人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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視点:


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘終了後 相談─

[戦闘終了後、康生は一旦は皆と同じ場所へと降ろされた。皆がそれぞれに七尾千映の死を悼む中、康生は点滴台を曳きながら、静かに加賀先生の元へと向かう。彼女の死を悼んでいない訳ではない。ただ、嘆くよりも先に、どうしてもしておかなけければ事が在った。]

──加賀先生。

[周囲に気付かれまいとしたのだろう、小声での呼び掛け。声色も表情も、いつもの康生らしからぬものだ。真剣で、何処か冷たささえ孕んでいる。]

……相談があります。すごく大事な相談が。
他のパイロットには絶対聞かせらんないから、加賀先生が来てください。
俺、あと二日は入院してますから。
ハロに頼めば、一瞬で来れると思います。
時間は、そっちで決めてくれていいです。来れる時で。
長い話には、ならないと思いますし。

[そうして加賀先生から了承を得てから、康生はハロに病院へと再転送されて行った>>2:668。]

(0) 2023/08/17(Thu) 00時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 00時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 00時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘のあった日 病院─

[康生の元に、安否を心配する連絡は無かった。当然だ。対外的には、病院に居た事になっているのだから。まさか、その時学校のすぐ傍どころか渦中に居ただなんて、誰も想像していないだろう。安否確認は、康生が皆に送る側だった。学校から然程離れてない家に住まう母親、学校の友人達。皆一様に、大丈夫だし心配無いだとか、近くで見たロボットが如何に強大であったかだとかを語った。真っ白な病室のベッドから、ひっきりなしに返信する。]

[それらが一段落付き、夕食も終えた辺りだろうか。親友からの電話があった>>18のは。すぐに取る事は出来ないから、通話可能なエリアにまで移動する。その間に切れてしまったなら、改めて掛け直した。]

もしもし。
ケイ、どした?

[コックピットで普通に話していたくらいだ。声は淀みない。話す調子もいつも通りで──そこは少し、不自然だったかも知れなかった。*]

(19) 2023/08/17(Thu) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘の翌日 病院─

[「明日、昼過ぎに」と言われ>>@2、康生は了承した。その翌日。昨日とは打って変わって、康生は笑顔で加賀先生を出迎えた。]

わっ、見舞いとか全然よかったのに。
でも、すげー嬉しい。サンキューカガセン!
後でゆっくり飲む!
あ、気ぃ利かなくてすみません! 座って座って!

[子供の様に無邪気に出迎えて、椅子を指し示す。点滴自体も取れていた。今日した検査の数値が問題無ければ、明日退院なのだとも伝えるだろう。]

[だが話を切り出されると、相談を持ち掛けられた時と同じ表情になった。ベッド上ながら居住まいを正し、口調も改まる。]

はい。相談…なんですけど。
今から、多分わけわかんないこといっぱい言います。
わかんないとこあったら、どんどん聞いてください。
俺、説明下手なんで。

でも、嘘は一個も言わないから……信じて欲しいんです。

(27) 2023/08/17(Thu) 01時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そう前置きして、康生は話し始めた。恐らく、信じ難いであろう話を。]

一番大事なとこから言います。

俺、二人分契約してました。
コックピットの六脚の椅子に、座るべきとこが二つあったから。
一つはもう見ただけではっきりわかって、もう一つがベッドだった。
だから、最初に聞いた>>348んです。
俺以外に誰か「実は身体弱い」って奴が居て、そいつがベッド使ってくれたら数が合うから。

……けど、そうはならなかった。
座るはずのところに、違う奴が座って。でも、ベッドも間違いなく俺の席だったんです。
つまり、パイロットは確かに六人だけど、俺が二人分で、そいつは契約してないんだってわかりました。

そいつが死ななくて済むってのは、嬉しくて。よかったと思ってます。
本人が、契約してないってことに気付いてるかはわかりません。
俺も二人分ってのは、予想はしてても椅子見るまでは確信してなかったですし。
そいつも、自分の椅子が見当たらなかったから適当なとこ座っただけなんだと思います。

(28) 2023/08/17(Thu) 01時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

俺らの中に、契約してない奴が居る。
そんなの多分、気付いたらみんな動揺するし、パニックになると思います。
そいつも、理不尽に責め立てられるんじゃないかなって。
……だから、他のパイロットに聞かれたくなくて、呼んだんです。

問題は……俺の番が来て死んだら、多分バレるってこと。
アストロに、光ってるとこあるの気付いてましたか?
六個あったのが、七尾が死んだら五個になってました。
今、何人が気付いてるかわからないけど、俺が死んだら二個減ります。
そいつと俺が最後まで残るなら隠せるけど、きっと無理です。
俺二人分だから、その分確率デカいはずだし。
今当たってないの、正直めちゃくちゃ運いいなってくらいだから。

(29) 2023/08/17(Thu) 01時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

それと…………こっちのが、多分おっきな問題で。
俺、二人分契約してるけど、どっちがパイロットになっても死にます。
二つ枠取ってるのに、一回しか戦えない。

[声が震え、表情が歪む。泣き出しそうなのを堪える様に、奥歯に力が入る。]

だから、敵が残り五体居るなら────足りないんです。
俺は、俺のせいで、あともう一人契約させて、殺さないといけなくて。
でも、誰も殺したくなんてない。
殺したくないけど、殺さないと、七尾も他のみんなも、無駄死にになるんです。
相談……いつもなら、一番頼れる人にするんです。
でも、一緒にパイロットになっちゃったから、どうしようもなくて。
どうしよう、って……。

[そこまで言うと、康生は項垂れた。*]

(30) 2023/08/17(Thu) 01時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 01時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘のあった日 病院─

気にすんなって。消灯までもーちょいあるし。
確かに、全然話せなかったな〜。
せ……状況が状況だったから、仕方ねーけど。
明後日には退院予定だし、そしたらまた会って話そうなー。

[「戦闘中だったし」と言い掛けて、やめたのだろう。康生自身が避けたかったからではなく、自分よりずっとナーバスになってる親友を気遣ったに違いない。コックピットという単語の前に挟まれた空白>>20>>21からも、容易に推測出来た。]

伝えたいこと……?
わかんねーけど、わかった。
困るとかは多分ないと思うし、聞くよ。

[唾を飲む音が聞こえて来た。親友である彼は、相当緊張しているのだろう。康生は、静かに────そして真剣な顔で、その告白>>22>>23>>24>>25>>26に耳を傾けた。視線を彷徨わせたり、口を小さく開いたり閉じたり。スマホを握り直したり。そうしつつも、最後まで口は挟まなかった。彼が「恋してる」と告げた後、漸く康生は口を開いた。]

(45) 2023/08/17(Thu) 03時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

……別に、秘めなくてもいいのに。
全部しっかり理解できたか、ちょい自信ねーけどさ。
ケイが俺のことめちゃくちゃ好きで、それは友達としてじゃなくて恋なんだって言ってるのはわかった。
それがわかっても、全然困ってなんかねーし、好きって言ってくれるのすげー嬉しい。

……けど俺、ほんとどうしようもない奴だよ。
キスもできねーし、手だって繋いだら洗わなきゃだし。
多分、なんにも恋愛らしいことできない。
できるとしたら…………いや、でもそれもな。うん。えっと。
ケイの為にできること、何でもしたいのにな。
俺、できることほとんど無いんだ。

一番酷いのは、俺がケイのこと裏切ってる…じゃないけど。
説明下手だし、言えないこともいっぱいあって……。
ケイ、言ってたじゃん。「人が死ぬって事は、その人と話せなくなること」>>2:147だって。
俺は話せるけどもう死んでるから、ケイは全然俺のことわかってくれないって思って、勝手に拗ねてた>>2:279>>2:280
……でも、間違ってたのは俺の方だったんだと思う。
俺はなんか、生きてるみたいだから。

(46) 2023/08/17(Thu) 03時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

えっと、どう言ったらいいんだろうな? これ。
ケイは俺より、俺のことわかってるよなって。
俺は死んでなかったから、死ぬまでケイの傍に居るよ。
…………それくらいしか、できねーけど。それで、いいか?

[それは、恋ではないのかも知れない。けれど、康生なりに一所懸命考えて捻り出した答えだった。*]

(47) 2023/08/17(Thu) 03時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 03時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘の翌日 病院─

そういうのが一番有難いんだって!
衛生的にちゃんとしてるからさ。

[康生は、スポーツドリンク>>@4を笑って受け取った。一度開封すると早く飲み切らないといけないし、飲み残しは廃棄しなければならなかったりするから、一旦ミニ冷蔵庫にしまった。これから話すだろう今開けるより、後で美味しく飲む事にしたらしい。]

[内緒話>>@5について聞くと、康生は顔を上げ、幾分安堵した様子を見せた。]

知ってたんですか……。
じゃあ、やっぱり俺の勘違いでも何でもなくて、そいつは助かるんですね。
加賀先生が知っててくれるなら……いや、そう思って俺も話したんですけど。
俺が居なくなった後も、酷いことにはならないのかなって。
できるだけ、みんな仲よく居てほしいって、俺は思ってるから。

[生死が掛かっていると言うのに、そして全員の死が避けられないと言うのに、随分と甘い事を言っていると思われるかも知れない。だが、これが康生なのだ。]

はい……。偶々ランプの故障で消えたとかでなければ、そうだと思います。
あんなすごいロボットが電球切れするっていうのは、多分無くて。
……次も同じように消えたら、確定だなって考えてます。

(48) 2023/08/17(Thu) 04時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[「次回のマガジンに入ればいい>>@7」──その言葉を聞き、康生の両眼からボロボロと涙が溢れた。]

やめて、やめてくれよ……。
俺、カガセン殺したくないよ……。
……でも、お願いしますって言うしかない。
七尾の願い、世界が続いて欲しい>>2:602だったから。
どんなことしてでも、絶対に>>2:616、俺は叶えなきゃいけないんだ。

[しゃっくり上げながら、康生は罪悪感を吐露する。]

……俺が、一番に契約した>>1:25んだ。
俺がしなかったら、みんな、しなかったかもしれない。
ケイなんて、俺がするなら>>1:31って言って、して。
俺は、俺なんて、もう死んでるはず、だったのに。

一番に契約して、全員が契約するとこ、ちゃんと見てた。
そいつだって、みんなと同じように契約して……だから、ほんとに何も知らないか…………ううん。
俺、こういうの考えるの苦手だから、やめとく。

[サイドテーブルに乗っているティッシュで涙を拭き、鼻を噛み、ゴミ箱に捨てた。]

(49) 2023/08/17(Thu) 04時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[躊躇する様子に、康生は首を傾げた。]

俺、言えないことって基本ないよ?
……や、今の話はみんなには言えねーけど、それ以外は。
秘密にしたいんじゃなくて、説明が下手なだけ。
全然わかってもらえないし、伝わんないの。

[康生はそう言って、加賀先生が疑問>>@8を口にするのを待った。それから、至極あっさりと答えを口にする。]

俺が、もう死んでると思ったけど、死んでなかったから。
だから命が二個あって、二個あるから、二人分契約できたんだと思う。
俺の心臓、とっくに止まってるけど……なんか俺、生きてるって扱いみたい。

[……その答えは、やはり説明が下手だなと思わせかねない物だったが。*]

(50) 2023/08/17(Thu) 04時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 05時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─七尾千映と瑠璃川珊瑚の死─

[七尾千映の死は、秘匿された。アストロと名付けられたロボットの隙間に隠されるのだと言う。彼女の両親は、それをどう思うのだろうか。子が自分より先に死ぬ等考えたくもないが、万一そうなるのであれば。せめて死に目に会いたいと、会えないなら遺体と対面したいと考えるのが親ではないだろうか。彼女本人がそれを希望した気持ちも解らなくはないからこそ、複雑だった。康生は恐らく、それを選びはしないだろう。]

[瑠璃川珊瑚の死の報は、本当に突然だった。康生が暫くぶりに制服に袖を通す事になったのは、瑠璃川珊瑚の通夜に向かう為だった。死因は転落死だという。それも、事故とは言え、突き落とされての事だったという。あのコックピットの中で、次の死者が彼女であると予想した者は、恐らく一人も居なかっただろう。]

[康生は通夜にも告別式にも出席したが、参列するの自体が初めてだった。だから、焼香も何もかも見様見真似だった。まだ皆高校生なのだから、珍しい話ではないだろうが。遺影の中の瑠璃川珊瑚はいつもの様に笑っていて、けれど棺の中の彼女は瞼を閉じたままだった。青い瞳が見えないのもあり、随分印象が異なる。]

(51) 2023/08/17(Thu) 06時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そんな中、気になったのが瑠璃川海星と大和命の様子だった。瑠璃川海星は、搬送された時に治療を担当してくれた>>2:25>>2:26>>2:39医師だった。]

瑠璃川先生…………あの時は、お世話になりました。
お陰で俺、退院間に合って……、…………。

[康生はそう声を掛けたが、憔悴しきった様子の彼>>2:673は言葉少なだった。ただ、康生が彼女の友人であった事は覚えていた。そして、あの時に娘から貰ったメール>>2:40が最後の感謝の言葉だったと呟き、静かに泣いた。康生もそれ以上は言葉を続ける事が出来ず、礼を告げて席を辞した。子に先立たれた親を見て、康生が何を思ったかのは判らない。]

(52) 2023/08/17(Thu) 06時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そして、大和命だ。彼はずっと、瑠璃川珊瑚の棺の傍に居た>>39>>40>>41。棺の中に、何かの包みを入れてもいる様だった。康生の生の字も、彼の命という名も、死が色濃いこの場とは対極の物だ。彼の名付け親は、何を想いその名を付けたのだろうか。]

命……。 その、大丈夫…か?

[康生はそう声を掛けたが、斎場という場ではあまり長い話も出来なかったか。彼は霊柩車にまで乗って行った>>42のだから、瑠璃川珊瑚と親公認の仲だったのは間違いない。コックピットに瑠璃川珊瑚を呼んだのも、きっと彼だったのだろう。康生は、霊柩車の姿が見えなくなるまで其処に居た。*]

(53) 2023/08/17(Thu) 06時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 06時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘のあった日 病院─

[親友は、康生の退院予定を聞いて我が事の様に喜んだ。実際、我が事なのかも知れない。会いたくて堪らないという想いが、声色に乗っていたのだから。]

なんかって何だよ〜。
俺だって、「俺なんか」って思うことあるけどさ。
同じこと言ったら、ケイだって「なんかじゃない、すごく嬉しい」って言うだろー?

[からからと康生は笑う。時間が欲しい>>61と言われれば、あっさり了承した。]

そうだなー、会えねぇんじゃどうしようもないんもんな。
ああ、いいよ。
俺のやりたいことって、生きること…って言うとちょい違うか。
この世界に居て、見たり聞いたり話したりが全部「やりたいこと」だからさ。
ケイに時間あげたからって、できなくなるわけじゃないから気にすんな。

……ん? すごく恥ずかしい……?
え、なにその振り。めっちゃ気になんだけど!?
言えねぇほどって…………いや、LINEでいいけどさぁー。
一体何することになんの? 俺。

(86) 2023/08/17(Thu) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

や、次は俺じゃないと思うけど。
あれって、選ばれたらすぐわかんの?

[この時点で康生は、七尾千映が“声”を聞いたとは知らない。彼女がそれを明かしたのはミーティング中>>2:83で、康生は七尾千映がパイロットだという事実だけをハロから知らされていた>>2:310>>2:337からだ。返答がこれであるという時点で、康生が隠しているという可能性は完全に消えるだろう。]

……わかった。“俺が死ぬ番になったら”、必ず言うよ。約束する。

[パイロットになったら、とは言わなかった。康生自身がパイロットにならなくても、死ぬ可能性があるからだ。康生が言う「言えないこと」>>46の一つが、この二重契約>>62についてだった。話せば、芋蔓式に未契約者が居る事がバレてしまう。残りの五人中、二人分が康生なのだ。彼が想定しているよりも、状況は余程悪かった。今回は違った。けれど、次に康生が死ぬ事になる確率は既に二分の一なのだ。此処まで六分の二と五分の二を引かずに済んでいる時点で、運が良いと言えるくらいなのだから。]

(87) 2023/08/17(Thu) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

大丈夫だって。
結果的に、今は生きてるって思えてるし、助かってるんだからさ。

[軽く言う事で、ニュアンスを暈かしたのだろう。彼が事実に気付かず、理解もしていなかった>>63からこそ、二重契約の件を隠しおおせている。そのお陰で、今の康生は確かに救われているのだから。まさか、七尾千映の死を見たからではなく、椅子が二つ在ったからというのが理由だとは思うまい。]

(88) 2023/08/17(Thu) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[だからこそ、彼の諦めていない言葉>>64を聞いて康生は言葉に迷った。]

…………、……諦めてるわけじゃ、ねーんだけどさ。
俺は死ぬわけにはいかないけど、んっと、どう言ったらいいんだろうな。

ほら、俺、身体弱いじゃん?
小さい頃から何度も死に掛かってて、さ。
なんだろうな? 死ぬって言われても、「またかー」みたいなノリ?
今度も何とかなったらいいな〜、みたいな?
何とかならなかったらそりゃ死ぬんだろうけど、今生きてんのが既に運いいしなー的な?
死ぬってことがわかってねーわけじゃないんだけど、ってか臨死体験ってやつは結構してるけどさ。
だからこそ、うん。ケイみたいな発想は出て来なかったな。

[……今更怖れたり抗ったりするには、康生にとっての死はあまりに身近過ぎたのだ。死ねない理由はあっても、死にたくないという気持ちは無いと。つまりは、そういう事だった。*]

(89) 2023/08/17(Thu) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘の翌日 病院─

[返って来た頷きと、光点に関する見解への同意>>@9。“大人”の意見も自分と同じだと知れたのは、康生にとって幸いな事だった。加賀先生に相談する気になってくれて、良かったと思う。ただ頼りになる先生に掛けられた言葉>>@9がそれだったから、康生はより一層大泣きし始めた。]

俺、どうしよう、ってだけで、解決してくれ、って言ってないぃ〜……!
カガセンのバカァ〜。

[先生にそんな言葉を使ったら駄目だ。駄目なのだが、わっと泣き出してしまった康生は、暫く手が付けられなかっただろう。これでは小中学生どころか、幼稚園児だ。差し出されたティッシュ箱からは、相応の量が消費された。だから、以降は殆ど言葉にならなかったけれど「柊木が殺す、なんて考えは持たないで欲しい」という言葉>>@10には、はっきりと頷いてみせた。康生らしからぬ冷たい雰囲気>>0の理由は、殺さなければいけないという決意と覚悟であったから、もう纏う事は無いだろう。]

撫でてくれんの?
頭だったら大丈夫だよ、俺。

[落ち着いたら、泣き腫らした目を細めて笑った。実際、粘膜や傷口に触れなければ、洗えば問題は無い。余程不衛生な物でない限りは。]

(103) 2023/08/17(Thu) 14時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

や、謝らなくていいよ。
多分、わかんねぇ方が普通なんだと思うし。

[謝罪と断り>>@12にそう返す。泣いた事ですっかり敬語が崩れてしまっているが、本人は自覚してないのだろう。]

[見据えられ、康生もまた真っ直ぐに見返した。その様子からは、何かを隠そうとする意図は感じられないだろう。]

一は合ってるけど、それだと俺五人くらいになっちゃう。
だから、二で大体正解。

実感はあんま無かった。
俺は、俺がもう死んでるって思ってたから。
動いてるのが俺の心臓じゃなくて、命が一個なら、俺はもう死んでるだろ? だから。

[康生は胸元へと手を当てる。いつもの仕草。そして、反対の手で自らの蟀谷を指した。]

俺はこっち。
脳の俺と、心臓は別人。
椅子が二脚分ってことは、契約は二人ともしてるって扱いなんだと思う。

(104) 2023/08/17(Thu) 14時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[感染症のリスクを冒してまで免疫抑制剤を飲み続けるのは、康生自身の免疫が、異物である心臓を攻撃してしまわない様にする為だ。それもあり、康生は体内の心臓を自分の物だとは考えていない。]

普通、命って言ったら心臓だろ?
でも、脳だけでも命の判定になってるらしい。
頭で考えて動かすロボットだから、ってのもあんのかな?
だから、もう一つ懸念はあるけど……これは、そうなってから考える。

脳死したら心臓はいずれ止まっちまうし、心停止したら脳は死ぬ。
だから、命は二個だけど一個。
実感って言うより、理屈がそうって感じ。
……これでわかる?

[少し不安そうに、康生は尋ねた。*]

(105) 2023/08/17(Thu) 14時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 14時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─瑠璃川珊瑚の告別式 命と─

[目を腫らし、けれど涙は枯れ果てたのか泣いてはおらず。笑みさえ浮かべ>>79、気丈…と言っていいかは分からないが、通常通り振舞う。その表情には覚えがあった。康生の母親にも、そんな顔をしていた時期がある。過労が心配になるが、こういう時は無理に休ませようとしてはいけない。心の方が先に、ぽっきり折れてしまいかねないからだ。忙しく、慌ただしい方が気が紛れるのだ。そこは、康生も承知していた。葬式というのがその為のものであるという事までは、理解していなかったが。]

調子が……そっか。なら、いいんだ。
俺は、全然大丈夫。珊瑚の父さんのお陰もあって、すっかり。
運ばれた時に診てくれたの、瑠璃川先生だった>>2:25>>2:26>>2:39んだよ。

[康生はそう言い、一度瑠璃川海星──瑠璃川医師の方へと視線を向けた。瑠璃川珊瑚から康生の無事の連絡があった>>2:40理由も、容易に察せるだろう。彼は娘の傍に居られなかったが、その時間の多くを使って人を救って来たのだ。其処には、康生も含まれている。]

命も、その…………無理だけはすんなよ。
調子よくても、程々にな。俺、それで結構やらかしてるし。

(113) 2023/08/17(Thu) 16時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[休めとは言えず、康生はそれだけ返した。そして、彼の忠告>>81を聞くと難しい顔になった。]

ん、サンキュ。
……でも、多分駄目だ。俺の親は、俺から離れない。
母さんなんて多分、本当の事伝えたら毎回足元まで来ようとするよ。
俺も一緒に街から離れる、って手もあるけどさ。
ケイに「死ぬまで傍に居る」って約束した>>47から、それもできないんだ。
何も言わないのが多分、一番安全だ。
コックピットには…………来て欲しくない、し。

[来て欲しくない理由を、康生は口にしなかった。それは、大和命にも言えない物であったから。連れて来てしまえば、二人分契約しているとバレてしまう。事前に話して口止めしていたとして、実際に順番が回って来た時に、取り乱さずに居られるだろうか? 康生の母親は強い女性ではあるが、致命的な内容を口走らない保障は何処にも無い。つまり、八方塞がりだった。大和命に避難を待つつもりが無いという事は、知らないし予想もしていない。*]

(114) 2023/08/17(Thu) 16時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 16時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘のあった日 病院─

瑠璃川ならわかるけど、俺は宝石>>97って柄じゃないだろ〜。

[康生はケラケラと笑った後、落ち着いた声で話し始めた。]

嫌なわけないだろ。俺がそんな素振り見せたことあるか?
男同士ってのは、気にする奴も居るんだろうなーってのは思う。
女の子は柔らかくていいとか、男は硬いからちょっととか……えっちなことするなら、身体の造りがどうとかってのもあるだろうし。
でも俺、そういうの何もできないから逆に関係がないって言うか、そんな感じ。
書類上結婚できるかどうか、くらいしか違わなくね?
となると、後はもう性格の合う合わないじゃん?

[そう言って、康生は笑う。成程、恋愛に於いて身体的ハンデがあるからこそ、同性愛への忌避感が低くなっているのか。]

だって、本当に毎日新鮮だし、嬉しいし、楽しいから。
……俺、中学の途中までずっと入院しててさ。
世界がこんなに色に溢れててキラキラしてるって、知らなかったんだ。

はは、わかったLINEな。

(115) 2023/08/17(Thu) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そんな風に康生はいつもと変わらぬ調子で会話していたが、脳内だと聞けば言葉を途切れさせた。すぐに会話を再開させたが、スマホを握っていない方の手は胸元へと当てられていた。]

…………、……そっか、脳内か。
五日ってのは、ココペリが言ってたこと>>1:@44考えると、当てになるかは正直微妙だな。
早まったり、遅くなったりする可能性普通にありそう。

……サンキュ。

[彼は、自分が選ばれたら伝えてくれるのだと言う。声のトーンは、明確に落ちた>>99。康生は短く返した。彼の報告を聞くより、自分が報告する可能性の方がずっと高いと予測しているからだろう。]

[嫌いだから隠しているのではない。寧ろ逆だ。実は二人分選ばれる確率が高いなどと言えば、彼の心は千々に乱れるだろう。未契約者が居ると知り、その際に康生がもう命を落としていれば? ……どんな精神状態になるかは、想像に難くない。その事を考えれば、康生はもしかしたら────先に彼の番が来る事さえ、願っているのかも知れなかった。]

(116) 2023/08/17(Thu) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

わかってる。
だから俺、ケイに言った。「死ぬわけにいかない」って>>1:213
悲しませるのやじゃなかったら、本当に死んでもいいって思ってたら、キスでもその先でも受け入れてたよ。

病気なら仕方なくて、ゲームなら理不尽とは思わないけどな。
どっちも理不尽だって、俺は思ってる。
でも多分、俺は理不尽なこと受け入れるの慣れ過ぎてるから。
…………俺の分まで、ケイは足掻いて。

おー、また…………え?

[何か言い掛けて、彼は通話を切る。聞き間違いでなければ、“恋人”という単語を口にしていた様な気がするが。おまけに、盛大に噛んでいた。]

……? 変なケイ。

[首を傾げて呟くと、康生は点滴台を押しながら病室へと戻って行った。*]

(117) 2023/08/17(Thu) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─恵一とのLINE─

[病室に戻ってから少しして、LINE>>102の通知音が鳴った。指は、滑らかに返信を綴る。]

『海な〜、了解!』
『入るのは無理だけど、見に行くなら大丈夫!』
『確かに、海の家とか俺食べらんないや。なんか持ってく。コンビニ近かったら買ってもいいな』
『近くになんかあんの?』
『(首を傾げるハムスターのスタンプ)』
『ん、現地でな。楽しみにしとく』

『やべ、そろそろ消灯だ! またなー』
『(「Good night☆」の文字の書かれた手を振るギティちゃんスタンプ)』

[返信を終えると、康生はベッドに横になり、胸に手を当てて呟いた。]

……ケイが、海行こうって。
なんか内緒らしい。楽しみだなー。

[間も無く消灯時間になり、病室の明かりは落ちた。*]

(118) 2023/08/17(Thu) 18時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 18時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─戦闘の翌日 病院─

[ぽんぽんと手が弾めば>>@26、康生は破顔した。]

ハラスメント? 俺全然気にしねぇのに〜。
……へへ。カガセンの手、父さんみたいだ。
や、カガセンのがダンゼン若いけどな?

[……高校二年生の父親なら、若く見積もっても30代後半以降だ。加賀先生の方が圧倒的に若い。それは康生も理解しているから、フォローを入れたのだろう。]

んー、大変かな俺……?
他の人は他の人で、苦労とかいっぱいあると思うけど。
俺んちは家族三人仲いいし、すげー愛されてるし。
親との関係で悩んでる人も居るってこと知らなかったくらいだから、恵まれてるよ。

[そう言ってから、康生はツーカウントの言葉>>@27に頷いた。そのまま、『箱』の話>>@28へ耳を傾ける。]

(132) 2023/08/17(Thu) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

えっと、じゃあ……。
例えば、赤ちゃんでも一つの『箱』じゃん?
お腹の中に居たって、そう。
でも身体は、その子のお母さんだけしか見えない。
『箱』の中に『箱』があるから。

俺に心臓をくれた人は、他の部分は無くなっちゃったけど、心臓っていう形で『箱』が残ってるんだと思う。
そんで、俺は心臓は無くなっちゃったけど、どっか……多分、脳だと思ってるけど。
『箱』の中のどっかに、命が残ってたんだと思う。
後は一緒。『箱』の中に『箱』があるだけ。
どっちにも命が入ってるから、二個。
俺は、そうだって感じてる。それが一番、嬉しいから。

[胸に当てた手へと視線を下ろし、康生は微笑んだ。顔を上げ、再び加賀先生を見つめる。]

うん、不思議。
変な話だけど、俺……パイロットにならなかったら、自分に命があるってことわかんなかったから。

(133) 2023/08/17(Thu) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

だから……っと、やべ。思ったより話し込んじゃった。
ごめん、カガセン! またな!

[確かに、巡回の声や足音が聞こえて来る。立ち上がり、扉へと向かう背中>>@30を見送ろうとしたが──彼は、不意に此方を見た。そして、恐らくは悩んだ末に、大人としての選択を信じる>>@31旨を告げた。]

……うん。信じてくれてありがと、カガセン。
また、学校でな。

[康生は、穏やかな微笑みを浮かべ、それを見送った。*]

(134) 2023/08/17(Thu) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 海辺─

[退院直後の休日、康生は乾恵一との待ち合わせ場所へと向かった。彼にとっては、きっと掛け替えの無い特別な日なのだろう。康生にとっては、学校生活の延長の意味合いが強いだろうか。特に、寿命がどうと気負いもしていない。加賀先生に相談して以降、思い詰めもしない様にしてる様だから、少しラフと言うか気楽な様子だった。]

[別に、それは今日という日が康生にとって平凡という意味ではない。病室以外の全てが“特別”で、輝かしく素晴らしいものなのだから。久方振りに遊びに出掛けるのを、随分と楽しみにしている様だった。康生の母親は、退院直後に出かける息子をかなり心配していたが「もう、あんなことないから大丈夫」と説得し、出て来たのだった。]

[康生とて、特にめかし込んでいる訳ではない。足元は(サンダルは色々と危険なのもあって)スニーカーだったし、白のワイドパンツにブラウン系の半袖Tシャツとシンプルな物だった。斜めにショルダーバッグを下げている。男同士外で遊ぶのなら、シンプルかつラフな方がいい。そんな感じの服装だった。]

んな叫ばなくてもわかるって〜。

(150) 2023/08/17(Thu) 21時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そんな事を言いながら電車に乗ったのだが、彼が意気揚々と取り出した品>>123>>124を見て、康生は盛大に噴き出した。]

ぶはっ、ちょっ、おま……気合い入れすぎだろ〜!
手なんて、普通に繋いでた>>0:39>>0:93じゃん!
言ったじゃ〜ん。後で洗えば大丈夫なんだってば。
この調子だと俺、その内、防護服で簀巻きにされちまいそ〜。
や、でも気ぃ使ってくれてありがとな。

[どれだけ手を繋ぎたかったのだろうか。彼は、ビニール手袋を用意して来ていたのだ。]

どっちも食えねーかな〜。
や、スパムのはいけるかもしんねーけど試したことない。
海外のもんって日本と大分基準とか違うっぽいから、イケるかわかんなくて。
果物は皮剥いたのしかダメだから、ドライフルーツとか丸ごとのスムージとかはちょっと。

でも、コンビニだったら食えるもん結構あるよ。
密閉されてて、日持ちする商品多いから。

[意外と、カップ麺やレトルト食品、アイスや菓子類の方が食べられるものが多かったりする。身体に良さそうな物、フレッシュを謳い文句にしている物の方が怖かったりする。裏を返せば腐り易いという事なのだから。]

(151) 2023/08/17(Thu) 21時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そんな日常的な話をしながら、目的地の海へと到着する。広がる海に、康生は目を輝かせた。負けないくらいはしゃいだ笑顔を見せる。]

うっわー、風も匂いも海って感じ!!
俺、砂の上歩くの結構好き! あと、波の音も!
うん、めっちゃいっぱい遊ぼうな!
あ、走るなら準備運動したい!

[移植した心臓は、急な運動には向かない。だから康生は、走る事自体は出来るが、急に駆け出す事は出来ないのだ。ロケット花火を点火する際に準備運動をしていた>>0:262のは、実は康生にとっては必要な動作だった。*]

(152) 2023/08/17(Thu) 21時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 21時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─瑠璃川珊瑚の告別式 命と─

ああ……。

[トロッコ問題。大抵の親は、我が子を取る。瑠璃川海星は、我が子を選ばなかった。其処に、どんな理由が在ったのかは解らない。解るのは、それが身を切られる様な想いであったろうという事だけだ。康生はしんみりしていたが、大和命>>144の言葉に片眉を上げ、すぐに思い至った。大声を出し掛け、咳払いで誤魔化す。]

や、確かにケイは勢いだったけど俺は……ッ、こほん。
この前の話って、ぇ……? ん゛ッ

[康生自身が不在のミーティングでの提案>>2:325を聞き、康生は大声を出してしまわない様にと強く唇を嚙み締めた(両手で口を塞ぐにはリスクの高い行為なので)。熱も無いのに、両頬が熱い。こんな康生の様子を瑠璃川珊瑚がもし見ていれば、きっと笑ってくれたに違いなかった。]

[この時点ではまだ黒板の文字>>43は書かれていないだろうから、これが最期のリークだと康生は気付いていなかった。だから、悪戯小僧の様な笑みを見て、ほっとした様子で笑ってみせたのだった。]

あー……ぉ、教えてくれてサンキュ…が正解だよな。うん。
ハロ、そっか……ハロか。
ん、そうしてみる。アドバイスありがとな、命。

(172) 2023/08/17(Thu) 22時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[家を離れたくない気持ちが無い訳ではないが、それは康生の中で優先度が低い筈だ。転居した後、在宅仕事の母親を目を盗んで学校に通う困難の方が、頭に在っただろう。]

[それでも、此処まで親身にアドバイスをくれたのだからと、康生はその提案を受ける事にした。康生の母親は、康生の事を心底大切にしてくれている。息子の頼みであれば、完全に転居する事は難しくとも、戦闘の日までに仮住まいくらいは確保しただろう。]

(173) 2023/08/17(Thu) 22時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─数日後 部室─

[それから数日が経った、天文部の部室。]

命、お前まさか……、…………。

[黒板の文字を見て、康生は大和命の発言の真意を、朧げながら悟るのだった。*]

(174) 2023/08/17(Thu) 22時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 海辺─

[康生は、確かに女子に声を掛けられる事が多い。気さくで温和だし、常に明るく楽しげにしている。見目も、母親に似て目鼻立ちがはっきりしており、色素は薄め。第一印象で人を惹き付けるタイプだから、一目惚れされる事は往々にしてあった。それが続いた事は無い>>0:112>>0:113のだが。]

そこまでして手ぇ繋ぎたかったのか〜?
わかったわかった。んな拗ねんなって。

[笑いながら、康生は握られた手>>165を握り返した。]

母さんは料理できるけど、俺が食うの難しいんだよ。
手作りのは、作って二時間以内じゃないとダメだから。
二時間って結構キツくて、弁当とかも持ってけねーからさ。

[康生は、学校でもコンビニで買った様な個包装の食品ばかり食べていた。それは母親の愛情が無いのではなく、愛情があるからこそ弁当が持たせられないのだった。]

あ、匡先輩のとこか。そりゃ、海外で一人なんだから心配だよな〜。
子供二人居ると、そういうとこ大変そう。

(181) 2023/08/17(Thu) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

俺は一人っ子だから、父さんも母さんもずっと俺に付きっ切りでさ。
独り暮らし、どんな感じ? 寂しくねぇ?

[「独りは嫌なんだ」と叫んだ>>1:153彼が独り暮らしだなんて、どういう風の吹き回しだろうか。康生も、あの時の印象が深かったのだろう。まず、寂しくないかと訊いた。]

[ビーチに移動し、遊ぶ準備を整える。荷物は一緒に置かせてもらい>>167、準備運動をしながら康生は答えた。]

お、いいぜー!
口に砂入るとアレだから、スライディングみたいなのはダメだけど。
投げ合うくらいなら大丈夫!
キツくねーって。普通に体育やってんじゃん!
ケイってば、急に過保護になりすぎだって〜。

[現状、心臓の件は彼にまだ伝えていない。二重契約のヒントになってしまうからだ。だから康生は大丈夫だとしきりにアピールした。バレてはいまいかと、若干の焦りもあったのかも知れない。普通、退院直後の人間は気遣われるものなのだが、康生にその自覚は薄い。暫く入院せずに済んでいただけに、余計に。]

(182) 2023/08/17(Thu) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

よし来い、ケイ!

[準備運動を終えて、迎え撃つ体勢に入る。ただ、はっきり言って康生は運動が得意ではない。何せ、幼少期に全く動いていないのだ。手元を狙って打ってもらって、漸く何とか打ち返せるくらいだ。かけっこさせたって速くはないし、スライディングも出来ないから、ビーチフラッグだってかなりのハンデを貰わないと勝負にならないだろう。]

[それでも康生は、楽しくて堪らないと言った笑顔を浮かべ、弾む声で幾度も「ケイ」と呼んだのだった。*]

(183) 2023/08/17(Thu) 22時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 海辺─

[康生は、疑うことが不得手だ。頭が回らないわけではない。疑念が浮かぶ事だって無い訳ではい。それでも、世界が綺麗だと信じる気持ちの方が強いのだろう。乾恵一が語る両親の話を聞き、康生は柔らかく微笑んだ。]

へぇ〜、二人でかー。
うちは逆に、ずっと俺と一緒に居る感じだな〜。
母さんと父さんだけでどっかに、って全然ないや。
あ、でも仲はいいんだぜ?
俺がこんなだから、小さい頃からずっと俺優先になっちゃってただけでさ。

寂しくねぇの? 意外だな〜。ケイなら、絶対寂しがると思ってた。
あは、確かにやること多そう! 俺、独り暮らしとか絶対できねーや。
夜更かしで怒られるか〜。まず、俺が夜更かしできないかな〜。

臍だけ似るって逆に凄くね!?
ん? 俺は見た目は母さん似。
本読むの好きなとことかは、父さん似だな〜。
性格も、穏やかなとこは父さん寄り。
母さんは、どっちかって言うと芯が強いタイプってか、ちょいキツめだもん。
俺と父さんに対しては、過保護だしベタ甘だけど。

(215) 2023/08/18(Fri) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[この時点ではまだ、大和命の警告>>81>>145を聞いていない。康生は、避難させる事を考えはしたものの、半ば諦めていた>>114。だから、特段何も口にする事は無かった。もしあれば、康生の語った内容の“違和感”に気付く機会があったのかも知れないが。]

え、独りの身体って……、…………えっ、なんで赤くなってんの!?
ケイ、熱な……わわっ、と!

[僅かに動揺する。けれど、親友は赤面してるから、全く違う事を考えていたのだろう。気付かれない程度に胸を撫で下ろした後、発熱を心配した。]

お、飲む飲む〜。

[コンビニへ同行した康生が買ったのは、スポーツドリンクだ。康生は飲み残しを飲む事が出来ないから、都度声を掛けてくれる>>194のが有難い。砂浜に戻り、ビニールシートへと並んで座る>>195。康生はペットボトルの蓋を開け、一気飲みしかねない勢いで喉に流し込んだ。暑い最中で飲むと、五臓六腑に染み渡る。実際に染み渡っている訳ではないだろうが。]

コーラは飲めっけど、食事中に水代わりにってのは無いな〜。
そーいやケイって、前髪長くね? 短くすんの苦手?

(216) 2023/08/18(Fri) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[他愛も無い話をしていると、彼はプレゼントがあるのだと言い出した>>196。それは、まるでプロポーズの言葉の様だった。康生本人は、きょとんとしていたが。片手を胸に当てる。規則正しい鼓動が手の平に伝わった。表情に困惑が浮かぶ。ときめかないのは、ある種当然なのだ。其処に在るのは、康生の心臓ではないのだから。それでも、気を取り直したのだろう。微笑んでみせた。]

……俺も、ずっと忘れない。生きてる限り、ずっと。
プレゼント、さ。それ、ほんとに俺が貰っていい物?
渡すの俺で、後悔しねぇ?
ケイが、本当に俺でいい、俺に渡したいって言うなら──貰うよ。

[後悔しないかと念押ししてから、康生はプレゼントの受領を了承した。*]

(217) 2023/08/18(Fri) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて─

[大和命の警告>>81>>145を受け、康生は母親と共に仮住まいへと転居していた。そして、何とか在宅勤務の母親の目を盗み、学校にこっそりと通っていた。盗めそうにない日は休んでいたが。周辺地域が破壊された事により、休んだり転校したりする生徒もそれなりに居たので、特別不審がられはしなかっただろう。]

[そんなある日。今日は難しそうだなと学校を休んで家に居ると、そこからコックピットへと飛ばされた。だからこの時にアストロの光点は確認していない。ただ、前回の七尾千映の死の後に既に確認していたから、康生は光点の秘密を知っていた>>29。知っていながら、まだパイロットの誰にも共有していない。]

[そして、コックピットでベッドへと腰掛けた瞬間────大和命の言葉を聞き>>209>>210、一気に青褪めた。]

うそ…………うそ、だろ?
なんで、なんで命が動かせないんだよッ!?
そんな……動かせないとしたら、俺で。
だから、ぇ、嘘だろ……!?

[あからさまに取り乱す。なぜなら康生は、動かせなかった場合について、既にハロへ質問し>>2:311、回答を得ていた終えていたのだから。>>2:328]

(220) 2023/08/18(Fri) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

なぁ、命。
本当に動かないのか? 全然? ……全く?
嘘だ、って…………嘘だって言ってくれよ……。

[そう言うと、康生はそのままベッドへと突っ伏した。*]

(221) 2023/08/18(Fri) 01時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて 絶望─

[康生は、服の胸元を握り込んだままベッドへと突っ伏していた。具合が悪い訳ではない。ただ、絶望していたのだ。深く────深く。突っ伏した体勢のまま、肩が震える。震える声で、康生は祈る様に言葉を紡いだ。]

動いて…………動いてくれよ、頼むから。
このままじゃ、このままじゃ命を、命が……!

[画面なんて見てもいない。視界に映るのは、真っ白なシーツだけだ。其処に、ぽたぽたと水滴が落ち、滲んだ。]

[動かせなかった場合────敵の手に掛かるよりも前に死に、次のパイロットへ席を譲るしかない。それはつまり、彼に自殺を迫るか、彼を殺さなければならないという事を意味していた。]

[康生は、自分がそうなる覚悟もそうする覚悟もあったけれど────他人をそうしてしまう事になるのは、全く予想していなかったのだ。]

[だからこそ今、誰より早く状況を理解してしまい、絶望に打ちひしがれている。*]

(223) 2023/08/18(Fri) 02時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 02時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 02時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 02時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて 希望─

[康生は、突っ伏して泣いていた。恐らく、その間ずっと考えていた。パイロットの交代>>2:328について、皆に伝えなければいけないと。事前に共有していないのだから、その事を知っているのは、恐らく康生だけだ。「頭で考えたら動くと言われているロボットを動かせないかも知れない可能性」なんて、普通は考えない。同じ質問を事前にしている生徒が居るとは、考えられなかった。だから、その残酷な事実を伝えなければと口を開き掛けて……]

────え、?

[攻撃を受けたのとは異なる振動、「ばっかじゃないの!」と言う罵声。そして何より、「動きます!」という力強い宣言>>235を聞き、康生は跳ね起きた。]

う、動くのかッ!? 動かせるんだな? 命!

[返事があるか、無くともアストロが動き始めれば、康生は何とも言えない安堵の声を上げた。]

はああぁぁ〜〜〜〜、よかったぁ〜〜〜……。
やば、もー……すげぇ気ぃ抜けたぁー……。

[胸元の手を下ろし、溜息を吐く。戦闘はこれからだというのに、安堵しきっていた。気を引き締め直す様に、息を一つ吸う。]

(236) 2023/08/18(Fri) 04時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

……よし! 動くなら大丈夫。 ……大丈夫だ。

[校舎は破壊され、校庭は抉られている状況が映し出されており、実際は何も大丈夫ではないのだが。それでも康生は、そう言った。学校が物理的に破壊されるより、このコックピット内で命のやり取りが行われる方が、余程見たくも考えたくもない光景だったからだろう。]

[そうして、ふと立ったまま揺れに耐える>>@48加賀先生の方へと視線を向けた。]

……あの、カガセン。よかったら座る?

[現状、ベッド以外は一人掛け…という表現が適切かは判らないが、二人以上が座るのに向いているとは言い難い。七尾千映の席に座るのは流石に気が引けるだろうと、自分の隣を指し示した。安定感ならピカ一だ。*]

(237) 2023/08/18(Fri) 04時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 04時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて─

[確かに康生は、字面の上では加賀先生をベッドに誘った>>237訳だが。他意は微塵も無かった。立ったまま揺れに耐え続ける加賀先生を見兼ね、座る所を勧めた以上の意味は無かったのだ。そもそも康生は、そういった事が出来ないのだから。出来ないが故にその発想にも至らなかったのが、ある意味で悲劇を招いていた。]

……ケイ?

[親友がやたら焦っているのを見て、康生は軽く首を傾げた。その顔をされるべきは、恐らく康生の方なのだが。先程から、絶望して泣いたり>>223、安堵声を上げたり>>236、あまりにも挙動と言動が不審だ。勿論それぞれ理由あっての事だが、パイロットの注意力を削いでないかと申し訳なくなる。]

[ちなみに、リークの件>>232はまだ露見していない。葬儀から此方、彼も色々動いている様だったし>>225>>226、康生は康生で、体力も無いのに母親の目を盗んで学校に通ったりしていた。それに加え、話題が話題だったので康生側から口に出し辛い様だった。恥の感覚が育ちつつあるのかも知れない。*]

(247) 2023/08/18(Fri) 06時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 09時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて─

しょうがないって……見た感じ、俺のが一番座りやすそうじゃね?

[本郷真弓の言葉>>257に、康生は首を傾げた。こと恋愛については鈍いので、彼女が複雑そうな表情をしている理由等察せる訳も無い。]

[康生がちゃんと戦闘に意識を向け出したのは、加賀先生が座るか座らないかの決着が付いた辺りからだった。その頃にはもう、周囲の被害は甚大な物になっていた。報道ヘリが墜落する様を見て>>259、奥歯に力が入る。何かを振り払うように軽く頭を振ると、康生は改めて汗だくで操縦する大和命へと視線を向けた。微かに呟く。]

やっぱり、命は……。

[避難の時間もほぼ取れなかった。街の被害は甚大だ。ヘリも墜落していた。恐らく、前回の比ではない死傷者が出ているだろう。康生はそれを、指摘しなかった。止めなかった。大回転を仕掛ける際に周囲を見回している>>261のには気付いたが、被害を避け様としての行動ではどうも無さそうだ。]

(269) 2023/08/18(Fri) 10時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

……こいつは、大分形違うけどさ。
ヤマアラシって本来、針飛ばして来る生き物じゃない。
針の付いた背中向けて、後ろ向きに突進して来るんだ。
だからこいつも、トゲ無くなりそうになったら、逃げるのやめて突っ込んで来るかも。

[棘を打ち尽くさせると聞いて、康生は漸くアドバイスらしいアドバイスをした。壊れた家屋は、視界に入りそうになる度に目を伏せた。見たくも考えたくも無いのだろう。胸元へ手が当てられる。康生は、破壊される家屋や犠牲になった人々に胸を痛めている。けれど、汗だく──と言うよりは血塗れで懸命に操縦する彼に、これ以上の負担を強いる事も出来ないから口を噤む事を選んだのだろう。]

[もしかしたらもう、街の被害に心を痛める様なパイロットは他に居ないのかも知れなかった。全く痛めないとまでは行かずとも、皆もう高校生だ。街を壊さずに勝つ事は出来ないと、割り切れているのだろう。康生は恐らく、そうではなかった。*]

(270) 2023/08/18(Fri) 10時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて─

ヤマアラシの針は、すぐに再生出来るものじゃない。
人間でいう髪や爪をみたいなもんだ。
だから、一旦全部なくなれば確実に隙はできる!

[本当かどうか尋ねる声に、康生の返した答えはそれ>>279だった。]

もしかして……じゃあ多分、これは……、……。
けど、他にも描いてる……?

[星という単語。そして「後で上から見たら」という言葉>>280から、康生が星座を連想するのは一瞬だ。そして蟹座は兎も角、獅子座の逆クエスチョンを描く頭部は全天88種類の星座の中でもかなり特徴的な星の並びだ。ぐるっと回り込みながら地面を穿つのだから、地上視点だろうと候補に挙がる程度には。彼がまだその部分を描き終えていないのでもなければ、康生は獅子座については悟った筈だ。]

(292) 2023/08/18(Fri) 17時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[そうしている間に、針は全て消費された>>281。ここからはもう、ヤマアラシではなくライオンとして見た方が良いだろう。]

ライオンの弱点って、スタミナがないことだけど……。

[大和命へと視線が向く。彼の様子は、傍目に見ても衰弱しているのが判った。持久力という意味では、恐らく大差が無い。否、向こうの動力源が判らない以上、分が悪い可能性さえある。それでも彼は、星を穿つのをやめなかった。]

命、お前…………。

[獅子は確かに囲い込まれている>>281。だから、戦法は間違ってない。もしそうではなく、敵への攻撃よりも星を穿つ事を優先していたのなら、康生は止めたかも知れない。けれど、彼はどちらも並行していた。その行為が瑠璃川珊瑚の為であるとまでは察せなくとも、彼が瑠璃川珊瑚に顔向け出来なくなる様な生き方を選んでいない事は明白だった。だから、止める事などできる筈もなかった。*]

(293) 2023/08/18(Fri) 17時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─退院直後 海辺─

[康生は独りになる事の方が無いから、彼の寂しさ>>240を本当の意味で理解するのは難しいだろう。ただ、もし打ち明けられれば寄り添おうとするに違いない。]

[もし健康体であれば、康生が色々と大変な事になっていた>>241のは想像に難くない。健康で酷い目に遭うか、不健康で大切にされるか。何方が幸せなのか、判断に迷う所だ。康生なら、「どっちも幸せだって」なんて言いそうではあるが。]

照れてる……? っとと、なんで照れながら……?

[ボールを打ち返しつつ、康生は重ねて問う。彼の「独りの身体じゃない」という言葉を、康生は最初から>>0:37そのままの意味で捉えていた>>0:92。康生の物では無い部位が身体の中に存在しているのだから、他の意味で受け取る方が難しかったのだ。一事が万事この調子で、二人はずっと擦れ違っていた。彼が「君の心臓は動いてるよ」>>1:39と言い、康生は自分の不在が伝わらなかった事にショックを受ける>>1:45といった風に。そのすれ違いは、今も続いている。]

(294) 2023/08/18(Fri) 17時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ただ、以前の康生は擦れ違いを悲しみ、今の康生は擦れ違う事を寧ろ望んでいた。何もかも明け透けにしていたのをやめ、心に秘密を持つと決めたから。皆の不和を避けたいのと、彼に少しでも心穏やかに居てほしい一心で。それを康生は「裏切ってる」と表現した>>46のだった。]

[康生は喉仏を見られているとも思ってなかったし、前髪への指摘も明察通り思い付きだ。]

や、見づらくねぇのかな〜って思ってさ。
短くしても今のままでもどっちも好きだし、いいと思うぜ!

[前髪を引っ張る彼>>243にそう言って、康生は無邪気に笑った。途轍もない計画>>244が進行してるとも知らずに。]

[砂浜を走り回り、棒倒しに熱中する康生は、幼子の様だった。子供の時に出来なかった事だから、ある種自然な反応だろう。]

見ろよこれ、綺麗なの拾った! ケイにやるよ。

[貝殻を手にする様子は、幼児と変わらない。ビニール手袋があるから拾えた様なものだし、自分が持って帰る訳にも行かないと考えたのか、何気無く彼に差し出した。それは、ルリガイという薄紫色の巻貝だ。殻が薄くて割れ易いから、欠けていない物は珍しい。]

(295) 2023/08/18(Fri) 17時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[康生の昼食は、再度コンビニに寄った際に購入したパンとコーヒーだ。海らしくも何ともないが、それでも外で取る昼食に康生は満足そうだった。ちなみに、康生もアルコールティッシュは持参している。]

めっちゃいい匂いするから、すげーうまいんだろうな〜焼きトウモロコシって。
普通のもんでも、外で食べるってだけでなんかうまく感じるくらいだし!
てかケイ、ほんとコーラ好きだな!

[康生がその名称を知るのは瑠璃川珊瑚の葬儀での事>>144>>172だから、今は何も気付く事無く終わった。そして、彼のLINE相手>>245についても然程気には留めない。康生は、束縛や執着とは無縁のタイプだ。]

(296) 2023/08/18(Fri) 17時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[いよいよ、彼が行きたがっていた場所>>102へと向かう事になった。片付けを出来る範囲で手伝い、康生は彼の案内に従った。家族旅行なんて行った事は無いから、リゾートホテルが物珍しかったのだろう。「すげー」と感嘆の声を漏らしながら、始終辺りを見回していた。]

あ、だよな!
俺、母さんに泊まりだって言ってないし。
でも、ホテルで泊まる部屋以外の場所って……?

[首を傾げながら、中庭へと通される。其処に在ったのは小さいながらも瀟洒な教会だった。彼の目的が、朧気乍ら見えて来た気がしなくもない。色々と過程が飛ばされている気がするのだが、死を目前に控えた高校生なのだから、仕方のない事なのだろうか。]

教会……?
ケイが来たかった場所って、ここなのか?*

(297) 2023/08/18(Fri) 17時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 17時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 19時頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 19時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 20時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて─

[康生の提案に頷き掛けた加賀先生は結局、思案の末フレームに捕まる事にした>>@56>>@57様だ。]

ん? フレームに? もちろんいいぜ!
いいっていいって。この揺れだしさ。

[微笑んで快諾し、改めて康生はモニターへと視線を戻した。今は、あの時の動揺>>220>>221>>223が嘘の様に落ち着いていた。]

(320) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[蟹座は、形としての情報が少ない。四角を基本の形とする星座は幾つかあるし、そもそも蟹座自体の線の繋ぎ方が複数あるからだ。海外の星図に多いが、四角く繋がないものさえある。その上、地上視点だから尚の事判り辛い。ただ、彼が獅子座を先に描く>>313のなら。そして、その位置関係が正しいのであれば、答えは容易に導き出せた。]

獅子座と、蟹座か……!
でも、どうしてこの二つを……?

[大和命本人でさえ自覚の薄かった誕生日を、康生が知る由も無い。彼と瑠璃川珊瑚のやり取りも、彼の胸の中にしか無いだろう。だから、その二つの星座に思い入れがある事だけしか康生には解らなかった。合宿でも観測出来なかった、時季外れの星座達。彼が答えを返してくれるかは不明だが、問い掛けずにはいられなかったのだろう。]

[そんな時、敵が此方に飛び掛かって来て、アストロの上半身と下半身が────分かれた。]

(321) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

危な──えっ、割れた!?

[分断されたのではなく、した。アストロは、分離も出来たらしい。もしかするとこれは、自転車という椅子を持つ彼だからこそ成し遂げた技なのかも知れないが。彼は、手足の様に自転車を操っている。相当、乗っていた時間が長かったのだろう。それにしては、フレームが競技用自転車の形をしていないのが何処となく不自然だった。]

[兎も角、敵はもう藻掻く事しか出来なくなった。]

レグルス……獅子の、心臓。
そうであれば────胸元、だけど……。

[いつもの様に胸元へ手を置いたまま、康生はそう言った。*]

(322) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

─コックピットにて 大和命の最期─

[彼の叫び>>325は、康生の問い掛け>>321への答えだった。瑠璃川珊瑚との思い出をこの世界に刻み付け、それを守り抜く事で証にしようとしているのだ。文字通り、命を燃やして。]

命…………みこ、と……。

[レグルス──獅子座の一等星。その意味は「小さな王」。だが、この星にはコル・レオニスという別称があり、その意味は「獅子の心臓」なのだ。当然、星座の中での配置も心臓に相当する位置となっている。幽霊部員だった彼が、よく知っていたものだと思う。活動に参加出来ないだけで実は興味があったのか、或いはそれほどまでに思い入れがあったのか。]

ッ、……!

[心臓が罅割れ、砕けていく。直視出来なかったのだろう、康生はぎゅっと両眼を閉じ、顔を逸らせた。瞼を貫通する程の眩さに包まれる。]

[────が、その光はすぐには収まらない。恐る恐ると言った様子で、瞼が開く。其処には、描いた道に沿って輝く“星座”があった。それぞれの恒星から、空へと向かって光が放たれている。そして、今居る此処は。]

(339) 2023/08/18(Fri) 22時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

────積尸気、だ……。

[M44、プレセぺ星団──別称、積尸気。中国に於いて、死した人々の魂が天へ昇る際に通過すると言われている場所。彼の魂もまた、共に昇って行ったのだろうか。康生は暫く、胸に手を置いたまま、呆然とベッドに座っていた。*]

(340) 2023/08/18(Fri) 22時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 22時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─少し先の未来 ×日後 校舎跡─

[偶々空いた時間。崩れた校舎の一角────大和命が生活していたと思しき空間>>342に、康生は足を踏み入れていた。其処には、大和命の足跡がそのまま残っていた。二人の誕生日を知れば、何故獅子座と蟹座だったかの答えには充分だった。これだけ熱心に大量の書籍を読んだなら、彼が積尸気を最期の場所に選んだのも納得が行った。]

────なあ、命。
瑠璃川には、ちゃんと会えたか……?

[死した人々の魂が天に行く際に通過する場所。それなら、彼女は彼を待っていたのではないかと。彼も、それを信じたからこそ会いに行ったのだろうと。康生はそう考えた様だった。]

……俺、命や瑠璃川、七尾以外に誰かを亡くしたことってないからさ。
それで、ちょっとわかってないとこあったんだけど。

──……いのちって、重いんだな。

[胸元に手が当てられる。手の平から、鼓動が伝わる。この身体に入っている命は、二人分だ。二つ在りはするが、不可分の命。]

[何か形見に貰って行こうにも、身体的事情がそれを許さない。だから、場をそのままにして康生は立ち去った。*]

(350) 2023/08/18(Fri) 23時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 23時半頃


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 23時半頃


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