10 冷たい校舎村9
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 01時半頃
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— 3F音楽室 —
[なんでそこに居るんだろうって思ったよ。 だって今は月曜の放課後じゃない。
日が落ちるのが早くなってからは カーテンをしなくちゃ眩しくてしかたなかったのに、 空は未だ厚い雲に覆われて真っ暗で、 わたしたちを照らすのは蛍光灯の白い光だけだ。
わたしは柊くんを見る。 いつもの場所に、夕焼けみたいな髪を持つ人がいる。 そこだけはいつもと同じ色をしていた。]
(375) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[わたしの出迎えへ柊くんがあの時>>2:87と同じ言葉を 返したこと>>348に、わたしの困り顔は驚きに変わる。 わたし>>2:174にとっては印象的な出来事だけど、 柊くんにとってはいつもと同じ日だと思ってたから。]
……言わないよ。ぜったい。
[お互い様はごもっとも。 わたしは柊くんの指摘>>349に肩を竦める。]
(376) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[わたしたちが揃う条件は最初からずっと同じ。 わたしは月曜の放課後30分だけここにいて、 柊くんは聞きたい時に来て、 聞きたくなくなったら来なくなる>>0:728。
約束なんかじゃない>>2:86。 音楽室での時間は柊くんに委ねられていた。 ううん、わたし>>0:728が、委ねた。 わたしの夢は水底に沈んで、もう死んでいくだけだって 分かってたのに、柊くんのお願いを断れなかった。
だって聞き入った>>0:267って、嬉しかったから。 わたしの事情とか、理由とか、何にも知らない人に そう言ってもらえること、もうずっとなかったから。
良かったよ>>0:847って言われる度にほっとした。 わたしの頭には続けるか終わるかしかないのに もうちょっとだけ、もうちょっとだけって引き延ばして、 柊くんを延命装置みたいに利用している>>2:174。]
(377) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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そっか。
[わたしは柊くんが来た理由に一言だけ返した。 いつもと変わらない理由に、 本当にここだけ日常に戻ったんじゃないかって錯覚する。
でもわたしたちがいるのは文化祭で止まった校舎で、 扉を一歩でも出れば、壁一面の写真や 床に散らばるカッターが待っている。
わたしは身体を戻し、鍵盤に指を乗せた。 それならせめていつものような曲を弾こうとして、]
——。
[はじめて聞いた言葉>>350にわたしの指が鍵盤に沈む。 沈んだまま戻らないから、沈黙を不揃いな和音が繋いだ。 わたしは柊くんを見て、見つめて、]
(378) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[——泣きそうな顔で、笑った。]
(379) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[専門的な知識なんていらない。感想だってなくてもいい。 ただ、聞いてくれるだけでいい。
わたしは柊くんに、 人に聞いてもらう喜びを教えてもらったんだ。
そう、気づけたから。]
(380) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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一緒だね。
[わたしの声は震えていて、柊くんの場所まで届いたかな。 心臓がバクバクしてる。 ワルモノになったって思った時とちょっと似ていて、 少し違う音。息を吸うだけで喉が震えた。 肺の底に溜まった息を吐き出すみたいに口を開く。]
(381) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[ここにはわたしたち以外誰もいないんだよね。
わたしに夢中になれるものを教えてくれたお母さんも、 自分よりわたしたちを優先してくれてたお父さんも、 わたしのことをただ助けようとしてくれた親戚も、 お母さんを庇いながら心配してくれた教え子さんたちも、 放課後遊べないわたしを不満に思う人も、諦める人も、 解放されて良かったねって言う人も、 新しいこと探そうって勧めてくれる人も、誰も彼も、
ここには、わたしと柊くんしか、いない。 それなら、今だけいいよね。言っても、いいよね。]
(382) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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わたしも…………すき、だよ。 わたしは、わたしの音楽が、 すき。
(383) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[わたしは慌てて柊くんから目を逸らし、 改めてピアノに向き合った。
さっきまでの昔を懐かしむ音楽じゃなくて、 あの日>>90、いつもと同じように演奏した曲を、 今度は柊くんのために弾く。
穏やかな曲だった。 寄り添うのが苦手なわたしの分も 寄り添ってくれる>>2:178ような、 膝を抱えていた誰か>>2:90の隣に座ってくれるような、 そんな、曲だった。
やっぱりわたしの指はもう器用には動かなくて、 ところどころ引っかかっちゃう。 でもこれまでみたいに死んでいるとは思わなかった。
一曲終えて、わたしは柊くんの方を向く。]
(384) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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わたし。 柊くんが来てくれると、嬉しかったよ。 強いる訳じゃなく、て。 この時間が、すき。 だったんだと、思う。
[今の柊くんは膝を抱えてなんかいないんだけど、 わたしは柊くんが好きなものなんて知らないから。
わたしは少しでも柊くんに何かを返せていたかな。 言葉に迷いながら、わたしは少しずつ思いを零す。]
(385) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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ここに来てくれるの、柊くんでよかった。 柊くんが、よかった。
……また、聞きに来てくれる?
[最初は聞きたくなくなったら来ないでってお願いをした。 柊くんは受け入れてくれて、委ねたままで。 だからはじめて、わたしから求める。
クラスメイト? 友達? そういうのは分からないけど。 誰かじゃなくて、観客でもなくて、
わたしは柊くんを、求めた。]*
(386) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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— 夜:たったふたりの保健室 —
[昨日は4人いた保健室。今日は2人しかいない保健室。 数は半分なのに、賑やかさは半分以下。
綿見さんだって賑やかな方じゃないし、 ひとみちゃんも元気いっぱいではなかったろうけど、 それでも、わたしと乃絵ちゃんだけじゃ足りなかった。
いつもは気にならないお互い喋らない時間も、 今日は何だか落ち着かなくて。 時計の針の音がよく聞こえる。
わたしが乃絵ちゃんに声をかけたのは、 そんな沈黙が続いてベッドに入ろうかという時だった。]
(389) 2021/06/13(Sun) 16時頃
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[わたしは乃絵ちゃんの疑問>>308に黙って頷いた。
向井くんと話して、ひとみちゃんの隣で眠って、 血を洗い流して、鳩羽くんと一緒に向井くんを温めて、 樫樹くんのことを知って、炭蔵くんの眸を探して、 音楽室で柊くんと出会って、話して、 保健室で、乃絵ちゃん>>307に綿見さんのことを聞いた。
お腹が空いたと思う瞬間は何度かあったんだけど、 食べようとは考えても、食べる気にならなかった。 わたしの小さな心がぎゅうぎゅうで、いっぱいで、 たぶん、余裕がなかったんだと思う。
でもわたし、乃絵ちゃんにそういうこと言えなかった。 わたしは乃絵ちゃんの雨を受け止める側で、 昨晩、鳩羽くんと話してから>>3:11は特に、 何をしている時でもずっと、片隅に乃絵ちゃんがいる。]
(392) 2021/06/13(Sun) 16時頃
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[こんなに長く、誰か1人のことを考えた日があったかな。 こんなに長く、乃絵ちゃんのこと思う日があったかな。]
(394) 2021/06/13(Sun) 16時頃
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[余裕がなかったことを言えないわたしは 乃絵ちゃんへひとつ相談を持ちかける。 ワルイコトって言ったら、乃絵ちゃんは違うって。]
そうなの? 夜に学校の中出歩くの、ワルイコトじゃない?
[わたしはいつも早く寝て、朝早く起きて練習してた。 だからわたしは夜を知らない。 乃絵ちゃんとお母さんの思い出>>309も知らない。]
……うん。じゃあ、一緒に行こう。
[わたしとならいいって乃絵ちゃん>>310は言う。 いつも真面目で頑張っているいい子な乃絵ちゃんが そう言ってくれることに、わたしの心は弾んじゃう。]
(396) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
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[友だちとそうじゃない境界線ってどこだろう。 わたしたちは名前で呼び合うからともだち。 そう言い聞かせないと、 わたしは大切な人ですら友達って呼べないから。
だってわたし、何よりも優先するものがあったの。 他のどんなことを置いてきぼりにしても、 譲れない夢があったの。
そんなわたしが誰かと仲良くなりたいって思う権利なんて ないと思わない?
どっちかしかなかった。どっちでもいいことも多かった。 どっちもって考えがなかった。
乃絵ちゃんは、 そんなわたしでも友達って思ってくれるのかな。]
(397) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
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[食堂に行くことに賛成して、 わたしは乃絵ちゃんの後を追う。
乃絵ちゃんの背中へかける問いには音がない。]*
(398) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
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— 食堂 —
[探索の時にちらっと見はしたと思うけど、 この2日、食事を取ることなかったな。 食堂の内側に入るのも初めてで、わたしは恐る恐る。]
あ、綿見さんのクレープ、売り切れだったんだ。
[冷蔵庫を覗いてわたしは言う。パンケーキはどうだろう。 黒板の文字を見た後、結局食べられないままだった。 もし綿見さんがここにいたら、また作ってくれたかな。 それは叶わない夢だけど。
わたしは調理台の片隅に持ってきたスマホを置く。 ひとみちゃんがいない夜、充電は十分残っていた。]
(399) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
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えっとね……これ。
[綿見さんのレシピはメールかな。手書きかな。 前者ならそのまま、後者なら数少ない写真から開いて 乃絵ちゃんにも見えるようにする。]
……乃絵ちゃんさ、今更なんだけど。 料理の経験、ある?
[今更の質問。 ちなみにわたしは調理班のお手伝いだけです。
そんなことを聞きながら、わたしは制服の袖を捲って (だからダッフルコートはお留守番)、 手首の上までじゃぶじゃぶと石鹸で手を洗う。
わたしは乃絵ちゃんへ水道を譲りながら尋ねた。]*
(400) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 16時半頃
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— 深夜:食堂 —
[乃絵ちゃん>>409の話はやっぱりごもっともで、 わたしたちは誰にも咎められないワルイコトのために 食堂へやって来た。]
うん。でも試食とかさせてもらってたから。
[それこそ、本番で採用されなかったような お試しメニュー>>0:883まで。 プリンに醤油は……プリンに醤油の味がしました。
だからいいのってわたしは言った。 未来の話はまだできなくて、 わたしは綿見さんとの過去の話をする。]
(424) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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……うん。
[乃絵ちゃん>>415が話したのも綿見さんとの過去の話。 本人たちが何も言わない以上>>0:361、 わたしが口出しするべきじゃないと思っていたこと。 乃絵ちゃんは確信しているような物言いだったから、 わたしも無理に隠すことはせず、素直に頷いた。]
そっか。それは、良かったねぇ。
[わたしの知らないところで、 乃絵ちゃんと綿見さんは話ができたみたい。 その報告>>416が嬉しくて、わたしは考え事>>407で 黙りがちだった表情をやっと緩めた。]
(425) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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うーん、天然、かぁ。 わたし、そんな風に思ったことないけどなぁ。
[ごめん、綿見さん。わたしも割とこっち側です。 天然って言われて浮かぶのは、 昨日の冬季限定チョコに対する反応くらい。 でもあれは天然っていうより、]
初めてのことに対する反応はかわいいと思うよ。
[世界が狭いのかなって思うことがある。 わたしもちょっとそうだから。 だから、乃絵ちゃんの隣は心地いいのかな。 ほんの少し似たもの同士なのかも。わたしたち。
ま、わたしの反応は面白いだけなんだけど。 それは今関係ないから置いといて。]
(426) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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だよねぇ。
[料理経験値も似たり寄ったりだった。 わたしは乃絵ちゃんの濡れた袖>>417を一瞬見るけど、 わざわざ指摘したりはしない。]
わたしでも作れるようにって教えてくれたから、 たぶん大丈夫だと思うんだけど……。
[目を逸らすように、わたしは綿見さんが教えてくれた レシピに視線を戻した。]
(427) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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[ボウルに薄力粉、砂糖を入れて擦り合わせた後、 溶き卵を入れ、泡立て器で混ぜる。 この時はまだもったりした状態で大丈夫。
ここから牛乳を少しずつ入れて伸ばしていく。 規定の量を基準に、緩さを見つつ。 ダマができないように混ぜると焼き上がりが綺麗だって。
最後にサラダ油を入れて混ぜた後、 ラップをした生地をしっかり休ませる。 業務用冷蔵庫ってすごいね。冷えがいい気がする。
あとは焼くだけ。 フライパンにサラダ油を広げ、お玉ですくった分を投下。 フライパンを回すように傾けて、全体に広げる。
生地の縁が焼けて浮いたら、竹串でめくって裏返す。 フライ返しや菜箸を使うと安全だよ。
裏面は弱火で1分程。お皿から下ろしたら生地の完成。]
(428) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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[さて、わたしたちの料理の出来はどうだったかな。
わたしの方は、……ちょっと黒いですね。 綿見さんと一緒に作った時の綺麗な黄金色と違って、 あちこち焦げちゃった。 乃絵ちゃんの方はどうだったかな。
あとは生地を休ませている間に準備した いろんなトッピングを乗せて包むだけだ。 ラインナップが甘いものばかりなのはご愛嬌。]
(429) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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乃絵ちゃんは何が好き? 果物。
[本当は、こんなことしている場合じゃないの分かってる。
明日も誰かがいなくなって、 この中に自殺しようとした誰かがいるかもしれなくて、 わたしはそれに気づいているのかもしれなくて。
でも、わたしは抗うみたいに、 乃絵ちゃんの好きなものについて尋ねた。 それは綿見さん>>0:471と初めて二人で話した時、 わたしに聞いてくれたことと同じ。]
(430) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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[もう友達になって随分経つのにね。 バレー部だったこととかお姉さんがいることとか、 ほうじ茶が好きなこととか>>0:849、 お菓子あんまり食べないこととか。
わたしが知っている乃絵ちゃんはいっぱいいるけど、 案外こういうこと、聞いたことなかったな。 わたし、自分から聞くタイプじゃないから>>0:850。]
生クリームたっぷりってどこまで大丈夫かな? 綿見さん、好きなんだって。
[せっかく自分で作るんだし、って。 わたしは焦げた生地で綿見さんが好きだって言ってた、 生クリームたっぷりのチョコバナナの限界に挑む。]*
(431) 2021/06/13(Sun) 19時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 19時頃
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— 音楽室 —
[春、わたしは柊くん>>0:272が口にしたわたしの禁句。 周りを省みないわたしの愛は、 二度と口にしちゃいけないと思ってた。
だからダメなの。それは、言えない>>0:323。
それ以来、柊くん>>448はわたしに質問しない。 そういう意味でも、わたしは柊くんに甘えてた。]
……。
[不揃いな音が余韻になる頃、わたしが零した本音。 震える声は柊くん>>452まで届いたみたいで、 ピアノに向き直ったわたしの耳に一言が届く。 わたしはとうとう泣きそうで、瞬きの回数を増やした。 返事をすることなく指を鍵盤に落とすけど、 わたしの口元は胸を突く感情にふにゃふにゃだった。]
(459) 2021/06/13(Sun) 22時頃
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[演奏を終え視線を上げると 柊くん>>453は座っていたみたいで、 立ち上がりながらわたしに拍手をくれる。 たった一人、雨みたいな音が嬉しくて、 わたしからも柊くんに「すき」を渡した。
やっぱり薄くてへらへらだけど、これは間違いなく、 柊くんだから伝えたいって思ったこと。 柊くんの「すき」に返したい、わたしの「すき」。
泣きそうな顔をする柊くん>>455に、 わたしはちゃんと届いたんだって思った。 だからわたしはへらへらじゃない笑顔を浮かべる。]
(460) 2021/06/13(Sun) 22時頃
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