人狼議事


10 冷たい校舎村9

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【人】 架空惑星 レン

 
 いや、確かに休憩室で寝たんだ。
 そこにはユーガもユキも居たはずだし、
 俺はここまで歩いてきた記憶もねーし。
 多分朝、ユーガが見た時にはさ、
 きっと俺、そこにいたはずなんだ。>>458

 黒板には昨日までのさ
 寄せ書きみたいなのが書いてあって。
 ああ、夢じゃなかったなー残念だなーって。
 そんなことを、思ったの。

 相変わらず寒いなあ。
 コート、貸したままなんだっけ。
 暖房、効いているはず、なのにな。
 

(476) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
 でも、まあ、ここにいるのもさ、
 なんかあれだし、腹も、減ったし。
 廊下に出ようと、扉に手をかけようとしたわけ 


 『 ………… 』

 俺のクラス、こんな「ノブ」だっけ
 鍵穴がついてるドアノブが、さあ、
 3年9組の入り口になぜかついてるわけ。

 そして、俺、そのドアノブのこと知ってるんだ。
 だって、18年間毎日くぐった扉のドアだから。
 

(477) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

 『 ああ、そっか 』

 なんとなしに見上げた時計は
 なぜか8:50を指したまま止まっててさ、
 昨日まで普通に動いてた秒針が、
 今居るここでは、止まってるわけ。
 そういうことなんだなあ、って思っちゃって。


 『 待っててよ、世界。
   もう少ししたら、向き合うから。 』

 向き合わなきゃいけないんだろ。>>219
 

(478) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
 深呼吸を二度。
 それから、黒板に一度だけ戻って、
 チョークで何やら書き足せば、俺は、

 この世界の出口に繋がっている
   “住み慣れた家” の扉を開ける。


      『 ただいま 』


     それを迎えた声は、たったの1つ
     俺の、全然知らない女の声だ。
 

(479) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
 住み慣れた家、住み慣れた玄関
 学校の廊下を踏み出したはずの俺の足はさ
 何故か今、土足のまま、自宅の廊下を歩く。

 こんなにうちの廊下長かったかなー
 まあいいや、こんなもんだろ

 そんなことよりさ。

 
    あんた誰だよ
    ああいや嘘、ごめん
    知ってんだ。だって。
    俺に、よく顔が似てるから。
 

(480) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

    『 似てる? 』

   知らない女は
   知らない顔で、俺に振り向く
   
  『 あんた今ひどい顔してる 』  

   あんたなんかに、似てないよ
   ここは、私の家だから

   あんたは一体何しに来たの?

   知らない女は
   知らない顔で、俺に云う

 

(481) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

 だって、俺は、
 そう言いかけてから

 自分がどんな顔してたのか、忘れちまった
 自分がどんな暮らしをしていたのかを
 自分がどんなふうに生きてきたのかを

 
    階段を駆け上がる
    自分の部屋がそこにはあるはずで
    そこにはちゃんと
    18年間の俺の、俺、おれ、オレは

 

(482) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

  なあ 本当の俺ってどんなやつだっけ?

 

(483) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
 自分の部屋の扉を開ければ、がらんどう
 姿見がひとつさ、置かれていて
 俺、自分の顔、見たわけ。


   ──── 顔が、無かった


 目も鼻も口も、もちろん眼鏡も
 なあんもない、真っ白なのっぺらぼうの人形


      『 ああ。そうか
        これは、今までの俺だ。 』
 
 

(484) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
 俺はさ、
 いつだって笑っていたかった
 だけど怒るときだってあったし
 泣き顔だって見せられるようになった

 そんな泣き顔を、悪くないなんて
 言われたことだってあったんだぜ

 知らねえのかよ、
 もう俺、こんな酷い顔じゃない。

 大丈夫。最後に笑わせてやるからさ。
 

(485) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

   カチカチカチ、と
   傍らから拾ったカッターナイフ
   使い慣れない刃物を俺は手にする
   使い慣れない刃物で俺は顔を削る

   がり がり がり

   痛ぇなあ
   笑顔を作るのってさ、
   こんなに痛ぇんだっけ

   がり がり がり

   痛ぇ、まじで痛ぇ
   しかもあんまり上手くねぇなあ

 

(486) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

   がり がり がり
  
   くっそ痛くて手が震える
   こんなに痛えなら、傷つけるのを辞めたい。
   こんなに痛えなら、笑うのを辞めたい。

   だけどさ
   のっぺらぼうのまんまじゃ
   みんなに引かれちまうだろ
   
   笑ってる鳩羽憐が、望まれてるんだろ
   笑ってる鳩羽憐を、俺が。望んでんだろ
  
   なあ。今までの 俺。

 

(487) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

  『 憐れだなあ 』

 

(488) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

  出来上がった顔がさ
  あまりに酷い出来だったから
  俺は、思わず、泣いたよ。

  もう、血しかさ、出ねえけど。
   
  痛みに耐えて、血の涙を流して。
  それでも無理やり笑顔を作って。
  本当の俺はのっぺらぼうだ。

  だけどさ。
  そんな俺とはもう、サヨナラ。
  あまりの痛さに意識が薄れてきたんだ。
  そろそろさ、俺、行かなくちゃいけない。

 

(489) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
  大丈夫、安心してほしい。
  今そこで死んでるのは俺じゃないよ。

  のっぺらぼうだった頃の俺。
  痛みに耐えて、泣かないふりして、
  カッターナイフで笑顔を作っていた頃の俺。

  誰かの頭の中に、置いていってごめんな。
  こんな俺でも、覚えていてくれたらさ、嬉しい。
  俺だって、ずっと覚えてるからさ。

  今までだって、これからだって。
  写真の中に、たとえ写ってなくたって。

  本当の俺はさ、そろそろ、行ってくるわ。
  戦わなくちゃいけない現実に。
  たったひとつの、未来に繋がる扉を開けて。
 

(490) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

 どうか、本当に好きなひとに好かれますように
 どうか、本当の好きを見つけられていますように
 どうか、好きな生き方で自由に息ができますように
 どうか、──────────。


 どうか、偽らずに、本当に好きなものを。
 誰かの代わりなんかじゃなくて、自分のものとして、
 ずっとその手の中に、たくさん収めていけますように。


     俺にもさ、ちょっとくらい祈らせてよ。

 

(491) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

   向き合いたいんだ、
   自分と。家族と。誰かと。

   寄り添いたいんだ。
   誰かに。家族に。自分に。

   こんなさ、酷い顔じゃあなくって
   ホンモノの顔のほうがさ
   もっと格好良く、笑えるだろ?
   もっとちゃんと、祈れるだろ。

 

(492) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

     ああでも、もし赦してくれるなら
     それでも、時々、泣きたいな。
     そしたら誰か、傍にいてくれるかな。

 

(493) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
  当たり前の日常を、いつもどおりに。
    それでも懸命に息をしている、誰かとか。
  
  助けてって手を伸ばすことを
    いまも、ためらっている、誰かとか。

  クラスのことを誰よりも想って
    まっすぐ正し、導いてくれる、誰かとか。

  きっと今頃、本当の「すき」と
    ようやく向き合うことができた、誰かとか。

  楽しい時も悲しい夜でも、
    一番近い場所で共感してくれる、誰かとか。

 ─── ううん。
     ここで共に過ごした9組のやつらなら
     誰が隣に居てくれたって、うれしいな。
 

(494) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

  キーンコーンカーンコーン…………


    冷たい校舎が また動く
    時計の針が、ひとつ進む音を聞く
    刻まれただけの作り物の笑顔では
    光の先の誰かの姿は、映せない。
    
    それでもホンモノの俺はきっと、
    動き出した未来で、待ってるよ。

 

(495) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

── 残された冷たい校舎で ──

[ 3−9の扉の外に、土足の靴の跡が続いている。
  それは三階へ向かう階段へと伸びており、
  階段の先の教室へと続いている。

  文化祭では衣装部屋として使われていたのだろう
  殺風景な教室の中に、姿見が1つ置いてあり
  その手前で、鳩羽憐は倒れている。

  制服、裸足に上履き、いつもの姿。
  眼鏡はどこにもなくて、勿論土足じゃない。
  のっぺらぼうの顔には、刃物で目と口を模した
  あまり上手ではない「笑顔」が刻まれている。

  眦から溢れた大量の血液が、涙のように、
  床を、濡らしていた。
  傍らには、カッターナイフが落ちている。 ]
 

(496) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 
[ それからもう一つ。
  3-9の教室の黒板の目立つ場所に
  ひとつだけ「寄せ書き」が増えている
  目立ちたがりの誰からしい、
  やたら主張した、綺麗じゃない字。
  署名はなくとも誰のものかは、すぐ判る。

  
  『 じゃあな、いってくる! 』


  そしてその言葉の意味を知っている友は、
  この世界には、おそらくもう、居ない。 ]
 

(497) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 架空惑星 レン

 

[ もしも8:50にさ、
  その部屋に誰かがすでに居たのなら
  多分「文字は急に現れた」はず。

  まるで今までそこに誰かがいたように。
  白いチョークが宙から落ちて、床を汚した。 ]**

 

(498) 2021/06/13(Sun) 23時頃

架空惑星 レンは、メモを貼った。

2021/06/13(Sun) 23時頃


【人】 夜笑国 メイ

— 深夜:食堂 —

[わたしたちは綿見さんの話をした。
 鳩羽くんと話した向井くんのことを思い出す。
 ここからいなくなった人たちのことを話すのは、
 寂しさを埋めるような行為だったのかもしれない。

 さっきと違うのは、わたし以外の二人の関係性。
 ここに来る前まで、わたしは乃絵ちゃんと
 こんな話ができるなんて思ってなかったよ。

 乃絵ちゃん>>465が何を考えているかは分からないけど、
 素直な頷きが返ってきたから>>466
 わたしはそれだけでいいと思った。
 決して捲られることのない袖>>467だって、いいよ。]

(499) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ


[わたし、きっとラクな方に逃げてる。]
 

(500) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

[結局誰にも打ち明けられなかった疑念>>3:151
 わたしの中だけでぐるぐる回るから、
 同じ答えばかりを吐き出す。

 もうちょっと、あとちょっと。
 わたしの勘違いかも。間違ってたら傷つける。

 いろんな言い訳を考えて、わたしは結論から逃げた。
 弱くなったなぁと思う。
 わたし、前の方がきっと強かった。
 もっと割り切って、はっきり言えたかもしれない。

 でもそんなわたしは幻想で、もうどこにもいない。
 乃絵ちゃんが居心地の悪さを感じているなんて
 知らないまま、わたしたちは作業に取り掛かる。]

(501) 2021/06/13(Sun) 23時頃

架空惑星 レンは、メモを貼った。

2021/06/13(Sun) 23時頃


【人】 夜笑国 メイ

[お互い可愛い>>466にピンとこなかったわたしたちの
 クレープ作りは、それはそれは愉快なものだった。

 粉が飛び、生地が緩くなりすぎて粉を足し、飛び。
 当初の予定から2倍程に膨れ上がった生地を焼くの、
 ちょっと大変だったね。
 成功率はまぁ……おなかに入れば一緒だよね!

 わたしは乃絵ちゃん>>468と同じ結論に達した。

 乃絵ちゃんの好きな苺はあったかな。
 もし和菓子>>469の話を聞けたなら、
 わたし「いいお母さんだね」って言ったと思う。

 乃絵ちゃんからお姉さん以外の家族の話を聞くの、
 初めてだったんじゃないかな。
 だからわたし、素直にそう伝えた。]

(502) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

[生クリーム限界チャレンジの結果がどうなったかって?
 保健室に戻った時間で察して欲しい。
 おかげで明日の朝>>458には、
 ちゃんと綺麗な食堂に戻ってるはず。

 わたしは洗い物、乃絵ちゃんには台周辺を頼んだっけ。
 最後まで、袖を捲ったのはわたしだけだった。]

  寒くない?

[わたしは片づけの途中、一度だけそう伝えた。
 気をつけても捲らない袖はちょっと濡れちゃうでしょ。
 昔、暑くない? って聞いたのと同じトーンだった。
 乃絵ちゃんはどう答えたかな。]

(503) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

[余ったクレープ生地は冷蔵庫の中。
 出来栄えが出来栄えなので『食べてね』とは書けず、
 わたしは少し悩んでから『黒沢・くれいし』って
 ラップの上に書き残すことにした。]

  じこせきにん。

[うん。わたしは頷く。]

  一蓮托生ね。

[わたしは乃絵ちゃんの方を振り向いて、笑った。
 ちゃんと、笑えたと思う。]

(504) 2021/06/13(Sun) 23時頃

【人】 夜笑国 メイ

[夜に慣れないわたしは、
 保健室に帰ったらすぐに寝てしまうと思う。

 ポケットにお守りと、お財布の中に10円玉と、
 借りたダッフルコートと、お腹に入ったクレープと、
 いくつかの約束と、二夜の秘密と、私の弱さと。
 
 いつの間にか多くのもの抱えて、わたしは眠りにつく。

 何もなければきっと、次のチャイムまで目覚めずに。]*

(505) 2021/06/13(Sun) 23時頃

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