8 Solo Assembly Letters
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ほわー! それに、かぼちゃ!かぼちゃの……えーと、すーぷ? 美味しそうなんだぞ! 行けるのか?
[もう一通に書かれていた内容に目を輝かせる。 たべたい!]
(+17) 2021/04/18(Sun) 19時半頃
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……あら? [主催に送ったはずのそれ。 それがなぜか、手元に戻ってきたのだ。 封筒を開けたら見覚えのある封筒。 どうやら──誤配までやらかしてくれたらしい] 色……うーん。 やっぱり、赤かしら。 [と、同封されていた手紙を読みつつ、 ひとりごちる]
(10) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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……あなたの色を赤に戻せという意味じゃないの。 [そのあとのつぶやきは、 ここぞとばかりに赤くなったポストに向けたモノ]
(11) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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…………、……。
[白亜の便箋を手に、その文面を顔色一つ変えずに読み進める妖精。 己の心臓のあたりに手を当てながら、妖精の脇で手紙を覗き込む、青ざめた顔の人間。 やがて妖精は笑顔のまま、便箋を、百合の封蝋砕けた封筒の上にてしっと載せた。]
『そうだな! “一刻も早く”修復を終えるに越したことは無い。 ああ、誰かさんのデートのためにもね。 というわけで作業に戻るとするよ、セシル』
(12) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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あのさ、グラーツィア。 この手紙、確実に“お礼参り”の予告状、 っていうのは君にも解っているよね?
『ああ、解っているとも! わざわざ礼を言うために、御使い自ら ワタシを参拝しに来てくれるんだろう?』
……それはないよ、流石に。 君だって教会で祈ったりはしないだろう?
『おや、それもそうだったね!』
(13) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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あのさ、…………。 “清いもの”“清くないもの”のことだって 当然、君には解っているよね?
『ん? 勿論だとも! 肉の消費期限とやらが切れていたら大変だからな。 そこは抜かりなく取り寄せるよ』
………………君は本当に解ってるの? まさかとは思うけれど、……。 解った上で、わざと言ってるの??
(14) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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『ほら、お喋りはそこまでだよキミ。 早く仕事に戻った戻った』
[――この妖精、間違いなく、主催者特権があると思って調子に乗っている。 封筒を開けた際の電撃に気づいていながら大して意にも介していなかった様子を思いながら、セシルはそう内心で確信した。]
(15) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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『―――…この冊子の分のタスクも済んだしね。 よしよし。世界の修復はもうすぐ完了だ!』
[“セクレタリアト”と“ガブリエル”のページも消滅し、表紙だけになった即興の練習曲の冊子を、妖精は目で示す。 すなわち、このふたり分の項のバグ修正が一定程度完了したということだ。]
『最後まで気を抜かずにやっておくれよ、セシル』
……ああ、そうだね。やろう。 今はベーコンサラダの心配よりも、 きちんと世界の修復を終わらせる方が大事だ。
(16) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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しかし……困ったわ。 この手紙、ちゃんと届いていると思っていたのに。 [まあ、いまから書き直してしまおうか。 ほか、さらにポストから吐き出された二通を 受け取りながらそんなふうに思うのだ]
(17) 2021/04/18(Sun) 21時頃
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[霧の壁のそばで暫く耳を澄ませていたデアドラは、ついに一歩、踏み出す。 それは丁度、空中散歩をする幽霊(仮)。 黒い影めいた亡霊ではなく、あくまであの紫色の冊子の顔写真の通りの色彩の幽霊(仮)。 ただちょっと重力を無視してしまえる程度の、ごく普通の幽霊(仮)だ。 ――そして、]
へ ?
ヴィク…………トーリア?
[そんな姿が見えた気がして、思わず素っ頓狂な声を挙げ、碧眼を大きく見開いた。
今までずっと、写真と手紙の中でしか知らなかった相手。 それ故に、聞こえてきた気がした声だけでは、相手がそのひとだとは判らなかった。 そして「フィールド間の移動の可能性」を失念していたが故に、暫くの間、デアドラは混乱して立ち尽くす。
……まさか当の彼女が、あの屋敷で「一緒に戦ったコ」の銃弾に撃ち抜かれて“死んだ”、とは思いもしない。 そして「蜘蛛の糸めいた、一縷の望み」の紙飛行機がきちんと彼女に届いていたことも、また、知らないのだ。]
(+18) 2021/04/18(Sun) 21時半頃
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[結論から言うと、急転直下的な入水を決めた赤いポストは、 20分経っても浮かび上がってこなかったので、 男は諦めて引き上げた。 実にあっさりとした別れだった。 こうなったことに責任を感じなくはないが、]
……しかしいったい誰が予想できるというのです、あのようなことを。
[未来を見通すことのできぬ男には無理な話である]
(+19) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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...いったいどこまで 着いて来られるのでしょう?
このポストさん。
[ 現在、倫敦の夜空にて。 翼はためかせる天使の背を健気に追う赤いポスト。 なお、当の天使はまったくおかまいなしで
(ついでに本当にどこまでついてこられるのか まったくの興味本位で)
飛翔するものだから─────────。
それに腹を立てたようにそのカソックの背に こつん、と手紙を吐きだす。]
(18) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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[ともあれ、ポストが沈む前に届けてくれたたくさんに見える量の手紙と、 ポストに運ばせることもはや敵わない、 まだ2割ほど残っているワインの瓶と空のグラスと皿。 そう言ったもので両手を一杯にしながらの帰宅である。
そうして手紙を机に広げれば、 手紙がたくさん届いたと判断した理由については明白になる。 そう、ポストカードだ。 差出人の名を同じくする4枚のポストカードが、 絵柄の神秘さも相まって――1枚だけ写真が使われているものもあったが――存在感をあらわにしていた]
(+20) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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[ もちろん、こんな空中で手紙が 吐き出されればどうなるか? ]
──────── ......。
[ こんな月が二つ浮かぶような妖しい夜でも、 重力に逆らう...ようなことは無論なく。
当然の如く落下する。 濁ったテムズの川に。 ]
(19) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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[ 振り向いた天使はまず手紙をぶつけた犯人を見て。 (もちろんそこにはポストしかいない) それから、今まさにひらめき落ちてゆかんとする ────────その手紙を見る。 ]
........。
( 状況を理解すると、にーーっこりとわらって。 )
(20) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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ほーら、取って来い!
( 一度やってみたかったんですよねぇ、ボク。 )
[ ひょいとポストの足を掴むとそのまま、 一切の躊躇などもなく真下に向かって─────
あわれなポストを放り投げた。 ]
(21) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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ええっと……ここは。 ロンドン? それともダブリン?
[辺りを見回す。月は一つしかない]
デアドラさん……? デアドラさん……!!
[駆ける。 彼女の名を呼ぶ声は次第に大きく辺りに響く。 そして、声を聞いた]
デアドラさーんっ!!
[彼女の姿を認めると、いっそう速く駆け出して、 そのまま彼女にハグを仕掛けようとする]
(+21) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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[ 結果から言えばポストの決死のダイヴにより 巻き上げられた手紙は判読不能になる前に 無事乾いた状態で御使いの手許に無事届いた。
なおこんなことを別にしなくても、 どうとでも拾い出せたことなどおくびにも出さず 涼しい顔で手紙を読みほどく天使は 一切ポストの心配などしていなかったのだが ]
あ、 ......。
(22) 2021/04/18(Sun) 22時頃
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[サクサクと、人参入りスコーンを味わう。 人参は好きです。バナナも好きですよ? どうやら御使いは本当に御使いだったらしい。 カルデアの何人かが喜びとか色んな感情で 飛び上がりそうだが、まあ一旦それも措いて。 なにやらポストが信号の如く点滅し始めたんですが、 せめてこのお返事書くくらいまではまともに 機能してくれるんでしょうか……?]
(23) 2021/04/18(Sun) 22時半頃
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....困っちゃいました、ボク。
これじゃあ、 お返事を書いてもお送りできませんよね!
[指を輪郭に沿わせては、ううん、と唸ります。 仕方がないので─────手許に顕したタロット・カード。 カード番号は12番「吊るされた男」の札をくるりと 掌のなかで回せばポストが落下した方向に差し向けて。
そのうちガス灯から吊るされているポストの図が できたのはまたのちの話。]
(24) 2021/04/18(Sun) 22時半頃
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……え。 え、……ええ?
[さてはて、手紙を二通出し終えた後。 いよいよ点滅が激しくなっていたポストは──
突如としてその根元から火を噴いた。 轟音と共に──大地の軛から脱却し、 ベルモントパークの空へと飛んでいき──]
(25) 2021/04/18(Sun) 23時頃
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[
大空のど真ん中で、爆ぜた。
]
(26) 2021/04/18(Sun) 23時頃
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……ポストとは、ロケットの概念だった……?
[あの手紙、ちゃんと届いたんでしょうか? そんな疑問に捉われつつ、なんにせよポストは爆ぜた。 もういない!]
(27) 2021/04/18(Sun) 23時頃
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[指摘が届いたのは良いことだが、 それでもなお何かが間違ってる気がするのはどうしたものか]
……ええいこういうものは読めればいいんですよ!
[そうして、左のポストカードから順番に読む……と、 すぐに順番のおかしさに気がついたので並べ直した。 おそらく手紙を持ち帰った段階で順番がごっちゃになってしまったのだろう。 とはいえ深く考える手間はかからなかった。 パズルと呼ぶのも生ぬるい難易度であった。 が、順番を正しくしても手紙の文章が内にある矛盾までもはなおせない]
(+22) 2021/04/18(Sun) 23時半頃
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……最大限好意的な解釈をするのなら、 彼女は異なる複数の可能性の記憶を持っていると考えるのですが。 ……どうでしょうね。 案外酔っぱらってこの手紙を書いたのかもしれませんし。
[一番右に置かれたポストカードを手に取った。 赤い赤い酒場《パブ》を撮影した写真が使われている。
手慰みに思考をしてみたが、果たして真実はどうなのか、 彼女の傍に――帰るべき場所に、 結局一緒に旅をしたいとまで思う相手はいるのか。 それは男にとってはどうでもいいことであった。 ただ、男をしてどうでもよくないと思わせる部分がその手紙にはあって、 故に男はとりあえず筆を執った。 ポストはもういない。あんなにいいやつだったのに。 だから渡す方法について考えることは後回しにした]
(+23) 2021/04/18(Sun) 23時半頃
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…………。
[が。 出来上がったものを見てどことなくこっぱずかしくなり、 薄緑色の便箋を丸めて部屋の隅に放り投げた。 男は理性的であった]
嗚呼あまりにも似合わない。 こういう役回りは”ヒーロー”にでも任せればよろしい。
[丸めた手紙にも記した通り”だいぶ悪い人”の自覚はある男は自分に呆れてため息をついて、]
しかし、 ……もしも彼女の世界にも《蒼い鳥》の加護が訪れたのなら。
(+24) 2021/04/18(Sun) 23時半頃
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[それは――あまりにも素晴らしいことだと思うのだ]
(+25) 2021/04/18(Sun) 23時半頃
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[ ところで、その─────── 最初の一通目と同じ漆黒の封筒に 三日月のシールで封をされたその手紙の主に まさか倫敦の水先案内人のように思われているとは 勿論当の天使はまったく存じなかった。
地獄圏を案内するものとして人に描かれた、 ・・・・・・・ かつて存在したマレブランケの悪魔たち... ではないのだから。
もちろんそんなつもりはなかったのだが。 ]
(28) 2021/04/19(Mon) 08時頃
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...異世界と言うのも面白そうですよねえ。
( 主のいらっしゃらない世界は結構ですけど。 )
[呟いては、『観光情報』の乗せられた手紙を空上 読み耽りながら、───耽った思案とともに、息を吐く。]
(29) 2021/04/19(Mon) 08時頃
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[ 闇に融かしたものは、 だれの聞くところでもない。
それから市街に降り立った天使は雫を滴らせた ポストのようすを遠巻きに眺め───── ]
...あれ〜?
(うんともすんとも 言わなくなっていることに気付いたのでした。)
(30) 2021/04/19(Mon) 09時頃
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