人狼議事


32 Zug Zwang

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ヴィーシャ1人が投票した。
ルーカス2人が投票した。

ルーカスは村人の手により処刑された。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?


村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。


【人】 良家の息子 ルーカス

 
[彼の耳にどこまで届いていたのか、
 彼の目にどこまで見えていたのか。
 
 青年は何も知らぬまま、
 必死に生き続けようとする彼の身体から
 命を奪った。
 
 それはあくまで仮想空間上の出来事。
 現実の彼の命に与える影響など無いのは
 青年の知識にあるし、理解もしているのだが]
 
 
  ……
 
 
[あれだけ愉しげに、満足げに浮かべていた微笑は
 すっかり消え失せ、青年はただ掌を見つめていた。
 手に残り続ける体温を、感触を確かめるように]
 

(0) Siro_neri 2023/12/23(Sat) 22時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[やがてのろのろと動き出しソファに腰を下ろし、
 テーブルに投げ置かれたカップを手に取り、
 ココアの粉を入れ、ポットから湯を注ぎ、
 手を伸ばして取ったスプーンで混ぜて。
 
 口に運ぶと、流れ込んできた液体から
 
 
           甘く香ばしい風味を感じ取る。

 
 青年は動きを止め、
 そのまま暫し硬直し
 ──その末に、静かに目を閉じた]
 

(1) Siro_neri 2023/12/23(Sat) 23時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[ココアを飲み終えた後は席を立ち、
 タイを拾い上げて元通りに締め直す。
 
 振り返りもせずに応接室を出て、
 真っ直ぐに階段に向かい、3階まで昇った。
 
 青年がたどり着いたのは展望デッキ。
 そこから外を眺めていようと思ったのだ]
 

(2) Siro_neri 2023/12/23(Sat) 23時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[地平線が赤く染まる光景。

 それが見られるか、見られないか、
 そもそもその時間でないのか、
 それともそれ以前に青年に終わりが来てしまうのか。
 
 先の見えなさを思えば退屈せずに済むだろうと、
 ──余計なことを考えずに済むだろうと思ったのだ。
 
 
 
           青年に残された時間は、後 ]*
 

(3) Siro_neri 2023/12/23(Sat) 23時頃

 
[この仮初めの命が終わりを迎えれば、
 青年はまた永き眠りに落ちる。
 
 その間には夢を見ることもあるだろう。
 現実と見紛うようなリアルな夢も、
 明らかに夢とわかるような夢らしい夢も、
 到底実現しないような不可思議な夢も。
 
 そして目覚めることの無い永久の眠りは
 どんな夢も幻と掻き消し、
 我に返る時間を与えてはくれない]
 


 
 
  チェス?
  ぼくは駒の動かし方ぐらいしか知りませんよ、
  あなたの相手になるとは思えませんが……。
  
  
[そう言って気の進まぬ様子を見せながら
 彼とチェスに興じ、数戦繰り返して、
 負け続けながらも上達を讃えられた夢は、
 
 もう見た後か、それともこれから見る夢だったか。
 
 そんな風に彼の信頼を得ることなど
 ありえないと嘆く隙間は与えられず、
 青年の記憶に留まることもなく流れて消える、幻]**
 


【人】 三等兵 ロバート



  クゥーン…

 

(4) キイチ 2023/12/23(Sat) 23時頃

【人】 三等兵 ロバート


 [たくさん鳴きました。
  たくさん吠えました。
  たくさん引っ張りました。
  たくさんたくさん、跳びました。

  それでも飼い主は褒めてくれませんでした。
  褒めてくれないまま、眠ってしまいました。

  いつの時にか近付いて、
  その耳元で呼びかけます。
  こう鳴くと必ず撫でてくれますから。

  飼い主、起きて?早くぼくを撫でてよう。]**
 

(5) キイチ 2023/12/23(Sat) 23時頃


 [実際の所勝敗なんて関係なかった。
  負けるのは確かに悔しいが、研究しがいがある。
  此処でこの手を打てば、それならばこう打ってと
  再度盤を眺めて議論をするのも楽しいから。

  それだって、あんたなら付き合ってくれるだろう?
  嫌々かもしれないが。


  流石に飽きさせるのは得では無いから
  俺だってたまに手も抜いたかもしれない。
  偶然の勝利に、あんたはどんな顔するんだろうな。
  必然

     そう、ただ
     あんたとそうして遊んでみたかったんだよ。]
 
 


【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ

― 現実 ―



 [フラフラとした足取りで暗い廊下を歩く。
  施設内に他に人は居なかった。
  それ自体も願ったからだ。

  何があろうと邪魔が入るのも、
  知らない人間に知られる事も、
  ……そもそもに、人と遭う事が憚られた。

  運営とのやり取りは全て画面上であったし、
  あのふざけた監視役の本当の顔も俺は知らない。


  人間の顔に興味も無いし、見たくもない。]
 

(6) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [保管庫であるからか季節がそうであるからか、
  廊下であろうと底冷えする程冷たく。
  それでも上着も羽織らずそのままの格好で
  目指すべき場所へと身体を引き摺り向かう。
  
  目指したくなどない
   近寄りたくもない
    思い出したくも


            口元を抑える
            元から無くもあったが
            既に全てを吐き出した後なれば

    もう一度
      ただ喉を焼くだけで済んで
               済まされて ]
 

(7) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


     [操作盤でその部屋の扉を開ける。]
 

(8) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ




 [幾つものカプセルが並ぶ室内を牛歩する。
  視たくもない面持ちの顔を中に浮かべるそれは
  静かに稼働し、中で眠る人間に
  確かな永遠を齎している。

  ________
  ______
  _


  気狂いだ 呆れる  いっそ   全部    ]


 

(9) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [目的地点に着き、足を止める。
  其処にあるのは一つのカプセル。
  見下ろせば中では        ]
 

(10) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [中身の廃棄を円滑に行う為に、
  カプセルの全電力を落とすスイッチは
  カプセルの外壁に設置されていた。

  うっかり誤作動させない為に
  透明なカバーで守られてはいるそれは、
  然してそれさえ外してしまえば容易に押せる
  物となっており。

  個人的な恨みが発生すれば
  容易に死人を出せてしまう状態であり。
  そんな状況下に大切な参加者を置くこの運営は
  やはり狂気と悪意に満ちていると言えるのだろう。]
 

(11) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [だから簡単だ。殺すのは ]
 

(12) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 […徐々にまた呼吸が荒くなるのを感じる。
  その最中に思い出すのは、してしまったのは




              問題無い。
              あと1回、
              千日手には余裕がある。]*
 

(13) 伽藍堂 2023/12/24(Sun) 11時半頃

 
[いつかの幻と消えた夢で
 あるいはこれから見る泡沫で──

 青年が彼とチェスで遊ぶことがあって
 もし勝ちかけていることに目前で気付けば
 手を抜いたのではないかと彼を責めるだろう。 
 そして不機嫌さを露にやり直しを要求するだろう。
 
 青年にとって、負け続きは飽きに繋がりはしない。
 どうすれば勝ち得たか、対局を振り返って
 語り合うことにはなったろうが。
 
 奇しくも彼と同じ楽しみ方だと知ってしまえば、
 似た者同士という言葉が過って
 複雑そうに表情を歪めもしただろう。

 丁寧な反省を踏まえて次の試合を始めれば
 青年の腕前も目に見えて向上していくだろう]
 


 
[夢の中の出来事であるがゆえ、
 青年が抱く彼への嫌悪も軽蔑心も鳴りを潜めて、
 何度も対局とその後の反省会を繰り返すうちに
 旧くからの友人のような気さえし始めていく。
 
 合間に飲み物や軽食を共に楽しむことも
 あったのかもしれない。
 
        だが、夢は夢。

            脈絡なく終わりを迎え、
            あるいは歪み、狂い、
            別の夢へと切り替わる。
            
            そして霧のように消え去り
            青年の記憶には残らない。
            
  もし同じ夢を見ていたなら、彼の記憶には?  ]
 


【人】 良家の息子 ルーカス

─ 3階・展望デッキ ─ 
 
[青年が終わりを待ちながら、
 窓の向こう、極夜に沈む氷雪の世界を眺める間。
 
 青年の脳裏には思い出が巡っていた。
 過去を振り返り、今へと繋がる数々の思い。
 
 その中心が今は彼なのは、
 この成り行きでは当然と言える。
 
 
     青年の掌にはまだ感触が残り続けていた。

     死を拒むように動き続けた心臓があると
     首の肌深くから伝える脈動が。

     肉の暖かさ、強張り、力の抜けた柔らかさ、
     そして呼吸を望む喉の動きが      ]
 

(14) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[かつて参加したゲームの中において、
 誰の手も取れない孤独、
 殺すか殺されるかしか道の無い絶望に加えて
 青年の心を蝕んだ現実があった。

 いかにつけ込み、唆して、自分以外を殺させるか。
 そういう戦いに身を投じて、青年は思い知ったのだ。

 勝利を目指せばこそ、青年は周りの者たちを
 利用価値で分類することになった。

 他の参加者全てが盤上の駒であるかのように。

 そしてそのいくつかは青年が誘導して動かし、
 殺し合わせ、盤から落とした]
 

(15) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[青年もまた排除され、最終局面には残らなかったが
 そのことで青年が覚えたのは安堵だった。

 信用した「ふり」だけをして戦ってきた青年には、
 裏切られた感覚など存在しなかった。

 誰一人信用などできようがなかった以上、
 悲しみも苦しみも怒りも抱きはしなかった。

 ただ孤独と絶望だけがそこにあった]
 

(16) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[……だから。
 あの言葉遣いは素なのでは、と思ってしまったとき
 彼の悍ましさを感じると同時に、

 近くで見守ってくれた人が、
 他の全員から疎まれる役の側に立ってくれた人が、
 味方してくれる、傍にいてくれる人が、いるのだと

 ──安らぎを感じてしまったのも事実だった]
 

(17) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[だが、青年は彼の手を取れなかった。
 彼の人間性を悍ましく感じ、軽蔑もしていた。
 
 だから、彼に手を組めるような相手と見込まれ
 声をかけられたことに強い嫌悪と苛立ちがあった。

 再びの生を餌に釣れると思われたことへ
 青年が抱いた失望感は、
 彼が己を理解してくれてはいないことへの
 悲しみだったのかもしれないが。

 一方で彼が示してくれた友好の情からの安らぎも
 最期まで捨てきれず、縋るような言葉を漏らした]
 

(18) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[異なる道を選ぶことが青年にはできた。

 そもそもゲームに参加しないことも
 与えられた役に背いて皆殺しを諦めることも
 嫌悪に目を瞑り彼と友好的に時を過ごすことも
 彼の命を奪わない道を選ぶことも。
 
 違う道を選べたはずでも
 選ばなかったのは青年なのだ。
 選べない道に進んだのではない。
 選べた道を選ばなかった、それゆえの過ち。

 彼のせいだと何度己に言い聞かせても、
 そうではないのだと青年の本心は理解していた]
 

(19) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[自己嫌悪と絶望と諦観とに足を囚われ、
 抜け出せない沼地に身を埋め、
 さらにその底近くへと沈み込んだ気はしても、
 まだ底にたどり着いた気はしなかった。
 
 仮想空間の中とはいえ
 直接、人を殺してみても、だ。
 
 罪悪感も抱けないことに、
 事後に飲んだココアを美味しく感じたことに
 ほとほと嫌気が差しはしたのに、だ。
 
    垣間見たからなのかもしれない。
    多くの人を殺した末、勝利を手にして
    人を人と思わない存在に成り果てた己の姿を]
 

(20) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[だからこそ青年は終わりを望む。
 まだまだ下があると思える今のうちに。
 
 たとえ肉体が終わりを迎えることが叶わずとも
 せめて永久の眠りが妨げられないなら、
 それはだいたい同じこと。
 
 正しく終わりを迎える誰の元へも向かえなくとも
 自分の行いの報いだと納得もできる。
 
        わざわざ起こそうとする者なんて
        もういないはずなのだから。  ]**
 

(21) Siro_neri 2023/12/24(Sun) 14時頃



  俺の手がわかる様になったのか?
  成長したな、ルーカス。

 



 [弱い手を見抜かれたならそう言って、
  責め立てられているというのに笑うのだろう。
  
  幾度も盤を重ね合って
  幾度も互いの手を研究し合って
  いつか本当に勝たれる日が来たかもしれない。

  その時だって笑うんだろう。
  今度こそあんたの実力だって散々褒めて。
  不貞腐れた顔でもされたら、それも揶揄って。]
 



         [ そんな夢をもう
           見る事すら無いのだろう。]
 


【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


      [     ボタンのカバーは既に外した。
          後はもうボタンを押すだけで良い。
        流石に触れたくらいでは押せないので、

                もう後は押すだけで ]
 

(22) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



  ………っは、ぁ、……は…、っ…―――

 

(23) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [幾度目かの過呼吸状態となっていた。
  ボタンを押す為でもあるがその場に座り込み
  全身が震え出しているのをただ指先だけは抑えて。
  それでも殺しきれない振動がボタンの表層を
  カタカタと揺らしている。

  いっそ、押してしまった方が何もかもが楽だった。

  指先が支点を得られる。
  そもそもに震えを抑える必要が無くなる。
  過呼吸の原因であるストレス対象を排除できる。

  部屋の冷たさのお陰か思考は妙に冷静で
  状況の把握も最適手もその後の展開すら描き、
  対処と封殺の手筈迄全て考え尽くせていた。

  だから押すだけなんだ。 なのに ]
 

(24) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [あの時言われた言葉が何度も頭の中で蘇った。

  今自身が行おうとしている行為が正にそれであり、
  且つ自身も言葉の上で嫌がった行為でもあって。
  だというのに決行しようとしている自身が
  相当に馬鹿らしく、また相手の思惑通りの行動を
  起こしている様に感じられてしまっていた。

  押せば楽になれるのに
  押せば生涯の屈辱を得る事になる

  それが堪らなく不愉快で苦痛で悔しくて仕方なく
  最後の一押しが出来ないまま数分も数十分も
  膠着したままその場で頽れていた。


  そうして。]

 

(25) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



   ……‥っ、う…、…っ ぅあ 

 

(26) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [気付いたら涙が止まらなくなっていた。]
 

(27) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



 [最初はボタンを押せない理由に苛立ち、
  また更なる殺意を沸かせもしていたというのに。

  途中から、ぼろぼろと涙が零れ落ちていた。
  呼吸の苦しさからだろうか、それとも
  苛立ちのあまり脳の何らかの機能に支障をきたし
  涙が出るようになってしまったのか。

  理由が一切見いだせないまま
  床に幾つも水滴を生じさせる。


  何がこうさせてしまったんだろう。
  どうしてこんな事になってしまったんだろう。
    何もかもがわからない、わかりたくもない
    それなのに止まらなくて、呼吸が苦しくて
      何度も何度も嗚咽を溢して泣き続けた ]
 

(28) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



             [スイッチから指が離れて ]

 

(29) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ





 [また暫くの時間を経過させてしまってから
  ふらふらと立ち上がり

  口元に笑みを作り浮かべた。]
 

(30) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [涙はとうに枯れて
  気付けば呼吸も落ち着いていた。
  もしかしたら少し気絶していたのかもしれない。
  頭がまた妙に明朗としていて楽で、
     ・・・・・
  だから最も良い手も浮かべられていた。

  いくつか記憶が抜け落ちてる中
  しっかりと記憶しているそれらを思い出す。]
 

(31) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



  ………あんた、死にたがってたよな?

  俺の手を取るのも拒んで
  何よりも自分を殺したがって
  今の状況より更に深い眠りを欲しがった。

              俺の駒
  はは、随分と潔癖だな。僧侶サマ。


  果てに罪人を裁けた気分はどうだ?


 [一度首をさする。其処には何の痕も無い。
  真っ白な首元があるだけで。
  幻の残り香すら 今や ]
 

(32) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [その場で踵を返し、
  思い止まる事も無く部屋を立ち去る。

  外したボタンのカバーはしっかりと戻しておいた。
  追々、その時が来たとしても簡単には外せないよう
  細工すらしに来たかもしれない。


  GM用の部屋へ戻り犬の目を覚まさせる。
  操作をすれば痛みなど無く戻せるのだ。
  それは参加者についても同様で。
  操作をすれば眠る様に仮想空間を離れられる。

  再度死んだ事も自覚できぬまま。
  もし目覚める事があれば、正しくその地点から
  休みも安らぎも与えられぬまま目覚められるように。]
 

(33) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



 [ ああそうだった。
   アレはただの敗者だ。
   願いを叶えてやる義務など発生せず
   最期をどう弄んだところで構いもしない。

   こうして委員会に金額を積めば
   また幾らでも目覚めさせる事も可能で

   いっそ眠りを奪う事すら可能で


      安らかさなど与えてやろうものか   ]

 

(34) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


                 ・・・
     どんな顔するんだろうな、あんた。

 

(35) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



 [ 操作盤へ手を伸ばす

   キーを打ち込むその様は、
   得意の早打ちチェスを愉しむかの様に軽快で

      打ち込み終われば
      痛みも無く其方へ眠りが訪れただろう

      眠りに落ちた感触も無く
      次の目覚めに地続きの地獄が広がる様に
      最後に愛おしげに操作盤を撫でながら
      設けてしまったモニターに向け
      愛でも告げる様に囁いた        ]

 

(36) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



           ・・・
           またな


            **

(37) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 09時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[青年はその場に佇み続け、
 思いを巡らせながら終わりを待ち続け、

 そして終わりは訪れない。

 青年以外の全てが停止してしまったかのように]
 

(38) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[北極基地は静まり返ったまま
 生物の気配はどこにもなく、

 外は極夜に沈んだまま
 時の流れを感じさせない。

 それは青年が終わったことに気づけぬまま
 見続けている夢でもあり

 夢から醒まされたことに気づけぬまま
 再三彷徨い始めた仮想現実でもあった]
 

(39) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[待てども終わりが訪れないからと、
 青年はやがて自ら命を断とうと試みた。

 だが仮想空間での死は終わりではなく、
 徒に苦痛を味わうだけの行為。

 すぐにそれに気づき、
 死のうとすることもなくなった]
 

(40) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[この地獄を誰が齎したか。
 その答えだけは明白だった。

 何が最も青年の苦痛となるか、
 知り尽くしての的確な報復。
 
 青年にはそのように思えて]
 

(41) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[何時間ぶり──いや、何日ぶり? 何週間ぶり?
 何ヶ月ぶり? 何年ぶり?
 いつぶりかもわからなくなった名を呼ぶ。

 永い時の果てに漸く彼の理解を得られた気がして、
 青年の胸中には満たされる思いさえあった。

 果たして青年が呟いた声は誰かに届いたのか、
 それとも誰の耳にも入らず消えたのか]
 

(42) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[彼が手の内に留まってほしいと言うなら留まろう、
 盤の上に収めておきたいというなら
 いつまでも彼の駒であろう。
 
 彼が生きていることは察せられるのに、
 二度と逢うのが叶わないだろうことだけは
 青年に少しばかりの寂しさを抱かせるけれど。
 
 彼は自らの手で殺した相手。
 そう思えば、亡霊に縛られたようなものだった。
 
 
     青年の手には未だ、感触が残り続けている。
     彼との最後の思い出として、
     きっといつまでも残り続けるのだろう  ]
 

(43) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[永遠に続く終わりなき生。
 時にそれが断絶しても気付くことさえ許されない、
 彼に時も命も支配された監獄。
 
 それでも、この空間に他の命がないなら
 ──現実に他の命を害する可能性がないのなら、
 まだ絶望には下があると思えた。

 だから青年はただ過ごす。
 静かで退屈で無意味な時間を]
 

(44) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[読めるもの全てを読み漁り、
 入れる場所全てを隅から隅まで探索し、
 かと思えばただただ風景を眺め続け。
 
 時には枕のひとつを抱き締めて
 客室のベッドに潜り込み、
 多くの時間を微睡みに費やし。

 時には衝動に駆られ何かを破壊し、
 あるいは自らを傷つけ、
 あるいは寒風の中、外へ飛び出し。

 合間合間に一時の眠りに落ち、
 その度に夢を見ては
 目覚めと同時にその記憶を失い。
 
 青年は何度も、何度も繰り返す。
 終わりのない永き生を]
 

(45) Siro_neri 2023/12/25(Mon) 14時頃

 
[囚われた駒は閉ざされた盤の上で
 留まり、彷徨い、佇み、踊る。
 
 終わらないゲームを繰り返し、繰り返し。
 
 いつか盤の主が飽いて捨てるまで]**
 


【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


 [スイッチを切る。
 
 
  何度も何度も何度も音声のスイッチ切り続ける。
  もう既に作動もさせてなかった筈なのに
  その声が聞こえてしまった気がして
  聞いてしまった気がして
  
  忘れてしまえた筈のあの声を
  忘れてしまえた筈のあの_を
  わすれてしまえたはずのあの_______
  
                        ]

 

(46) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 19時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ



                     コツ、
 

(47) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 22時頃

【人】 犬ゾリ遣い ヴィーシャ


             [盤の上を兵卒が走る
              或いは飛び越え
              或いは轢いて
              王の首を
              狙う]
 

(48) 伽藍堂 2023/12/25(Mon) 22時頃


             [首を撫でる]
 


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