人狼議事


34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/22(Thu) 22時頃


【人】 啓明結社 カコ

[店を去り際、手隙の煙を見かけて、
 何気なく声をかけた。>>16
 給仕の際に声をかけるのは控えたが、
 顔馴染みと二三言交わせれば良いと思ったのだ。
 カウンターに控えるその時も、ドールの私語は
 禁じられているという認識はなく。
 聞かせてもらった煙の近況には、穏やかに笑みを浮かべ]


  それは何より。

  私は──…ええ、楽しかった。

[彼に問われるまま、僅かの間の後。
 気持ち微かに、首を傾げて。
 今宵の時間への感想を答えた。]

(40) 2024/02/23(Fri) 07時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ジャーディンと過ごした一時。
 話が弾んだとは言えなかった。
 彼は終始、隣で居た堪れないような
 雰囲気を滲ませていた。
 席を立つ時に見せた、どこか柔らかな
 微笑を除いては。>>0:261

 こちらも、どこか彼を探るような接し方になった。
 不用意に手を触れるのを躊躇わせるような、
 彼の纏う空気と、垣間見たその気質。
 それを評するに相応しい言葉は、何だろうか。
 無垢とさえ、カコの目には映った。

 ──彼を粗雑に弄ぶ御仁の気が知れない。
 それが、率直な感想だった。]

(41) 2024/02/23(Fri) 07時頃

【人】 啓明結社 カコ

[煙の仕事の邪魔をする気はなく、
 手短に挨拶を切り上げようとすれば、
 近況には続きがあったようで>>17

 近々彼を買い上げる相手は『すごく良い子』で、
 煙のお願い事すら聞き入れてくれるかも知れない、
 そんな人物らしい。]

  来週……、そうだったの。
 
  それは── 少し残念ね?
  私としては。

[そこまで聞いた上で、敢えてそう言って。
 カコはにっと笑ってみせた。]

(42) 2024/02/23(Fri) 07時頃

【人】 啓明結社 カコ

[悪巫山戯めいた笑みをすぐに崩すと、
 柔らかい微笑を広げて]

  でも良かった、おめでとう。煙。
  じゃあその前に、一度顔を出してみようかな。
  またの機会も、あるといいわね。

[丁度ジャーディンにも、近いうちに顔を出すと
 告げたところだ。>>0:255
 今この店に在籍するドールの中でも、
 煙にはよく付き合ってもらった、という
 思いがあるから。]

(46) 2024/02/23(Fri) 07時半頃

【人】 啓明結社 カコ

──回想・煙と──

[その夜、パルテールを訪れたカコは、
 珍しく酒気を帯びていた。
 微酔いという程度だったが、酒を口にした後に
 立ち寄るのは稀なこと。
 あまり楽しいとは言えない会食からの帰りだった。

 足が赴くままに店に寄れば、既に何度か指名をした
 煙が、手隙のようで控えていた。
 今日は煙を、と。幾人かのドールの中から指名して]

(47) 2024/02/23(Fri) 07時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[調子の良いいつもの挨拶と、気さくな話しぶり。
 確かあれは、初対面の折だっただろうか。
 話をするなら、こういう事も共有したいと言って、
 同じ飲み物を飲んでくれたことを、
 ふっと思い出す。>>0:241


  ──煙、貴方、お酒は飲めるの?

  いつも私の話を聞いてくれるばかりで、
  貴方のことはよく知らない。

[仮初めに手に入れた品々の美しさや、>>0:51
 生業が思いがけぬ拡がりを見せた笑い話。>>0:143
 女当主として年嵩の使用人達を抱える難しさのこと。

 とりとめもない話を引き出すようにして、
 軽妙な相槌を打ちつつ、
 煙が耳を傾けてくれた、幾つかの夜。]

(48) 2024/02/23(Fri) 07時半頃

【人】 啓明結社 カコ




  今日は何かひとつ、貴方の話をして?
  何でもいいから。


[煙が装う異国の出で立ち以上に、
 奴隷として娼館に身を寄せているにしては
 不釣り合いな彼の強かさは、興味深かった。

 テーブルに頬杖を突き、少し眠たげに尋ねたカコは、
 寝物語をねだる幼子にも似ていた。]**

(49) 2024/02/23(Fri) 07時半頃

啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/23(Fri) 07時半頃


【人】 啓明結社 カコ

[煙の退店までは、一週間ほどの猶予しかないと
 聞いていたから。
 カコはジャーディンに告げたよりも早く、
 パルテールを訪れることとなった。
 丁度良く空いていた煙を指名し、最後の夜であろうと、
 いつもと同じように他愛のない会話を愉しんだ。

 唯いつもと違ったのは、煙との談笑を、
 小一時間で切り上げたこと。
 その後に指名しようかと思っていた
 ジャーディンは、接客中のようだった。
 何処かで時間を潰して待つには夜も遅かったから。
 手近に居たドールに、言付けを頼む。]

(60) 2024/02/23(Fri) 12時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ドールに手渡すのは、一輪の赤いカトレア。
 屋敷の庭で手ずから手折り、
 持ち運びがしやすいよう、メイドの娘に
 簡素に包装してもらった花。

 彼を思わせる花は、もっと素朴な花だろうと
 何とはなしに思いはしたが。
 先日通された席の意匠と同じ花が、
 この時期、屋敷の庭に咲くことを
 出掛けにふと思い出したのだ。]

(61) 2024/02/23(Fri) 12時頃

【人】 啓明結社 カコ

[この花が枯れる前には会いにくると、
 ジャーディンに伝えて欲しいと言付ける。
 飲食物の持ち込みが禁止されていることは
 知っていたが、贈り物の類は、さてどうであったか。

 伝言さえ伝わればそれでいいと思う一方、 
 “パルテール”と店を名付けるような女主人なら、
 花一輪見咎めはしないのではないかと思いはする。]

(62) 2024/02/23(Fri) 12時頃

【人】 啓明結社 カコ

[カコが再びパルテールを訪れたのは、その2日後のこと。
 手が空いているドールを尋ねることはしなかった。
 丁重に席へと案内され、先日予約をしていたドールを、
 呼んでもらう。]


  今晩は。ジャーディン。

  飲み物、何がいいかしら。
  カモミールティーでいい?


[否がなければ、彼にはミルクで煮出した蜂蜜入りの、
 温かなカモミールティーを。
 自身には、ホットチョコレートを頼むつもりで。]**

(63) 2024/02/23(Fri) 12時頃

啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/23(Fri) 12時頃


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/23(Fri) 12時頃


[ 辿り着いたのは、『パルテール』からはそれ程遠くない位置にある建物だった。

リッキィが養女であること、義父が魔法使いで現在は学生である事は聞き及んでいたが。それ以外……彼女の今の家族構成や、家の外観などはどれだけ話してもらえていただろうか。]

立派なお家。
今日から、あたしも此処に住むのね……ちょっとドキドキしてきちゃった。

ねえ、お家の中を案内してくださる?

[まずは、これから世話になる家を知る事にしよう。一通りの紹介が終われば一度自室に戻って諸用を済ませた後、リッキィの元へ向かうだろう。]*


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/23(Fri) 19時半頃


【人】 啓明結社 カコ

──回想・はなむけの夜──

[煙の退店を祝し、改めて別れを告げに訪れた夜。
 二人同じ飲み物を幾度か頼み、寛いだお喋りの一時は、
 『おめでとう。元気で。どうか、お幸せにね。』と 
 別れ際に煙に告げて、締めくくった。
 良い引き取り手だと既に聞いていたから、その願いを
 言葉にして聞かせるのは、難しいことではなかった。

 次いでジャーディンの空きを問えば、
 接客中と聞かされた。
 懐中時計で時間を確かめ、出直すと告げて席を立つ。
 客席を区切るのは、透かし彫りの間仕切りであるから。
 帰りしなに、女性と二人、睦み合う恋人同士のように
 頬寄せ合って抱き締める彼の姿が垣間見えた。>>71

 カコが初めてパルテールで予約をしたのは、
 その直ぐ後のこと。]

(78) 2024/02/23(Fri) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

──新しい夜──

[今宵招いたのは、淡い佇まいの青年。
 丁寧なお辞儀の後、
 『お待ちしておりました』と
 ジャーディンは告げる。>>73


  ……ああ。
  私、このお店で予約をするのは
  初めてだったのだけど。
 

  “待たれている”というのは、悪い気がしないものね?


[思わず瞠った目をふっと和らげて、囁いた。
 ぽんぽんとソファの隣を軽く叩き。
 立ち尽くす彼に、隣に座るよう促す。>>74

(79) 2024/02/23(Fri) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[注文する飲み物を問えば、
 『お気遣い無く』『カコ様のお望みのもので』
 と殊勝げな言葉が返ってくる。>>73
 ふと頭に過ぎったのは、過ぎた夜の煙の言葉>>0:241

  ……そうね、では。
  当分は、私の好きなものに付き合って頂戴?

  こないだ貴方が教えてくれたダーラこだわりの
  ホットチョコレート。
  一緒に飲んでみたいと思ってたの。

  まずは此処で、と思って。
  あのショコラティエには、まだ足を運んでいないから。

[ジャーディンにはカモミールティーをと思っていたが、
 気が変わって。自分と同じものを、と。
 ホットチョコレートを2つ、給仕のドールに頼んだ。]

(80) 2024/02/23(Fri) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[先日、他のドールに言付けたカトレアは、
 無事にジャーディンの手に渡っていたらしい。>>74
 本物を見るのは初めてだったと、彼は言う。
 あれはカトレアかと確かめるような口ぶりに、
 小さく頷いて]


  受け取ってもらえたのね、良かった。
  ちょうど先夜居たのが、カトレアの席だったから。
  出掛けに、庭先に咲いているのを思い出して。
 
  あれは、私が摘んだものなの。


[何かを懐かしむよう、カコは目を細める。]

(81) 2024/02/23(Fri) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[程なく運ばれてきた、2杯のホットチョコレート。
 ひとつはジャーディンの前に。
 もうひとつは、カコの前へと。
 熱いより一歩手前、程好く温かなカップで掌を温める。]


  うちの庭はね。花が好きだった母のために、
  父が他所の国から持ち帰ったものまであって。
  これからの季節、なかなか見事なものよ。

  春先には牡丹、初夏には薔薇が咲いて、
  次は百合。
 
  温室には、手のかかる蘭もあるの。
  カトレアも、蘭の一種ね。
  『蘭の女王』とも呼ばれている。


[いずれも、パルテールの意匠にも使われている、
 多くの人々に愛されてきた花々だ。]

(82) 2024/02/23(Fri) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ


  最近は、人に任せきりだけど。
  小さい頃は、園丁の爺やに教わって、
  木花の世話の手伝いをするのが好きだった。
  あとは木苺を食べたり、
  蔓苔桃のジュースをもらったり、ね。

[そちらの方が目的だったかも知れない、と笑って]

  ジャーディンは、花はあまり見たことがないの?

  ──貴方の好きなものは?
  食べ物でも、物事でも。同僚でも。…何でも。

[この店で働く彼に、如何ほどの自由時間があるかは
 知れない。
 ここに来る以前、過酷だったであろう外界での日々に、
 好きなものを見つけるだけの時間があったかも知れない。
 けれど。気づけば、そう問うていた。]*

(83) 2024/02/23(Fri) 20時半頃

啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/23(Fri) 21時頃


[今の家族構成や外観などは、相談事の際にでも
ぽつぽつと彼に話していたように思う。
それから想定されるものとさほど外れぬ外観の屋敷ではあるはずだ。多分。]

 
 私も、初めて足を踏み入れた時はどきどきしました。
 ……主に飾ってある美術品を壊したら
 お金どれくらい弁償しなきゃいけないかなって。

 案内。じゃあまず、蔵書室からかしら。
 私も養父も、部屋に居なければ大体そこにいるし。


[などと話しながら。手をひき、家の中をひととおり。
案内すれば、一旦はわかれて。

その間に諸々の書類を用意し、
蔵書室の横にある小部屋にて、書類を取り出し
簡素なテーブルの上に置く。]


 ええと、雇用契約書なんだけ、ど。
 毎月の給料と、休日なんかの福利厚生と
 勤務内容とか、諸々書いてあって。

 あと、制服とかも。来客の案内とかするときだけはね。
 普段は自由なんだけど。


[諸々話を聞いた養父が用意してくれたんだけど
これでいいかしら?とすすっと差し出す。

奴隷の買い取り、ではあるものの
従者として働いてもらうのであればきちんと
雇用契約書を用意しておきなさい。とは養父談。

週休二日は少ないのかしらと考える不安な私は
まだまだ、雇う側としての自覚は足りない模様*]


【人】 啓明結社 カコ

 ──回想・或る日の手紙──

[自室に籠もり、輿入れ前の品々を検めていた折。
 可愛がっているメイドの娘が、捧げ持つように
 美しい封筒を届けにきた。送り主は、以前可憐な花々の
 食器を迎え入れてくれた貴人。
 いかにも穏和な彼らしい、丁寧な文面。>>32


  フェルゼ様が、指輪を…?

[高貴な血筋のフェルゼの人となりは、一介の商人である
 カコには深く知る由もなかったが。
 実のところ、パルテールに彼が通っている事は、
 かねてより気づいていた。
 生真面目そうな雰囲気を纏う彼のこと、
 顔を合わせれば気まずかろうと、見かけた時には
 極力遠い席に通してもらうよう頼んではいたが。
 知り合いが来店の際は、そう取り計らってくれるよう、
 日頃から店側にお願いもしている。]

(87) 2024/02/23(Fri) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[貴人のご婚約とご婚礼の噂は、
 いち早く耳に届くよう、種々の伝手がある。

 薄絹の天蓋付きの寝台、
 熱帯の採石夫が掘り出した宝石、
 貴婦人の花傘にも似たステンドグラスランプ。
 華美で典雅な品々は、やんごとなきお家柄の
 婚礼には付き物だ。
 だが、リュミエル家の喜ばしい噂は、
 これまでのところ耳に届いていなかった。

 メイドに申し付け、用意してもらったのは、
 柔らかく百合の香を焚きしめた、
 透かし模様の真白い百合が浮かぶ便箋。]

(88) 2024/02/23(Fri) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[時候の挨拶から始まり、まずは先日
 食器を買い上げてくれたことへの御礼。
 代筆は頼まず、流れる文字で綴っていく。

 選りすぐった美麗な食器が、フェルゼの邸宅で
 重用されていることを知れたのは、
 心浮き立つことだった。

 次いで、お問い合わせを心より歓迎すること。
 舶来の宝石をあしらった装飾品も
 一通りの取り扱いがあり、それで事足りなければ
 宝石商もご紹介できること。
 ご都合の良い日時にお伺いさせていただく旨を、
 礼を尽くした文面でしたため、封蝋をする。

 百合の香薫る封筒は、その日のうちには、
 リュミエル家に届いたことだろう。]*

(89) 2024/02/23(Fri) 22時頃


[今はまだ、お互いに店での姿しか知らないけれど。

ゆっくりと、知っていければいいなと思う。


選ばれたというなら、
選んでもらえたのなら、
それに見合うだけのものを与えよう。]



そういえば養女でしたっけ。
うふふ、目に浮かぶようだわ。

ええ、ご主人様。よろしくね?

[洋館にしては小規模な、しかし『パルテール』の店内よりはずっと広い屋内を見て回る。

最初に案内されたのは、この屋敷で1番大きな部屋……蔵書室であった。]

まあすごいお部屋……
これ、全部が魔術についての本かしら……?

…………物語もいくつかあるのね。占術についての本も。あたしもここの蔵書をお借りする事はできるかしら。

[これでも元々は魔術士の端くれである。我流かつ本当に魔法が身につくのか、よく分からない修行ばかりしてきたが。こうも沢山の『魔法』の本があると、探究心が疼いてくるというものだ。]


[蔵書室を後にして他の部屋を巡る。食堂、浴室、お手洗い、庭などなど。流石に個人の部屋に押し入ったりはしなかったが、おおよその住人についても把握した。

厨房にいた使用人や、庭師の方にも挨拶をすませ。今は外出中の養父や彼の従者達へは戻り次第声がけをする事にして。

最後に案内されたのは、新しい使用人の部屋……つまりは自室である。
暫く使っていない客間をひとつ開放したとの事で、中には一通りの生活用品が揃っていた。

中で身支度をしていいと言われたので、一人部屋に残る。]

(『パルテール』の時もそれなりに良い部屋だったけれど、流石にそれ以上ね。)

[自然と吐息が溢れる。自分の人生で1番、よい待遇をされている瞬間かもしれない。

掴んだ幸運は離さないようにしようと、心新たに意気込んだ。]



[身支度といっても特に改めて大きく手直すような事もないので、必要ないものだけを部屋に残してリッキィと合流する。

──雇用契約。
そうか、そういう事になるのか。今までは自由業と強制された仕事しかしてこなかったから。こういう形式ばったかたちは初めてである。

……契約書自体は、幾度となく(意味を持たないとしても)使ってきたから目を通した事も記載方法も知っているが。]

ありがとね、リッキィちゃん。
……随分としっかりとした職場じゃない。制服は、お部屋のクローゼットにあったやつね?了解よ。

個人で使えるお給料とか、休日まであるのね。お店では休日なんてほとんどなかったから、新鮮だわあ……

[『パルテール』の従業員に決まった休みの日は殆どない。体調不良の際など、休暇が無いわけではなかったが。客の要望があれば休憩中でもすぐに接客に向かわねばならない。

個人的な給料などもあるようなので、個人的に必要な物は徐々に買い揃えていこうと決めた。]*


 おっかなびっくりしていたら、
 養父に笑われちゃったのよねえ。
 今でも時々揶揄されるのよ!


[まあ、他者視点ならすごくおもしろかったろうから
わからないでもない、当時の私の挙動不審さ。

――そんな思い出だけだったこの廊下も。
今日、君と一緒に歩くことで別の思い出としてまた
いつか思い出すことになるのだろう。きっと。


蔵書室に真っ先に案内するあたりが
この養父にしてこの義娘あり。という感じではあるが、
彼が感嘆する様子に。すごいでしょと嬉しそうに私は頷いている。]


 そうなの。義父は魔法使いでもあり
 魔術に関しての研究者でもあるから、
 古今東西あらゆる体系の魔術の本が収められているの。


[美術品より価値が高い本も低い本もよりどりみどり。
多分値段は安くてもここの本1冊が紛失するほうが、
廊下に飾られた花瓶が紛失するより私たち親子はショックだろう。
魔術師でも変わり者の2人であった。]


 物語も、伝承、フォークロアあたりなんかは特に
 古い魔術の口伝を混ぜているものもあるから、
 なるべく色々なものを収めているの。
 占術は時折交易商から購入したりしてるから、
 多分まだまだ増えるはず。

 ――もちろん!我が家の本は
 我が家で働く人にはぜひ読んでほしいって義父も言っているわ。


[でも読書の最中義父にとっ捕まったら魔術理論で何時間も会話させられるから
部屋に持って帰って読むのをお勧めするわと付け加えた。]


[ほかの部屋を巡った後。再び戻ってきた
貴方へ渡す、雇用契約書。
文字が読めないとかそういった心配はなかった。
だってお店でメニュー表読んで注文している姿を見ているし
何より、会話をする中で彼の知性を感じることが多々あったもの。
会話の間、話題振りや聞き上手さは地頭の良さと
受けた教養を感じさせるもので、あったから。]


 給与と待遇をなるべく良いものにすることが
 長く勤めてもらえるコツだって、養父が。

 我が家はこれなんですけど、その。
 ……大丈夫そうで、よかったです。


[もっとお給料ほしい!とかあったらどうしようかな。
と考えていたが。好感触そうでほっとしている。]


 お店、休日殆どなかったんですか?
 お仕事、大変だったんですね。


[すごいなぁ。と感嘆しつつ。
良ければ、サインを。と
契約書の最後の文字の下の空白を指し。

サインが無事もらえたら。]

 
 まだ養父が帰宅するまで
 ちょっと時間、ありそうですけど。
  
 ――何かしたいこと、ありますか?
 例えば蔵書室で読みたい本を、何冊か選ぶとか。*


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/23(Fri) 22時半頃



それは……そうでしょうねえ。

[なんだかんだと言いつつも、養父との仲は良好なようである。蔵書を褒められて誇らしげな姿に、彼女が「父」から愛されて育った事が伝わってくるようだ。

……何歳の時に引き取られたのか。元の家族の事はどう思っているのか。その辺りの話は店の方でしてくれていただろうか。]



なるほど、お義父様は研究もなさっているのね……とっても立派なお方なのでしょうね。今から緊張しちゃうわ。

[実際に出会っても緊張よりは興味の方が勝りそうだが。自分の師とは別の、魔術士。我が師とも違うその人は、どのような教えを説いてきたのだろう。

ただこの段階でも分かるのは、とても良い師匠だろうということ。魔術の話をする彼女は、いつだって煌めいているから。本当に『魔法』が大好きなのだろうし、そう育てた義父の教育の賜物であろう。]

ありがとう、ではお休みの日には遠慮なく読ませていただくわ。

まあ、あたしなら大丈夫よ。直接の主人は貴女だけど、お義父様のお話を聞く事だって、大切よ。

[蔵書は自由に読んでいいとの事。休日の楽しみが一つ増えた瞬間である。

……仮に、義父に捕まったとしても自分ならある程度までは大丈夫……のはず。実際に会わないと分からないけれど。]



……しっかりしたお義父様ね、本当に。
過不足はないわ、ありがとう。

お休みが無いわけでは無かったのだけどね。立場的に自由時間は少なかったから。

[文字の読み書きは師から一通り教わっていたので、問題はない。契約書を前に、何故か雇用主の方が不安そうにしているというのも少し可笑しなはなし。

ダーラは丁寧に奴隷を扱う女性であった。しっかりと休息を取らせる時は取らせてくれはする。ただ、業務の都合上あまりドール達に融通を利かせはしなかったが。

契約書にサインをし、ひと段落ついた。
……丁寧には綴ったが、少々筆圧が強く癖のある字である事は否めない。]

そうねえ。お義父様を待っている間、さっそく本をお借りしようかしら。
貴女のオススメを、教えてくれる?*


 な、納得された!

[がーん。と顔に書いてある私である。

私が引き取られたのは8の頃。
元の家族と過ごした時より、養父と重ねた時間のほうが
もう長く、なってしまった。
そのことは、煙には伝えているだろうけれど。

――元の家族のことを、『パルテール』で語る機会には。
私の笑顔は歪になっていなかったろうか。

自ら望んで、自身の才能を売ったことを告げた際に
止めもせず、喜ぶことしかしなかった
当時の、家族の様子については
多分彼には、語っていないと思われる。]


 世間的には立派だけれど、
 お気に入りの毛布がないと眠れないし
 朝食にハチミツヨーグルトついてないと
 駄々をこねて料理長を困らせたりする
 ちょっぴりこだわりが強い

 でも、自慢の養父だわ。

[欠点を含めて。私は養父を尊敬し、敬愛している。
内包する子供っぽさのエピソードは、幾らか彼の緊張を和らげることはできたろうか。

最初に示されたのは 学べ。 ただ1つである。
溢れるばかりの蔵書と紐解き方の基礎に導かれ
あとはもう寝食そっちのけで魔術を学ぶことに没頭する
似た者親子の出来上がりであった。]


 本当に大丈夫?
 なら養父も喜ぶわ。


[なんだかんだで、本を読んでもらったり
自分の話を聞いてもらうの、大好きだから。]


[そして雇用契約の諸々の手続きが終わり。
その際に、彼のパルテール時代のことの一端を、聞く。

大事にされてはいる物の、やはりドールとしての
立場があったのだなぁと改めて知るのだった。]


 本を借りたい?じゃあ
 となりの蔵書室にいきましょう。
 ええと、おすすめは蔵書棚の15棚目の上の方にある、
 睡眠の魔術に関しての本なんだけれど。


[あれ、覚えられたらいつでもどこでも
安眠できていいんですよね。などと言いつつ蔵書室へ。
よいしょよいしょと梯子を使って本を手に取り
彼に差し出す様は、手慣れたものであった。**]


【人】 啓明結社 カコ

[ソファの横へおずおずと腰かけ、やがて届けられた
 カップを両手で包み込むジャーディン。

 それを見てから、ホットチョコレートを口に含む。
 濃厚で、けれどしつこくはない上質な口当たりを楽しむ。

 庭園の由来の話をすれば、彼は呟くように
 相槌を返す>>90
 カコは、軽く頷くに留めた。
 
 隔たりのある立場、ジャーディンの生い立ちを鑑みれば
 互いの身の上話をしあって打ち解けられる期待は
 できないだろうと、理解している。]

(122) 2024/02/24(Sat) 16時頃

【人】 啓明結社 カコ

[カコが聞かせた、幼き日の思い出話。
 無邪気で無欲だった日々のこと。
 思い出の味をジャーディンに問いかけられる。>>91

  木苺は、よく熟した赤い粒を選ると、
  甘酸っぱくて美味しい。

  蔓苔桃のジュースはね?
  実際、飲めたものではないわ。
  そのままでは酸っぱすぎて。
  だから、蜂蜜を垂らして飲むの。

[先の夜に飲んだ蜂蜜入のカモミールティーのように。
 蜂蜜の癖のある甘さが、尖った酸味と中和しあうのだ。]

(123) 2024/02/24(Sat) 16時頃

【人】 啓明結社 カコ

[『昔勤めていたお屋敷』>>92
 何気なく口にされたその言葉。
 性的搾取の対象というよりは、使用人として仕えた過去も
 あるように聞こえる。]
 
  そう。…そのお屋敷では、何の仕事を?

[女主人がパルテールと名付けたこの店に、
 時折花を携えてくるらしいというのは、
 いかにも頷ける話だ。]

(124) 2024/02/24(Sat) 16時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ジャーディンの好きなものを尋ねれば、
 先日飲んだカモミールティーが真っ先に上がった。>>93
 惜しむように飲んでいた姿はしっかりと記憶にある。]


  やっぱり好きだったのね、
  カモミールティー。

  私も、香りが爽やかで好き。


[やはり注文はそうすれば良かった。
 と声にしなかったのは、
 また恐縮される気がしたから。]

(125) 2024/02/24(Sat) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[次いで挙がった、『好きなもの』>>93
 カコが贈った赤い花。]

  カトレア。飾ってくれてるの。
  ありがとう。…嬉しい。

[ジャーディンにと言付けた花を、
 彼の自室に飾ってくれている。>>93
 それは、予想のつくはずのことだった。
 けれど、思いも掛けなかったこと。
 自分の隣の居心地は、
 彼にとって良さそうでないのは察している。
 しかし、その花が生気を失い始めていると聞けば]

  切り花だから、どうしても。ね。
  持ってきて大丈夫そうなら、
  鉢植えにしたのだけど。
  今度はそうしようかな。

(126) 2024/02/24(Sat) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[不意に、ジャーディンの視線がカップへと落ちる。
 微かに震える、カップを持つ掌。
 身を縮め、竦むような彼の佇まい。>>94

  ……口に合わなかった?
  もしそうでなければ。

  『お客様がいる時だけの贅沢』だと
  思って、一緒に飲んでくれると。
  ……嬉しいんだけどな。

[彼と初めて時間を共にした夜、
 彼本人が口にした言葉を用いて>>0:117
 少し崩した口調で、一応お願いはしてみる。]

(127) 2024/02/24(Sat) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ふうっと。吐息にしては少し長い
 それが、溢れた。

 彼と居ると、はっと胸を突かれる思いがする。
 そうして───酷く、苛々する。

 誰が、彼をこうしたのだ?
 或いは、誰も彼もが?

 一度なりと買い手がついたというのなら、
 何故彼は今、ここにいるのだろうか。
 この店に辿り着くまで、名を失っていた青年。
 長年に渡るのだろう、利用と搾取の歴史。
 その成れの果て。]

(128) 2024/02/24(Sat) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[泥水を啜り、それでも咲く花はある。
 世界は醜くも美しく、
 人は脆くも逞しい。

 カコが見てきたパルテールのドールは、
 煙やメイドの娘のように、そう思わせる者も多かった。

 けれど。水を吸い上げ葉を繁らせ、
 空へと枝を伸ばし、蕾を膨らませるための根が、
 先に育っていなければ。

 ジャーディンは、根を育てるだけのささやかな土壌も、
 授からなかったというのだろうか?]

(129) 2024/02/24(Sat) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ




  ───ジャーディン。

  外の世界に、興味はある?
  それとも、このままここで暮らしていたい?


[切り出すのは、心持ち低い、決然とした声。
 ジャーディンにずっと聞かせてきた、
 柔らかで落ち着いた声音とは違う。]**

(130) 2024/02/24(Sat) 16時半頃


[リッキィが元家族について語るとき、普段『魔術』に対して見せるような熱意はどこかへと去ってゆき。少しなんとも言えないような表情になっていた事を、思い出した。

……あまり触れられたくない話題なのかもしれない。語りたくない事に踏み込むのは、よろしくない事であるので。店の方でもそれ以上その話題について触れることはなかった。]



あらあら。
随分と可愛らしい所もあるのね。
お会いするのが楽しみだわ。

……そうね、彼の語る『魔術』のお話にも、興味があるしね。

[彼女の表情からも、語り口からも。養父への愛情が伝わってくるかのよう。今や彼女にとっての『本当の家族』は、こちらの魔術研究者である養父のいるこの家なのだろう。

それでよいのだ、と思った。
血の繋がりなんてなくたって。幸福で温かなものをくれる、安らげるそこが『家庭』なのだから。

……さて、自分の方はどうだっただろうか。
…………自分も、彼女の『家族』の一員として、相応しくあれるだろうか。]



ありがとうね。
では、まずはその本から読んでみることにしましょうか。

[『パルテール』時代の話も少し口に出しつつ。彼女からおすすめされた『睡眠の魔術本』を受け取る。

……小柄な彼女が、高い梯子を登って本を差し出す様子は少々危ないのではないか、と危惧したが。普段から慣れた所作はそういった危うさは一切なかった。
それだけ、日常の動作として染み付いているのだろう。

受け取った本を手に、隣の小部屋へ移動し。机を挟んで向かい合わせになる。彼女も、何冊か自分で読む用の本(あるいは、次に己へおすすめしたい本)を持ってきている。

試しに数ページめくってみたが、かなり興味深い事が書いてあるのが伺えたので、これはつい読み耽ってしまいそうだなと思った。]


……本を読んじゃうと、会話よりそちらの没頭しちゃいそうだから。

せっかくだし今お話しましょうか?
あたしの、昔話。

[読書に耽るのも悪くはないが、まずは。
新しい『ご主人様』に聞いてほしいと思ったから。

少し長い話をすることにした。]**


 一応、本人は威厳のある魔術師として
 ふるまってるつもりらしいんで。
 可愛いっていうのは本人には言わないであげてくださいね。

[多分すねちゃうから。

でも、魔術の話に興味を示してくれるのは、
きっと喜ぶと。義理の娘は嬉しそうに笑むのだ。

私にとっての家族は養父と、その使用人の皆。
今の私にとっては、そうなのだ。

其処に貴方が加わるというのが、
とても、嬉しい。

相応しさとかよりも、家族でありたいと
君が思ってくれるだけで良いのである。
少なくとも私は、そうなのだ。]


 ぜひぜひ!!
 睡眠の魔法なら、読みながら実践とかしても
 安心だから、やってみても大丈夫ですからね!


[なお、私はそれをやって小部屋で爆睡し、
それを見つけた養父に、せめて布団で寝転がってしなさい。
と言われたのも良い思い出だ。

本の縁の跡がほっぺにくっきりはっきり
ついたことは、内緒にしておこう、煙さんには。


机を挟んで向かい合わせに座る、貴方とわたし。
私もまた、何冊か魔術の本を持ってきていて。
もしも寝落ちたりなんかがなければ
次はこれをどうぞ!と勧める用の本は一番上に。
手元にある読書用の魔術書以外の、あとで読む用のものは下に。

本越しに彼が頁をめくる様子を、興味深く窺っていると――]


[本から私に視線を映し。
問う言葉に。1つ、縦に頷く。

私もまた、本を閉じて貴方に向かい合い。
――続く貴方の、昔の話を待っている。*]


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/24(Sat) 20時半頃



……おしまい。
じゃあ、読書の続きに戻ろうかしら……

[長い長い昔話を、新しいご主人様はどう思っただろうか。感想があれば、それを聴いてから読書へ向き直っただろう。]*



了解。頭に入れておくわ。

そうね、睡眠の魔術は実践出来れば便利そうね……お部屋に戻ったときにでも、試してみようかしら。

[リッキィの養父について、また一つ学びを得た。接する際には気をつけるようにしよう。

……睡眠の魔術の実践について、は。試すだけ試してみてもいいだろう。]*


【人】 啓明結社 カコ

[他愛のない話に、束の間。
 ジャーディンが覗かせた笑顔。>>138
 それはまた、はっとさせられるものだった。
 雲の晴れ間に一瞬覗く、金色の光のように。
 
 かつての奉公先での仕事を問えば、
 その表情はさっと曇った。>>139
 彼の性根は、素直で柔らかに見える。
 雇われ先で何があったことか。
 カコの思う範疇にあるかは知れない。

 鉢植えは世話の仕方が分からないと
 聞けば、庭園の世話の経験はなさそうだと
 記憶に留めておく>>140

(158) 2024/02/24(Sat) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[唐突にカコが切り出した問いかけ。>>130
 ジャーディンは、外の世界は怖いと溢した後に。

 『でも、このままここへいたくは……――』
 曖昧に、途切れた言葉。>>143


  それが聞ければ、充分。
  うちへ来ない?ジャーディン。
 
  仕事は──…そうね。
  少し考えさせて欲しいけど。
  待遇は、不自由をさせるつもりはない。
  その気があれば、後々正式に取り決めを。


[告げる声音は再び、穏やかで、平静なもの。]

(159) 2024/02/24(Sat) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[彼の居ずまいが、自分の隣では一段と所在なげに
 見えることは気づいている。>>141>>142
 もう少し、打ち解けられていればと
 思いはするが。]

  ……雇い主を特段好く必要はないわ。
  実際顔を合わせることが多いのは、
  先に屋敷で仕えてくれている者達になるでしょうから。

  これは機会よ。ジャーディン。
  読み書きや奉公の心得を身につける機会も約束する。
  それは貴方がこの先、外で生きていく術になる。

(160) 2024/02/24(Sat) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ



  ──とはいえ、まともに会うのはまだ2回目だから。

  私の言うことが信用できないのであれば、 
  断ってくれたらいい。無理強いする気はないから。

[我ながら、性急な申し出だと思いはしたが。
 使用人の雇入れであれば、然るべき筋からの紹介状と、
 一度の面通しで大体は事足りる。
 女主人による選別と、先夜と今夜の邂逅。
 それで代替とするほかない。
 ここは無論、斡旋所ではないのだ。]

(161) 2024/02/24(Sat) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[日頃慎重に、手許に置くものを絞り込むカコが、
 思いつきのように行動した動機。
 きっと単純なことだろうと、カコ自身は認識している。

 その価値を理解せぬ輩が、美しいものを
 手垢に塗れた手で扱い、傷め損なうのを
 目の当たりにするのは。単純に。


 ────胸が、悪くなる。]

(162) 2024/02/24(Sat) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ



  よく考えてみて頂戴。
  返事は、次に来た時で構わない。

[一方的にそう伝えると、懐中時計を取り出す。
 まだ、持ち時間は残っているようだ。]

  ……少し、休むわ。
  もし寝ていたら、時間が来たら起こして?
  人の気配がする方が、よく眠れることもあるの。

[店内で、ドールに添い寝をしてもらう客を
 見かけることはあった。
 仮眠程度ならば許されるだろうと、
 深く座り直し、ソファの背もたれに背を預け、
 肘掛けに身を寄せる。

 瞼を緩く閉ざす間際に見たジャーディンは。
 どんな表情を、浮かべていただろうか。]*

(163) 2024/02/24(Sat) 21時半頃

[昔話を聞いた。

――彼の半生ともいえるもの。
出会いと、別れと。兄弟弟子らと何をやったのか。
その結果が、どうだったのか。等々。


私は、彼をまっすぐ見つめたまま
掌で、机の上に置いた本の表紙を撫でて。]


[生きるために、なし崩しでもなあなあでも
してしまったことは世間一般的には悪いことでも
彼がそれを後悔していないのなら、それでも良い。

少なくとも。彼にとって顔の知らぬ親の残した煙管と
師からの形見である色眼鏡と名前、と。
それらを死守するほど大事に思えるものが
彼の人生の中で、得られたこと。
――それはとても良かったと、私は思うのだ。

多分、よかった。の意味を聞かれたら
こう答えるとは思う。
変な顔されちゃうかしら。]


 今迄が魔法使い崩れ、の話なら。
 これからはどんな話に、したいです?


 ……何かしたいことがあったら
 遠慮なく、私か、そうでなければ
 使用人の誰かに相談してみてくださいね。

 よっぽどのことがない限りは、
 うちの養父も、私も、協力しますから。


[そう言って。私は本を手に取る。
淡泊と思われただろうか。でも、私は
君の今までの過去を聞き。それを抱えたうえでの
君のこれからのことに、興味津々なのだ]


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/24(Sat) 21時半頃


[ここで、本を読みながらちらちら彼を見る。
……などがあれば可愛げがあったろうけれど。


読み進めるたびにのめり混み
私は本に夢中になっていた。めっちゃ捗った。
養父が帰ってきて、小部屋で貪る様に本を読む私と
娘と違って優雅に本を読んでいるだろう彼を見て

うちの娘がなんかすまん。
新しい従者放置して本に夢中になってるとは……

というのが彼に向けての第一声だったのは、余談である*]



[リッキィは己の話をきちんと聴いてくれていたようだった。

大好きな物事にはいつも真摯に取り組む彼女が、同じように自分の話に耳を傾けている。

――その、真っ直ぐ真剣にこちらを見つめてくれる姿が、美しいと思った。

……なんて。直接言ったら変な顔をされてしまいそうだけど。]


貴女にとって、興味深い話であったのなら。
よかったわ。

[そうとだけ告げる。まさか見惚れていただなんて、思うまい。]

何がしたい、ねえ……あんまり考えてなかったわ。「その日を生きられればそれでいい」って思っていたから。

でも、そうねえ……せっかくなら。ここでもっと魔法の勉強をしてみようかしら。『師』とは違う知識に触れられる機会を得られたわけだし。お店じゃあろくすっぽ修行もしてなかったからねえ。

ありがとうね。じゃあ、困ったことがあれば遠慮なく。

[まだ着いたばかりだというのに、幾度なく感謝の言葉を述べている気がする。これから、なんて。そういえば一度も考えたことが無かったなと思って。

ここで彼女達と過ごしていくうちに、少しずつ「これから自分はどうなりたいのか」を考えてみることにした。]



[夜も更けてきて。ようやく帰ってきた、リッキィの養父の開口一番に笑いそうになるのをこらえながら改めて挨拶を済ませる。

「義娘さんのそんな姿を見るのは、楽しいから大丈夫ですよ」……という言葉は飲み込んでおいた。

その後は。夕食や湯浴み等を済ませて自室へ向かう。
明日からは本格的に、リッキィの従者としての日々が始まる。少々気分が高揚していて、寝付くのに時間がかかりそうだったから。さっそく「睡眠の魔術」を実践しながら床に就く。

これからどうしたいか。そうだ、最初の給料を貰ったら、まずは占術道具を見に行こう。買える値段であれば買うし、足が出そうなら次の機会にして。

……ああでも、それよりもまずは、]**


[変な顔どころか、いつもの緊張しいの顔やら
どうしてと疑問符を山ほどつけてしまうだろうことは
想像だに難くない

だって、私が見惚れることはあっても
私を見て美しいと思う奇特な人間が
この世にいるとは思えなかったものだから。]


 ――それは勿論!
 だって、煙さんの話だもの。

[彼が、未来の話をする。
何がしたいか。どうしたいか。
そういったことが聞けるのが嬉しい。

いつも話を、聞いてもらうばかりだったから
今度は私が力になりたい
力にはなれずとも、彼が進む一助になりたい。

そう思うのは、きっと今迄の私とあなたの
過ごした時間の長さと、知った貴方の人となり。

それ以上に、私はきっと
パルテールという温かな庭から出た貴方が
どんな風に花開いていくのか見たいのであろう。

私や、養父や、使用人の皆とともに過ごす中で]


[その後、本を読みふけってしまった私は
帰ってきた養父にあきれられ。
顔を真っ赤にしてごめんなさい。という様子は
まるで借りてきた猫がしゅんっとしているよう。

契約の書類は養父にあずかってもらい
私は部屋に戻り、諸々の整容をして床に就いた。

昨日までとは違う今日。そして明日。
彼という従者を得た私の世界は
どんな風に、かわっていくだろう。


――などと考えていたら翌日。
ついうっかり寝過ごした。
よかった、休日で**]


[決意を新たにさせられて、迎えた朝。

睡眠の魔術の効力かどうかは謎ではあるが、よく眠れたと思う。自室でできる身支度をある程度済ませてから、共用の洗面所で顔を洗う。途中ですれ違った使用人の方にも挨拶は忘れない。

さて、自分が行うべき最初の『従者としての業務』はなんだろうか……と思案しながら自室で待機していると、ドアをノックする音。

さっそくお呼びがかかったのかしらと開けてみれば、そこにいるのは養父で。「おはようございます」と恭しく挨拶したのもつかの間。

「義娘がまだ眠っているので起こしてほしい」
との言付けをされた。

……どうやら、あたしの最初の業務は。お寝坊さんなご主人様を起こす事に決まったらしい。]


おはようございます、お嬢様。
お目覚めでしょうか?

[まずは彼女の部屋をノックして、外から呼びかけてみる。他の使用人に聞こえるかもしれないので、普段の砕けた口調ではなく、丁寧な口調で。

…………しばらく待ったが、反応はない。

これは、直接部屋に入って起こすべきか。
従者(しかも元奴隷)の身分で異性の年若い主人の寝室へ入るというのは、少々憚られるとは思ったが。これも養父から頼まれたので致し方なし。]

リッキィお嬢様、失礼しますよ……っと。

[一言断ってから寝室へと入る。
すやすやと、安らかに眠っている彼女へ声をかけて起こす。
……起こされたときの顔を、自分は忘れることはしないだろう。]*


[夢を見た。

でっかいメロンパンの上で、
魔導書をしこたま読んでいる夢であった。

つまり良い夢。
夢の中でも読書。ハッピー。


――という惰眠を貪る娘が1人。
ベッドの上には読みかけの魔導書が1冊。
半分読んだところまでしか記憶はなく。
いつの間にか夢の中の世界に沈んでいた。

煙さんの丁寧なあいさつを聞き逃したと知ったら
しまった!とショックな顔を見せるだろうが
現在は夢の中。おふとんきもちいいです。
当然、ノックも呼びかけも聞こえていない。]


 んぁ……。


[すやすや、すやすや、すや……






………。]

 
 ――――!?!?!?!


[その時の顔は、多分ネッシーに出会った人がいたら
こんな顔をするんだろうというくらいに
びっくりした顔を彼に向けたんだとか何だとか。*]



はい、おはようリッキィちゃん。
お義父様が心配していたわよ。

今日は学校がお休みだって、聞かされたから。その辺は大丈夫でしょうけれど……気をつけるようにね。

[目が覚めた彼女を確認し、身支度があるだろうから一旦部屋を出て待つ。
その後、部屋から出てきたリッキィと共に朝食の席へ。

朝ご飯も済ませたら、さあ今日は何をするのだろうか。主人の言葉を待つことにしよう。
従者としての一日は、まだ始まったばかりである。]**


 うああ、またやってしまった……。
 つい、本が面白くて夜更かしを。

[ごめんなさい。と起こしに来た貴方に謝罪する。
後で養父にもまたやってしまったことを謝ろう。

身支度といっても。顔を洗って服を着てと
お洒落などはほぼしない私である。
多分あまり待たせないで済んだとは思う。

朝食にバケットとスープ、サラダにカットフルーツと
結構がっつり目の我が家の食事を食べた後
私は彼の方を振り向いて。]


 今日は触媒に使うものを探しに市にいくか
 それとも近くの森で、薬になる草を採取するか。

 どっちがいいですか?


[何方も魔法関連なところが私らしいともいえよう。
休日は、大体それにプラスして魔術の教育機関の図書館で
1日過ごすコースもあったりするが今日はこの2つである。
果たして彼はどちらに興味があるのやら*]



[店外は真っ暗で、あるのは星灯りだけ。
あなたが転ばないように歩幅は、さらにゆったりとしたものに変えたでしょう。]


···久しぶりの外の世界はいかがですか?
まだまだ風が冷たいとお聞きしましたので、少し寒いかもしれませんね。


[未だ重ねたままの手は、
いつの間にか温かくなっていて、私の手の体温は君と同じくらいにまで上がっていました。
······この手で、暖を取れれば良いのですが。]**


【人】 啓明結社 カコ

──回想・フェルゼ様への手紙──

[リュミエル邸へと、使いに急ぎ手紙を持たせた後。
 そう日を経ずして、返信が届いた。>>108
 薫る珈琲のカップを遠ざけて、
 ペーパーナイフで開封し、一読する。

 フェルゼの都合の良い日時が幾つかと、
 相変わらず丁寧な感謝の言葉。
 驕り高ぶったところのない方だ、と
 改めて思う。]


  フェルゼ様、どんな方にお贈りするのかしら…?

[こういった品を紹介する時は、好みを把握している
 既知の顧客が多い。
 婚儀の品であれば、婚礼の噂とともに、
 お相手の情報も併せて耳に入っているものだ。
 全く事前情報のないことは珍しかった。]

(186) 2024/02/25(Sun) 07時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[雪白の銀髪の下、女性が夢見るような瞳をもった
 線の細い青年。穏やかで柔らかな人当たり。
 かの貴人に選ばれた幸運な人は、
 どのような人だろうか。
 思いを巡らせれば、唇に笑みがほの浮かぶ。

 書かれていた日時の中で、
 一番直近の日に伺う旨。>>108
 そして希望の有無を尋ねる。
 宝石の色や種類、
 何か取り入れたい意匠はあるか、
 伝統的なものか流行りのものか。

 特にご希望がないようであれば、
 幅広い品揃えをご紹介する旨を
 添えて、丁重に手紙を締めくくる。]

(187) 2024/02/25(Sun) 07時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[呼び寄せた使用人に、在庫品の確認を頼む。
 付き合いのある宝石商人にも連絡をとった。

 やがて訪れた、約束の日には。

 幾つかの箱を捧げ持つ下男を伴い、
 時間通りにリュミエル邸に参じる
 カコの姿があった。]*

(188) 2024/02/25(Sun) 07時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[───夢を、見ていた。

 不意に、『時間ですよ』と静かな声が響く。
 開いた眸は、まだとろりと惚けた飴色。
 隣に座る男を確かめて、ゆっくりと瞬く。
 小さく頷いた。>>169


  ええ、帰るわ。その前に。
  貴方に、花を──……


[鞄からそっと取り出し、差し出すのは、
 切り花にしても日持ちのする、
 白いマーガレットのごくささやかなブーケ。
 野にも咲く素朴な花。
 不要に大ぶりな鞄に隠すようにして持ってきたのは。
 少しばかり、気が引けたから。]

(189) 2024/02/25(Sun) 08時半頃

【人】 啓明結社 カコ




  貴方には、こういう花も。
  似合うと思ったの。

  ……来てもらえたら、お庭の花を、
  少しずつお願いできればと思ってた。
  園丁は年嵩で、もう長くは居てもらえないけれど。
  引退までに、あなたが一緒に覚えてもらうだけの
  時間はあるだろうから。

[それは、さっきは口にしなかったこと。>>159
 彼の希望を聞かないことには、と。]

(190) 2024/02/25(Sun) 08時半頃

【人】 啓明結社 カコ


  あなたは若くて、健康で。
  それはお金で買えない資産よ。
  だから勿論、他のことだってできるでしょうし…、

[連想するのは、鉢植えは世話の仕方がわからないと、
 困ったように眉を寄せていた顔。>>140
 知らずカコも、僅かに眉間を寄せた。]

  ……私、不慣れなあなたが失敗したからって、
  別に怒ったり、まして罰したりしない。
  それで放り出したりもしない、
  あなたが出ていきたいと思わない限りは。

[テーブルの上のカップに視線を落とす。
 ダーラが選りすぐったチョコレートは、
 温かく味わえるうちにと飲み干してあった。>>169

(191) 2024/02/25(Sun) 08時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[視線を持ち上げる。
 ゆるりと、ジャーディンを捉えて]


  あなた、ずっと怯えてるみたい。
  何が怖いの。
  あなたにとっては。

  なにが、一番つらいこと?

[言い募る声音は、何処か切実なもの。
 外の世界は怖いと打ち明けた彼へと。>>143

(192) 2024/02/25(Sun) 08時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[束の間でも、傍にある時は身を休めて欲しかった。
 だが努めて穏和に接しようとすればするほど、
 彼は気疲れするようだった。]


  ジャーディン。


  ……私、そんなにこわい?


[そう尋ねた声も言葉も、どこか拗ねた少女のように、
 心細げにカコの耳には響いて。
 年甲斐もないことだ、ときゅっと唇を噛む。]

(193) 2024/02/25(Sun) 08時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[───ずっと、優しくしたいと思っている。

 だから、煙への惜別を告げた夜。
 ジャーディンに『優しくしてあげてね。』>>105
 と声を掛けられた時。
 「勿論。“もしも”のご縁があれば、必ずそうする。」と
 微笑んで頷いたのだ。

 けれど、どうにも上手くいかない。
 さっき瞼を閉ざした瞬間、『おやすみなさいませ』と
 彼が発した声は、不安げに震えていた。>>166
 
 “もしも”の機会を得られるかは。
 甚だ雲行きが、怪しかった。]**

(194) 2024/02/25(Sun) 09時頃

啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/25(Sun) 09時頃



[寝坊の理由を聞き、「貴女らしいわ」と一言。

朝食の席は、時間帯が合わない以外では使用人達も一緒に、が許されていたため。遠慮なくご相伴に預かる。

しっかりめの朝ご飯を食べる姿が、義親子ともにそっくりで微笑ましくなる。]

(そういえば『師』も「朝食は1番大切な食事」だって言っていたっけ)

[弟子時代はここまでの量こそなかったものの、出来る限り豪勢にと持ち回りで朝食を作っていたのだった。懐かしい。]



どちらでも大丈夫よ。
今、必要だと思う方を優先で。

[与えられた業務は、市街での触媒探しか、森で薬草摘みか。基本は彼女の魔術勉強の補佐が主だった仕事になりそうだ。

……それと、スケジュール管理も。没頭すると寝食を忘れてしまう方だとの事なので、養父からは朝食の席を立つ際に念入りに頼まれてしまった。]

市街に行くのだったら、街の案内もお願いしたいかしら。あたし、この辺りを歩いた事はほとんどないからね。

[屋敷へ向かいがてら近場の建物を見たりはしたが、あの時はリッキィ宅を覚える事が最優先だったので、街の店屋の位置などはほとんど知らない。いつか常連達が教えてくれた様々な店にも興味はあったし……雇用契約には休日の外出は認められていた。
それ以外にも、おつかいとして一人で買い物をする時だってあるだろうから。近所の店屋を知っておきたかった。]*



 もっと寒いかしらと思ったけど。
 坊ちゃんのコートも、お手手も暖かいから
 そこまで気にならないわ。

[って、坊ちゃんの手を軽く握り直して。
 深夜、人の気配がほとんどしない道を歩く。
 行先は多分坊ちゃんのおうちかしら。
 どんな所かしらと想像をふくらませながら。]**


[一体、煙の中での私のイメージはどの様な感じなのだろう。
と、一言に思う
今問えば、藪蛇になりそうなので口を噤んでおいたが。

我が家の食事は口に合ったようだと、
一緒に朝食を摂りながら思う。
料理長さんのごはん、美味しいもの!と
呑気に此方は、考えていた。


朝食が終われば、今日の外出を何方にすればよいか
彼に投げかけてみると。]


 今必要、となると。……市街の触媒探し、かな。
 薬草類は、まだ余裕があったから。

 あ、確かにそうか。
 煙さんにとってはこの周囲はあまり、
 馴染み、ないものね。


[案内は任せて。とにっこりしているが
諸々を養父から念入りに頼まれた娘が、こちらになります。

まず街の入り口近くのパン屋さんのはちみつパンが
とてもおいしくて、などと行く道で説明する様子から
街の幾つかの店が馴染みになっていることは伝わるか。

大体説明する店の殆どが食べ物か魔術関連か
そういった店なので、お洒落やら、年頃の
女の子のいきそうな店がゼロなのは、ご愛敬。

市に行く前にどこかよってみる?と尋ねるのだった。**]


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/25(Sun) 15時半頃


啓明結社 カコは、メモを貼った。

2024/02/25(Sun) 19時半頃


【人】 啓明結社 カコ

[差し出した素朴な花のブーケ。
 存外素直に受け取ってもらえて、
 カコは内心ほっとする。>>195

 丈高い茎は少し短めに切り揃えられ、
 伸びやかに広がる白い花弁と黄色い花芯。

 まじまじと眺めるジャーディンの姿。
 カトレアの花を初めて見ると言っていたから、
 マーガレットも初めてなのかも知れない。]

(205) 2024/02/25(Sun) 20時頃

【人】 啓明結社 カコ

[寝入りばなに感じとった、ジャーディンの
 不安めいたものを和らげたくて。
 敢えて言葉にしたのは、カコにとっては
 ごく当たり前の使用人の扱いだった。>>191

 物心つく前からカコにとって、
 使用人の多くは同じ邸宅内に
 住み込んで、自分たち家族のために
 何くれと世話を焼いてくれる存在だったから。

 一つ屋根の下、生活を支えてくれる存在に
 辛く当たる理由がなかったといっていい。
 規律を保った上で厚く遇せよというのが、
 亡き父の教えでもあった。>>196

(206) 2024/02/25(Sun) 20時頃

【人】 啓明結社 カコ

[つい口を突いた問いかけを、
 ジャーディンは慌てたように否定する。
 首を振る仕草が、可愛らしかった。>>197


  そう…?なら、いい。

[どこかむくれていた雰囲気を潜めて、
 カコは頷く。]

  そうね、変わるのは怖いこと。
  誰だって。
  既にある現状を捨てて、
  新しい環境に身を置くのは。


[吐露されたジャーディンの恐怖。
 それは十分頷けるものだった。]

(207) 2024/02/25(Sun) 20時頃

【人】 啓明結社 カコ

[しかし、その反面で。
 彼がこの瞬間は念頭に置いていないように聞こえる
 懸念を、少し躊躇ってからカコは切り出した。]


  ──…けれどね?ジャーディン。

  いつまでも、ここで働ける訳ではないわ。


[既に成人近く見える彼。
 ダーラのドールの雇用基準は計りかねるが、
 娼妓としての生というのは、凡そ短いだろうと。]

(208) 2024/02/25(Sun) 20時頃

【人】 啓明結社 カコ




  外で自分を試す機会があるなら、
  より若いに越したことはない。
  それが私の所であれ、他の雇用先であれ。

  ……うちは、悪い選択肢ではないと思う。

[彼の不安を払拭するために、メイドの娘を
 店に連れてくることも考えないではないが。
 他に保証の術もないから、自己申告以上の
 ものにはなり難い。]

(209) 2024/02/25(Sun) 20時頃


···ふふっ、それは良かった。
今日はもう夜遅いですし、冷えてしまわぬうちに帰りましょうか。


[私のお屋敷は、この町の東の方。
この『パルテール』からも見える位置に建っていました。

数十分ほど歩けば、目的の場所につくでしょう。]


【人】 啓明結社 カコ

[彼からの反応があれば、それに応じて。
 そうして、伝えたいことを伝え終えれば、
 静かに席を立つ。]


  ……ごめんなさい。
  引き留めてしまったわね?
 
  今夜もありがとう。
  行きましょうか。


[ご馳走様、とカップを一瞥して告げる。
 いつものようにドールに見送られるのだろうと、
 ジャーディンを促し、出口の方へと足を向けた。]*

(210) 2024/02/25(Sun) 20時頃


着きましたよ。
こちらの屋敷が、今の私の住んでいるところになります。


[その建物は、灰と黒の煉瓦で造られており。
屋敷の外を高い塀が、ぐるりと取り囲んでいました。]

[各階の部屋ごとに、大きな窓が取り付けられていて。
私たちみたいな夜更かしさんがいれば。
蝋燭の灯りが揺らめいてるのが見えたかもしれませんね。]


[正門から敷地内に足を踏み入れますと。
鼻腔をくすぐる草花の香り、その場所に広がっているのは小さな庭園でした。]



母の趣味が花を育てること。
このお庭は母を喜ばせる為に、父が作ったものだそうです。

···今は少し侘しいですが。
春になれば、たくさんの花々で埋めつくされるんですよ。


[他にも花は咲いていますが。

弱々しい月灯りの元、今の私たち目に見えるのは。
足元に咲くスノードロップくらいでしょう。]



···それでこちらが玄関です。


[正門を真っ直ぐ歩いた先にある、大きな扉を手で指すと。
人差し指だけ残し、唇に当てました。]


実は、こんなに夜遅くまで出歩くのは初めてのことなんです。
見回りのものに見つかったら、怒られてしまうかもしれませんね。

······ですので、バレないように、静かに行きましょう。


[しっー。くすくす。
君に、悪戯を企てている子供みたいな笑みを向けました。]**


【人】 啓明結社 カコ

──回想・とある『魔法使い』の昔話──

[微酔いの勢いを借りてねだった、煙自身の話。
 始まったのは。彼の数奇な半生の物語。>>149
 その語り口に引き込まれ、静かに耳を傾ける。

 奴隷の多くがそうであるように、彼もまた、
 過酷な生い立ちだった。
 それをこうして滑らかに口にできるということは、
 彼自身の中で整理がついているのかも知れない。
 頷くだけで、敢えて触れはしなかった。

 煙が携えている煙管の出所。
 このあたりのものとは形状が違うから、
 娼妓の彼が持つものとしては
 不思議に思っていた。]

(215) 2024/02/25(Sun) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ




  そうね、東方のものに見える。
  どこで手に入れたのか、不思議に思ってたの。

  ……今の煙には、よく似合ってる。

[かつての奉公先で下賜されたとか、
 実は没落した商家の息子であるとか。
 どの想像もしっくりこなかったから、
 作り話めいた由来に、寧ろ納得する。]

(216) 2024/02/25(Sun) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[幼い煙を拾い育てた『師』の話。>>150
 煙管に因んだ名付けと、込められた理由。

 『君には選ばれた者の後光がさしておる』
 その台詞は、思い描いた師の姿に似つかわしくて、
 カコは小さく肩を揺らして笑った。
 『魔道士』としての修行の日々は、
 遠い異国のお伽噺のよう。>>151

 「滝行ってなあに?」
 「断食ってほんとに食べないの?」
 そんな具合に、微酔いのカコは少々、
 話を脱線させもした。]

(217) 2024/02/25(Sun) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[会う度に煙が装着している、目元に妖しく色を
 添えもする眼鏡。その由来。>>152
 “物事の真髄を見通す”とは、
  いかにも魅惑的な魔術具の触れ込みだ。
 「実際何がみえるの?」と問えば軽くはぐらかされて。
 教えてくれてもいいのにと詰り、胡乱な目で見遣った。

 やがて身の上話は『師』を失った
 弟子たちの転機へと差し掛かる。>>153
 頭を失えば、組織の瓦解は早いものだ。
 残された者たちが生きるためにとった方策は、
 多岐に渡ったようで>>154


  …段々雲行きが、怪しくなってきた。

[眉根を寄せて「それで煙達はどうなったの?」
 と、佳境に入った話の続きをせがむ。]

(218) 2024/02/25(Sun) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[『灰占』という耳慣れない単語が出れば、
 また煙に説明を求めた。>>155
 彼の巧みな話術の基礎が、商いで培われたと
 いうのは頷ける。

 そうして導き手を失った『魔道士の弟子たち』は、
 薄っすら予想のついた結末を辿ったらしい。
 摘発された彼らが押し込まれたのは、奴隷屋だった。

 煙が何とか師の形見である煙管と色眼鏡を死守した
 臨場感ある下りには、良かった、と安堵を漏らす。]

(219) 2024/02/25(Sun) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[そうして煙の、国を跨ぐ長い足取りは、
 ここパルテールで一旦の終着を迎える。>>156
 煙は、ただ流されるままに生きてきた
 “魔法使い崩れ”だと自身を称して話を締めくくる。]


  ……“さほど面白くもない”?
  とんでもない!

  煙、貴方。字が書けるのでしょう?
  本を書くと良いわ。
  どこを切り取っても読み手がつくでしょうね。

[手放しの称賛は、あながち酔っ払いの冗談でも、
 まして世辞でもなかった。]*

(220) 2024/02/25(Sun) 21時頃

[夜遅くに歩くことは、基本なかった。
 夜はパルテールの中でお客の相手をしていたし
 家にいた時も、夜は寝る時間だったから。
 だから暗い道を歩くのには、新鮮な気持ちを抱いて]

 夜の外を歩くのも、楽しいのね

[って、白い息を吐きながら。]

[誰かと歩くのも楽しい。
 隣の人の足音が聞こえるのもたのしい。
 暖かい手を繋ぐのも。
 久々、そんな感覚も思い出す。]


 お店から見えてたの……貴方のおうちだったのね?
 大きいわね……。

[あの、建物の合間から見えていた家が今は目前に。
 いざ近くで見ると、家ももちろん大きいけれど。
 お店からは見えなかった、庭園もあって。
 土地も広いのねと、少し圧巻された。
 夜更かしさんの灯すあかりが、カーテン越しにゆらめく。
 生垣や花壇を都度見つつ、歩きながら相槌を打つ。
 おとなしげな白い花弁を持った花は、
 月に照らされて、少し神秘的な様を見せている。]

 夜もお花が楽しめるなんて、素敵。
 奥様、趣味が良いのね?

[私の指輪に咲いているのも、ここにあるかしらって
 指輪を月の光に照らし見て思った。
 ……後で聞いてみるか、なければねだってみようと。
 貴方の、月の光でより白く煌めく、その姿を見て思う。]



 へぇ?見張りさんが居るの。

[怒られてしまうというのに、それは嫌ねぇと眉を下げて相槌。
 悪戯心が芽生えたらしい坊ちゃんに、
 にこりとして見せた。……賛成するって。]

 バレたら私、全部坊ちゃんが企ててましたって言うから。

[続いていたずらっぽく笑って返したのはそんな事。
 先達にお目通りはしたかったけど、こんな夜中ではね。
 夜明かりでぼんやりと顔を照らした
 顔も知らない新米が来ては、
 侵入者と疑われて、業務の妨げになるでしょうと考えて。
 ……それに、坊ちゃんが楽しそうだもの。
 たまにはそうやって、遊びたい時もあるわよねって。
 可愛い坊ちゃんの顔を見るのは大好きだから……
 水をさすのは、今日はやめておいてあげる。]**


【人】 啓明結社 カコ

[ジャーディンの指摘は、もっともだった。>>213
 無論、カコも認識していることだったから。
 少し高い位置にある顔を見上げて]


  そうね、貴方の言う通りよ。
  分かっている。

  ……ではどうして、私はあなたに。
  こんな話を、急に持ちかけたのでしょうね?
  使用人として買い上げるには、
  決して安くもないでしょう花に。


[緩く首を傾げて問うのは、彼にか。
 或いは、自分自身にかも知れなかった。]

(221) 2024/02/25(Sun) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ジャーディンが紡ぐ、余所行きの改まった台詞。
 浮かべた微笑は、お定まりのものだろうと
 何とはなしに、見てとれた。>>214
 

  ええ、また。
 
  その花が、枯れる前には。


[ジャーディンが抱えた花束。
 マーガレットは、切り花にしても数週間は保つ花だ。
 先の誘いの返事は、次に来た時にでもと告げはしたが。
 “次”がいつ訪れるかは、定かではない。]

(222) 2024/02/25(Sun) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[預けていた薄手の外套を纏えば、
 カコの足首までがすっぽりと覆われる。
 扉を潜る間際。
 ふっと肩越しに、ジャーディンを振り返り]


  そうそう。
  もし生けてくれるなら、水はできれば、
  毎日替えてあげて。

  最初のうちは水をよく吸い上げるから、
  水が減りすぎないよう気をつけてあげると、
  長く咲いてくれるの。

(223) 2024/02/25(Sun) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ



  ……もし、萎れかけてきたら。

  切り口を、水中でもう一度、
  切り直してあげて?
  水揚げをしやすいように。

  そうすれば、また元気を取り戻してくれるから。


[先夜に贈った、カトレアの一輪。
 元気がなくなってきたと気にかけてくれた彼に。
 もうひとつだけ手入れの秘訣を伝えて、
 店を後にした。]*

(224) 2024/02/25(Sun) 21時半頃


[彼女に対するイメージを問われれば。「いつでも好きな事に真っ直ぐで、おっちょこちょいだけど優しい可愛い子」と答えただろう。

……正直に告げればきっとまた赤くなってしまうかもだけど。

「照れなくてもいいのに、好ましいって意味よ。」と付け加えれば、更にその頬は赤みを増したりするのだろうか。]



触媒探しね。じゃあ、そちらにしましょうか。
ご主人さまの言う通りに。

そうそう、街に来てからはずーっとお店の中だったからね……お客様から外の話は聞けても、直接行く事はできなかったから。

案内してくれるなら、どこでも大歓迎よ。貴方の行きつけのお店とかも知りたいし……少し贅沢を言わせてもらうなら。

前にお客さんが教えてくれた、ビスケットの美味しいお店と、占術の道具が売っているお店に行きたいわ。
……でもこの辺には東方式の用具はあるのかしら……ま、無いなら無いで代用品でもいいわ。

[彼女と街を散策するのは、それだけできっと楽しいだろうから。どんなお店を紹介されたって構わないだろう。

しいていえば休日になったら、久しぶりに占術に興じたくなったのと。かつての顧客が教えてくれた店々を巡ってみたい、という気持ちがあった。]


[これは余談であるが。
「マリー・ビスキュイ」というお店を教えてくれた元常連は、妻子持ちの男性である。
……無論、性的奉仕を求めてではなく『会話相手』としての常連である。

なんでも、職場の同僚に「癒される店を教えてほしい」と頼んだら『パルテール』を紹介されてしまったとか。「思ってたのと違う」といった表情で怯え切っていた上に、やってきたドールが長身の怪しい男だったので、可哀想なほど震えていたのをよく覚えている。

いざ席に座れば、仕事の愚痴や家族の話などで会話が弾み、良い常連さんになってくれた。

……彼の家の側にある店で、よくそこで買い物をすると言っていたから。運が良ければ会えるかもしれない。]*


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