人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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視点:


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー康生の死後/自宅ーー

[自宅に帰宅した僕は、暫く放心する。

右ポケットには彼からもらった巻き貝と、いざという時に彼に止めを刺すためのナイフが入っていた。

使う機会がなかったナイフを放り投げる。

使わなくとも結局、彼は逝ってしまった…。

左ポケットには彼の手紙が入っていた。それは加賀先生から渡されたもので。

僕はベッドの上でただまんじりともせず時を過ごす。

全てが虚しかった。
全てが意味を失った。

僕は全てを、失った。]

(0) 2023/08/21(Mon) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[どれだけの時間が経ったか。
僕は手紙を取り出して読む。]

 お父さんの、心臓ーー

[彼が語っていた不可解は漸く全て解けた。

僕は全然気付いていなかったが。彼が抱えていたことを分かち合ってあげられなかったのを悔やむ。

しかし、彼は敢えて僕には話さなかったのだろう。

次に僕は、彼のお願いを読んだ。

『どうか俺のこと覚えててほしい。』]

 ……忘れるもんか。

[僕は独り言を言う。

『俺の父さんが居たってことも、覚えててくれると嬉しいな』]

(1) 2023/08/21(Mon) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーーお父さん。コウをずっと護ってくれて、ありがとう。

[そして最後のお願いには、複雑な表情を浮かべる。

『みんな仲よくしてほしい』

僕は光点の事を知らない。だから内容にピンと来なかった。
未契約者がいるということ、戦闘数自体の数が違うのは、この手紙からはわからない。

僕と縁士が喧嘩をしたのに、心を傷めていたのだろうか。
それな、優しい彼らしいか。

僕が考えたのはそのぐらい。
手紙を丁寧に畳んでしまう。]

(2) 2023/08/21(Mon) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[

そして、僕は聞いた。

     ーー運命を決定づける声を。]

(3) 2023/08/21(Mon) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

["ハロ"と名付けられたグループLINEに僕は書き込みをする。

『声が聴こえた。僕が選ばれた。』

それだけ。次に、縁士にLINEを送る。僕が彼にLINEするのは合宿以来だ。]

(縁士へのLINE)
『逢えないだろうか。出来たら僕の家に来て欲しい。』

[文面はそれだけ。合宿で撮った康生の写真を待ち受けにしたスマホを閉じるとーー

指輪と巻き貝を抱き締めた。]**

(4) 2023/08/21(Mon) 00時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 00時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 06時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー康生の葬儀ーー

[みんなに選ばれた事を告げた日。僕は康生の遺体が転送された場所、つまり彼の母親がいる日野病院に向かった。

そこで僕は彼のお母さん、明日香さんと長い話をするのだが、これは後にゆっくり綴るとしよう。

僕と明日香さんは二人で彼の葬儀を行うことを決めた。]

[Aが搭乗しロボット(この時点ではアストロではない)で闘ったのは合宿中、つまり夏休みだ。
それから五日後に千映戦、二学期に入ってから大和戦があった。

大和戦から康生戦もさほど長く間が空いたわけではない。

つまり、次の戦闘ーー僕がロボット、コウ大好きラブラブ号に乗るまでの残り時間は僅かと推察出来る。]

(16) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『どこも葬儀会場はいっぱいだわ。……うちで内々のお通夜と告別式をしましょう。あの子もお父さんも、おうちの方が落ち着くだろうし。』

[明日香さんの判断にて、康生の葬儀は通夜と告別式を兼ねる式で、自宅にて行われる事に。

それは明日香さんの退院の翌日であった。

簡易な式とはいえ、お棺の手配やら火葬場の予約など、やることは沢山ある。

明日香さんに寄り添い、僕は事務的手続きをしっかりサポートした。

その姿は端から見れば彼女のもう一人の息子のようだったかもしれない。]

(17) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[お葬式についての連絡も、ハロのグループLINEに送った。日時場所について。

当日、応接間に儲けられた葬儀会場には康生の棺、彼とお父さんの遺影が並べられ、お花が沢山飾られた。

みんなは来てくれただろうか。康生はみんなに愛されていたから。僕とは違って。

みんなと顔を合わせたなら、話しかけられたら返事はするし、会話を望まれるならしただろう。

最後のお別れに棺を開けて貰った時、僕は死装束の彼の指にまだしかと嵌まっている指輪を撫でた。

冷たい彼の身体は、もう温もりをくれない。
だから、精一杯僕の温もりを移す。]

(18) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー大丈夫、次は僕だった。
 すぐに逝く。待っててね。
 君を独りにはしない。

[髪を撫で、頬を撫で。僕が棺を離れようとすると明日香さんに呼び止められる。]

『恵一くん。康生にお別れのキスを。』

[僕は驚く。葬儀は内々とはいえ、親戚の人やらも来ている。しかし彼女は涙を貯めた瞳を僕に向けて微笑み。]

『きっと喜ぶと思うから。康生の願いは、あなたのしたいことを叶えることよ。』

[確かにそうだ。人目を憚る必要はもうないだろう。

僕は再び棺に近付くと。]

(19) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー愛してる。

 君を。君だけを永遠に。
 何度生まれ変わろうと、僕は君を愛すると誓う。

[暖かみの失われた唇に、僕はそっと。
もう生きてはいない彼を、これ以上壊さないようそっと。

            優しく唇にて触れた。]

(20) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は明日香さんと共に火葬場に向かい、彼を小さな小さな骨壺に納めた。
明日香さんはその歳に小さなロケットをくれて、そこに彼の骨を少しと、彼がつけていた指輪をいれてくれた。

僕はそこに彼から貰った巻き貝をいれて首から掛ける。]

 ありがとうございます…

『ありがとうは私よ。息子をこんなに想ってくれて。感謝でいっぱいなの。

……どうか。あなたの信じる務めを果たしてね。』

[彼女は大きく両手を広げ、僕を抱き締めたーー。]*

(21) 2023/08/21(Mon) 08時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 08時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー恵一の家/縁士ーー

[彼が僕の自宅、どんぐり亭の隣にある木造二階建て家屋に来たのは葬儀翌日以降。

僕は荒れた室内を掃除しておいたので、母さんがいる頃ほどまでは綺麗にはならなかったが、片付いていたろう。

僕は彼を自室に案内した。
康生すら来たことがない部屋である。

勉強机、ベッド、本棚、テレビとゲーム機がある平凡な子供部屋だ。]

 いらっしゃい。来てくれてありがとう。珈琲か水しかないけどどっちがいい?

[康生の死後、僕はコンビニの珈琲とパンで生命を繋いでいる。]

 えーと、座って。
 ゲーム機Switchしかないんだけど。スマブラ出来る?
 ぷよぷよとかパズルのがいい?

[僕は彼にコントローラーを差し出す。]

(22) 2023/08/21(Mon) 09時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 今日は戦闘の事とかは話したくないんだ。
 君と遊びたくて。

 あ、康生や仲間たち、珊瑚の話なら歓迎。

[僕の目的は"彼と仲良くするこ"だ。勿論彼が未契約とかの事情をそれでも話すなら聞くわけだが。

僕は彼に屈託ない笑みを向けた。]*

(23) 2023/08/21(Mon) 09時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 09時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー日野病院/康生の母親@ーー

[僕が日野病院を訪れたのは、康生が亡くなった翌日だった。

病院内は怪我人に溢れ、待合室には治療を待つ人々がひしめき、椅子が埋まってしまった為に床に座り込む人までいた。

看護婦と医者がひっきりなしに走り回っている。

『お母さん、お母さん…お願い、死なないで。』

泣いている小さな女の子がいた。彼女の母親は重体なのだろうかーー戦火の爪痕は、焼け野原だけではない。

(24) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[病院内には、地獄が広がってる。沢山の人々の生が喘いでいる。

自衛隊による避難誘導はあった。
三回目ともなれば、それはすみやかであったろうが、ロボットの襲来は唐突である。しかも、動き出すまでの時間は僅か。

独りも死傷者が出ないなんてあり得ない。
直接踏み潰さなくとも。僕らは確実に人を殺めているのだ。

地球を護るという大義名分の裏で、個である小さな命はーーそう、まるで無価値に消えている。]

(25) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[明日香さんは個室のベッドに寝ていた。顔色は悪いが外傷はないようで、僕を見てすぐ起き上がる。

彼女は僕が名乗ると、僕の顔と左手薬指の指輪を見つめて微笑む。]

『恵一くん…待ってたわ。
私が康生の母親の、柊木明日香です。』

[座って、と僕は椅子を勧められた。]

『昨日、小さくて可愛い子…そう、ハロちゃん…と名乗っていたわね。ハロちゃんが道路に倒れていた私をここまで連れてきてくれて。

暫く傍にいてくれたの。

ーー…その後に、康生の。』

[彼女は言葉を詰まらせた。遺体の事を言おうとしたのだろう。僕は立ち上がり、彼女の背を撫でる。]

(26) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『……ごめんなさいね、大丈夫。康生は遺体安置所に居るわ。どうか後で逢いに行ってあげて頂戴ね。』

[勿論だ。僕はしっかりと頷く。]

『康生は、私宛の手紙を持っていたの。

それにはアストロ…というロボットの事とか、パイロットの事とか沢山書いてあって。

俄には信じられない事ばかりだったんだけど…
あの子が私に嘘をつくわけないからね。

あの子とお父さんが闘って…命を落としたのは理解したわ。』

[想ったより明日香さんは落ち着いている。僕は沈痛な面持ちにて俯いて。]

 ……ごめんなさい。僕は、彼をこの課せられた運命から救いたかった。どうしても助けたかった。

 でも、出来なくて。間に合わなくて。彼はッ…

(27) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[肩を震わせ嗚咽を洩らすと、今度は彼女が僕の背を擦る番だった。]

『どうか自分を責めないで。手紙には、あなたのことも書いてあったの。』

 僕の事が?

『ええ。自分と同じ指輪をした少年が来たら、頼みごとを聞いてあげてほしい、と。

ーー息子のように。』

 ……。

[薬指が主張する。彼との絆がまだ、ここにあるのだ。彼が亡くなった後も。]

『恵一くん。手紙にはあなたもパイロットであり、この後ーー命を落とすと書いてあったわ。

ねえ。私からまずお願いがあるの。

息子のことを教えてくれないかしら。

(28) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

息子との思い出を全て。

康生とお父さんが巻き込まれた事情もーー全部知りたいの。

それから、あなたにお願いがあるなら叶えたいと思うから。

……大丈夫かしら?』

[康生との思い出を話すのは問題ない。ただ、ロボット戦を含む全てを話していいだろうか。

いや。

僕は父さん母さんに全てを話した。目の前の明日香さんは息子を亡くしたのだ。知る権利が、ある。]

 わかりました。すべて、話します。

[それはとてもとても、長い話となるーー。]*

(29) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー日野病院/康生の母親Aーー

[まず僕は、高校に入学してすぐ康生と同じクラス、同じ天文部になり、仲良くなった事から話す。]

 康生は明るくて、太陽みたいに輝いてて。
 クラスでもみんなから慕われる人気者でした。

[故人に対してよく言うフレーズだが事実である。
僕は去年の合宿での花火騒動を話した。]

『ええ、私も覚えているわ。あの子、天文部の合宿が凄く楽しかったみたいで。帰ってきたからずっとずっと興奮して喋っていたもの。』

(30) 2023/08/21(Mon) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[普段部室にて、瑠璃川珊瑚と康生の仲良し三人組でお菓子を食べたり駄弁っていた日常も伝えた。明日香さんは目を細める。]

 今年の合宿で、僕ーー彼に言ったんです。

『独りの身体じゃないんだから』って。
思えばあれが、僕と彼の関係を親友から一歩深めるきっかけになったんですーー

彼は、心臓にいるお父さんの事を言われたのかと、勘違いしたんですね。

[そう。当時何気なく僕が親友という意味で言った言葉が、彼の中では違う指摘に聴こえたのだ。

彼がいつも胸に手を宛てていた理由。
心臓がなくても死なないと語った意味。

今は全てが繋がっている。]

(31) 2023/08/21(Mon) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 花火の時に彼は、僕の恋愛っぽい悩みを聞いてくれて。
 いや、実は恋じゃなかったんですけど、その相手とは。

『まあ、康生に恋愛相談を?あの子、的外れなことを言わなかったかしら。

あの子はモテるのだけど、身体が弱いから中々お付き合いが続かないみたいで…

恋愛自体にも不器用で。

……お父さんもね、若い頃そうだったんだけど。』

[小屋で契約した経緯には『それは仕方ないわね、危ないなんてわからないもの』と明日香さん。]

 その後、僕らは初めての転送を経験して。僕、具合が悪くなって。

『私もハロちゃんに運ばれた時は驚いたわね。』

(32) 2023/08/21(Mon) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……彼にキスしちゃったんです。

『ーーそう、キーーええッ?!』

[明日香さんはベッドからずり落ちそうになった。僕は真っ赤になり項垂れる。]

 はい、舌も入れてその。

『ーーッ!!』

[今度は明日香さんが真っ赤になる。口を抑えてまじまじと僕を見つめて。]

 その時はそのう、何か勢いてことになったんですが…

 自分の気持ちを見つめ直すと、僕、彼に恋してる、て気付いてーー。

(33) 2023/08/21(Mon) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『やだ可愛い。』

 えっお母さん、なんて言いました?

『いいえ、続けて頂戴ね。』

[僕はその間にAの模擬戦があり、初めてコックピットに乗ったことを話した。

僕らの第一戦である千映戦の時には明日香さんは涙ぐんだ。

僕は経緯を話ながら、ロボットのルールなども伝える。

また、康生が明るく振る舞い、懸命にパイロットを元気づけていた話もする。

明日香さんは僕の話を頷きながら聞いてくれている。

僕の心に寄り添いながら。]*

(34) 2023/08/21(Mon) 11時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー日野病院/康生の母親Bーー

 で、僕は彼に電話で告白しました。
 彼はーー彼も、僕の事を好きだと言ってくれて。

[それはきっと友情の"好き"だ。僕は知っているけれど。]

 1日デートすることに。海辺に行き、ビーチバレーしたり。

『素敵だわ。私もお父さんとデートしたわぁ、結婚前。』

[うっとり語る明日香さんは少女のようだ。]

 …リゾートホテルの中にある小さな教会で、結婚式のごっこをしたんです。

(35) 2023/08/21(Mon) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[眼を閉じれば今でも僕の脳裏には鮮明に甦る。寄せては返す波の音。輝かしい太陽。

白い教会。彼の美しいウェディングドレスーー。]

『写真は?写真はないのかしら?』

[残念ながら写真はない。僕は記憶に、僕だけの彼を刻みたかったが。

もし明日香さんが彼の花嫁姿を見たら、若き日の自分にそっくりで驚く一幕があったわけだが。]

 その時に交換した指輪がこれです。

[自分の指輪を見せる。彼の指には同じものがまだあるはずだ。]
 

(36) 2023/08/21(Mon) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 すみません、ごっこでも僕は彼と結婚するならーー貰い受けるなら、お母さんに先にご挨拶すべきだった。

 でも、あの時。バージンロードを歩く彼の隣にはーー
誰か、いたような気がしたんです。

 あれは、お父さんだったんですね。
 お父さんはずっと彼の中にいて、ずっと一緒で、ずっと見守っていてーー

 そこに居たんです。

『おとう、さんーー…』

[口元を両手で覆い、明日香さんは嗚咽を洩らす。]

(37) 2023/08/21(Mon) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『お父さんが亡くなったのは四年前なの。車の事故でーードナー登録をしていたから、お父さんの心臓は康生に移植されたのよ。』

[彼のお父さんは心臓の位置にいた。だから、彼はいつも胸に手を宛てていたのだ。

その存在を確かめるように。]*

(38) 2023/08/21(Mon) 12時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 12時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 12時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーLINE/真弓ーー

[真弓からLINEが届く。とても短い文面だが、気遣いが伝わった。コックピットでの恵一の姿や、その後にパイロットに指名されたことを鑑みると、言葉が掛けにくいのは当然だろう。

僕は今一番情報を得ていない立場なので、康生とお父さんは二人で独りだった、とは把握したが、それがどんな影響になっているか把握していないのだ。

依然あと3戦闘と思っているし、未契約者の存在も知らない。
それらについて僕が興味を失ったのも、ある。
僕が彼女にお願いし質問などをしていたのは、この契約をなんとか破棄し、康生を生かす為だった。

だが僕は間に合わなかった。そして僕の番が来たからだ。

彼女の考えは変わったのかな、とはふと思ったが、彼女もきっと残り時間にやりたいことがあるはずだ。
それを邪魔してはいけない。]

(LINE)
ありがとう、大丈夫。
君のこと、友達だと思っている。

[それだけ送った。]*

(45) 2023/08/21(Mon) 14時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー日野病院/康生の母親Cーー

[そして僕はついに、明日香さんに康生がコックピットの操縦席に座ることになった事を話す。]

 操縦席と言っても、普通の黒の椅子じゃないんです。

 多分…契約した人物の思い入れがある椅子?なのかな。

 そうだ、変な事がありました。康生くんはそれまでベッドに座ってたんだけど、彼の番は友達と交代して、肘掛け付き書斎椅子に座ったんです。

[僕は椅子を説明する。すると明日香さんはは、とした顔をして。]

『それはお父さんの椅子だわ…』

(51) 2023/08/21(Mon) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 …じゃあ、コウが…康生くんが言ってた、『呼ばれてないけど次は僕』は。

『そうね。お父さんが選ばれて。二人で闘い…お父さんが亡くなり、同じ身体を共有する康生もーーそういう事だと思うわ。』

[僕は漸く理解した。それから、アストロが転んだ話、緊迫した戦闘を語る。

明日香さんは自分が戦闘の邪魔をしてしまったことを悔いているようだ。]

『康生が家出してから気が気でなくて…家を飛び出して駆け付けてしまったの。

今考えると本当に馬鹿ね、私。……あの子とお父さんは身を呈して私を護ってくれたのね……』

(52) 2023/08/21(Mon) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は明日香さんの手の甲に、掌を重ねる。

僕はほぼ全てを彼女に話したが、最後彼が敵パイロットが乗るコアを破壊した事だけは告げなかった。

告げる必要は、ない。]

 戦闘が終わり、彼の胸に触れた時ーーもう、鼓動が聴こえなくて。

 あれは、パイロットであるお父さんが先に旅立ったんだと……お父さんは最期の瞬間まで、彼と一緒でした。

『ええ、ええ、そうね…』

[涙する明日香さんと僕は。同じ大切な存在を失った僕らは。

同じ涙に暮れる。]

(53) 2023/08/21(Mon) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『ありがとう、話してくれて。

ーーそれで。あなたが康生を愛していて、二人がパートナーになったと私は思っているけど。

あなたは何か私にして欲しいこと、ある?』

[僕は少し考えてから、言った。]

 彼が産まれてからの思い出を聴きたいです。アルバムとかあるなら、見せて欲しいです。

『ええ、ええ。それは勿論。』

[そこで彼女は居ずまいを正して。]

(54) 2023/08/21(Mon) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『恵一くん。私、あなたの事を息子だと思うわ。

だってあの子はあなたのパートナー…ええと、ウェディングドレスを着たなら妻になったんでしょう?

なら、康生の旦那様は私の息子。ーー家族よ。』

[彼女が広げる両腕に飛び込む。また、涙が溢れる。]

 う、う……コウ、コウ。

『もっと泣いていいの。怖いと言ってもいいのよ。康生もね、しっかりしすぎてたまに私は困ってしまったけど。

ーーいいのよ、甘えて。』

[暫し、僕は彼女の寛容に浸る。明日香さんはどこか、彼と似た匂いがする気がした。おうちの匂いかな。]

(55) 2023/08/21(Mon) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『ーーそれで。あなたは次のパイロットに選ばれたのよね。』

 はい。

『……おかあさんとして、言うわ。

どうか、あなたの信じるように、して頂戴。』

[それは奇しくも僕の父さんの言葉と同じだった。]

 わかりました。

[僕は彼女に然りと頷いたーー。]**

(56) 2023/08/21(Mon) 15時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 15時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー自宅/縁士ーー

[縁士が僕を知らないように、僕も縁士を知らない。

元々天文部員ではなくクラスも違う、合宿からの付き合いだからお互い無理はない。

彼の印象は木訥だ。
合宿ではAと仲良く線香花火する姿が印象に残っている。

喧嘩した時は意見が正反対だった。康生が敵コアに対峙した時にかけた言葉も。

何もかもが違いすぎる僕ら。]

(57) 2023/08/21(Mon) 16時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[だが、僕らは同じくパイロット候補であり死の運命にある。

合宿に参加などしなければ巻き込まれなかったはずとも思う。

彼が異常に勝利に拘る理由は、きっと家族である祖父母、双子の兄弟が大切だからなんだろうか。

ーー僕は。

彼を知らない。何もかも。]

(58) 2023/08/21(Mon) 16時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 水ね、わかった。最近僕はこの珈琲を飲んでるよ。

[海辺デートの際に康生が飲んでいた銘柄を愛飲している。

僕はコップに水を汲んで彼に渡した。]

 父さんと母さんは、アメリカに留学している兄さんの所にいるんだ。

[だから二人きりだよ…と後ろ手に扉の鍵を閉めたりはしないから安心して欲しい。

僕の全性欲は康生にしか向いていないし、彼がいない今はもう、誰に向くこともないだろう。]

 そうなんだ。僕は兄さんとたまにゲームするぐらいだから、あんまりゲーマーじゃないんだ。

 中学までは野球馬鹿だったし。

(59) 2023/08/21(Mon) 16時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[なんて話ながら、彼が合わせてくれるらしいからスマブラを遊ぶことにする。

どっちかが場外に落ちたら負け。わかりやすいゲームだから。

ちなみに僕は大して上手くない。上手いのは兄だ。よって、初めてスマブラをやる彼と僕はいい勝負だった。

ゲームをする僕の左手薬指にはリングが光る。また、首からは小さなロケットをぶら下げている。随分アクセサリーまみれになったものだ。

彼の質問には、一瞬手を止めて。左手の手の甲を目の前に翳す。ピンと延ばした指に嵌まった指輪は存在を主張した。

彼は、此処にいる。]

(60) 2023/08/21(Mon) 16時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……うん、そうだよ。
 僕たちはーー

[恋人とは言えない。パートナー?違う。事実を伝えよう。]

 お互い好きだった、から。

[とても短い言葉に想いを集約した。が、その次の質問に僕はこけた。座りながらだが思い切りこけた。]

 なッ…ちが、違うよ!
 僕はコウが好きだっただけだッ
 もしコウが犬でも猫でも好きだったッ

[猫なら可愛いな!!]

(61) 2023/08/21(Mon) 16時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 コウが女子だったらーーいや、正直あのウェディングドレスは女子より似合ってたし可愛かったしあの柔らかな唇って、何を言わせる?!

[彼は何も言わせていない。]

 兎に角僕はノーマルだッ

 そりゃコウが健康な身体ならキス以上のあんなそんなを朝な夕なシたかったよ?!

 縁士だって好きな相手とかいるだろ、抱き締めたりキスしたいなんて思わないか?

 性別など些細ッ

 好きになった人がーーたまたま、同性だった。
 それだけ。

[聞かれたことの三倍は答えた。]*

(62) 2023/08/21(Mon) 16時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 16時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 16時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 19時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーみんなと康生を見送るーー

[僕と明日香さんが一緒に行った康生の葬儀にはみんなが参列してくれた。

縁士はじっと康生のお父さんの遺影を眺めていた。>>43]

 縁士、君が座っていた椅子は、お父さんの椅子だったよ。

[彼はそれを既に知っており、康生と示し合わせて交換したわけだが、僕はその事実を知らないからそう伝えた。

じゃあ縁士の椅子がない、とまで僕が考えないのは、もう僕がそういう事に興味を無くしていたから。

僕は彼が未契約者であるのを知らぬままコウ大好きラブラブ号に搭乗するだろう。]

(70) 2023/08/21(Mon) 19時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[真弓にも勿論お礼を述べる。明日香さんに真弓を紹介したりした。僕と明日香さんは、康生という絆で結ばれた家族だ。>>64]

[加賀先生には明日香さんは『息子がお世話になりました。先生、色々ご配慮ありがとうございました。』と深々頭を下げる。

なお、康生の遺影は僕と明日香さんが二人で様々な彼の写真から選んだものであった。

みんなに見送られて。
康生の肉体はお父さんの心臓と共に、天国へと旅立っていった。]**

(71) 2023/08/21(Mon) 19時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 19時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 20時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー最期の旅行@ーー

[いよいよ僕がコックピットに転送されるまでの時間は少なくなった。

明日香さんと康生の思い出を語り過ごす時間はとても幸せだったが、僕には、死ぬ前にもう1つやりたいことがあった。

ーーそれは。]

 ここが成田空港か…広いな。
 え、搭乗手続きとか大丈夫かな、僕。

[僕はアメリカにいる両親と兄に逢いにいくため、空港に来ていた。

独り言を呟きながらロケットを握り締める。

『大丈夫だって〜ケイは心配性だな!』

(77) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ふと。

そんな声が聴こえてーー僕は振り返る。

当たり前に、そこに彼はいない。いるはずが、ない。]

 そ、だよな。いるはずないんだ、彼はーー。

[『いるよ?ケイどうしたんだよ〜俺が見えてないのか?』

まただ。また聴こえた。僕の胸が激しくドキドキする。

キョロキョロする僕は挙動不審だったろう。

兎も角搭乗手続きだーー]

(78) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[飛行機に乗るのは初めてではない。でも海外に、それも独りで向かうなんて初体験だった。

そう言えば敵はパイロットがいる場所に出現するらしい。

今僕は空の上だが、もしその時が来たらどうなるのだろう。

まあ、いい。

僕はあまり深く考えず、窓からの眺めに集中する。]

 凄い、雲の上を飛んでいる。
 ……まるで白い絨毯みたい。

[『ほんとだな。歩けたら楽しそう!』

 ーーまた。
 だけど僕はもう、動揺しない。
 僕は彼の心臓を移植されたとかそんな経験はないし、彼の幽霊が僕に憑りついてなんてファンタジーも考えない。]

(79) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[幻聴。

寂しさに堪えられなくなった僕の産み出した、架空の声。

『機内食、食べられないやつならケイが食べてくれよな。』]

 うん、わかったよ。でも包装されたパンとかあるはずだし、大丈夫だから…

[隣の席の女性が僕を不思議そうに見る。

別に構わない、どう思われたって。もうすぐ死ぬ僕にはびっくりするほど些細な事だ。

そうして彼とブツブツ会話しながら、僕は遥か遠く、アメリカの地へと向かったーー。]

(80) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『恵一!!』

[空港には両親と兄の姿があった。両親と逢うのすら久しぶりだが、兄は半年ぶり。
僕は駆け寄り三人に抱き着く。

『恵一…無事で何よりだ。』

事情を知る父さんは僕の頭を撫でる。

『痩せたわね。食べてるの?』
これは母さん。心配そう。

『……久しぶりだな恵一。そっちはあのロボット騒ぎで大変だろう。お前の高校近くに現れたあれは、本当になんなんだーー。

お前も父さんたちと一緒にこっちに住めばいいのに。』

[兄は、去年の合宿で僕が恋人を寝取った事などなかったように普通な様子。

『ほら、大丈夫だったじゃないか。匡先輩はケイのこと嫌ってなんかない。
ただ気持ちを整理する時間が必要ってだけだったんだよ、やっぱり。』

(81) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[声は今聴こえているが、内容は花火大会の最中に康生が僕に言ってくれたアドバイスを繋ぎ合わせたものだ。

要するに、これは僕の記憶が作り出した彼のーー。

僕は父さんたちと共に兄さんの住む(今は父さんたちも共同生活中)アパートへ行くため、車に乗り込んだ。]

(82) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー最期の旅行Aーー

[兄が通うのはニューヨークのマンハッタンにあるコロンビア大学である。
アパートはその近く。

それはとても不思議な部屋だった。室内に、ありえへんものが置いてある。]

 ビリヤード台だよね、これ。

[兄の話では、以前の住民の持ち物なんだとか。日本では中々なさそう。

『こんなものより洗濯機があればいいのに。』

母さんがぼやく。

ニューヨークは、日本のようにアパート室内に洗濯機置き場が備わっている物件がとても少ないそうで。ニューヨークは配管が古く、それぞれの家庭に洗濯機を置くと水漏れや電気系統への影響が心配される。

よって、アパート内にコインランドリーが設けられており住民が使えるようになっているのだ。]

(83) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[母さんは家に帰りたそうだ。

なんにせよ、三人が元気に暮らしているのに安堵する。

『良かったな、ケイ』

指輪を撫でて僕は頷いた。]

(84) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[その夜。僕は兄と二人で話をした。]

 兄さん、ごめんなさい。

 あの時僕は兄さんに酷いことをしました。

 兄さんを傷つけるとわかっていたのに、雨竜先輩とあんなこと…。

[兄はゆるゆる首を振ってから、僕の頭をぽんと撫でた。]

『お前の事がなかったとしても、アイツとは遅かれ早かれ別れていたよ。

お前のせいじゃなかった。
あの当時はお前を許せないと思ったが、むしろお前を誘惑したアイツを怒鳴るべきだったんだ。

すまなかった、恵一。』

[謝る兄に僕は慌てる。悪いのは僕なのに。

兄が両手を広げ、逞しい胸板に僕を導く。すっぽり収まると安堵が広がったーー。]

(85) 2023/08/21(Mon) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[そして僕は数日ニューヨークに滞在、家族との時間を過ごす。
その間も脳内康生はたまにあれこれ僕に語りかけている。

日本に帰る前日、僕は父さんに次のパイロットに選ばれた事を告げた。

もう覚悟を決めていたのだろう。父さんは厳しい表情を浮かべるが、僕の手を強く握り。]

『お前の父親になれて、本当に幸せだった。お前は最高の息子だ。

恵一。
ーーお前を心から大切に想っている。母さんも、匡も。』

[彼が何か言うかな、と思ったけど。ただ胸がじわりと温かくなるだけ。

僕は彼がそうしていたように胸に手を当てて微笑む。

ーーその後、僕は日本への帰国を果たした。]**

(86) 2023/08/21(Mon) 21時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 21時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 21時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 21時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー自宅/縁士ーー

兄さんも天文部。僕は兄さんに誘われて部に入ったんだ。

……実は、あんまり星とか興味なかったんだけど、肩を壊したからさ。もうピッチャー…野球出来ないから。

縁士は双子のおとうと?いるんだっけ。

僕そんな気が利くほうじゃないと思うけど。コウのが、ずっと。

[何かにつけて康生の名前が出るのはご愛敬。

ゲームは本当に楽しくて、久しぶりに友達との時間を満喫した。本来ならーーこんな時間ばかりのはずだった僕らの人生は、どこで狂ったのか。]

(100) 2023/08/21(Mon) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……クラウドの女装は神。

[ホモ疑惑が深まった。]

 ちなみに僕は童貞ではないよ。それがホモではない証明だ。

[無駄などや顔。]

 他人に入れ込む。…うーん。
 僕からみるとさ、僕がほら、糞雑魚ナメクジだから、みんな耀いてみえる。

 みんなが素敵なんだ。だから、惹かれるのは当たり前で自動的というか。

 ただ、みんな好きでも色々な好きと、濃度があって。

 縁士だって、家族への好きとか友達の好きとかあるだろ?

 ーーそう言えば君は、Aと仲良しだったよね。
 Aのこと、好きだった?

(101) 2023/08/21(Mon) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ホモ沼に引きずりこむつもりではない。

そんな他愛ない、しなくていい話ばかり僕らはする。

パイロットになるとか。
死ぬとか。

ーー暫し忘れて。

彼を玄関まで送ると、またねと言った。

この時既に、僕の中にはある決心があったがーーそれを語ることはなく、僕らは別れた。]**

(102) 2023/08/21(Mon) 22時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 22時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 23時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 00時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー転送/コックピットへーー

[『ーーケイ、来たよ。』

その時僕は自宅のキッチンにて皿洗いをしていた。

なので、ジーパンとモスグリーン七分袖Tシャツの上に白エプロンという、なんとも間抜けな格好をしていたわけだが。

身体が消えかける前にいつも近くに置いているサコッシュを掴む。

僕の身体は自宅キッチンから消え、すみやかにコックピットに転送された。]

(122) 2023/08/22(Tue) 00時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 00時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[不思議空間を見慣れてしまう不思議。

僕は椅子たちと一同を見渡す。
随分人数は減ったがいつもの光景だ。

スクリーンを見やると、みんながアストロと呼ぶコウ大好きラブラブ号とーー奇妙な敵ロボットがいた。

頭は麦わら帽子を被ったみたいに平ら。その下を真っ黒なカーテンがぐるりと覆っている。

勿論まだどちらも動いていない。

僕は、僕の操縦席であるyogiboの近くへ。しかし座らず、もう一度みんなの方を見た。

つけっぱなしのエプロンに気付いて、慌てて取る。]

 洗い物してたからさ。
 あは。

(123) 2023/08/22(Tue) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーーえっと、みんな。
 まず僕の話を聞いて欲しい。

 ーーハロも、どうか。

[みんなはどんな顔をしているだろうか。一人一人を見やる。僕は胸のロケットをぎゅっと握り締め。

ーーコウ、僕に勇気を。]

 ーー傍にいるよね。

[みんなには独り言に聴こえるだろう。
が、脳内には『勿論。此処にいるよ。』すぐ返答がくる。僕だけに聞こえる声。

僕は正気じゃないのかな。
半分狂っているのかも、しれない。

ーー構わないけれど。]

(124) 2023/08/22(Tue) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーーみんなが死んだ。

 まず模擬戦でAが。それから七尾さん、大和、ーー康生とお父さん。

 みんながこの場所で闘い死んでいった。

 大切なものを、人を護るために。
 でもーー

 もしこんな理不尽な闘いを押し付けられなかったら。
 誰も死ぬことを受け入れたりはしなかったろう。

 ーー僕は。
 この期に及んでと言われても僕は。

 高次元だかなんだか知らないが、わけのわからない存在にやらされているこのゲームまがいの闘いに納得していない。

(125) 2023/08/22(Tue) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[この段階、もし誰かが少しでも動くなら。いや、誰も動かなくとも、僕はサコッシュから素早くサバイバルナイフを取り出して構える。]

 ーー僕に近寄るな。
 近寄ったら刺す。
 僕は本気だ。僕の邪魔をするなら、確実に殺すから。

 近寄らなければ何もしないから、どうか暫く、僕の邪魔をしないで。

 ーー頼む。

[僕の手は震えていない。ナイフの柄を握り締め、彼らに刃を向けた。

僕の仲間たちに。]

(126) 2023/08/22(Tue) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[尚、こうは言ったが僕に誰かを刺すつもりはない。

康生が手紙内で『どうか、みんな仲よくしてほしい』と言ったのだから。
僕がみんなを傷つけることは談じてない。

ただ少し時間が欲しいのだ。]*

(127) 2023/08/22(Tue) 00時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 00時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

 自然現象?流石に無理がある。ロボットだよ?>>138

[ハロの言葉に僕は顔を歪めた。]

 そもそも、それを何処かの誰かから聞いたわけでもないだろう。

 根拠がない。

 ーーハロ。僕は君が、騙したと考えていた。

 だが君は、騙されているんじゃないかな。

[刃物が効かないのは構わない。このナイフはみんなを傷つけるためのものではないから。]*

(139) 2023/08/22(Tue) 00時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[加賀先生と縁士は驚いたようだが、手出しはしてこない。

来られたら困るから、僕は胸を撫で下ろす。
誰も傷つけたくない。]*

(140) 2023/08/22(Tue) 00時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 01時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

 つまり諸悪は騙した代わりなんだよ。

 結局、このロボットを使った殺し合いゲームはーー
なんのために行われているのか。

 わからない。仕掛けている存在と話せないから。
 少なくとも自然現象とは僕は思えない。
 こんなゲーム的な自然現象は"自然"じゃないよ。

 ハロやAも騙され、ゲームのような闘いに巻き込まれただけなんじゃないか?

(141) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ハロたちも犠牲者。
 こんなことーー僕らにさせたいわけじゃないだろう。
 僕らが死に逝くのを見たいわけでもないだろう。

 僕たちは、地球や宇宙という人質を取られて無理矢理闘わされ、勝とうが負けようが命を落とすーー

 ふざけてるよ。
 馬鹿げている。

 なんで…あんな天使みたいだったコウが。
 コウが死ななきゃならない?

 なんで僕はこんなロボットでーーあ、このロボットの名前は、僕が死ぬまではコウ大好きラブラブ号だ。
 僕の死後はアストロで構わないから。

[スクリーン内のコウ大好きラブラブ号が複雑な顔をしたような。もう少し我慢してくれ。]

(142) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 僕らの命は、そんな軽いものなのか?
 地球と比べたら死んでもいい価値しかないのか?

 違うよ…違う。
 断じて違うッ!

[声を荒げる。僕の顔はくしゃり歪んで。]

 ……いい加減に、しろ。
 いい加減にしろッ

 闘いを、僕らが苦しみ抜いて死ぬのを見ているお前らッ!

 僕は赦さない、認めないッ!
 お前らなんかには、決して屈しないッ!

 僕の主は僕だけだッ
 僕は何人たりとの圧も。
 ーー受け入れない。

(143) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[はあ、はあと肩で息をして。一度呼吸を整えて。]

 ーーみんな、ごめん。

 僕は闘わない。
 我が儘なのは承知だ。

 七尾さん、大和、コウ。
 みんなの意思を継げないのは申し訳ない。

 だが僕はーー僕の意思を貫く。

 これがその意思だッッ!!

[僕はサバイバルナイフを反転、自身に向けるとーー頸動脈をかっ切る。]

(144) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[鮮紅色の血が脈打つようにビュッ!ビュッ!と噴き出す。

彩が、僕の命の最期の輝きが飛び散る。

あの時の打ち上げ花火みたいに。]

か、はッーー。

[どうせ命を落とすなら、闘いで落とせばいいとも考えた。

こんな死に方、誰も望まないとも。

でもーーでも。屈したくなかった。

僕はナイフを手から落として崩れる。
その場に仰向けに倒れる。

どくどくと血が大量に流れ、あっという間に身体が冷たくなる。

唇は薄紫に、顔色は紙のように白く。]

(145) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[染まる染まる染まる。
流れる流れる流れ、る。

赤、あか、朱。

       僕 の血。

  生暖かい。
             生きた脈動。

      おしまい。


               最期ーー]

(146) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『死ぬのが、独りになるのが、怖いんだよ』

[聴こえる、聴こえているよ、コウ。]

『来てくれる……? ちゃんと、来る?』

[ーー逝くよ、今逝くから。]

『独りはやなんだ、俺。』

[君を独りにしないよ、決して。]

『待って、るから。………ケイ』

[ーーコウ。君の、元へ。]

(147) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[




僕の意識は途絶えた。]**

(148) 2023/08/22(Tue) 01時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 01時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[>>150ハロは完全に洗脳されているのか。
何故、自分がさせられていることを肯定するのか。

あの技術が人間にはないのは明白だ。
ならば、人間以上の存在がロボットを作ったに違いない。

僕はハロを騙された仲間と考えるから、喧嘩をしたくなかった。だから、答えを返さずーー]**

(153) 2023/08/22(Tue) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[>>151真弓の言葉に僕は薄く笑った。]  

……抗議する。抗う。命を掛けて。

[そして、明言通り命の火花を散らした。]**

(154) 2023/08/22(Tue) 01時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 08時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 12時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 19時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 21時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/22(Tue) 23時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー自宅/僕の遺体ーー

[僕の遺体は三千院部長の速やかな指示により、ハロによって自宅に転送された。

自室のベッドに寝かされたろうか。

血塗れだが、僕の薬指には指輪があるし、胸元には康生の遺骨と巻き貝が入ったロケットがある。

僕は独りではなかった。

父にパイロットになった事は告げたので、恐らく両親と兄がニューヨークから帰国し葬儀を行うだろうが、そんなもので引き継ぎ戦に向かうみんなを煩わせたいと考えないからーー

僕の物語は、ここで終わり。]**

(195) 2023/08/22(Tue) 23時半頃

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ケイイチ
43回 (6d) 注目

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