10 冷たい校舎村9
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── 現在・病院 ──
[ 黒沢の帰りを知ったのはいつだろう。 当人が実際に目を覚ますまでは、 きっと少し落ち着かずにいた慎一だった。
散々みんなの輪に加わりたいと言ったくせ、 ひとりぽつねんと立っていた慎一は、 きっとみんなよりワンテンポ遅れて気づく。
例えばガラス戸越しに見えたみんなの表情。 職員の動き>>20だとか、声だって聞こえたかも。
なんせ慎一は耳ざとい。 ちびちびと飲んでいたミルクティーの蓋を、 慌てながらもきっちり閉めて、 大慌てでその仕切りの内側へと駆けてった。]
(44) nabe 2021/06/16(Wed) 20時頃
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──黒沢、帰ってきた?!
[ ……あの場所を知る人間以外には、 どうにもおかしな文脈だろうけど。
抑えきれない声を発して、 その場にいた誰かの手を取ったかも。 ぶんぶんと大きく振るから付き合ってよ。
慎一はうれしい。 うれしくて頭の中がめちゃくちゃだ。 このままじっとしていちゃ、 こみ上げる熱に変になりそうなくらい。]
(45) nabe 2021/06/16(Wed) 20時半頃
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よかった……、
[ そう。その瞬間、 慎一はただ「よかった」と思う。
帰ってきてくれてうれしい。 たとえここが君にとって、 どれほど生きづらい場所だとしても。 会えなくなったらさみしくて、 君が死んじゃったら慎一はすごく悲しい。
もうどうしようもない後悔を抱きかかえて、 一歩だって歩けなくなってたかもしれない。]
(46) nabe 2021/06/16(Wed) 20時半頃
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[ だから──、 結局これも自己チューな考えかもしれない。 おまけにあちらで慎一はとんだ役立たずだった。
でも、やっぱり、自己チューだとしても。 黒沢が死んじゃったら、慎一が悲しい。 たとえ両腕が塞がっていようとも、 何もかも投げ出して手を伸ばさなきゃ、 取り返しのつかないことだってあるのだ。 そんな後悔、慎一は一生知りたくない。
そのことはここで待っている間に、 いやってほど身に染みて理解したからさ。
役立たず≠ヘ過去形にできるように、 いつか君のワガママに応える機会を慎一にもくれる?]
(47) nabe 2021/06/16(Wed) 20時半頃
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[ ……ああ、いや。 ここで言ってたって仕方ないな。]
(48) nabe 2021/06/16(Wed) 20時半頃
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[ ……気づいたら視界が滲んでた。 慎一は今、笑っているはずなんだけど。
……うれしくて泣くなんて、 もしかするとはじめてかもしれないなあ。
きっと今日はまだ会えない。 だけど、あの場所で心に抱いた「ありがとう」と、 今、頭の中で繰り返している「おかえり」を、 早く会って、直接伝えたいって慎一は思う。
それから、もっとくだらない話も。 雪道でしたヨーコ先生批判の結論も、 あの校舎の窓ガラスがどんなに硬かったかも。 ……笑えるだけの楽しい話も、全部。
声に出さなきゃ、何も伝わらないらしいから。*]
(49) nabe 2021/06/16(Wed) 20時半頃
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── 帰還後・病院 ──
[ それから。 では解散! とあいなる前に、 慎一はそいつを捕まえられたか。
ひとしきり喜びを噛みしめて、 それでも慎一の気分は少し高揚してる。
少なくともあの校舎にいたときみたいに、 靴の踵を踏んづけたり、足を庇ったりして、 のろのろと歩くんでもなく駆け寄るだろう。]
(50) nabe 2021/06/16(Wed) 21時頃
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……ユーガ!
[ ……まだ病院内だったなら、速足で。 あんまり大きな声を出さないように。 基本的に、慎一は決まり事に忠実だ。
距離を詰められたなら、 そう、少しばかり言いたいことが。
けど人の基本は挨拶ともいうし、 まずはもう慣れてきた言葉を投げよう。]
(51) nabe 2021/06/16(Wed) 21時頃
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……おかえり。 それから、ありがと。 黒沢と一緒に帰ってきてくれて。
[ ここは誰の家でもないんだけどね。 帰る場所なんていくつあってもいいんだって、 慎一はなんとなく、あの校舎を経て思う。
別に、自分の生まれ育った家じゃなくても、 教室でも、この世界そのものでも、 帰りたいと思えるんならどこだって。
まあ、だからさ。 細かいことはあまり気にしないで。 ……慎一が言うのもなんだけどさ。]
(52) nabe 2021/06/16(Wed) 21時頃
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[ それから、こんな話もしよう。 こうして今、笑えるようになる前、 この場所でどんな話をしていたのかとか。]
……あんね、 待ちながらいろいろ話してたよ。 黒沢は気づいてほしかったのかな。とか、 誰か、黒沢にたどり着いてくれるかな。とか。 ユーガなら、って番代と話してて──、
[ 番代が真っ先に炭蔵の名前を挙げたこと、>>4:+32 慎一はたとえばそんな話を取り上げて、 重たい前髪の向こうを見透かせないでいる。]
(53) nabe 2021/06/16(Wed) 21時頃
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……ユーガ、悩んだ? 迷った? 不安になったり、躊躇したりした?
黒沢の作った世界の中で、 いろんなもの見て、聞いて、触れて──。
[ 慎一は見透かせない目のあたり、 じっと見つめて静かに笑っている。
──としかここに書くこともないから、 慎一の話をついでばかりに付け足そう。
ずっと迷子みたいだった。 あの世界でも、現実に生きてても。 それはまあ、前にも似たことを言ったね。 だからそのくらいにしておいて、話を戻すと、]
(54) nabe 2021/06/16(Wed) 21時頃
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[ ……戻したとて、そんな感じ。 慎一はそう尋ねて、返事を待っている。 保健室への道すがらした会話を思いながら。*]
(55) nabe 2021/06/16(Wed) 21時頃
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── 後日・お見舞い ──
[ 扉をノックする前に少し考える。
「元気?」というのは絶対に変だし、 「久しぶり」もしっくりこない。
とはいえ、いくらあの夜、 治療室の前で会釈しかしなかった慎一とて、 黙って入室するような無礼者にはなりたくない。
はて、どうしたものだろう。 考えた末に「こんにちは」を胸に携えたけれど、 扉をたたき、するするとそれを開いたときには、 予定になかった言葉がふいに口をついて出ていた。]
(65) nabe 2021/06/16(Wed) 23時頃
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おかえり、黒沢。 …………こんにちは。
[ あの雪道を歩いた朝みたいに、 冬の制服を着て、コートを着込んで、 マフラーも巻いて……帽子はないけど。
そういう格好をした慎一は、 どうも勝手がわからないという素振りで、 紙袋片手におずおずと病室を訪れる。
──幸い、お外は寒空ながら快晴。 ずぶ濡れのスニーカーが床を濡らすこともない。]
(66) nabe 2021/06/16(Wed) 23時頃
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……動けるようになった?
[ それはきっとお見舞いが許されるようになって、 まだあまり日の経ってないころのことだから。
体の具合にそれとなく関心を向けつつ、 ひとまず、お見舞いの基本の部分を済ませるね。]
これ、お見舞い。
[ 慎一が差し出す袋の中身は、 小さい包みや、それより大きな箱で、 少しばかりごちゃついているので順番にいこう。]
(67) nabe 2021/06/16(Wed) 23時頃
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[ ひとつ。タオルハンカチ。 隅っこにペンギンが一羽いる。 よくよく水を吸ってくれるので、 ちょっと疲れた夜にでも使って。 それに、端の縫い目のところは触り心地がいい。
ふたつ。液体砂時計。 知らない? 耳鼻科とかによくあるやつ。 慎一はそれが妙に好きなんだ。暇つぶしになる。 あのね、何も考えたくないときにもいいよ。 ぽこぽこ動く泡を見てると無心になれるから。]
(68) nabe 2021/06/16(Wed) 23時頃
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[ それから──、]
これ、うちの親から。 ……というか、袋の中身がバレて、 めちゃくちゃ怒られて、足されたやつ。
[ みっつ。特別豪華でもかわいくもない、 デパ地下には大体置いてる定番のゼリー。 慎一の家にあると争奪戦になるやつ。だけど、]
(69) nabe 2021/06/16(Wed) 23時頃
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まだアレコレ好きには食べれないのかな。
日持ちするから──、 ……よかったら、お母さんと食べて。
[ ご家族と食べてって言おうとして、 慎一は少しだけ言葉に詰まってしまう。
あの夜。良い知らせを受ける前。 番代とひそやかに交わした会話を思い出す。
慎一は黒沢の家族の形を知らない。 そこに何があって、何がなかったかも、 どうして今黒沢がここにいるのかも。]
(70) nabe 2021/06/16(Wed) 23時頃
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[ だから、黙ろうと思ったんだけどね。 それを聞いて、どんな答えが返ってきても、 慎一に何ができるかなんて思い浮かばない。
けど、何を思ったか、 というか、あの日抱えかけた後悔を思って、 慎一はおそるおそるというふうに口を開く。]
……黒沢ん家、お父さんいないの?
[ ああいや、聞き流してくれてもいいんだ。 積もる話はまだまだたくさんあるからさ。*]
(71) nabe 2021/06/16(Wed) 23時頃
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真向一気 シンイチは、メモを貼った。
nabe 2021/06/16(Wed) 23時半頃
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── 後日・お見舞い ──
[ 「ありがとう」って言われたなら、>>85 「どういたしまして」を返すべき?
……基本的にはそうかもしれないが、 そのときの慎一はそそそっと、 体を病室の中に潜り込ませるだけだった。
や、居心地が悪いんじゃないよ。>>86 ただ、お見舞いってどうもはじめてで。 慎一はお作法がよくわからないだけだ。]
(94) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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[ ……いや、それだけじゃないな。
「座って」と促されて、>>86 慎一はようやく椅子を引いた。
動きがぎこちない? 仕方ない。慎一は少し緊張している。
あれだけもう一度会いたいと祈ったくせ、 後から悔いるのはごめんだと思ったくせ、 一度死を選ぼうとした人に、 どうやって向き合えばいいか測りかねて。]
(95) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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[ ……なので、 「お手洗いには自力で行くよ」なんて、 もし黒沢がまじめな顔で言っていても、>>87
たぶん、そのときの慎一は、 ひっくり返って笑うこともできない。 だからわざわざ言ってくれなくてよかった。
「ちょっとだけ」という言葉に、 それでも快方に向かっているならよかったと、 少し安堵の表情を浮かべたくらい。
……そもそも笑いどころじゃない? そっかあ。]
(96) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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多くないよ。 一個一個が小さい。
[ 大まじめな顔して慎一は言う。 入院生活にあるとよいものを、 慎一はまじめに選んだはずだったし、
親からの見舞いの品だと託されて、 そのことにも大して違和感はなかった。
だって、慎一は友だちの見舞いに行くと言った。 慎一の友だちだから、心配もするだろう。
……それを持たせた主たる理由が、 慎一の非常識なチョイスだったとしても。]
(97) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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[ なので、見てもいいかと問われれば、 慎一はふつうにうなずいただろう。 つまり、黒沢は実際悪くない。>>89
慎一はあの雪道で、 ペンギンの話をしたのを覚えてるし、 粒々が落ちていくのは見てて落ち着く。
……水滴が落ちるのは点滴で見慣れた。 というのは、まったく想定になかったけど。]
(98) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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……うん、言っとく。
[ しかし黒沢の対応が大人だったので、>>91 慎一は素直にうなずいてその会話を終える。
そこからは今までしてこなかった類の話。 返ってきたのは肯定で、>>92 続いたのは慎一の知らない世界の話だ。>>93
こんなことになって、病院に来ない家族。 一生会いたくない家族。 ……慎一の視界には存在しないもの。
やっぱり慎一はそれに対する答えを持ってないし、 現実的なアドバイスができるやつは他にいるだろう。 だから「そっか」って静かに相槌を打っただろう。]
(99) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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[ でもね、慎一が何か言うより先に、 求められた「なにか」に数度まばたき。>>93
先を越されちゃったなあ。って、 今度ははっきりそう思ったっていいだろう。 そういう笑みを浮かべて、慎一は口を開く。]
(100) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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……もちろん。 俺にできることならなんだってする。 できなさそうなことだってきっとする。
だって、俺さ……、 あのとき、黒沢の作った世界の中に、 俺のことも入れてくれて、うれしかった。
[ 誰かオシャレな手土産を持ってきたやつが、 どこかで似たようなことを言ってたって? ……類友ってやつかもしれないなあ。 ほら、融通のきかなさだって、>>1:69 そういうふうに言われるんなら、これも。
でも、これは慎一の分だから、 慎一の口から、ちゃんと言わせてね。]
(101) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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だから、ありがとう。 黒沢があの場所に呼んでくれたことが、 俺の隙間を埋めたんだよ……ほんとに。
[ あの場所で慎一のしたことって、 ひたすら食糧を漁ったくらいだけどね!
けれど、あの場所でできなかったことも、 今からリベンジすることだってできるよね。 ……だって、黒沢乃絵はここにいるから。
だから、もうひとつだけ。 あのとき言えなかったことを口にしよう。]
(102) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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……あんね、 今さらかもだけどさ。
慣れちゃったんなら、 別の方法、探したほうがいいと思うよ。
気を紛らわせる方法なら、 俺だって一緒に考えるから。
[ なんせ慎一はそういうのに少し詳しいんだ。
君がぽつぽつ落ちる水滴に、 あまり興味をそそられないというのなら、 少しハードルは上がってくるけれど。]
(103) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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[ ちらりと左手首のあるほうを見て、 慎一はゆっくりと立ち上がる。 病み上がりに長居しても悪いからさ。それで、]
……お邪魔しました。また来るな。
[ なんせ慎一は、 ぽたぽた滴るしずくか何かを眺め続けるの、 気分が落ち着くし、好きなんだけれど、
永遠にそれが続くとさみしいのも知ってる。 そこに、はじけるような楽しいが生まれないのも。
だから、「また今度ね」って手を振って──、 なんせ慎一は話題が豊富なほうじゃない。 次はだれかと一緒に来てもいいなって思う。**]
(104) nabe 2021/06/17(Thu) 01時頃
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