人狼議事


31 私を■したあなたたちへ

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視点:


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 生きて帰れる算段。>>3:299

 SOSは送ったが、か細い糸のようなものだ。
 誰かに見つけられる保証もない。

 縁起でもないメッセージ。 
 一転した理由は、単純明快だ。 
 

(0) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 死なないですよ。
    少なくとも、俺に届く刃はない。

    …… だって、結局。
    ここに誰かを殺したい人なんて
    いなかったんですから。 」


 犯人は罪を告白し。
 撃たれることすら許容しようとして。
 命を動機にしようとした招待主は、
 その武器を手放した。
 

(1) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 それとも、実は卯木さんにも、
    殺したい人がいたりしますか? 」


 役者でなくとも、殺したいと願うのは自由だろう。
 『探偵役』が『犯人』。
 ここでの彼の役割を、自分は知らないが
 なかなかに心躍る響きでもある。


  「 意外性があって、楽しいかもしれませんね。
    でも、それだと月見ハンバーグプレートが
    食べられなくなってしまいそうですから。 」
 
 

(2) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 やっぱり、却下ですね。
 裏のない笑みを滲ませた後。
 アポロの着信に、おや、と目を瞬かせる。>>*27


  「 俺はちょっと遊んでから帰ります。
    友達 …… 違う ……? なんだろう ……
    まあ、とにかく遊んでもらえそうなので。 」


 どうして俺は名前の付けにくい
 関係しか築けないんだろうなァ。

 神様がいるのなら、
 かなり意地が悪いに違いない。  
 

(3) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 苦笑してから、
 アポロの画面から再び向き直り。
 

  「 卯木さんも楽しんでくださいね。
    こういうところで目いっぱいはしゃぐのは、
    大人になるとなかなか難しそうですから。

    やっぱり耳ですね。おすすめは。 」
 

 そう、笑って手を振る姿は。
 復讐を題材にしたクローズドサークルには
 たいそう違和感を覚えても。

 夢いっぱいのテーマパークには
 ふさわしいものだっただろう。**
 

(4) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 
  「 それがいいです。

    世の中には自分の命なら殺しても構わないと。
    急に無頓着になってしまう人もいるので。 」


 それを悪だと断じる権利。
 当然自分にはないのだけど。

 卯木の言葉は、
 十分に満足させるものだっただろう。>>16
 

(26) 希 2023/11/23(Thu) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 9月か ……
    うーん。間に合うかな ……。 」


 そういえばと思い出す。
 一人、連れ合いに心当たりがあった。>>3:*24
 
 最も、そんな未来が果たされるかどうか。
 決まるのは、きっと
 己と関係のないところでだろう。

 自分の言動で誰かの命運が変わるなど。
 そんな恐ろしいことは、端から考えない。
 

(27) 希 2023/11/23(Thu) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 とても良くお似合いですよ。 」


 成人男性が小首を傾げる愛らしい仕草に。
 思わず、ふっとほころんでしまったが。
 紡いだ言葉に世辞はなかった。

 まだ海を眺める卯木氏を背に。
 自身は人口の灯りへと目を向ける。 

 少々、語り足りないような気もしたが。
 続きはいつか、兎坂庵で果たされるだろう。**
 

(28) 希 2023/11/23(Thu) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 142627回のうち、何回目かはわからない。
 ただ、全部を言い終わる前のこと。


  「 ワくん。あーそーびーまーしょ! 」


 電柱の後ろから声をかける。>>8
 彼が振り返れば。
 「何して遊ぶ?」
 そう言って笑う、
 坂理柊の朗らかな顔面と対面できただろう。

 欲情も執着も持たない相手。
 共に過ごしたところで、
 互いに得る物も、与えるものもないだろうけど。

 その間、命のカウントダウンは刻を止める。**
 

(32) 希 2023/11/23(Thu) 14時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 ロボット達は使い手の思想を越えて。
 求められた意図を正確に理解した。

 単なるプログラムされた個体としては、
 逸脱した現象。

 そこには、存外彼らもあの演奏会を
 楽しんでいたのかもしれない?

 ロボットと人間の友情。
 そんな夢にも似た妄想が入り込む余地くらいは、
 あったかもしれない。

 当人はそんなことは知るよしもなく。
 リミットの決まった遊園地を満喫していただろう。
 

(35) 希 2023/11/23(Thu) 16時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 ほうじ茶に大福。

 煙崎るくあの思い出に、
 新たに一品分追加されたこと。
 気に留める思考など、双方ともになかっただろうが。

 殺す、殺されるの話をしてた先程と比較すれば
 頭を抱えたくなるくらい、
 日常を思わせるやり取りだったかもしれない。**
 

(36) 希 2023/11/23(Thu) 16時半頃

(音声による一斉送信)

『 お呼び立てした客人諸君。
  
  ……こんな言い回しは大仰だな。
  るくあの名を使って、
  キミたちを招んだの俺だ。

  先ほど、どうやら自白もあったようだが。
  巻き込んだキミらには申し訳なく思ってる。
  今、誰の手配か知らんが遭難信号が発せられた。

  明日かあさってには救援が来るだろう。
  それまで、
  ここでの時間を楽しんでほしい。 』
 



『 ああ、俺に文句のあるヤツは
  いつでも殴りに来てくれ。』
 


(灰羅へ個人送信)

『黒須ワ個人としては、
お招きいただいてむしろ感謝しています。


未だ、故人のことが全て
理解できたわけではないですけど。
診断が心臓麻痺だったことを思えば、
るくあ本人が遺書等を残してはいなかったんでしょうし、
彼女の死を知り、悼み、眠る地も分かったことで
この島に来た当初の目的の殆どは達成されましたから。


ありがとうございました。
どうぞ、お 兄さんも、ご健勝であられますよう。』


(中村への個別メッセージ)

『あなたが煙崎さんを死に至らしめた旨、
 かしこまりました。

 では、あなたが兎坂庵にご来店いただけるのは
 全ての片がついて落ち着かれてから、
 ということになりそうでしょうか。

 私はもうしばらくは現役で店長をしておりますので、
 いつでもご来店お待ちしておりますね。』


(煙崎灰羅への個人メッセージ)

『そっか。君が僕たちを招いたんだね。
 それについては、僕は特に気にしていないけれど。

 今後、君はどうするつもりなのかな?
 君の答えによっては、
 僕は君を殴りに行くかもしれないけれど、
 正直に答えてくれると嬉しいな。』


【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 アッ スミマセン。
    ヒトチガイデシタ …… 」


 声をかけた背中が振り向いた拍子に、
 思いがけず、素朴な相貌の青年と視線が絡む。
 予想外である、視界の先の広がりに。
 ぱちぱちと長い睫毛を震わせた。

 しかし、ぺこり、素直に謝罪の会釈をして
 踵を返そうとした足は、>>59
 決してご機嫌愉快ではないだろう
 男性の声に縫い留められた。
 

(77) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 じゃないね。やっぱりワくんか。 

    安心して。別に運命を気取るほど
    烏滸がましいつもりはないよ。
    ただ『好き』を数える声が聞こえたから。 」


 辿ったら、君がいただけ。>>8

 耳もとを掠める夜風に毛先を遊ばせながら、
 穏やかな顔で目尻を下げた。
 

(78) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 じゃあ、さっそく遊ぼうか。
    どうやら遭難信号なんてものを送った
    無粋な輩がいるせいで。

    夢から醒めるリミットが決まってしまった。」


 移動中に確認したアポロは、>>*0
 この時間の終りを告げるものだった。

 俺が触ったのはSOSによる原始的な手法だから。
 野暮な真似をしたのは、他の誰かだろうね。うん。
 

(79) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 ホッケー? いいよ。
    …… 言っておくけど、

    そう簡単に、
    俺が勝てると思わない方がいい。 」


 なお、誤字ではない。

 万年帰宅部の自信を裏付けるように>>3:277
 俺は不敵に微笑んだ。
 

(80) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃

ヒイラギは、1セット目 6 点。

希 2023/11/24(Fri) 18時頃


ヒイラギは、2セット目 4 点。

希 2023/11/24(Fri) 18時頃


ヒイラギは、3セット目 2 点。

希 2023/11/24(Fri) 18時頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

 

  「 …… 実はね、ワくん。
    ここだけの話だけど。

    俺の顔に当てても、
    残念ながらポイントにはならないんだ。 」


 今後のための、重要なアドバイス。>>61

 殺意、もとい強い感情にはどうしても隙が生まれる。
 それを証左に、呼吸が落ち着いてきた後半は
 なかなかいい勝負だったと思うが。

 結局前半の結果が、最後まで響く形となった。
 

(81) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 本当はとっくに負けていたこと。>>59
 まだ、気付いていなかったから。 
 

  「 ありがとう。とても楽しかったよ。 」


 それでも打ち合うことで生まれた刹那の数々は
 心躍るものだったから。
 滲む汗をぬぐった後。

 本心からの気持ちで、
 裏のない笑みを浮かべた後。
 

(82) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 浮かべる笑みを、いっそう深めて。


 「 あ。モナリザ?
   オーダーいいかな。 」


 近くにいた機体を呼び止めると。
 そのまま『ギャラクシードリンク』を注文した。**
  

(83) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃

(灰羅へ個別送信)


灰羅殿。


一斉送信のメッセージは、見た、けど




  僕の処遇は。


  法に任せる


  そういう解釈でいいの? *


(中村へ個別送信)

『 アンタが聞いたという、
  るくあの言葉を信じるよ。 』
 



『 気が変わった。
  ホテルにいるんだな? 』
 


(灰羅に個別送信)

ホテルの503室にいるよ。
ドアストッパー嚙ませてるから開く。ご自由に。

必要ならロビーのカフェに降りる。


(卯木へ個別送信)

『 あまり、驚いちゃなさそうだな。

  どうするかねえ、
  今となっては、何も行き先が決まっていない。
  
  今から中村に会ってくるが、
  それで何か変わるものかも判らない。
  アンタには文句を言う、首謀者を殴る資格がある。
  ヤツとの話が済んだら会おう。 』
 


(煙崎灰羅への個別メッセージ)

『そうだね。あまり驚いてはいないかも。
 灰羅さんの反応が、
 あのノートを見るまでは、
 あまり混乱しているように見えなかったから、かな。

 了解。
 僕は今からテーマパークから移動して、
 一旦ホテルのロビーで待っているから、
 中村さんとの話が終わったら、また連絡ください。』
 


【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 うーん。どっちかと言うと。
    ワくんの顔が一番タイプかな?
 
    くるくる変わるのが良く見えて楽しいし。 」


 怒気を孕んだ視線を受け止めながら>>124
 顔面国宝の顔でこてんと首を傾げる。

 なまじ自分が整っているせいだろう。
 煙崎るくあの端正な顔よりは、
 飾り気のない相好に温かみを抱く。

 しっかりメイクを施されている時は、
 どちらかと言うと作品としての印象が強い。
 

(143) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 まあ、好きな人の顔が一番タイプだよね。 」


 最後には自身にも当てはまる一般論を口にして。
 場は勝負の瞬間へと移る。
 

(144) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 Heyモナリザ!ミミズってある?
    えっ 違う? ごめん水をくれる? 」


 ノーメイクのおかげで表情がよくわかる。
 『ギャラクシードリンク』は飲んだことがなかったが。
 飲まなくてすんだ心からの安堵と開発者への罵倒。
 二つの相反する感情を抱かせるのに十分だった。

 しばらく頬杖をつきながら、
 のたうち回る様子を見守っていたが。
 やがて届いた水を、ワくんの傍らに置いた。

 怒りも、悲しみも、愛おしさも、苦しみも。
 …… 最後はドリンクのせいかもしれないけど。
 彼が見せる表情の全ては、
 煙崎るくあのためなのだろう。
 

(145) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 それは、


  「 …… 眩しいね、とても。 」


 口にした言葉をなぞるように、目を細めて。
 ふ、と零れた吐息は存外柔らかい。

 呑み込めない感情を
 ただ腹の底に溜めるしかなかった
 あの頃とは違い。>>1:65

 そこにあったのは、不思議なことに
 清々しいまでの敗北感だった。
 

(146) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 俺と煙崎さん。
    付き合ってなかったよ。 」


 だから俺は、自分が唯一得意とする
 『つまらない話』を掲げると。
 撫でるような眼差しを、青年へと向けて。
 

(147) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 煙崎さんは俺を愛していなかったし。
    俺も煙崎さんを愛していなかった。 」

 

(148) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 君が彼女へとそそいだ愛は、
    まごうことなく君だけのものだ。 」
 
 

(149) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 咥内を満たす粘液と戦うのに忙しく
 耳に入っていなかったかもしれない。
 それならそれで別に構わない。

 届いたところで、どうせ俺の話など、
 誰かを怒らせることしかできないのだから。
  

(150) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 というわけで俺の負け。
    だからこれあげる。 」


 勝つまで続ける勝負。>>3:*16
 その終わりを告げる。

 置かれた水の更に横。
 ことん、と音を立てるのは。
 煙崎灰羅より押し付け、もとい託された。
 この地の権利書。

 ここが煙崎るくあの墓標というのなら。>>*26
 どう考えたって、俺の手に余るものだ。
 

(151) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 …… ああ。
    ただ若干、つり合いが取れてないかな?

    その分は、貰っておくか。 」


 かたん。
 揺れる天秤がどちらに傾いたのかは、わからない。
 
 体勢を屈めて、指先からそっとワくんの頬に触れると。
 最期のことばを言い終え、塞ぐ必要のない唇に>>127
 自身のそれを重ね、彼の呼吸まで奪いとる。

 時間にしてどれくらいだっただろう。
 最後に軽く上唇を噛んだ後、ゆっくり離すと。
 味わうように、己の唇をぺろりと舐めて。
 

(152) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 なるほど。 クソ不味いな。 」


 肩を竦めた後。言葉とは裏腹な、
 どこか満足げな笑みと共に背を向けて。
 ひらひらと手を振りながら、その場を去る。**
 

(153) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

(卯木に個別送信)


『 待たせたな。
  今、ホテルのロビーに……、と 』

 


(密星に個別送信)


『 おはよう 』

 


(キラ様へ個別送信)

「 本当のことを教えて下さって、ありがとうございます。
  彼女にも、あなたにも、どうしようも出来ない
  事情があったのだろうと推察します。
 
  煙崎さんと個人的なつながりがあったことですら
  先日知ったばかりの私からでは、
  何をお伝えすることもできないですし
 あなたを責めるつもりもありません 」


(灰羅さんに個別送信)

 「 おはようございます。
  昨日は、お疲れさまでした。
 
  ロビーに降りて、窓際の席で何か飲んでいますね。
  ゆっくりしていますので、いつでも大丈夫です。
  灰羅さんのご都合の良いときに、会いましょう 」


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 俺は凡庸でつまらない人間だ。

 例えば、帰り際に見たシューティングゲーム。
 自分の上に他人の名前がそびえること。>>59
 忌々しさより安堵感を感じてしまうような。

 その非才も、軽く肩を竦めて
 不満をこぼすことなく許容する程度の器。

 ならば平凡な人生を歩ませてくれればいいのに。
 神様はたったひとつ、不釣り合いなものをあたえた。
 

(233) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 9月の約束。>>-143
 果たされても果たされなくとも。
 対面で謝罪したか、今はアポロを用いずに送る
 文面で告げるかの違いだろう。

 更に加えるなら。
 シェフに賞賛の言葉を惜しむことなく。
 牛肉の旨みが最大限に引き出された肉塊が、
 口の中でホロッと崩れる感触に相好を崩す。

 そんな坂理柊が見られるかどうかの。 
 

(234) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 元より大学生は長い休みだった。
 家族に出かけることも伝えている。

 誰かの告白がメディアを騒がすようなことがなければ
 銀島の一件が特に何かをもたらすこともなく。
 俺はするりと日常に回帰する。

 煙崎るくあはもういない。
 唯一無二の事実と共に。
 

(235) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  ── 坂理くんって。
       今、誰とも付き合っていないんだよね。


 ゼミ飲みの帰り道のこと。
 たまたま向かう方角が一緒だった。

 赤くなった頬に、うわずった声。
 流れるような艶やかな長い髪。
 綺麗に形を整え、丁寧に色を塗られた指の先。
 時間経過を考えるなら、多少は崩れているはずなのに
 一部の隙も無かった。
 
 ナチュラルメイクで色を刺す淡い桜色が
 よし、と。意を決したように引き結んだ後。
 

(236) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  『 好きです。付き合ってください。 』


 まだ眠らない街の一角。
 灯りに照らされて、大きな瞳が揺れる。

 文句なしに可愛らしい子だった。
 なのに、何も感じない。
 つきりと胸を刺す痛みは、凪いだ心にだけ向けられて。
 自身の異質さを思い出させられる。

 付き合っている彼女がいる。
 それならば頷く人も多かった。
 しかし彼女は死んでしまった。

 単に好きになることができないから。
 そんな断りが許容されない時間の再来。
 

(237) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 …… 悪いけど。

    恋人を失くしたばかりで。
    そういうことは当分考えられないんだ。 」


 思いついた。
 だったら煙崎さんには生きてもらおうね。
 俺の心の中あたりで。
 

(238) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

 
 まるで痛みを堪えるかのように。
 悲しげに苦笑をもらし、曇る瞳を伏せたなら。
 相手はズキュンと何故かときめきに耐える顔で、
 それでも謝罪と共に去って行ってくれた。

 去る背を見送りながら
 学内中に広めてもらうのを期待する。


  「 よし。上手くいった。

    というわけで、死んじゃったところ悪いけど。
    もうしばらくよろしくね、煙崎さん。 」
 
 

(239) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 そう隣に向けても、当然返る声はないのだけど。
 もし聞くことが叶うなら。

 それは、呆れたように憤慨する声か。
 仕方ないと許容する微笑みか。
 恋人でもない、先輩後輩でもない、友達でもない。
 それすらも、分からない間柄。
 
 …… 代わりに浮かぶ怒声もあるのだけど。
 俺はいつも片想いばかりだと。
 いつかのとんでもないキスの味。
 過ると、月夜に照らされ、ふ、と柔く息を吐いた。
 

(240) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 ここにモナリザはいないけど。
 家に帰りベッドに寝転がると、
 惰性のようにスマホを起動する。

 決して音質の良くないスピーカーが吐きだすのは、
 ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』。
 捧ぐ様に、偲ぶように。

 スマホが生むのは重さのない音色。
 それでも重なれば旋律となり、余韻を生む。

 最初から、最後まで。
 俺達の間には何もなかった。
 

(241) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 『 私を▪したあなたたちへ 』

 空白を埋める言葉がなんであれ。
 確かなのは、そこにいるのは、俺ではない。

 俺は君を殺さない。
 俺は君を愛さない。
 俺は君を穢さない。
 俺は君を癒さない。
 
 …… 煙崎 るくあ、
  

(242) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 ── 俺は君を忘れない。**
 

(243) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

(密星へ個別送信)

密星さん、丁寧にありがとうございます。
灰羅さんともお話しました。
今後の身の振り方は考えるところがありますが…
るくあさんと個人的交流があった先生に、
そのようなお言葉をいただけて救われます。
一生をかけて向き合っていくつもりです。


(灰羅へ個別送信)

雛子ちゃんと色々話したのですが、
彼女の境遇を聞いて(とはいえ詳細は分かっておりません)
僕の元に引き取ることにしました。
家出人受け容れる事もよくある世界ですので
細かいことは問題ないのですが、
帰還してから僕が刑務所に入った場合には
出てくるまで、懇意にしている役者に預けようと思います。
いずれにしても彼女のことは僕がすべて引き受けます。

必要あるか分かりませんが連絡先を記します。

中村屋一門 中村綺羅之介
×××-× ×-××


(中村へ個別送信)

『 雛子から、アンタの付き人になるという
  連絡なら来たよ。
  俺はあの子の保護者じゃないが、
  あの子のことは妹みたいな存在だ。

  俺からいえるのは、
  泣かせるようなことはしないで欲しい。
  それだけだ。よろしく頼む。 』
 


(一斉送信)
『ボクはるくあとずっと一緒に居たいから、
ここに残るよ。

キミたちは気にせず、日常に戻って。』


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 煙崎灰羅より救助が来るともたらされた後。

 ホテルの自室でくつろいでいた。
 ちかちかと、ベッドの上に放り投げていたアポロが
 自身の存在を主張したのは、

 何をするわけでもなく。
 窓越しに、今も眠らない
 遊園地の灯りを眺めている頃合い。
 

(446) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 ストーカーには釈迦に説法だっただろう。
 もっともその事実を、己は知るよしもなかったが。
 それでも、知ったような口をきいてしまったとは思う。

 煙崎さんとはお似合いではないよ。
 勝負は君の勝ちだった。
 ワくんを見つけられたと、自惚れてもいない。

 他に言葉を加えようにも、
 どうにも否定が並んで参った。
 拒絶の羅列ばかりでは、良い心証を与えない。
 怒らせてしまうかもしれない。
 

(447) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 だから、返せる唯一の肯定を。

 …… もしかしたら、
 一番怒らせてしまうかもしれないと。
 小さく笑みを含みながら。
 

(448) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 送信を終え、再び窓の外へ視線を送ったのは、
 誰かがゴンドラを大きく揺らしたのと
 時を同じくした瞬間だったかもしれない。

 きらり、瞬いて。
 遠くで星がひとつ。尾を引いて墜つ。

 思わず、見上げた空に伸ばした手。
 嘆息の後、そのまま引く。

 誰かを楽しませるために作られた
 人口の星も綺麗で楽しかったけど。

 決して届かない綺羅星は、やはり美しいと。
 そんな陳腐な感慨を抱きながら。**
 

(449) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 再会は予定より遅かった。
 季節限定プレートは一人で食べることになる。
 そのくせ悪びれない軽口に、端正な顔で同じ口を返す。


  「 お久しぶりです。お兄さん。
    随分な遅刻ですよ。 」


 本当は煙崎るくあの兄ではなかったのだと。
 知る機会すら怪しい身だが。

 真実を得ようが得るまいが、
 そこに意義を見出さなかったなら。
 どちらにせよ紡ぐのは、
 彼自身の個を排除した呼び名だろう。
 

(485) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 どうか次回があるなら、
    自分の手のひらに収まるものだけに。
    旅行に持って行く荷物の鉄則ですよ。」


 走らされたこと、忘れてはいないのだと。
 眼差しはじとりと、湿り気を帯びるのだが。
 そんな空気も、真っ直ぐな視線に散らされる。


  「 ええ、俺は大丈夫ですよ。

    …… そういえばあそこは、
    飲み物のハズレが多かった。 」


 何が、とは問わなかった。ただ事実だけ持って笑う。
 

(487) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 視線は逸らさないまま。
 別の話題を続けたのは。
 この話を続ける気がないという意思表示。

 俺が知るだけでも2種。
 地雷ドリンクが埋まっていたと。

 語る口調は、自身でも気付かないうちに、
 懐かしむようなものとなる。


  「 そういえば俺。
    ほうじ茶も甘味も好きじゃないんです。 」


 なら何故この時間をねだったのか。>>1:86
 俺は言わないし、きっと彼も聞かないだろう。
 そんな、捻くれた信頼感。
 

(488) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 そうですね。
    また会う機会があれば。 」


 彼の指先で重なる伝票に向けて。
 意外なことに「また」の予感はあった。
 しかしそれは必然ではなく、偶然を標にしたものだ。

 月見ハンバーグが反故にされたように。
 その日ではなく、いつかの約束。

 一人になれば、静けさが舞い戻る。
 ぽっかりと空いた時間は、
 物事を考える隙を与えてしまう。
 
 店内を、そして順に、窓の外を眺める。
 

(489) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 汗が滲むどころか。
 月見や南瓜を主軸とした商品も、
 木枯らしが攫ってしまって久しい。

 視線の先には、
 枝にたっぷりと花をつけた薄紅があった。
 心地の良い柔らかい風が、幼い緑をゆすり、
 冬眠していた虫たちが目覚めて這い出てくる。
 
 文句のつけようがないほどに、
 美しい季節だった。
 
  
  「 ああ …… そうか。 」

 

(490) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 夏は、もうとっくに
    終わっていたんだな。 」


 なのに、ぽつりと思い出したかのように。
 呟きに哀愁をまとわせたなら。

 煙崎灰羅が去り、空席となった場所。
 しばらく沈黙を共に見つめていたが。
 やがて瞳の奥で揺れる光を閉ざすように、
 坂理柊は、自らの睫毛を伏せた。**
 

(491) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃

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