人狼議事


10 冷たい校舎村9

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視点: 人

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【人】 夜笑国 メイ

[その流れで、鳩羽くん>>136わたしの頭を撫でる。]

  なんで……?

[次に疑問を抱いたのはわたしの方だった。
 鳩羽くんの手によって、わたしの髪は乱れていく。
 セクハラだとかそういうの、そもそも考えないから、
 わたしの頭の中はなんででいっぱい。犬みたいなもの?

 痛くない以上拒む理由もなくて、
 そうしたら嬉しい気持ちしか残らなかった。
 わたしは手の心地よさに身を任せ、目を閉じる。

 わたし、乃絵ちゃんたちと一緒に帰ってきたよ。
 ちゃんとできたかなぁ。これからも力になれるかなぁ。

 お母さんの柔らかくて綺麗な手とも
 お父さんの少し硬くて大きな手とも違う。
 鳩羽くんの手に認めてもらったみたいで、
 わたしはその影に隠れて一度だけ深く息を吸った。]

(221) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 17時頃

【人】 夜笑国 メイ

[滲みかけた雫を宥めてから目を開けて、
 わたしは鳩羽くんの方に両手を伸ばす。]

  ……ちょっと、屈んでもらっていいですか。

[思わず敬語になっちゃった。

 しゃがんだ状態で机へ腕を乗せるためには、
 背伸びしなくちゃいけないんだよ>>2:526
 この前お返しできたのだって、
 鳩羽くん>>4:146が横たわる向井くんの側にいたからだ。

 背伸びすれば届かないこともないけど、
 オカマウこと>>4:172になってもいいならそれでも。]

  ん。

[わたしにも褒めさせてよ。
 少し赤い右手で、わたしは鳩羽くんを手招いた。]*

(222) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 17時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 病院・鳩羽くんと —

[鳩羽くん>>238が「元々強かったの?」って聞くから、
 わたしは「無敵だったよ」って答えた。]

  わたしがわたしでいられるなら、
  他はなんでも良かったからね。

[いつか話した役割>>3:132は、そのままわたしのこと。

 わたしがわたしのまま何かができるなら力を貸すよ。
 そうじゃないなら自分で頑張って。
 結果がどうなろうと、あとは知らないけどね。

 わたしが大切なのはわたしと夢ばかりで、
 周りがどうなろうとどっちでもよかった。
 周りにどう思われようと何でもよかった。

 ま、それがいけなかったんだけど、今は置いといて。
 許容に見せかけた無関心はわたしから友達を奪う。]

(268) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ


[わたしは友達が少ない。

 深く関わろうとしても行き先は諦めと苛立ちで>>0:525
 それを生み出しているのはわたし自身>>3:125

 友達なんかいらないって思ってたわたしが今更、
 誰かをそう呼んでいいとは思ってないよ>>0:964。]
 

(269) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

[……思ってなかったんだけどなぁ。

 鳩羽くんに精神世界のことを教えてもらった時>>3:11
 わたしは乃絵ちゃんならって思った。
 乃絵ちゃんなら、わたしでも力になれるかも。
 友達のためなら、わたしもがんばれるかも。
 わたしにもワルモノじゃない役割が許された気がした。

 ひとみちゃんといた時>>2:227もそう。
 鳩羽くんの声>>2:192がひとみちゃんと一緒に
 わたしの恐怖を拭ってくれた。

 鳩羽くんは、いつだってわたしに道を教えてくれる。]

(270) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ちょっとどころじゃなくて、
  わたしの中で、鳩羽くんはずっとなにかだったよ。
  だから寂しかったんでしょ。

[音の前に休符がついた返答>>237へ補足するように、
 わたしは鳩羽くん>>238の言葉へ頷いた。

 わたし以外不要だった内側。
 いつの間にか役割を許せる人が増えていたんだなって。
 ようやくわたし、気づけたの。

 わたしだけがいつの間にか変わったところで
 わたしに対する印象は変わらない訳だから、
 勇気のないわたしは未だ関係に名前をつけない>>0:343

 軽口の返答にしては少し重かったかな。
 へらりと笑うことでバランスを取ってみるつもり。]*

(271) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

[そんな風に思ってたのに、ホンモノも軽い笑みも
 唐突な手のひらに飛んでっちゃった。
 鳩羽くん>>239がわたしを真似る。]

  ふーん……。

[見上げたところで鳩羽くんの考えが分かる訳もなく、
 わたしは手の心地よさに身を任せることにする。

 わかんないよ。
 わかんないけど、

 ずっとどこか張り詰めていたものが緩んだ気がした。
 涙腺まで緩んじゃったから目を開くのが遅れて、
 わたしの表情を見られてるなんて気づかなかったよ。]

(272) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

[今日何回目のなんで、かな。
 わたしは鳩羽くん>>240の疑問に答えるため、
 屈んだ頭に手を伸ばす。]

  わたしもやりたいから。

[近づいた視線、
 生存確認した時>>2:406みたいだなって思ったけど、
 どちらかといえば鳩羽くんが頬杖をついた時に>>3:68
 似てる。だからわたし>>3:127はまた近いなって思った。

 鳩羽くんの顔がひとみちゃんより遠く、
 乃絵ちゃんより近い位置にあって。
 わたしは望み通り両手を伸ばした。

 タオルもコートも介していない手で、
 わたしは鳩羽くんの明るい髪を撫でる。]

(273) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……ゴールデンレトリバー。

[実際触れたことはないけどそんな感じ?

 じんと痺れた右手は最初ぎこちなかったけれど、
 次第に髪に指を通すのにも慣れて、
 わたしはきっと楽しそうな顔をしていたと思う。]

(274) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……痛かった?

[一頻り撫でた後、わたしの指先は鳩羽くんの眦を漂う。
 さすがに触れることはしないけれど、
 どうしてもニセモノが頭に浮かぶのは事実だ。]

  おかえり。

[頑張ったねとか大変だったねはなんか違うから。
 ホンモノの鳩羽くん、おかえり。

 わたしはもう一度だけ、労うみたいに髪を梳いた。]*

(275) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 後日・学校 —

[HRを終えれば、わたしは今日もすぐに席を立つ。

 そういえば、同じクラスになっても
 ひとみちゃんとは教室から連れ立つことは少ない。
 約束をしないわたしたちらしい、3年間培った習慣だ。

 家に帰っても特にできることはないんだけど、
 今は受験勉強ってものがある訳だし。]

  ……どうしたの?

[頭の中で組んだ計画はすべて白紙に戻る。
 でもわたしは目の前の彼じゃないから動揺したりしない。
 机の前に向井くん>>249が立つのを見て、
 わたしは持ち上げた鞄を机に戻した。]

(280) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[拳が開いて、短い爪を持つ指が解けていく。
 中に入っていた燻んだ銅色にわたしの心臓が跳ねた。
 わたしが視線を上げると、向井くん>>250と目が合う。
 どうしようもない罪悪感>>4:11を思い出す前に、
 わたしは吸った息を喉の奥に詰めた。]

  ……いいよ。
  せいさん、しにいこっか。

[これはいつ頃のことだったかな。
 もしまだ乃絵ちゃんが入院しているなら、
 置いていった10円分>>3:590も買っていくつもり。

 わたし、駄菓子には疎いから誰かいてくれると助かる。
 二人寄ればどんな知恵が出るかな。]

(281) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  向井くん自転車だよね。
  わたし徒歩だから、誰かに借りれたりしないかな。

[自転車の話をすると、材料の買い出しを思い出す。
 あの時は別々に分かれたけど、今度はそうもいかない。
 わたしは教室の外へ歩きながら向井くんへ尋ねた。]*

(282) Pumpkin 2021/06/17(Thu) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— 病院・ひとみちゃんと —

[わたしが伸ばした手は、
 無事にわたしより小さなひとみちゃんの手を包む。
 ひとみちゃん>>251の指にあの傷はもうなくて、
 それに安堵しながらもわたしは同じハンカチを重ねる。]

  ひとみちゃん。

[ひとみちゃんの明るい声が懐かしくて、嬉しくて。
 わたしはハンカチの上からひとみちゃんの手を撫でた。]

(301) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 00時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[不意にひとみちゃんが見えなくなったと思ったら、
 わたしの身体に衝撃が伝わる。
 ひとみちゃん>>252が抱きついたんだって理解するのに
 少し時間がかかった。

 ほとんど身長の変わらないひとみちゃんで良かった。
 不意打ちを喰らったわたしは何歩か後ろに下がる。
 行き場を失った手をおそるおそる背中に当てた。

 ひとみちゃん。数少ないわたしのともだち。
 明るい声に涙が滲んでいたら気づけたけどどうだろう。

 わたしはひとみちゃんの言葉にうん、うん、と
 何度も頷きながら背中を撫でた。]

(302) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 00時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[離れたひとみちゃんが笑っていたら
 わたしは迷ってからちょっとだけ近づいて、
 今度はわたしの方からひとみちゃんに抱きついてみよう。

 ぎゅって。音にしたらそれくらい。
 挨拶に似たハグで、わたしはひとみちゃんを解放する。

 ひとみちゃんの手に改めてハンカチを差し出したら、
 その間から薄青いぼたんがころんと飛び出した。]

  わたしが頑張れたの、お守りのおかげだよ。
  力を貸してくれてありがとう。

  ……ただいま。

[わたしは手のひらで受け止めたお守りを指で撫でた。
 ひとみちゃんに返そうとするけどどうかな。

 離れていった子どもの足跡を思う。
 ひとみちゃんが望むならわたしの手のひらは閉じる。]

(303) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 00時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしたちの高校生活は残り少ない。
 あとどれだけひとみちゃんへ声をかけられるだろう。
 そう考えると少しだけ切なくなるけど、
 今は全員で取り戻した日常を噛み締めようと思う。

 手始めに、あの時の約束>>2:335を、
 夕日に染まった通学路で。

 わたしは笑顔でひとみちゃんの背を見送った。]**

(304) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 00時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— 病院・鳩羽くんと —

[鳩羽くんは明るくてノリのいい、元気なクラスメイト。
 わたしは鳩羽くんのことをずっとそう感じていて、
 鳩羽くん>>293もわたしのこと知らないって思ってた。

 だからわたしたちの会話はいつも楽しくて、
 表面をなぞるようで>>0:240
 そのつもりだったのはわたしだけかもしれないけど、
 鳩羽くん>>3:67も踏み込まないでいてくれたと思う。

 気づいたらいつの間にか名前を呼ばれていて>>0:269
 そのことに気づいたわたしは驚いた>>0:236
 結果、置いてきぼりを喰らった呼び名>>0:343と同じで
 わたしの認識は鳩羽くん>>294の数歩後ろを歩いてる。]

(354) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[ずっと「なにか」だったって自分で言ってるのにね。
 勇気のないわたしは、それ以上の名前をつけられない。

 鳩羽くんが笑って、また声が振ってくる>>295

 手のひらと言葉にわたしの内側が認められたみたいで。
 わたしが目を開くのに時間がかかったのはそのせいも
 あるんだから、犬扱いは照れ隠しってことにしといて。]

  あはっ、ごめんごめん。
 
  わんちゃん触ったことないからさ、
  こんな感じかなぁって思っちゃって。

[わたしは鳩羽くんの>>296ツッコミに破顔しながら、
 あの時>>4:146届かなかった髪>>297を梳いて撫でる。
 力加減が分からないから、指先は前より優しいものだ。
 わたしの声は半音下がるどころか跳ねてすらいた。]

(355) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[眦>>298へ指を伸ばす頃には声音も落ち着く。
 絆創膏が貼られているとはいえ直接触れたりはしない。
 ただ見えない傷を想像するように、指が横に流れた。]

  ……うん。
  それなら泣いてる方がいいよ。

  笑ってる方がもっと悪くないかもしれないけどね。
  もう、もやもやしない?

[鳩羽くんの方が先に帰って来たのに、
 わたしが「おかえり」って言っても
 ちゃんと「ただいま」って返してくれた。

 寄り添うことが苦手で、伝えることも不器用で。
 つまりは人と向き合うことが下手なわたしだけど、
 意味がきちんと届いたなら、それ以上望むことはない。
 わたしはもういーよって鳩羽くんの頭から手を離した。]

(356) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[……ん、だけど>>299

  ……いーよ、それは。

[鳩羽くんがわたしまで出迎えてくれるものだから、
 わたしは落ち着かなくなって目を逸らす。
 その上簡単に壁を踏み倒すものだから>>300
 わたしは自由になった手をわたしの頬に持っていった。]

  別に……撫でて、とか、言ってないんだけど。

[まるで喜んでたみたいじゃん。
 わたしの嬉しいこと、ちゃんと伝わってたみたいじゃん。
 手よりも頬が熱くなっているのが分かった。

 誰にどう思われてもいいって、伝えることを放棄して、
 その結果、わたしの夢は潰えたのに。
 そんな簡単にわたしの気持ち、言い当てないで欲しい。]

(357) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

 
[弱くなったら黙ることも隠すこともできなくなって
 いろんなことが下手になっちゃったけど。
 相手にわたしの好きが伝わるなら、

 それで、いっかぁ。]
 

(358) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ありがとう、れんくん。

[わたしは鳩羽くんを見上げて笑った。
 うん、笑ったつもり。
 こんなに晴れやかな喜びは久しぶりで、
 どんな顔してるのかわたしもよく分かってない。

 肺の奥まで晴れやかな空気が広がって息をしている。
 止まりかけの心臓も優しい音を立てて、すこし煩い。]

(359) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[名前を呼び合ったら友達じゃないけれど、
 踏み倒された先にわたしも一歩進んでみたくなったから。

 申し訳ないんだけど、わたし頭がいい訳じゃない。
 新しい進路先、中の中>>0:762だし。
 引導は読めてもみんなの漢字までは覚えてない。

 でも音だけなら分かるよ。
 だからわたしが呼ぶ鳩羽くんの名前は
 少し幼いかもしれないけど、今はそれで許してね。

 鳩羽くんが離れて、わたしたちの距離は元に戻る。
 でもわたしにはこれまでよりずっと鳩羽くんが
 近くに感じられて、朝焼けみたいに笑った。]*

(360) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 病院・ひとみちゃんと —

[わたしが抱きしめたひとみちゃんは、
 唯一手を血に染め触れたひとみちゃん>>4:10と違った。
 柔らかくて、温かい。お腹に穴も空いていない>>3:+2

 そして、わたしの手には青いボタンがあった。]

  うん……うん。

[ひとみちゃん>>306の指がお守りを摘む。
 手のひらにぎゅっと握りしめる動作は、
 わたしがあの校舎で繰り返し行ったものだ。

 「ぎゅって握ってると、落ち着くから」>>2:197

 ひとみちゃんの声を、わたしは今でも覚えている。
 わたしがずっとお守りを肌身離さず持っていたのは、
 何度も握りしめたのは、
 ひとみちゃんという友達がいたからだった。]

(361) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 20時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[これはただのボタンじゃない。
 ひとみちゃんが託してくれた、大切なお守りだったから。

 ひとみちゃんがくれるサイコーとすごいに、
 わたしは共感するように頷いた。]

(362) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 20時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[ひとみちゃんは手のひらの内側へ「おかえり」と告げる。
 ぼたん。わたしは物の名以上の響きを感じて、
 ひとみちゃん>>307へ首を傾げた。]

  ぼたん、ちゃん。

[ひとみちゃんが教えてくれた大切な友達のこと。
 約束を果たす>>2:344のではなく、
 ひとみちゃんがただ教えてくれた名前。

 わたしは目を閉じて、ぼたんちゃんを思い浮かべた。
 子どものような小さな足跡を覚えている。

 わたしは目を開いて、
 ひとみちゃんの握りしめた拳へそっと触れようとした。
 叶うなら、わたしの指で表を何度か撫でてみよう。]

(363) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 20時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ありがとう、ぼたんちゃん。
  おかえり、ひとみちゃん。

[わたしにはぼたんちゃんの姿は見えない。
 けれど今、わたしはぼたんちゃんがいたことを
 ひとみちゃんと確かに共有した。]

(364) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 20時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしたちの放課後は、HRが終わってすぐのこと。
 待ち合わせは昇降口。ひとみちゃんが先に来ていたら、
 「一緒に帰ろう」って声をかける。

 3年間、わたしたちが積み上げた時間は、
 ふたりだけの日常をたくさん作った。]

  うん、また放課後にね。

[ひとみちゃん>>309の“待ってる”は日常とすこし違う音。
 一言目を口にするまで時間がかかるかもしれないけれど、
 必ず伝えるから”待ってて”ね。

 もうすぐわたしたちの3年間が終わる。
 それまでには、必ず。

 わたしは終わるまでのことを考えてた。
 寂しいなぁって、ひとみちゃんの背を見てた。]*

(365) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 20時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— 後日・向井くんと —

[自転車に乗ったのはいつ振りだろう。
 向井くん>>321が声をかけてくれた人から借りた自転車。
 (わたしそういうお願いできる人いないからごめんね)
 最初こそややもたついたけど、
 身体はバランスの取り方を忘れていなかったみたいで
 わたしは風を切りながらいつもと違う道を眺めた。

 自転車でびゅんと風を切れてよかった。
 徒歩だったら、
 わたし何を話していいか分からなかったかも。

 車道の端、一列になって、
 店を知っているらしい向井くん>>323の背中を追う。]

(372) Pumpkin 2021/06/18(Fri) 21時半頃

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