人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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【人】 水商売 タバサ

ありがとう、またね。


[そのまま、子供の瞬発能力の高さのまま、意外なほどの速さでその場を駆け抜けます。
部屋から出ようとするその瞬間、田端の周囲の景色が変化しました。
見渡す限りの金色の稲穂。
ばさささっと響くのは何かの羽撃き。
涼しげな風が吹き甘い香りが漂いました。
ざざん……と波の音が響いて、気づけば田端の姿はもうありません。
遠くに聞こえた小さな歌声も直ぐに消えました。
 
アラセイトウの花を一輪だけ残して。]*

(155) 2023/08/03(Thu) 19時頃

【人】 水商売 タバサ

―福原に送られたかもしれないメッセージ―

『卵サンド、美味しかったわ。
 作ってくれてありがとう。
 いろんな食パンを試してみるのも良いかもね。

 私お米よりパンが好きなの。
 みんなで開催できたら素敵ね。』


[それは、タイミングにより送られたかもしれませんし、送信が間に合わなかったかもしれません。
送信しようと試みた形跡は、田端のスマホに残されています。]*

(156) 2023/08/03(Thu) 19時半頃

【人】 水商売 タバサ

―現在:資料室―

[そこに居たのは田端でしたが、やっぱりみんなの知る田端ではありませんでした。
小学校高学年くらいの田端です。
胸に詩集を抱えて、外を眺めてぼんやりしていました。
窓の外は真っ赤な夕焼けです。]


…………。


[窓の外にはアラセイトウの花が揺れていました。
この花はよく知っているのです。
アラセイトウの花。
音楽の時間に合唱で歌う歌詞にありました。
どんな花だろうと思って調べてみたのです。]

(160) 2023/08/03(Thu) 20時半頃

【人】 水商売 タバサ

わたしも。
優しい人になれたらな……。


[優しいお姉さんたちがいました。
本当に優しい人になりたいと思っていました。
あのお姉さんたちの優しさを覚えていたなら、優しい人であり続けられるのでしょうか。

もうあんなふうには泣けないのに。]**

(161) 2023/08/03(Thu) 20時半頃

【人】 水商売 タバサ

―現在:   ―

わたしを     。


[そこはどこだったのでしょうか。
元の声で、朗々と響かせるように紡ぐ声。
それは一遍の詩でした。
小学生の田端が胸に抱えていた詩集にあるうちの一つ。
新川和江という女性詩人の、広く未来に拡がる詩だと田端は思っていました。
私を決めつけないで欲しい。
何かの型に当てはめないで欲しい。
私は自然と共になる。
私の価値は私が決めるのだと言う、田端自身の決意にもにた歌に思えていたのです。
5連あるうちの四つまでを読み上げて、田端の声はそこで途切れました。]

(209) 2023/08/03(Thu) 23時半頃

【人】 水商売 タバサ

…………四年が三人残ればよかったのにね。


[後輩が一人、最後に残ってしまったからこぼれた言葉でした。
生き残りたい。生きていたい。
もし生き残って、その価値を譲ってあげたくても譲りたくはないのです。
けれど、後輩の女の子が残るのは少し可哀想でした。
だからと言って大藤が死ねば良いとも思えません。
でも、年下が苦しい思いをするよりも、同じ年齢の奴ら三人残るのなら受け止め方も違うのにと、残される側なりに考えてしまいました。
死にたくない。死なせたくない。でも、変わらない。
結末は変わらない。
それなら、やっぱりこれは本当に慈悲なのでしょうか。
だから、田端から別れの挨拶をしに行ったりはしません。
死は残す方も残される方も辛いのだと知っているからです。
それなら。
多くを知らない方が良い気もするのです。]

(210) 2023/08/03(Thu) 23時半頃

【人】 水商売 タバサ

[声はそのまま消えてしまいます。
それはとても穏やかなものでした。]*

(211) 2023/08/03(Thu) 23時半頃

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