人狼議事


34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】

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【人】 啓明結社 カコ

──回想・リュミエル邸──

[フェルゼの問いかけは、カコにとって
 唐突なものだった。>>17
 『離れたくない、他の誰にも
  渡したくないと思える人』──?]


  ……………、どうでしょうね?


[問いを問いで返すのに、はぐらかす意図はなく]


  そうなんでしょうか。


[顎に指先を添え、自問自答する呟きは、
 独り言に近い。]

(21) eyes 2024/03/03(Sun) 13時頃

【人】 啓明結社 カコ

[フェルゼがくれた助言は、いかにも実直な人柄に
 そぐうものだった。>>18
 真面目な顔つきで暫し考え込んでいたカコは、
 そっと表情を和ませる。]

  飾り気のない本音、ですか。
  
  あまり得意分野とは言い難いですが…、
  そうですね。心がけてみます。


  ……ありがとうございます、フェルゼ様。

[まだ言葉に変えて彼に聞かせる程、漠然とした感情は
 形をとっていなかったから、柔らかに礼だけを紡ぐ。
 彼に想いの丈を告げられる人は幸せ者だと、
 また思いながら。]

(22) eyes 2024/03/03(Sun) 13時頃

【人】 啓明結社 カコ

[フェルゼが選んだ石は、紅色のガーネット。>>19

    
  ええ、とても素敵だと思います。
  ガーネットには、碧色のものもございますよ。

[もし交換するのであればと、そう説明はするが、
 無論フェルゼの好み次第だ。]


  そういったデザインでしたら、こちらが──

[フェルゼの求めに応じて、複数の宝石が
 花を象る指輪を並べた箱の方へとフェルゼを誘う。
 彼の審美眼にしっくりとくるものがあれば良いのだが。]

(23) eyes 2024/03/03(Sun) 13時頃

【人】 啓明結社 カコ

[予約を承ったものとは別に、フェルゼが選んだのは、
 銀の台座に百合の花が彫られたシンプルな指輪。>>20

  そちらも、洗練されたデザインで。
  私も好きです。……素敵ですね。
  お買い上げありがとうございます。

[それを模してフェルゼが氷で創り上げるという指輪は、
 込められた彼の想いの分だけ、いっそう美しく
 輝くことだろう。]

  それでしたら、サイズはこのあたりかと。
  人さし指より、薬指の方が少し細い方が
  多うございますから…
  フェルゼ様もそうですね。

[お相手の薬指のサイズを推測し、同じデザインのものを
 示してみせる。
 諸々の手続きを終えれば、どうぞお幸せに、と
 心からの笑顔を残して、邸宅を後にしただろう。]*

(24) eyes 2024/03/03(Sun) 13時半頃


[仕切りを隔てた先にいたのは、
 純白のウェディングドレスに身を包んだ、式の主役の姿。]


  ········綺麗だ。


[ふんわりとした広がるドレスは、君が好きな百合の花弁のようで滑らかで。
 一緒に選んだものだからか、より煌めいて見えました。

 時間をたっぷりとかけて悩んだかいがあったな、などと考えていたら。
 意地悪な言葉が物と共に飛んできたでしょう。]


  下心はないですからね!?······わっ!


[目くらしが顔に掛かり、情けない声をあげました。
 いそいそと布と共に仕切りの向こうに引っ込む花婿。]


  ·······単純に心配しただけなのですが。


[せっかく褒めて貰えた髪型もくしゃくしゃになってしまっ。て
 それを鏡の前で整えながら、不満そうな独り言を呟いていました。

  ···まぁ、本音を言えば。
 最愛の人の晴れ姿を早く見たかった気持ちも強かった、····です。
 本音を見透かされたような気分になり、頬にほんのり赤らめていたでしょう。]



[今度こそ、大人しく君を待っている間に、ふと自室に視線を向けました。

 つい最近、買い換えたベットは
 二人で寝ても、充分に余裕があるもの。


『一日の始まりを告げる、おはよう。
 一日の終わりを告げる、おやすみ。』


 それを君の口から聞けるのが嬉しくて、
 熱い夜だけでなく、温かな夜を過ごすことも増えました。
 
 ほんの少しだけ狭くなった部屋には
 置き忘れたり、飾ってくれたりした、君のものが段々と増えてゆき、

 それらを見る度に、幸せを感じる日々を過ごしています。]



[準備が整い、
 雪のよりも真っ白な花嫁の衣装に身を包んだ君を見て
     
   私は、また君に惚れ、恋におちる。

 上質な白のシルクで作られた、丈の長いドレスは
 すらりとした手足を持つ君によく似合っていて
 露出の少なさと清楚な雰囲気の黒髪が、君の上品さを引き立てていました。]


  今日は、一段と綺麗ですよ。


[ベールの下から覗き込むように、身体を傾け、
 柔和な笑みを浮かべました。

 左手の親指を中に入れて握り
 それを体の正面に置いてエスコートポーズをとります。
 どうぞ、ここに右腕をお掛けください。]



[最初の一歩を同時に踏み出して、控え室を後にしました。
 歩幅を合わせ、廊下を歩き、階段を降りてゆくと見えてくるのは
 私たちを祝福する、家従たちの姿。]


  ···知っていますか?
  会場を埋め尽くす百を越えそうな花たちは、
  庭師だけでなく、
  ここにいる皆が協力して植えてくださったんですよ。


[そっと、隣を歩く君に耳打ちをします。]

[それはきっと
 君が私の婚約者だからではなく、君自身が好かれている証拠。

 ······ですので、今日も、これからも胸を張って歩いてください。]
 



[祝福の表情を向ける皆に礼をしてから
 屋敷正面の玄関が開き、外へと足を踏み出す。


   勿論、君と一緒に。


 そこには各地からお呼びした、招待客の姿がありました。
 豪華な食事に、その席ごとに違う花が生けられたテーブル。
 その中央に位置されたバージンロードを、私たちは進んでゆく。

 途中にすれ違う人、1人1人に視線を向け、
 静かに目を閉じ、軽く頭を傾け、感謝を伝えたでしょう。]
 



[健やかなる時 悩める時も
 君の傍にいると 生涯の伴侶となることを]


  誓います。


[二人で愛を誓いあい、そうして手に取ったのは
 生命力の溢れる蒼色のガーネットたちが花を象る指輪。
 それを君の左手の薬指へと嵌めました。]
  


  

[指輪の交換が終われば
 花嫁のベールを持ち上げ、君の晴れ姿を目に焼き付けます。]


  ·······愛しています、ロイエ。


[皆の前で、誓いの口付けを重ねました。]**

 


【人】 啓明結社 カコ

[鸚鵡返しに繰り返すジャーディンは、カコの言葉の
 意味を、いまいち理解していないようだった。>>*113
 黙殺しかけて、ふと。
 と或る貴人に最近、
 『飾り気のない本音を伝えるのが大切』>>17
 と助言を受けたのを、思い出した。]


  ……貴方の、お客。


  それ以外何だっていうの、馬鹿ね。

[余計な一言を付け足したのは、自己申告通りに、
 カコの“得意分野”ではないからだ。>>22

(25) eyes 2024/03/03(Sun) 16時半頃

[どこか不思議そうにジャーディンは、眠れない時に
 傍にいるのが自分でいいのかと尋ねる。

  そうね。
  貴方は私といると落ち着かないように見えるし、
  私もそんな貴方を見ると、
  どうしていいか分からなくなったりもするけど……

  それはそのうち、お互い慣れるでしょう。
  少なくとも私は。
  貴方大分、思ってることが態度に出やすいし。

[そもそも娼妓一人にどう思われようと、
 カコの日常生活に差し支えはないはずで。
 それを気にするということは、気に懸けているのだと
 理解も自覚もある。]




  貴方の生い立ちで、その素直さや純粋さを
  保っていられるのは、貴方の資質なのでしょうね。
  よくはっとさせられるし、何ていうか……、
  どうにも放っておけない気に、させられる。
 
[ジャーディンを見習って、カコはできるだけ率直で、
 嘘のない言葉を探す。]

  ……上手くいえないけど。
  なかなか、見ていて飽きないのが良い。

[彼を部屋へと案内する道すがら、背後で物珍しげに
 屋敷の中を見回しているのにも気づけば、
 その時も同じことを思って。
 カコはひっそりと微笑んだ。


[カコがジャーディンを案内したのは、予告通り自室の隣。
 かつては子供部屋だった場所で、壁紙は柔らかい
 クリーム色をしている。
 広すぎない部屋の中に、今はおもちゃやベビーベッドの
 代わりに、大きすぎないベッド。
 客用寝室などでは安眠できないだろうという判断が働いた
 配置でもある。


  ここが、貴方の部屋。
  初めての場所で眠るのは、
  落ち着かないでしょうけど……

  テーブルの上にホットミルクが置いてあるから。
  それでも飲んで。


[身の回りのもの、生活に必要なものは過不足なく
 用意されているはずだ。
 ジャーディンが部屋に入れば、戸口で挨拶を交わす。]


  おやすみなさい、ジャーディン。
 
  どうか、“ぐっすり”眠れますように。
  良い夢を。
 
 
[窓辺には、水を満たした花瓶が置かれている。
 この部屋は当然、屋根裏や地下室ではない。
 新しい朝が来れば、カーテン越しに陽光が降り注ぎ、
 マーガレットの花弁は、清楚な白に輝くことだろう。]*



 ふふ!嘘つき。

[下心は無いと言う貴方に向かって、
 投げた言葉は冗談だったのだけれど。
 実は、少しだけ的を得ていた発言だったらしいというのは
 ……知る余裕はなかったわね。
 より女性らしくより美しくと着付けと化粧に、
 ぎりぎりまで粘って時間を使っていたから。]

[それだけ気合いを入れたおかげか、
 ちゃんと時間もオーバーせず。満足の行く出来で
 貴方の前に現れることが出来た。]



 綺麗になるために、着たの。

[笑みに笑みを返してから、堂々と。
 貴方が最初に見初めてくれたのは、私の美だったから
 今日はそれを、お見せできるだけお見せしようと
 そんな気持ちで、着飾ったのよ。]


[腕を組んだのに、手を添え預けて。
 貴方と歩を合わせながら、半歩後ろにひかえしずしずと。

 どう?今日彼の伴侶と相成る人は、
 外見、所作に非の付け所無く。
 並の女を捨て置くほど、美しいでしょう?

 ……と、心の中で己を誇りながら歩みを進めた。
 廊下で拍手なり、おめでとうと祝いの言葉を投げる人々
 その中には、あの時反対の声をお上げになった人もいて。
 その人も、今は私たちに拍手を送ってくださっていた。
 へぇと内心感激する。……会場に着いたら、少し目を
 凝らして見ましょうと。]

[特別な日だからと、いつもより贅を尽くした品の数々。
 その合間を進んでゆく。背筋を伸ばして凛と、堂々と。
 人に見られることには、慣れていたつもりだけど。
 歩む度やおら緊張の2文字が頭に浮かんできた私が
 来賓やらを見て、何か思えるようになるのは
 もう少し後のこと。]


[貴方に続いて誓いの言葉を述べる唇は、
 今日はベージュでなくて薄赤いリップで彩られていた。]


[ベールがあげられれば、
 薄布の内に篭っていた、少し暖かい空気は清涼なものと
 置き換わり、貴方の顔も先よりよく見える。
 本当に、きれいで整った、私の愛する人の顔。
 それが私の顔に近づいてきて……
 あぁ、と心の中で感嘆のため息を吐きながら
 目を、閉じた。]

[唇を重ね合う。リップの色を貴方に押し付けるほど
 強くはないけれど、すぐ離れる程軽いものでも無いでしょう。
 数秒、時が止まったような心地を得て。
 甘い気分が、私の胸の中に広がる。]

[あぁ、人の目さえ気にならなければ。
 きっと貴方の肩に手を回して、抱きしめていたぐらい
 愛おしさも胸に募っていた。]**


 
[「馬鹿ね」と言われて、
 ジャーディンは視線を落とした。
 
 彼女の声音に嘲るような雰囲気は無かったが、
 彼女の言葉に込められた意図を探るより前に
 彼女にまた叱られた、と感じてしまったのだ。
 
 彼女は己の態度に思っていることが出やすいと言うが
 今思っていることも伝わるのだろうか、と
 彼女を探るような視線を向ける]
 
 
  ……はい、いずれは慣れていくでしょう。
  
  
[ジャーディンとしても慣れてもらわなければ困る。
 いちいち気後れしていては疲れてしまう]
  


  
  
  ……僕に素直さや純粋さがあるのですか……?
  
  
[それがどういったものかもピンとこず、
 ジャーディンは首を傾げた。
 
 見て飽きないというのは、
 つまりは気に入っているのだろう。
 それは喜ばしいことだと思え、安堵する]
 


 
[部屋に案内してもらうと、予告通りの場所で
 部屋の中には当然のようにベッドがあり、その上、
 ホットミルクまで用意されているという

 
  そんな、お気遣いいただいて申し訳ございません。
  
  本来なら僕が自分で
  用意するものだったでしょうに……
  
  
[新しい屋敷のことだから慣れた人に任せたほうが、と
 用意してもらうがままにしてしまったが、
 本来それが正当ではなかろうか、と
 ジャーディンの内には今更ながらに罪悪感が浮かぶ]
 


 
[しかし今更その点を騒ぎ立てても仕方ないのは
 ジャーディンも理解していることで]
 
 
  ……はい、ありがとうございました。

  おやすみなさいませ、カコ様。
  カコ様も良い夢を。
 
 
[主人の見送りに礼をして、彼女が去っていけば
 改めて室内を見渡した。
 
 パルテールでは窓のある部屋に暮らしていたし
 ベッドで眠ってもいたが、それはあの店に
 勤める間だけの特典だと思っていたのだ。
 
 この先もこういう暮らしが続くのは落ち着かない]
 


 
[落ち着かない思いはその後もたびたび感じた。

 朝、目が覚めて夢ではなかったと気付いたときにも、
 室内に身の回り品が揃えてあると気付いたときにも、
 また別の機会に主人と食卓を共にしたときにも、
 園丁に庭仕事を学び始めたときにも。
 
 だが庭仕事は思いの外ジャーディンの興味を惹いた。
 生き生きとした庭木や花々が、手入れによって
 より美しく育っていく。
 
 ほんの少しの手入れで庭全体の景観が
 見違えるほど大きく変わっていく。
 
 自分の手で何かを変えられる、と感じるのは
 初めのうちは恐れ多いことだったが、
 次第にそれを楽しめるようになっていった]
 


 
[仕事の荷物持ちとして
 彼女の取引先に共に向かう機会も増えていた。
 
 屋敷について早々に品物を届けに向かった先は
 パルテールの顧客の家だった。
 なんと結婚指輪なのだという。
 
 結婚式への参列は、ジャーディンは固辞したが
 カコが命令すれば行かざるをえないだろう。
 そこで思わぬ再会を遂げることもあるかもしれない]
 


 
[かつて奴隷として虐げられてばかりいた日々と
 カコの元で暮らす日々とは
 それぞれが異世界の物語のようにかけ離れていた。
 
 だが、次第にジャーディンも実感するに至った。
 
 これからの日々で紡がれていくのは
 夢物語ではなく現実なのだと。
 
 現実ゆえに過酷なこともあるかもしれないが
 今の自分は孤独ではないと思えた。
 
 カコという主人がいるからだ]**
 


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