人狼議事


31 私を■したあなたたちへ

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視点: 人


【人】 灰占道士 煙

 
 
  …………良かった、
  これでも心臓バクついてたんだ。
  
  ああ、俺もアンタをもっと深く知りたい。
  俺のことも、な。知ってもらおうか。
  ――――だが。


[小さな囁きに呼応するように潜めた声は、
 しかし力強い意志を伴って。
 顔を見たいなと思った直後、彼女は少し離れ、
 己に微笑みを向けてくる。

 重ねられた小さな手を取って、身体ごと引き寄せた。]
 

(459) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃

【人】 灰占道士 煙



  今は、これだけだ。


[そう言うと、彼女の唇に己のそれを重ねる。
 二人を乗せたゴンドラが緩やかに下降していった。**]
 

(460) yunamagi 2023/11/28(Tue) 12時頃

【人】 灰占道士 煙

――ある日の兎坂庵

[青年との約束が果たされた頃には、
 残念ながらというべきか、9月のメニューも
 とっくに月替わりしていた。]


  お。久しぶりだな坂理くん。


[特に日程を約したものではなかったため、
 その日顔を合わせたのは全く――では
 なかったかもしれないが、大枠において偶然だ。]
 

(469) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙


>>463 彼の計画が予定通り遂行されていたなら
 己もそれを認識していただろう。
 黒須と坂理の交流は知り得ないことで、
 この件に己から口を入れることはない。

 寄せる想いの質も量も知らず、
 知っても理解し難いものだったろう。
 そこに人為的な力が介在していたかさえも、
 確かめる術はないのだ。
 あるのは、ただ、悼む気持ちだけ。]
 

(470) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙



  大福をご所望だったかな?
  マスター、俺にも同じものを。


[坂理が兎型の大福とほうじ茶を頼んだかは兎も角、
 注文を済ませる。
 島から戻り、ここに足を運ぶのも幾たびか。
 卯木とも顔を合わせては言葉を交していただろう。]


  坂理くんにも世話になったな。
  いや、ピンと来たんだよ。
  こいつは爆発物の処理がうまそうだとな。
 

[我ながら良い人選だったと、笑みを浮かべて。]
 

(471) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙



  ……キミは、あァ、大丈夫だな。


[真っ直ぐに見つめて、
 増えた死を掘り起こすつもりはなかった。
 しかし、やはり幾らか影を落としていたのだ。
 両手を顔の前で組み合わせて、確認するように。

 暫く見つめたまま、それから、深く息を吐く。]
 

(472) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙



  ん、美味い。
  ここのメニューは飲み物まで外れがなくてね。
  余計なものまで頼みすぎちまうのだけが、
  欠点だ。


[注文したものを平らげ、ぶらり立ち上がる。]


  じゃあな、坂理くん。
  社会人になったら、俺にも一杯奢ってくれよ。 


[まだ当分先の事象を口にして、ひらと手を振ると。
 二人分の会計を済ませて、店を後にした。*]
 

(473) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃

【人】 灰占道士 煙


>>475 既に無様な姿なら晒している。
 余裕そうに見えていたと言われれば
 朧な納得をするものの、
 忍び笑い、悪戯めいた含みを感じたのも確かだ。

 撫でる指先の動きも相まって、
 秘め事を共有するような空間が醸される。
 ――瞳の閉じられるまでのこと。]
 

(481) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 灰占道士 煙


[金色のゴンドラを降りて、彼女の視線を受ける。
 名乗りなら、初めてまみえた時に。>>1:39
 いや、その前から。]


  知ってる。
  俺が招待して……ああ、


[密星の名を、一度も呼んでいない自覚ならあった。
 半ば意識的に。
 しかし、彼女がそれを気にしているとは
 思いもよらず。]
 

(482) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 灰占道士 煙



  いい名だよな。
  アンタが気に入ってるかどうかは知らんが、
  俺は好きだよ。偲風。


[舌の上で転がすように、その名を呼んで。
 船が港に着くまでの、残り僅かな時間を
 過ごすつもり。**]

(483) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 灰占道士 煙

――それから

[大方の予想通り、研究所で何が行われていたか、
 明るみに出ることはなかった。
 ”遭難した旅行客、無事帰還”そんなニュースは
 有名な歌舞伎役者がいたにも関わらず、
 然して話題になることもなく消えていく。

 死者でも出ていればまた違ったのだろう。
 しかしその期間、島は平和だったのだ。
 少なくとも表向きは。]

[島には調査が入り、己も研究機関の関係者として、
 暫くの間質疑を受けたものの、
 実質的な被害や捜査機関への申告もなく、
 遭難者たちの素性や関係性からも、
 危険はなく事件性はないと判断されるに至った。]
 

(512) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃

【人】 灰占道士 煙



  ――――RMKUP。


[逆洗脳プロジェクト。
 調べていくうちに得られた情報はごく僅か。
 研究所が閉鎖された時に、るくあが「終わらせた」
 からだろう。
 島の研究所に残るデータ以外に見つかるものはなく、
 当時の関係者に尋ねても、連絡を取れた者は
 核心に触れる情報を持ち合わせていなかった。]


  頭打ちだな。


[息を吐いて、自宅の――島から帰った時に、
 使っているビルの一室だ――書斎スペースを後にする。]
 

(513) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃

【人】 灰占道士 煙



  偲風? ああ、お疲れ。
  島に行くの来週だったよな。
  その日、人と会う予定があるから、直接港まで行くよ。
  
  いや、話はそれだけだ。
  声が聞きたかった。


[慌ただしい日々は、探すべき対象の不在により、
 思いのほか早く落ち着きそうだった。
 解決という形ではないにせよ。
 己もそろそろ日常に戻る頃合いだろう。

 あれから連絡を取り合って、時折逢瀬を重ねていた
 『彼女』
 声を聴くと、安堵と高揚を感じさせてくれる相手。
 『彼女』との未来のためにも。*]
 

(514) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃

【人】 灰占道士 煙

――銀島


  数年? そんなにかかるのか。


[クリスマスローズという名の示すように、てっきり
 クリスマスの時期には花が咲き誇ると思っていた。
 半日近くをかけて、銀島のあちらこちらに種植えをして、
 此度は二人で園内を歩き廻る。]


  手伝って……というか、こちらこそ、だ。
  ありがとう。そうだな、また訪れよう。


[花言葉の類をるくあが知っていたものかどうか。
 彼女から聞いたその意味は、
 るくあを想起されるもののように思われた。]
 

(524) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[――――忘れないさ。胸中で呟く。
 思い描く。
 島のそこかしこに咲き乱れる淡い色合いの花弁を。
 きっと届くだろう。そして喜んでくれるだろう。
 だから己も、この島に今日植えた花が咲き乱れるのを
 楽しみにしよう。

 花盛りの遊園地。
 そう、遊園地は見ているだけでも心躍るものなのだ。**]
 

(525) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時半頃

【人】 灰占道士 煙


[随分ストレートな物言いだ。
 一瞬、驚いたように息を呑む声が、
 携帯越しに伝わったかもしれない。]
 

(531) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃

【人】 灰占道士 煙


[声を聞くと会いたいと、それ以上を求めたくなる。
 幾つになっても、抑えられないものがある。

 それを彼女が教えてくれた。]
 

(532) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃

【人】 灰占道士 煙


[耳に残る彼女の甘い言葉の余韻で、
 今夜は良い夢が見れただろう。**]
 

(533) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃

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