと、
 一笑に伏すことができないのは、
 地下で見た日記、己の記憶、
 集大成であるギャラクシー・ランドの存在が
 あったからだろう。]
 

(109) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃

【人】 灰占道士 煙



  毒を持っていなかったら、るくあは死ななかった。
  ……しかし、解放されることもなかった……。


[中村とるくあの想い出を、記憶を聞いて、
 そのやり取りを、るくあの存在を、口ぶりから思い描く。]


  ……笑顔。
  ああ……、るくあも、アンタの話をする時は、
  いつも笑っていたよ。楽しそうに。


[死を幸せだと称した彼女が、
 生の只中にも、幸せを感じる瞬間があったのだと
 信じてもいいだろうか。
 あの笑顔は嘘ではなかったと信じても。]
 

(110) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃

【人】 灰占道士 煙


[話し終えると中村は、
 己と向き合い、真っすぐに目を向ける。

 人殺しと詰って、
 責め立てるような熱は、疾うにない。
 あるいはその方が楽だったかもしれないが。]


  ……そうか。
  ひとつ聞かせてくれ。

  アイツの望みを叶えて、アンタは――――。


[幸せだったか? 満足だったか?]
 

(111) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃

【人】 灰占道士 煙



  …………いや、

  話を聞けてよかったよ……。


[無慈悲な問いは、すんでの所で押し留める。
 サングラスの奥の目を瞑り、

 暫く、男の言葉を心中に沁み込ませる時間を
 幾らか要した。]
 

(112) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃

【人】 灰占道士 煙



  そうだな、アイツの死因は公的には心臓マヒだ。
  アンタが法的に罰せられるとしたら、
  毒物の所持だろうな。
 
  俺はそれには関与しない。


[中村にこれ以上、話すことも問うこともないのなら、
 話を切り上げるように立ち上がる。]


  アイツが、るくあが死を欲して、
  与えたアンタが人殺しなら、
  俺だって大差ない。無知ってのは毒なんだよ。


[呟いて、部屋を出ていこうとしただろう。**]
 

(113) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃

【人】 灰占道士 煙

――503号室

[生前のるくあを追想しているらしき中村の、
 整ったおもてに一筋の涙が零れ落ちる。
 静かな、温かいものが。]


  ……アイツの死を、
  悼んでくれて、ありがとうよ。


[会話の最中、ずっと適切な表情を見失っていた。
 やっと今、微かな笑みが浮かんだ。]
 

(154) yunamagi 2023/11/25(Sat) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙


[去ろうとする背に投げられた、小さな声は>>117
 海流に呑まれることなく、己の元へと届く。]


  ……――――っ

  
  莫迦やろう。俺まで泣かせる気か。


[小さく毒づいた呟きは、笑み混じる
 柔らかな響きを帯びていた。*]
 

(155) yunamagi 2023/11/25(Sat) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙


[ホテルの部屋を出てロビーに向かう。
 熱いコーヒーが飲みたかった。

 ソファに腰かけ、
 アポロでコーヒを頼もうとして、
 気づく雛子からのメッセージ。
 
 彼女から”にーちゃん”その変わらない呼びかけに。
 目頭が熱くなったのは、
 今しがたの中村との会話で生じた情感が、
 彼女の言葉を引き金に、溢れそうになったためだろう。]
 

(156) yunamagi 2023/11/25(Sat) 12時頃

【人】 灰占道士 煙


[研究所にいた小さな子供。るくあの”友達”
 彼女を死なせてしまわなくてよかったと心底思う。

 るくあが人体実験にあっていたように、
 彼女にも何らかの実験が施されていたのだろうか。
 夜の時間に相応しい、落ち着いた調光した
 ロビーの天井を見上げて、考えるように息を吐いた。
 それを考えるには、感情が定まらずに。

 今はただ、彼らが平穏に帰還できることを
 祈るのみだ。*]
 

(157) yunamagi 2023/11/25(Sat) 12時頃

【人】 灰占道士 煙



  あれか?


[中途半端な所でメッセージを送り付けてから、
 ロビー内にいる影に目を細める。

 中村との話の余韻で、
 周囲に気を配る余裕を失っていたらしい。
 向こうは気付いていただろか。]


  待たせたなマスター。
  まだ、起きてられるかい?


[片手を挙げて呼びかけた。**]
 

(158) yunamagi 2023/11/25(Sat) 12時頃

【人】 灰占道士 煙

――ホテルロビー

[己の目に卯木はこれまで、
 柔和ながらも整然とした様相を崩さずにいたから、
 眠たげな顔は少々新鮮に映る。>>159

 卯木が勧めたのとどちらが先か、
 そこにあった大福に手を伸ばし、口許に運んでいた。
 先ほどのカレーは遅めの昼食といった認識で、
 それから食事を摂っていなかった。
 甘いものは不得手だったが、
 腹が減っていたのと、仄かな酸味の
 控え目な甘さのせいだろう、
 その甘味を好ましく感じる。 ]
 

(161) yunamagi 2023/11/25(Sat) 16時半頃

【人】 灰占道士 煙



  うん、美味い。
  和菓子もメニューにあるのか。


[よもや男の手作りと思わず、咀嚼すると、
 向かいの席に腰を下ろす。
 先ほど注文したコーヒーを
 モナリザが運んできて、目の前のテーブルに置いた。]


  ああ、
  ヤツと話して……そうだな、


[卯木の問いに口を開いたものの、一度言葉を切った。
 カップに手をかけて、一口黒い液体を啜って。]
 

(162) yunamagi 2023/11/25(Sat) 16時半頃

【人】 灰占道士 煙



  アンタ、マスター何を知ってるんだっけな、
  るくあが、どうやら人を操ることができて、
  俺とは血の繋がりがなくて、

  ……まあ、こんなことは
  アンタには関係ない話か。


[薄く笑う。
 彼は、己を断罪するつもりなのだろうか。
 卯木が受け入れるにせよ、撥ねのけるにせよ、
 この男に、己の身の上話を経緯を聞かせる――
 「聞いてもらう」のは、
 己にとっていかにも都合の良いことのように
 思えたのだ。*]
 

(163) yunamagi 2023/11/25(Sat) 16時半頃

【人】 灰占道士 煙


[卯木の言葉で、これが彼の手作りであることを知る。
 喫茶店を営んでいるとはいえ、
 こんな場所でまでわざわざなァと、
 
 それが手向け故とは至らない身には、
 半ば呆れ混じりの感想を抱く。]


  ……どうしたいか。


[卯木の言葉を反芻する。
 彼の心中を理解しない己には、
 それこそ関わりのないことでは? 
 と、過りもしたわけだが。]
 

(178) yunamagi 2023/11/25(Sat) 18時頃

【人】 灰占道士 煙



  別段、話したくないことなどは、ない。
  
  俺のいた研究所が具体的に何をやっていたか
  知る必要がある。
  まだ何処かで、得体の知れない実験なんぞを
  続けているのなら、それは潰しておきたい。
  ……まあ、るくあが「止めさせた」可能性のほうが
  高いとは思っちゃいるが。

  それでも、知っておく必要があるだろう。
  

[研究所のデータの粗方は処分されているだろうから、
 関係者を探して。
 彼らの記憶に残っている真実を
 拾い集めねばならない。]
 

(179) yunamagi 2023/11/25(Sat) 18時頃

【人】 灰占道士 煙



  身の振り方って話なら、
  俺はこれでも優秀な研究者なんだ。何とでもなるさ。


[肩を竦めて言うと、ガラス外に広がる
 夜の暗闇に目を向けた。**]
 

(180) yunamagi 2023/11/25(Sat) 18時頃

【人】 灰占道士 煙

――ホテルロビー

[お節介だな、前にも抱いた感想を苦笑混じりに。
 密星にも感じたが、少しでも関わった人間に
 心を砕ける性質なのだろうか。
 己には不足気味の細やかさに、
 若干面映ゆい心地になりながらも。]


  多少、危険なことはあるかもしれんが、
  死ぬつもりはない。今はもうな。

  そこを心配してくれてるんだったら、
  はっきり言っておくよ。


[明言して、
 視線を交えるように対面の男を見つめた。]
 

(191) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[今度は何の歌詞だ? >>186
 混ぜっ返すようなことを言いかけて、
 語り始めた卯木の過去に、口を噤む。]


  そりゃあ良かった。


[浮かぶ微笑みから、
 己を慮ってのものだと理解しつつ、それでも、
 後悔していたという卯木が、
 ここに来て、前向きな気持ちになったという
 そのことに対して、短く相槌を打つ。]
 

(192) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[紡がれた言葉からは、
 男と従弟との関係性まで覗けない。
 年の離れた従弟、この男のことだ、
 優しく見守って、彼の優れた洞察力で
 見えるもの教えられるものを与えたんだろう。]


  どうだろうな。
  アンタは出来のいい兄貴だったろうから。
  反発することはあったかもな。


[朧な推測の元、それでも彼の兄としての像は
 容易に想像できる気がした。]
 

(193) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙



  ……まあ、それだけじゃなかったと
  俺は思うがね。
  勿論、実際のところは判らんが、

  アンタは、そうだな、少なくとも俺の目には、
  ソイツにとってデカくて有意義な存在だった。
  そう思わせる人間だ。

  随分、余計なことを喋ったが、
  巻き込んじまったサービスだとでも思ってくれ。


[そこで言葉を結ぶと、ガラス越し、
 まだ夜明けには遠い景色を一瞥する。
 それから席を立っただろう。*]
 

(194) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[それ以上、問いを重ねることもなく、
 卯木は曇りない微笑みを浮かべる。>>205

 年の離れた従弟と、目の前の武侠めいた男が
 重なることはさすがにないだろうが。
 彼が己の先行きを、心底案じたゆえのものだと
 すんなり得心がいったから。

 こちらも、親し気な笑みで返す。]


  じゃあな。
  今度、店に飯でも食いに行くよ。


[感謝の言葉は、やはり己には過分と思えたが、
 素直に受け取って。
 手を振る姿に別れを告げた。*]
 

(219) yunamagi 2023/11/26(Sun) 10時半頃

【人】 灰占道士 煙

――311号室

[ホテルの部屋に戻ったものの、
 昼間睡眠を取ったたためか、目も思考も冴えていた。

 シャワーを浴びて一度寝支度をするも、
 横になる気にはなれず。

 指先は密星にメッセージを投げていた。
 今頃彼女は深い眠りに就いているだろうか。
 (それは己が望んだことでもなるのだが)
 彼女のとってのおはようがどのタイミングになったか。

 ホテルの窓から星の瞬く夜空を、
 眠気が訪れるまでは眺めているだろう。**]
 

(220) yunamagi 2023/11/26(Sun) 11時頃

【人】 灰占道士 煙



  んぅ……、


[取り留めのない思考や感情を眠気が遮りはじめたのは、
 もう明け方も近い時分。
 時間は短かったが、深い睡眠を取れたようで、
 目覚めはすっきりとしていた。

 島にやってくる「救援」の上層に、
 先んじて連絡をつけておく。
 戻れば、己は事情(幾らか虚偽を交えたものであれ)を
 説明・報告する必要があるが
 彼らが事細かに追及されることはなく、
 望むならあっさり身柄を解放されるだろう。]
 

(247) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃

【人】 灰占道士 煙



  ――――さて。


[アポロからの通信に目を通して、
 転換の詞を、ぽつり。]
 

(248) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃

【人】 灰占道士 煙

――ホテル・ロビー

[生きた人間よりロボットの数が上回るロビーで。
 いや、恐らくそれ以外の場所でも。
 その姿はすぐに見つけられただろう。>>232

 そんな甘味の効いた考えを過らせたことが
 可笑しくて苦笑しつつ、近づいていく。]


  おはよう。ご相伴にあずかっても?


[軽く首を傾げで、向かいの席に腰かけた。*]
 

(249) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃

【人】 灰占道士 煙


 
  俺は夕べ食いそびれてな、
  腹は減っている。

  ……黒烏龍茶と、ピザにするか。


[メニューリストからペパロニとドリンクを選んで、
 彼女のものと一緒に注文するつもりで。
 質すような視線の意味は、
 彼女の差し出すメニューとともに
 落とされた言葉に解がある。]
 

(256) yunamagi 2023/11/26(Sun) 15時頃

【人】 灰占道士 煙



  ……ああ、遅くに送ってしまってすまなかった。
  あれから……中村と話して、
  卯木とも会ってたんだ。


[就寝の遅くなった理由を、昨夜の遣り取りを
 思い起こしながら。]


  なかなか寝付けなくてね、
  ……アンタの顔が浮かんだ。

  そっちは、ぐっすり寝れたかい?


[密星を見つめ返して、尋ねる。
 その面に疲労の後がないか見定めるように。*]
 

(257) yunamagi 2023/11/26(Sun) 15時頃

【人】 灰占道士 煙


[卯木と中村から受け取った、
 己の在り様を肯定する数々を、
 殊更口にする必要はないだろう。
 お疲れ様の言葉には、緩く頷くに留めて。]


  休めたのなら何よりだ。
  それなら、あちこち廻れそうだな。


[思いの外、感情豊かに瞬く瞳。
 彼女の蘇芳を確と映したくて、
 サングラスをテーブルの上に置く。]
 

(266) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃

【人】 灰占道士 煙


[間もなく、モナリザが二人分の料理を運んでくる。
 ロボットに手を振る密星、パレードの際には
 お辞儀もしていたことを思い出して、
 笑みを浮かべつつ、ピザに手を伸ばした。]


  あァ、料理は外れがない。


[一片を摘まみ上げ、口に入れると同意を示す。
 それから、微笑む顔に目を向けて。]
 

(267) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃

【人】 灰占道士 煙



  口説いてるんだよ。


[寝付けない一人の夜に。
 るくあでも他の誰でもない、
 会いたいと思えた相手に、
 常と変わらぬ様子で告げた。*]
 

(268) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃

【人】 灰占道士 煙


[そう、遊園地は初めての彼女なのだ。
 単純な遊興と言い切るには取り巻く想いのある場所だが、
 それでも残りの時間を楽しんで欲しかった。

 サングラスのない顔を見つめる様子には肩を竦めて、]


  これな、武装だよ。
  女の化粧と似たようなもん。


[研究員としてはいかにも似つかわしくないだろう、
 サングラスに煙管、三つ編みに衣装めいた格好について
 端的に述べた。]
 

(282) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃

【人】 灰占道士 煙


[彼女に投げる己の視線は、多分に意味の含む、
 そうと意識させるものだったろう。

 彼女の抑制された、それでも動揺の滲む反応に、
 満足そうに笑みを浮かべる。]


  面倒ごとは嫌いなんだ。
  このテの冗談をいう趣味はないんだが……、


[両手で頬を覆う姿を視界に収めて。
 まあいいと、笑みを湛えたまま、食事を進めた。]
 

(283) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃

【人】 灰占道士 煙



  先ずは例の宇宙遊泳に乗るか。
  どんとこいって話だったよな?


[食事を済ませた頃に、
 果たして落ち着きを取り戻しているかどうか、
 ホテルの外に出ようと水を向ける。**]
 

(284) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃

【人】 灰占道士 煙


[素の自分。
 少なからず精神へ影響を及ぼしていた力の存在。
 知った今では、己の自由意志について
 若干の揺らぎが生じていた。

 とはいえ、性分というのは生来のものだろうし、
 何より彼女が己に興味を惹かれているという事実に、
 喜色が浮かぶ。]


  嬉しいねえ。
  結構素直な反応するよな、アンタ。
  

[ラウンジチェアのアームに片肘ついて、
 にやにやと。]
 

(298) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙


[白い貌に滲む赤に気を悦くしながら、
 食事を続けた。
 ピザを全て平らげて烏龍茶を飲み干して、
 彼女が食事を終えるの待つ。

 一度ロビーで別れてから、再びまみえると、
 その足でアトラクションへ向かった。」
 

(299) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙

――宇宙遊泳
  

  そら、ゴーグル。


>>0:66 遊園地の目玉のアトラクションである
 ジェットコースターは、VRでの宇宙旅行をしながら
 アトラクンションを楽しむというものだ。
 ゴーグルを手渡して席に着くと、
 自動的に安全装置が装着される。

 昨日一昨日は殆ど意識しなかったが、
 己としても遊園地に客として訪れるのは
 学生の頃以来だ。
 初デートを思い出すな、という余計な感想は
 無論口に出すことはせず。
 懐かしいなという一言に留めた。]
 

(300) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃

【人】 灰占道士 煙


>>0:116>>0:117>>0:117

 造り込んだ宇宙船からの広がる壮大な銀河の景色と、
 スピード感のある演出に、急降下のスリリングさ。
 己からすればあっという間で、
 しかし充分に楽しめるひと時だったが。
 さて彼女は――――。

 二人を乗せた車体が停止すると、
 隣に座る彼女の様子を窺った。*]
 

(301) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃

は、チップの力だけで80人…?

yunamagi 2023/11/26(Sun) 21時半頃


【人】 灰占道士 煙

――宇宙遊泳

[拾った一言にたいしての呟きに、
 ちらと声の主を見やる。
 既にゴーグルを装着した表情は読めずに、
 今や宇宙船と化した車体は動き始めた。

 演出や落下の度に、隣で小さな悲鳴や
 身体が動く様子が伝わってくる。
 急降下による内臓の浮遊感。
 怖がる彼女は、ある意味このアトラクションを
 満喫できているともいえる。]


  ……何だ、騒いだ割に随分余裕が、


[突然笑い出した密星に声をかけようとして、
 続く言葉に、一瞬呆気に取られたように。]
 

(315) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃

【人】 灰占道士 煙



  ――――っ、 
  おっもしろいなあ、アンタ。


[一拍の間を置いて、声を上げて笑い出した。
 涙目になって笑う彼女の、
 こんなふうに声上げて笑う姿は初めて見る。
 怖いと口にしながらも、
 その響きは楽し気なものとして耳に快い。]


  そんなふうに、怖がってもらえたなら
  開発者も大喜びだろうよ。ほら。


[もう放心状態ではなくなっていただろうか、
 そろりと立ち上がる彼女に手を貸そうとする。]
 

(316) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃

【人】 灰占道士 煙



  よし、次。
  生憎、俺はメリーゴーラウンドはパスだ。
  観覧車とかにしとくか?


[ジェットコースターで、緊張などもあったろうと。
 今度はゆっくり出来る所を提案したが、
 希望があれば沿うつもりで。*]
 

(317) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃

【人】 灰占道士 煙


[種石がランダムにちりばめられた連絡通路を並び歩く。
 違う世界に紛れ込んだような人気のない遊園地。
 きっと、今後、体験することはないのだろうと
 感慨に耽る一瞬。]


  このナリで、あんなファンシーなものに乗るのは
  気が引けるってだけだ。

  ……うん? 中村の?


[メリーゴーランドに密星が興味あるのなら、
 一人で楽しんでもらうつもりでいたのだが。
 紡ぐ密星の、憧憬にも似た瞳から目を逸らせずに。]
 

(336) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃

【人】 灰占道士 煙



  手向け、いや、全然構わない。
  アイツも喜ぶだろう。

  供える……つっても、墓はないんだ。
  どこかいい場所があるかねえ。


[見上げる密星の表情は、
 己を慮った、気遣いの色が浮かぶ。

 るくあから聞いていた密星は、その口ぶりから
 それなりに身近な(謎めいた相談事をする程度には)
 気を許した存在だったことが窺える。
 ――――オマエの人選に間違いはなかったよ。
 密星だけではない、ここに招んで、
 言葉を交わした面々を思い浮かべながら、胸中で。]
 

(337) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃

【人】 灰占道士 煙


[そうして話しているうちに、観覧車前へたどり着く。
 >>335 途中、誰かと顔を合わすことでもあれば
 言葉を交わすこともあったろう。
 
 昨日黒須と乗ったことを思い出しながら、
 慣れた手つきでカードを翳した。**]
 

(338) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃

【人】 灰占道士 煙


>>339 中村のみならず卯木も乗ったのか。
 むしろそれを観ているほうが楽しそうだ、
 という感想を胸に留める。]


  花は何でも好みそうだが……
  ああ、でも確か、そうだ、
  クリスマスローズと言っていた。好きなんだと。


[花束にして"キラ様"にも贈ると言っていたこと。
 花の種類には詳しくない。何て花だ? 尋ねて、
 もう一度聞き返した思い出。

 島の片隅に供えるという彼女の提案に、
 もう一度喜ぶよ、と応えた。]
  

(350) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙

――観覧車


[用心深く注意書きの有無を確かめていた
 密星が選んだゴンドラは、陽が照り返すと
 眩しく光る金色。星柄のペイントと相まって、
 夜ならばさぞ映えたと思われるもの。]


  観覧車は昨日も乗ったんだが、
  内装も外に合わせてあってね、
  多分、中のシートも金色だぞ。


[己は特に気にならないが、案外派手だったと
 戸惑う様子の密星に、予め伝えて。

 タイミングを計ってゴンドラに乗り込む様子を
 微笑ましく見守って、彼女のあとに乗り込んだ。]
 

(351) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙


[腰を下ろす間にもゆっくりと動くゴンドラは、
 地上から少しずつ遠ざかっていく。]


  そういや、一昨日、あの貸衣装館で、
  変わった服手にしてたろ。
  生徒の土産にするっていってたヤツだ。


[紐だけの服と、己が勘違いした物だ。
 初めて会ったときの彼女の顔を思い出す。]


  写真、撮ったんなら、
  俺にも見せてくれないか。


[対面に座る密星に身を乗り出して、要望を伝える。*]
 

(352) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙

――昨夜未明

[雛子と中村からの通信に気づいたのは、
 深夜に密星へメッセージを送るより前のこと。]


  付き人?


[先ずは雛子のメッセージに目を瞠る。
 研究所の元所長の元から逃げるという雛子。
 逃げるというには何らかの事情がある筈だ。
 
 しかし、なぜ中村の元へ?
 疑問符が浮かびながらもアポロを操作して、
 続く中村からのメッセージに目を通す。]
 

(353) yunamagi 2023/11/27(Mon) 15時半頃

【人】 灰占道士 煙


[すぐに返事はすることなく、
 夜が明けてのものになった。

 驚きはあったものの異論はなかったのは、
 中村が、るくあの為に流した
 一筋の涙を覚えていたからだ。**]
 

(354) yunamagi 2023/11/27(Mon) 15時半頃

【人】 灰占道士 煙


[薄い花弁をした花と。
 名を聞いただけで思い浮かべられるのかと、感心する。
 彼女の持つるくあのイメージは
 可愛いらしいものだったらしい。
 大人びた一面もあったるくあだが、
 彼女からすれば高校の生徒で。
 するりと出てきたその形容を嬉しく思えた。]
 
   
  感謝するのはこっちのほうなんだかなァ。


[僅かに眉下げて、同様に笑みを返す。]
 

(361) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃

【人】 灰占道士 煙

――観覧車

[クリスマスシーズンにはまだ遠い夏の終わり。
 しかし、言われてみると金地に星の散る内装は
 クリスマスの飾りを彷彿させる。

 物珍しそうな密星の様子を眺める目は、
 どうしても楽し気なものになった。]


  携帯、使えるようにしとかないとな。


[端末を渡されて思い出したように。
 外部と連絡ができない状態を。
 救援が来るまであと数時間ほどであるならば、
 タイミングがあれば解除しておこう、
 と心に留める程度。]
 

(362) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃

【人】 灰占道士 煙



  へえ、アレがこんな感じになるのか。
  つか、どうなってんだ、このコード。
  着替えるの大変だったろ。


[画像を眺めて、感想を口にする。
 貸衣装館「星の夢」で衣装を手にしたときには
 どうなるものかと思ってたいたのだ。

 日常的とは程遠い服装だが、
 彼女の一見、硬質な雰囲気と近未来的な装束は
 よく似合っていた。]
 

(363) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃

【人】 灰占道士 煙


 
  うん、似合ってる。
  ここまで突拍子ないものじゃなくても、
  も少し着飾ったら映えるだろうな。


[テーマパークにやって来るのにも飾り気ないのだ、
 普段もきっとそうなんだろうと。
 上るゴンドラ。少しは景色を眺めるべきなんだろう。
 しかし、視線は落ち着かない様子の密星に
 向かったまま。]


  ……ありがとう。
  一度、ちゃんと礼を言っておきたかった。


[それから、手にしていた端末を返す。]
 

(364) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃

【人】 灰占道士 煙



  今回のことで、
  アンタは完全に巻き込まれただけだ。
  まあ、他のヤツらもそうだが……、

  だってのに、真剣に……なんだ、
  案じて、声を届けようとしてもらった。
  みっともないところを見せたが、
  感謝してるんだよ。


[養護教諭とはいえ、やはり教師の性だろうか。
 それとも。
 通じる過去が彼女にもあったからだろうか。>>3:292
  

(365) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃

【人】 灰占道士 煙



  アンタ、”今”は、大丈夫なんだよな?


[確認するよう、深い赤色に問う。**]
 

(366) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃

【人】 灰占道士 煙

――観覧車

 
  そうか?
  一人で洒落込んでも構わないと思うが。
  まあ、そのままでも十分――――、


[恰好への口出しに、むくれた顔を見せる密星に。
 終いまでは音に乗せず、
 代わりとばかり口角を上げた。

 朝から彼女は豊かな表情を見せてくれる。
 顔を覆う仕草も、案外すぐに膨れるのも、
 常に見せる顔なのだろうか、
 気にする己のことなら疾うに自覚済だ。]
 

(374) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃

【人】 灰占道士 煙



  危なっかしい……、俺が? 
  ……そうか。
  

[似た性質の情念と聞いて、
 真っ先に浮かぶのは復讐の念だ。
 ここに来た当初の目的がそれだったように。]


  ………………、


[昔に置いて来たという彼女の事情は、
 勿論察せるものではない。18までの彼女。
 同じ年の”妹”をまだ子供と称したものの
 18年という時間は長くて貴重な歳月だ。
 判る筈もない、しかしその年月に思いを巡らせる。]
  

(375) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃

【人】 灰占道士 煙



  当たりだ。助かったよ。


[もう一度、短く感謝の念を示した。
 18歳の、己の知らない彼女。
 彼女の世界が消え失せて、
 自由という孤独を知ったばかりの頃、
 手を貸せる場所にいなかったことを、残念に思う。]


  ん。おかげ様でね、落ち着いてるよ。
  まァ、中村に卯木に雛子に……色々話せて、
  判ったもんもあって…………よかったよ。


[途切れる語尾に。幾たびかの、彼女の気遣いを見る。]
 

(376) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃

【人】 灰占道士 煙


[苦笑して、ゴンドラの外の景色を眺めた。
 既に、海もよく見える眺望。]


  ――――大丈夫だよ。
  

[密星に、それから自身に向けて呟いた。
 それから、まだ小さく遠くではあるが、
 船影らしき姿を認めて。]


  そろそろ、お迎えが来たみたいだな。


[青海原を望みながら、口にした。*]
 

(377) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃

【人】 灰占道士 煙

――観覧車

[彼女の声に含む名残惜しそうな響きを聞き逃しはすまい。
 問いを投げるその瞳は、真っすぐ己に向けられている。]


  この後?
  戻ったら、後始末をするつもりだよ。
  あァ、マスターにも言ったが、莫迦は真似はしない。
  まだ、色々調べて、
  やらなきゃいけないこともあるだろうからな。


[首を捻って鳴らしながら、答えて。
 向けられた、彼女の瞳を捉える。]
 

(392) yunamagi 2023/11/27(Mon) 23時頃

【人】 灰占道士 煙



  ……何だ? それとも……。
  会ってくれるんだろう? 戻ってからも。  
  
  11月になったら花の種を蒔いて、俺はてっきり、
  その時は隣にいるものだと思っていたんだがね。


[笑みを湛えたまま、しかし、
 心臓の音はいつもより大きく聞こえはしまいか。]


  まだ、遊び足りなかったんだろう。アンタも。
  今日の続きをしたいんだよ。
  こうまで揺らされて、
  世話になったな、じゃあさよならなんて、
  簡単に手放す気は――――ない。

 

(393) yunamagi 2023/11/27(Mon) 23時頃

【人】 灰占道士 煙


[密室のゴンドラの中だ、だからここでは、
 今までは触れずにいた。
 ゆっくり手を伸ばし、彼女の腕に触れる。]


  はっきりした言葉が必要か?
  アンタが欲しい、そう言っている。


[力を籠めないように、彼女の腕を掴む。
 ただ、己の熱さえ伝わればいい。*]
   

(394) yunamagi 2023/11/27(Mon) 23時頃

【人】 灰占道士 煙


[閉鎖された研究所は政府機関とも関わりがある。
 どれ程の繋がりがあったか不明だが、
 研究の内容を明るみに出したくはない筈だ。
 できる限り揉み消そうとするだろう。

 己が招待主という痕跡は残していない。
 あとはアポロシステムをシャットダウンして、
 遣り取り等のデータを消去すればいい。

 とはいえ、招待客に口止めをするつもりはなく、
 拘束や追及を受ける可能性は大いにある。
 そんな場合だというのに。]
 

(454) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙



  ああ、中村のことは黙ってもらえると有難い。
  雛子を預かることになったらしくてね、
  俺が言えることじゃないが、
  できれば平穏に暮らして欲しい。

  だから、というだけでもないんだが、

  ……どうしようもないことも、ある。


[沈思する顔つきになったが、すぐに浮上し、
 事件についての話を切り上げる。]
 

(455) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙



  アンタには迷惑の及ばないようにする。
  

[少し、バツの悪い顔になった。
 暫くは心身共に慌ただしくなるかもしれない。
 そう、それなのに、だ。]
 

(456) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙


[どこかぼんやりとした彼女の顔。
 心に言葉が追い付いていないように、
 切れ切れの音が彼女の唇に乗る。

 性急であったとは思っていない。
 己に必要だと思えたものを欲しただけだ。]


  ……忘れる、つもりだったのか。
  何だ、自由を求めた割に、
  随分諦めがいいんだな。


[不意に移動し、隣に座る姿に。
 重心が傾いてゴンドラが揺れる。
 いくらでも傾いてしまえ。乱暴な思考が過る。]
 

(457) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙


[肩に感じる彼女の重み。ほんのりと伝わる温かさ。
 己にしてもこんな感覚は久しぶりだった。
 ここのところ忘れていた、人の熱、その心地良さ。]

 
  頼りにしてる。 


[肩口に乗せられた頭部に向けて、囁きを落とす。
 それから、安堵したように息を吐いた。]
 

(458) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙

 
 
  …………良かった、
  これでも心臓バクついてたんだ。
  
  ああ、俺もアンタをもっと深く知りたい。
  俺のことも、な。知ってもらおうか。
  ――――だが。


[小さな囁きに呼応するように潜めた声は、
 しかし力強い意志を伴って。
 顔を見たいなと思った直後、彼女は少し離れ、
 己に微笑みを向けてくる。

 重ねられた小さな手を取って、身体ごと引き寄せた。]
 

(459) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙



  今は、これだけだ。


[そう言うと、彼女の唇に己のそれを重ねる。
 二人を乗せたゴンドラが緩やかに下降していった。**]
 

(460) yunamagi 2023/11/28(Tue) 12時頃

【人】 灰占道士 煙

――ある日の兎坂庵

[青年との約束が果たされた頃には、
 残念ながらというべきか、9月のメニューも
 とっくに月替わりしていた。]


  お。久しぶりだな坂理くん。


[特に日程を約したものではなかったため、
 その日顔を合わせたのは全く――では
 なかったかもしれないが、大枠において偶然だ。]
 

(469) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙


>>463 彼の計画が予定通り遂行されていたなら
 己もそれを認識していただろう。
 黒須と坂理の交流は知り得ないことで、
 この件に己から口を入れることはない。

 寄せる想いの質も量も知らず、
 知っても理解し難いものだったろう。
 そこに人為的な力が介在していたかさえも、
 確かめる術はないのだ。
 あるのは、ただ、悼む気持ちだけ。]
 

(470) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙



  大福をご所望だったかな?
  マスター、俺にも同じものを。


[坂理が兎型の大福とほうじ茶を頼んだかは兎も角、
 注文を済ませる。
 島から戻り、ここに足を運ぶのも幾たびか。
 卯木とも顔を合わせては言葉を交していただろう。]


  坂理くんにも世話になったな。
  いや、ピンと来たんだよ。
  こいつは爆発物の処理がうまそうだとな。
 

[我ながら良い人選だったと、笑みを浮かべて。]
 

(471) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙



  ……キミは、あァ、大丈夫だな。


[真っ直ぐに見つめて、
 増えた死を掘り起こすつもりはなかった。
 しかし、やはり幾らか影を落としていたのだ。
 両手を顔の前で組み合わせて、確認するように。

 暫く見つめたまま、それから、深く息を吐く。]
 

(472) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙



  ん、美味い。
  ここのメニューは飲み物まで外れがなくてね。
  余計なものまで頼みすぎちまうのだけが、
  欠点だ。


[注文したものを平らげ、ぶらり立ち上がる。]


  じゃあな、坂理くん。
  社会人になったら、俺にも一杯奢ってくれよ。 


[まだ当分先の事象を口にして、ひらと手を振ると。
 二人分の会計を済ませて、店を後にした。*]
 

(473) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙


>>475 既に無様な姿なら晒している。
 余裕そうに見えていたと言われれば
 朧な納得をするものの、
 忍び笑い、悪戯めいた含みを感じたのも確かだ。

 撫でる指先の動きも相まって、
 秘め事を共有するような空間が醸される。
 ――瞳の閉じられるまでのこと。]
 

(481) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 灰占道士 煙


[金色のゴンドラを降りて、彼女の視線を受ける。
 名乗りなら、初めてまみえた時に。>>1:39
 いや、その前から。]


  知ってる。
  俺が招待して……ああ、


[密星の名を、一度も呼んでいない自覚ならあった。
 半ば意識的に。
 しかし、彼女がそれを気にしているとは
 思いもよらず。]
 

(482) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 灰占道士 煙



  いい名だよな。
  アンタが気に入ってるかどうかは知らんが、
  俺は好きだよ。偲風。


[舌の上で転がすように、その名を呼んで。
 船が港に着くまでの、残り僅かな時間を
 過ごすつもり。**]

(483) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 灰占道士 煙

――それから

[大方の予想通り、研究所で何が行われていたか、
 明るみに出ることはなかった。
 ”遭難した旅行客、無事帰還”そんなニュースは
 有名な歌舞伎役者がいたにも関わらず、
 然して話題になることもなく消えていく。

 死者でも出ていればまた違ったのだろう。
 しかしその期間、島は平和だったのだ。
 少なくとも表向きは。]

[島には調査が入り、己も研究機関の関係者として、
 暫くの間質疑を受けたものの、
 実質的な被害や捜査機関への申告もなく、
 遭難者たちの素性や関係性からも、
 危険はなく事件性はないと判断されるに至った。]
 

(512) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃

【人】 灰占道士 煙



  ――――RMKUP。


[逆洗脳プロジェクト。
 調べていくうちに得られた情報はごく僅か。
 研究所が閉鎖された時に、るくあが「終わらせた」
 からだろう。
 島の研究所に残るデータ以外に見つかるものはなく、
 当時の関係者に尋ねても、連絡を取れた者は
 核心に触れる情報を持ち合わせていなかった。]


  頭打ちだな。


[息を吐いて、自宅の――島から帰った時に、
 使っているビルの一室だ――書斎スペースを後にする。]
 

(513) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃

【人】 灰占道士 煙



  偲風? ああ、お疲れ。
  島に行くの来週だったよな。
  その日、人と会う予定があるから、直接港まで行くよ。
  
  いや、話はそれだけだ。
  声が聞きたかった。


[慌ただしい日々は、探すべき対象の不在により、
 思いのほか早く落ち着きそうだった。
 解決という形ではないにせよ。
 己もそろそろ日常に戻る頃合いだろう。

 あれから連絡を取り合って、時折逢瀬を重ねていた
 『彼女』
 声を聴くと、安堵と高揚を感じさせてくれる相手。
 『彼女』との未来のためにも。*]
 

(514) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃

【人】 灰占道士 煙

――銀島


  数年? そんなにかかるのか。


[クリスマスローズという名の示すように、てっきり
 クリスマスの時期には花が咲き誇ると思っていた。
 半日近くをかけて、銀島のあちらこちらに種植えをして、
 此度は二人で園内を歩き廻る。]


  手伝って……というか、こちらこそ、だ。
  ありがとう。そうだな、また訪れよう。


[花言葉の類をるくあが知っていたものかどうか。
 彼女から聞いたその意味は、
 るくあを想起されるもののように思われた。]
 

(524) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[――――忘れないさ。胸中で呟く。
 思い描く。
 島のそこかしこに咲き乱れる淡い色合いの花弁を。
 きっと届くだろう。そして喜んでくれるだろう。
 だから己も、この島に今日植えた花が咲き乱れるのを
 楽しみにしよう。

 花盛りの遊園地。
 そう、遊園地は見ているだけでも心躍るものなのだ。**]
 

(525) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[随分ストレートな物言いだ。
 一瞬、驚いたように息を呑む声が、
 携帯越しに伝わったかもしれない。]
 

(531) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃

【人】 灰占道士 煙


[声を聞くと会いたいと、それ以上を求めたくなる。
 幾つになっても、抑えられないものがある。

 それを彼女が教えてくれた。]
 

(532) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃

【人】 灰占道士 煙


[耳に残る彼女の甘い言葉の余韻で、
 今夜は良い夢が見れただろう。**]
 

(533) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃

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