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[リアルに戻ってからのラプターの様子を思い出す。
普通に、なんだか、気の毒だった。
同時に、自分も、内心複雑だったのは否めない。
こいつ、どこまでが真実でどこからが嘘なのか。
予約、なんて言っておいて、
それも、真実を隠す手段かもしれないし、
実際の濃厚シーンと、ヤマトからの鮫島との惚気に、
スルーを、心がけてたが、
なんで、そんな心がけをそもそも、なんて]**
連絡先は、聞いてあるけど。
あいつの一番不安定だったとこは
取り除いてやれたと思うし。
[もういいんだ、と呟いて、タオルを首に滑らせる。両端を握って頚椎を支えるように仰反ると、見慣れた天井の染みが目に入った。日常に戻ってきたんだな、と思うと同時、あいつを殺すことだけを考えて過ごした時間が、既に喪われたものなのだと改めて気付く。]
…………お前のさあ、
「最大限の説得」でね。
わかったんだよね。
俺は殺したかったあいつにだけじゃなく、
ヤマトにも間違えたんだって。
[俺が傷付いたこと、不満に感じたこと、全て押し殺して相手の欲しいものだけ与えるような真似をした。その上、恐らくそれは、本当に相手の欲しがるものですらなかったのだ。
もう、そんなことは止めるべきだった。]
あいつと俺は恋人同士じゃなかったし、
────これからも、そうはならない。
だからもう手を離すんだ。
[す、と視線を下ろして、居住まいを正す。
桐堂に向かい合う位置に、膝でにじり寄った。]
で。
予約、覚えてんでしょ?*
連絡先聞いてるのか。
ふうん。
[少し複雑なのは、なぜだろう]
ヤマトにも間違えた?
ああ、恋人同士じゃないし、これからも、ならない、か。
そうだな、お前そういうの、確かいらない的なこと、言ってたっけ。
[と、いうことを、思い出し、
少し頭を冷やそうと思う]
手を離す。
それを、ヤマトも納得したのか?
ふうん。
[熱く盛り上がるほど、冷めるのも早い、そんなことだろうか]
予約は覚えてるよ。まあ、軽口とはいえ、約束だから。
で、どうしたい?
[抱きたい、あの時は、時間ないけど、今からでも、なんて、
そこらで用足すような感じに言われて、
もちろん、断る選択肢しかなかった。
同時に、こいつ、そういうレベルでみるのか?なんて、
でも、あんな状況だったし、
ヤマトに対しても、ヤマトが求めていたから、というのであれば、
不器用な優しさかもしれないが]
従うよ。
男相手にしたことは、ないけどなあ。*
[大和と今後のことについて話をした訳ではなかった。だけど納得はしてくれる。それは何故だかはっきりとわかっている。だからという訳じゃないし、桐堂とのことはそれとはまた別の話だった。
のは、いいんだけど。]
……え…………と、
[いいの? とか思わず間抜けに訊きそうになって慌てて口を閉じる。いや俺、当時色々限界だったとはいえ、相当酷い誘い方した自覚くらいはあんだけど。]
…………。
……。
[何か言え俺。そうか初物か。そうじゃない。そういうことじゃない。いやそこは嬉しくない訳でもないけどそうじゃないんだ。]
………………あん時さ、
すげえ、欲しいと思ったんだ。お前のこと。
だから、
[頂戴。
囁いて、その薄い唇に唇を重ねた。]*
そっか。
お前頑張ってたもんな。
でも……
[なんで、俺なんだ?と聞こうとして、止める。
そんな理由聞いてどうなるんだろう?
別にいいか、で済ませればいい。
ヤツにとっても、したいからする。
俺も別に嫌じゃないし、そういうことは久しぶりだけど。
[そして、顔が近付いてきて、素直に目を閉じた。
ヤマトとは、VRでシてたわけだから、
実質、この感触は脳の想像ではないか。
柔い唇開いて、
片手をヤツの首に回した。
首を傾けて、反応をみる]*
[でも、と動いて止まった吐息をそのまま吸い込んだ。
受け入れるかたちにひらいた隙間に、躊躇わず侵入する。
首に回された腕をもっと絡ませたい。頸動脈を掴む位置で、その頭蓋を支えた。
粘膜。唾液の味。
質量というものを思う。
歯並びを裏側から確かめて、舌先から舌根までを舐る。知らない肉を覚え込むように、或いは覚え込ませるように、繰り返した。]
…………ふ、……
[息継ぎのもどかしさが、妙に可笑しかった。
上着の裾に手を掛ける。]*
【人】 陀羅尼 サラ― 初夏・とある日 ― (218) doubt 2023/05/03(Wed) 20時頃 |
って、
ったく、ガツガツしやがって、容赦ねぇな?
[想像以上に慣れた口付けに、
流石にちょっとヤバいと思った。
今日会ったばかりのヤツに、
なんで、ここまで惹かれてる?]
なんだよ、その顔は。
[嬉しそうに見えた。
だから、耳たぶが熱くなる。
くっそ]
とりあえず、
俺は慣れてないから、
やめろって言ったらやめろよ?
[釘を刺したつもりだった]**
[止まれるかな俺。
あんま自信はなかったけど、頷いてはおく。]
俺、どんな顔してる?
[ふっ、と息で笑って、それを吹き掛けるみたいに首筋に埋まる。同じ匂い。ソープの。嗅いでから、舌を這わせた。額の辺りに熱を感じる、形の良い耳たぶ。そんなささやかな反応が嬉しい。
裾から潜り込ませた手で、膚に触れた。ちょっとだけ湿っているのを、指の腹に吸い付かせて少しずつ辿っていく。どこまでゆるしてくれんの?]*
【人】 陀羅尼 サラ ニジノ、行先のリサーチありがとう! (221) doubt 2023/05/03(Wed) 21時頃 |
どんな顔?
あー、めっちゃ悪りぃ顔してるわ。
つか、俺みたいなの抱いて、何がいいんだか。
趣味も悪い。
[といいつつ、肌に滑り込んだ指に、唇を噛んだ]
約束、だから、な。
好きにすればいいだろ。
[といいつつ、流石に、脳裏に浮かんだのは、
vr世界のヤマトの痴態で、
それを思うと、正直、あんなふうにはなりたくないと]
好きにしろよ!
[我慢だ!これ一回終われば、
それでチャラなんだから、とも思い直しつつ]*
[悪い顔、ねえ。だとしたら悦んでいるからだ。
趣味はどうだかわからないが、欲しいと思うことに正直に在りたいとは思った。]
好きにしていいなら勿論好きにするけど。
……約束だから、なんだ?
[じゃあなんで、約束してくれたの。耳許に囁く。
胸の頂きの皮膚の薄くなっている部分を探り当ててから、捲れ上がるに任せて上衣を剥ぎ取った。露わにさせたそこへ唇を合わせる。空いた腕を下腹へと向かわせ、兆しを確かめようか。
俺自身はもう、かなり準備万端です。]*
なんで約束したか。
[耳元で囁かれて、考える。なんでかとか、こんなとこで]
・・・・・心配だったから?
お前、わりといっぱいいっぱいだと思ったから。
心配だった。
[否定なんてして、落ち込まれたり、無視されたり、
そんな風になってほしくなかったから]
って、本当、節操ねえな、このタコ!
[上着脱がされて、上半身自由奪われると、
鮫島の手が下腹部に伸びて。
そりゃ、刺激されれば、それなりに、立ち上がってはくるんだけど]
っ・・・・ってか、慣れすぎてないか?
[そこのところもムカつく。くっそ]
心配だと、抱かれてくれんの。
お人好し過ぎねえ?
[揶揄ってはみたものの、我が身を顧みると人のことは言えないのか。まあいいや。
ていうか、タコって言われた。可愛いな。
ちゃんとその気になってくれている部分にほっとして、手のひらで布地の上から撫で擦る。それなりに立派なもの。]
慣れ……過ぎてるってことも
ねえと思うんだけどなあ。
[拙いよりは安心しないものだろうか。
これから、ひらかれるんだし。]*
【人】 陀羅尼 サラ# 桜森高校女子会 (230) doubt 2023/05/03(Wed) 22時頃 |
む。
お人好し?
[めっちゃ睨んでやった。
なんだ?その言い方って。
あー、俺ってもしかして、ただのバカか?]
お人好しだから、抱かれるってか?
そりゃ、俺は、相当なバカだな?!
[くっそ。
なんだよ、コイツ]
じゃさっさと終わらせちまえ。
[一切の抵抗をやめ、そう、声をかける。
そして、ちらり見やれば、鮫島の準備オーケーな部分見えてしまったか。
あんなの、絶対怪我するじゃん]*
【人】 陀羅尼 サラ─ 桜森高校・リアル ─ (232) doubt 2023/05/03(Wed) 22時半頃 |
……………………。
…………馬鹿じゃねえなら、
言ってよ。
なんで抱かれてくれんの。
[手は止めずに声を低くする。
力の抜けた身体の、太腿を抱えるように下着ごと全部、邪魔な布を取り去って、さっき買ったばかりの潤滑剤を取り出す。指先に纏わせて、体温で温まるまで待ってから中心の窄まりに円を描いた。]*
ひ
[潤滑油は、体温に近しいけれど、感触もちろん、違和感があるから、声があがった。
とりあえず、一つ一つの行動は丁寧で、気遣ってくれるのはわかるけれど]
いや、立派な馬鹿だよ。
というか、そんなこと聞くな。
理由探しとかしてたら、こんなことできなくなる。
[それは、事実だ。
鮫島とは、ただの仲間だ。
仲間として、情が湧いた。そういうことだと思う。
あんな環境で、気が合ったから、
それが、少し、こんなおかしなことになったわけで。
だから、これが終わったら、
普通に、また、他愛もない会話ができる、仲間みたいな存在になれないかな、と思った。
と言っても、それも、また、現実的じゃないけれど]
それとも、甘い言葉でもききたいか?
ヤマトみたく、うまくはないぞ?**
甘い言葉は、
……要らねえけど。
[上がった声に、速度を僅かに緩めて、だけど遠慮はせずに指を進めた。第一関節。引いて、今度はもう少し奥まで。
使ってない方の左手を伸ばして前髪を漉く。丸みを帯びた額に口づけると、ちょぴりしょっぱかった。]
…………いいや。
甘えたかっただけかも。
なんかさ、
俺だからだって、言わせたかった。
[でもいいや。止めないでいてくれんなら。それで。
内側を徐々にまさぐる。見つけた場所があるなら、弾くように。]
息、あんま詰めんなよ。*
[指を進められて、歯を食いしばった。
揺れた頭、ついっと汗が流れた。
ああ、汗だよな、血じゃないよな。そんなことを一瞬思ってたら、
手がゆっくりと頭をなで、汗が流れて、しっとりとした額に、薄い唇が触れた。
甘えたかった?って、それは、間違いじゃないけど。
少なくとも、他のやつとは、しない。
これでいいか?
[息があがる。
耐えて深呼吸をする。
だが、指はまた、より不覚にも侵入する。
少し、気分が悪い
と、思った時、その奥で鮫島の指が内壁を、叩き、思わず、ぐ、と言った声を漏らす]
待って、それ、嫌。**
[
──他のやつとは、しない。
うん。と頷いた。
そっか。と思った。
それだけがこんなにも嬉しい。
そっか。
簡単なことだったんだ。]
うん?
[小さく漏れた声の後、嫌、と言われて指の動きを停止させた。見つけたと思ったんだけどな。
顔を覗き込んで、様子を伺う。]
しんどくなった?*
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