23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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どうしてですか。 そんなことないのに。
[そこに関連性が読み取れなくて なぜか安堵したような様子に、くすくすと笑う。 そうして、その後に続く言葉に静かに耳を傾けた後、 視線を床に落とした。]
……わたしも、です。 何か起きてるような…… というか、起きているんだと思う。起きてる、よね?
……状況が変わってしまったかもって、 さっき、伝えたのも、実はそのことで……。
(312) 2023/04/25(Tue) 21時頃
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先輩は、誰にも、なにも聞いていない……?
[床から視線を上げ、柊くん先輩をじっと見る。 何か確たるものを掴んでいるようには聞こえず、 未だそれが“予感”の範疇であるなら、 わたしと同じような立場なのかもしれない。*]
(313) 2023/04/25(Tue) 21時頃
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[情報量には少し差があるものの、 殆ど分かっていないという返答。] ――ううん。 わたしは、朝まではごく普通に、 人狼ゲームをしようとしてた。
何かがおかしいみたい、って気付いたのは、 ……鮫島先輩と、お話してたときで… その後も、他の子の様子を見て、 不安がどんどん膨らんで…ニジノのことも。
[問われたことには簡単に補足説明。 答えながら、どんどん表情が曇ってしまう。]
(334) 2023/04/25(Tue) 22時半頃
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……何でも叶う、なんて。 大きい餌で釣ろうとするのは、 それだけのリターンがあるから…… どうしても叶えたい願いがあったり、 それこそ、先輩のように、 わかっていても参加するひとを 集めてなにか、したいんでしょうか…
……。
(335) 2023/04/25(Tue) 22時半頃
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…そんなのは、 いや。
[ぽつりと呟く。]
(336) 2023/04/25(Tue) 22時半頃
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………迷ってる?
まだ、 迷ってる……?
[真摯に紡がれる言葉。 情報の渦と、何ともいえない感情に 頭が追いつかなくて、問いの形になった。*]
(337) 2023/04/25(Tue) 22時半頃
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どうして、 ここの人たちは、
聞くところ察するところ、 破滅的な願いばかり ――――
(367) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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[俯いた前髪の下で、双眸を伏せる。 指がひどく冷たくなる。肩が震えた。
沸々とわたしの中に湧き上がるもの。 衝撃や情や悲しみ、それ以上に、 それ以上に今、この身体を震わせるもの。
―――これは紛れもない 怒り だ。]
(368) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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……システムに殺して貰おうと……って…
なら、 参加を決めたのは? 願いのために奔走するのは? 投票先や、力の行使先を選ぶのは。 先輩じゃないの? ……自分で選んでるじゃない。 ……わたしに言わせれば、同じだわ……!
(369) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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[頭ではわかっている。 「訳アリ」が集まるなら、当然、 そういう事情の人も多くなること。 一人一人に事情があって、切実な思いがあって、 どうしようもなくてその結論に行きつく場合もあること。 悲しみの最中にあれば、猶更だと。
でも。 でも、なんだろう。
心がついていかない。 ]
(370) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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[くる、と踵を返して、 大和くんと鮫島先輩と探索していたあたりの棚へ。 そうして、大和くんが戻したと記憶していた場所で アルバムを見つけてそれを引っ張り出すと、] ……
[元の場所に戻って、近くの机に置く。 叩きつける形にならないよう努めて配慮したけれど、 音は出てしまったかもしれない。 ]
(371) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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先輩の妹さんのことは知らないけれど。
わたしがあなたの妹だったら、 そんなつもりで言ったんじゃないって、
あの世でパンチでもなんでもして 現世に送り返します。 ――――……
[喉の奥が引き絞られるようで、 これ以上の言葉が出てこない。 今ならありとあらゆる
目の前の人の端整な顔を ぐっと睨み付け、今度こそ本当に踵を返した。]
(372) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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失礼します!
[図書館の扉は音を立てて閉まる。* ]
(373) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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