人狼議事


3 ディアス家の人々

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【人】 黒い取引先 アリババ

[主は軽妙な答えで追求を躱し、その場を離れる。>>2:26
その間ずっと、笑いの気配が漂ってきていた。]


 仮面はすなわち、神降ろし、ですから。
 舞踏会の華やぎに紛れて、私にもなにか降りたのでしょう。


[仮面の下なれば、神も魔も人の世に混ざるのだと、風雅な言葉で真の一端を語る。]

(0) nekomichi 2021/01/15(Fri) 12時頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  では。あなたのお許しを得て。


    ―――今宵、楽しみにしております。


[彼の指先を取り、唇でついばんでから手を放す。
少し先にいた、豪華な羽根飾り付きマスクの男性に声をかけ、彼の元へ向かわせてから、人の波の中に消えた。*]

(1) nekomichi 2021/01/15(Fri) 12時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[日が傾き周囲が暗くなってくれば、仮面舞踏会の雰囲気も少し変わる。
演奏の賑やかさ、人々の華やかさは変わらないながら、なにか得体の知れないものが紛れ込んでいるような、こことは別の世界の扉が開いているような、そんな幻想的で、怪しげな空気が漂いだす。]


  お待たせいたしましたか、殿下。


[正面から近づきながら、彼に声を掛ける。
伸ばした指は、杖持つ彼の手に、羽根のように触れた。*]

(22) nekomichi 2021/01/16(Sat) 16時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[血のつながりを響かせて辿った先に、花の枝を手にした彼がいる。
白い小さな花は、薄暮に甘く香っていた。]


  その香りがお好きですか?


[微笑んで、彼の手を取って、引き寄せる。]


 今宵は寝室に、その花を散らしましょうか。


[忍びやかに、秘密めかして、囁く声は艶を帯びた。]

(26) nekomichi 2021/01/16(Sat) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[彼を先導し、舞踏会の空気から逃れて向かったのは、結局は彼の私室だ。
扉を閉めれば、華やかな賑わいが遠くなる。]


  今宵は楽しまれましたか?


[仮面を外す前に、問いかける。]


   最後に一曲、私と踊ってくださいますか?


[引き寄せた彼の手に自分の手を乗せて、誘った。*]

(27) nekomichi 2021/01/16(Sat) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  私に贈り物とは、ありがとうございます。


[さすがに彼の心の中までは読めないけれど、髪に挿された花の小枝はいっそう甘く香るようだった。
彼は香りに溺れたあの夜のことを覚えていないだろうけれど、きっと体は覚えている。]


 こうしていれば、香りだけでもあなたを導けるかもしれませんね。


[悪戯な声で言って、けれどエスコートはしっかりと手を触れて行った。*]

(31) nekomichi 2021/01/17(Sun) 11時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[部屋の中にいても、楽団の奏でる曲が遠く聞こえてくる。
曲に合わせ、彼が導くまま軽やかに回った。

互いの息を感じる程近く胸を合わせ、歩調を揃えてステップを踏む。
部屋の中を巡るほどに、花の香りが軌跡となって残った。

一曲を踊り終えても手は離さず、彼の腰をそっと抱き寄せる。]


  仮面の時間はこれでおしまい。


[囁く声は濡れた吐息に滲む。
片手を彼の顔に伸ばし、仮面を外した。*] 

(32) nekomichi 2021/01/17(Sun) 11時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[彼は、仮面の意味をはき違えている。
当然だ。
そこに別の意味があることなど、表の世界に生きる人間は気付かない。]


 もちろん。
 私の望みはあなたを――


[これで良かったのか、と紡いだ彼の唇に人差し指を当てる。
静かに、の形を作った指で彼の頬を撫でたあと、自分の仮面を外した。
テーブルに置かれた黒猫の仮面は、笑っているかのよう。]


  おまえを、永久に私のものとすること。
  ただそれだけだよ。


["仮面"を外しただけで空気を白檀の森に変えて、魔性は手にした獲物を掻き抱く。]

(35) nekomichi 2021/01/17(Sun) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 今宵、いよいよ、おまえを連れ帰る事ができる。

 一緒に来てくれるね?


[声の一つ一つが艶やかな力を帯び、
同時に喜びに満ちあふれていた。*]

(36) nekomichi 2021/01/17(Sun) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[手首を握る掌の圧が心地よい。
彼の声に潜むのは、畏れか。
超自然のものに対した時の、人間の自然な反応。

警戒するように、確かめるように彼が問う。
それに微笑み、頷き、彼に届くように言葉にした。]


 その通りだとも。
 私たちは夜ごと、語らった。
 言葉と、それ以外の言語をもって。


[交わしたのは言葉だけではない。
それを示すよう、握られた手の指で、彼の手首をなぞる。*]

(39) nekomichi 2021/01/17(Sun) 23時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  そうだろうとも。


[断言した彼を鷹揚に認める。]


  私が、そうした。
  おまえの傍らに立ち続けるために。

  夜ごとの記憶を夢に変えて眠らせた。
  けれども、おまえの体は覚えているはずだよ。


  私との触れあいを、全て。


[自由な方の手で、彼の胸に触れる。
ただ触れていることを伝えるだけの軽さで。*]

(41) nekomichi 2021/01/18(Mon) 11時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[彼の指が輪郭を伝う。
その傲慢なまでに優雅な仕草は、きっと自分と似ている。

彼の手を取って、口に運んだ。
人差し指を歯の間に挟んで、ちろりと舐める。]


 仕えるのではないよ。

 おまえを愛する。
 私の全てをかけて。


[中指の背に口付ける仕草は貴人への礼法に似て、もっと親密で深いものなのだった。*]

(44) nekomichi 2021/01/18(Mon) 12時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[絡まりあう指の熱が互いを巡る。
これは、互いに譲れないものを賭けた交渉だ。
それができる相手だからこそ、愛おしい。]


 おまえは、私をどれだけ待たせるつもりだい?
 今この瞬間にも、連れ去りたいと願っている者を。


[溜息のような声に情感が籠もる。]


 私はおまえを遺漏なく私のものとするために、
 これまでの時間を費やしてきた。

  … もう、待てない。


[一歩を踏みだし、距離を詰める。
唇が触れあいそうな距離で、掠れた声で求める。]

(47) nekomichi 2021/01/18(Mon) 16時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[今までの夜は、このまま唇を合わせてベッドに押し倒していたものだ。
けれども、今欲しいのは彼の体だけではない。]


 ―――…、 けれども、
 おまえが家族を思う気持ちはわかる。
 私も、短い間だが共に暮らして、多少の情はある。

 彼らに祝福されて送り出されたいというなら、待とう。
 そうなるように、私が手を打とう。

  ただ――


  おまえの行く先に、人間としての暮らしは無いよ。


[穏やかな声で、端的に事実を告げる。*]

(48) nekomichi 2021/01/18(Mon) 16時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[誠意を感じさせる声で謝罪し、用意された将来を受け入れる。
不安は多いだろうに、全てを任せてくれる彼は愛おしい。
いや。これは私を信じてくれているということか。

想いが溢れて、彼を抱き寄せた。]


 愛は、時間を掛けて育めばいい。
 先に恋に落ちたのは私なのだから、
 おまえに愛される努力は惜しまないよ。


[いずれは同じ想いを抱いてくれる。
それを疑わない声で告げる。]

(52) nekomichi 2021/01/18(Mon) 18時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 おまえは、人ではなくなるのだよ。


[温もりを堪能してから、体を離す。
なお指は絡めたまま、彼の疑念に答えた。]


 おまえが行くのは、この世界の裏の側、
 並の人間は一生触れることもない世界だ。

 私はそこでおまえの命を終わらせ、
 私の命を分け与えて生まれ変わらせるだろう。


[それこそ、ただの人間には信じがたい話だろう。
だが今の彼ならば、頭から否定はしないと信じられる。]

(53) nekomichi 2021/01/18(Mon) 18時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 私と同じ、夜の世界の生き物となり、
 私と共に永い時を生きるだろう。

 その命をどう使うかはおまえの自由だ。
 学問でも、芸術でも、
 もちろん私の仕事を手伝ってくれてもいい。

 おまえの前には、無数の可能性がある。


[彼は既に了承しているのだから、何も言わず連れていってもよかった。
だが、彼の問いに答えたのはただ愛故に。
不安なく、喜びをもって共に来てもらいたいと願うが為。*]

(54) nekomichi 2021/01/18(Mon) 18時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[抱擁の心地よさに酔う。
受け入れられたと感じるからこその温もりだ。
今までの全ては、この時のためにあった。]


  ―― 愛している。


[万感を込めて囁き、そのまま彼を抱き上げる。]

(58) nekomichi 2021/01/18(Mon) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


   もう耐えられない。
   おまえが欲しい。


[率直に過ぎる欲望を口にして、彼をベッドに押し伏せた。]


 今宵は記憶を消したりしないとも。

 けれども、おまえの新しい身分を用意するのには、もう少し時間が掛かるから、
 ……明日は、なにごともなかったように振る舞っておくれ。


[たのしげな声で告げて、彼の服を脱がせてしまおうと挑みかかる。*]

(59) nekomichi 2021/01/18(Mon) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[服を脱がそうとする手が止められる。
振り払う代わりに、深く接吻けた。

たっぷりと舌を絡ませたあとで唇を離す。]


 シン、だよ。
 閨の中では本来の名で呼んで欲しい。


[彼に名を明かすのは幾度目か。
これで最後になるだろう高揚に身を震わせる。]

(62) nekomichi 2021/01/18(Mon) 22時頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 心配することはない。
 毎夜、してきたことだ。

 おまえの体はちゃんと覚えているよ。


[まるでなんの説明にもならない事を口にして、脱がせる試みを続ける。
押さえる手を意にも介さず上から留め金やらボタンやらを外していって――最後は面倒になって引きちぎった。]


   おまえが、欲しい。


[暴虐のさなかの睦言は、当人としては明白に意図を明かしているつもり。*]

(63) nekomichi 2021/01/18(Mon) 22時頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  もちろん。
  私も毎夜、新たな気持ちで抱いている。


[彼の主張を、当然のこととして受け止める。]


 ―― なにより、
 今宵はおまえと私が永久の契りを結んだ夜だ。


  忘れ得ぬ夜にしよう。


[囁いて、抱きしめて、侵掠を再開した。]

(66) nekomichi 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[初めての夜以来、彼の内側に潜ませていた闇を呼ぶ。
彼の内側で震えるそれが、始まりの合図だ。

衣服を全て剥ぎ取って肌を吸い、指先で全身を掻き立てる。
体の防御が緩むのを見計らって膝を割り、指先を彼の中へ送り込む。
一本。二本。潜らせた指を数えながら入り口を十分に柔らかくし、彼の奥が切なく締め付けて来る頃には、こちらの準備もできている。

幾夜も繰り返してきたそれらの動作を、ひとつひとつ解説しながら行った。]


 ここがおまえの弱いところだよ。
 こちらを刺激しながらここを吸うと――、腰が跳ねたね。

 ほら、ここ。好きだろう?


[これまでの積み重ねを存分に彼の体の上で開示して、]

(67) nekomichi 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 黒い取引先 アリババ



  欲しい、と言って――


[蕩け落ちそうな声音で、囁いた。*]

(68) nekomichi 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[欲しい、と言葉が反響する。
捧げられたその場所は、浅く口を開いて息づいていた。]


  ああ――、私も、おまえが欲しい。
  おまえに全て注いで、ひとつになろう ……


[吸い込まれるように、彼の中へ自身を収める。
鍵が鍵穴に合わさるように、寸分の狂い無く結びつく感覚。
私が拓き、私が耕し、私の為に実るよう手を掛けた沃野。
収穫の時を迎えた甘露を、思うさまに味わう。]

(71) nekomichi 2021/01/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[動かずにただ抱き合い確かめ合う時間から、少しずつ動いて快感を高め、やがては他の場所へも手を伸ばして、快楽の階段をひとつひとつ共に上っていく。
頂点へ向けて疾走する段階になれば、自分自身をも欲望の炎に投げ込んだ。]


  愛してる、愛してる……っ
 
  ああっ、一緒に、 どこまでも、
  おまえと、 共に、 いこう  …… っ !


[想いを彼の中へ迸らせ、ともに極みへと駆け上がった。]

(72) nekomichi 2021/01/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[やがて、全身が蕩けたかのような幸福感の中で再び彼を見いだし、抱きしめて呼吸を思い出す。

彼の鼓動を聞きながら、暫しは余韻に浸っていた。*]

(73) nekomichi 2021/01/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[肌を吸われるくすぐったさに身を捩る。
胸元に落ちた花弁は普段ならすぐに消えてしまうけれど、少しの間残しておこうかと思う。

存分に事の後を楽しんでから、彼の身を清めた。
浴室に連れ込めばまた彼を押し倒したくなるのは明白だったので、ベッドの上で全身を濡らした布で拭う。
クローゼットからナイトローブを出してきて彼に着せつけ、寝具の間に寝かせる。

毎夜していた事でも、彼の意識があるとやはり違う。
ひとつひとつの動作に喜びが伴う。
こんな風に世話を焼くのもまた楽しいと、教えてくれたのは彼だ。]

(75) nekomichi 2021/01/19(Tue) 09時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 おやすみ。
 また明日。


[呪を伴わず囁いて、唇を合わせる。
少し考えてから、隣に潜り込んだ。

彼が寝入るまで、そうしていよう。]

(76) nekomichi 2021/01/19(Tue) 09時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[翌朝、紅茶の香りと共に1日を始める。]


 お目覚めの時間でございますよ、我が主。


[我が主、と告げる声は甘く囁くよう。
ティーカップをベッドサイドに置いて、主が身を起こすのに手を差し出し、素早く唇の端に接吻けた。*]

(77) nekomichi 2021/01/19(Tue) 09時半頃

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