人狼議事


17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。


どうやらこの中には、村人が9人、人狼が1人いるようだ。


【人】 かみさま パルック

皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。
この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。

…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。

(0) 2022/03/05(Sat) 10時頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 10時頃


【人】 調律師 ミケ

 
[ みずきの目に優しそうな人に映る私の実態は
  実際に優しいかは兎も角として、
  お節介であり、お人好しであったのは
  間違いない事実だったのかもしれない

  実際全く文明の進んでいない星へと訪れて
  そこで暮らすちいさな生き物に惚れ込んで、
  文字を教えたり、外の世界のことを教えたり。
  手紙の、書き方を教えたり。
  少なくとも友達≠ニ呼べるほどに、
  情が移り、通い詰めてしまったことがあったから

  それでも私と彼らの寿命は余りに。
  余りに。違いすぎた。

  別れが、辛くなる前に。
  私はあの世界を、──── 飛び出した。 ]
 

(1) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ それに、私は知っていた
  文明の違いすぎる世界の間で、
  互いの世界のものを持ち込みすぎることは
  お互いにとって、良くないことなんだ、って

  その土地がすでにゼロになった、
  そういう場合でなければ、余計に。

  新しい技術を求めて、新しい資源を求めて、
  必ずそれは奪い合われる。
  それを、嫌というほど私は、見てきた。 ]
 

(2) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ だから後ほどみずきが
  食事が好きではないと語ったときに>>0:149
  お節介な私は、私の世界の「ごはん」を
  みずきに渡そうかとも、考えることになるけれど
  それは、すぐに頭の隅へと追いやった

  みずきの世界を、
  壊すわけにもいかなかったし
  何より、みずきと私が同じ栄養素を必要としているのか
  それが、一番わからなかったこと。 ]
 

(3) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ それはともかくとして、
  今≠フ私は、ころころ変わるみずきの表情を
  よく回るその口を、言葉を、
  穏やかな笑みを浮かべたまま眺めている。

  笑ったり、驚いたり、変な顔をしてみたり。
  表情が豊かなのは、悪くない。
  世界が…… 平和な証拠だ。

  そんなみずきの顔が
  ほんの少し曇ったように見えたのは
  私がそれこそ、私のごはんを、
  みずきに勧めようかと一瞬躊躇した、その時だ ]
 

(4) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 ………… そうだな、


[ 相槌を打ったのは、
  生きるために食べないとだめだ、という言葉。
  私のごはんを少しだけ視界の端へと追いやり、
  私も少しだけ、深刻な表情をしてみせながら。

  だけどカルピスとやらの話に移るなら
  私も表情を緩めてみせた。

  目の前のカルピスの中に浮かぶ氷が、
  からん、と小気味良い音を立てる >>0:150 ]
 

(5) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 これを?


[ 少し躊躇した。
  何でも起こる不思議な世界だし、
  自分と細胞の組成が似ていそうなみずきの国では
  メジャーな飲み物なように見えるから
  なにか害がある、ということはないだろうけれど。

  手を伸ばし、五本の指で、グラスに触れる。
  ひやりとした感触に、ひとつ、まばたきをする。 ]
 

(6) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ カルピスを、戸惑いながら口に運ぶ
  最初、舐めるようにひと口。

  ぴん、と耳がまっすぐに震え、立ったのは
  カルピスが舌にまとわりつく感覚と、
  味のある飲み物に、驚いてしまったから。
  まばたきをしてから、もうひと口。ふた口。 ]
 

(7) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 甘いな
 舌が、痺…… 痺…??


[ 糖の味なのだろうか、
  その味を明確に示す言葉を持ち合わせておらず
  私は、確かめるように飲みながら、言葉を探す
  それでも私がカルピスを飲む手は止まらなくて
  気づいたらグラスの中は、残り少ない。
  身体の中の冷たい感覚に、また、驚く。 ]
 

(8) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 ああ、でも
 美味しい、という言葉を使うなら
 きっと、こういう時に使ったんだろうな


[ 残念ながら美味しいという感覚がわからないので
  それを使うのが正しい場面かはわからないけど

  食べ物を食べて、幸せになるとき。
  飲み物の手が、止まらなくなるとき。
  そういうときに使うべき言葉、だった気がする。 ]
 

(9) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 続くみずきの言葉には首を横に、振った。
  ほかの星でもてなし≠受けたときに
  皆が同じテーブルを囲んでいたことを
  ほんのすこしだけ、思い出しながら。 ]


 そうだな、全部こういうものだから
 誰かと一緒に食べることはしなかったな。


[ ふっ、と表情を翳らせて、続ける ]
 

(10) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 それに、もう家族も、仲間も、
 知っている人は誰も、あの星にはいないんだ。 **

 

(11) 2022/03/05(Sat) 11時頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 11時頃


【人】 おひめさま タルト

たぶん……?

[こてんと首を傾げながら、>>0:139
タルトは示された耳飾り――と呼ぶにはお洒落ではない、むしろタグと言っていいもの――に目を通しました]

……だいじょうぶ。あなたはアシモフで間違いないよ。
耳の、……ええと、名札に。
そうやって、ちゃんと書いてあるもの。

もうひとり……。うん、そういうものかなあ。
あっちの自分が死んじゃったら、
タルトもええと、実質死んじゃうし……。

[「タルト」と言ったところで自分のことを指差しつつ答えました。
どうやらこのアシモフという名前の真っ白なねずみは、
タルトのいたところでは“当たり前”の技術をしらないようです。
ねずみだから、でしょうか。
確かにねずみには、電脳世界に没入するための装置は大きすぎます]

(12) 2022/03/05(Sat) 11時頃

【人】 おひめさま タルト



……他の方たちは、どうなのかな。
緑の竜も、知らない人たちも、
タルトとは違う世界のひとたち……だったりして。


[この場合の“違う世界”とは、電脳世界ではなく現実世界を指す意味合いでしたが、
独り言じみていたので補足をしませんでした。

ともあれ、今のタルトはタルトであって■■ではありません。
今の境遇がぼんやりと思い起こされます。

……まあ、こんな知らない場所では、タルトでいる方が、
楽なのは間違いありません。
居心地の悪さを感じなくて済むからです。
実際、この場所にいる自分を認識してからずっとそうでした]
 

(13) 2022/03/05(Sat) 11時半頃

【人】 おひめさま タルト



[今は楽な方がいいと、タルトは思います。


いずれは作られた理想の世界から出て、
もうひとりの――否、現実世界の自分のもとに帰らなければならないとしても]

 

(14) 2022/03/05(Sat) 11時半頃

【人】 おひめさま タルト


[それはともかくとして。

その後、真っ白なねずみのおかげで、
タルトは知りたかったことを知ることができました。
カウンターの向こうに注文をしなくても、
望むものが手に入るそうです。
それこそ傍らにメニューウインドウを浮かべて、
これを買うという旨のボタンをタッチしなくても良い模様です。

――ためしにあるものを思い浮かべると、
タルトの目の前に静かにそれは置かれました]
 

(15) 2022/03/05(Sat) 11時半頃

【人】 おひめさま タルト


[人工的な緑色の液体には白いアイスクリームと、いくつかの氷が浮かんでいます。
液体からはしゅわしゅわと泡が立ち上面を目指します。
到達した泡は、弾けたり、とどまったりします。
白いアイスクリームのそばには、真っ赤なさくらんぼがひとつ。


それは間違いなく、メロン味のクリームソーダでした。
タルトはしばらくの間、
それを食い入るように見つめていましたが、
やがてストローをくわえてちまちまと液体を飲み始めました]
 

(16) 2022/03/05(Sat) 11時半頃

【人】 おひめさま タルト



  ……美味しい。


[ちゃんと炭酸を飲んでいる感じが味わえています。
味気ない食事アイテムを消費するばかりの境遇にいたタルトにとっては、
目が覚めるような味わいでもありました。
もっとも、本当に夢から覚めることはなく、
不思議なドームのカウンターの一角で、クリームソーダを最後まで飲み切ることができました**]
 

(17) 2022/03/05(Sat) 11時半頃

おひめさま タルトは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 12時頃


宝珠 コーラは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 12時頃


【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[私のまわりは、本当に良い人ばかりで
誰一人として、私を傷つけようとする人は居なかった。

きっと私は幸せで、大切にされていた。

だから、自分だけが苦しいと、
そんなことを思ってはいけない。 ]
 

(18) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[あの日、たしかに浜を波が襲った。
私と、ほかに数人が波に飲まれて、
10年経って私達は戻ってきた、らしい。
……波に飲まれた時のままの姿で。

そんなこと、常識的に考えてあるはずない。
でも、私はいつもの姿で、
出会えた私の知っている友達は、
10歳、歳を重ねていた。

そう、みんな、苦しかったんだ。 ]
 

(19) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


  わ、───


[思わず声が出た。
それは、恐る恐る、と言った様子で
カルピスを口にしたミケさんの耳が震えて、
ぴょこん、と立ったから。>>7

冷静に考えれば、よくわからない場所で、
よくわからない人(わたし!)から、
よくわからない飲み物を勧められる、って
なかなかの不安だったかも知れない。
それでも、拒絶することなく口に運んでくれた
この人は、やっぱり悪い人ではないと思った。]
 

(20) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 美味しくない……?


[驚いた顔とぱち、とまばたき。
舌が痺れる、なんて、凡そカルピスには
似合わない感想に、慌ててごめんなさい、と
言いかけたのだけれど。 ]


 え、あ、……ふは


[グラスはカウンターの上には戻らなくて、
それどころかあっという間にカルピスは無くなっていく。
なんとも言えない嬉しさに顔が綻んだ。]
 

(21) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 うん。よかった。
 美味しい、って言葉は嬉しい。


[ミケさんの口ぶりは、"おいしい"と言う言葉の
存在に、多少疑問を感じるものだったけれど。
それでも、少なくなったグラスの中身は
雄弁に語ってくれているみたいで。
良かった、嬉しい、と繰り返して笑んだ。 ]
 

(22) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[そうして、ふと投げかけた質問に
ミケさんの表情が翳る。

返してくれた言葉に、私も息が詰まった。 ]


 え、……
 

(23) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ



『 もう家族も、仲間も、知っている人は誰も、
     あの星にはいない。>>11

 

(24) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 そう、なんですか、
 星、って地球?
 じゃない気もする……
 じゃ、じゃあ、ミケさんの故郷は?


[なんて声をかけていいのか、
絞り出すようにして尋ねたことが
正しかったかどうか。
こく、と唾液を飲み込んだ音が、頭に響く。 ]
 

(25) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ



 もしかして、ミケさん、
 ひとり、なんですか……?


[覗き込むようにして、小さくつぶやいた。

そうじゃないといいな、って、思う。

ひとりって、さみしいこと、
それも、知ってる。 ]**
 

(26) 2022/03/05(Sat) 14時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 地球?ではないな。
 地球という場所があるのは知っているが
 なるほど、そうか、みずきは地球の。

 私の故郷は、エフェメラーム王国と言うが
 知らないだろうな。きっと。

 ……いや、どうだろうな、
 もしかしたら知っているかもしれないが
 自らの星を、自らが滅ぼした、愚国として。


[ どうだ?と伺うように見る顔は、
  ほんの少し、自嘲めいた笑みを浮かべて。
  無論知っていなくても構わなかった。
  寧ろ知らないと答えられたら、
  私はどこか安心したような表情に変わるだろう。 ]

(27) 2022/03/05(Sat) 16時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 国が、いや、星が、滅びたんだ。
 エフェメラームの王の愚行によって。
 国が、世界が、星が、全てが、
 今、死に向かって存在している。

 数多くの人が、星から去っていったよ。


[ エフェメラームの王の愚行。
  その言葉を発するときに、
  ほんのすこしだけ、表情を曇らせた。
  近しい血縁者ではなかったけれど
  遠く、遠く、血を分けた私の名前にも、
  エフェメラームの文字が刻まれている。 ]
 

(28) 2022/03/05(Sat) 16時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ ちなみにどういうものか、と問われたら、
  きっとそれを説明しただろうけれど、
  力を持つ石だの、王の愚行だの、
  ちんぷんかんぷんだったかもしれないし、

  ……もしかしたら。
  私には何のことか判らなかったが
  バルス的なやつ≠ニ謎の言葉を、
  みずきから聞くことができたかもしれない。


         ──── 閑話休題。 ]
 

(29) 2022/03/05(Sat) 16時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 どうだろうな。
 正確には、ひとりではないよ
 国に残っているひとは、私だけではないから
 
 それでも、
 家族、友人、恋人、仕事仲間、
 そういう者がすべて居なくなった世界を
 ひとり≠セと、云うのなら。

 私は、ひとりかもしれないな。


[ ひとり≠ニいうものに慣れてしまった私は
  何の感情も表さずにひとり≠ニ口にする。 ]
 

(30) 2022/03/05(Sat) 16時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 そういうみずきは、


[ と、言葉を続けてしまったのは
  ひとり、と発するみずきの声が、
  どこか、寂しそうにも聞こえたから。 ]


 ひとり、なのか?
 

[ 地球はまだ、滅びていなかったように思う。
  私の知識が正しければ、だけれども。

  じゃあどうして寂しそうな声を出すのだ、と
  初対面のみずきに問うのは、
  やはり私はお節介なのかもしれない。 **]

(31) 2022/03/05(Sat) 16時半頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 16時半頃


【人】 お散歩隊長 アシモフ

[耳の名札にアシモフと書かれているよ、と
可愛いお嬢さんに言われれば
とても満足そうに頷きましょう>>12]


 世界はの、
 いろいろあるからの
 ここはいろんな世界と
 繋がっているようじゃからの


[そういうこともあるでしょうね、と
そう言わんばかりに首をこくこくと振ってから
彼女のクリームソーダが無くなっていくのなら
白い生き物も再び大きなチーズと格闘するのでしょう]**

(32) 2022/03/05(Sat) 17時頃

【人】 双生児 ホリー

 ねえ、あなた竜の好物って知ってる?
 わたし、竜って本でしか読んだことなくて…

[ 手紙を飛ばしてから少しして、
  カウンターの方へ戻ったわたしは
  不思議な飲み物? を不思議な飲み方で
  飲んでる少女へと声をかけた。>>17

  他のヒトでも良かったのだけれど、
  会話に割って入るほどのことでもなかったし
  なにより、この少女が一番……
  ううん、やめておこう。
  理由もないのに『ヒトっぽくない』などと思うことは
  どこの世界だってきっと失礼な話だ。

  ちなみにネズミへは『もっとも想像しやすい餌』
  としか思えなかったので、聞くのは憚られた。 ]

(33) 2022/03/05(Sat) 18時半頃

【人】 双生児 ホリー

 その飲み物、ほら本に出てくるお薬みたいな色かなって。
 わたしのところにはないものだし、あなたのところには
 いるのかな? って思っただけ。
 ……飲み物よねそれ?

 大きいトカゲみたいに見えるから虫とか小動物とかかな?
 それなら想像できなくはないけれど…
  
[ 努めて、ネズミの方を見ないようにと
  まじまじと少女を見つめる。

  やはり変だ。何かが希薄に思える。
  言葉では説明できない感覚に瞬きが増える。
  これが異世界のヒトの特徴なのだろうか? ]**

(34) 2022/03/05(Sat) 18時半頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 18時半頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ とても静かでした。
 傍らの白い生き物が口を開かなければ、
 ここに声が響くことはありません。

 あるいは、”それ”のようにどこかから
 訪れた者がいれば違ったのかもしれませんが、
 いつかの未来、もしくは過去にあたる今、
 広く白い世界には”それ”らしかいないようでした。]
 

(35) 2022/03/05(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 小さな手>>0:25が”それ”が乗る紙に触れました。
 すると、まるで世界に融かしていくように
 手紙は”それ”の下からいなくなってしまいました。

 きっと、二通目>>0:125も同じでした。
 紙一枚分の高さを失って、
 ”それ”は白い生き物と向かい合います。
 耳元に「アシモフ」というタグがついていましたが、
 ”それ”が名前で静寂を破ることはありません。

 ただ、顔のような形を向けて、
 骨組みの隙間から星空を滲ませて、尾を振って、
 感謝の言葉を綴るだけです。]
 

(36) 2022/03/05(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ とても静かでした。
 なのに、新しい存在はいつの間にか傍にいました。]
 

(37) 2022/03/05(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ソレ>>0:158は二対の翼を休めるように、
 カウンターに寝そべっていました。
 ”それ”が身体を滑らせて近づくと、
 まるで待っていたかのように折り目が解けます。

 「前略、扉のこちら側から」>>0:156という
 書き出しから始まった手紙には、
 名前の知らない誰かの言葉が綴られていました。

 ”それ”は文字を追うように目の窪みを向けた後、
 首を垂れて、その紙に頬ずりしました。]
 

(38) 2022/03/05(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 紙は何色だったでしょうか。
 誰かの嫌う白色>>0:154だったかもしれません。

 文字は何色だったでしょうか。
 多くを積み重ねた果ての黒色だったかもしれません。

 始まりと終わりの色であっても、なくても。
 ”それ”は開いた翼から離れ、尾を揺らします。]
 

(39) 2022/03/05(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 扉のあちら側の あなたへ

   返事をありがとう。
   声が届いて、とても嬉しい。

   そこが始まりであるのなら、
   これから多くの色が降り注ぐのでしょうか。
   いずれ黒に染まってしまうとしても、
   今はまだ、何物にも染まっていないのかも。

   もし、選べるのなら、
   あなたは何色になりたいですか。

   私は今、終わりの黒の中に残された
   染まらない光を探しています。

                      B 』               
 

(40) 2022/03/05(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 真っ白な紙に滑らせた星空は、
 ドームの上を覆う色より青く、鮮やかでした。
 だって、今、”それ”の身に揺蕩うのは、
 陽の光を知る夜の色でしたから。

 最後に名前を書こうとして、
 ”それ”は一度動きを止めました。
 尾からインクが零れて円を描く前に、
 たった一文字を紙の端に書き添えます。

 それから白い生き物を見て、
 その小さな手が開いたままの紙に触れるまで
 ただ静かに待っていました。]
 

(41) 2022/03/05(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”に嘘を教えたのは、薄汚れた男でした。
 ”それ”の役目は、彼を生かすことでした。]
 

(42) 2022/03/05(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 天井から吊り下げられた白の向こう>>0:#1
 宙は光すら吸い込むかのように暗く佇んでいます。

 その中でぽっかりと切り取られたかのように、
 半円の空間だけが、誰か>>1:82が望むまま
 白く、浮かび上がっているかのようでした。

 もしかしたら”それ”が知らないだけで、
 下にもう半分の円があるのかもしれませんが、
 残念ながら”それ”に知る術はありません。

 白に満ちた世界の中から、
 ”それ”は暗い宙を見上げました。
 何かを探すかのように、言葉なく、静かに。]**
 

(43) 2022/03/05(Sat) 20時半頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 20時半頃


【人】 営利政府 トレイル


  [ とぼとぼ見上げるは幾億の宙
    何か放り投げたらさ、
    いっこくらい落ちてくるんじゃないか?

    実行するにはどうにも、ガラスが邪魔だけど。
    どうして"僕"はここにいるんだったっけ。

    眠ってた気がするのにな あ ]


    そだ おれ 寝ててそれで……
    もしかして流行りの
    異世界転生てやつ?

    すげー!

  [ そのわりに静かな世界。
    とびら?―――視えてる。 ]
    

(44) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル


    
  [ 本能がソレを感知するならば、
    本能がソレを拒絶するのだって、変わらない ]

 

(45) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  [  そんなときかな。
     なんだかカウンターが目に入って
     そこにおちてた手紙がひとつ。

     普段なら気にすることすらないそれも


     どうしてかな。
     目に入ったそれが、


     都合よく懐かしい字に似てて。>>0:13


     返事書いていいよと言わんばかりの紙に
     下手くそな文字を書きなぐったんだ。 ]
 
 

(46) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル




  君のいないところ。


 

(47) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

  

   君は?
   君の居る所には雪は降ってるかい?
   友達が好きなんだ

   君は、元気?


 

(48) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



 [ どうやって出したらいいかわからないから
   そのまま置いておくことにしようか。


   
   こうしてまた、ひとつ思い出す。  ]

 
 

(49) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  おれ、ともだちがいたんだ

 
 

(50) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 帰るための道を見つけて。
  そこから背を向ければ、私は
  周辺にある扉とは違う形をした
  カウンターと呼べるものへと足を向けた。

  前に酒場に行った時に見たことのある
  その家具の前に、前に見た時のように
  人が立っていることはない。

  そう思っていたのだけれど。
  近づけば、そこには
  人ではないにしろ、白い生物がいた>>0:2 ]
  

(51) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  
 
[ その姿は私の世界ではネズミと呼ぶ。
  ……どうして、ネズミがこんなところで
  カウンターの上に乗っているのだろう。

  じっと見ていたら、声が聞こえて。
  どこから聞こえたのかきょろきょろと
  辺りを見回した。

  やっぱり周囲に人はおらず。
  もしかして、という気持ちを胸に
  まじまじとネズミの姿を見つめる。

  害獣とも呼ばれるその動物の
  くりくりとした目の嵌った顔が
  まるで人間のように感情を持って
  動いたような気がした。 ]**
 

(52) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  [  思い出してしまった瞬間
     込み上げてくる心の中のそれは



     そうか、……よく、わかんないや。
     でもわかった、わからない、わかったや。 ]

 
 

(53) 2022/03/05(Sat) 21時半頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 22時頃


【人】 営利政府 トレイル



  んー……



  [  とりあえず行ってみようかな。
     どこへ?


     少なくとも扉と反対側へ。
     誰か他のひとの声が聞こえてくるならば、
     そうだな、いってみようか ]**

(54) 2022/03/05(Sat) 22時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 22時頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 自分の名を教えてはいけない。と、男は言いました。
 真実を明かすなんて死にたい奴のすることだ、とも。

 建物の間を冷たい風が通り抜けて、
 男はボロボロの布を身体に強く巻きつけました。
 顔を伏せて、自分の息で布の内側を温めて。

 しかし、それは彼に温もりを与えるに至らず、
 やがて気絶するように目を閉じるまで、
 彼の黒々とした瞳は虚ろに揺れたままでした。

 ”それ”は暗い夜に煌めく黒を見つめるかのように
 彼の足元でとぐろを巻いていました。
 彼が目を閉じて、目が覚めるまで。ずっと。

 ”それ”が眠ることはありません。]
 

(55) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 男は見栄っ張りで意地っ張りでした。
 お金がないのにご飯を奢ったり、
 住む家もないのに服を買い与えたりする人でした。

 今日も男は”それ”を使って手紙を書きます。
 ある時は遠くの町の富豪として、
 またある時は海を越えた先の王族として。
 男には地位のある偽物の名がたくさんありました。

 手紙だけではきっと誰も信じてくれないでしょう。
 他にも何かしていたに違いありませんが、
 ”それ”は男が外で何をしているのかを知りません。]
 

(56) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 男はいつもボロボロの隠れ家に”それ”を隠し、
 夜遅くに帰って来ては、”それ”を取り出しました。

 ”それ”は男が紡ぐ言葉を男が望む形で文字にします。
 白い骨組みの内側は、男の瞳に似て、
 黒く艶のあるインクで満たされていました。

 手紙を書き終わると、男は部屋の隅に移動します。
 そこが一番風の届かない場所なのです。
 ”それ”は彼の手のひらに掬い上げられて、
 いつも彼の足元で丸くなりました。]
 

(57) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 意識が途絶えるまで、彼はいつも話をしました。
 ”それ”には口がありませんので、
 返事で静寂を破ることはありません。

 それでも男は、まるで”それ”へ
 語り掛けるように話をするものですから、
 ”それ”は、相槌を打つように身体を揺らしました。

 暗く冷たい夜、黒く煤けた家の中、
 ”それ”の内と男の瞳だけが淡く煌めいていました。]
 

(58) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 静寂を切り裂くような音が聞こえたのは、
 そんな日々がいくらか続いた後のことでした。

 夜の風にすら悲鳴を上げていた扉は、
 固い拳が叩きつけられる度、木の屑に姿を変えます。
 意識を失っていた男が飛び起きて、
 足元にいた”それ”をいつもの場所へ押し込みました。

 薄い板を介して、何人かの声が聞こえます。
 すべての言葉を知ることはできませんでしたが、
 毎晩与えられていた男の声だけは
 はっきりと掬うことができました。]
 

(59) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ここには俺しかいない。と、男は言いました。]
 

(60) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”が次に部屋を捉えた時、
 男はもう、どこにもいませんでした。

 幸いなのは、ここが黒い部屋のままだったことです。
 赤や白といった他の色は見当たりません。
 あの夜、男が発したのはたった一言で、
 苦しむ声や呻く音は決してしませんでしたから。

 代わりに、多くの人が”誰もいない”部屋を訪れ、
 悲しみに満ちた思いを零していきました。]
 

(61) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 飢えて死にそうだった時にパンを貰った男の子は、
 今は弟のために頑張っていると言いました。

 大人になる日の誕生日に服を貰った女の子は
 その布を生きるために切り裂いたと謝っていました。
 彼なら笑って許してくれると言われた彼女は、
 上等な布で作った毛布を抱きしめて頷きました。

 カモがいなくなったと嘆く者、
 自分のために生きれば良かったのにと嘲笑する者、
 彼が残した宝がないか部屋を漁る者もいましたが、
 ここを訪れた大半の人間が、
 彼に感謝し、彼の無事を祈っていました。]
 

(62) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ それなのに。
 誰も、彼の名を呼ぶことはありませんでした。]
 

(63) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ もし、”それ”に手があったのなら、
 夜に震える彼を抱きしめられたでしょうか。

 もし、”それ”に指があったのなら、
 孤独に怯える彼の目元を拭えたでしょうか。

 もし、”それ”に口があったのなら、
 一人の夜を音で彩ることができたでしょうか。

 もし、”それ”に声があったのなら、
 彼の瞳——黒い宝石が、灯りに照らされる度に
 様々な色を乗せることを教えてあげたかった。

 ”それ”ははじめて、叶うことのない夢を見ました。]
 

(64) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


 『あなたの望みは何でしたか。』*
 

(65) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 エフェメ、ラーム、王国……?>>27


[口の中でもごもごと、聞こえた音を繰り返す。
自慢じゃないけど(ちなみに自慢じゃないけど、から
始まる話はたいてい自慢話です)
私は島に来るまではごりごりのガリ勉で、
中学受験に参戦してそれなりの成績だって残していたから
そりゃあたくさん勉強してた。
けれど、今ミケさんから聞こえた国?の名前は
聞いたことがない。]
 

(66) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 聞いたこと、ない、かも。
 てか、星?国じゃなくて、星か……
 しかも自分たちで、自分たちの星を、
 滅ぼすってなにそれ……


[到底現実離れした話に、整理して理解するのに
時間がかかる。
ぶつぶつと呟き咀嚼しようとしながら
ちらりと視線を流せば、
穏やかに笑んでいたミケさんの表情が
少し変わったように感じられた。

死に向かって、とか、数多くの人が去って行った、とか
さらりと紡がれていくにはとても重くて、
とても悲しいなと思った。]
 

(67) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[重なる思いがある。

ミケさんは無事で、良かったね。

そう、たしかにその通りだけれど
私には、言えなかった。

だからかわりに、一体なにがあったの、とか
私はきっと、あれこれ聞いたと思う。
そしてミケさんはきっと、丁寧に教えてくれただろう。>>29
だから私は、大好きなアニメ映画みたいだなって
そんな感想を導き出すことが出来て、 ]


 バルス、的なやつ?


[と聞いてみたりした、はず。 ]

(68) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ひとり。平仮名3つ。
淡々と言葉を紡いでいくミケさんの唇からは
なんの感情も見えない気がした。
確かに、国にまだ同胞がいるというのならば
正確には"ひとり"ではないのだろう。
けれど、"家族、友人、恋人、仕事仲間、
そういう者がすべて居なくなった世界">>30
って、驚くほど悲しい響きが続くから。 ]


 ……ひとり、じゃなくても、それは結構
 孤独な気がする。
 ─── 寂しい、ね。


[小さな声でそっと告げれば、
どこか労わるようにゆるく笑んで
ミケさんを見つめた。]

(69) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[私にも同じ質問が返ってきて、
ちょっとカウンターを睨むように眉根を寄せる。
音もなく、カウンターには再び、カルピス。
今度は二つ。
目の前のグラスを手にして、口をつけた。]


 ……ううん、私は、
 ひとりじゃない。
 家族も、友達も、いるの。


[とても丁度いい濃さのカルピスを飲み込んで、
自分に言い聞かせるように呟いた。
胃への道を示すみたいに冷たい液体が流れていく。]
 

(70) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……私は、12歳の時、波に攫われて。
 でも怪我もなんもなくてね、ふつーに目が覚めたの。
 ─── そしたら、10年経ってたの。まわりが。
 他の人からしたら、死んだと思ってた私たち……あ、
 私とあと数人ね、同じように攫われた子たちもいたんだ。
 その死んだと思ってた私たちが、
 いきなり10年ぶりに帰ってきたわけ。
 子供のままで。


[変な話でしょう?と笑ってみせる。
幽霊と違うで、と自虐的な笑みは、
さっきのミケさんのと似ていたかも知れない。>>27 ]

(71) 2022/03/05(Sat) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 10年だもん。
 信じられなかったけど、でもほんとで。
 どうしたらいいのかわからなくて、
 でも気づいたら大事なもの、ぜんぶ、なくなってて。


[さっき初めて会った人に、
私は胸の内をつらつらと吐き出してしまう。
……今まで、誰にも吐き出せなかったことまで。
いきなりこんなこと言って、ミケさんは困ってないかな
ってちょっと心配になったけれど。
ああなるほど、こういう時に大人は、
カルピスじゃなくてお酒を飲むんだと
悟った気がした。]**

(72) 2022/03/05(Sat) 23時半頃

聖愛色同胞 ノッカは、メモを貼った。

2022/03/05(Sat) 23時半頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 誰かに宛てた手紙も、そうでない思いも、
 白い紙に残した星空は小さな手によって
 どこかへ旅立つのでしょう。

 ただ目の前から消えてしまうのに、
 どうしてか捨てられたとは思いませんでした。
 遠くに見える扉が自分のものだと分かるのと同じ、
 誰かの下に届くのだと、当たり前のように思います。

 ”それ”の扉は、硬い拳で叩いても
 木屑を生み出してはくれないように見えました。

 話が逸れてしまいましたね。
 だから、”それ”は白い生き物に尋ねることなく、
 小さな手が伸びる度に宙へ感謝の言葉を綴ります。]
 

(73) 2022/03/06(Sun) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”の下へ手紙が届いた時もそうでした。

 宛名が書いてあった訳ではありませんが、
 ここにいる存在はとても少ないものですから。
 カウンターに置かれた少々癖のある自体>>46
 白い生き物が反応しないのであれば、
 これは、”それ”のために現れたのでしょう。

 だって、”それ”にはあまり縁がありませんが、
 ここには必要な何かが現れることがあるそうです。

 他でもない、傍らの白い生き物が、
 そう教えてくれましたもの。ね。>>0:#4]
 

(74) 2022/03/06(Sun) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 手を伸ばしてもいない白い生き物に感謝を綴ります。
 最後に描く顔のバリエーションも途絶えて、
 代わりにうれしい≠フ一言を付け加えました。

 そして、書きなぐったような手紙の上に乗り、
 顔のような部位が文字を追いかけます。
 最後に鼻のように丸く尖った先を
 優しく押し当てるように、身を伏せました。]
 

(75) 2022/03/06(Sun) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 私のいない場所にいる あなたへ

   私もあなたのいない場所にいます。
   とても似ているのに、とても遠いのですね。

   ここには炎も祈りも煤も雪も降っていません。
   とても静かで広くて白いです。
   けれど、雪は知っています。

   とても美しくて、冷たくて、静かで、
   すべてを覆い隠せる程に広くて、白い。
   あなたも雪がお好きですか。

   私は……分かりません。
   あなたは自分のことが分かりますか。

                      B 』
 

(76) 2022/03/06(Sun) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 誰かの問いに答えを出せず、
 ”それ”はいくつかの小さな丸い染みを作りました。
 望む者の目に入れば、沈黙の形として残るでしょう。

 ”それ”は暫く紙の上に佇んでいました。
 まるで何かを考えているかのようでした。]
 

(77) 2022/03/06(Sun) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”に美しさを与えたのは、凛とした女性でした。
 ”それ”の役目は、記憶を永遠にすることでした。]
 

(78) 2022/03/06(Sun) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”は紙の上から退きました。
 もし白い生き物が手を伸ばすのであれば、
 細長い身体を同じように伸ばして留めます。

 その上で頭で円を描くような動きをしましたが、
 やがてその身からインクを滲ませて、
 紙を裏返してほしい旨を伝えました。

 白い生き物がそれを叶えてくれたなら、
 ”それ”は裏側の右下に尾を滑らせます。]
 

(79) 2022/03/06(Sun) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ もし、この手紙が望む者に届くのであれば、
 手紙の裏側、世界の片隅のような端に
 星空色の雪だるまを見つけられるかもしれません。]**
 

(80) 2022/03/06(Sun) 00時頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 00時頃


【人】 調律師 ミケ

 
[ エフェメラームの名前は知らないようだ>>66
  そのかわり返ってきた言葉は「バルス的なやつ」で
  今度首をかしげるのは私の方だっただろう>>68

  ひとり、には慣れてしまった。
  だけど返されたゆるい笑みに、
  どこか、心が穏やかになる心地がした。

  私のことをみずきが優しいと云うのなら
  みずきも充分に優しい人間だと、私は思う。 ]
 

(81) 2022/03/06(Sun) 00時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ ひとりじゃない、みずきを。
  良かったな、と思う、私も居る >>70

  それでも、そのあと聞いたみずきの境遇は、
  流石に私でも、信じがたいものだった。
  文明と科学の進んだ国で、
  空間の転移は可能になっても、
  時間の転移はどうしても叶わなかったものだから ]
 

(82) 2022/03/06(Sun) 00時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

 10年…
 周りは20を超えていた、というわけか。
 それは…そうだな、何もかも変わっているだろうな


[ 街も、人も、変わっているだろう。
  もしかしたら人々の関係性や、状況なんかも。 ]


 辛かったな。


[ グラスを手に取れば
  また喉に流し込まれるのはカルピスで
  ねっとりとした液体が喉元に張り付いた。 ]
 

(83) 2022/03/06(Sun) 00時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

 そうやって取り残されるのは
 すべてを失うのよりも、辛かっただろうな。
 

[ これは、私がそう思う、というだけのこと
  だからみずきの気持ちに添えたかどうかはわからない
  だけど私はお節介だから。
  そのあともこうやって続けるのだろう。 ]
 

(84) 2022/03/06(Sun) 00時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 例えばその波で。
 全てを失ったのだとしたら。
 それは時間が解決してくれるのかもしれないな。
 無論、悲しみなどは残るかもしれないが。
 

[ 実際。全て失った私に、時間が経って残ったものは
  悲しみよりも、ただの空虚感のほうが大きい
  家族を失った悲しみや、寂しさは、
  とうの昔に忘れてしまった、そんな気がする ]
 

(85) 2022/03/06(Sun) 00時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

 でも、みずきのように。
 自分も、誰かもそこにいるのに、
 当たり前の日常がいつのまにか失われて
 その誰かが違う顔をして生きていたとしたら

 ………それはひとりぼっちになるよりも
 随分と寂しいし、悲しいことだろう?

 自分にとっては続いたままの世界でも
 誰かに、いやこの世界自体が
 まるで違う顔になっているのだから。

 まるで違う顔をした世界で、
 それをちゃんと受け入れたかのように、
 これからも生きていかなきゃいけないのは

 

(86) 2022/03/06(Sun) 00時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 ………自分に、
 嘘をついて生きているような気に、
 なるかもしれないな、と、私は思うよ。


[ この言葉で傷つけるつもりなど毛頭ないから
  これは、ただのお節介。
  傷つくような顔をするなら、
  私はそう思っただけだと弁解するだろうし
  そうでないなら ── 私は、どうしただろうな。 **]
 

(87) 2022/03/06(Sun) 00時半頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 00時半頃


おひめさま タルトは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 06時頃


【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ミケさんが自分のことをお節介だと>>84
思っているともし私が知ったら、
ぜんぜんそんなことない!と首をぶんぶん振って
話を聞いてくれることがとても嬉しいと伝えただろう。

つらかったな。>>83

飾りのない言葉が、どんな慰めより胸を打つ。
今度は躊躇う様子なくグラスを手に
カルピスを口にするミケさんに、私も習った。]
 

(88) 2022/03/06(Sun) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


["家族、友人、恋人、仕事仲間、
そういう者がすべて居なくなった世界">>30
そこから来たという、不思議なミケさん。

私の突拍子もない話を疑うこともなく、
ひとつひとつ、丁寧に言葉を重ねてくれる。>>86
その言葉はぜんぶ、本当にぜんぶ的確に
私の心を捉えて、腹の奥底へ沈めた感情に触れて、
寄り添ってくれるみたいに感じられて。

ああやっぱり、この人もいつの日か
寂しいという感情をその身に得たことが
あるのかも知れない、と勝手に思う。]
 

(89) 2022/03/06(Sun) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[じぶんにうそをついていきているような。
そこで、鼻の奥がつぅんと熱くなった。
慌ててカルピスを煽って、
しぱしぱ、瞬きして誤魔化した。 ]


 ……うん。
 みんな、よかったって。
 水輝が生きててよかった、って、言うから。
 だから、よかった、って思うようにするの。
 だって、苦しいのは、私だけじゃないから。


[声が震えないように、何度か咳払いをする。
グラスの表面を水滴が伝い流れる。
代わりに泣いてる。 ]
 

(90) 2022/03/06(Sun) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 それは、きっと、自分に嘘、ついてた。
 ……ていうかさ初恋の人も居たのに、
 告白もちゃんと出来ないまま、大人になってたし、
 めちゃくちゃかわいい彼女居たし、
 ─── 私の名前さえ、呼んでもらえなかった。


[はらたつやろ、自転車のサドルだけパクられて、
代わりにブロッコリー刺されてる呪いかけたわ、と
乾いた笑いで口にして、ようやく自分で理解する。

ああ、そんなことも、心の枷だったんだ。

今さら、どうすることも出来ない、
誰を責めることも出来ない、
理不尽な出来事に対する、悲しみと怒り。 ]
 

(91) 2022/03/06(Sun) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ



[きっと、私はもう、わかってる。

  過去は、変えようがないこと。 ]

 

(92) 2022/03/06(Sun) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ありがとう、ミケさん。
 優しいね。


[にひ、と、笑う。
潤んでしまいそうな瞳を誤魔化して。 ]


 優しいミケさんも、辛くないといいなって思うよ私。
 カルピス一緒に飲んだら友達やねん、
 地球ではそういう決まりやから、
 少なくとも、私はいま、
 ミケさんの友達になったって図々しく思ってる。
 ……知り合いひとり、増えてもいい?


[目をぐい、と擦って悪戯に笑んで。 ]
 

(93) 2022/03/06(Sun) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ミケさんがまだ私と話してくれるなら
身を乗り出してその境遇に聞き入るだろうし、

席を立つなら別れ際には手を差し出して見送るだろう。

握り返してくれてもくれなくても、
私は勝手に穏やかな気持ちで。
異空間で出来た優しい友人の、
可能な限りの幸せを祈るはず。 ]**
 

(94) 2022/03/06(Sun) 09時頃

聖愛色同胞 ノッカは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 09時頃


聖愛色同胞 ノッカは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 09時頃


【人】 双生児 ホリー

[ それはいつかの刻
  終わりの色に囚われた光が逃げ出して
  流れ星となったかのように
  小さな白い瞬きが近づいてきた。
  虚空の狭間にも流れる気流があるのだと
  その小さく頼りのない翼をはためかせ語りながら
  ふわりとわたしの手元へ舞い降りる。>>41

  ゆっくりと翼をひろげてみる。
  そこにははじまりの無を切り裂くように刻まれた蒼
  宵の群青が>>40 静寂にして雄弁な風を運び
  わたしの髪を撫であげた。 ]

(95) 2022/03/06(Sun) 10時半頃

【人】 双生児 ホリー

 どんなヒトなのだろう?

[ 手紙を眺め、末尾のB≠フ文字に指を這わせる。
  男のヒトなのだろうか? 女のヒトなのだろうか?
  それとも白いネズミやディアなんとかさんみたいな
  ほかのナニカなのだろうか?

  優しい言葉で語りかける様は深窓の令嬢にも
  老成した老紳士にも思えたり
  『終わりの黒の中に残された染まらない光』だなんて
  随分と情緒的な物言いをするものだから
  気取った若旦那なのかも? と考えて思わず苦笑。
  情緒的で気取るのはわたしだってそう。
  もしかしたら合わせてくれたのだろうか?
  そう思うと見知らぬ手紙の主の気遣いを感じて
  嬉しそうに目を細めた。 ]

(96) 2022/03/06(Sun) 10時半頃

【人】 双生児 ホリー

 青は好き
 どこまでも高い空の色
 どこまでも深い海の色
 広くて 可能性に満ちた 憧れの色
 でも広すぎて誰の手にも届かない
 遠い憧れの色……

 でも、だから

(97) 2022/03/06(Sun) 10時半頃

【人】 双生児 ホリー

『 前略、扉のこちら側から 
  扉の向こうのB様へ
  お返事感謝します。

  ここははじまりであり続ける場所
  ひとつめを拒む場所
  ひとつめも ふたつめも すぐそばにいて
  おわりだって見えているのに 染まらない
  色づくことを許さない そんな永久のはじまり
  わたしたち≠ニいう色ははじまりとおわりの狭間を
  彷徨っているのでしょうね

  わたしは赤≠オか知らない
  だから選べたとしても変わらない 変われない

  あなたはどこへ? 残された光を目指して?
  その想いの欠片が夜を超え空の彼方へ届きますように

  そしていつかあなたの蒼が降り注ぐ雨となって
  数多の色に届きますように          H 』

(98) 2022/03/06(Sun) 10時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ わたしの色を刻んで飛ばした紙飛行機は
  夜の先へと遠ざかり、やがて星の瞬きに溶けていく。

  わたしはそれをぼんやりと見送ってから
  一つの扉へと向き直った。 ]

 そう、わたしは赤しか知らない。
 灰色の中の赤 ヒトの中の獣
 そうやって生きて……きっと、もう……

  視線の先、その扉は赤
  烈々と燃え盛る炎のように 滴り滾る血のように
  赤にまみれていた ]**

(99) 2022/03/06(Sun) 10時半頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 11時頃


【人】 調律師 ミケ

 
[ 世界は広いことを、この目で見てきた。
  星ひとつ滅ぼす力が存在することも、
  寿命が短いながらも懸命に生きる生き物も。
  そして目の前の、時空の転移のような体験をした
  みずきの存在も。

  疑う意味≠ネど、無かった。
  勿論すべてを理解することなどできないが
  初対面の私に、深刻な顔で、
  みずきが嘘をつく理由など、無かろう。

  食べるもの、生き方、文明、文化。
  それらが違っても、
  嬉しい、悲しい、寂しい。
  価値観が似ている、と感じるところがあったから ]
 

(100) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 生きててよかった、か
 10年だものな

[ 咳払いをするみずきの表情に目をやって >>90
  それから視線は彼女のグラスの手元へと移した ]
 

(101) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 その人達にとっては。
 生きててよかった、のは本心だろうさ
 私だって… 居なくなった者が帰ってくるなら
 きっとそれがどんな姿だったとしても
 生きててよかった、と言ってしまうだろうな、


[ 私のグラスにも水滴が伝い、
  私の指先を、なにかの代わりに濡らす。
  ただ、そのあとの言葉は紡がずに、
  続くみずきの言葉を聞いた。 >>91

  自分に、嘘をついていた、みずきの心の枷を。 ]
 

(102) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 ……… うん。


[ 乾いた笑いが響いても、
  指先は、乾くことなんてなく。
  私はひとつ相槌を打ってから、

  ……そうだね、
  優しい、と言われる前に >>93
  こんな言葉を贈っただろうか。 ]
 

(103) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 良かった、と思えないことなら
 無理に、良かったと思わなくてもいい

 悔しかった、寂しかった、
 悲しかった、辛かった、苦しかった
 それがどんな感情なのかは、
 みずきにしかわからないがな。
 
 良かった、って口に出すたびに、
 そんな顔をするくらいなら。
 正直にはらたつ≠チて、言えばいい。
 聞いて欲しい誰かにも、自分にも。
 

[ はらたつ≠ェどんなニュアンスの感情なのか
  実は分かっていなかったのはここだけの話で
 自転車≠熈ブロッコリー≠烽からないけど。 ]
 

(104) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 カルピス飲んだら友達なのか

 …ああ、もちろん。
 友達が増えるのは、嬉しいよ。


[ 嬉しい、と口にして
  ほんのすこしだけ心が傷んだ。
  また、離れがたくなるのが目に見えている。
  また、ひとりに戻るのがさみしくなるのが、
  今から、もう。目に見えている。 ]
 

(105) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 一度だけ大きく息を吸って、
  一度だけ大きく息を吐き出した。
  上を向いて、ゆっくり目を閉じ、開く。
  人工的な白い光が、とても眩しく思えた。 ]
 

(106) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 私も。
 呪っておくよ。

 その、初恋の誰かと、可愛い彼女の。
 自転車がブロッコリー?になりますように。


[ 呪いが違ったって、気づかないけど
  それでもし、彼女が笑ってくれるなら本望だ。 ]
 

(107) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 それからもちろん、祈ってるよ。
 私の友人、みずきが、
 辛くないといいなって。私も。

 

(108) 2022/03/06(Sun) 14時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 席を立ったのは
  別に離れたかったわけではないが、
  それでも友達≠ニここに居続けたなら、
  水滴が濡らすのが、
  指先だけで留まらないかもしれないだろう?
  随分と、ほら。感傷的になってしまいそうだから。

  だから、彼女が手を差し出してくれるのなら
  握手をしてまたな≠ニ告げよう。
 
 じゃあね≠ニいうには
  もうすでに、離れがたすぎたんだ。 **]
 

(109) 2022/03/06(Sun) 14時頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 14時頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 赤を知る Hへ

   あなたは、雪を知っていますか。
   とても美しくて、冷たくて、静かで、
   すべてを覆い隠せる程に広くて、白い。

   その白が溶けると、やがて大地が芽吹くのです。
   草花が目覚め、動物たちが駆け回る。

   私たちの生が、白から黒へ変わるものでも、
   はじまりの白の下にも眠る色はあるのだと、
   私は、そう思います。           』
 

(110) 2022/03/06(Sun) 15時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


 『 私はあなたを知りません。
   ひとつめもふたつめも、その身に抱く絶望も。
   だからこそ、あなたの望む色を教えてください。

   決して交わらないからこそ、
   私はあなたをその色で思い描きます。

   私はどこへも行きません。
   この手紙のように、誰かの望むがままに。

                      B 』
 

(111) 2022/03/06(Sun) 15時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”はまた、手紙を書きました。
 Hと名乗った誰かに、言葉を贈りました。

 はじまりを白だと感じたのは
 H>>0:156が最初にそう言ったからで、
 雪を思い浮かべたのは
 誰か>>48が雪を”それ”の下に届けたからです。

 ”それ”の内にあるのは、
 すべて誰かが、人間が与えてくれたものでした。]*
 

(112) 2022/03/06(Sun) 15時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ そこは、長く白に閉ざされる場所でした。
 彼女はいつも退屈そうに窓の外を眺めていました。

 ”それ”は彼女の名前を知りません。
 だっていつも「お嬢様」と呼ばれていましたから。

 お嬢様は、窓の外を埋め尽くす白――雪を、
 あまり好んでいないようでした。]
 

(113) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お嬢様は外を駆け回るのが好きな人でしたが、
 この地はお嬢様の望みを簡単に叶えてはくれません。

 やっぱりおじいさまについていけば良かった、と
 お嬢様はよく溜め息をついていました。
 机の上に置かれた木の枠には、
 幼いお嬢様と彼が並ぶ肖像画が飾られています。]
 

(114) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”がゆらり揺れると、同意と受け取ったのか、
 お嬢様は嬉しそうに目を細めました。
 「あなたもおじいさまを覚えているの?」と。

 ”それ”はおじいさまがお嬢様に与えたものでした。
 口を持たない”それ”は返事をしません。
 ただ、すっかり髪が白くなってしまった彼と
 同じ髪の色をしたお嬢様を見つめるだけです。]
 

(115) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お嬢様は決して身体の弱い人ではありません。
 しかし日々の半分以上を雪に覆われたこの地は
 屈強な人間以外にはあまりにも厳しすぎましたし、
 お嬢様を見た者たちは皆、彼女を大切に扱いました。

 外にも出られず、宝物のように触れられるお嬢様は、
 本を読むことよりも絵を描くことを好みました。
 最初は”それ”を用いていましたが、
 生憎”それ”は文字を書くことしかできません。]
 

(116) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 頬を膨らませたお嬢様を見て、
 ”それ”はスケッチブックの白の上に尾を滑らせ、
 いくつかの形を描きました。

 塔の窓から見える空、自由にはばたく鳥であったり、
 バスケットの中に詰めた内緒のパンであったり、
 眠れない夜に語られた、知らない景色であったり。

 ”それ”は文字を書くことしかできません。
 お世辞にも上手いものではなかったでしょう。
 お嬢様の描いたものと違いはありませんでした。]
 

(117) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ けれど、お嬢様は膨らませた頬の上、
 鮮やかな赤を抱く瞳をきらきらと輝かせて
 ”それ”の尾が踊る様子を楽しんでくれました。

 お嬢様が一番気に入った様子だったのは、
 どこかの裏庭にあったような、大きな木でした。
 ”それ”の内に流れる青々とした緑色が
 景色によく似合うものだったからかもしれません。]
 

(118) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お嬢様は”それ”以外を使うようになりました。
 代わりに”それ”にも紙を与え、
 お嬢様が絵を描く時はずっと隣にいました。

 外に出られない白の檻の中、
 お嬢様は絵を好んで描いていましたから、
 ”それ”はずっと、お嬢様の隣にいました。]
 

(119) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お嬢様は景色を描くことが多い人でした。
 ”それ”にも好きなものを描くよう伝えました。
 ”それ”にはお嬢様の言うことがよく分かりません。

 ある時、隣にいるお嬢様を描くと、
 どんなに歪でもとても喜んでくれました。
 だから”それ”はよく、お嬢様のことを描きました。

 白い骨組みの内には鮮やかな緑が流れていましたから
 ”それ”の描くお嬢様は、いつも緑色をしていました。]
 

(120) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 雪が解けて大地が顔を出すと、
 お嬢様は”それ”を連れて外へ飛び出しました。

 周りの人間が慌てて追いかける姿を見ても、
 ”それ”にはお嬢様を止める術はありません。
 抱えられるがまま、お嬢様の冒険に付き従います。

 木の根元に新芽が覗く様子を教えてくれたり、
 動物たちを脅かさないように口を手で覆ったり。
 お嬢様は数少ない白がほどける日々の間、
 大地を駆け回りました。

 そうして彼女の赤い瞳が捉えた景色は、
 何枚ものキャンバスに描かれていきました。]
 

(121) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 真っ白な家の真っ白なお嬢様。
 今日は纏うドレスも真っ白です。
 外も雪で白く染まっていましたが、
 もうすぐお嬢様の望む鮮やかな日々がやってきます。

 白い手袋をしたお嬢様が、”それ”を掬い上げました。
 お嬢様の赤い瞳が”それ”を見つめています。
 真っ白な肌をほんのり赤く染めたお嬢様が、
 ”それ”を抱えてひとつの扉をくぐります。

 お嬢様と”それ”がいつも絵を描いていた部屋。
 白に覆われた日々も、多くの色で溢れていた場所。]
 

(122) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 真っ白でした。]
 

(123) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ キャンバスが部屋の中にぽつんと置かれていました。
 白い布がかけられています。
 お嬢様は”それ”を椅子の上に乗せると、
 布を引っ張って中身を露わにしました。

 目のような窪みと鼻のような丸い尖り、
 骨組みはとぐろを巻いて、
 その先にペン先のような尾が横たわっています。

 積もった白の下から目覚めた大地のような。
 緑色を纏った”それ”が、そこにいました。]
 

(124) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お嬢様には、将来を誓い合った人がいました。
 閉ざされた日々が終わって道が開ける度、
 彼女の下を訪れる人がいました。

 雪が解けて大地が顔を出すと、
 お嬢様は”それ”を連れて外へ飛び出しました。
 その人が扉の前まで辿り着くことすら待ちきれず、
 自らの足で会いに行くような、そんな方でした。

 私、結婚するのよ。と、お嬢様が言いました。
 日取りが決まって何度も教えてくれたことでした。
 今までで一番幸せそうな音をしていました。]
 

(125) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お嬢様は他にも多くの絵を残してくれました。
 ”それ”のためなのか、
 綴じられた紙の端に硬い金属のような物があり、
 鼻を押し込むことで次の頁に移れるようでした。

 あなたの絵は私が貰うから、とお嬢様は言いました。
 時間を重ねるごとにお嬢様の絵は上達しましたが、
 ”それ”が描くものは変わりませんでした。
 しかし、お嬢様は一枚たりとも譲ってくれません。

 ”それ”はお嬢様の隣にずっといましたから、
 お嬢様がくれた景色はすべて知っていました。
 多くの景色を、お嬢様と一緒に見ました。]
 

(126) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ けれど、最後の頁を見て”それ”は動きを止めます。
 初めて目にする、お嬢様とおじいさまの姿でした。
 記憶にない彼女だけの思い出がそこにありました。

 驚いた? と、お嬢様が”それ”に尋ねます。
 おじいさま、昔はこうだったのよ。と。

 ”それ”に口はありません。
 返事をすることなく、肖像画を見下ろします。]
 

(127) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ すっかり白くなってしまった髪は、
 夜に負けないくらい、深く暗い色をしていました。
 しかし、瞳は今も昔も変わらず、
 真っ黒なのにどこか煌めいて見えます。

 真っ白なお嬢様は今よりずっと幼くて、
 その眼差しは、今と変わらず凛としたものでした。

 二人はよく似ていると”それ”は思いましたが、
 伝える術を持っていませんでした。]
 

(128) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”は窓の外を見るように首を持ち上げました。
 もうすぐ雪が解け、青々とした緑が顔を出します。]
 

(129) 2022/03/06(Sun) 17時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


 『あなたの目には、何が見えていましたか。』**
 

(130) 2022/03/06(Sun) 17時頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 17時半頃


【人】 おひめさま タルト


[それからタルトは、もくもくとグラスの中身を減らしつつ、
真っ白なねずみさん――アシモフの言った、>>32
ここはいろんな世界と繋がっているようだ――という言葉の意味を、
もくもくと考えていました。
大きなチーズをと格闘する彼(だと思う)を、邪魔してはならないと思った結果です。


世界、という言葉は、
スケールが大きいようにタルトには思えました。
電脳世界を介すれば地球の裏側の国とも繋がることができますが、
それ以上の“何か”と繋がっているように思えてならないのです]
 

(131) 2022/03/06(Sun) 18時頃

【人】 おひめさま タルト



[つまりは、地球の外だとか、
あるいは――――異世界だとか]

 

(132) 2022/03/06(Sun) 18時頃

【人】 おひめさま タルト


[異世界に行ってみたい。
あるいは、今の自分の命を終えたあかつきに、
異世界に生まれ変わりたい。

そういう願望ならタルトにもありますし、
そのような物語に親しみをもって触れたこともあります。
どうやら数十年前にはそのような物語がたくさん流行っていたそうです。

ですが今となっては、
いくつかのプロセスを経ることで、
電脳世界で“もうひとつの人生”を歩むこともできるわけで]
 

(133) 2022/03/06(Sun) 18時頃

【人】 おひめさま タルト


[タルトが生まれたのも、つまり、
“もうひとつの人生”を歩みたいという願望ゆえのことでした。


誰からも愛される、“おひめさま”になりたいなどと。
たいそうな欲望を抱いてはいませんでした。

ただ、今の見目のままでは、
どこにも行ける気がしない――
本物のクリームソーダも堂々と味わえない、
そのような状況からひたすら逃げたかったのです]
 

(134) 2022/03/06(Sun) 18時頃

【人】 おひめさま タルト

[そんな感じで異世界に思いを馳せていたタルトですが。

声をかけてきたひと>>33が、果たしてその異世界のひとなのかどうか、
ぱっと見てわかるわけもありませんでした。

たとえば、獣の耳がついている――などのわかりやすい特徴があったとすれば、
さしものタルトも色々考えた末、
アシモフにそうしたように、中にひとがいるのか訊いたかもしれませんが。
しかし言葉を聞いてわかることはありました。
そのひとが竜のいない世界から来た、と予想できること。

タルトの飲んでいるクリームソーダを指して、
「わたしのところにはないもの」だと言ったこと。>>34]

(135) 2022/03/06(Sun) 18時頃

【人】 おひめさま タルト



竜の好物は、知らないよ……、
わたしも、ほんものには会ったことがないし。


[タルトが生まれ、身を置いている電脳の世界は、
竜の討伐などというものを最優先に置いている世界ではありません。
ですので、戸惑いを表す表情を浮かべました。

タルトは厳密には人間ではありません。
いくらそこにタルトの意思が介在するとしても、
いかなる仕草も、人間の動きを電子的に再現したものにすぎません。

人間的な挙動が希薄であるということなら、
確かにそうではあるのです。
とはいえ幽霊ではないのですから、きちんと触れることはできるでしょう]
 

(136) 2022/03/06(Sun) 18時半頃

【人】 おひめさま タルト



それと……、これ、飲んだことないの……?


[タルトにとっては竜の好物うんぬんより、
そちらの方が重要なことに思えたので、
思わず眉がへんにょりと下がりました。

そのうえ、飲みかけではないクリームソーダをなみなみとたたえたグラスが、
タルトが手をかけている、飲みかけのグラスの隣にあらわれました。
タルトはそれを、声をかけてきたひとの近くにそっと押し出します]

(137) 2022/03/06(Sun) 18時半頃

【人】 宝珠 コーラ

[がおー!と威嚇したが人間は怯まない。
 しかも、子供をあやすような口振りで白い布切れで体をくすぐられた。
 これには邪竜もくすぐったくて笑ってしまう]


 うわなにをするやめろやめんか!
 うわはははははは!!
 おのれ人間めこしゃくなマネを!


[これは新手の攻撃か、辱めかと思ったが。
 よく見れば体に付いていた血が拭われて綺麗になっている。

 今までこんな風に血を拭われたことはない。
 緩んだ表情も、初めて見た。
 よく分からなくて深緑の瞳をぱちくり開けて人間の顔を見つめていた]

(138) 2022/03/06(Sun) 19時頃

【人】 宝珠 コーラ

[それから、初めて会った時の剣や矢が刺さった姿が趣味かと聞かれれば、ふるふると首をふる。
 そうして、今までの経緯を話そう]


 趣味にするなら花冠がよいな。
 そんなことより、我と人間たちとの激闘について聞きたいのか。
 ならば聞かせてやろう。

 あれは七年前のことじゃった。
 我は人間たちが編み出したという体の動きを封じる魔術で動きを止められ、さらに大量の鎖を幾重にも巻き付けては地面に縫い付け物理的にも動きを封じられたのじゃ。

 そこから、人間たちはありとあらゆる方法で我に挑んできた。
 武器や拳や魔術や兵器、人間たちの技術。
 その猛攻は七年間続いた。

(139) 2022/03/06(Sun) 19時頃

【人】 宝珠 コーラ

[七年間は色々あった。
 再生能力の高さから、鱗を何度も剥がされ、爪や牙も何度も削がれ、深緑の瞳は抉られ抉られ空も見えず。

 (ああ、それでもこの世界の均衡を守ろう。
 向こうの村が日照りで困っているから雨を降らせてやろう。
 遠くの国で疫病が流行っているから治癒の祝福を贈ろう。
 守って、やらないと、この星の最後の竜として
 みんなみんな、人間たちを見捨てて遠くに行ってしまったから)

 やがて、七年間の責め苦と魔術による再生能力を阻害する弱体化の呪いにより、ただの肉塊となった体は人間たちから「役立たず」と罵られ]

(140) 2022/03/06(Sun) 19時頃

【人】 宝珠 コーラ

[七年の責め苦で衰弱し、最後の数年はほぼ眠り続けるだけだった体は世界の均衡を保つ努力を怠り、緩やかに世界は衰えていった。

 人間たちは、それを邪竜がいるからだと責め立てた]


 『役立たずの悪しき邪竜、殺しても死なないのなら、お前の体を世界の果てに追放し封印しよう。
 そこで自らの悪を悔やむがいい』


[衰弱して夢うつつの世界で、そんな声が聞こえ、人間たちの幾重にも重なる呪いの力が体を包んで世界が白く染まった]

(141) 2022/03/06(Sun) 19時頃

【人】 宝珠 コーラ

[ああ、これからはどこかの世界の果て。
 生きることも死ぬこともできず。
 守るべき世界も守れず……、]


 と、思っていたら。ここにいた。
 きっとこかが、我にとっての世界の果て。

 ああ、とても眠い………。
 今までずっと一人で戦い世界を守っておったから、とても、疲れた。
 もう、守るものもないんじゃなぁ……。


[うとうとと、眠そうにカウンターに丸まって猫のようにまるまる]

(142) 2022/03/06(Sun) 19時頃

【人】 宝珠 コーラ

[最後に、人間に向かって。]


 我に優しくするな。我を憎め。
 我は人間にとって不幸そのもの。
 関わるだけで他の人間たちに反感を買おう。

 だからお前はあの時、我を殺すべきだった。
 殺して蔑みゴミとして捨て去って。


   そうして、幸せになってほしい。
   我はずっとみんなに幸せになってほしいと思っていた。 


[深緑の瞳を細めて祝福を]

(143) 2022/03/06(Sun) 19時頃

【人】 宝珠 コーラ

[そうして、人間の服に付いた赤が拭われるように願おう。
 優しい緑の光が降り注ぎ、
 服にこびりついた赤は新緑の若葉になってはらりはらりと床に落ちていった]


 緑は優しい、緑は癒やし、緑は救い。
 緑は何色にも染まらぬ永遠の色。

 そう、幸福と永遠は「くりぃむそぉだ」の色をしておる。


[むにゃむにゃと、
 カウンター横の誰かが飲んでいる緑の液体(クリームソーダと言うらしい)を眺めながら、体を丸めて眠りに落ちる。**]

(144) 2022/03/06(Sun) 19時頃

宝珠 コーラは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 19時半頃


【人】 おひめさま タルト


むむ、確かに、おくすり……みたいな色してるけど、
美味しいよ? ふつうに……。

[人口の甘味料とか着色料とか入ってますし、
さもありなん。

ただ、そのひとの反応は、身体に悪そうなたべものに触れてこなかったひとの反応には、
あんまり見えませんでした。
むしろここでもまた、タルトの思う“当たり前”が機能していない感触がありました。ふんわりと]
 

(145) 2022/03/06(Sun) 19時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
── 閑話・苗字の話 ──

[ 苗字、ファミリーネーム。
  そういった類のものは、
  地球もエフェメラームも同じらしい。
 
  それでも私は、
  いび、という短い苗字を羨ましく思った。

  誰が決めたかはしらないが、
  エフェメラームでは、母方の苗字や先祖の苗字を
  ミドルネームとして付ける習慣がある。
  故に、私の名前は、とても長い。 ]
 

(146) 2022/03/06(Sun) 20時頃

【人】 おひめさま タルト



それに、やっぱり綺麗だと思う、し……。


[グラスの中で泡がはじけます。
なんとなく、その光景からすこしだけ目をそらして、
カウンターの上で丸まる若葉を見ました。

思えば言いたいことの半分は、このいきものに言われていた気がします。>>144
タルトにとって、クリームソーダは、
永遠の象徴ではありませんが、
確かに、幸せであった頃を思い出させる飲み物でしたから。

   今見ても、グラスの中の液体は、
   何の色とも混じり合うことなくそこにある――

タルトが己の世界ののみものを勧めてみる行為は、
ここで一区切りとなったわけですが、結果やいかに**]
 

(147) 2022/03/06(Sun) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ フーデリア・エフェメラーム
    ・サータルー・コロムミケレシア

         それが。私の名前だ。 ]

 

(148) 2022/03/06(Sun) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 単に、愚国の王が星を滅ぼしたのであれば
  私はどれほど心が楽だったのであろうか
  王を恨み、他の民同様星を捨て、
  新たな場所で幸せに生きられたのではないか。

  それでも私の名前には、
  エフェメラームが、付いている。
  遠い血縁ではあるけれど、
  私が知る限り、私は、最後のエフェメラームだ。
  数多くの同じ名を冠する者たちは、
  星とともに、滅びてしまったのだから。

  私には、何の責任もないことくらい
  心のどこかでは、分かっているのに。

  私は、同じ血が流れる誰かが犯した罪を
  ただ、償い続けて、生きている。 ]
 

(149) 2022/03/06(Sun) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 私がこうしている間にも
  星は、生命力を吸い取られ続け、
  今も、死へと向かい続けている。 ]

 

(150) 2022/03/06(Sun) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ みずきと離れた私は、
  どこへ向かうでもなく、
  ただ、ぼんやりとひとり、立っていた

  ドームの外側の昏い闇にうつる星の輝きは
  どれも、生命力に、満ちていた。

  輝けないあの星は、
  ここからでは、見ることも叶わない。 ]
 

(151) 2022/03/06(Sun) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ ……そんな、時だっただろうか。
  ぱさり、と足元になにかが落ちる気配がして
  私はそれを手に取った。

  眉を顰めながらそれを目で追う。
 『あなたの目には、何が見えていましたか。』>>130

  そう、手紙には、書かれていた。
  手紙…とぽつりと呟いた私の瞳には、
  ほんの少し懐かしそうないろが灯る。 ]


 何が、見えていたのだろうな。
 何を。見ていたのだろうな。


[ 私は、その手紙に対する答えを探して、
  ほんの少しだけ、深く、考え込むことにした **]
 

(152) 2022/03/06(Sun) 20時頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 20時頃


おひめさま タルトは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 20時半頃


【人】 営利政府 トレイル



  [ ここには落ち葉もないからさ
    蹴飛ばしてたら今に転ぶんだぞ なんて 
    心配もしなくていいんだ あ 

    誰かさんの手紙もまだ読んでないのに。>>76


    僕の端からまたひとつ
    思い出が転がり落ちた ]


 
 

(153) 2022/03/06(Sun) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル



    だめじゃん
    君は おれのなかにいなきゃ


 

(154) 2022/03/06(Sun) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル



 [  それが願いのはずだよ?
    いつかみたいに そうやってまた


    夜の空を切り裂いて"僕"を照らす稲妻
    でも稲妻は一瞬で消えてってしまうんだ ]

 
 

(155) 2022/03/06(Sun) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル


  んー……



  [ 瞬きさえすればほら、
    "おれ"はまた、忘れられる ]

  
  
   わからないや。
   ……あれ、話し声……?



  [  気配のほうへ耳を傾けたとき。 

    雨みたいに降ってきた
    また別の手紙に思わず目を顰めた。 ]

(156) 2022/03/06(Sun) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル



 [  今度は何故なんだろ。
    見飽きたくらいに見慣れた、
    "僕"の字に似てたものだから>>0:125


    瞬きが無駄になりそうになった。 ]

 
 

(157) 2022/03/06(Sun) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル





   おれは幸せだと思う?
   教えてよ、君がどう思ったか


   
 

(158) 2022/03/06(Sun) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル



 [ 最初の手紙より短いし、
   これだけで何かわかるわけないじゃん。

   無茶振りだから、カウンターにも置かなかった。
   名前も添えてない。

   元々、添えるはずの名も思い出『さ』ない。 ]

 
 

(159) 2022/03/06(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル




 [  ガラスドームに、風なんて存在するなら。
    この宙の下にそれでも届ける意思があるなら。

    今はまだ名乗る名すらしらない
    扉の向こうのどなたかへ。

    落ち葉のように紙が舞うのかもしれない。 ]*

 
 

(160) 2022/03/06(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  [ たぶんおれがそこに来たころには
    ふたつだった話し声はひとつになってた。
    気のせいだったかな、なんて考えながら
    佇む人の影に声をかけてみる。>>151 ]


    やあやあ。
    おれに手紙をくれたのは きみ?


  [ へらへら笑って、
    "違う"をどこかで期待しながら。 ]

 
 

(161) 2022/03/06(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



 [ 近づいてみたら猫の耳みたいなのがあって
   いよいよ異世界転生じみてるな、
   だとか無駄に思う。

   思うくせにさ、頭のどこかで
   違うんだってことも理解してる。
   へんなここち。
   
   だからきっとおれはこう聞いたんだ、きっと。 ]


 
 

(162) 2022/03/06(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル




  きみも まいごだったりする?



 [ きみにおれが人懐こく映ってるなら成功で
   きみに僕が少し寂しげに笑ってるように
   ……そんなふうに映ってたのなら 失敗。


   いまのじぶんはどんな顔してるのか
   ……わかんないや。 ]**

(163) 2022/03/06(Sun) 21時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 22時頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”が記した言葉は手紙となり、
 白い生き物の手によって宙に融けていきます。

 消えたとは思いません。
 もしかしたら、融けたとも違うのかもしれません。
 ”それ”の下に返事が現れたように、
 誰か>>152>>153の傍らに届いたのでしょう。

 確かめる術はありませんが、
 きっとそうなのだと”それ”は思いました。

 ”それ”は白い生き物に目の窪みを向けます。
 しかし開く口もなければ、
 瞬く間の文字を宙に書くこともありません。]
 

(164) 2022/03/06(Sun) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 透明なガラス張りのドームの中、
 吊り下げられた白い光と真っ白な床があり、
 遠くの果てにはひとつの扉が見えます。

 ぽつんとあるカウンターには、白い生き物と
 白色を譲った”それ”が佇むだけです。

 白い骨組みの内側に、炎の色も黄金色もありません。
 艶めく黒も、青々とした緑もありません。
 星空に似たインクが微かに揺れるばかりでした。

 それから、まっさらでまっしろな紙が数枚。
 役目のないペンは物言わず横たわったままです。]
 

(165) 2022/03/06(Sun) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”がここを訪れてからの変化といえば、
 扉のこちら側へ届いた数通の手紙だけ。

 紙も何枚か減ったのかもしれませんが、
 ここが過去であるか未来であるかと同じくらい
 どちらでも構わないことでした。

 山ほどのサプリメントや友情のカルピス、
 幸福と永遠のクリームソーダもありません。
 大きなチーズ>>0:4だけはあったでしょうけれど。]
 

(166) 2022/03/06(Sun) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 望むもの。
 探しているもの。
 忘れていたもの。
 思い出すきっかけとなるもの。
 前に進むきっかけとなるもの。
 あるいは、必要な何か。>>0:3>>0:#4

 ”それ”の前に何かが現れることはありません。]
 

(167) 2022/03/06(Sun) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”に名前をつけたのは、かみさまでした。
 ”それ”の役目は、何もありませんでした。]**
 

(168) 2022/03/06(Sun) 23時頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/06(Sun) 23時頃


【人】 調律師 ミケ

 
[ 星空色のインクを眺めたまま
  私は、星空と人工の白い光の中に立っている
  私が見てきたもの、私に見えていたもの。
  星、平和、緑、愛情、友情、約束、手紙。
  没落、欺瞞、欲望、罪、力、生命、破滅。
  たくさんの単語が、頭の中に浮かんでは消える。

  その矢先、
  こちらに向けられた声がした。>>161 ]
 

(169) 2022/03/07(Mon) 08時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 手紙?私が?きみに?
 いや。私も貰ったんだ。
 寧ろ私に手紙を寄越したのはきみか?


[ 手の中には星空色の文字。
  その答えがYESでもNOでも、
  私にはきっと、どちらでもよかった。

  だって続いた言葉が、
  私にはほんの少しだけ寂しそうに聞こえたから
  きみの心の声が聞こえるなら、それは、失敗だ>>163]
 

(170) 2022/03/07(Mon) 08時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 迷い込んだ、という意味で言うなら
 きっと私は、迷子だろうな。
 そうでなければ ……… どうかな。


[ 私は迷子なのだろうか。
  視線を外して、ドームの外に目をやっても
  そこには星空が広がるばかり、答えはない。 ]
 

(171) 2022/03/07(Mon) 08時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 きみも≠ニ言ったか。
 そういうきみは、迷子なのか?


[ 今度はそのひと≠フ瞳へと視線を戻して。
  耳は、顔の横にある。
  彼もまた、同郷出身ではない。 ]


 それともここ≠フ人?


[ 試しに聞いてみる。
  答えはNOだろう、と予想した。
  違ったらすこし驚いた顔をしたかもしれない ]
 

(172) 2022/03/07(Mon) 08時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 彼は手紙、と言っただろうか。
  彼の手元に、それはあっただろうか。>>157
  それが目に留まれば、視線を向けて。
  そうでなければ自分の手紙に視線を落として。 ]


 丁寧にインクで書かれているよ
 私の世界で万年筆≠使う時はね、
 特別な、大切な、手紙を書く時にだけ使うんだ


[ ああ、万年筆とは私の世界では、
  こういったインクを吸い上げて使う道具だ、と
  そんなふうに、言い添える。
  まさか他の星にも同じ名の道具があるとは知らないし
  まさかこの星空色が、同じ名前のくせして
  全然違う道具?で書かれたことも知る筈はない ]
 

(173) 2022/03/07(Mon) 08時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 誰から届いたかはわからないけど
 この手紙は、温かいな。


[ これも、一緒に、言い添えて。 **]
 

(174) 2022/03/07(Mon) 08時頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 08時頃


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