34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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[視線を持ち上げる。 ゆるりと、ジャーディンを捉えて]
あなた、ずっと怯えてるみたい。 何が怖いの。 あなたにとっては。
なにが、一番つらいこと?
[言い募る声音は、何処か切実なもの。 外の世界は怖いと打ち明けた彼へと。>>143]
(192) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
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[束の間でも、傍にある時は身を休めて欲しかった。 だが努めて穏和に接しようとすればするほど、 彼は気疲れするようだった。]
ジャーディン。
……私、そんなにこわい?
[そう尋ねた声も言葉も、どこか拗ねた少女のように、 心細げにカコの耳には響いて。 年甲斐もないことだ、ときゅっと唇を噛む。]
(193) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
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[───ずっと、優しくしたいと思っている。
だから、煙への惜別を告げた夜。 ジャーディンに『優しくしてあげてね。』>>105 と声を掛けられた時。 「勿論。“もしも”のご縁があれば、必ずそうする。」と 微笑んで頷いたのだ。
けれど、どうにも上手くいかない。 さっき瞼を閉ざした瞬間、『おやすみなさいませ』と 彼が発した声は、不安げに震えていた。>>166 “もしも”の機会を得られるかは。 甚だ雲行きが、怪しかった。]**
(194) 2024/02/25(Sun) 09時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 09時頃
[寝坊の理由を聞き、「貴女らしいわ」と一言。
朝食の席は、時間帯が合わない以外では使用人達も一緒に、が許されていたため。遠慮なくご相伴に預かる。
しっかりめの朝ご飯を食べる姿が、義親子ともにそっくりで微笑ましくなる。]
(そういえば『師』も「朝食は1番大切な食事」だって言っていたっけ)
[弟子時代はここまでの量こそなかったものの、出来る限り豪勢にと持ち回りで朝食を作っていたのだった。懐かしい。]
どちらでも大丈夫よ。
今、必要だと思う方を優先で。
[与えられた業務は、市街での触媒探しか、森で薬草摘みか。基本は彼女の魔術勉強の補佐が主だった仕事になりそうだ。
……それと、スケジュール管理も。没頭すると寝食を忘れてしまう方だとの事なので、養父からは朝食の席を立つ際に念入りに頼まれてしまった。]
市街に行くのだったら、街の案内もお願いしたいかしら。あたし、この辺りを歩いた事はほとんどないからね。
[屋敷へ向かいがてら近場の建物を見たりはしたが、あの時はリッキィ宅を覚える事が最優先だったので、街の店屋の位置などはほとんど知らない。いつか常連達が教えてくれた様々な店にも興味はあったし……雇用契約には休日の外出は認められていた。
それ以外にも、おつかいとして一人で買い物をする時だってあるだろうから。近所の店屋を知っておきたかった。]*
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 10時頃
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花? …… [彼女は鞄から小さなブーケを取り出した。>>189 ジャーディンはそのブーケを素直に受け取り、 まじまじと物珍しげに眺めた。 店の内装で目にするマーガレットのように思ったが 想像よりも遥かに大きいのだ。 内装では花の大きさは知れない。 だからどの花も同じぐらいの大きさに思えていた。 以前見た百合が大輪であったことから どれもそのぐらい大きな花かと思っていたし カトレアも想像とそこまでの差異は無かった。
だからマーガレットの実物と想像の差に驚いたのだ]
(195) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[ジャーディンに任せたいと思っていた仕事について 彼女は詳しく聞かせてくれた。>>190>>191 尋ねたわけでもないのに知りたかったことが語られ、 ジャーディンは驚いたが、不快ではなかった。 思ったことが通じたような気がしたのだ。 後々放り出されるのかと思ったが、 そうではなかったらしい。 望むならばいさせてくれて、 望まないならば離れることも許容する、 ということなのだろうが…… 奴隷の自主性をそこまで認めるというのは あまりにも奇妙で、信じがたい主張だった]
(196) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[次いで、何が怖いのかと問われた。>>192 怖いのは彼女なのかとも。>>193 ジャーディンは慌てて首を左右に振る] そんな、カコ様が怖いわけじゃありません。
僕は、…… 働く場所が変わるのが、怖いです。 今と、同じじゃなくなるのが。
知らないところで、 やったことのないことをするのが…… [それは言うなれば未知への恐怖なのだろう。 失敗や馴染めないことへの不安ももちろんある]
(197) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[パルテールに勤め始めたばかりの頃、 ジャーディンは常に暴力に怯えていた。 客は暴力を振るってはならないことになっている。 だが、客が常に決まりを守るのだろうか? 客が暴力を振るわなくとも、 裏でオーナーに殴られることはあるのではないか? だが、そのようなことは起きないままに日々が過ぎ やがてジャーディンのその不安は減っていった。 だが、客やオーナーの怒りを買うかもしれないという 不安感は未だに消えずに残っている]
(198) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[それでも今までの積み重ねから、 今の生活で起きやすいこと、起きにくいことの 区別ぐらいはつくようになってきた。 だが新しい環境にはそういった情報がない。 いかに人に説明されようとも、自分で経験して 知ったことではない以上、信じ切れなかった。 カコのことは、少なくとも店内の様子からは 佳い主人であるように思える。 だが、店を離れてもそうなのだろうか? 彼女に対する恐怖感は今のところ強くはないが それが欺くための態度でないと言い切れるだろうか? かつてジャーディンを見切った主人たちも 来客の前では可愛がってくれたのだ。 人は複数の顔を持つ。彼はそれを実感してきた]**
(199) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[うんってうなづいたら、手を引かれるまま歩いて。 自分が買われるのを、坊ちゃんの少し後ろで ぼうっと眺めて。 無事、何事もなく取引が終わって。 お買い上げの際に渡される貞操帯の鍵。 それを坊ちゃんがそそくさとしまったのに 不思議に思って、少し眉を寄せたけど。 お坊ちゃんは悪い事をする人では無いし。 多分、何か勘違いして面白いことを考えてらしているのね ……とも思ったから、不思議の感情を口から出すことは しなかったわ。 そのまま、泳がせておく。微笑をたたえながら。]
(200) 2024/02/25(Sun) 15時頃
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あら、どうもありがとう
[この時期、これでお外に出るのは、堪えるかしら と丁度、外への扉を見て考えていたところだったから。 羽織らせていただけるなら遠慮なく。 上等な素材で作られた、厚手のコートは暖かい。]
(坊ちゃんの匂いがする……)
[貸して頂いた服に私の匂いが移るまでは、 ふと鼻に入る香りを楽しみながら 歩いていたのでしょうね。]
(201) 2024/02/25(Sun) 15時頃
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もっと寒いかしらと思ったけど。
坊ちゃんのコートも、お手手も暖かいから
そこまで気にならないわ。
[って、坊ちゃんの手を軽く握り直して。
深夜、人の気配がほとんどしない道を歩く。
行先は多分坊ちゃんのおうちかしら。
どんな所かしらと想像をふくらませながら。]**
[一体、煙の中での私のイメージはどの様な感じなのだろう。
と、一言に思う
今問えば、藪蛇になりそうなので口を噤んでおいたが。
我が家の食事は口に合ったようだと、
一緒に朝食を摂りながら思う。
料理長さんのごはん、美味しいもの!と
呑気に此方は、考えていた。
朝食が終われば、今日の外出を何方にすればよいか
彼に投げかけてみると。]
今必要、となると。……市街の触媒探し、かな。
薬草類は、まだ余裕があったから。
あ、確かにそうか。
煙さんにとってはこの周囲はあまり、
馴染み、ないものね。
[案内は任せて。とにっこりしているが
諸々を養父から念入りに頼まれた娘が、こちらになります。
まず街の入り口近くのパン屋さんのはちみつパンが
とてもおいしくて、などと行く道で説明する様子から
街の幾つかの店が馴染みになっていることは伝わるか。
大体説明する店の殆どが食べ物か魔術関連か
そういった店なので、お洒落やら、年頃の
女の子のいきそうな店がゼロなのは、ご愛敬。
市に行く前にどこかよってみる?と尋ねるのだった。**]
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−回想・カコ様への手紙−
[昼が過ぎ、お茶に丁度いい時間帯。 淹れた紅茶の香りが漂う自室で、日も立たずに戻ってきた手紙の封を開けました。]
···ご丁寧にありがとうございます。 事前にこちらの要望を把握することで、顧客の希望に沿うものを用意すると。
···なるほど、顧客を第一に考えていらっしゃるのですね。 私みたい、彼女に再度依頼をする方も多いのかもしれませんね。
[暫し悩んだ後に。
宝石の色は、紅や碧。>>108 意匠は、花の模様が好みなこと。]
(202) 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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[その後は。 『購入するあたって独学で勉強してみましたが、種類が多くて分かりませんでした。』と正直に白状し。 そちらにお任せする旨を綴り。
最後に『心待ちにしております』と。 期待を隠せない言葉を添えて、送り返しました。]
···どうのようなものを見せてくれるのでしょうか、楽しみですね。
[先の約束を考えると、自然と口角が上がってゆく。 華のあるティーカップを手に持ち、すっかり冷めてしまった紅茶に口をつけました。]
(203) 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 15時半頃
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[約束の日。 私は屋敷の正面にある大扉の先で、あなたの到着を待っていました。
仕事の取引とはいえ。 こちらまで、わざわざ足を運んでくださった客人。 当主、自ら出迎えるのは当たり前のことでしょう。]
···カコさん、お待ちしておりました。 急な申し出を受けて頂き、感謝いたします。
[扉を開き、あなたが顔が見えると。 挨拶と共に軽く礼をしたでしょう。]
···早速、客間にご案内します。
商品を並べやすいように。 平らで大きめの机を用意しましたので、よかったら使ってください。**
(204) 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 19時半頃
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[差し出した素朴な花のブーケ。 存外素直に受け取ってもらえて、 カコは内心ほっとする。>>195
丈高い茎は少し短めに切り揃えられ、 伸びやかに広がる白い花弁と黄色い花芯。
まじまじと眺めるジャーディンの姿。 カトレアの花を初めて見ると言っていたから、 マーガレットも初めてなのかも知れない。]
(205) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[寝入りばなに感じとった、ジャーディンの 不安めいたものを和らげたくて。 敢えて言葉にしたのは、カコにとっては ごく当たり前の使用人の扱いだった。>>191
物心つく前からカコにとって、 使用人の多くは同じ邸宅内に 住み込んで、自分たち家族のために 何くれと世話を焼いてくれる存在だったから。
一つ屋根の下、生活を支えてくれる存在に 辛く当たる理由がなかったといっていい。 規律を保った上で厚く遇せよというのが、 亡き父の教えでもあった。>>196]
(206) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[つい口を突いた問いかけを、 ジャーディンは慌てたように否定する。 首を振る仕草が、可愛らしかった。>>197]
そう…?なら、いい。
[どこかむくれていた雰囲気を潜めて、 カコは頷く。]
そうね、変わるのは怖いこと。 誰だって。 既にある現状を捨てて、 新しい環境に身を置くのは。
[吐露されたジャーディンの恐怖。 それは十分頷けるものだった。]
(207) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[しかし、その反面で。 彼がこの瞬間は念頭に置いていないように聞こえる 懸念を、少し躊躇ってからカコは切り出した。]
──…けれどね?ジャーディン。
いつまでも、ここで働ける訳ではないわ。
[既に成人近く見える彼。 ダーラのドールの雇用基準は計りかねるが、 娼妓としての生というのは、凡そ短いだろうと。]
(208) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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外で自分を試す機会があるなら、 より若いに越したことはない。 それが私の所であれ、他の雇用先であれ。
……うちは、悪い選択肢ではないと思う。
[彼の不安を払拭するために、メイドの娘を 店に連れてくることも考えないではないが。 他に保証の術もないから、自己申告以上の ものにはなり難い。]
(209) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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···ふふっ、それは良かった。
今日はもう夜遅いですし、冷えてしまわぬうちに帰りましょうか。
[私のお屋敷は、この町の東の方。
この『パルテール』からも見える位置に建っていました。
数十分ほど歩けば、目的の場所につくでしょう。]
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[彼からの反応があれば、それに応じて。 そうして、伝えたいことを伝え終えれば、 静かに席を立つ。]
……ごめんなさい。 引き留めてしまったわね? 今夜もありがとう。 行きましょうか。
[ご馳走様、とカップを一瞥して告げる。 いつものようにドールに見送られるのだろうと、 ジャーディンを促し、出口の方へと足を向けた。]*
(210) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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着きましたよ。
こちらの屋敷が、今の私の住んでいるところになります。
[その建物は、灰と黒の煉瓦で造られており。
屋敷の外を高い塀が、ぐるりと取り囲んでいました。]
[各階の部屋ごとに、大きな窓が取り付けられていて。
私たちみたいな夜更かしさんがいれば。
蝋燭の灯りが揺らめいてるのが見えたかもしれませんね。]
[正門から敷地内に足を踏み入れますと。
鼻腔をくすぐる草花の香り、その場所に広がっているのは小さな庭園でした。]
母の趣味が花を育てること。
このお庭は母を喜ばせる為に、父が作ったものだそうです。
···今は少し侘しいですが。
春になれば、たくさんの花々で埋めつくされるんですよ。
[他にも花は咲いていますが。
弱々しい月灯りの元、今の私たち目に見えるのは。
足元に咲くスノードロップくらいでしょう。]
···それでこちらが玄関です。
[正門を真っ直ぐ歩いた先にある、大きな扉を手で指すと。
人差し指だけ残し、唇に当てました。]
実は、こんなに夜遅くまで出歩くのは初めてのことなんです。
見回りのものに見つかったら、怒られてしまうかもしれませんね。
······ですので、バレないように、静かに行きましょう。
[しっー。くすくす。
君に、悪戯を企てている子供みたいな笑みを向けました。]**
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[使用人にも奴隷とそうでない者がいるだろうが 奴隷をまともに人間扱いする人物は珍しい時代だ。 彼女の家がどういった家か、 彼女がどのような教えを受けて育ったかを ジャーディンは知らない。 知らない以上は、今まで見てきた屋敷を 一般的な例として考える以外ないのだ]
(211) 2024/02/25(Sun) 20時半頃
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[怖さを受け入れてもらえただけで それがいくらか和らぐのを感じた。>>207
けれど彼女が続けた言葉は、 ジャーディンの新たな不安を呼び起こす。>>208 いつまでもここで働けるわけではない。 誰かに気に入られて買われれば当然そうなる。
オーナーがドールをお払い箱にしたところは ジャーディンは見たことがない。 皆、買い手がついて店を去っている。 だがもし長い間買い手が着かず、 とうとうドールとしても働けないような 年齢になってしまったら……。]
(212) 2024/02/25(Sun) 20時半頃
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