18 星間回遊オテル・デカダン
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……此処で、名乗り出た人が、居たとして。 其の人の事は、如何するの?
[少女は、淡々と問う。 只、疑問だと云う様に。]
何処かに捕らえて、飼い殺すのかしら。 何処かに逃がして、余所でやって呉れ、って言うのかしら。
逃がしたとして。擬態して居るのは、食べられた誰かに、なのよね。 変えられるなら。新しい擬態を得る為に、誰かを食べると思うけれど。 其れは、許容するのかしら。
許さないなら。若しくは、変えられないなら。 私達に顔を知られて、船に記録も残っているのだから。 今、逃げられても、追われ続けるんじゃ、無いかしら。
若し、私なら、屹度。 自由で居られる可能性の高い方を、選ぶわ。
(177) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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沙羅は、星喰いアメーバは名乗り出ないし、人を襲う事も止めないだろうと思って居る。
2022/05/12(Thu) 01時半頃
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……ねえ、ジェルマン。 気になっていたんだけれど。 あなたっておいくつなの?
[その言葉を横で聞いて、>>174 少し考えてから、小声で訊いた。
不躾ではあるだろうが、 訊いておいたほうが後悔がないと思ったから。]
(178) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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ミームは、何か思い出すように、個人の情報端末をぎゅっと握りしめた。
2022/05/12(Thu) 01時半頃
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其れにね。 奪う側は、奪われる側の事情や、感情なんて。 知った事では、無いわ。
或いは、其れ等さえ。 糧で在ったり、娯楽で在ったりするのかも、知れないけれど。
[初めから何もかも奪われ、諦めて来た少女は。 飽く迄も静かに、少女にとっての真実を、述べた。]
(179) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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ええと、そうですね……あなたの星、クの年齢でいうと……60から70歳くらいかと。 子供は18人、ひとりを残して売れていきましたが……ああ、そうだ、お伝えした息子の名前はハルトヴィン。2248-933-525区のハルトヴィンです。
[『2248-933-525区』というのは、ジェルマンの星における『ファミリーネーム』のようなものらしかった。]
(180) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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70歳。
[傍らで交わされた会話>>178>>180に、少女は思わず、復唱した。 驚いて居る様だった。]
(181) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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18人……。
[此方も復唱した。 想像も付かない様だった。]
(182) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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[沙羅にいかにもそうと頷いた。>>177]
さあ?それは“後に”考えるべき事よ。
[老婆も、淡々と答えた。だって、今知りたいことがあったから、そう聞いてみただけなのだから。]
捕えて飼い殺す。逃がし他所の星が滅びるよう祈る。 人間もどきの分野からエサを探すとか 脳はないけど腕だけ食べてもいいとか 脳死ならば脳でもいいとか そういうことは、“居たら”考えればいいのよ。
そして、“その程度の想像しかできないなあ”と あたしたちが思うなら、仕方ないじゃない?
[PJは、名乗り出る者はいないか?処遇は考える、としか言っていない。 自由で居られる可能性の高い方を選ぶから今は名乗り出ない。“それほどの度胸があるかどうか”自体をPJはふるいにかけていたる。この段階で、もうしたい検査は終えた。]
(183) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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嬢ちゃんは、なんか。 達観してんね。
[>>179盲いていることや、不思議な力のことを思えば。 おそらく彼女の中には、自分には及びのつかない苦悩のようなものがあるのかもしれない。 ただ、自身の居住地にいる、同い年くらいの少年少女たちのことを思うと、少しばかり哀しげに、視線を落とした。**]
(184) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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私の意見は変わっていないから、ミツボシを。
[端的に。>>176]
(185) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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[それから、淡々と問う>>177 沙羅を見て。]
私は、アメーバたちがそうするなら……それでもいい。 生き物が自由でいられる可能性の高いほうを、 自分の望むように生き延びられるほうを選ぶのは、 当然だものね。
……ただ。それに必要なのが、 あなたや、ジェルマンや。 できればここにいる誰でもないといいなと、 思う、……
[要するに。 ミームにとって助かって欲しいのは、”身内”だけ。 そういう意見だ。子供みたいに甘いことしか、言えない。 言ってから、きらわれてしまうかも、と少し思った。 でも、それが、本心だった。]
(186) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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70歳。
[父親よりも遥かに上の年齢が出てきて。>>180]
18人。
[想像していた6倍の人数が出てきて。]
……お……若い、のね……
[よくわからない感想が出た。]
(187) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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僕の子供、そこそこ評判が良くてですねぇ……育て方が良かったのかもしれません。 それに、70と言っても、細胞の分裂数と活性頻度からいえばまだまだ現役ですよ。最近は計測しておりませんが……意外でしたか?
[ここでいう『育て方』には、無論適切な運動量や食事なども含まれる。文化の違い、にしてもなかなか理解は難しいかもしれない。 少女たちの反応から察するのは、よほど驚いたのだろう、ということだ。くすくすと笑って。]
あなたがたくらいの年齢まではなかなか残りませんから、いろいろお話できて嬉しかったですよ。
(188) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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デリクソンは、ジェルマンの年齢と子どもの数と処遇に、危うく茶を噴くところだった**
2022/05/12(Thu) 02時頃
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然う。 解らないけれど、判ったわ。
[意図の全ては、解らないけれど。 "後に考えるべき事"と考えて居る事は、判ったので。 頷いて、終わりにした。>>183
其れから、悲しそうな仕草をした男>>184の方へ、顔を向けて。]
私も。然う、思って居たわ。
[過去形で言うのは。 仕方が無い、とは言いたく無い気持ちを、もう、知ってしまったからだ。]
(189) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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過去形で言うの、よしなさいよ。 まだまだ現役なら。
[>>188 指先で、腕のあたりを小突いた。 拗ねたこどものような仕草だった。]
(190) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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明日、あなた方のどちらかがいなくなっていたら、僕は……僕は、きっと""カコイチ""恥ずかしい姿をお見せすることになってしまいます。 そうなりたくはありませんから。これは、年寄りの我儘と思って。ね。
[手袋を外し、両手で少女たちの頭をそれぞれわしわしと撫でる。]
あなた方の未来が明るいことを祈ります。 明日、生きていたら……
はは……それもたいそう恥ずかしいですね。これだけ言っておいて。
(191) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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[少女は。友人の意見>>186を聞き終えて、頷いて。]
──然うね。 私も、彼方が其処を、譲って呉れるなら。 逃げて貰っても、良いのかも、知れないわ。
[只、条件さえも不確定な中では。 然うして呉れるとは、思わなかっただけ。]
私も、ずっと。知らない人なんて、如何でも良かったのだけれど。 知らない中にも、貴方や、ジェルマンさんや、
[アルクビエレさんや、とは、言わない事を選ぶ間を置いて。]
PJさんの様な人が、居ると、思うと。考えてみてもいいのかしらって、思い始めて居るの。
[たった数日前まで、彼等は全員。 知らなくて、如何でも良い人だったのだから。]
(192) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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だから、意見を聞きたかったの。 其れだけ、よ。
[不安そうにすること無いわ、と。 少女は友人に向けて、微笑った。]
(193) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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意図は全て説明できるけれど 今は必要なさそうね。
[わかったと沙羅に返されたので、承知した。>>189 検査はPJにとってだけは、2名分のサンプルがとれただけでも、十分な資料ともいえる。これで構わなかった。]
まあじゃあ、この段で さっきの質問は“おしまい”よ。
[ミツボシやハロには確かめていないけれど。彼らのバックボーンはそもそも、デリクソンやミームが周囲に見せてきたものとはかなり異なるはずだ。PJが知りたい事を確かめるにしても、さっきの質問ではきっと不十分であろう二人である。]
(194) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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[頭へ触れられる瞬間、僅かに怯んで。>>191 触れる手が、荒っぽくも優しいことに、安堵する様な息をついて。]
恥ずかしくても。 生きていて呉れた方が、嬉しいわ。
[其れが叶うのなら、一番なのだけれど。 然う為らない覚悟も、して置かなければいけない事は、解って居た。]
(195) 2022/05/12(Thu) 02時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/12(Thu) 02時半頃
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[サクサクのアップルパイを食べる。 状況を整理しよう。]
じゃあ、今夜の検査は……
[振り返ろう。]
個人的に頂いたメッセージも含むけど。 ハロがデリクソン。 デリクソンが、ミームさんかミツボシさん。 ミツボシがデリクソン。 ミームさんがミツボシさん。 ジェルマンさんがミツボシさん。 サラさんがミツボシさん。
[というわけで、検査対象は多数決において問題なく決まりそうだ。]
というわけだから…… ご協力いただくわね、ミツボシさん。
(196) 2022/05/12(Thu) 02時半頃
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そうね。””カコイチ””の生き恥、 晒してもらいたいものだわ。
[急に年寄りめいたことを言い出されると呆れて。>>191 友人の言葉に>>195 乗っかって軽口を叩く。 けれど本心だった。生きていてほしい。 彼がそうなることを、受け入れたくはない。 同時に、彼がそれほど覚悟をしていることを、拒みたくもなかった。]
ちょっと、髪乱れるでしょ!や〜め〜て〜!
[それが大人への一歩なら、 大人になんて、なりたくもないのに。]
(197) 2022/05/12(Thu) 02時半頃
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僕はその言葉を聞けて嬉しいです。本当に。 この船に乗船していてよかったです。これも、本当。
[少女達の言葉>>195 >>197に優しく微笑んだ。]
それでは、今晩の『封印』の準備をしてまいります。 朝になったら解けるよう、別の術式を組み込まなくてはならないので、少々時間がかかりますし……
皆さんがお休みになったのを確認してから最終作業に入りますので、どうかご自由にお過ごしください。
(198) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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……うん。 …… ……うん。 [相槌を打ちながらその言葉を聞く。>>192 この状況でさえなければ、きっと、優しい子だ、とだけ流した言葉だった。――けれどきっと、そうではない。 彼女は、優しさだけではない、彼女の決意を持っている。]
私、ここで、あなたと…… サラと友達になれて、よかったわ。
[微笑みに、そう返した。]
(199) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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あたしとしても、 軍属の方の検査をしておけるのはとても有益ね。
[納得するように頷いた。 だってPJは最初にミツボシに会った時。 『戦争で人を殺したか?』を質問している。
つまるところ。 どんな理由であれ、人間の生命の長さとというリソースを、過去に『大勢短くした』事があるか否かが、PJにとっては『より生かしておきたいかどうか』の判断に関わりやすいのだ。
親しい知り合いであるエフですら、今日の冷凍追放には、全く未練がないくらいに。 ミツボシが酒を飲むといったから頼んだ、ピンクのカクテルを傾けた。]
(200) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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……わかった。おやすみなさい。
[一緒にいて、とか。行かないで、とか。 わがままが、喉まで出かかる。 それを飲み込んで頷く。
彼に向かってまた明日、と言うことは。>>198 できなかった。]
(201) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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おやすみなさい。 皆さんも。
[短くそう言うと、ロビーを後にした。]
(202) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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[ジェルマンがおやすみの挨拶をする。 それにPJも胸に手をあてながら会釈した。]
(203) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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[PJはミツボシの検体を貰った後は、検査のため、また部屋に戻るつもりだ。**]
(204) 2022/05/12(Thu) 03時半頃
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私も。貴方と、出会えて。お友達に為れて。 本当に、良かったわ。
[彼女>>199が居なければ。彼女の事を、好ましく思って居なければ。 少女は、此んな船。自分を含む乗客ごと、星喰いアメーバに譲っても、構わない、と。 然う、本気で思って居ただろう。
其れを全て、変えた自覚は。 本人には無いに違いないけれど。]
私が貴方を、検査に推さないのはね。 貴方になら、何もかも食べられたって。 屹度、許せるって思うから、よ。
[彼女を選択肢から、外し続けている理由を。 然う云えば、話して居なかった気がして。
相手に恩を感じて居る程、何処かで、怖れて居るのも。 自分の贔屓で、彼女を危うくしたく無いからなのかも、知れなかった。]
(205) 2022/05/12(Thu) 08時頃
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[検査を受けるのが、軍人に決まる。 今日の話し合いが、終わる。]
有難う、ジェルマンさん。 おやすみなさい。
有難う。
[ロビーを去ろうとする男>>202へ、一度では、足りなくて。もう一度。 何度言ったって、足りる事は、無いのだろうから。 二度で、止めた。
此れからも、何度でも言えるなら。 幾らだって言うのだけれど。
少女も、友人同様に。 また明日、とは、言えなかった。]
(206) 2022/05/12(Thu) 08時頃
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