28 僕等(ぼくら)の
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[だが、人は弱くていい。 人はちっぽけで、力ない存在だ。自分だけで何かを変えることも出来ず常に無力感に苛まれる。
お互いを支え合いやっと生きていく。
だから、弱くていい。
独りぼっちは嫌。 それは人間の根幹が発する魂の叫びだ。
最後に彼は、とてもーーとても人らしく。 弱音を吐けたのだのではなかろうか。]
(327) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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[柔らかく吸い付く彼の花弁を。ずっとずっとこの唇で味わっていたかった。
だが、彼の吐息すら途絶え。 震える睫が閉じようとするのなら。
僕は、終わりがきたと悟った。]
ーーコウ。 ずっと、一緒だ。
[母親と、世界と。 僕を呼んで。 彼は逝ってしまった。
眠るように目蓋を臥せて。]
(328) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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……コウ?
[抱き締める。渾身の力で。 僕の全身が、心の痛みに軋む。]
コウ、コウーーコウ。
[譫言みたいに彼を呼ぶ。揺すっても、彼は答えない。]
コウッ!
[わかってる。もう、彼は。 もう終わった。終わってしまったんだ。
ーーだけど。]
……なん、で。 なんでだ、よーー
なんでだッ!
(329) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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なんで彼が死ななきゃならないッ! 彼が何をしたッ! なんの理由で、彼を奪うんだッ!
[涙が滝のように流れて。僕の感情が溢れる。]
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だッ! こんなの納得しない、 僕は認めないッ!
コウを返せッ! 返せよッ!
[左手で彼を抱き、僕は床を右手拳で叩く。何度も何度も。 血が滲むまで。
そして最後はーー彼を抱き締めて頬ずりをし、床に蹲る。]
(330) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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ーー返せ、かえして。
……かえ、して。
[彼を床に横たえた。僕はその傍に体育座りをし、ハロを呼ぶ。]
ーー…彼を。
[それ以上は言わなくとも伝わるだろう。その後は、膝を抱き抱え、ずっと嗚咽を漏らしている。]*
(331) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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[乾君の頬へ伸ばされた柊木君の手>>322は、力を失って滑り落ちて。 乾君が柊木君を床に横たえる>>331までを、黙って見ていた。]
[彼を、と言われて小さく頷くと、 まずはみんなをコックピットの外へ転送して、 私は、柊木君の亡骸と一緒に、お母さんの待つ病院へ転移した。]
(332) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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アストロの外へ転送されたパイロット達と副顧問の先生は、
見ただろうか。
アストロの顔の部分に灯る光点の数が、
4つから2つに減っているのを。
(#2) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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─俺と父さんが死んだ後─
[母さんが無事だってハロに伝えてもらった時>>297、俺は「ありがとな」って一言伝えんのがやっとだった。時間も余裕もなかったから。]
[事前に、ハロには「俺が死んだら、死体は母さんの元に送ってほしい」って頼んで>>293あった。ハロは快く引き受けてくれたし、ちゃんと送ってくれた>>332。その時の為にずっと胸ポケットに手紙を入れてた>>201から、母さんならきっとその通りにしてくれるだろうと思ってる。その“母さん元”が日野病院になるとは、思ってなかったけど。却って手続きはしやすかったのかな。]
[その手紙の内容が、これ。]
(333) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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『母さんへ』
『何も言わない方がきっと苦しませずに済むと思うけど、父さんががんばったってこと知ってほしくてこれを書いてます。 俺が通ってた高校の近くに出てた、巨大なロボット。俺らは、「アストロ」って名付けたんだけど。 アストロは地球を守るロボットで、六人のパイロットが契約して、一人一体ずつ敵を倒すことで地球を守ってます。 なんで一人一体ずつかって言うと、アストロを動かすのには、人の命が必要だから。 一回動かすごとに、誰か一人が必ず死ぬ。パイロットは全員、命懸けで戦ってる。もう二人死にました。 俺の後輩の女の子と、同級生の友達。二人とも、この世界を守る為に命を賭けて戦ってました。』
『三人目のパイロットに選ばれたのが、父さんです。 さっき六人のパイロットって言ったけど、そのうちの二人が、俺と父さんだったんだ。 つまり、人智を超えた力で動くアストロが、俺と父さんをどっちも別の命だって判定したってこと。 父さんが俺の中で生きてるってのは、俺と母さんの思い込みとかじゃなくて、本当の話だったんだ。』
(334) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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『この手紙を母さんが読んでるってことは、父さんは戦って勝ってるはずです。 それで死んじゃって、父さんの心臓が止まってるなら、俺も多分一緒に死んでるはず。』
『独りにしちゃってごめんなさい。黙っててごめんなさい。 でも、母さんのことは絶対に巻き込みたくなかった。全部話したら、絶対逃げてくれないと思った。 家出しちゃってごめんなさい。戦闘が起きる場所はパイロットの居るとこになるから、近くに居られなかったんだ。 全然不満なんかなかったし、今も、いつまでもずっと大好きだよ。父さんだってきっと、そう思ってる。 母さんが生きてる世界を守るために、父さんと俺は戦うよ。』
『お願いが二つあります。俺と父さんは、母さんのところへ帰してもらうよう言ってます。 俺だけじゃなくて、父さんの葬式も一緒にあげてください。お骨も、そん時に一緒にお墓に入れて。』
(335) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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『もう一つ。もし、俺がしてるのと同じ指輪をしてるケイ ──乾恵一ってやつが訪ねて来たら、聞ける望みは聞いてやってほしいんだ。 俺、生きてる間、あいつに何もしてやれなかったから。母さんがどうしても嫌だって思うこと以外は聞いてやってくれないかな。 そいつもパイロットで、死ぬことが決まってて、もうあんまり時間が無い。 俺が契約したからって理由で、そいつも契約したんだ。 その上、俺が父さんと死んだことで、そいつの時間もっと短くさせちゃったから。俺だと思ってよくしてやってほしい。』
(336) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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[……ま、後の内容は省略するけど。こんな感じだから、俺の葬式は父さんと合同でになっただろうし、みんなは遺影で父さんの顔を知ることになったんじゃねーかなって、そんな話。*]
(337) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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― 日野病院→仮住まい ―
[日野病院で待つお母さんの元へ、柊木君とお父さんの亡骸と一緒に姿を現すと、すぐに、みんなで学校から離れた仮住まいに転移した。]
[柊木君のお母さんは、酷く取り乱して泣いていただろうか。 小さな手で、背中を撫でていたけど。]
……胸ポケットに、柊木君の手紙が入ってます。
[それだけ言って。 お母さんが手紙を開封したら、内容は見ない様に少し離れた。]
(338) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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―戦闘後 コックピット外―
[柊木君の最後のことは…私よりもっと彼を良く知る人達に任せる事にした。 それは乾君であり、天道君であり、加賀先生でもある。 だから、アストロが消える前に最初に光点の数>>#2に気づいたのはきっと私だったから、その場にいる誰かか、もしハロが病院での用事を済ませて戻ってきたなら彼女にでも尋ねただろう。
そのぐらい空気を読まずに言えるのは多分私ぐらいだったかもしれない。
私にとっては、こんな時にでも確認しなければならないほどの重大事だった。]
(339) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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─四回目の襲撃─
「うん。良いね。じゃあ、そこにデート行こ? 遊園地とかもそのうち行きたいなあ。 受験合格したら、そっちもね。 映画とか…夜空を見に行くとか。 たくさん、デートしたいなあ。」
まだ、今は心が辛くてなかなか立ち直れないけど。 少しずつ楽しい記憶で塗り替えていければ良いと思う。 たくさん命くんと楽しいことをして。 それでもよかったねと笑えるように。
(+181) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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「え?別に良いけど…えっ??? 合格した時のお祝い候補ってどれだけ…? そんなに水着、期待してくれるんだ。 期待外れじゃないと良いけど…。」
>>+177まさかの合格祝いレベルだったらしいそれに驚きながらくすくす笑っちゃう。 うん。こうして笑い飛ばしてしまおう。 不安も、怖い気持ちも。あの景色もみんな全て。
(+182) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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>>+178──ちなみにスク水を見たいと言われたらちょっと戸惑いながらも着るのは吝かでもないので、もし機会があったらお願いしてみてほしい。 スク水はあまり遊びという感じがしないし、変な話マニアックな気もしてしまう。 いかにも学校です!という、名前がでかでか書かれた状態が特に良くない。 流石にデートではそれはないから、着るとしても家の中とかだとは思うけどね。
…それにしても裸だって見せたことあるのに、まだまだ恥ずかしさが消えないのはなんでなんだろうね?
(+183) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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病院の窓や壁に微細な罅が入ってる。 でもコレは、耐震構造の一つもあるらしい。いきなりボキッと折れることがないように、微細な罅が所々入って構造を保つようにしてるんだとか。 とはいえ修繕は必須だろうなあ。 今のところは普通に使えるみたいだけど。 あのたぬきも転がってしまっていて、あたりにはいろんなものが落ちていて、戦いの跡といった風情だった。 その割にはうちのマンションは比較的無事でホッとする。 やっぱり微細な罅は入ってるし、窓は目張りのおかげで割れてはいないもののここだって修繕──ううん、建て替えが必要なんだと思う。 それでも家に戻って来れたのにホッとしてた。 若しかしたら色々と物が散乱してたかも。 ライフラインは止まっていたかも。だけど。
(+184) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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…こんな時に確認ってのもどうかと思うんだけど。 あの光点って…1つずつ減るから 残りの戦闘の数かとも思ってたんだけど。 4つから2つになったって事は、 私達契約者の人数なんだよね。
私と、乾君と、天道君……
なんで、残りが2つなのかな。
(340) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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「んむっ!? ん、…。」
玄関の扉が閉まったと同時に抱きしめられてキスされて驚いたけど、わたしはすぐにそれを受け入れる。 瞼を下ろして唇を寄せて、舌先を伸ばして覚えたばかりの大人のキスを強請る。 こうして二人きりになったなら、わたしは瑠璃川先生の娘でもなく、小児科に手伝いに来たお姉さんでもない。 ただの瑠璃川珊瑚として、命くんに甘えたい。触れ合いたい。繋がりたい。
「命くん…。怖かった、怖かったの…。」
やっとその気持ちを吐露できて、すん、すん、と啜り泣いた。
(+185) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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「だから、だから今日は、もう離さないで…。」
元より命くんはそうしてくれるつもりだったみたいだけど、そんなお願い事をする。 その日はもうそのまま、わたしの部屋に来てもらって。 わたしとしてはそこで着替えとか持ってきて、リビングに戻るつもりだったけど。
「…あ!」
>>+180なんて良い笑顔を見せてくれたんだろう。 枕元に置いたものを見つけられて、一瞬息を呑んで顔が真っ赤になった。 そういう意味で部屋にまできて貰ったんじゃない。そうじゃ無いんだけど。 真っ赤になったままベッドに押し倒されることに異存は無いから。 わたしは顔を真っ赤にしたまま両腕を伸ばして命くんを抱き寄せた。**
(+186) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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……それに、私達の戦う敵の数って、6体だよね。 ハロの話をそのまま取ると残りは3。
でも……七星君は最初の時に、 最初の1つを自分が倒すって言ってたよね。 それなら残りは2戦になるはず。
……ハロに悪意がないのは分かってる。 でも、これって、どういう事?*
(341) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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[柊木戦の少し前だったか。直前かもしれない。 僕はハロと2人だけの通信で、話していた。]
……柊木戦の後にアストロの光点が2つ消える筈。 そろそろ全部話さなくちゃいけないね。
[柊木は、彼がもともと僕が未契約だと気付いていたこともあり、とてもスムーズに理解してくれたけど。 乾と本郷さん。何から話すのが良いだろうか………。]*
(342) 2023/08/20(Sun) 23時頃
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[残念というかなんというか。
僕はショック状態だから排出後、アストロの光点に全く気付かないだろう。]
(343) 2023/08/20(Sun) 23時半頃
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― コックピットの外で/本郷さん ―
うん。光点は、契約者の数だよ。
[問われる言葉を、最後まで聞いて。 心臓も無いし、呼吸もできないけれど、 左胸に手をあてて一度深呼吸をした。]
……まずは、嘘を吐いてごめんなさい。 契約者は2人。敵の数も残り2体。
誰かが契約してない、って知られると、 疑心暗鬼や争いの原因になると思ったし。
契約者よりも敵の数の方が少なくて、 誰か1人助かるかも、っていう状況だと、 呼ばれた時に、酷い事が起こる可能性がある。
だから、契約者と敵の数を合わせないといけなかったの。
(344) 2023/08/20(Sun) 23時半頃
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……私、男の人に触れない、って言ったよね。 七尾さんの戦いの時、蜘蛛型の敵に組み敷かれた時も、 本当は凄く取り乱してた。
永のチームは、契約者が1人多かったの。 絶対に自分1人は生き残る、って信じてた人が、 名前を呼ばれて、戦闘放棄して逃げて。 ……私は襲われたんだ。
だから、そういう事が起きない様に。
私が吐いた嘘は、これ一つ。 他の事は、全部本当。 もう私の事、信じられないと思うけど。 ……ごめんなさい。
[そう返答をすると、本郷さんの反応を待った。*]
(345) 2023/08/20(Sun) 23時半頃
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―戦闘後 コックピット外―
[ハロと真弓が何かを話していたが、今の僕の耳には何も届かない。
独りになりたい。 ただそう考えて、僕はフラフラ帰宅する。
もし僕が足を止めるとするなら、加賀先生か三千院部長から康生の手紙を受け取る時ぐらいだと思う。]*
(346) 2023/08/20(Sun) 23時半頃
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――四回目の出撃の夜――
[お泊りデートの場所も決まって>>+181やりたいこともしたいことも増えていく。 楽しい案を出していけば心は少し軽くなってくれる。 ほんの少し、あと少し、その少しを積み重ねていくのだけれど奥底に沈殿したものが濾過されるのは時間がかかる]
僕はね、お弁当を持ってピクニックでも楽しいよ。 お花見とかもしたいね。
[語られる夢と希望に一つずつ付け足しながら、好きな人の水着姿は全然別なんだよって笑って言える]
(+187) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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だってほら、なんでもってなったらさ。 いろいろ思い浮かばない?
[してあげたいこともしてほしいこともいっぱいある。
>>+183スク水もその一つで高校まででしか見られないものだから来年までしか機会がない。 きっと後日着て欲しいと願うだろうし誰にも見せたくないから勿論家の中で――それはまた後日の話だ]
[>>+184思い出の場所も建て替える必要はあるかもしれないがそれもすぐではないだろう。 修繕で誤魔化しつつ頃合いを見てということになると思う。 マンパワーがどれだけあても手が足りることは暫くは訪れないだろうからまだ暫くはこのままでライフラインを確認する前に抱きしめてしまったものだからその確認も明日の朝以降になる]
(+188) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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うん、気づいてたよ。 珊瑚さんはえらいよ、よく頑張ったね。
[優しく労わりながら、それでも子どもをあやすようではないのは舌先を伸ばしてきてくれたから。 >>+185伸びてきた舌先に大和もちょんと自分の舌先を触れ合わせてから少しずつ触れ合いを増やしていき大人の口づけに溺れさせていく。 とは言え大和も技巧があるわけではないので今は大人の交わり方を二人で一緒に覚えていく]
元よりそのつもりだから。 もう僕しか見ちゃだめだし、 僕だけを感じてもらうからね。
[いつもソファの上でだったから柔らかいベッドの上は初めてだった。 珊瑚の顔が真っ赤になるのは本当に可愛い。 押し倒した後、言葉の通り大和のことしか考えられないように染め上げていって――疲れ果てて眠ってしまえば朝までずっと身体を抱きしめて包み込んだ。
翌朝はいつもよりもきっと恥ずかしかったかもしれないけれど、起きようとしてもダメと抱きすくめて布団の中に留めてしまう。 家での被害確認があると休む許可はもらっていたが、一日世間の情報から珊瑚を隔離するつもりでいる*]
(+189) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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