人狼議事


32 Zug Zwang

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【人】 良家の息子 ルーカス

 
[いったいどこにそんなに
 衝撃を受ける要因があるのか、
 彼は再び目を見開いて、
 その末に身体を震わせ始めた。

 さっきもこんな風に苦しんでいたのか、と
 青年はただ見送ってしまったことを惜しむ。

 その当時何かを思っていた気がするが、
 それが何だったか、もう思い出せはしなかった。

 知られまいと思っていたことがある気がするのに、
 それさえももう朧だった]
 

(117) 2023/12/23(Sat) 10時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[不意に足元で服を引かれる感覚があった。
 タイが解けぬよう力を保ちながら、
 ちらりと視線を落とすと、青年の視界には
 必死の抵抗を試みる彼の愛犬の姿が入った]


  そんな可愛らしい抵抗の仕方では
  大切な主人を守れませんよ?


[飼い犬は主人に似るのだろうか──
 青年はそんなことを考えながら足元に声を投げた。

 吠え声は騒々しいが、彼を見つめていれば
 青年の気には留まらない。

 仮に力一杯足を噛まれでもすれば、
 さすがに意識はそちらに向くだろうに]
 

(118) 2023/12/23(Sat) 10時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[仮に強く噛まれたところで、
 青年が犬にやり返しそうなことといえば
 せいぜい振り払う程度だろう。

 忌ま忌ましく思いはするだろうが、所詮、犬。
 青年にとってはどうでもいい存在だ。

 ショック死の可能性を言われれば興味は湧いても
 それで彼が嘆く姿を見られるわけではなく、
 そこまで爪痕を残したいほどの恨みもない]
 

(119) 2023/12/23(Sat) 10時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[青年が犬を眺めていたのはほんの一瞬のこと。
 そしてすぐに彼へと視線を戻した。
 
 彼の苦しみぶりに目元を和ませながら、
 身体が触れ合うほどすぐ傍まで歩み寄り、
 タイを握り締めたまま、彼へと両腕を伸ばした。

 もし彼の身体に両腕を回すことが叶ったなら、
 そのときには片手をタイから離し、
 彼の首元を緩めるだろう。
 それがなくとも充分に息苦しいのだろうから、
 今はその弱り切った姿を抱き締めて眺めようと。

 それが叶わなかったなら、
 青年は引き続き彼の首を締めつけるが。
 息の根を奪うような強さには変えようとせず、
 現状維持のまま眺め続けるだろう]**
 

(120) 2023/12/23(Sat) 10時半頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2023/12/23(Sat) 10時半頃


【人】 良家の息子 ルーカス

 
[青年が彼から視線を逸らしたのは
 ほんの一瞬のことではあった。

 が、視線を戻そうとしたとき、
 不意に彼に蹴りつけられた。

 酸欠状態で繰り出される蹴りに
 さしたる威力はなかったのかもしれないが、
 青年とて別段鍛えているわけでもない。
 不意打ちに驚いたこともあって身体がよろめいた。

 が、青年にタイを離す気がなかったことが災いし、
 彼の首は一瞬、逆に絞め上げられてしまう。

 その一瞬で命を奪うことなどまずありえないし、
 骨や筋に異常が生じるほどでもなかろうが、
 息ができなかった瞬間はあるかもしれない]
 

(124) 2023/12/23(Sat) 12時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 

  あ──


[意図せず強く絞めてしまったことに焦り、
 青年は片手をタイから離し、彼の頬へと伸ばす。

 タイは一度絡めただけで結び目はない。
 今なら解いて逃げ出すのは容易だろう。

 彼が逃げ出す姿を見たならば、青年も
 彼を再度捕えるべく抱き締めようとするだろうが。

 もし彼が逃げ出さないとしても、
 青年はやはり彼を抱き締めようとするだろう]**
 

(125) 2023/12/23(Sat) 12時半頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2023/12/23(Sat) 12時半頃


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2023/12/23(Sat) 17時半頃


【人】 良家の息子 ルーカス

 
[強く咳き込む姿を見れば、
 不測の死を与えずに済んだことに青年は安堵する。

 今や、彼の常の傲慢さなど見る影もない。
 汗を滲ませ涙を溢す姿は青年の心を深く満たし、
 咳とも嗚咽ともつかぬものは青年の耳に心地よく、
 微笑みながら見守るうちに数秒が過ぎた]
 

(128) 2023/12/23(Sat) 19時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[やがてよろめきながら動き出す彼は
 まだ逃げ出すことを諦めてはいないようだった。

 青年が両腕を伸ばして彼を抱き締めると、
 彼は怯え切った様子で弱々しく抵抗を繰り返す。
 その無力な姿が青年の心を温めた。

 粟立った肌からは相当な嫌悪や拒絶が見てとれるが
 青年には毛を逆立てる小動物を思わせただけで]
 

(129) 2023/12/23(Sat) 19時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 
[青年は何事か囁いた後、
 彼をその腕の上から抱き締め直そうと試みた。
 両腕を封じるために。

 だがそれ以外の一切は頭になく、
 現状の弱々しさを理由に彼を侮り、
 彼以外の存在も全て意識から消え失せている。

 もし彼が青年の腕の中に収まったまま抜け出せず、
 言葉を交わそうともしないなら、
 そして青年の意識の外からも邪魔が入らないなら、
 青年は彼の喉へ手を伸ばすだろう。
 彼の息を完全に奪うために。

 それは所詮、仮初めの死でしかないのだが]*
 

(130) 2023/12/23(Sat) 19時半頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2023/12/23(Sat) 19時半頃


【人】 良家の息子 ルーカス

 
[必死に腕を張って抵抗を試みる彼の姿と、
 その腕に籠もる力の弱さ。
 それらが齎す充足感に、青年はただただ微笑んだ。
 
 ──が、漏れ聞こえた小さな声には目を見開き、
 暫し彼の表情をまじまじと見つめた]
 

(134) 2023/12/23(Sat) 20時半頃

 
[殴られたことがあるのか。
 暴力に晒されてきたのだろうか。
 彼の人間嫌いの原因は、もしやそれだろうか。
 
 彼が語りたがらない過去をひとつ紐解いた気がして、
 青年の心はさらに満たされる。
 
 彼が現状を認識せず、
 青年を見ていないことなど些細な問題だった]
 


【人】 良家の息子 ルーカス

 
[苦しげな姿を見せ続ける彼へと
 青年が囁いた声は優しく、
 彼の喉へと伸びた片手は慈しむように肌を撫でた。
 
 彼に抵抗する力が無いのに気付くと
 邪魔になったタイを解いて放り捨て、
 両手で彼の首を覆い、正面から彼の顔を見据える。
 
 意識を保てなくなりつつあるらしい彼の首を
 絞める力を少しずつ強めながら、
 青年はじっと彼の表情を見つめ続けた。
 
 微笑みを浮かべながら。
 掌に脈動を感じなくなるまで]*
 

(135) 2023/12/23(Sat) 20時半頃



  ……ああ、
  そうだった、思い出した。

 


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