人狼議事


13 【身内RP村】ヒュプノスの白昼夢

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【人】 師範棋士 千早

― 自宅 ―

 んぁ………??

[ 重い瞼を持ち上げれば、長年見慣れた天井が見えた。そのまま上半身を起こす。
凝り固まった身体がバキバキと音を立てるよう。 ]

 身体はいてぇけど、
 死んでなくてよかったワ
 
[ 都合の良い夢をみていた。
夢の内容は、昨日のことのように鮮明に記憶に残っている。

村は、知り合いはどうなっているのだろうか。
桐箪笥から慣れたように、それでも乱雑に、キモノを取り出した。 ]

(20) ainsel00 2021/10/17(Sun) 14時半頃

【人】 師範棋士 千早

 『おはよう、姉さん。
  今日は起きるの、遅かったのねぇ』

[ リビングに行くと母が珈琲を入れていた。
母は俺に―――――正しくは己の姉に声をかけるから。
俺は顔も見たことない伯母のフリをして、母に返事を返すのだ。 ]

 ……………おはよう、⬛︎⬛︎
 昨晩は編み物をしていてね、寝坊しちゃったわ

[ 名前で呼ばないと母が狂ったように喚くから、母親を下の名前で呼び捨てにすることも、もう慣れた。]

(21) ainsel00 2021/10/17(Sun) 14時半頃

【人】 師範棋士 千早

[ 離婚した父に聞いたところ、母は昔から伯母にべったりだったそうだ。
最初は仲睦まじい姉妹だったのに、段々と母の愛情がエスカレートしていき、伯母の行動をも縛るようになったらしい。

ある時我慢の限界を迎えた伯母が、母に絶縁宣言。そして物理的にも距離をとるように祖父母の故郷へと嫁に行ったのだという。

それは俺が5歳の頃だった。
そして俺は息子から伯母になった。 ]

(22) ainsel00 2021/10/17(Sun) 14時半頃

【人】 師範棋士 千早

[ 着物は伯父の故郷の衣服だと知った。
伯母はデートの度によく着ていたそうだ。

母は手始めにそれを俺に着せるようになり。
事あるごとに『姉さんはそんなこと言わない』『姉さんはそんなことしない』と詰るようになった。

最初は反抗もしてたんだけど、幼心に母からの愛情を求めていたし、家の中でだけ取り繕えば文句は言われないからそれでよかった。メンドイのは嫌いだし。

10を数える頃には母親が狂ってることも理解した。どう考えても自分より歳下の男児を姉だと思うなんて頭おかしいだろ。
そもそも息子だし。
考えたらこっちの頭もおかしくなりそうで、あー、憐れな女だなぁと諦めた。 ]

(23) ainsel00 2021/10/17(Sun) 15時頃

【人】 師範棋士 千早

[ 今となっては、全てどーでもいい話だが。

あの夢には『姉』がいた。
それは伯母のことなのか、『存在しない俺の姉』なのかわからない。姉がいれば俺が女装しなくて済んだかもなーと思った時期がなかったでもないし。

それでも深層心理、俺は伯母の代わりは嫌だったんかね? ]

 夢の中でも、姿形が現実と変わらなかったのはおもしれーな。
 どーせなら、夢でくらい男の格好をすりゃーよかったワ

[ 母にとっては伯母の代わりだとしても、俺にとっては俺だから。何を着てても、何を話しても。
自分の姿を認めてほしかった………なんてな。 ]

(24) ainsel00 2021/10/17(Sun) 15時頃

【人】 師範棋士 千早

― それはある晴れた日のこと ―

[ 窮屈な家を抜け出して、からんころんと下駄を鳴らしゆく。
陽射しは暖かく、風も穏やか。

決まったルートなどはなく、猫と戯れたり人と戯れたり、小腹が空いたらパン屋に寄る程度の散歩だ。 ]

 おや、お前さん。
 なんだか久しぶりだな

[ とある立派なお屋敷の前を通りかかったとき、たびたび商店街で見かけた白銀>>51が見えた。

こちらを見て尻尾を振っているので、遠慮せず庭へと侵入し、裾が汚れるのも気にせずしゃがみ込んだ。 ]

(79) ainsel00 2021/10/18(Mon) 22時頃

【人】 師範棋士 千早


 あーーー、ザンネン。
 今日は煮干ししかもってねぇワ

[ ガサガサとビニールを漁っても残念ながら猫にあげるために持っていた煮干しかみつからない。あと自分のためのクロワッサン。

犬って煮干し食う?一応パッケージには犬の絵が描いてあるから食べても平気だと思うんだが。 ]

 また今度来るから許してくれよ。

[ 口元に持っていけば反応はどうだったか。
また今度の約束をして、僅かに土のついた裾を払った。 ]*

(80) ainsel00 2021/10/18(Mon) 22時頃

【人】 師範棋士 千早

[ 朝食と母へのご機嫌取りを終えた。
自室に戻り、帯が崩れるのも気にせずベッドに寝転がる。

あの夢では『母に叱られるから丁寧な言葉を使っていた』だけで、『伯母のフリをしている』つもりなどなかったから、酷く疲れてしまったのだ。 ]
 
 ………………………アホらし

[ チッと舌打ち。 ]

(83) ainsel00 2021/10/18(Mon) 22時半頃

【人】 師範棋士 千早

[ 狭い部屋に意外と響いた舌打ちに、こつんという軽い音が返った。>>69
この音は彼の来訪の音。あんな気が狂った母が応対するのは流石に……流石に無理なので窓から合図しろと自分が言った。

なお、最初は割れるんじゃないかという強さで窓を叩かれた。不器用にもほどがある。閑話休題。 ]

 ……………おー、起きてる。
 っても、起きたのは本当にさっきだけど。

 んで、お疲れさん

[ 窓を開けて、桟に座る。行儀が悪いなんて気にしない。
開けた窓から入り込んだ風が、髪を揺らす。
吹き抜ける風は現実も夢も変わらないようだ。 ]

(84) ainsel00 2021/10/18(Mon) 22時半頃

【人】 師範棋士 千早

[ >>86労いの言葉と挨拶と……感謝の言葉。
感謝などされる謂れは無いけれど、なんのことかと問うのもきっと違う気がしたから黙って受け取った。

何かを話したいのだろうとは思っていた。でなければ、おそらく訪ねてこないだろうし。
地面を蹴るスニーカー>>87に倣うように、脚をぷらぷらと遊ばせる。

そうしていれば、彼が口を開いた。
何を言いたいかは、ある程度想像していた。 ]

(88) ainsel00 2021/10/18(Mon) 23時半頃

【人】 師範棋士 千早

[ 言葉に詰まるようなら適度に相槌をうって促してやる。俯くのは別に構わない。俺は逆に斜め上を向く。空が青い。

誰かに何か言われたか、それとも自身がそう思ったか。
そこまではわからないけれど、概ね想像通りといったところか。 ]

 ふぅん………

[ どうやら、彼の話は俺にずるい問いを投げつける形で終わったらしい。

沈黙。俺の視線は斜め上にあるから、彼がどこに顔を向けていたかは知らない。
しばし考えて、そうして息を吸う。]

(89) ainsel00 2021/10/18(Mon) 23時半頃

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