人狼議事


32 Zug Zwang

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[当時、青年は実母と二人暮らしだった。
 貧しいながらも平和な暮らしをしていた。
 幼児に分かる範囲では、の話だが。

 その暮らしを壊したのが青年の父親だ。
 ある日唐突に家を訪れ、青年を連れ去った。
 突然に実母と分かたれ、別の女性が“母”になった。

 父のことは立派な人だと聞かされて育ったが
 まず実母と離されたことを恨み、
 道具めいた扱いをされていると気付いて嘆き。
 
 ようやく働き始め、貯蓄を得たら父の元を離れて
 実母を探そうと思っていたところで
 命を懸けてこいと指示され、完全な失望に至った]
 


 
[当初は、父への復讐を果たせたなら、
 その後は実母を探して共に暮らそうと思っていた。
 
 だがあのゲームを経た今、
 実母と合わせる顔がなかった。
 
 そもそも敗者としてここに囚われ永遠の眠りを
 強いられている以上、不可能なのだが。
 
 会う道が存在しないことは、
 青年にとって、いっそ救いですらあった]
 


 
[青年はかつて彼に尋ねた。
 なぜ参加者の血で盤を埋めたがるのかと。
 
 その結果聞いた答えと、今日ここで聞いた話とで
 彼が相当に人間嫌いなのはよくわかった。
 
 その中に、どうやら自分は途中まで
 含まれていなかったらしいことも。
 
 だが、青年もまた、動機はどうあれ
 “こんなゲームに参加するような人間”なのだ。
 そのことを青年は強く思い知ってもいる]
 


 
[彼が人間を疎む理由の詳細まではわからずとも、
 複数の人間に酷な目に遭わせれたのだろうと
 想像することは容易かった。
 
 だが、いかに悲惨な目に遭わされようと
 ゲームを主催するという形で
 人間たちへの報復を試みるさまは受け入れ難かった。
 
 かつて青年が彼に感じた反発は
 人間とはそういう者たちばかりではないと
 思いたいがためだったはずなのだが、
 今青年が思うことは少し違っていて、
 
 こうして起こされることがなければ
 そんなふうに変わることも無かったろうと思えば
 八つ当たりじみた怒りも湧きはする]
 


 
[その一方で、彼が青年の願いだけはほとんどを叶え
 そしてこれからも叶える気でいたと知った今、
 それを信じていないと表明したときに
 心外だと言いたげに言い返してきた姿を見た今。
 
 そこから彼が自分を起こしたことを考えてしまえば、
 憎みきれないものを感じてしまうどころか
 懐いた仔犬のごとき従順ささえ見出しかけて
 握り拳を窓ガラスに叩きつけた。
 
 どうあれ彼に抱く嫌悪は変わらず存在はし続け、
 彼の手は取れないと感じる思いもそのままで、
 相容れる道が無いのはわかりきっている。
 
 それでも彼を踏み躙ったことには
 罪悪感が芽生えてしまい、相反するいくつもの思いが
 どれもやり場の無いものとして溜まっていった]
 



 [或いは無意識に重ねた部分もあるかもしれないが。
  自分が____事など当に諦めきっている。]
 


 
[しかしながら一度彼の印象が変わってしまえば、
 荒れる姿に思う内容すら変わるのを感じた。
                  ・・・
 己の行動ひとつでそれだけ心を乱してくれるのか、と
 ある種の満足感さえ覚え、
 
 そんな自分の思考に嘆息する羽目にもなった]
 


 
[元々が清濁入り混じっていた彼への思いは
 今やますます混濁してまとまらない。

 千々に乱れる思いをどちらかに振り切って、
 反対側の感情には目を塞いでしまえれば
 楽になれるのだと青年は自覚してはいた。
 
 好くにしろ、嫌うにしろ、
 どちらかひとつを選べれば。
 
 何日も何十日も時間があれば、
 どちらが現実的で望ましいかも含めて
 ゆっくり考えられるだろうに、
 そんな時間が許されていないのも事実で]
 



 [結局俺に向けられていた感情は分からない。

  ただ、『味方』という言葉に
  振り返るよう乞う様なあの声掛けに
  ずっと何かを期待されている様に感じていた。


  そんなもの誰にも届く筈が無いと
  自分が捨て去った願いと重なるようで
    ・・
    それを他でもない俺が無視し、
    切り棄てようとしたのだという意識に
    いつまでも引き摺られ苛まれもしていた。


    これで楽になるのだろう。

    ―――そうだと信じ込もう と。して。 ]*
 


 
[自ら死を望み、「心中でもいい」とまで言った者の
 飲み物に毒がないと信じられたと
 もし青年が知ったなら、
 彼がさらに可愛らしく思えてしまうのだろう。

 そのことに屈辱を伴いながら]
 


 
[『お前こそ、そんなに俺が好きだったのか。
  それは残念な思いをさせたな』
  
 あのとき彼に言い返された言葉に、
 当時の青年は腹を立てもしなかった。
 そうだろうか、と疑問を感じはしたが。
 
 今思い返しても苛立ちのひとつも湧きはしない。
 だが今は、そうだったのかもしれないと思いもする。
 
 『好き』の一言で括られると
 えも言われぬ不快感が渦巻きはするが、それでも
 彼に向ける思いの一部は好意の類であろう、と
 今の青年は認めないわけにはいかなかった]
 


 
[彼への好意に類する思いに目を向ければ、
 彼に抱く嫌悪や軽蔑心が苦痛だ屈辱だと騒ぎ立てる。

 逆恨みめいた思いや疎ましさに目を向ければ、
 それを拒んで彼への愛着を語る心もまたあって。

 その両方の折り合いがつくのが殺意なのではないか。
 だからやけに真っ直ぐに彼に向くのではないか。
 だからこれだけ捨て難い思いなのではないか。
 
 そう思い至ってしまえば、青年は
 自分の思いの屈折ぶりに改めて嘆きたくなった]
 


 
[今度こそ知られぬまま眠ろう、
 あとほんの数時間のことなのだから。
 青年はそう己に言い聞かせる。
 
 その間、知られぬように耐えればいいだけで、
 
       ……もし耐えきれずに漏らしても
       そこにいるのは彼と愛犬だけだから]**
 



 [あの時『孤独』だろうと
  俺に知らしめんとしたその言葉は、
  俺からしてみたら青年自身にこそ
  当てはまる言葉に思えていた。


  生き方を指すのではなく
  『孤独』という自体そのものが
  あの時の青年を指し示していたかの様で


  今も変わらずに、
  ………寧ろ、当時以上に『孤独』に映り

                  当惑する。
              容を得た罪悪感が
           意識に踏み入ろうとして ]
 




     [―― 黙れ、と扉を閉める。

         どうにしろ、
         何かをしてやる理由なんて無いのだと。
         無い筈だろと言い聞かせるように
         意識の扉を頑丈に塞ごうと。 ]**


 
[彼が常の平静さを取り戻したように見えれば、
 青年の内には名残惜しさが芽生えた。
 
 取り乱し声を荒らげる姿も、
 必死に犬を守るべく隠そうとする仕草も
 それはそれは愛らしいもので。
 当時意識に昇らぬよう勤めていても
 いざ過去の光景になってしまうと、
 もっと見ていたかったという思いが浮かぶ。

 彼が願われれば死ぬ気さえ起こしていたことなど
 青年には知る由も無かったが、知っていたなら
 さぞかし愛おしく思ったことだろう。

 この他に何が彼の心を乱せるだろう、どうやって
 動揺させようかと、そんな思考まで巡り始め、
 
 それら全てを今すぐ消し去ってしまいたかった]
 


 
[「狂ってる」
 その表現が的確なものとして青年の心に馴染んだ。
 
 狂ってしまったのだ。
 そう思えばいろいろなことに納得できる気がして。
 
 それがいつからなんて考える気は無かった。
 
 彼に可愛らしささえ感じ始めたのは、
 きっと狂気の果てに至ってのことなのだろう。
 
 そう思ってしまえば諦観の中、
 やけに和やかな安堵感が青年の心に染み渡った]
 


 
        [もう、どこにも戻れはしないのだ。

              ありとあらゆる意味で]
 


 
[青年は孤独ではあるのだろう。
 実の母親と引き離された後、父は言わずもがな、
 新たな母親にもまともな愛情を注がれず。
 
 人当たりのいい好人物として育ってはきたし
 極端な虐げを受けたわけでもないが、
 距離の近い友人や恋人などいたためしがない。
 
 ゲームに参加するに至って、やっと
 気安く話せる参加者が数人できたが、
 それも互いに素性を知らぬ間柄ゆえだったのだろう。
 
 その彼らの誰とも話さないことを望み、
 誰も来られない場所で独り眠ろうとさえした]
 


 
[実際には眠りに就く前に
 数人と対話することになったし、
 思いを分かち合えたはずの相手もいるのだが。
 
 こうして起こされたことで
 考えを改める機会を得てしまった。
 
 それでも青年が実感することは無いかもしれない。
 己の孤独を。
 
 仮に実感したとしても、わざわざ
 そこから逃れようとすることもないだろう。
 
 元々、既に終わったはずの命。
 今与えられたのも一時の幻想でしかないのだから]**
 



 [必要の無い事は口にしない。
  それはGMとしての公平さを保つ為であり
  プレイヤーとして弱点を晒さない為であり
  伝える必要が無いと判断したからだ。

  余計な事等口にしない。…絶対に。]
 



 [そうして今度こそ終わらせようと。

  抱いた何もかもを流しきり
  元へと還る

  ・・・・・
  例外等無く
  全ての人間を嫌い、憎んだままの自分へと。]*
 


 
[ただ嫌いと伝えるだけで、
 そんなに体を強張らせる彼が
 やはりどうしようもなく可愛らしく思え、
 
 とうとう、反発する感覚さえ湧いてくれなかった]
 


 
[もう彼に抱いていたはずの嫌悪も何もかも
 抵抗を示してはくれないことにだけ、
 青年は少なからずの失望を覚えたが。
 
 それもこの瞬間を以て
 忘れていってしまう感情なのだろう]
 


 
[振り切ってしまえれば楽だろうと思っていた。

 いざ振り切ってしまえば、
 ただ、後戻りのできない道に踏み込んだだけで。
 
 どうせもうすぐ終わりが来るのだと思えば、
 これすらどうでもいいことではあったが、
 ……]
 


 
[彼に信じてもらえるような、
 彼の心を溶かせるような
 
 そんな人間であれればどれだけよかったか、と
 思ったことが無いといえば嘘になる。
 
 それすら叶わぬ夢であることを、
 もう、嘆く気すら起きなかった]
 





 [意識も呼吸も正常であったとしても
  向けられた言葉は一切理解できなかっただろう。

  誰に向けられた言葉なのかわからない。
  何を示しているのかわからない。
  どうしてそうなるのか
  何を考えているのか


  何もかも理解できず
  強い拒絶を示してみせていただろう。]**
 


 
[殴られたことがあるのか。
 暴力に晒されてきたのだろうか。
 彼の人間嫌いの原因は、もしやそれだろうか。
 
 彼が語りたがらない過去をひとつ紐解いた気がして、
 青年の心はさらに満たされる。
 
 彼が現状を認識せず、
 青年を見ていないことなど些細な問題だった]
 




  ……ああ、
  そうだった、思い出した。

 


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