28 僕等(ぼくら)の
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お前も星座の一部になれぇっ!
[獅子アラシの核(コア)にヒビが入っていく。 ヒビは次第に広がっていき内側からもビームの光が溢れると割れて、砕けて、星屑のように消えていく。
だが、車輪の勢いは止まらない。 気づいているだろうか、この自転車にブレーキはない。 光輪が大地に接するとビームの光が四方八方へと広がっていく。
星を繋ぐ線としていた断裂をビームの光が埋め尽くし、 星と謳っていたすり鉢状の穴から宙に向けてビームの光が放たれた]
(327) 2023/08/18(Fri) 21時半頃
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はは……やった、はじめて、
したか……こと……やり、とげ……。
[『アストロ』の周囲は光に柱に包まれている。 まるでそれは魂が宙に昇っていくかのようで、衛星から見ればそこには確かに獅子座と蟹座が描かれているのが見えただろう。 二体のロボットが位置するM44もまた淡い光に包まれていた。
光は次第に薄れていく。 大和 命の命を使い果たして――。
重たい音が響く。 コックピットの床に大和の身体が落ちていた。 その瞳に光はなく、消え逝く光だけを写していて。
どこか満足そうな笑みを浮かべていた*]
(328) 2023/08/18(Fri) 21時半頃
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――大和の軌跡――
[崩れた校舎の一角で無事だった空間がある。 大和が居たため丁度『アストロ』の影にあり棘が脇を掠めていっただけの場所だ。 大して広くない空間には押しピンが刺さった街の地図があり、散らばっている本は星図が描かれたものばかりだった。 >>321図書室にあったのと部室にあった星図の本を全て持ってきて蟹座の線の繋ぎ方に大分苦慮した痕が押しピンの穴の数で遺っている。 戦闘以外のことをしていたので命の余裕がなくて答えることができなかった答えもまたこの地図に書かれている。 大和と珊瑚の誕生日が書かれた横に星座が書かれて大事なメモのようになっていた。
勝手に持ってきた体育のマットに食べたものが詰められたゴミ袋。 後は大きなカバン一つ分とママチャリだけが所持品の全てだった。
生涯において自発的に何かを選んでやり遂げたことがなかった大和は、最期の最期でやり遂げた。 『珊瑚と一緒に居る』と約束したことを大和なりにだが為し遂げた]
(341) 2023/08/18(Fri) 22時頃
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[大和は歓声が気持ち良いなんて知らなかった。>>318>>322>>330>>332 最期の最期で聞えた称賛するような声に笑みを浮かべていた。
もしも>>333天道の声が聞こえていたら、或いはもっと前に聞いていたら少しだけ兄であったか弟であったかでまた少しだけ言い合いができたかもしれない。 天道は確かに友達だったって、そう思っている。
そして――大和は確かに、気づいていた。 >>327『お前も』と告げたのは相手に対してだった。 確かな意志を獅子アラシから感じていた。 ハロから感じるような人間の意志を――**]
(342) 2023/08/18(Fri) 22時頃
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