人狼議事


14 冷たい校舎村10

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【人】 季節巡回 こころ

 ── 文化祭当日 ──


  ──ああ、
  来れなくなっちゃったのー
  まあ、お互い受験生だしねえ

  だから、かわいいろこにゃんもお預け。
  ……あ、でも。
  衣装着れたのはラッキー! と思っております。

  だからりのきち、ありがとうねー

 

(38) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ かけられた声を拾いあげ、>>1:442
 わたしはくるりと振り返って言ったはずだ。
 いつもと変わらない、あっけらかんとした声で。
 仕方ないよねえと、少しばかり声色に滲ませて。

 それが、文化祭当日の話。]
 

(39) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 本心だった。
 憤りなどなかった。
 不憫にさえ思っていた。
 きみはいつだって勤勉で善良だ。]
 

(40) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……そっかあ。わかった。
  今までありがとうねー

 

(41) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ それが、わたしがきみに最後にかけた言葉だ。
 泣きそうなのはきみで、わたしじゃなかった。
 それなのに、わたしの答えを受け取ったきみは、
 ほんの少しだけ、ほっとしたって顔をする。]
 

(42) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ どうして引き留められようか。
 だって、わたしといても、
 きみは幸せになれないだろう。

 いくらきみがわたしを好きで、
 わたしもきみのことが好きでも、
 きみは、わたしといるときの自分を、
 どうにも好きにはなれないらしい。]
 

(43) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── ギャンブラーな君と ──


  ──どうだろうねえ。


[ 哲学的らしいわたしは笑っている。
 気にしないで。こころは凪いでいた。>>1:433

 なっちんは表情豊かだなあって、
 ぽつんとこぼされた言葉や、
 フォローのように向けられる「好き」を聞いた。

 都合のいいように話を合わせるだとか、
 そういうことを考えなかったわけじゃないけど、]
 

(44) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  でも、それも無意味かなー
  結局のところふり≠ネんだから。

  できるふりも、できないふりも、
  なにを解決できるでもないし、なんてー


[ だからね、仕方のない話。
 わたしは理解している≠ニでも言いたげに、
 よく動くなっちんの頬に手を伸ばした。>>1:434]
 

(45) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ま、かわいいなっちんから、
  ラブコールもらえちゃったから、
  万事オッケー、元気100倍ってことー

  へへ、なっちんはいい子だねー


[ むにっと頬を摘まめたら、
 そこにまだ飴玉の感触はあっただろうか。
 糸みたいに細くした目で見つめていた。*]
 

(46) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ さて。SSRのわたしは、
 たぶん、死んじゃいたかった。]
 

(47) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ それが思考を殊更ややこしくしている。]
 

(48) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在 ──

[ そのときわたしは教室にいた。

 みんなが籠城の準備をしていたころ、
 だらりと教卓に上体を投げ出して、
 ぐるぐると思考を巡らせていたわけだ。

 教室に残っている人がいたなら?
 わたしの問答に付き合ってもらおうか。

 けれど、じきにそうしていられなくなる。
 轟いた音>>#3に目を覚ますみたいに、
 わたしは体を起こし、教室の外へと出る。]
 

(49) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ ──ひとつめ。
 途中でかわいらしい卵をひとつ拾った。
 それはどうやら言葉を発している。>>3
 何も小難しい話をしているわけではない。
 助けを求めているようにも思える。

 わたしはまじまじと見つめたあと、
 それをブレザーのポケットに忍ばせる。]
 

(50) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ けれど、それはどうやら、
 先ほどの咆哮じみた声ではない。

 さらに歩き出そうとしたわたしの耳に、
 重量のあるものが打ち付けられる音が響く。>>16
 人の声も。わたしは迷いなくそちらへ向かう。

 それで、ふたつめ。
 床に座り込んでいるなっちんと、>>37
 それに駆け寄るヘータローがいる。>>16

 その向こう側にあるのが、
 わたしの見つけたふたつめの異変。]
 

(51) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ──虎次郎?


[ 漏れ聞こえた名を、わたしも呼ぶ。>>36

 腰は抜かさなかった。
 赤く濡れた床を踏みつけ、
 その真ん中にいるなにかに、
 躊躇なく歩み寄っていく。

 すぐ近くに膝をつき、
 それ≠フ様子をよくよく見ようと。**]
 

(52) 2021/11/09(Tue) 01時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/09(Tue) 01時半頃


【人】 季節巡回 こころ


[ 冬だった。

 それはわたしにできる最良の選択だったはずだ。
 やり直したいとはただの一度も思わなかった。]
 

(91) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 平気だと思っていた。
 たかが恋だ。失ったからって日常は続く。
 わたしは少し落ち込んで、姉に慰められて、
 次の日もふつうに学校に行って、
 別れたんだあ、と何気なく言う。

 日常は続く。
 当たり前に学校に行って、塾に行って、
 わたしはきみを、きみはわたしをそれとなく避けて、
 たいした焦りもなく勉強をして受験に備えていた。]
 

(92) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 平気だと思っていた。
 わたしなら平気だと根拠もなく思い込んでいた。
 こんな誰の人生にでも起こりうることくらい、
 笑って終わらせることができると思っていた。]
 

(93) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 恋を失うと書いて失恋と読み、
 きみはわたしの日々から失われた。
 何かを失うことが痛みを伴うものだと、
 わたし、気づけなかった。そのときはまだ。]
 

(94) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在・1階廊下 ──

[ そのあちこち跳ねた深い色の髪に、
 痩せた体にも見覚えがあった。

 今は冬で、雪が止むことはなく、
 廊下の空気は冷え切っているというのに、
 膝の下に感じる他人の体液は生暖かく、
 そこから広がった寒気が全身に広がった。

 わからない。
 自分がなにを見ているのか。
 ヘータローが叫んでいた。>>82
 それが余計に鼓動を急かすようで、
 耐え兼ねてわたしはその肩に手をかけた。]
 

(95) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ──虎次郎っ !
  ……っえ? あれ……、


[ 釣られるように声を上げた。
 伸ばした手が触れたもの。
 その感触は固く、冷たく、何の力も持たない。

 わたしが言葉を失っているうちにも、
 なっちんが、それにヘータローが、
 それは人ならざるものであると結論づけていく。

 わたしの手に起こされた無力な体。
 力なくのぞける首から血を溢れさせて。]
 

(96) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  …………人形、


[ 確かにそれは人形である。
 遊び相手にするにも着飾らせて立たせるにも、
 まずは修理を施す必要があるだろうが。

 ミルク飲み人形というのがあったけれど、
 血を溢れさす人形というのもいるのだろうか。

 ……そうではなく、わたしには、
 やはりこれがただのモノ≠ニは思えない。

 立ち去ろうとする背中に声をかけることも、
 戸惑う友だちに良い方の可能性だけを伝えるのも、
 わたしはそのときようやく思い出し、
 床にへたり込んだままのなっちんを見る。>>90]
 

(97) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  どうしようねえ……、他のみんなも心配だし。
  この子はー……、ここは寒いしねえ。
  ……なっちん。立てるー?


[ 声はいつもどおりだ。でも手は差し出せない。
 だって君は自力で立てるかもしれないけれど、
 このなにか≠ェ自立することなどないだろう。

 抵抗も協力もしない作り物の体は、
 軽いわけではないが、わりと小柄の部類である。
 脇の下に腕を差し込み、抱えるようにしてやれば、
 わたしの手で立たせてやることもできるだろうか。

 よいしょ、とゆっくりわたしは立ち上がる。
 腰を抜かしたわけではないけれど、
 濡れた床に足を取られないよう気を付けて。]
 

(98) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ ──だって、うっかり落っことしたら、
 コジロー、またどっかぶつけて壊れちゃう。**]
 

(99) 2021/11/09(Tue) 12時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/09(Tue) 13時頃


【人】 季節巡回 こころ

 ── 回想・ギャンブラーな君と ──


  おやおや、なっちん。
  人をなぐさめるために、
  自分を小さく言う必要なくってよー

  ああ〜なっちんの優しさが流れてきちゃう。


[ きちんと言葉を選んでくれているのがわかる。
 だからわたしは笑っていられたのかもしれない。

 そよ風は顔面でしかと受け止めておこう。>>86
 結局何が流れてきたかはお楽しみということで。]
 

(122) 2021/11/09(Tue) 18時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ なっちんの頬はすべすべで、ずっと触っていたくなる。

 されるがままのなっちんに甘えて、
 しばらくもちもちを楽しんでいたけれど。
 君が、ほめ言葉に後ずさるから。>>88]


  えー? そうかなあ。

  七星ちゃんはー、砂糖にスパイス、
  やさしさと賢さとかわいさとー、
  それに素敵なものすべてででてきてまーす。


[ それからもちろん、もちもちのほっぺと。
 話の流れを変えるみたいに、
 わたし、ほとんど歌うみたいに口ずさんだ。*]
 

(123) 2021/11/09(Tue) 18時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ なっちんはいい子だよ。
 わたしは出来がよくって、
 ほとんどの場合正直だから、
 信じてくれたっていいと思う。

 だって、ほら。今もそうやって。]
 

(124) 2021/11/09(Tue) 18時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在・1階廊下 ──


  無理しないでいいよー
  びっくりしたんでしょー


[ たとえばこれが猫なら。
 もう少し持ち上げてやればびよーんと、
 体が伸びたっておかしくないんだけど。

 わたしの抱えているのは猫じゃないから、
 今もまだ、血を滴らせるだけだ。

 見るからに強がりを言うなっちん。>>107
 その様子に、そう言わずにはいられなかった。]
 

(125) 2021/11/09(Tue) 18時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ けれどそうだね、いつかみたいに。
 両側からそれを支えて歩くんでもいい。]


  あは、両手に花だよー、虎ちゃん。
  照れてくれてもいいのにい。


[ まだコジローがそこにいるみたいに。
 話しかけるわたしは確かに、
 これをただの人形とは思っていないんだろう。

 なっちんに何か言うよりも先に、
 返事をするはずのないそれに言葉をかけていた。]
 

(126) 2021/11/09(Tue) 18時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……そうだねえ。
  教室ならエアコンついてるし。
  暗幕があれば寒さに弱い猫もぬくぬくだ。


[ なっちんの提案には同意を示して、>>109
 ひとまずは手近な教室に連れて行こうと、
 歩調を合わせるように足を進めながら。

 肩に担ぐその体には、
 やわらかさもあたたかさもないのに、
 流れ出る体液だけが人らしい温度をしている。]
 

(127) 2021/11/09(Tue) 18時半頃

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