10 冷たい校舎村9
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── 昼・教室 ──
そしたら──、 こうやってみんなでどっか閉じこもって、 非日常っぽい会話でも、してみるか。
[ やり直せたら何ができるか。 わかんないのは慎一もそうだった。>>577
ほとんど冗談みたいなことを言った。 だけど、楽しい日常生活の中では、 きっとすることのなかった話。
これをもっと早くにしていたらどうだろう。 どうだったかなんて、今さら確かめられないけど。]
(621) 2021/06/11(Fri) 23時頃
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[ 鳩羽がはっきりとした口調で、 とんでもなく重荷に思える宣言をするから、>>578
慎一はさ、馬鹿にするんでもなく笑ってた。 すごいなあ。えらいなあ。って、 慎一にはまだそれはちょっとしんどいなあ。 誰かが疲れたとき、疲れたねって言うくらいが精々。
でも、よかったら一緒に休憩しようね。 どんなに些細な理由でも、理由なんてなくても、 慎一はなんにも言わないようにするから。]
(622) 2021/06/11(Fri) 23時頃
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[ それが、日常めいた昼の話。*]
(623) 2021/06/11(Fri) 23時頃
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[ これは、非日常めいた朝の話。]
(630) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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── 朝・渡り廊下 ──
[ 暮石が両手を目元にあてがっていた。 ぐりぐり。すると、腫れるよ。>>583 慎一はそういうのちょっと詳しい。 自分がそうしてるとき、 言われるのヤだから、言わないけど。]
……うん。
[ 「たぶんすき」の裏に隠されている、 確信とか、推測とか、慎一は知らない。
慎一がしたのは「誰か」のことで、 そこにもし個人名が入るなら、 この気持ちも何か変わったんだろうか。 短い返事をしながら、小さい暮石を見てる。]
(631) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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自分で招き入れた人に、 好きでいてもらえたら、 うれしいだろ、たぶん……
[ きっと、慎一が何を言ってもさ、 違うんだろうなって思っているけど、 慎一が何か言いたかったんだ。聞き流して。]
(632) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 慎一のものさし。どんなにちっぽけだろう。 なにかできることなんてあるのかな。>>584]
やれること、かあ……
[ 慎一にできること。きっと少ない。 それでもなにかないだろうかって、 慎一はそのとき考えたんだった。
……難しい、けど。 そのとき思いつかなかったから、 お昼まで、ひっそりと考えてた。 きっと、これからも考え続ける。]
(633) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 10円と、危機的状況の暮石の話。>>588
びっくりしたのは慎一も一緒だった。 そんなことになると思ってなくて、 わあっとずいぶん焦った顔をしたはず。
……だからだよ。 飛び出してきた言葉がへんちくりんだったの。
駄菓子でも買いに行こうという提案に、>>590 うん。と素直にうなずいている程度には、 慎一の心臓は早鐘を打っているし、
ここは暮石のでも、慎一の世界でもない。 そう、当たり前みたいに受け入れていて、]
(634) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ ……暮石は笑っていた。>>590
まだ慎一の頭の中は、 再起動がかかっていないような状態だけど、 つられたように、少しだけ笑おう。
それで──、ほかの言葉は「預かり」ってことで。 だって、「今度」があるんだろう。 それなら今は、ここでその背を見送ろう。
それも信じているから、 ほかの話はそのときでいいよ。*]
(635) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ その日の慎一の夕飯はパンケーキだった。>>525]
(645) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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── 夜 ──
[ 卵がなくなっちゃう前に、 どうにかならないと困るなあ。 毎日減ってるんだ。綿見だと思う。 毎日食べてる身でなんだけど、 少し節約してほしいです。……なんて。
チャイムが鳴る前、 慎一はそういうことを考えてた。
今日も夕飯代わりにパンケーキをつまんで、 明日もお米が炊けるようにして、 明日に備えて……備えたんだけどなあ。
文句ばっかり言ってごめんね。 そのときも慎一は自分の心の平穏を、 決まった手順で守るべく、忙しかった。]
(646) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 食堂にほかの人がいたんだか。 慎一はチャイムの鳴る前に立ち寄って、 それで、自分の用事を済ませただけ。
それから、購買にも立ち寄った。 見慣れた陳列棚を見ながら考えてる。
いつまでここにいれるんだろう。 ……ふたつの意味で。
いつまでここにいることを許されるかと、 慎一がいつまで耐えられるんだろうってこと。]
(647) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 嫌いじゃないこの世界で。 慎一はやっぱり息がしづらい。 もうずっと、いつもの自分でいる方法がわからない。]
(649) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ ……ああ、でも。
「21時少し前に集まろう」 ──って黒板のメモにあったから。 そう思って購買の扉に手をかけた。
……8時50分になる直前だった。 どうでもいい話だけど慎一は、 「少し前」って書き方、好きじゃない。]
(650) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 開いた扉の隙間から、こぽりと泡が立つ。]
(651) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 意味がわからない? わからないね。 慎一も。なにひとつわからなくって。
なんで。 って言おうとした口の端から、 声の代わりに泡が膨れてこぼれた。
なんだか体が重い。 床に足つけて立ってるだけなのに。
開いた扉の向こう。伸びる廊下。 その様子は文化祭の日のままなのに。]
(652) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ ああ、どうやらここは水の中みたい。]
(653) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ だからここは今から、うんと静かな水底。
全部、全部、たとえ話。 はじめから何か変だった。 その何かを手に入れたこともないから、 慎一にはうまく言語化できない。 慎一の世界を直接見せることもできない。
だからここはひとつ、 なんてことはない日常の話をしよう。 魚にでもなった気分で聞いてほしい。]
(654) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ さて。 慎一はこの不可解な状況に呆然として、 今ようやっと歩き出したとこだけど、 体が重たくってたまらない。
もたもたと不格好に歩いてる。 水の中では歩きづらいからね。
「なんで?」と「どうしよう」を、 交互に思い浮かべながら歩いてったら、 少し先に昇降口が見えた。出口だ。]
(655) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ ……実をいうと、少し迷ったんだ。
はじめは不可解な状況に、 茫然自失という感じだった慎一だけど、 このころには薄々理解しはじめてる。
単純に、慎一の番だった。帰る時間。
米なんて炊かなくてよかったんだな。 まっすぐ行ったら外に出れるのかも。 この息がまだ続いている間にも。
……そう、慎一は息苦しい。 水の中じゃうまく呼吸ができない。
でも、21時の少し前に集まろうって、 みんなで約束をしたはずだった。 21時の少し前って結局何分だよ。くそ。]
(656) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ みんなの中に自分も含まれているって、 慎一は信じているから、階段を上った。
こぽり、こぽり。 ときどき泡をこぼしながら、 3年9組の教室の近くまで。
それで──、少し離れた柱のとこ。 そこから先、なんとなく進めずに。 こぽり、こぽり、こぽり。泡が増える。
教室への入り方も忘れちゃったみたいに、 ただ、立ち尽くしていた。泡をこぼして。 もう息が続かないなあって思いながら。
みんなのところに行きたかったけど、 あの部屋の中も水でいっぱいなんだ。 慎一は知ってる。それが悲しい。]
(657) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ ……これでおしまい。
なんだろうなあ。 慎一にはなんにもなかった。 大きな不幸とか、別れとか、裏切りとか。 たとえばこの空間で邂逅できるようなもの。
だから、普通に歩いてきてみたんだ。 慎一にとって、日常の一部で大切な場所まで。
思ったよりも大変だったなあ。 でも、いつもそんな感じだった。 うまく表現できないけれど、 慎一は水の中で生きるのにあまり向いてない。]
(658) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ こぽり。ひときわ大きな泡がこぼれる。]
(659) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 息ができないなぁ。 だんだんと苦しくなって、 慎一は無意識に首を掻きむしってる。
水の中なんだから当たり前だった。 当たり前なんだけど、悲しいなあ。 やっぱり慎一はうまく呼吸ができない。
でも、爪が短くってよかったなあ。 伸びてたりギザギザだったりしたら、 もっともっと痛かっただろうから。
いいことあったよ、深爪。 そうする理由を手放してしまったんでも、 別にやめなくてもいいと思うなあ。 案外いいこと、あるかもしんないよ。 案外、使う日が来るかもしれないし。]
(660) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ だんだんどこにも力が入らなくなって、 水中であるなら浮かぶべきなんだけど、 ここは学校だから、慎一は床に沈んだ。]
(661) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 慎一は水中じゃうまく息ができない。 エラがなかったとは言わないけれど、 きっと形成が不全だった。
発達途上ならまだ救われたんだけど、 その一点においては、 いびつなのが慎一の生まれ持った形だ。
ほかがどんなに健全に育っても、 いつだって不完全な器官で息をしている。 一生のはじまりからおわりまで、ずっと。 それが、慎一のたったひとつの瑕だった。]
(662) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ きっと誰しも瑕のひとつくらいある。
それもわかってるよ。 どんなに慎一から見てかんぺきでも、 ふつうでも、息苦しかったりするんだろ。
だから……そう。 特別ぶりたいんじゃないんだ。 ただ、慎一はしんどくて疲れちゃった。 他人との比較なんかしなくたって、 自分で自分に疲れちゃった。]
(663) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ このまま生きていれば、 いつかはラクになるのかな。 みんなといることにもいつか慣れて、 この水の中でも息がしやすくなるのかな。
そんな夢を見ていたんだけど、 それってたぶん寝て見るほうの夢だったな。 目が覚めたら、もう疲れ果ててた。 それが悲しかった。泣いちゃうくらい。]
(664) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ つまり、やっぱり息がしづらいというだけの話。]
(665) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[ 慎一は静かなのが落ち着くから、 最後までうるさくなんかしない。 その人形は、気づいたらそこにいる。 前だけ見て歩いてたら、通りすぎちゃうかも。]
(666) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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