人狼議事


10 冷たい校舎村9

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視点:


夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/06(Sun) 00時頃


夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/06(Sun) 00時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 回想:帰宅部の心理テスト? —

[ひとみちゃんが早く帰る理由>>713は知っていたけれど、
 今回の騒動はわたしのイメージを越えていた。
 噂だから多少誇張があったかもしれない。それでもだ。

 ひとみちゃん>>0:1182が昨日の話をしてくれた。
 わたしは手伝えなかったことを謝ってから、
 文化祭に参加できることによかったねって伝える。
 たぶんその日だけは、帰宅する歩調が少し速くなった。

 3年かけて気づいた嘘。ひとみちゃんのご両親のこと。
 ひとみちゃんに何かあるって気づくのに
 必要なものはもう、何もない。]*

(22) 2021/06/06(Sun) 01時頃

【人】 夜笑国 メイ

[そんなこともあったけれど、ひとみちゃんは
 ちゃんと約束を守って文化祭の準備に勤しんでいる。
 誰も思い浮かばなかったわたしが、
 誰かいるように装ったへらへらの答え。
 ひとみちゃん>>0:1183の反応は芳しくない。]

  ……わたし、どうだった?

[これ、心理テストじゃないな。
 わたしがすぐ気づけたのは積み重ねがあったから。
 たぶんひとみちゃんが隠していることに関係している。
 でも一応、もしかしたら。
 わたしは予防線を張って、心理テストの答えを尋ねた。]

[聞き返したら、きょとんとした顔。
 予防線なんて意味なかったかも。
 わたしは話題が流れる前に口を開く。]

(23) 2021/06/06(Sun) 01時頃

【人】 夜笑国 メイ


  うーん……忘れられる側なら、理由聞くけど。
  そもそも、伝える必要あるの?

[ひとみちゃんの答え>>0:1184はふわふわで、
 地に足がついていないみたい。
 前提も曖昧だから、わたしには上手く想像できない。]

  忘れられる側が忘れる側を一番好きだとして、
  忘れる側は、忘れられる側のことが好きなの?
  忘れたいのに?

[主導権は忘れる側にあるんじゃないの。
 わたしはそう思って、ひとみちゃんに尋ねた。]*

(24) 2021/06/06(Sun) 01時頃

【人】 夜笑国 メイ

— AM8:50:3年9組の教室で —

[わたしは靴下を履き終わって、
 炭蔵くん>>0:1170が書いた文字を眺めていた。

 職員室にも先生たちがいないってさすがにおかしい。
 乃絵ちゃんやひとみちゃんから聞いたメンバーも
 教室に全員揃っていて、わたしはぽそりと呟いた。]

  ……取り残されたみたい。

[チャイムが鳴って、あちこちから着信音がなった。
 当然わたしの鞄からも。
 そういえば、マナーモードにするのを忘れていた。
 休校の一斉連絡かな、なんて軽い気持ちで画面を開く。]

(30) 2021/06/06(Sun) 01時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ——。

[わたしは動きを止めた。
 『これ』は、なんだろう。

 頭に浮かぶ二文字がどうにも拭えなくて、
 送り先を見ようとするけど、誰からのものか分からない。

 周囲を見渡すとみんな似たような反応をしていて、
 わたしは画面を開いたまま、スマホを机に置く。

 ひとみちゃん>>5の呟きが現状を示すようだった。]*

(31) 2021/06/06(Sun) 01時頃

【人】 夜笑国 メイ

[私の席は廊下から遠くて、特別鼻が効く訳でもない
 わたしは、廊下から漂う匂い>>#1に気づくのが遅れた。

 向井くん>>14が扉を開いて、綿見さん>>19が尋ねる。
 わたしも自然と向井くんの方を向いたら、
 教室の外がさっきより鮮やかに見えた。

 重い曇天と白い雪。廊下はしんと冷えていたはずなのに。
 そこでようやく、場違いな匂いがわたしにも届く。]

  え……。

[この匂いを、わたしはまだ覚えている。
 向井くんが飛び出した扉の向こう、
 あの楽しかった一日が広がっていて。]

(35) 2021/06/06(Sun) 01時半頃

【人】 夜笑国 メイ


 [あぁ。]

 [石橋、なくなっちゃったね。]
 

(36) 2021/06/06(Sun) 01時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[自分より混乱した人を見ると落ち着くって本当なのかも。
 わたしはスマホの画面を暗くして手ぶらで扉へ向かう。

 立ち止まっていた綿見さんはどうしていただろう。
 わたしは横から外を覗き込もうとして、
 ひとみちゃん>>34の方が先に教室を出て行った。

 足取りは向井くんよりずっとゆっくりだったけど、
 声音はそうでもないような気がした。]

  探しに行こ。

[それが向井くんなのか、ひとみちゃんなのか、
 先生たちなのか、他のクラスの人たちなのか、
 それともXXでしかないメールを送ってきた誰かなのか、
 何もかも分かんないけど。]

(37) 2021/06/06(Sun) 01時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  いい?

[深呼吸をして、わたしは炭蔵くんに尋ねた。
 わたしから話すことはあんまりないから新鮮な気分。

 こういう時まで委員長に判断を任せるかは別として、
 わたしは炭蔵くんに、尋ねた。]

(38) 2021/06/06(Sun) 01時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[返事を待つ間に、わたしは一歩だけ廊下に出る。
 あの日の光景と、]

  ……危ない、なぁ。

[ぽつんと落ちる、カッターナイフ>>2を見下ろした。]**

(39) 2021/06/06(Sun) 01時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/06(Sun) 01時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 回想:わたしにだけ降る雨の話 —

[たとえば、食堂とか、教室とか。
 乃絵ちゃんは、人の目がある場所じゃそういう話>>25
 しなかったと思う。

 話すのはいつも、わたしと乃絵ちゃんしかいない場所で、
 そうなると大抵が外のベンチに誘った日になって。
 だから、乃絵ちゃんが雨を降らす時は
 晴れや曇りの日が多かったんじゃないかな。

 もちろん、お昼以外にも乃絵ちゃんが話すことがあれば
 わたしはいつもみたいに聞いていたし、
 雨の日にぽつりと零れる話にも同じように応えた。]

(128) 2021/06/06(Sun) 15時頃

【人】 夜笑国 メイ

[雨粒が伝って、乃絵ちゃんの輪郭が見えてきても
 その中身がよく分からないのは、乃絵ちゃんの話が
 深い場所まで潜らなかったからだと思う。

 「ちょっと疲れたね」って言われたら、
 わたしはいつも「そうだねぇ」って返した。
 最初は毎回頭を撫でようとしたと思うけど、
 乃絵ちゃんが思い悩むような顔>>26をしているように
 見えたから、わたしが乃絵ちゃんを撫でる回数は減った。

 ひとみちゃんと同じように、乃絵ちゃんにも
 わたしのピアノを聞いてもらったことはない>>0:1132

 わたしたちは『ともだち』なのに、
 一番大事なところを晒せないまま日々を過ごす。]

(129) 2021/06/06(Sun) 15時頃

【人】 夜笑国 メイ


[でも、それっていけないことなのかな。]
 

(130) 2021/06/06(Sun) 15時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしと乃絵ちゃんは名前で呼び合うから『ともだち』。
 でも『ともだち』って、全部打ち明けなきゃいけないの?
 そうじゃなきゃ『ともだち』じゃないのかな。
 秘密があるのは、いけないことなのかな。

 わたしは乃絵ちゃんとゆっくり他愛もない話をしたり、
 乃絵ちゃんがいつも持ってくるお弁当>>0:848を見て
 パンと交換しよって持ちかけたり、
 そういう時間がちゃんと楽しいよ。これは、本当。

 だから。ちょっと雨が降るくらい、全然平気。

 わたしはただ、乃絵ちゃんが弱音を零したい時に
 話を聞くだけでいいんだから。]

(131) 2021/06/06(Sun) 15時頃

【人】 夜笑国 メイ

[ね。

 わたしはわたしの『ともだち』を、
 大事に大事にしていたでしょう。]*

(132) 2021/06/06(Sun) 15時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 現在:3年9組 —

[向井くんが飛び出して、ひとみちゃんが出て行って。
 綿見さん>>101もどこかへ歩いて行った。
 教室からは鳩羽くん>>57が騒いでいるのが聞こえる。

 あ、ちゃんと元気になったんだな。って
 わたしはひどく場違いなことを考えていた。
 だって教室に入ってからも、
 わたしは鳩羽くんと話をしていなかったから。
 大抵の人とそうなんだけど。わたしの日常そのままだ。

 普段なら意識もしないことを考えたのは、
 それくらい、朝別れる前の鳩羽くんの様子が
 いつもと違って見えたから>>0:683だと思う。

 鳩羽くんを苛むやべー運命ってやつを抑えてくれたのが
 この特異な光景なのが幸運なのかは分からないけど。

 わたしは廊下の外に広がる景色を見た。]

(133) 2021/06/06(Sun) 15時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[背後から窓の閉まる音>>115が聞こえても、
 わたしは振り返ることはしなかった。
 たぶん鳩羽くんの声に誰かが反応して
 同じことをしたんだろう。
 窓の向こうには何かがあるらしいってことだけ覚えた。

 わたしは、廊下に落ちたカッターを見ている。]

  うん。

[炭蔵くん>>66の声で、ようやくわたしは顔を上げた。
 窓のの近くには乃絵ちゃん>>119がいて、音の主を知る。
 当の鳩羽くん>>118は入り口の方まで来て叫んでいた。]

(134) 2021/06/06(Sun) 15時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  どこから手つけたらいいと思う?

[わたしは鳩羽くんと乃絵ちゃんの話に加わることはせず、
 全体に呼びかけた炭蔵くんに話しかけた。

 たとえば、3年9組の委員長が炭蔵くんじゃなくて
 ひとみちゃんだったなら、
 わたしは今の状況で判断を求めなかったと思う。

 別にひとみちゃんを軽んじている訳じゃなくて、
 炭蔵くんが炭蔵くんだからだ。
 わたしは炭蔵くんの長い前髪の先、目を見ようとした。]

(135) 2021/06/06(Sun) 15時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[向井くんが炭蔵くんはプロだって言ってた。
 ずっと委員長を務めてきたんだって。
 実際、彼が立候補した時、当然みたいな反応をする
 クラスメイトが多かった気がする。
 これまでもずっと人を率いてきたんだろう。

 わたしは、学校との関わりが薄いから。
 炭蔵くんのこと、よく分かっていない。

 ヨーコ先生が炭蔵くんに何でも任せちゃうのは、
 ヨーコ先生が人任せだからってだけ?
 炭蔵くんが炭蔵くんだからってことはないのかな。

 わたしは民衆の一人に過ぎない。
 大勢を退けてまで、
 そんな根拠のない疑問をわざわざ口にしたりしない。
 炭蔵くんが優秀なことは、わたしも理解しているしね。]

(136) 2021/06/06(Sun) 15時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[グループチャットにわたしの発言が並ばないように、
 多くの声がある場所でわたしは自ら前に出たりしない。
 ひとつ声が足りないくらいで流れは変わらないんだから。

 何でもいいよって、見ている。
 ヨーコ先生に並ぶくらい人任せだ。

 でもここにはクラスの半分もいなくて、
 埋もれていられるだけの数が足りなかった。]

(137) 2021/06/06(Sun) 15時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……持ってく?

[わたしは足元のカッターナイフを見ていた。
 何が起こったのか分からない以上、
 身を守る術はあった方がいいかもしれない。
 でも刃物は怖い。手を傷つけてしまいそうだから。

 炭蔵くん>>68が教室を出るなら、わたしも後に続こう。
 振り返ると、柊くん>>77が座り込んでいるのが見えた。

 わたしは一瞬だけその姿を見てから歩き出した。]*

(138) 2021/06/06(Sun) 15時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/06(Sun) 15時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 2階廊下 —

[カッターだけ、あるいは手ぶらで炭蔵くんの後に続く。
 炭蔵くんもどこへ行くか決めていないように見えた。]

  ここ、何が見える?

[だから、わたしは適当な教室を指差しながら話しかけた。
 入り口には「おばけやしき」>>79って書かれた文字。
 部屋の中は暗幕に阻まれてよく見えない。

 じゃあここは。次は。って、
 わたしは何度か炭蔵くんに尋ねた。]

  見えてるもの、同じだねぇ。

[わたしは最後にそう付け加えて、質問の意図を伝える。
 これはわたしだけが見ている夢ではないらしい。
 教室から柊くん>>139の悲鳴が聞こえてきたから、
 そうだろうとは思っていたけれど。]

(150) 2021/06/06(Sun) 16時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは炭蔵くんを呼び止めて、廊下の窓を示す。]

  何かあるらしいよ。見てみる?

[鳩羽くんと乃絵ちゃんが見ていたもの。
 もし怪物でもいたならここじゃ見えない気もするけど、
 顔を出しただけで噛み殺されることはないみたいだし。
 わたしは冷たい窓の鍵に手をかけた。]

  ……わたしたちの屋台も、あるんだよね。

[3年9組のぶっ飛んだクレープ屋はどこにあるんだっけ。
 何もかもあの日みたいな校舎の中、
 どうしてこんなことになっているのかは分からないけど。

 わたしが思い浮かべるのは、
 ビニールテープで色付けされたプラスチックケースだ。]

(151) 2021/06/06(Sun) 16時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしが財布からこっそり入れた10円>>93を思う。

 打ち上げ前の最終確認、
 向井くん>>96の収支報告には1円のズレもなかった。

 朝からずっと笑っていた向井くん。
 客引きの衣装にも、紙の上に書かれたボタンにも
 ゲラゲラ笑っていたっけ。
 忙しかった時は少し大変そうだったけれど>>91
 終わってみれば満足しているように見えた>>92
 わたしは「良かったねぇ」って答えたと思う。

  準備期間に一度だけ乱しかけた平穏を、平坦を、
  今度はちゃんと保てたはずだ。

 もしここが文化祭を忠実に再現しているとするなら、
 あの10円はどうなっているんだろう。
 足りないまま? それとも嘘で補われている?
 わたしは迷子の10円>>94がいたことなんて知らない。]

(152) 2021/06/06(Sun) 16時頃

【人】 夜笑国 メイ

[開けた窓の下、2階のはずなのに地面がずっと遠くて、
 わたしはそこで初めて息を飲む。]

  ……っ、なん、で。

[どうしてって言わないようにしてるのに。
 誰も答えてくれないのを分かっているのに。
 わたしの口からは、自然と子どもみたいな声が漏れた。

 どこからか、ため息が聞こえる気がする。]**

(153) 2021/06/06(Sun) 16時頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/06(Sun) 16時半頃


夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/06(Sun) 21時頃


【人】 夜笑国 メイ

— 豊町高校文化祭 —

[人通りの多い絶好の立地>>167
 情報量過多>>0:1056な鳩羽くんをはじめとした
 ノリのいい宣伝部隊>>166
 広報のふたりが運営していたSNSには目を引く写真が
 いっぱい並んだ。

 その中には目玉商品>>207もあったかな。
 試作会>>0:1018でいいリアクション>>0:1032>>0:1099
 得たかもしれない作品の隣、もしかしたら綿見さんが
 一緒に考えたおばけクレープもあったかも>>208。]

(269) 2021/06/06(Sun) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ

[固めのホイップクリームにチョコチップで顔を描いて、
 フルーツはベリー系にしようか。
 当日はレジから離れる訳にはいかなかったけれど、
 準備中は少しずつお手伝いもできたと思う。

 そんな一番楽しいとこ>>209、いっぱい満喫して。
 文化祭が終わった後のわたしの手には、
 綿見さんがくれたクレープのレシピ>>210が残った。

 夢が夢じゃなかったって教えてくれるみたいに。
 まるでガラスの靴みたい、なんて。
 そう一瞬でも思ったら、触れたら壊れてしまいそうで、
 わたしはまだこのレシピを試したことがない。]

(270) 2021/06/06(Sun) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ

[そんな個性豊かな3年9組のクレープ屋さんは、
 楽しいだけじゃなく、結果>>201もしっかり残した。

 わたしは何をしていたかといえば、
 与えられた仕事を淡々とこなしていたくらい。
 もちろん笑顔で対応した。いつもみたいにへらへらって。
 わたしたちには安心と信頼のチャートがあったから。

 おまけで販売係スイッチね。
 こっちが役に立てたんだから、
 10円も同じようにできたってわたしは疑ってない。]

(271) 2021/06/06(Sun) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ

[だから、写真にうつったわたしはちゃんと笑ってたはず。
 個別に撮ってもらったものはなくて、
 わたしが輪に入ったのは全員の集合写真だけ。

 「お父さんに見せるから頂戴」ってデータを貰ったっけ。
 乃絵ちゃん>>254とは対照的にわたしの手元には1枚。

 たった1枚だけ。
 あの日の思い出が、残っている。]*

(272) 2021/06/06(Sun) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 少し前:3年9組 —

[教室を出る前、鳩羽くん>>155と目があった時、
 わたしはちゃんと笑えたと思う。

 ツイてるなんて言ったのにね>>0:346
 それともこれが、
 お茶目な神様が与えた運命>>0:384だったりするのかな。

 って。鳩羽くんの顔を見たらそんな気持ちになって、
 ちゃんと、笑えたと思う。

 でもどうやって話してたか>>0:665
 思い出せないままだったから、
 わたしは鳩羽くんと言葉を交わさずに離れた。
 今話したら、またへらへらが言葉に吸われちゃう。

 「今は、選べねー運命>>0:385よりマシ?」って聞く時、
 笑ってなかったらちょっと怖いでしょう。]

(283) 2021/06/06(Sun) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[鳩羽くん>>157が自分のことで黙ったと思うわたしと
 わたしがわたしのお母さんを気にしたと考えた鳩羽くん。

 わたしたちはすれ違ったまま別れて、8:50に迷い込んだ。

 お日様だと思っていた人の曇り空。
 その触れ方に、わたしはまだ戸惑ったままだから。

 鳩羽くん>>160が何を思うかなんて考えもつかない。]*

(284) 2021/06/06(Sun) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— 現在:2F廊下のどこか —

[学校に来たら、一部のクラスメイト以外の姿がなくて、
 チャイムが鳴ったと思ったら廊下の外が文化祭になって。

 原因が分からないことは確かに不安だけど、
 わたしはそれでも割と楽観していた方だと思う。

 だって窓もあるし、扉もある。
 潜ってきたばかりだ。曽我くんだってさっき帰ってた。

 むしろ町から人がいなくなっていたらどうしようって、
 出た先のありもしない心配をしていたくらいだ。]

  ——。

[見当違いも甚だしい。]

(296) 2021/06/06(Sun) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[別に2階から飛び降りるつもりはなかったけど、
 飛び降りろと言われれば不可能じゃなかったと思う。
 わざわざやりたいとは思わないけど。

 わたしが開いた廊下の窓、底はどこまでも遠くて、
 身を乗り出してしまえば自然と足がすくむ。
 人間が持つ、根源的な恐怖ってやつかな。
 わたしは少しの間、言葉を失っていた。]

  ……?

[そんな時、ため息が聞こえたような気がした>>153
 炭蔵くんかな。わたしの近くにいるのは彼だけだ。
 確かめようにも、衝撃に固まった身体が動かない。
 だからわたしの頭の中だけがぐるぐる回る。]

(297) 2021/06/06(Sun) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[浮かんだのはため息が苦手なわたしの友だちのこと。

 明確な悩みを聞いたのは最初だけで、
 それからは極々小さなガス抜きみたいな言葉だけを
 降らせていた乃絵ちゃんのこと。

 わたしがいくらいいよって言ったって、
 乃絵ちゃん>>239はそれ以上を口にしなかった。

 だからわたしは降ってきたものだけを受け止める。
 乃絵ちゃんとわたしは一歩離れた場所で向き合っていた。

 もし今わたしに届いたため息が炭蔵くんじゃなかったら、
 乃絵ちゃんにもこの音が聞こえちゃうのかな。
 こんな不思議な場所だもん。
 それくらいあってもおかしくない。]

(298) 2021/06/06(Sun) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[それは、嫌だなぁって思った。
 乃絵ちゃんが受け止めなくていいんだよって。

 だってこれは、誰に向けられたものでもないでしょう。
 わたしの足を縛るのは、
 2階から見下ろした遠い遠い場所にある底だけだ。]*

(299) 2021/06/06(Sun) 22時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/06(Sun) 23時頃


【人】 夜笑国 メイ

— 回想:ひとみちゃんの嘘 —

[予想通り、というほど考えて喋った訳じゃないけれど、
 ひとみちゃん>>240はわたしの話に黙りこんだ。]

  ……うん。

[普段の明るい声とは違う、ひとみちゃんの
 絞り出したような声>>241にわたしは本当を見る。

 でも、話題はすぐに逸らされた。
 これまでの何よりも明らかな嘘だ。
 わたしはひとみちゃんを見つめる。]

(341) 2021/06/06(Sun) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[ひとみちゃんには忘れたい”人”がいる。
 それが虚空を見つめて喋る行為とどう繋がるのかは
 分からなかったけれど、その日わたしはようやく
 会ったことのない誰かの存在を認識したんだと思う。]

  仕方ないなぁ。
  また今度答え教えてね。

[わたしの視線にひとみちゃんがどういう反応をしても、
 わたしはそのままひとみちゃんの嘘に乗った。

 だってわたしみたいな人間が何を言えるんだろう。
 忘れようとするのに忘れられない”ひとみちゃん”に、
 XXXしかXせないわたしが。何も知らないわたしが。]

(342) 2021/06/06(Sun) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[それから、わたしがひとみちゃんに
 「どうしたの」って聞くことはほとんどなくなった。
 答えを教えてもらうまた今度も、訪れてないと思う。]*

(343) 2021/06/06(Sun) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— 現在:2F廊下 —

[鳩羽くん>>163が黒板に文字を書いたのは
 わたしたちが教室を出た後で、
 窓の外に何かあるという情報だけを持ったわたしの手が
 止まる理由はどこにもなかった。

 当然向井くん>>281が付け加えた文字も、
 黒板が事実の寄せ書きみたいになっていることすら、
 わたしたちは知らない。]

(366) 2021/06/07(Mon) 00時頃

【人】 夜笑国 メイ

[窓の外を覗くまで、わたしと炭蔵くんの道中は
 至って平穏なものだったと思う。

 炭蔵くん>>323の判断に頷き、わたしは教室を離れた。
 饒舌だなんて言われた時>>324は、
 「それは饒舌のハードルが低すぎ」なんて笑ってみたり。

 でも実際、炭蔵くんにとってはそんなものだろう。
 わたしの声を炭蔵くんが聞く機会は授業くらいのものだ。

 カッターを装備した炭蔵くん>>325と手ぶらのわたし。
 何かあったらなんて言う割には、
 炭蔵くん>>327はわたしの質問へ丁寧に答えてくれた。
 心理テストと言われると部活の子>>341が浮かぶけど、
 ここにひとみちゃんの姿はない。

 わたしたちは落ち着いて、あるいは淡々と廊下を歩き、
 教室が全部、今年の文化祭と同じになっていることと、
 中に誰もいないことを確かめた。]

(367) 2021/06/07(Mon) 00時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……っ!

[炭蔵くん>>329の声と肩を揺さぶられる感触。
 足が竦んで硬直していたわたしは、軽い衝撃だったにも
 関わらず、一歩後ろに身体をよろけさせた。

 止めるより前に炭蔵くんが下を覗きこむ。
 わたしより高い位置にある後頭部が見えて、
 不自然に言葉が途切れたような気がした。]

  あぶないよ。

[今度はわたしが炭蔵くんの肩を揺さぶろうとする。
 さっきまでより声が小さくなってしまったけれど、
 手に上手く力が入らなかったけれど、それでも。
 階下から音>>235がしても上手く反応できずに。]

(368) 2021/06/07(Mon) 00時頃

【人】 夜笑国 メイ


  状況を把握すること、でしょ。

[様々なことに疎いわたしは、これが何なのか分からない。
 頭を緩く振って深呼吸。
 またため息が聞こえた。音の主は炭蔵くんじゃない。]

  次、どこに行ったらいいと思う?
  下かな……それとも、屋台がある渡り廊下とか。

[あぁ、財布を持ってくれば良かったなって。
 わたしは少しだけ後悔する。

 もし10円>>0:1187がなかったら、また足そうと思って。
 一度吐いた嘘なら、何度だって吐けるよ。

 でも総額なんてさすがに覚えてない。
 だったら触らない方がいいのかな……なんて、
 今必要ない考えごと。]

(369) 2021/06/07(Mon) 00時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……大丈夫?

[炭蔵くんはどうしていただろう。
 驚いたかな。動揺してるかな。
 それともいつもみたいに落ち着いてるかな。
 たとえば、ロボットみたいに。

 わたしは炭蔵くんを見上げ、行き先の答えを待つ。]*

(371) 2021/06/07(Mon) 00時頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/07(Mon) 00時頃


夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/07(Mon) 01時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 現在:2F廊下 —

[炭蔵くん>>396とこうして二人で話したのは
 初めてじゃないかな。

 こんなことがなければきっと絶対なかった機会。
 わたしが一方的に黙っていたせいなんだけど。
 わたしは不思議な気持ちで隣を歩く炭蔵くんを見ていた。

 落ち着いた雰囲気>>397は元のイメージのまま。
 でも、思ったより人間らしい人なんだなと思った。
 真面目ではあるけど、無機質という程ではない。
 普通の高校生>>0:74に収まっている印象を覚える。

 それは教室を確かめる間も、
 窓の下を見る姿>>398からも感じられたことだ。]

(435) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[だから、深呼吸の後の表情>>399
 わたしは少しだけ目を見開いた。

 確かに元々表情の乏しい方だとは思うけれど、
 こうも温度が見えないものなんだろうか。

 箱みたいだな、とわたしは思った。
 中身は確かにあるのに、何にも見えない。

 わたしは炭蔵くんの顔から目を逸らすようにしゃがむ。
 足元には点々とカッターナイフが落ちていた。]

(436) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ここまで来ると、
  現実的な意見の方が非現実的になりそうだよね。

  実は仕掛け人のいる壮大なドッキリだとか、
  気づかない内にわたしたち全員が誘拐されたとか。
 
[わたしがひとみちゃんについて知っているのは、
 ご両親が心配して早く帰らなくちゃいけないこと、
 忘れたい誰かが存在していること、くらい。
 他にも他愛ないことは3年間たくさん話したけど、
 それはわたしたちだけの秘密だ。

 わたしはひとみちゃんの昔話を知らない。
 だから平然と誘拐なんて考えを口にできる。]

(437) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[カッターに手を伸ばして、そこまで。
 あと1cmで届くかというところでわたしは手を止めた。]

  あの人、死ぬのかな。

[文化祭に彩られた校舎に落ちるカッターナイフ。
 それだけなら準備期間の落とし物でしかないのに、
 足跡みたいな異常な数とあのメール>>1
 嫌が応にも別のものを連想させる。]

  死んじゃったの、かなぁ。

[わたしたちに宛てられた一通のメール。
 炭蔵くんのスマホを覗き込んだ訳じゃないけれど、
 同じ文面が全員に届いたであろうことは分かる。]

(438) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[しゃがんで見上げたら顔がずっと遠くて、
 スカートを払って立ち上がる。
 結局、わたしはカッターを拾わなかった。]

  ……死んだら、もう自分のこと守れないのにね。

[わたしは終始へらへら笑っていた。
 ともすれば軽薄とも取れる笑み、
 でもこの一言の間だけ、
 わたしの目はあんまり笑っていなかったと思う。。]

  誰だろうね。
  その人が、何かしたのかな。

[チャイムと同時に変わった校舎。
 チャイムと同時に届いたメール。
 これをただの偶然とする方が不自然だ。]

(439) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは非現実的な話をしながら歩き出す。
 状況を把握する目的で教室を離れたんだから、
 いつまでも窓の前で時間を浪費する訳にはいかない。

 わたしは窓を閉めることはなかった。
 だから炭蔵くん次第で、
 廊下には少しだけ冷風が残ることになるかも。]*

(440) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— →渡り廊下 —

[わたしが気になるんでしょって言い方をされると、
 嘘を確かめたいだけのわたしは何も言えなくなる。
 間違っていないんだけど。何だか後ろめたい。
 炭蔵くん>>400の提案に大人しく従ったわたしは、
 1階に降りてきていた。

 2階から見下ろした遠くにある底。
 階段を降りたくらいで変化しないと思っていたけれど、
 なぜか1階の外の景色は至って普通の高さだった。]

  屋台、あったね。

[わたしは炭蔵くん>>402に頷いた。
 ホラー×クレープの屋台。コワカワ!>>301だっけ。
 こんなの、わたしたちの店以外で見たことない。]

(441) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[他に誰か>>372>>388いたかな。
 もう去った後だったかも。

 もし誰かがいたなら手を振って、
 情報交換くらいはするつもりだけど、
 わたしは屋台より先に渡り廊下の外側を見つめる。

 ここから出たら帰れるんじゃないの。
 そう思うけど、阻まれるのか近づけないのか、
 ひとつ確かなことは、外に出られないってことだけ。]

  ……。

[わたしは空っぽの手を握りしめた。
 指を強く手のひらに食い込ませるくらい。
 それでもわたしの爪がわたしを傷つけることはない。]*

(442) 2021/06/07(Mon) 08時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/07(Mon) 08時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 少し前:2F廊下 —

[しゃがみこんだ後、
 わたしはカッターナイフを見ていたから
 炭蔵くんの話をラジオみたいに聞いていた。]

  教室に来たみんなを眠らせるとかして、
  学校の中を全部文化祭みたいに整えて。

  それならわたしたち、1日以上眠ってたことになるね。
  だって時間そのままだったもん。

  ……ありえない。

[わたしの耳は、炭蔵くんの後悔>>484
 少しでも拾うことができただろうか。
 普段の彼と変わらない淡々としたものだったなら、
 立ち止まることなく会話は続く。]

(523) 2021/06/07(Mon) 17時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[たぶん、だけど。わたしに届いた声がどうであれ、
 結果は変わらなかったのかもしれない。

 だって見上げた炭蔵くんの顔、前髪の奥にある眸には、
 しっかりと感情が映りこんでいた>>486から。]

  遺書みたいだった……いや、遺書だねぇ。あれ。
 
[どうやら、外箱の蓋は案外薄かったらしい。
 それとも今この状況があまりにも突飛だからかな。
 わたしは炭蔵くんの考えに同意しながら、
 初めて見る炭蔵くんの中身を興味深く見ていた。

 なんて言うのかな。
 不良が犬に傘をさしている現象?

 何も知らないくせに勝手に距離を取っていたからか、
 わたしは炭蔵くんの人間らしい顔に親しみを覚えた。]

(524) 2021/06/07(Mon) 17時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[だからちょっと、いつもより機嫌が良かったんだと思う。
 普段からピリピリしている訳じゃないけどね。
 カッターナイフとメール、二つから連想した死を
 わたしは素直に炭蔵くんへ伝えた。

 炭蔵くんならわたしのお母さんが亡くなったことくらいは
 知ってるだろう。だって炭蔵くんだし。
 でもヨーコ先生がわたしのお願い>>323を漏らしたのは
 予想できないけど、今はあまり関係のないことだ。

 炭蔵くん>>487>>488からの問いに口を開く。]

(525) 2021/06/07(Mon) 17時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[抱きしめられたら、防虫剤と微かな香水の匂いがした。
  ——「大変だったね」って言われる。

 会ったことすらない男の人がわたしの頭を撫でた。
  ——「もう無理しなくていいんだよ」って言われた。

 お父さんは、少し離れたところで悲しそうな目をしている。]

(526) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  死んでも記憶の中では生きてるって言うでしょ。
  でもそれって、生きた人間が作った命だもん。

  本人の本当はあっという間に塗りつぶされて、
  都合のいい存在ができあがる。

  死人に口なし。死んだらそれで終わりだよ。

[生≠ヘ善≠ナ死≠ェ悪≠ネら、
 誰かが生み出す死人≠フ生≠ヘどっちかな。
 それに口出しできる当人は、とっくにお墓の下だけど。]

(527) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  わたしはヤだな、勝手に決めつけられるの。

  分かりにくい方が悪いんだろうけどさ。
  だから伝えなきゃ、死んでるのと同じなのかも。

[わたしの生≠ヘわたしがわたしでいられること≠ナ
 わたしの死≠ヘわたしがわたしでなくなること=B

 わたしの善悪とは違う感覚を炭蔵くんはどう思ったかな。
 確かめようとしたけれど、立ったせいで
 炭蔵くんの中身、見えなくなっちゃった。
 わたしはそれを残念そうにしながら歩き始める。]

(528) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  だから……人による、と思う。

  もしこんなわたしと話してくれる人なら、
  わたしが気づけなかったってことでしょ。
  それはたぶん……ちょっとだけ、悔しい、かな。

[どんな相手のことも知ろうとしなかったくせに、
 わたしの口からはそんな言葉が出てくる。]

  行動しなかったせいでダメだったみたいじゃん。
  わたしが殺したみたい。それは、嫌だよ。

[わたしの自分本位な感情が廊下に尾を引いていた。
 階段を降りて渡り廊下へ至るまで、
 わたしたちは道中と変わらない探索>>489を続ける。]

(529) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  そうじゃないなら、わたしが気づく機会もないなら、
  ……どう思ったらいんだろう。

[わたしはこっそり炭蔵くんを見上げた。
 例えば、炭蔵くんが死にたいなんて思っていたら、
 わたしはちゃんと悔しいと思えるんだろうか。

 わたしの手はそれなりに大きいけれど、
 埋もれる民衆であるわたしが掴める数はそう多くない。

 カッターを拾わなかった手を見下ろした。
 爪は短いままだ。傷も見当たらない。]*

(530) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 現在:渡り廊下 —

[透明な壁があったりしないよね。
 ベニヤ板でも打ちつけてあったりする?
 わたしは上履きのまま廊下の外に出ようとして、
 そこから動けなくなっていた。

 後ろにはコワカワの屋台>>490
 隣に炭蔵くん>>491がやって来て、
 わたしと同じように立ち止まった。]

  なん、で。

[あぁ、また言っちゃった。嫌だな。子どもみたい。
 2階から見下ろした底とは違うはずなのに、
 根源的な恐怖がわたしの頭の中を満たす。

 少し粘っても、外に出られない事実は揺るがなかった。
 わたしは数歩後ずさる。先に戻っていた炭蔵くんを見た。
 表情は半分隠れているけど、空気が少し硬い気がする。]

(531) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ

[その話>>492は唐突だったけど、わたしは驚かなかった。
 たぶん今、まったく同じ経験をしたからだろう。]

  ……。

[完璧な人だと思っていた。
 みんなを率いて、先生の仕事すら受け持つような。

 わたしは蓋の向こうに見えた、感情の滲む眸を思う。
 わたしの前髪は目を隠してはくれないから、
 代わりに瞼を閉じた。これでおあいこだね。]

(532) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  どっちでも、いいよ。

[炭蔵くんは「文化祭で止まったまま」と言った。
 メールの文面>>1を思い出す。
 もう一度作り直すより、確かにその方が現実的だ。

 ねぇ、時間が止まるのが現実的だって。
 わたしは何だか面白くなってしまって、
 場違いにもへらへらと笑ってしまった。

 笑って、現実とこの変な世界を同価値にする。]

  ま、こっちの方がちょっとラクかもね。

[わたしにとって、あまり重要じゃなかった要素>>0:751
 でもその理由は少しずつわたしから失われていく。
 わたしは閉じていた瞼を持ち上げた。

 眸は、諦念に満ちている。]

(533) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……わたしも、ないとは言い切れない、かな。

[その話題は炭蔵くんによってすぐに打ち切られた。
 わたしもそれ以上話を続けるつもりはない。
 壁みたいだった炭蔵くん>>493の前髪が僅かに乱れて、
 背中に隠れて見えなくなる。]

  炭蔵くん。

[わたしは炭蔵くんの後ろ姿にに呼びかけた。]

  前髪、切らないの?
  切った方がよく見えるのに。

[よく見えるのはわたしの方なんだけど。
 3階に行くと告げる炭蔵くんに、わたしは頷く。]

(534) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  わたしはもうちょっとここにいるよ。
  そしたら一回教室戻ろっかな。
  ひとみちゃんたちみたいにみんな何か調べたかもだし。

[屋台の場所には先にひとみちゃん>>520がいて、
 柊くんもまだそこにいたかな。

 1階の扉と窓が開かないことを聞いたなら、
 わたしからは2階の窓は開けない方がいいことを伝えた。
 「地面がすごく遠くに見えた」って。
 残念ながら、わたしにラピュタを選ぶセンスはない。]

(535) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……それに、確認しておきたいこともあるしね。

[窓辺で聞いたため息は、あれからも稀に私の耳を擽る。
 その度に浮かぶ顔があるの。

 乃絵ちゃんがどこにいるかは分からないけど、
 当てもなく探し回るより一回戻った方が確実でしょう。

 その理由について、わたしははっきり口にしなかった。
 だってそれは、乃絵ちゃんが
 わたしにだけ降らせてくれた雨だったから。]

(536) 2021/06/07(Mon) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ


  誰かが潜んでる訳でもないし大丈夫だと思うけど、
  気をつけてね。

[これまでの探索を見る限り、
 単独行動も危険だとは思えなかった。

 だからわたしは、炭蔵くんが離れるのを見送る。
 足はまだ動かなかった。]*

(537) 2021/06/07(Mon) 18時頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/07(Mon) 18時頃


【人】 夜笑国 メイ

— 現在:渡り廊下・3−9屋台前 —

[ひとみちゃんたちはどうしていただろう。
 先に移動していたならその前に、
 まだそこにいるなら炭蔵くんを見送った後に
 わたしはひとみちゃんに声をかける。]

  大丈夫だった?

[わたしがここに来る前にひとみちゃんを見たのは、
 ひとり教室を出ていく姿>>34だ。
 わたしはひとみちゃんの顔色を伺う。
 あまりじろじろ見たりはしないし、
 移動するというなら引き止めるつもりはないけれど。

 だって、さっきのひとみちゃん>>520の声、
 落ち着いてた気がするから。]

(540) 2021/06/07(Mon) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[それから、もし柊くんがいるなら、
 わたしの視線はそちらにも行く。

 屋台を背景に柊くんの姿を捉えられたら、
 自然と浮かぶのは文化祭当日の話だ。]

(541) 2021/06/07(Mon) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 回想:豊町高校文化祭 —

[当日にハプニングはつきもので、
 樫樹くん>>315が階段を転げ落ちるなんてこともあった。

 見つけたのはひとみちゃんらしい。
 カチューシャをつけた看板娘の姿がないと思っていたら
 休憩の時にグループチャットの連絡>>522に気づいて
 驚いたのを覚えている。

 流れを見る限り、大事ではないらしい。
 わたしはやっぱり既読だけのささやかな主張をして
 画面から目を離した。

 打ち上げの時には樫樹くん>>317も戻ってきたようで、
 わたしはその時に「良かった」って本人に直接伝えた。

 いつもどこか一歩引いているような樫樹くん>>294
 声を上げない民衆のわたし。
 関わりなんてそんなものなのかもしれない。]

(542) 2021/06/07(Mon) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[事件といえばもうひとつ。
 こっちは後から気づいたんじゃなくて、リアルタイム。

 立地条件◎、宣伝効果もインパクトも抜群の屋台は
 大盛況で、当然レジも混み合っていた。
 お金を触る人間を減らすために少人数にしたせいで、
 わたしたちはそこそこ忙しかったと思う。

 その合間、屋台の前が騒がしいような気がして、
 わたしは一瞬だけ顔を上げた。
 そこにいたのは柊くん>>304で、騒ぎの中心らしい。

 柊くんの手から乃絵ちゃん>>404にチラシが渡って、
 綿見さん>>429と何か話してたみたい。
 その間にすっかり柊くんはどこかに行ってしまった。

 もし隣に向井くんがいたなら、
 どうしたんだろうねって目を合わせようとしたと思う。
 余裕がなさそう>>91ならたぶんしない。
 平坦を乱すつもりはもうなかったから。]

(543) 2021/06/07(Mon) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[そうして迎えた打ち上げ。
 わたしが嘘を10円分吐いた後。

 樫樹くんに一言話しかけたり、
 自分から一枚だけ集合写真にお邪魔したり。

 向井くん>>472のポケットが重いことも気づかない。
 だって楽しそうに見えた>>473もの。
 わたしはちゃんと役に立てたんだって疑わなかった。]

(544) 2021/06/07(Mon) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[柊くんは打ち上げに来ていただろうか。
 わたしは走り去って行った後のことを知らない。
 もし来ていたとしてもそこでは何も聞かなかった。

 文化祭が終わって、その先どこかの月曜日。
 柊くんが音楽室にふらっと現れたなら、]

  大丈夫?

[一度だけ、そう尋ねたと思う。
 何を、なんて言わないから、柊くんの反応を待って
 すぐに「何でもないよ」って伝えた。]

(545) 2021/06/07(Mon) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしが知っているのは
 柊くんが誰かに想われたこと>>0:436だけで、
 柊くんが誰かを想ったことなんて知らない。

 だから、その日の音色もいつもと同じだった。]*

(546) 2021/06/07(Mon) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 現在:1階渡り廊下・屋台前 —

[わたしの眼前にあるのは見覚えのある屋台だ。
 あの時は雪なんて降っていなかったけれど。
 それでもどこか懐かしい気持ちがするくらいには、
 わたしはこれに愛着を持っていたらしい。]

  わたしは、もうちょっとここにいるね。

[もしまだ誰かがいたなら、わたしはそう声をかけた。
 去るのも残るのも止めはしない。]

(547) 2021/06/07(Mon) 19時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[さっき動けなかったことを思い出したら
 手を伸ばす気にはなれなくて、
 わたしは視線だけで探し物を求める。

 赤、青、黄色。
 影になってはっきりとは見えなかったけれど、
 縁に貼ったビニールテープが教えてくれた。]

  見えない、なぁ。

[10円が足りてるかどうかなんてやっぱり分からない。
 わたしは困ったなぁって呟いて、屋台を見ている。]**

(548) 2021/06/07(Mon) 19時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/07(Mon) 19時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 現在:渡り廊下・屋台前 —

[炭蔵くんを見送って、ひとみちゃんはどうしただろう。
 わたしは上靴の爪先を地面に当てる。

 とん、とん。

 体温で溶けた雪はタオルで拭われて、
 濡れたタイツも袋をしっかり縛って鞄の中。
 わたしの足元は朝から生まれ変わって
 真っ白な靴下に包まれている。]

(578) 2021/06/07(Mon) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ん?

[声が聞こえて振り返ると、まだ柊くん>>560がいた。
 先に屋台を見に来ていた様子の2人とは、
 簡単な情報交換を行った。

 わたしから伝えたのは、
 2階の窓を開けない方がいいこと>>535の他に、
 他の教室の中も文化祭の時みたいになっていたこと、
 わたしたち以外の人は誰もいなかったこと。
 装飾だけじゃなく食べ物もそのままあることは、
 チャイムが鳴った時からする匂い>>#1で分かるかな。]

(579) 2021/06/07(Mon) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ


  んー……ちょっと、ね。

[柊くんと音楽室以外で話すのはちょっと新鮮な気分。
 わたしは屋台とこっちを交互に見る柊くんを捉えてから、
 一ヶ所を指差して視線を定めてもらおうとした。]

  見えるかな……あそこにね、入れ物があるの。
  わたしたちがレジで使ってたやつ。

[硬貨が混ざらないようにビニールテープを貼った>>0:624
 お金を管理するためのプラスチックケース。
 わたしたちが立っているのがお客さん側だからか、
 様々な物品に隠れて全容まではよく見えない。]

(580) 2021/06/07(Mon) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ


  さっき、炭蔵くんが言ってたんだよね。
  「文化祭で止まったままの校舎」って。

  それならどこで止まったんだろうって思っただけ。
  あの中、ずっと変わり続けてた訳だし。

[そんな細かい部分、きっと誰も気にしない。
 空っぽかもしれないし、何かが入っているかもしれない。
 それだけのものだ。

 それでも気にかかるのは、
 わたし>>0:1187が嘘を吐いたからで。

 罪悪感なんか持つはずがない。
 万が一にでも足りないなら、
 わたしはまた嘘を吐こうと思っているくらいだ。]

(581) 2021/06/07(Mon) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ


  なんとなく、そう思ったの。
  ごめん、今必要ないことだったね。

[そのために、今度は柊くんに嘘を吐いた。
 わたしはへらへら笑って、柊くんを見上げる。]

  他どこ見てないかな?
  何も分かんないんだし、調べられることは調べないと。

[話の切り替え方、ちょっと強引だったかな。
 だからわたしはまた笑って誤魔化す。

 わたしは手ぶらで、10円は手元にない。
 だったら考えるだけ無駄だし、考えること自体無駄だ。

 わたしは頭を振って気持ちを切り替える。
 柊くんと話している間に竦んでいた足も落ち着いた。]

(582) 2021/06/07(Mon) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ


  文化祭、懐かしいね。

[わたしは小さく呟いて、屋台を眺めて目を細めた。
 しんみりするようなデザインではないんだけどね。

 わたしは思い出に背を向ける。柊くんはどうするかな。
 特に何もなければ、その場を離れようとするつもり。]*

(583) 2021/06/07(Mon) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ

— 少し前:炭蔵くんと —

[じゃ、素顔が思ったより表情豊かだった現象>>566
 もう現象じゃなくなっちゃった。

 そんな名称は正直何でもよくて、
 大事なのはわたしが炭蔵くんに親しみを持ったってこと。
 相手>>571が全く違う印象を抱いているなんて知らずに。

 炭蔵くん>>566は見られるの苦手なのかな。
 でもその眸がなきゃ、
 わたしは炭蔵くんの気持ち>>565を察せなさそう。]

(596) 2021/06/07(Mon) 22時頃

【人】 夜笑国 メイ


  全然分かんないままだけど、
  何か、しようね。

[実際返答>>572は芳しくなくて、
 わたしの視界が通る機会は厳しそうかな、なんて。
 そう思いながら、3階へ向かうという炭蔵くんに、
 道中話していた言葉>>568を告げる。

 わたし、目より耳の方がいいんだよ。
 炭蔵くんがはっきり言えなかった分、重ねるみたいに。
 それは、炭蔵くんの後悔>>569を知らなかったから
 できたことかもしれないけど。]

(597) 2021/06/07(Mon) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[去り際、炭蔵くん>>574がカッターナイフを取り出した。
 わたしは両手を後ろに組んで一歩下がる。]

  わたしは、いい。
  必要な時は足元から借りるよ。

[緩く首を横に振った。
 メールの文面がまた脳裏に浮かんだせいもある。
 楽しい光景にぽつぽつと死≠ェ落ちている感覚がした。

 2人はどうしただろう。
 わたしは断ったから、今も手ぶら>>582のままだ。]*

(598) 2021/06/07(Mon) 22時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/07(Mon) 22時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 現在:屋台の前 —

[ひとみちゃんの声は落ち着いてるように思ったけど、
 ひとみちゃん自身>>622の申告の通り、
 動揺は表情からも伝わる。
 いつものメイク>>336も少し崩れているように見えた。]

  きつかったら、ちゃんと休んでね。
  ……ここに安心できる場所があるかは分からないけど。

[一緒の帰り道、悩んでた様子のひとみちゃんにだって、
 わたしは納得できる答えをあげられなかったんだもの。
 今わたしに言えるのはこのくらいしかない。

 わたしの腕は二本あるけれど、
 わたしの手の中は空っぽのままだ。]

(661) 2021/06/07(Mon) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[ひとみちゃん>>625は既にカッターを持っていたみたい。
 柊くんは>>606は丁重にお断りしてた。
 わたしと同じで必要な時に現地調達するらしい。

 わたしが最初に確認した>>138カッターナイフは、
 きっと炭蔵くんの手の中に戻っただろう。]

(662) 2021/06/07(Mon) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[ひとみちゃん>>629は移動したみたい。
 もしその瞬間に気づいたら、わたしは空の右手を振る。]

  またね。

[昇降口で「一緒に帰ろう」
 分かれ道で「またね」
 わたしの挨拶の定番だ。

 この時のわたしは「またね」が叶わない
 可能性>>587なんて一切考えていなくて、
 当たり前みたいにみんなと再会できるって信じていた。]

(663) 2021/06/07(Mon) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ


[見当違いも甚だしい。
 なんて、今朝>>296思ったばかりなのにね。]*
 

(664) 2021/06/07(Mon) 23時半頃

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