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[口を吸うのに飽きたら、首筋やら肩やらなんやら
に、舌を這わせて。……短くて、ややハート型のそれ。
焦らすように上着のうちから胸や腹に指をはわせながら
黒い布の上から陰部を撫で擦る。
かりかりって先の方を軽く爪で引っ掻いて。
この布すら窮屈そうになったら、
中のものを出してあげる。
かわいいかわいい、坊ちゃんの陽物。
……こんなところまでも綺麗に見えて、
うっとりしちゃう。坊ちゃんのお体はなんでも綺麗で
とっても好き。
するならこっちの方がやりやすいからと、
坊ちゃんを起こしてあげてベッドに座らせて、私も対面に。]
好き。坊ちゃん。
私でいっぱい気持ちよくなって?
[潤滑油代わりに、私の唾液を少しわけてあげて。
手のひらで先をくりくりと円を書くようにしながら
竿の方は大切そうに手で包んで、
ゆっくりとしごいてあげる。
好きよって囁いて、たまに深いキスをせがんで、
あなたの唇を舌でトントンとノックした。]**
そうそう。有名な所だと、四柱推命とか、易占とか。いろんな種類があって面白いのよ。
あたしが1番得意だったのは『灰占』っていう、炉と火掻き棒……あたしは煙管(相棒)でやってたけど……を使うやつ。まあ『師』の解釈と方式が混じったものだから、ちょっと一般的な方式じゃあないんだけどね……
水晶玉……ちょっとだけ触れたことがあるわね。西方の占術も、学んでみようかしら……
[主人と占術についての会話を弾ませつつ。お義父さまって占術はどの程度取り扱っているのかしら、と今度話してみようと考えた。]
ありがとう。
じゃあ、まずこの壁掛けから……
[可愛らしく(本人としては頼もしそうなつもりだろう)引き受けてくれた主人に、軽いものを手渡して部屋の内装替えを手伝ってもらう。
使用人の為に用意された部屋は、クローゼットにベッド、机や椅子など一通り必要な物は揃っている。いくつかの家具の上や壁などに、買った品々を手際よく配置していく。
風水の心得も少しはあったので、家具の位置はこう、と時折指示をだしながら。元気に動き回る彼女は、髪飾りもあってか蝶のようで。
あっという間に部屋には東方の占術道具が彩りとなっていった。]
これでよし……っと。
少し休憩しましょうか。
[道具を全部飾り終わったので、小休止を挟む。これから何をしようか。さっそく占術道具を用いても良いし、しばらく部屋で読書も考えたが。]
さっき話してた、占術の事についてでもお話ししましょうか?実践してる所も見せてあげてもいいし。
[手伝ってくれた小さな主人へ、お礼も兼ねて部屋で一緒に過ごす事にした。]
椅子、一脚しかないのよねえ……どちらかベッドに座った方がいいかしら。
[……先に言っておこう、この時点では下心みたいなものは…………ほんのりあったかもしれないが…………無かった。本当に。]*
星での吉凶を見るの1つとっても、
星宿を参照したり、北天の巡りをみたり
……とか、だったかな。
灰での占い。
灰の散り具合?とかなのかしら。
西洋のもので興味があるなら、
水晶のもので詳しいのだったら友人が教本は持ってるから
貸してもらえるように言ってみる?
[東洋と西洋の占いって混ぜて使うのって出来るのかしら。
彼の使う灰占が方式が、師となった個人のものが混じったものというのなら。
……系統が違うから難しいのかしら。
うちの家にある西洋の占術のものは、
養父の母親が使っていた
タロットの物が多かったような。とか考えながら
会話を貴方と、弾ませていた。
[帰宅後、煙の部屋の内装替えを手伝いつつ
こうして部屋が変わっていく姿を見るのは
なんだか楽しいな。と思いながら壁掛けを整える。
東洋の方では、色と方角で何かあるんだったっけ。
と、聞きかじりの知識を思い返しながら四隅をみたり。
お手伝いが終わるころには、
すっかりエキゾチックな内装に。
これから、もっと増えていくのかしら。東洋の道具。
――と、考えていると。]
えっ!
見せてくれるんですか!やった!
占術のこと、知りたいわ。
[なんと。理論だけでなく。
もしかしたら実践してくれるかもしれない。
東洋の占術、みたい!しりたい!
知的好奇心を刺激された私は。目を輝かせつつ彼を見る。
椅子かベッドかにどちらかが座らねば
座席がないとぼやく彼に、
じゃあ私こっち。と即座にベッドに座る無防備なご主人様が私だ。
だって、実践するのに灰を使うなら。
飛沫、ベッドに飛ぶと寝るとき汚れるかもしれないし。
という、下心どころか占い実践してもらう気満々の
魔術師見習いがそこには、いたのだった。*]
なるほど。
邪魔なら今すぐに、···ぁ、まってくだ、さい。
[外れたボタン、シャツの隙間から、君の手が入ってくる。
骨や筋をなぞる指先の艶かしい動きが、ガターベルトを外そうする自身の手を動きまで乱してゆく。]
······あの、まだ、脱いでないんで····まっ、て。
[静止する声なんて届かないみたいに。
私の身体を弄っていた手が、今度は私の下半身に伸びていきました。]
[竿の方を、ゆっくりしごかれているだけだというのに。
頭がびりびりして、思考が『気持ちいい』に満たされて、溺れしまいそうになる。
快楽に身をよじらせ、そのうち縋るものが欲しくなると。
君の肩口に凭れかかり、体重を預けたでしょう。
中途半端に乱れたベルトが、本来の用途を発揮する訳もなく。
ただ私の太腿を飾るだけのものへと、成り下がってしまい。
私が身を震わせる度に。
留め具の部分がベットの布地に擦れ、微かな金属音を鳴らしたような気がしました。]
[耳元で熱い吐息を震わせ。
特に腰を跳ねさせながら、君から与えられるものを受け入れ続けます。
体重を預けるだけじゃ足りなくなると、両腕を肩に巻きつけるようにして君の身体を抱きしめたでしょう。]
··········ぁっ。
[我慢できずに漏れでた嬌声。
それを狙ったのか。
僅かに開いた口から捩じ込まれた君の舌が、私の口内を弄ぶ。]
[···息が苦しくなって頭がぼぅっとする。]
[呼吸を求めて、また君へ口付けを求めて、そしてまた呼吸を。
そうして、唾液が混ざり合い。
どちらのものか分からなくなった透明な液体は、
私の喉を通って、胃の中へと落ちてゆく。]
[······甘い。
そんな感覚がしたのは、きっと気のせいでしょう。]**
そうよ。詳しいのね?
灰占ってあまりメジャーでは無いからね……炉に残った燃え残りの灰を掻いて、その模様から吉凶を見るの。
貸していただけるなら、是非。
[方式を混ぜて使う事はしないが、占いの方法が増えればそれだけで楽しいから。実質趣味の教養に近い。
主人の知人からも知恵を貸して貰えそうなので、そちらとも今度、話をしようと思った。]
そんな前のめりにならなくても、占いは逃げないわよ……
灰占は……今日はちょっと難しいかしら。燃やすモノが無いしね。
手軽に実践できるやつ……人相占いにしましょうか。
[好奇心旺盛に飛びつく姿は、見慣れたものではあるが。迷わず人の寝具の上に座られると流石に困惑してしまう。……特にそういう意図はない、と唱えながら。簡単に見れるものという事で、人相占いをする事にした。
……「他にも色々あっただろうに何故それにした」と、この時の己自身に野次を飛ばしたい。]
じゃあ少し失礼して……
[ベッドに座った彼女の顔に向き合う。その貌をよく見て、触れる。骨格から、パーツの位置までじっくりと。
……当人は野暮ったいと言われがちだとは言うが、こうして見ると中々に整った顔立ちである。華やかではないが、素朴で、純粋そうで。眼鏡に印象が持っていかれてしまいがちだが、大きい目からは力強さも感じられて。]
……良い貌ね、生命力を感じる。目の周りが特に……人に好かれる形だわ。黒目と白目のバランスもいい。
それから、唇も。意外とふっくらとしているのね……愛情を注ぐのも、注がれるのも、上手なかたち。
[指先が彼女の唇をなぞり、その形を覚えようとした刹那。
…………衝動的に、己の唇をそこに重ねていた。]*
面白そうだな、って興味。あったから。
残りの灰を掻いた模様で?色々な法則がありそう。
絶対同じ模様が出る、ってわけでもないだろうし。
じゃあ、話してみるわ。
多分快く貸してくれると思う。
[何せ、私や友人にも隙あらば占術を極めてみないかと
勧誘してくる人物なのだから。
機関の魔術師見習いは割合癖の強い者が多い。
――私含めて。
そして、他者の魔術に対して興味津々な者も多い。
私は、特に。
なので前のめりになる私への窘めにも、
反省はしつつ仕方のないことだと主張したい。
確かに。
レポートの書き損じのものとか、
取っておくべきだったかしら。
人相占い!面白そうね。
私、一体どんな結果が出るのかしら。
[金欠とか言われたらどうしよう。
いや、それより勉学に難ありとか言われたら。
まあ、東洋の端の諺に、当たるも八卦というのがあるらしいので
その金言を信じてしまおう。と内心の言い訳。
良い結果が出ますようにと、じっと彼を見つめる。
期待と、高揚と。
水晶占いを初めて見た時のように。]
[そして爆速で後悔していた。
――顔がいい!
そう、顔がいいのだ。それがとても近くにあるのだ。
あまつさえ、形よく美しい指が振れるのだ。
頬の輪郭、否。骨格をなぞる様に。
或いは、眦や瞼の様子などを知る様に。
顔がいい。
声もいい。
つまりはとても間近に、私は美の極を見ているようなものだ。
思わずはわわ、と真っ赤になってしまう。
緊張が襲ってきた。羞恥も襲ってきた。
結果は、占い結果があまり頭に入ってこない、それに尽きる。]
[慈しむようになのか、或いは確かめるようになのか。
なぞるように、弧を描くようにして指先がかすめる唇
――離れた、と。思ったら。
指ではない感触が。
もっと近い距離で、貴方の瞳が私を、見ていた。
声を出すことすら、忘れ。彼を見る。*]
[私が自分のより冷たい肌の質感を、楽しんでいる時
坊ちゃんは止めてと言いたげな声を出していたみたい
ベルトに一目やって]
いいのよ、無理に脱がなくても。
付けたままでも……なんだか。
[坊ちゃんの白い肌に巻きついてるのが、扇情的に見えて。
含み笑いをして「興奮する」って教えてあげた。]
[肩ら辺に抱きつかれて、少し身体を震わせる。
不意に触られたのを、昂っている神経が敏感に
拾い上げたのか、坊ちゃんが少し冷たく感じたのか
きっとそのどちらも。
でも……今日の坊ちゃんのお体全体は
いつもよりもっと暖かい気がする。……気のせい?]
[布擦れの音や金属の少し動くようなのや……
あなたの熱の篭った声を聴きながら。
1番耳に入ってくるのは口内でつくられる水音。
何度も何度も舌を絡めて。彼の口の中をたっぷり味わって
口を遠ざけた時に、つうと糸が伝うのが好き。
架け橋みたいで綺麗だと思うの。]
ふふ、坊ちゃん。私にこういうことされるの、
好き……?
[ふぅと1度、坊ちゃんのを触っていたのを離して
口の銀糸を拭ってから。]
私は坊ちゃんのお身体触るの、
大好き……。いっぱい、可愛いのが見られるから。
[ぐりぐりと掌で先っぽをいじめていたのをやめて
手の全体で先も包み込んで。竿の方と同じように上下に。
力加減を弱めたり、強めたりしながら動かす……
精を吐くのを促すみたいに。]
何時でもいっていいからね……?
[なんて言葉も息を整えていそうなあなたの耳元に添えて。]
私の手を、あなたのでよごしてほしいの……。**
![]() | 【人】 啓明結社 カコ[店を去り際、再びダーラに挨拶をする。 (54) 2024/02/27(Tue) 21時半頃 |
[夜道を滑る馬車は、やがて聳える邸宅の敷地へと。
分厚い門扉が、下男の手で押し開かれる。
庭先では、花々が見頃を迎え始める季節だが、
夜更けの今は、月下に朧な輪郭が見えるばかり。
ただ、門扉に括り付けられた灯りに、
枝垂れるウィステリアが照らし出された。
馬車を降りると、玄関から繋がる
天井の高いホールを抜ける。
進む足音は、敷かれた絨毯が吸い込んだ。
マントルピースの暖炉の上、先代の父と母が
佇む肖像画を、シャンデリアが柔らかく照らす。]
[さて、ジャーディンを何処に通そうかと考える。
客人を招いて晩餐会も開くダイニングルーム。
居心地の良い応接間。異国の本を並べた書斎。
自室に通しても良かったが、連れ帰ったばかりの
彼には刺激が強そうだ。]
まずは、食事ね…、
そういえば、パルテールではどうしていたの?
他のドール達と一緒に?
[控えるメイドに、軽食の用意を申し付ける。
もてなしをすれば、彼にまた恐縮されかねないと踏んで、
パンと温かなスウプと、コールドミート程度を。
自身には、チーズとフルーツ、それにワインを。]
[お互いに、目は開いたままで。視線同士が交差する。
はっと我にかえり、すぐに離れる。
俺は何をしているんだ?]
…………あ、その。ゴメン。綺麗なかたちしてたから、つい…………
[多分それだけでは無いのだ、衝動的に及んでしまった理由は。
ずっと、心の奥底に仕舞い込んでいた本能が、理性を食い破ろうとうごめいている。
……軽い接触程度なら、ときおり店でする事はあれど。性的な意図を載せた触れ合いは一切彼女とはしなかった。望まれていないから、自分はドールだから、という理由でどうにか覆い隠して。]
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