31 私を■したあなたたちへ
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―― 銀の館 ――
[吐露するつもりのなかった過去だけれど。 復誦されれば、視線だけで静かに頷いた。 私の促しは強引だっただろうか。 癒えない傷痕を暴くような真似だっただろうか。 絞り出すようなその声に、耳を傾ける。 天井プラネタリウムの淡光しかない場所だけれど 時々相槌のように、頷く気配は届くだろうか]
(9) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時頃
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………っ…
るくあさんが亡くなられた傷がまだ新しいのに 血の繋がった妹としての存在があなたから 切り離されてしまったから……?
[ここ、と示された場所を見詰める。 もし、それが契機で苦しみを深めてしまったのなら。 心の空洞が広がって、中身が零れ落ち からっぽになってしまったというのなら]
さっき、あんなことを尋ねなければ ここまでには、ならなかった ……?
(10) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時半頃
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[ならばいっそ、思い出さない方が まだ彼にとって、良かったのだろうかと思う。 彼らに何が起きていたかを 私は正確に知り切れていない。 それ以前に、私は彼のことを何も知らず ほとんどの物事を、推し量って話すしかない。 その無知が事態を悪化させたなら 自分が赦せなくなりそうだった。]
(11) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時半頃
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……いいえ、 謝ることじゃ……。
あなたという人がわからないままよりは、いいです。 ムキになるでも、怒るでも、 吐き出してくれたほうが。 私こそ、物言いがきつく感じたら、許して。
[積極的に死を望んでいるわけではないと知って 緊張から来る身体の強張りは僅かに解ける。
心底から死にたいわけでもないひとが 命を棄てることを良しとは出来ず、 それには肯定も否定もすることができなかったが。 どう考えていたかはわかりました という意味合いで、頷いた。]
(12) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時半頃
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心に怪我をしたり、胸に大穴が空いてしまうと 癒したり、塞がるまでに時間がとてもかかって その間、ずっと……苦しいから。 灰羅さんの喪失感も、空洞も がんばって抱えてなんて、とても言えません。
……でも、だからといって 向こう側に落ちていくなら止めたくなってしまうの。
心にたくさん休息をとって、栄養もとって、 よく考えてからでも遅くはない……って 無茶を言って、捕まえていたくなりますの。
腕一本、伸ばすことしかできないのですが それでもね、
まだ、生きてほしいと、思ってしまう。
(13) azure_blue 2023/11/23(Thu) 08時頃
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…… やっぱり踏み込みすぎかしら、ね。 ただのお節介ばかり言っていること 自分でも分かっていますわ。
[顔を斜めに背けて、目許を擦り。 無理に微笑んでもみせるけれど、ここが 薄暗がりで良かったと思うくらいには失敗している。
アポロを開いていないから、この島全体が るくあの墓標だということは未だ知らない。 でも、確かに彼女の気配を感じる気がしていた。 この島に着いたその時から。 いま、話をすることが出来たらいいのに 声が聴こえているなら力を貸してくれたらいいのに。 と、非現実的なことを強く願ってしまう。 祈るように瞳を伏せた。**]
(14) azure_blue 2023/11/23(Thu) 08時頃
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―― 銀の館 ――
[私の“お節介”は、そうと言われつつも そのまま受け容れて貰えたようだった。]
……… ぁ …… よかっ ………
[胸が詰まる心地がした。 思わず両手を胸に置き、細い息を吐く。 少なくとも今ここで、相手の命が 失われることはないということへの。
説得というには嘆願に近い私の言葉を 何故聞き入れてくれたは分からない。 それでも、彼の声が、先刻よりも ほんの僅か落ち着いて聞こえることが嬉しかった。]
(41) azure_blue 2023/11/23(Thu) 20時頃
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…… ありがとう ……ございます。 はい。充分です。
[ふたつの短い礼の言葉がぶつかって、瞬いた。 軽く肩に触れる手に、一瞬肩が跳ねるも 少し間を置いて、小さく微笑んだ。
この人の前に居る時は殆どいつも 緊張や不安で気を張り続けていた私の、 初めての、笑みらしい微笑みだったかもしれない。 これもまた、薄闇に紛れて行く。]
(42) azure_blue 2023/11/23(Thu) 20時頃
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それで、どうしましょう? …戻ります………?
[そこで漸く、館の入り口の方に視線を遣る。 そのこころは、キラ様――中村さんの メッセージに応じて其方に向かうか、それとも、 という確認だったのだが。
どのようにするにせよ、私は首肯すると思う。*]
(43) azure_blue 2023/11/23(Thu) 20時頃
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―― 銀の館 ――
[忘れてた、と告げる彼に、黙って頷き返す。 日常生活でも、なかなか人命を意識する ことは多くない。 務めていたという病理研究所では 身近に扱う分、なおのことそうなのかもしれない]
外の星……… はい。 そういえば、パレードのこと 忘れかけてしまっていました。
[灰羅さんに付いて館を後にする。 途中、一度だけ館の中を振り返ると、 投影盤の向こうに、何かが光っているように見えた。 目に焼き付いた残光かしら、と双眸を瞬く。 そうして、夜風を吸い込む。]
(50) azure_blue 2023/11/23(Thu) 22時半頃
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涼しい。 ……もう、夏も終わりですね。
[プラネタリウムの淡色の光とはまた異なる 遊園地のネオン。熱気よりも清涼に寄った外気。 薄闇に慣れかけた瞳には眩しすぎるそれら。 何処かに足を向けるなら、それに付いて。 なんだか不思議な気持ちでいた。*]
(51) azure_blue 2023/11/23(Thu) 22時半頃
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―― エレクトリカルパレード ――
…… すごい……!
[移動式装置を取り巻く光の粒が、 ひらひらと舞い踊り、辺り一帯を照らしている。 近付けば近づくほど美しく、楽しく、眩しいそれに 思わず息を呑んで、距離を保って近づいた。
モナリザはスタッフ役とダンサー役を兼任し、 前進しながらパフォーマンスを行っている。 彼らの動きは可愛らしく、時にコミカル。
賑やかに空を彩るホログラムのひとつひとつにも 視線を移して、一心に見詰めていた。]
(73) azure_blue 2023/11/24(Fri) 17時半頃
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…… 綺麗……。 はい。遊園地で、こうやって観るのは初めて……
[初めての遊園地。 もちろん、初めてのパレード。
宣伝広告などで目にすることはあったが パフォーマンスや演出、音楽は 想像するしかなかったのだと 傍らからの問いにはそう返答を返す。]
(74) azure_blue 2023/11/24(Fri) 17時半頃
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こんなに心躍るものだとは、知りませんでした。 ……ふふ。モナリザさんたちも頑張ってますのね。
[灰羅さんが誰かに合図をする様子に気付けば>>63 私もそちらに視線を向けて。 他にも、招待客の姿が見えるなら私も会釈を。 ―――パレードも終盤だろうか。 スポットライトの元、モナリザ達の描く幸福な物語。 おしまいに、舞台出演者挨拶のように頭を下げる彼らに ぱちぱちと小さく拍手を送った。]
(75) azure_blue 2023/11/24(Fri) 18時頃
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[るくあへ向けた言葉を耳が捉えてしまうと>>64 何も言わずに傍らに在りながら、 私も目を伏せ、生前の彼女を思い描く。]
―――… るくあさんも、 きっと、一緒に見ているわね。
[此方を向く気配を捉えたから>>64 彼の方へ、彼と同じく向き直る形で 静かにそう口にして、微笑んだ。**]
(76) azure_blue 2023/11/24(Fri) 18時頃
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[途中、傍らの人がアポロを操作すると 予想した通りに間もなく私の方にも通知が入った。 モナリザによるSOS>>3:29は、 地上に居た私にはそれと察することは出来ない。 ただ、首謀者としての告白メッセージを 重い気持ちで見つめ、端末を閉じた。]
ジェットコースターはまだハードルが…と 言いたいところですけれど。 この際、何でもお付き合いします。 ……行きますのね、終わらせに。
[恐らく、キラ様―― 中村さんの所と予測を付けて。]
(94) azure_blue 2023/11/24(Fri) 21時頃
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[ふたりの文面からも、彼らが互いを 害し合うとは思えないけれど、自然、 案ずるような眼差しになるのは隠せない。]
私も、今夜は戻ります。 眠れなくてロビーくらいには降りるかもしれませんが。
明日、楽しみにしていますから…… どうか恙無く、無事で。 約束、です。
[何時の間に天秤が傾いてしまったのか、 自分でも分からないままに、そう言って。 送ると言ってくれるのは素直に受け入れるだろう。*]
(95) azure_blue 2023/11/24(Fri) 21時頃
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ミツボシは、/* 思う所、じゃないな、裏話!海透さんとすれ違っちゃった、おやすみです**
azure_blue 2023/11/25(Sat) 00時半頃
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―― 昨夜 ――
はい。おやすみなさい。
[605号室の前まで送り届けてくれた彼に、 一度挨拶はしたものの、暫くドアを開けたまま 言葉を探してしまった時間があったと思う。 出来るならドアの前で見えなくなるまで見送りたいと 思っていたが、この後にキラ様との大事な会話が 控えているのだからと、私の方からドアを閉めて。]
………〜〜〜
[自動ロックのカチリという音とともに 顔を覆ってその場にへたり込んだ。]
(227) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[自分の身に起きつつある変化に、 とても理解が追いついていない。 確かに、此処に来てからたった1日半ほどの間に 心境もジェットコースターの如く坂を上ったり 落下したり蛇行したりしていたけれど――…]
っ、と、とりあえず……お風呂と 寝る準備しないと……
[よろっと立ち上がって、夜の準備。 折角お風呂まで楽しめる設備が>>2:25 あるのだからと湯を溜めたものの。 思考の渦ばかりでなく文字通り湯舟の中にまで ぶくぶく沈んでばかりになってしまって 宇宙というよりは海に居るような気分だった。]
(228) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[今ごろ、当事者たちは話をしている最中だろうか。 そう思えば再び不安が頭を擡げてくる。
どのように応えたら良いか直ぐには分からなくて、 キラ様の告白にはまだ何もメッセージを入れていない。 アポロを開き、今一度文面を見詰めて >>3*19>>3*20>>3*21]
(229) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[考え考え、ゆっくりと、送信を行った。 可愛い教え子の死の真相を知りたいと願ったけれど 当事者ですら与り知らない何かが起きていたことは この二日で察することが出来たために。 また、少しであっても言葉交わした彼の印象からも 殺人犯として見るなどということは出来ない気がした。
あまり眠れるとも思えなかったが 二日目は殆ど一日中園内に居たためか 少しは疲弊してもいたようで、寝台に入れば 眠りに誘われるのは、存外早かった。]
(230) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[個別メッセージ>>*12に気付いたのは 目が覚めてすぐ、アポロを確認した時のこと。]
……おはようございます。
[ほ、と息を吐いて目許を和らげ、 ついつい画面の文字に向けて挨拶をしてしまう。 約束は違えないと信じていたが、それでもやはり 何事もなかったことに安堵する自分が居た。]
って…… えっ、送信時間…!
[ただ、タイムスタンプは思ったよりもずっと遅い時間。 この後に寝入ったとして、少しでも休めているかしら。 時計を確かめて、それからアポロを操作した。]
(231) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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―― ホテル・ロビー ――
[身支度を整えて自室からロビーに降りる。 朝から規則正しく動き回るモナリザさんに あたたかいカフェオレをお願いする。 夏の終わりの日差しは柔らかく ギャラクシーランドを照らし出していた。]
ありがとう。
[モナリザさんに礼を言って注文品を受け取る。 お砂糖をひとさじ溶いたカフェオレを一口含み 暫くの間、外に見える人やロボットたちの 行き来を見詰めているだろう。**]
(232) azure_blue 2023/11/26(Sun) 13時頃
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―― ホテル・ロビー ――
もちろん。 ……おはようございます。
[近づく気配に顔を向け、 待ち人の姿を見つけたなら小さく微笑んだ。 今度は文字ではなく、言葉での挨拶。
椅子を引いて席に着く灰羅さんの表情を つい、じ…っと見詰めてしまうのは 昨夜のメッセージのタイムスタンプの所為。]
(252) azure_blue 2023/11/26(Sun) 14時半頃
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飲み物と食べもの、リストがあるみたい。 灰羅さんはどうするかが分からなかったから 私もまだ朝食は摂っていなくて。 フレンチトーストが美味しそうで、見てました。
……遅くまで起きてましたのね。
[キラ様との会話が長引いたのか。 それとも単に寝付けなかったのか。 でも、昨日広場で顔を合わせた時を考えれば 私の目には彼の調子は悪いようには見えなかった。 メニューを彼へ向けて差し出しながら。*]
(253) azure_blue 2023/11/26(Sun) 14時半頃
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それなら、朝食もご一緒に。 私は今見ていたフレンチトーストと サラダのセットにしようかしら。
[モナリザさんを探して合図すれば すっかり見慣れたロボットは滑るようにテーブルへ。 一緒に注文してくれるのには、お礼を言ってお任せして]
いいえ、その時間はもうぐっすりでしたし。 気付いたのは朝なので、 …… ……もっと早くに気付けばよかった。
お二人と会っていたのね。遅くまでお疲れ様です。
[メッセージを送った後、店長さんからも 何らかのアクションがあったのかも知れない。 私の顔が浮かんだというのには、ぱちりと瞬く。]
(262) azure_blue 2023/11/26(Sun) 15時半頃
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私?
[なぜだろう…と、僅かに動揺が走るも、 昨日は日中から怒涛だったから、 強い印象を残してしまったのだろうと思い直して]
……ええ。 眠れないかも、とも思ったんですけど 意外と疲れていたみたいで、ベッドではぐっすり。
(263) azure_blue 2023/11/26(Sun) 15時半頃
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ふふ。心配しなくても、体調は万全ですの。 ジェットコースターでもどんとこい、です。
[純粋に案じてくれているらしき眼差しに 少し嬉しくなってしまうから不思議だ。 モナリザさんが彼と私の前に配膳を済ませ、 去っていくのに手をひらひら振りながら。]
……おいしそう。
[ね、と微笑んだ。*]
(264) azure_blue 2023/11/26(Sun) 15時半頃
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『星の夢』と『銀の館』以外だと、私まだ 『惑星パーティ』しか乗っていないので――… なので、どれでも新鮮です、きっと。
[灰羅さんに対し、態度の固さが 多少なり取れているのだとすれば。 暫く一緒に居て慣れたから、というのもあるし。 なりふり構わず詰め寄った昨夜の対話で 吹っ切れたという理由もあるのだろう。 …なるべく普通に努めよう、という心の働きも。]
……それ、外しているところ、初めて見ました。 何度も顔を合わせているのに、何だか不思議。
[置かれたサングラス。 島で会った時からずっと掛けていたと記憶している。 ついまじまじと彼を見詰めてしまう。]
(276) azure_blue 2023/11/26(Sun) 17時頃
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[幸いにか、最初に頼んだ特製ドリンクの レモネードは特段ハズレでもなかった。 ぴりりとしたスパイスが、人を選ぶかなというくらい。 罰ゲームの如き悪魔のような飲み物が存在することを 私はまだ知らないので、ハズレがあるらしき 彼の言葉には少し首を傾げたりもして。
届いたピザを口に運ぶ様子を見ながら、 私も追加で頼んだ紅茶のティーカップを持ち上げて] ―――…
[口元に運ぶギリギリのところだったから、 彼の発したことばに、 噎せる羽目にならなかったことに感謝しつつ。
――ただ、唇を開いて、音にならず閉じた。]
(277) azure_blue 2023/11/26(Sun) 17時頃
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……… っ、 朝から、そんな冗談、
………
[辛うじて絞り出せたのは、それだけ。 彼を伺うも、平然とした様子に見え、 軽口に違いないと思うのに。でも、何故、とか。 上手く処理できない感情の渦が再び頭を擡げてきて。 それなのに、顔は勝手に熱くなって行くからもう、 どうしようもなくなって、両手で自身の頬を覆った]
……ずるい、です。
[冗句だろうとそうでなかろうと。 こんな風に揺さぶられると為す術がない。*]
(278) azure_blue 2023/11/26(Sun) 17時頃
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武装――… ええと、身だしなみとしての化粧の方ではなくて、 戦闘服のようなもの …ということなのですね。
[其々の舞台に向かうための。 何をしている人か分からなかったのは間違いがなくて しかしそれは演出のためだったのなら納得も行く。]
それじゃ、こちらの方が “素” に近いのね……?
[ついつい、興味が湧いて来てしまう。 不躾かと気付いて時折視線外しつつも、 きっともっと素になれる彼も居るのだろうと思えば 今ここで垣間見えるものがないかと、自ずと探して。]
(285) azure_blue 2023/11/26(Sun) 18時半頃
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…そっ、 ……そうなの……? それなら……少なくとも、先刻のは。 冗談じゃない、って、受け止めますけど……
[朝いちばんに不意打ちを受けてしまったら 彼の直球をそのまま受け止められるだけの 適切な言葉を紡ぐ用意が今の私にはないし。 この後の園内観光で必要以上に意識してしまいそうで やっぱり彼はズルいと思う。
むう、と何かをこらえる顔は まだ朱に染まったままだったかもしれないが 今は食事を、と、フレンチトーストを残さずに頂いた。]
(286) azure_blue 2023/11/26(Sun) 18時半頃
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宇宙遊泳から…!? 最初からクライマックスですのね! ……わ、わかりました。覚悟してご一緒します。
[彼の方から一旦保留のような形にしてくれたために 食事を終える頃までには、一見 落ち着いていていられたと思う。 けれど心は当然ざわざわと落ち着かない。
食事が終われば、モナリザさんが 彼と私の食器を回収してくれた。
身の回りを整える時間を貰ってから、 彼について宇宙遊泳のアトラクションへと足を運ぶ。**]
(287) azure_blue 2023/11/26(Sun) 18時半頃
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―― 宇宙遊泳 ――
ジェットコースターって、屋外をごく普通に 駆け抜けるものしか知りませんでした。 VRだと、どうなっちゃうのかしら。 ゴーグルが飛んで行ってしまったら大変ですし、 さかさまに反転したり、はそんなにしない……?
[コースターはおろか、VRだって初めてだ。 渡されたVRゴーグルもしげしげと眺め、>>300 コース想定で心の準備をしようとした。]
…遊園地は、定番だって言いますものね。
[傍らから零れた一言は耳ざとく拾いつつ 特段何のとも言わず。自分はそれでも 遊園地は無かったな、と思いながら。 ただしい位置に装着すると、世界は一気に宇宙船に跳ぶ。]
(302) azure_blue 2023/11/26(Sun) 22時頃
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[元生徒の悪戯のお陰もあってアトラクションに 対してのLVは少し上がったとは思っている。 それでも、足が地から離れる感覚にヒヤリとした。
壮大な宇宙旅行>>115>>116から、 突然のアクションへの布石。>>117 周囲が見えない分声は抑えたものの、 急激な降下・落下には思わず小さく悲鳴が洩れた。 宇宙船を掠める隕石の演出など、余りにリアルで 映像だということを忘れて身を竦めたり。
速度を落とした宇宙船が目的地とされる場所に 辿り着き、半分放心状態だったかもしれない。 音声案内にハッとして、VR装置を外し、 ようやっと見慣れた遊園地に戻ってきて。 隣からの視線に気づくと、急におかしくなってしまった。 くすくすと笑いが込み上げて、止まらなくなる]
(303) azure_blue 2023/11/26(Sun) 22時頃
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…… ふ ふふふっ。 こ、こわかった……! 小隕石がすぐ脇を掠めるんですもの。 わた、し、 当たるかと思って! あの急カーブ、避け切れていたのかしら。
[最近の映像は本当にリアル、と、 涙目になったのを軽く押さえつつ]
あ、でもね? スピードは案外大丈夫でしたの。 昨日の宇宙パーティでレベルアップしたみたい。
[あれも一人では対処できなかったけれど。 ぐ、と拳握ってみせて、安全装置が外れたなら そろりと地面に降り立つだろう。*]
(304) azure_blue 2023/11/26(Sun) 22時頃
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―― 宇宙遊泳 ――
だって……! はー……もう。 くるしい!
[私の笑い声に、彼の声も重なって。>>316 恐怖を乗り越えたことによる笑いだけではなく 徐々に違うもの――安堵のような――も 微かに混ざっていたかもしれない。 彼が本当に楽しそうに笑う、こんな姿を、 私も初めて見るものだから。
そんな風にしていたおかげで、なかなか 降りることが出来なかったけれど、 招待客以外に人のいない遊園地なのだ。 一つのアトラクションでゆっくりしていても 誰も困りはしない。]
(327) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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ええ。怖かったし、たのしかった。 ……ふふ。 灰羅さんは、さすがに余裕そうでしたね。
[手を伸べてくれるのには、少し瞬いた。 今朝のことも影響して、刹那躊躇うけれど。 私からもそっと掌を彼に預けて。]
――…ありがとう。
[微かに惑ってしまう心は、そっと押し留めて。 静かに礼を伝えると、とん、と、爪先を地に付けた。]
(328) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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それじゃ、次は観覧車。
[彼の提案に否やはなかった。 惑星パーティのように不意打ちがあるわけでもなく 間違いなくゆっくりした乗り物と信じられる。 どちらからともなく歩き出しながら。]
メリーゴーランドは、灰羅さん的にはいまひとつ? 私も、通り過ぎるだけで満足してしてしまったから 乗ろうと思う気持ちはなくて……
――ネオンやフェイクジュエリーのきらきらした世界で 馬や流れ星や、馬車に見立てた惑星がくるくる…って。 誰かが綺麗な世界で楽しそうにしているところを 遠くから見ているのが好きなのね、きっと。
(329) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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[それはきっと、保健室で談笑する 生徒たちを眺めている時と同じ。>>2:96 でも、一昨日の夕暮れ時は、楽しさよりも どことなく切なさを連れて来ていたように思う。 あの時にひとり メリーゴーランドに乗っていたのは――…
―― そこで、ふと思い出した。]
(330) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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…メリーゴーランドといえば 一昨日にね、白馬の王子キラ様を 写真に撮らせて貰ったのですけど、
……煙崎さん……、るくあさんへの 手向けや、お供えのようなことは やっぱり、しないほうが良いかしら……?
[まだるくあの名を出すべきではないのではと 躊躇う気持ちはもちろんあったのだが。 しかし、今日明日には救援が来るのなら、と 遠慮がちに灰羅さんの方を見上げた。
死の淵で最後にキラ様を頼ったるくあさんが、 彼を厭うことはないと思っているけれど。 灰羅さんとしては複雑かもしれないと。
観覧車はもうほど近くに見えてきていた。**]
(331) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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―― 園内 ――
そういうもの? 中村さんも、卯木店長も楽しそうだったのに。
[背を押すわけではないが 見たままを伝えるだけはしておく。 メリーゴーランドを見詰める私の眼差しに 彼が何を見て取ったかは気付かずに。 手向けについては、危惧したようなことはなかったようで 内心でほっと胸を撫で下ろしながら、頷いた。]
(339) azure_blue 2023/11/27(Mon) 11時半頃
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よかった。ありがとうございます。 でも、そうですね、ここにお供えの場所はないのね。 この島そのものが墓標だということを知らない時に お家の近くにお墓があればと考えたことだったから。
[キラ様はこの遊園地に来ているのだから 一緒に遊びたかったとしたるくあの願いは ある意味叶っているのかもしれない。 事態が大きくなっている今、 写真を残したらのちのち却って不都合が あるだろうかとも思いを巡らせて。]
お供えが難しかったら。 何か別の形を考えますわ。
るくあさんのお好きな花が分かれば、 島の片隅に植えさせていただいたり ね
(340) azure_blue 2023/11/27(Mon) 11時半頃
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――→ 観覧車 ――
[途中、誰かと出会うことがあったなら ひらひらと片手を振り、連れ合いに倣うのだろうし。 なにかしらの会話もあったかもしれない。
近くに見えてなかなか近づかなかったのは、 観覧車が私の想定よりも大きいものだったからか。 ついつい、入口で説明書きを覗き込んでしまうのは 惑星パーティでの惨事が浮かんだためでもある。]
……あんぜんな乗り物。確認OK。
ここから乗るのですね。 こうして近くで見ると、ゴンドラまでカラフル。
[アポロを使って受付を通り、搭乗口前へ。]
(341) azure_blue 2023/11/27(Mon) 12時頃
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[眩しい日差しを避けるようにそっと睫毛の上に掌を かざしつつ、ごくゆっくりと回るゴンドラの連なりを 興味深げに見上げた。 乗ってしまえばどれでも同じだと思うだろうか。 でも、折角乗るのだからと、少し考えて。]
あれに乗りましょう。
[一台を選び出す。 指し示したゴンドラが、下からは落ち着いた色に 見えていたのに、実際は金だったことに気付くのは 実際に目の前に来てから。]
(344) azure_blue 2023/11/27(Mon) 12時頃
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?? 思ったよりも……派手……? あっ、乗り込むために、止まってはくれないのね…!
[当たり前のことを口にしながら、 タイミングを見極めてゴンドラに乗り込んだ。**]
(345) azure_blue 2023/11/27(Mon) 12時頃
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―― 園内 ――
クリスマスローズ。 薄い花弁の可愛いお花だから るくあさんのイメージにもぴったりですのね。
種を手に入れて、落ち着いたら ……私、またここに植えにきます。
[好きな花はなかなか話題に上るものでもない。 るくあの好む花を彼が知っていたことに 助けられた気分で、ありがとうございます、と 礼を口にして微笑んだ。]
(355) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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―― 観覧車 ――
[灰羅さんの言う通り、 ゴンドラは内装の色も金になっていた。 茶金の座席シートは単独でならシックと 言えなくもないと思ったけれど……]
本当。全部同系色に統一されてる…… これそのものが、クリスマスの飾りみたい。 派手だけど、面白いかもしれませんね。
[宇宙コンセプトとは少々趣が異なるが ツリーのオーナメントの中に居るようで 物珍しくもあって、きょろきょろと見回し。 座席の片側にそっと腰を下ろした。]
(356) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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[初めての観覧車。 足はゴンドラの床に付いているのに、 ゆらゆらと覚束ない浮遊感があるのは この島への船や遊覧船とも似ていた。]
え…っ……あれを…? ええ、生徒のリクエスト通り撮りましたけれど。
[彼の要望に瞬いた。 生徒に見せるものなのだから、彼相手に 躊躇するのはおかしいとは思いながらも、 データを保存した私用端末を取り出す。]
(357) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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…。 データ送信ならまだしも、こんな風に 直接ひとに見せるのって、恥ずかしい…… …はい、これです。 ……ちらっと見たら返してくださいね…?
[写真を表示して、彼に向けて手渡した。 もぞ、と足を揃え直して、視線を逸らす。 間近で見える反応は、羞恥しか生まない。]
謎だったあの紐、衣装のコードだったみたいです。 なにか大がかりな宇宙艦隊モノの 女スパイのような役どころの衣装なのですって。
[一応、の説明を付け足しつつ。 端末が返ってくるのを落ち着かなげに待った。*]
(358) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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―― 観覧車 ――
[携帯端末が使えなくなっていることを忘れていた。 元々、無くても困らない程度の使用頻度だから 数日電波が入らなくてもさして問題はなくて。 ただ、無断欠勤ともなれば学校からの連絡が 入っているだろうからそこだけは少々心配か。]
ふふ。大変でした。 着方の見本があるわけでもないので、もう、 コードも飾りもそれらしく付けるだけにしてしまって。
[似合っていると言われても 喜んで良いもの……?と悩んでしまう。 まぁ、生徒に請われたとはいえコスプレをすることも 人にそれを見せることも最初で最後だと思うので。 有難く受け止めつつ――続いた言葉には はた、と首を傾げた。]
(367) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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[もう少し着飾ったら、と言われて む、という顔になる。]
……暗に、地味って言ってます? これがスタンダードですの。
テーマパークといったって、 いい大人がひとりで来るのに 浮かれた格好、できないわ。
[失敗があったとしたらロングスカートで来たことだ。 遊園地にはもう少し動きやすいほうが良かった。 ぷくぷくしていたが、礼と共に端末を返されて、 それを受け取りながら、視線を彼へと戻した。]
(368) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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………いいえ。 ……何、でしょうね。 こう言ったら失礼かもしれないですけど。 灰羅さん、…最初から、ずっと、 なんだか危なっかしかったですし。
[貸衣装屋での短いやり取り。 互いに初対面にも関わらず、あの応酬だけで 「もしや」と直感的に感じるくらいには。]
あなたの抱いていたそれと同じではないけれど、 私は、昔、似た性質の情念に 長く触れていたことがあって。 だから、……放っておきたくなかったんです。
(369) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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[続いた問いは>>366 直ぐには意図が伝わらず、数度瞬く。 昨日のやり取りを辿ってみて、漸く得心した。]
……もしかして。昨日の銀の館で、 私が口を滑らせたこと……?
[彼の確認は、そういうことだろうか。 大丈夫かと問われたら答えは『大丈夫』になるが 詳しい話を自ら口にするのは躊躇われた。 今ならば虐待として議論を呼ぶ話になってしまいかねず あまり気持ちの良い話ではないと思われたからだ。]
(370) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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―――…、 私は、大丈夫。 もう、終わったことだから。 全部、昔に置いて来たことです。
……自我を持つことが赦されない、 自由のきかない環境に、18まで居たの。 長く、そうやって雁字搦めだったものから 突然突き放されて、私がわたしではなくなって。 世界のすべてがなくなったように思えて――…
[悩んだ末に、抽象的な表現にとどめた。 詳しく、と言われれば別だが、今は このくらいの表現が適当だろうと。 何となく、彼の表情を伺うことが出来ず、 視線は随分と高くなった外に向いた。]
……
(371) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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灰羅さんの傷とは、決して、“同じ” ではないんです。 状況も、きっと全く違います。
でも、あのとき、あなたの心が どういう場所に居るのかだけは なんとなく、分かる気がしてしまって。 それで、色々言ってしまったのね。
[見誤れば見当違いもいいところのそれに、 感謝している、と言われてしまって。 改まってのその言葉に、何と言っていいか 言葉を探し、探し、ぽつぽつと。]
(372) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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……灰羅さん、昨日よりもずっと 落ち着いているように見えるから。
それだけでも、 よかった、と、思って――…
[昨日の今日なのだ。 傷はまだ真新しいまま其処にあるのだとしても。**]
(373) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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―― 観覧車 ――
……… うん。
[無理に引き留めたようなものに、 私の出来たことに対して見合わないほど、 十分すぎる礼の言葉をいただいてしまっている。
だから、大丈夫だと告げる彼へは、 視線を合わせての微笑みに留めた。]
(385) azure_blue 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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空が近い ――… 生きてきた中で、今が一番高い場所に居るのね。
[視線のほとんどを前方に据えていたし 時折逃れるように窓の外に向けた視線も形だけ。 いつの間にかゴンドラを囲むのが 空の蒼と海の碧になっているのに、息を呑む。 いつか焦がれた空だ。 高い高い所に行けば 手が届くと思ったこともあったのに。]
(388) azure_blue 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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あ……。 あの船がそう? 思ったより随分早く、 …。
[島に閉じ込められたことに 特に不都合も不便もない。 どことなく、夢の終わりが近づいているような 残念そうな声になってしまう。]
灰羅さんは、 この後、どうしますの?
[遥か向こうの点から、すぐ目の前のひとへ。 先延ばしにしていた問いを向けた。*]
(389) azure_blue 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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―― 観覧車 ――
後始末……
[大々的に救援を呼んだことが 外部にどう受け止められるかという危惧はあった。 孤島での数日間が彼等――彼に、不利益を齎すのではと。 説明を付けられる用意があるのなら 全て任せるしかないのだけれど。]
…… 口裏は合わせるつもりです。 灰羅さんにも、キラ様にも。
私に出来ること、なにか他にあったら 遠慮なく言ってください。
[危ない事はしないと約束してくれているから。 彼の返答には、ゆっくりと頷きを返す。>>392]
(440) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時頃
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[遠く眼下に見えるキラキラとした夢世界。 救援が来て、遊園地を後にして島を出たなら ゆるやかに現実に戻ってゆくのだろう。
一歩踏み出せば夢は終わる。 きっともう、会うこともないのだろうなと。 そう、どこかで思っていた。]
……… え
[だから、灰羅さんの言葉の意味が 私にはすぐには飲み込みきれなくて。 彼が捉えた私の瞳は、どこか呆けたような 色をしていたかもしれない]
(441) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時半頃
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……っ、
[私の反応を待たず連ねられる言葉に 明確な彼の意志を見取り、瞳が揺らいだ。 彼の声は、穏やかな海に白波を立てる強風の如く 無意識に遠い世界に境界を引くことで 一時の凪を得ていたこの心にまで小波を立てる。]
私、 は ……
[腕を取る彼の手が、大きくて、熱くて。 何か口にしなければと思うのに、 声がまともに出てこない。 泣き出しそうな心地ですらあった。
心彷徨わぬように繋ぎ止めるこの手に 重ねても良いのだろうか。僅か先の未来を。]
(442) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時半頃
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………あと数時間で、 忘れる準備を していたの。 たぶん、無意識に。 ………でも、
[一歩でも近づこうと、シートに浅く腰掛け直す。 我彼の距離はそれでも意外と遠く感じられて 意を決したように腰を浮かせると、彼の隣へ。
ゴンドラは僅かに傾いてしまうだろうか、 この数日間で、揺れて傾き続けた私の天秤のように。
そうして、そっと肩に額を預けた。]
(443) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時半頃
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私も、また、あなたに会いたい。
のぞみは出来る限りで叶えてあげたいし ……応急手当が必要な時は、できたら頼ってほしい。
………ふしぎね。
[たった数日で、こんな気持ちを抱くことが あるなんて思ってもいなかった。ぽつりと呟く]
もっと深くまで、あなたを知りたい。
[空に二人きり。 誰に聞こえているはずもないのに 囁くほどにまで声を落とし伝えるのは――『是』。]
(444) azure_blue 2023/11/28(Tue) 08時頃
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教えてくれる?
[私の腕を取るその手に、 もう片方の掌を重ね置いた その意図が伝わるだろうか。
寄り添う身体を少し離して僅かに目を上げれば きっと、視線は再び交わって。小さく微笑む。*]
(445) azure_blue 2023/11/28(Tue) 08時頃
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[キラ様のことも、元より口外する心算はない。 彼等を取り巻く事情についても、 私は良くは知らないために、静かに首肯した。
私に課されるものがあるとすれば、 無断欠勤への学校への説明義務だけ。 救援要請が発されていたことを加味すれば 必要以上に責を負うこともないだろうから。 大丈夫ですと首を振ってみせただろう。]
(474) azure_blue 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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………そうなの? あんなに 余裕そうに見えていたのに。
[顰めた声で、くすくすと。 内緒話でもするかのように、笑う。 昨夜。空っぽだと切実な響きを以てして 彼が口にしたその箇所にも、 叶うならそっと指先を添えて、するりと撫でた。]
(475) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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[いつの間にか天辺を越えたのだろう。 彼の腕に引き寄せられた瞬間、その肩越しに 陽を受けた水面が白く輝くのを見る。]
―――…
[近づく顔が重なる前に、そっと瞳を閉じた。 高度を下げるゴンドラ、身も心も 空に居られる時間はあとわずか。 短い間に、繋がった箇所から どれほどのものが伝えられたことか。]
(476) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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――――― ―――――
……涼しい。
[ゴンドラを降り、風に身を浸す。 夏の終わりの日差しは今日も変わらず、 けれど空の高さや雲の形は間違いなく 季節の移り変わりを示している。
彼は先に降りただろうか、後に続いたか、 ふと思い出したように、その顔を見上げて]
(477) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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……そうそう。 わたし、『密星 偲風』と申しますの。
以後お見知りおきを?
[敢えてなのか、口にしたくないのか。 嬢ちゃんだのアンタだの呼ばれていたこと 忘れてはいないのだ、と、ふふりと笑った。*]
(478) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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―― それから ――
[救援により銀島での一件は幕を下ろし、 きっと各々、ゆるやかに日常に戻って行ったのだろう。 ギャラクシーランドのカプセルトイの景品たちが コスプレ写真とともに保健室常連の女生徒達に 好評を博したくらいで、私も何も変わりはしない。
少し違うのは、携帯端末に何件か 招待客だった面々の連絡先が増えたことと。 『彼』に逢うための外出が増えたこと。 相手の多忙を縫っての予定だから、 そう頻度が高くはなかったかもしれないけれど 出来る限りで時間を作り、逢うようにはしていた。]
(505) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時頃
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―― 秋の銀島 ――
[クリスマスローズの種子は、 本来はポットに蒔いて植え付けを行うものらしい。 地植えをするなら、この時期までに蒔いて 二月から三月にかけて、植えたい場所に株を植えこむ。
ただ、銀島は船で渡る場所で、 居住地からの利便性も良くはない。 直接蒔いて、現地のモナリザにある程度を任せ 時折様子を見に来ることにはなりそうだった。
その頃には、土地の権利書は巡り巡って 卯木店長の手に渡っていただろうか。 彼の手にまだそれがあるなら、彼に。 手を離れていたなら、その時の権利者に。 手続きをとって行き来することにはなるのだろう。 >>463>>495]
(506) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時頃
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クリスマスローズを植える場所は 真夏の間に、太陽が強く当たらない 半日陰の場所が良いのですって。 ――…繊細で控えめなお花なのね。
[るくあが好んだというこの花の花言葉が 『追憶』『私を忘れないで』『慰め』 『私の不安をとりのぞいてください』など 儚げで切ないものであること、 いつかの折に彼にも話しただろうか。]
できれば、島の出入り口にも植えたいんです。 成長すると、こんもりとしてお花をたくさんつけるから 並べて植えると絵になって素敵かしら って。
それに、この島に降りてすぐに るくあちゃんに迎えて貰えている気持ちになれそうだから。
(507) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時半頃
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[大体の場所は、最終日に選定してあった。 そこに加えて、彼女の遺灰が多く蒔かれた場所へも。
さらには大観覧車の近くにも。 黒須くん――キャンディちゃんと名乗っていた彼が あの日助け出された場所でもある。>>500>>501
アポロで連絡をしたことがあったとはいえ、 救援直前のその時が初対面になってしまった 彼の事情は私には知り得るはずもなかった。 ただ、灰羅さんを始めとして、彼を知る人々から 黒須くんを含め、るくあを取り巻く人間事情の 一端でも聞くことが出来ていたら―――
そこにるくあの花を植えることで 失われた魂への慰めにならないかと考えて。]
(508) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時半頃
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[半日近くの時間は要したけれど、 スムーズに種植えを終えることができて ほっと安堵の息を吐いて胸を撫で下ろす。 一人では難しかった、と、微笑み湛えた礼とともに 傍らの人を振り仰いで。]
…… うん ……これで大体完了、ですね。 手伝ってくださって、ありがとう。
丈夫に育って、綺麗な花を見せてくれますように。 花盛りを迎えるまでにはまだ数年かかるんですって。
また定期的に、様子を見に来られたらと思うわ。
[土の上をそっと撫で、植えたばかりのこの種子たちが 純白や薄桃の花弁を花開かせる日へと思い馳せた。**]
(509) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時半頃
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―― 銀島への再渡航前日 ――
……灰羅さん。 今日もお疲れ様。
ええ、来週の土日を使う予定で――… そうなの?じゃあ、港で待ってます。 種はとってもいいものが手に入ったの。 土はあらかじめ島に発送しておきました。
あとは、…なにかあったかしら……?
[予定確認の何気ない通話にも ついつい表情が綻んでしまう。]
(529) azure_blue 2023/11/28(Tue) 23時頃
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…………うん。 私も、寝る前にあなたの声が聞けて良かった。
[声を聞けば幸せで。 名を呼ばれれば鼓動が早まって。 抱き締められると、私の最奥が ほわほわと温まる心地になる。
多忙な彼だ。 長話になってしまってはいけないと思うのに ついつい、通話を長引かせて。 得難いものを得ていることに、瞳を細めた。]
(530) azure_blue 2023/11/28(Tue) 23時頃
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