人狼議事


34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】

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[頬を撫でていった彼女の指先は滑らかで
 触れられたことを気負う隙も与えなかった。
 
 彼女の元で過ごす日々は、
 忙しくはあるし新しい経験ばかりで目まぐるしいが、
 周りの者たちに人間として扱われる日々でもあった。
 
 周りの者たちに暴力を振るわれることも、
 慰み者にされることもない。
 
 初めのうちはそれが慣れず、落ち着かずにいたが
 慣れてくればこれほど心地よい環境に
 身を置いたことはなかった。
 
 佳い主人に恵まれたと、今なら言えよう]*
 


 
[やがて慶事に招かれ、
 否応なく主人に飾り立てられることになって、
 ジャーディンは戸惑いつつもされるがままになった]
 
 
  お芝居、とは、どういったものですか……?
  
  
[演劇なるものも、それを観るという行為も
 ジャーディンは知らずに育ってきた。
 場に相応しい服装という概念も理解していない。
 
 今はただ主人に従っているだけだ]
 


 
[所作が美しいと言われ、目を瞬く。
 
 言われてみれば、確かにダーラに買われた後
 しばらくは訓練を受けたのを思い出す。
 
 相手は貴族や富豪なのだから、と
 パルテールで接客するにあたって必要最低限の礼節を
 叩き込まれたのだ。
 
 外の世界でどれだけ通用するものかはわからないが、
 あの頃を思い出せばいいのかもしれない、と
 カコの指示を聞きながら姿勢を正した。
 
 タイを主人に締めてもらうとはとんでもない無礼だが
 主人が望んだ行動なのだからやむをえない]
 


 
 
  僕に、そんなに価値があるのですか……?
  
  
[ジャーディンは未だに自分自身の価値なるものを
 あまり理解していなかった。
 
 だがあまり遜っても彼女の見る目を
 貶めることになってしまう。
 
 彼女の気に入りの存在だというのならば
 堂々とするのが彼女のためでもあるのだろう]
 


 
[花嫁を元同僚と聞かされると目を見開く。
 そんなことがあるものなのか。
 パルテールの客がドールを娶るなどと。
 
 フェルゼのことは店内で何度か見かけたし
 彼のお気に入りのドールも記憶にある。
 そのドールが少なくとも身体は男性であることは、
 同時期に働いていたドールなら知っている。
 
 しかしまさか婚礼を挙げようとは。
 
 そういう状況で花嫁の身分や性別を
 積極的に明かすわけにはいかないだろう、と
 ジャーディンは己の身分を含めて隠す心算を固めた]
 


 
[ジャーディンは式場で見知った顔を見かけても
 自分から声をかけることはなかった。
 
 あくまで主人に連れられて来た従者の立場である。
 主人を差し置いて私語など交わすものではない、と
 ジャーディンは思うからだ。
 
 だが向こうから声をかけられたのを
 無視したいわけではない。
 声をかけてくれた煙には微笑んで礼を返した。
 
 それに着飾らされたジャーディンを見れば、
 主人から良い扱いを受けているのはわかるのだろう]
 


 
[初めて目にする婚礼はとても華々しく美しかった。

 愛する人に花嫁衣装を着せて、
 あのように愛の誓いをする光景というのは
 ジャーディンにとってはあまりにも縁遠い。
 
 しかしながら憧れのような思いは
 浮かばぬでもなかった。
 
 自分の隣で花嫁姿となってくれる人は
 生憎思い浮かべられはしなかったのだが。
 
 
 
           奴隷に結婚など夢のまた夢、
           思い描くだけでも恐れ多い。
           フェルゼの例は特殊なのだ]**
 




  ····ふふっ、そうですね。
  誓いのキスもしましょうか。


[冗談を間に受けた訳ではなく、···ただ口付けがしたかっただけ。
 君と一緒にいる間に、ズルいことも覚えてしまったみたいです。

 触れるだけの軽いものじゃ足りなくて、
 もっと深く、まるで君の熱を奪うかのように。

 もう人の目を気にする必要はないから。
 胸に抱いた愛おしい気持ちに従って、君を力強く抱きしめました。]

 


― 後日談 ―

[結婚式って、年が近い友人のものでも
参列するのはまだ先のことだと思っていた。
招待状には養父もだが私の名前もある。そして煙の名前もあった。
他にも幾人か、この家で働く者たちの名前も。

大人びた服はまだまだ似合わないので、
ドレスコードを守った正装で、参列した。]


 わぁ、すごい。綺麗。


[顔面偏差値的にも、衣装的にもだけれど
一番は、2人がとても幸せそうで、
とても美しかった。]


[式場では、煙さんのお知り合いにご挨拶したり
恋人として紹介されることに照れたり。
友人も招待されていて、煙さんのお知り合いだった
「ドール」時代の同僚兼恋人の子も一緒に参列していたり
等々。色々あったけれど。

でも一番の思い出は、そうね。
春の幸せを詰めたようなブーケが
私の手の中に降ってきた、ことでしょうか。


席ごとに違う、美しい花。
手の中で咲き誇る、白のラナンキュラスとビバーナム
サムシング・ブルーのデルフィニウム
ライラックで色調を整えて、柔らかなピンクのスィートピーが
甘酸っぱい新婚さんの幸せを教えてくれるかのよう。


ぎゅ、とだきしめ、うれしそうに笑う私は。
今日この良き日に世界で二番目に幸せな子なのだ。]


[ いつだったか。寝物語のように昔話をカコにねだられた事があった。遅い時間に帰っていく後ろ姿を、まだ覚えている。

もう、自身がその役割をする事は無いのだろう。
控えめに挨拶を交わしてくれた、彼がいるのだから。

知己の幸運を、そっと願っておいた。]


[
幸運のブーケを受け取った瞬間、そちらの方に目を奪われた事を許してほしい。

嬉しそうに笑う彼女の顔を忘れる事はできないだろうなと、思った。]


[その場と立場に相応しく着飾る意味を芝居に例えれば、
 それはどういったものかと尋ねられたから。*
 「週末にでも連れていってあげる。」と笑った。

 問われたのは、ジャーディン自身の
 価値についても。

  うん?
  価値は、自分で作るものよ。
  貴方は、折れずに、歪みもせずに、
  今こうして健やかなまま、ここに立っている。
  それは何より凄いことよ。

  これからの貴方がどう花を咲かせるのかは
  貴方次第。そのための環境は、私が用意する。


[正装は彼のしなやかな身体のラインを引き立て、
 首元のタイは、彼の肌色によく映えている。
 カコは、微かに目を細めた。]


[正してやるまでもなく、すっと伸びた背筋に
 掌を宛てがったのは。
 多分、ただそうしたかったからだ。]


  人生って存外に長いのよ、ジャーディン。
  自分一人のために生きるには、ね。

  学んで、働いて、何かを育んでいれば、
  あっという間に過ぎてしまうのでしょうけれどね。


[自分自身を。心を、価値を、命あるものを。
 幾つもを。彼はもう、根無し草ではないから。]*


[着飾らせたジャーディンを、今日は従えるのではなく、
 腕をとって隣を歩く。彼には俄仕込みの仕草だが、
 なかなか筋が良かった。彼にエスコートを仕込む日は、
 そう遠くないことだろう。
 観劇の予定も出来たことであるし。

 式場では、また何時か街中で巡り合えることを
 願っていた姿を見つけた


  ───煙!びっくりした…

  まさか此処で貴方に会えるなんて。


[けれど、パルテールに通えるような顧客は
 ほぼ例外なく貴族や富豪だから、富裕層
 同士の繋がりがあるのは不思議なことでもない。]



  そう、この方が。
  お初にお目にかかります、リッキィさん。
  カコと申します。

[雇い主兼恋人と紹介された少女に、満面の笑みを向ける。
 良い主人だけでなく恋人にまで恵まれるとは。
 彼は、想像以上に幸せであったらしい。]


  ええ、結局うちに来てもらったの。
  『優しく』してるつもりだけど。
  そうできているかは…どうでしょうね?

[それは今ではなく、遠い先にジャーディン自身が
 判断することだろう。
 終の棲家の居心地が、彼にとっても快適なものであるよう
 家長としては整えるつもりだ。
 暫し煙と近況を尋ねあった後、連絡先を交換し、
 「またね」と言い合って別れた。]*


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