14 冷たい校舎村10
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[缶詰を入れた段ボール箱を両手で持って廊下を移動していた矢先、 >>#3ひどく耳障りな音が響いて、耳を塞ごうにも塞げず、
鳴り止んだ後、チャイムの音が鳴り響いた。]
(14) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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— 1F・廊下 —
なんだなんだ?
[よろめきそうになった体を起こしながら、音のしたほうへ踵を返す。 急に獣が現れたようにも感じる、正体不明の声。 それは聞き覚えがあったような気もする。
段ボールを抱えて小走りをしながら、思い出していた。 あれはたしか、虎次郎が、校庭に迷い込んできた野良犬を見つけた時に、 奇声を上げて挑発しようとしたという、アホな出来事の——]
(15) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[>>#6中庭に向かうガラス戸のところが、視界に入る。 不自然な影と、赤色。 もっと近付かなければ判断できないが、 嫌な予感が背筋を一気に駆け巡った。]
……おい、何があった!?
[缶詰の詰まったダンボールを廊下の脇に投げ捨て、 そこへ向かって走り出す。まだ距離は遠い。
その時、足元で何かをコツンと蹴った感触がした。*]
(16) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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— 回想:破談 —
[ユイの誕生日のためのケーキを予約して、そして、 めでたいその日がやってくる前に、唐突に終わりは告げられた。]
(21) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[来客の対応をしていた父さんが、 来なさい、と俺を呼ぶ。
客間に向かえば、折り目正しく座るユイと、 その隣に見知らぬ男がいた。
簡単に挨拶をして、父さんの横に座る。 正面にいるユイの顔は、いつもと同じに見えていた。]
(22) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[見知らぬ男が名刺を差し出してくる。 そこに書かれていたのは、イシズ製薬の競合の製薬会社の名前であり、 平たく言えば犬猿の仲のライバル会社であった。 その男は、そこの社長だと言う。 見た目はまだとても若く、20代のような雰囲気を漂わせる。
そんな方が何の用だろう。 俺はなぜ呼ばれたんだろう。
ユイを見ながら、まだ呑気に構えていた俺に、 淡々と、簡潔に、言葉が降り注いだ。]
(23) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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「——彼女の会社は、今後はうちの傘下に入ります。 御社にはいろいろとご迷惑をおかけいたしますが、ようやく決定となりましたので。 今日はそのご挨拶に。
唯さんも、最後に挨拶がしたいと。 婚約は解消ということになりますから。」
(24) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[理解に時間がかかった。 その間も、見知らぬ男が父さんと話を続けている。 ユイも頭を下げて、父さんがそれに声をかける。
ユイは、俺のほうを見ない。]
(25) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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ちょっと待ってください。 どういうことですか? 婚約は解消って、そんな急に、
[疑問の声を上げた俺に、 見知らぬ男が一言一句、さっきと同じ言葉を繰り返して説明してくれる。 いいや、そうじゃない。そうじゃなくて。]
ユイは、それを望んでいるんですか。
[喉から絞り出す声。 そんなはずがない。そう思いたかった。 だって、ユイは、当たり前のように俺の傍にいて。 将来ずっとそうだと、物心ついた頃から決まっていて。]
(26) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[ユイは。俺のことを見ない。 隣にいる男に、縋るように目配せをしている。]
(27) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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「……唯さんは以前から、家の事情で決められた結婚に納得をしていませんでした。 私どもは、彼女の力になりたいという気持ちもあり、 会社ぐるみでこのお話を——」
(28) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[ユイは、最初から俺のことを見ていない。]
(29) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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……ユイの、家の、会社は。 うちの援助が無いと、やっていけないはずじゃないですか。
[反論する理屈が、もう何もない。 ユイを引き止めたい一心で口から出たのは、 どこからどう見ても見苦しい、家の権力を盾に取った、脅迫でしかない。]
(30) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[ユイから見た俺は、逆らうことのできない権力者の息子。 それ以上でも以下でもなかったという、それだけの話。]
(31) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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「すべて、我々の会社で面倒を見ます。 何も問題はありません。」
でも、……でもっ……!
[父さんが無言で俺の胸の前に手をやり、制してくる。
それ以上、何も言えないまま。 最後の挨拶をした男と、ユイは、退室していった。]
(32) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[高校卒業と同時に結婚して、将来のために仲を育む。 当たり前のことだと思っていた俺の人生設計は、瞬く間に白紙となった。
ユイに連絡を取ろうとしても、彼女はもう返事をしてくれない。 お前のために誕生日プレゼントを用意したと、伝えようとしても。]
(33) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[彼女は自由を手にしたのだ。 両の足で立って、俺の元から振り返らずに去っていく。*]
(34) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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— 回想:何もなくなった日 —
[白紙になってしまったユイの誕生日に、 食べる者のいないチョコレートケーキが届けられる。
ケーキに罪は無いのだ。誰かに食べて貰うのがいい。 俺自身も、一人でいると心がどうにかなってしまいそうだったから、 男子だけでバカ騒ぎするのは望むところだった。
ありがたいことに、虎次郎と、 >>1:229雄火と、>>1:407春満を含め他男子の一団体が来てくれて、 広々とした我が家はそいつらを全員すっぽり収納した。]
(53) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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雄火、そういやバスケなかったのか。 勢いで声かけたけど、良かったのか? バスケの天才だから練習しなくても余裕? なんつって。来てくれて嬉しいわ。マジで。
[>>1:229俺の中でヤケになっていたので、部活の予定は知る由もなく。 それでも雄火がたまたま空いていたというなら、それは幸運だっただろう。 彼がいれば賑やかさも増すのでとてもありがたかった。]
(54) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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家がでかいだけが取り柄だからな〜 いや、これ嫌味か? なはは。
[>>1:407春満のリアクションに気が強くなって過剰に返したり、 気の置けない男子同士の距離感というのもあったけど、 その日の俺は嫌なことを忘れるように高いテンションを維持していた。
持ち寄って大画面のテレビに繋ぎ、大迫力のゲームで遊んでもらい、 満足してもらえば下世話なトークに花を咲かせ、 虎次郎がジュースをこぼしてはそれの後始末に追われ、 けっこうなバカ騒ぎになったと思うけど、それを望んでいたので良かった。]
(57) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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いいよ、食っちゃって。 今日中に食わないとダメになるんだ、それ。
[>>408春満が食べるのに抵抗を見せたケーキを、 むしろ食えと煽るように後押しする。
美女の誕生日祝いになり損ねた哀れなケーキ。 それがここにある理由なんて、俺からは絶対に正直に説明しない。
チョコレートの薔薇がフォークで砕けていく音を聞いて、 少しだけ心地よく思った。]
(59) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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いやー、ほんと今日はありがとう。 退屈だったからさ、楽しかった。 お前らが誰も来てくれなきゃ、俺、 今頃世界滅ぼしてたかもしれない。
[宴もたけなわ、遊び尽くした最後に、 ふとそんなことを口走ってしまったけれど、 ただの冗談に聞こえてくれたらいい。 ってか、冗談に決まってんだろ。
何もなくなった日を埋めてくれる奴らがいる。 やっぱ、恵まれてるんだよな、俺は。]
(64) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[間違いなく恵まれている人間が、 この手から逃してしまった唯一の感情のことを、忘れることができない。
雑に言えば、「フラれました」という話。 こんな情けない話、正直に話せれば笑い話にはなっただろうか。]
(70) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[やだよ。情けなさすぎて死にたい。**]
(71) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[何が起きているのかは把握できていなかった。 駆け寄りながら、>>35夏見さんと、>>52古香さんが名前が呼ぶのを聞く。 虎次郎、と。]
お前、何やってんだよ!
[最初は、またガラスを叩いて怪我をしたのかと思った。 出血量が尋常じゃないから、相当に無茶したのだと。
しかし、割れないガラスで自傷したからって、 こんな風になるだろうか。
誰かに、やられたのか。]
(81) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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[少し走ったせいで、息が荒くなる。 いや、絶対にそれだけじゃない。 異常事態の中の異常事態に、動揺し続けている。]
しっかりしろ! 冗談だろお前、こんなところで……。
[座り込む夏見さん、躊躇いなく歩み寄る古香さん、 その合間から声をかけ、虎次郎を助けてやらなくてはと焦りが爆発する。
俺は太郎でお前は次郎。手綱を取るために言い聞かせていた言葉。 見ていて危なっかしいんだから、誰かが面倒を見なくては。 目を離したらとんでもないことになる予感はしていたのに。]
(82) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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……ん?
[虎次郎に近付けば、違和感にすぐに気付いた。 ぐったりしていて今にも死にかけているのかと思ったが、 違う、そうではなかったらしい。]
これ……人形か……?
[>>37マネキン、と夏見さんが呟いた。 古香さんもすぐにそれに気付くだろう。
感情が乱高下して、少しふらいついた。 虎次郎が死んだわけじゃない。 その代わりに、血液を垂らす謎の人形がここにある。]
(83) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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なんッ、だよ、 はぁ…………わけわかんねえ。 虎次郎が死んだんじゃない、よな。
[壁に手をついて正気を保とうと努める。 大丈夫、もうとっくにこの非現実を受け入れかけている。]
何の悪戯だよ、趣味悪いな。
虎次郎!! おーい!! いるんなら返事しろー!!
[ぐったりしているマネキンをどうすべきか、その前に、 この場にいない虎次郎を見つけて安心したいと思い、彼の姿を探しに行こうと。**]
(84) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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[血を流す虎次郎のマネキンから背を向け、 俺はひたすらに廊下を早歩きで、いなくなったあいつを探した。 血にまみれながらマネキンを運んでいる女子たちのことを知りもせず。
あれは虎次郎じゃない。 だから、どこかにまだいるのだと、思いたい気持ちを捨てきれない。 だけどそれと同時に、ああしたものが現れたのなら—— 虎次郎は無事に帰れたのだと、それを認めそうになったのは、 しばらく時間が経ってからのこと。]
(189) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[ざわつく気持ちを噛み砕けないまま、 >>149どこかへ向かう雄火とすれ違う。]
どこ行くんだ?
[彼は目的を教えてくれただろうか。 手伝いたいとも思ったけど、少し葛藤する。]
虎次郎がいなくなった。 ……見かけたら、教えてほしい。
代わりに、あいつにそっくりの人形が落ちてた。 人形のくせに、血を流してた。
[それを伝える。 マネキンが今はどこへ運ばれているのかは知らないが、 さっき俺が見たままのことを、そのままに。*]
(190) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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