23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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[おっさんの方がする。 ああ。こちらがフルナガサン、か]
こんにちは古永さん。 ヤマト君の学校の、先生、すか。
[そして、こちらは無機的に接してくる。 先生、にしては、無骨だな]
(+5) 2023/04/26(Wed) 09時頃
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死ぬ?
ああ、あのゲームで、死ぬ、ってことか。
[思い出している]
少し、混乱しているから、 ちゃんと思い出したら、あんたにだけ伝えるよ。 古永さん。
(+6) 2023/04/26(Wed) 09時頃
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>>42 何つう声出してんの。
[憔悴は明らかで、これは暫く会話にはならなそうだなと理解する。しかし何故ここまで気落ちする必要があるのだろうか。二人の間でどんな会話が交わされたというのか。
譫言のように吐き出される言葉ども>>44>>45に耳を澄ましても、その真意は見えて来ない。とにかく落ち着かせようと思ったところで、震える腕がこちらに伸びたかと思えば──自壊するように崩れ落ちた。]
…………やれやれ。
[仕方ない。凭れ掛かる上体を片腕でよっと抱え、もう片方の腕を膝裏に插し入れる。寝かせられるのは──ああ、用務員があったな。
1階から屋上までの距離を無駄に往復している気分になるが、まあいい。別にこれくらいは何でもないことだった。]
まあけど、
[目を覚ました後は、じっくり話を聞き出す必要がありそうだ。傷付いた子供みたいな寝顔を覗き込んだ。]
(50) 2023/04/26(Wed) 09時半頃
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ー屋上→用務員室ー
[意識なく運ばれる。彼の体格からしたらどさ袋を肩に担ぐように少年を運べたとも思うが、優しく優しく抱かれて。勿論少年にはわからないのだが。
用務員室は畳敷で、ちゃぶ台、壊れたテレビ、出しっぱの敷布団があった。彼はそこへ少年を横たえたのだろう。
少年が睫毛を揺らして目覚めるのは暫し後。]
ん……
[記憶が混濁し、ボンヤリして。でも漆黒の瞳に彼を捉えたら、先程よりは落ち着いて、弱々しく笑んだ。]
研吾……、ここは。
[用務員室と気付く。起きるのは難しく、手を伸ばして。きっと握ってくれるよね。]
ーーゴメン。俺、倒れたのか。 月が…月が嗤いながら俺を責め立てて。 頭がおかしくなりそうだった。
(51) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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……話、聞いてほしい。本当は、話せば更にあんたを苦しめるんだけど。でも。
[彼が聞いてくれるのはわかっているから、話し始めよう。]
……あんたに話した俺の相手は、ニジノだ。 透けてた、かな。
ニジノは名前を出さないでと言ったんだが… こうなってしまったのなら。
[ニジノは帰還して、少年の話を聞いているだろう。 少年はまた不実を重ねるのか。]
(52) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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ニジノがいつから俺に惹かれてたかはわからない。 可愛いって俺が言った時から、なのかな。
自分でチョロいと言ってた。
でもなんか…可愛いと言ったり筋肉があれば誰でもとかじゃなかった気がする。
ニジノさ、あんなに綺麗に滑って踊れるが、現実では怪我で……脚に。ニジノの願いは脚を治すこと、だった。
[彼は知っているかもだが。そして。]
俺はニジノに妹の話をした。脚が悪いと。 俺と妹が寝てるのは、あんたにだけにしたかったから言わなかったが、ニジノは気付いて。
ニジノは俺に願いを言わないと言った。 その理由は、脚の怪我から、俺がニジノと妹を重ねないようにと…
あんたに愛されてるか不安で、ニジノに助けを求めた。 その時俺はニジノの気持ちも、俺の中に眠るニジノへの気持ちも無自覚だったけど。
(53) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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互いに惹かれて。 ニジノが無理に俺に迫ったとかじゃなくて。
あんたは、俺にそういう存在が現れたら「幸せになれよ」と俺を突き放すと思ってたから。 でも、あんたは…
本当に俺は、あんたをわかってないね。 信じてないのはあんたじゃなく、愛されてる自分、なんだが。
ニジノは身を引くと言ったが結局、一度だけとなったのは話して、あんたに許可を求めたな。
あんたは「浮気とかわからん」と言いながら赦し。 でも最後「俺が嫉妬しないと思うのか」と怒った。
(54) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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>>51 [窓の外を見上げていた。"如何にも"な夜空だ。]
ん。……ああ、目が覚めた?
[握った手の甲をいつかのように擦ってやりながら、まずはその声に耳を傾けた。
相槌だけを軽く返す。相手が虹乃なのはわかっていたことだ。本人がどう、と言うよりは他がまあ無いだろうなという推測と、大和自身の態度からそれと気付いただけではあるが。
二人の始まり>>53とやらにも、違和感はない。]
(55) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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[多分俺視点で読める寂しそうな独り言が見えた]
はいはい、見てる見てる。 ま、頑張れよ。
[そして、ゴーグルも外し、カプセル内の構造をら確かめ始める]**
(+7) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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>>54 ああ、それは──
誠実さって何だろう、みたいな話になるけど。 ヤマトは時々、相手の気持ちがわかんないよね。 そういうとこも面白いなって思ってるけど。
[少し笑った。]
まあいいや。続けて?
(56) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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[ここまでは彼も知ること。でも誤解ないよう繰り返した。しつこかったらゴメンだ。]
ニジノと椿の花の前でデートした。
俺とニジノには共通の憧れがあった。 ーー青春というか。俺達の世代で恋人同士が普通にするデート。ほら、公園でボートに乗りアイスクリーム食べるみたいな…
勘違いするなよ。そんな願望があったから、俺はニジノとあんたで揺れた訳じゃない。
ニジノが驚くぐらい残酷なスピードで。 あんたを選んでいた。
……そんなデートはあんたとは出来ない。 でも、あんたが俺を欲してくれるなら。
俺が傍にいたいのは明確に……あんただったから。
(57) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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ニジノの希望で、最後まで。 いや勿論、俺だってシたくて。
保健室に行った。俺は女は妹しか抱いたことは、ない。 ドキドキしながらキスをして。 ここまでは良かったんだが…
ニジノは脚に俺の唇を刻んでと。 ……えっちだね、うん。でもそういう意味じゃないよね。
彼女は大切な大切な脚を、俺に愛して欲しかった。 俺は応えたけど。だけど。
段々と…過った。あんたが忘れさせてくれた妹が。
ニジノはうっとり、言った。 言っちゃ駄目なことを。
いや、彼女が悪いんじゃないよ。 彼女は可愛らしく恋をしただけ。
(58) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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彼女はーー、こんなにいいと、一度きりじゃなく、何度もと。勿論それはこの世界でだけだろう。だけど…
詩織が。
『お兄ちゃんこれで最後でいいから』
アイツが。
『なわけないでしょ。お兄ちゃんは私のもの』
違うのに。めちゃくちゃニジノに失礼なのに。
……怖くて。怖く、なって。
そんな最中なのに、あんたに連絡したくなって。
『お願い』と。助けて欲しくて打ちそうに。 自分から覚悟して来たのに。 あんたを傷つけてまで。
(59) 2023/04/26(Wed) 10時頃
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なのに、なのにやっぱり…
最後まではシて。せめてニジノに気付かせないようにと別れたがーーニジノ、は。
[そこで、少年は起き上がり。彼の首筋に抱き着いた。]*
(60) 2023/04/26(Wed) 10時半頃
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[身勝手な話だな、というのが素直な感想ではあった。大和の中で傷として残っているものについて、虹乃に責任はまるでない。まあそこは大和自身もわかってはいて、だからこれは罪の告白のようなものなのだろう。
それを俺に語って聞かせるというのも大概どうなの、とも思うのだが──まあ大和が俺に汚い部分を晒したがるのは、もうなんか俺たちの関係がそういう構造になってるんだろうから構わなかった。]
…………ニジノちゃんに気付かせなかったなら、 えらかったんじゃない。
[女の勘は鋭いけどね、とは言わないでおいた。 寄せられた身体を支えてやって、背中をあやす。]
(61) 2023/04/26(Wed) 10時半頃
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―2F:図書室―
[>2:369 彼女の怒りはあまりにもまっとうで。 圧倒され、息を呑んだ。]
……………… 自分で、 …… そうだ、君の言う通りだ。
[自分自身に言い聞かせるよう呟いた。 虹乃の挙動のことはいえない。 >>1:321 ステータスに影響されて? 違う、 恐らくここに来る前から、 自分は少し狂っていた。]
(62) 2023/04/26(Wed) 10時半頃
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[>>2:371>>2:37 アルバムを置いて、 図書室を出ていく野々花。 こんな場所にいるべきではない、 健全な魂を持った少女。その後ろ姿に、]
殴ってくれてよかったのに。
[過分な望みであることは理解している。*]
(63) 2023/04/26(Wed) 10時半頃
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[彼女が去った後、アルバムを捲る。 データとは思えない精巧さ。
この図書室の所蔵全てを再現するには 膨大な手間とデータ量が必要だろうに。 試しに1ページ破ってみたが、
手のひらで徐々に薄くなり、消失した。 破ったはずのページはまた、 アルバムの中で復元している。]
(64) 2023/04/26(Wed) 10時半頃
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物理的にはやっぱり難しそうだな。
[思案して、再び棚に戻す。 持ち運びするには嵩があった。
全体LINEで呼び掛けられたキャンプファイヤー。 火はおこせるのだろか、 考えながら図書室を後にした。*]
(65) 2023/04/26(Wed) 10時半頃
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[キルロイから届いたLINE。 短い文字をじっと見つめる。 返信を送ることは叶わなかった。
>>#0 チャイムが誰かの消失を告げる。**]
(66) 2023/04/26(Wed) 10時半頃
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[ふ、と溜め息のような笑みを溢す。]
ヤマトってさあ……。
すっげ頭回るくせしてたまにお馬鹿になんのは、 多分無意識に、自分自身の価値観でのみ 他人の気持ちを推測するからなんじゃねえかな。
お前が気にするようなことを 他人は意識にも上らせないかもしれないし、 お前が考えも寄らないようなことで 他人は深く傷付くのかもしれない。
そこんとこをなあ…… 感覚でわかるようになると、 もう少し生き易いと思うんだけどねえ……
[大和にわからせる、というよりはただの観察記録というか、愚痴のようなものだったかもしれない。]
(67) 2023/04/26(Wed) 11時頃
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>>56 [時々?という彼の言葉に肩をピクリ。
ずっとだよ、と言いたかった。
ただ少年は少年なり推し測り、その度に間違えて、散々辛酸を舐めた。
言い訳でしかない。 彼は正しく少年を見抜いている。
どうせ、隠せないのだ。]
(68) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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>>61 偉くはない。結局、全部中途半端に迷走した。だが、この償いは出てからしかもう出来ない。
振り替えるのはこれで最後。
[背中に触れる手は酷く暖かなのに。少年は悲しげに睫毛を揺らす。]
(69) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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俺はあんたに嫉妬してほしいように聴こえたかな。 欲しかったよ、うん。
ーーあんたって俺に勿体ない。
ねえ、研吾。当たり前に人は人をわからない。勿論俺のが更に酷いが、あんたも俺をわかってない。
俺はそれを全く責める気はなくて。それが当たり前だから違うなら違うと説明するよ。
[ただ強い自責を抱えながら。少年は彼から離れない。]
(70) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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勿体無いとか、さ。
そういうのが俺はほんと、嬉しくねえのよ。 お前がお前の価値を低く見たがるのが、ほんと。
お前を気に入ってる俺への侮辱でもあるだろ。
(71) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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あんたが俺を好きなの、わかっている。
あんたと向き合いたい。
あんたにしたらもう散々好きだと言い、抱いて、これ以上なんだろうし。
恋人というカテゴリや、愛してるなんて刹那的言葉に意味をおかないのだが。
あんたに突き付け終わるのが怖くて。 曖昧でいいからずるずるしたかったが。
あんたも向き合って。
[本当に自分に呆れる。なんで彼を心配するだけの自分でいられないのか。それだって偽りでもないのに。]
ーー結構支離滅裂な自覚はある。 でも偽らない為に。
俺はあんたの傍にいたいんだ。
(72) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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身勝手に。その資格がなくとも。 誰を押し退けても。 そんな俺を誰がどう思おうと。
そうしたい。
[彼からの言葉に傷ついて。彼を傷つけて。人ってこんな風になり、諦めるのか。
好きならむしろ、離れたら。 傷つけもしないのに。
でも少年は、沸き上がる不安や恐怖をぬぐい捨て。 今までの彼の言葉。「好きだと言ってるじゃない」「こんなに傍にいるのに」沢山を信じて。]**
(73) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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[あやしていた手を止めて、腕いっぱいに抱き締める。]
うん。わかんないよね。 相手がほんとに何を考えてんのかは、さ。
けど感情は伝わってくるし…… そこから推測出来ることもあるよ。 で、その上でも勘違いとか擦れ違いはある。
そこを埋める前に、お前は結論を出しがちってこと。
(74) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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>>72>>73 うん。いいよ。
何から話したい?
(75) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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>>71 言い換えるよ。あんたが素敵なんだ。 あんたが眩しい。
あんたの優しさが、本当に。 俺には全然出来てない他人への慮りが。
羨ましい。
(76) 2023/04/26(Wed) 12時頃
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