人狼議事


10 冷たい校舎村9

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【人】 夜笑国 メイ

[炭蔵くん>>146と乃絵ちゃん>>153の話は
 揺らぎ>>134を見せながらも、そう簡単には交わらない。

 わたしは二人の話を聞きながら記憶を辿っていた。
 思い出すなら、言葉より声からの方がいい。
 高さはどうだったかな。掠れ具合は?
 わたし、元気で楽しそうなのもいいと思うけど、
 ゆったりしたテンポがよく似合うとも思ってるよ。

 だから炭蔵くん>>149がわたしの表情を確かめるなら、
 さっき>>103に比べて、ほんの少し柔らかかったはず。

 わたしは人より少しだけ大きな手を、
 乃絵ちゃんの手に添えようとした。
 もし乃絵ちゃんが許してくれるなら、
 わたしたちの手の中には涙味のクレープ>>142がある。]

(169) 2021/06/15(Tue) 12時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……文化祭、楽しかったなら嬉しいって。

[乃絵ちゃんが繰り返し口にする「手遅れ」って言葉。
 謝ってばかり>>129>>135の乃絵ちゃん。

 伝言は頼まれていない>>3:357
 だからこれは、わたしが力を貸してもらっているだけ。

 ここにはもう、たった三人しかいないけれど、
 最初からそうだった訳じゃない。
 それなら、思いは人の数だけあるはずだ。]

(170) 2021/06/15(Tue) 12時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  こんな世界作っちゃうくらい、楽しかったんだなあ。
  ……向井くんがそう言ってた。
  向井くんも文化祭、楽しかったからうれしいって。

  でも、そういうのだけじゃダメなくらい
  疲れちゃったなら、悲しいとも言ってた。

  乃絵ちゃんはあんな目に遭わせちゃったって言うけど、
  何も、悪いことばかりじゃなかったよ。

[いつもの帰り道じゃ、聞けなかった話>>2:261がある。
 朝の気まずさ>>0:561を引きずり続けるだろうし、
 あんなこと>>4:165言う機会だってきっとなかった。
 約束>>4:386>>4:456を交わすこともなく、
 終わっていくだけの月曜日もあっただろう。

 何より、一度でもわたしが愛を口にできたのは>>4:383
 この場所がわたしたち以外いない、
 思い出の詰まった校舎だったからだ。]

(171) 2021/06/15(Tue) 12時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  いいことも、たくさんあった。
  少なくともわたしはそう。きっとみんなも。

[優しいだけじゃなかったかもしれない。
 わたしはマネキンになる感覚も知らない訳だし。
 でも全員が何らかの意味を得たんじゃないかなって、
 そう、信じたいだけかもしれないけど。

 乃絵ちゃんはどんな顔をしていただろう。
 もし乃絵ちゃんと目があったなら、
 わたしはほのかに微笑んで見せた。
 虚勢でも見栄でも、舞台の上では堂々とするものだ。

 数歩離れる前に乃絵ちゃんの頭に手を伸ばす。
 撫でることはできたかな。]

(172) 2021/06/15(Tue) 12時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……——ピアノ、聞きたいんだっけ。

[乃絵ちゃんから数歩離れたわたしは、
 ピアノの蓋を持ち上げながら尋ねた。
 乃絵ちゃんの最後の心残り>>135なんだって。

 深紅の布を畳んで、引いた椅子に浅く腰掛けて、
 ペダルとの距離を確認。わたしは背筋を伸ばした。]

  ——魔法、かけてあげる。

[夜、柊くんが来てくれて良かった。
 誰か一人のために弾く喜びを教えてくれて良かった。

 おかげで、指の震えを少しでも抑えることができたから。
 わたしは乃絵ちゃんのために、わたしの音楽を奏でる。]

(173) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[本当はね、「上手くできないと思うけど」って
 予防線を張りたかった。

 でもわたし、
 世界には、他が雑音に成り代わるようなすごい音楽が
 あるってことを伝えたかったから我慢したの。

 最後の心残りを晴らすんじゃなくて、
 また聞きたくなるような音楽を届けたかった。

 わたしは炭蔵くんみたいにたくさんの言葉を知らないし、
 我の強いわたしの性格は寄り添うことに向いてない。
 炭蔵くん>>151は不器用だけど、わたしも大概だ。
 残念ながら、ここに器用な人はいないんだよ。

 わたしたちは、できることをやるしかない。

 だから、わたしは乃絵ちゃんのためにピアノを弾こう。
 わたしにはそれしかできない。
 それだけは、できるから。]

(174) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ



       [……できると、思ったんだけどなぁ。]

(175) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[激しくて、力強い曲だった。
 それでいて雄大な大らかさもある。
 難しい指遣いも多く、聞き応えもある長さ。

 わたしがいくら愛を注いでも、
 わたしの衰えた指はちっとも気持ちに応えてくれない。

 当然だ。
 これはお母さんが亡くなった頃に練習していた曲で、
 随分前に弾けないと諦めてしまったものだから。

 冷たい校舎の中、わたしの額を汗が伝う。
 指がもつれた。メロディーが乱れた。腕が痺れてくる。
 それでもわたし、一度も止まることなく弾き続けた。

 完璧なんてどこにも見当たらない、
 思いを叩きつけるような音色だった。]

(176) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ


[ごめん。
 わたしの音、遠くの銀河まで走れないみたい>>4:175

 わたし自身が、そう思っちゃった。]
 

(177) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[数分に渡る演奏を終え、わたしは鍵盤から指を離す。
 心臓がバクバクしていた。息も切れていた。
 わたしは椅子に座ったまま、乃絵ちゃんを見上げる。]

  ……っ!

[——涙が、こぼれた。]

(178) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[どんなに泣きそうでもずっと堪えていたのに、
 悔しくて、苦しくて、悲しくて、涙が溢れる。]

  ……ごめ、ん。
  ちがうの、もっと……っ、わたし、

[魔法、なんて。あんなに見栄を張ったのにね。

 乃絵ちゃんに別の世界>>4:426を見せられなくて悔しい。
 もっとちゃんと弾けてたんだよ。嘘じゃない。

 乃絵ちゃん>>157にすぐ反論できないことが苦しい。
 そんなお父さん、こっちから捨てちゃえって思っても
 わたしだって子どもだ。解決策を持ってない。

 乃絵ちゃん>>158が何もかも諦めていることが悲しい。
 手遅れだって言う。帰れないって言う。なんで、]

(179) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは制服の袖でぐしぐしと目元を擦った。
 わたしが泣いちゃダメだ。そう言い聞かせる。]

  現実って、楽しいことばかりじゃないよね。

[ヤだな、声が震えてる。わたしは一度言葉を切った。]

  死んだら、終わりなんだよ。

  これからあるはずだったこと、思い出。
  全部なくなっちゃう。

  顔とか声とか、どんな話をしたとか、
  そういうのも少しずつ、別のものに変わっていく。
 

(180) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[帰ったら、わたしはまた愛に口を閉ざすことになる。
 自分のことよりわたしを優先しちゃうお父さん。
 偉い大人の親戚だって、要らぬお節介はわたしのため。

 わたしの物語に悪意はない。
 ただ、首に真綿を柔く巻かれているだけ。

 決して死ぬことできない息苦しさの中で、
 それでもわたしは生きていく。]

(181) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ


  わたしの力はちっぽけかもしれないけど、
  炭蔵くんや鳩羽くんだっている。
  他のみんなだって生きてる。

  綿見さんとも話せたんでしょ。
  ……お母さんだって、いる。

[乃絵ちゃん>>4:524曰く、立派なお母さん。
 苺大福の話をしている時、ちょっぴり嬉しそうに見えた。
 好きだったのかなって思う>>4:469
 夜食もそう。わたしの知らない夜に、わたしの知らない
 乃絵ちゃんの楽しみ>>4:309があった。]

(182) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ


  これからなんだから……だから、
  ……友達のまま、生きてよ。

  もっと教えてよ。巻き込んでよ。
  言葉にして、伝えてよ。
  でないと分かんないよ。

  今話したこと、誰にも言ってないんじゃない。
  ……できるなら、伝えようよ。

  せめて、飲み込まないで、痛くしないで。
  全部、わたしにぶつけていいから。

  一蓮托生、でしょ。
  わたしとなら、ワルイコトでもいいんでしょ。
 

(183) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは椅子を離れて、乃絵ちゃんの前に戻る。
 ドーナツの穴を通さなくたって、
 わたしの赤い目には乃絵ちゃんしか映っていない。

 もう一度手を取ろうとしたけどどうかな。
 疲労と不安で指が震え、ぺとぺともしたかもだけど、
 蓄えた熱さで手を温めることくらいはできるかも。]

  乃絵ちゃんは帰れないって言うけれど、
  手遅れじゃないとしたら……どうしたいの。

  わたしは、乃絵ちゃんの気持ちが知りたい。
  ……教えて、くれる?

[理不尽であることも分かってて>>154
 お父さんが間違っているとも思ってて>>156
 それでもなお、どうしようもない>>157

 乃絵ちゃんが抱えているのは
 簡単に解決できるものじゃないけれど、]

(184) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ



  わたしは必要ないって言われても、
  乃絵ちゃんの友達をやめる気、ないからね。


[名前で呼び合ったらともだち?
 きっと違うよね。

 わたしが友達でいたいから、ともだち。

 涙と汗でぐちゃぐちゃでも、指が震えていても、
 全然出口が見つからなくても、不恰好でも。
 わたしはいつもみたいに笑って見せた。]**

(185) 2021/06/15(Tue) 13時頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/15(Tue) 13時頃


【人】 泥炭採り ユンカー


[ 暮石には悪いと思っている。>>161
 母親がどうして亡くなったとか、
 どんな夢を抱いていたのかなんて知っていたら。>>162
 もう少しだけ、気を遣うよう努力したと思う。

 それから生死の話。
 暮石にとっては、自分でいられなくなること。>>1:528
 それが、彼女の死なのだろうが、
 暮石が自分でいられなくなる切欠を俺は知らない。 
 だから、余計に暮石に気を遣えなくて申し訳ない。

 それから、黒沢も自分を棚に上げて言う。>>152
 心を大切にする為に切ったとしても、
 身体のことは大切にしていないじゃないか。 ]
 

(186) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー



  ……分かった、善処する


[ 欲張りな暮石と、自分勝手な黒沢に謝罪しておこう。 ]
 

(187) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ 全てを曝け出した黒沢は>>154
 手遅れだと言う。>>153

 俺はようやく黒沢と話したことを思い出し、
 父親のことだったのかと気付く。>>0:1173
 それに、黒沢は俺とは違う言えない¢、の人間だ。
 内に秘めて、グレーゾーンを受け入れようとする。
 黒沢は言ってくれるだろうという自負が、>>1:267
 きっと俺の中の誤算だったのだろうな。

 それに、父親への依存は、>>157
 必ずしも黒沢だけではなかった。
 俺だって、父親に依存して寄生して生きている。
 父親の進行方向へ右へ倣えの生活だった。
 それは同じな筈なのに。 ]
 

(188) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ 炭蔵家では父親の方が過ちを犯し、
 それが俺の人生にとっての汚点だと思っていた。
 でも、父に依存していた俺は切り捨てられなくて、
 何もなかった時間に巻き戻したかったんだ。

 ……もう、本当に手遅れなんだろうか?>>158 ]
 

(189) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ 俺の言葉選びが下手なこと、よく知ってるだろう?
 
 口説き文句だと勘違いされても別に構わなかった。
 男女の仲など関係もなく、黒沢を信頼しているし
 尊敬もしていて、人として好きだから。
 俺が俺でいられるのも、こうやって俺を認めてくれる
 黒沢がいるおかげでもあるんだ。>>159 ]


  それはありがたいよ


[ 物腰柔らか仕様にもしもなれていたのなら、
 両想いじゃないか、くらい言えただろうか。 ]
 

(190) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ そうして、暮石に視線を向けた時には、
 彼女は少し表情が柔らかくなっていた。>>169
 物腰柔らか仕様の返答は、暮石に任せよう。

 多分、俺とは違う黒沢をずっとよく知っていて、
 今も見えている世界が違うんだろうと、思う。

 暮石が包むように掌を重ね、>>169
 文化祭の思い出を語り出すのを静観していた。>>170

 この世界に来てから、
 確かに見ていて惨いこともあっただろう。
 でも、この世界に来てからいいことはあった。>>172
 俺もそうだ。鳩羽も同じ気持ちだろう。>>4:221
 それに柊のことも知れたし、>>4:230
 向井と本音で話せたのも、>>2:414
 この世界に来れたから、この世界じゃなければ、
 きっと俺は、知らないままのことが多かっただろう。 ]
 

(191) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ 頭に伸びた掌が、今度はピアノに向かう。>>173
 暮石がピアノを得意とすることを知らなかった。
 その音色を聞いたこともなかった。

 魔法というにはあまりにも雄大で、>>176
 お世辞にも完璧とは言い難い一曲だった。

 しかし、音楽に詳しい訳ではないが、
 技巧の高さだけでは乗せきれない思いが確かにあった。

 一直線に黒沢に向かっていく、圧倒する何かが。 ]
 

(192) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー

[ 鍵盤から指が離れ、暮石の眸に涙が溢れる。>>179

 きっと、親を亡くした暮石にしか
 分からない感覚なのだろうと思う。>>180
 黒沢に向けた懇願のような言葉の数々を耳にして、
 もう前髪で隠されていない俺の表情も、
 ほんの少しもらい泣きしそうになっていただろう。 ]
 

(193) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ 俺も聞きたかったこと。>>184
 仮説の話、───もしも手遅れじゃなかったら? ]


  もしも、この世界が黒沢の最後のSOSなら
  手遅れなんて言わせない、間に合わせてみせる

  それに、少しくらいわがまま言ったって
  ここには誰も咎める人はいないだろ?

  俺たちに気を遣う必要だってない
  俺たちはいつだって対等な関係にあるんだ


[ 暮石のように、友達≠ニ俺の口からは
 自信をもって言えなくてこんな言い回しになる。 ]
 

(194) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー



  俺もこのまま、黒沢を思い出にしたくない
  まだ黒沢の知らないところがたくさんあるんだ

  でも黒沢は聡いから、このまま戻れても
  その先はどうして生きたらいいのかって悩むだろう

  でも、俺も暮石も、
  それに先に帰ったみんなもいる。
  黒沢からのSOSはしっかりと受け取ったから、
  もうひとりで悩まなくていいんだ

  黒沢の生きる場所は俺たちに作らせてほしい

 

(195) 2021/06/15(Tue) 17時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ 暮石みたいに顔を歪ませるようなことはないが、>>185
 やっぱり泣きそうになっている顔は変わらない。

 それから、今ぐらいは触れてもいいだろうか?
 暮石には気兼ねなく触れられたけど、
 やはり黒沢に対しては、許可を取りたくなってしまう。

 叶うなら、そうだな。
 ほとんど同じ高さにある頭くらい撫でさせてくれ。 **]
 

(196) 2021/06/15(Tue) 17時頃

泥炭採り ユンカーは、メモを貼った。

2021/06/15(Tue) 17時頃


明仄∴暁星 クロエは、メモを貼った。

2021/06/15(Tue) 18時半頃


【人】 夜笑国 メイ

[炭蔵くん>>196の手が乃絵ちゃんの頭に向かう。
 わたしより背の高いふたりの顔を、わたしは見上げた。
 目を細めたのは笑っていたからなんだけど、
 眦にほっとした色が差したのは炭蔵くんを見てからだ。

 炭蔵くんの言葉>>194>>195が、背中を押してくれる。

 今でもやっぱり正しいとか間違っているとかは
 よく分からないことも多いんだけど、
 炭蔵くんがいて、同じ方を向いているからこそ、
 わたしは分からないままでも進めるんだと思った。

 わたしが怖い時に頭を優しく叩いてくれるから、
 前を向けない時に、背を撫で明日を教えてくれるから。
 わたしがここにいるのは、炭蔵くんのおかげだ。]

(197) 2021/06/15(Tue) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[もしこの世界が炭蔵くん>>120の言う通りなら、
 わたしたちはもう少しだけ頑張れるんじゃないかな。

 わたしの話はどうにもぐちゃぐちゃだったけど、
 大切なことは炭蔵くんが言葉にしてくれた。]

  三人で、一緒に帰りたいな。

[わたしの話を炭蔵くん>>186が知らないことは当然で、
 炭蔵くんとわたしが一対一で話す機会すら、
 こんなことがなければありえなかったかも。
 隣に並んで乃絵ちゃんに手を伸ばす姿を不思議に思う。]

(198) 2021/06/15(Tue) 19時頃

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